【精術】/精機体

Last-modified: 2024-02-09 (金) 11:16:50

アルファベット表記:Ethering Machine
読み:しょうきたい
分類:精素技術
発案者:tocoma110
Tag: 精術 精素技術 発案:tocoma110


概要

精素機関を内蔵し、それによって動く物品の総称。
精素によって動く機械類全般を指すこともあるが、それ以上に精核機関搭載したものも含んだ、「精素によって活動する複雑な業務をこなせる機械・装置・ツール」を表す。単純な手持ち道具ではなく、ある程度の「活動」を行なえる品物が該当する、やや特殊なカテゴリー。


最もわかりやすい例は、半自律稼働型の巨人機や、俗に『ゴーレム』と呼ばれる精素起動型の多目的人形群となる。

 

特徴

前述の通り、精素によって起動し活動する点。
その意味では精具とは一線を画しており、波音を起こすのではなく波音によって機能する機械ということになる。

  • 精術士が直接操作する者はこれに分類されない。
    そのため『飛端装』を例に挙げることは誤りである。

多くの場合、精素を直接的動力として起動し命令を受けて行動する。
そうでない例は極めて稀少だが、一部の古代文明などでは特殊なパターンも存在した模様。


命令に対しての思考回路は流派・様式で異なる。
特殊な精素結晶を加工して疑似頭脳を作り上げるもの、品種改良し培養した精粒類を利用するもの、極めて精緻な回路に複数パターンを刻み組み合わせられるようにしたものなど、多種多様。そのため一口に精機体と言ってもあり様は千差万別で、各地で全く異なる原理で動くものが存在する。


非常に製作難易度の高い代物であり、こと大陸歴で製造される物の多くは単純。
思考回路と呼べるほど複雑な情報処理・判断が可能な品は極僅かで、ごく一部の天才の「作品」を除けば、人類種的な複雑な思考・意思疎通機能は有さない。多くは定められた条件を認識し所定の行動をとる、というレベルに落ち着き、わざわざこの方面の技術を修めようとする者は、変わり者というのが定評だった。


どちらかと言えば前大陸歴、あるいは超古代文明に由来する秘境資源としての知名度の方が高い。
それらに文明では高度な思考・意思疎通・判断能力を持ち、様々なバリエーションに対応出来る柔軟性を備えた精機体が製造された。
中でも超古代文明のそれは非常に優秀で、装置型のものであれば秘境と化した遺跡=設備の機能・総合管理を担うものが、個別に稼働するものならば一定の業務を担いながら別種業務にも対応可能な幅広さを持っていることは、ざら。中には百万年を超えて稼働し続ける、あるいは休眠し続ける者もあるなど、頑丈性もすさまじい。
これらの秘境資源はたとえ破損品であっても効果で取引され、故に多くの秘境開拓者が発見を狙っている。

  • 裏返せば、防衛機構として生きていることも多いということになる。
    秘境には危険な生物が多数生息するが、それらと並んでこれら「生き続けている精機体」もまた危険な障害となりうる。

前大陸歴系は超古代文明の技術を断片的に受け継いだものがほとんど。
本家よりは稚拙だが、それでも大陸歴以降に再発展していったものよりも進んでおり、思考能力の高いものは多い。
だが高度な自己判断を可能とするものは少なく、多くは「心がある」と勘違い出来るほどの対話性・思考能力は有さない。杓子定規に命令をこなし、そこから外れたものへの対応は考慮されないなど、極めて無機質になりやすい。そのためか番兵や荷物運び、給仕・掃除装置などとして使われるものが多かった様子。

 

主だった例

自律稼働型巨人機

文字通り、自ら思考・判断し行動する巨人機
通常のものと異なり搭乗者なしで稼働する高度な機種だが、強力な個体よりは中型の量産機が多かった様子。
本流である搭乗型と比べ形状の自由度が高かったようで、動物型から鎧殻類様のものまで足さな形状のものが製造されたとされる。


どちらかと言えば、機体制御に補助思考機体を搭載することが多かった。

ゴーレム

Golem。
知名度が極めて高い、「精素現象で稼働・運動する精機体」の総称。
後述の精素人形と異なり、精素結晶や恒常可動型波音器官様の精具でその活動を行なうタイプの精機体。機械仕掛けではなく精術で機能し続ける種類と言え、特に前大陸歴系古代文明の遺産として見つかることが多い。
精素現象そのもので起動・制御・活動するため、精機体としては本来レアケースに該当するが、知名度・量ともに多い。


木製、岩石製、金属製と様々な種類があるが、内部構造に縛られないデザインが特徴。
そのため、一見石造のようなものが滑らかに動くなど、常識を疑うような形での運用が可能。
全体を通して非常に波音術的な構成で作られているため、精素への依存度が高く、代わりに自由な発想を実現しうる。副次的な特性を持たせやすいことから、作り手の腕前が如実に表れることも特徴。
また、何らかの形で精光反応が強く見えやすい傾向にある。


大帝国系譜の古代文明で作られやすく、クァドゥラ文明の製品が有名。

精素人形

しょうそにんぎょう。Ethering Doll。
精素機関で起動・稼働する機械仕掛けの物品の総称。
ゴーレムタイプと異なり、あくまで動力機関としてのみ使用するため、精素に縛られずまた非精術士での製造もしやすい点が特徴。
量産に向いているほか、各種部品の取り換えなどが容易で、汎用性・拡張や修繕の行ないやすさが利点となっている。
ただし、精術的な製品としては作りづらく、あくまで機械製品としての枠内に収まりやすいのが難点。その意味では、形態・特性の意幅広さでゴーレムよりも限定的になりやすい。


大連合系譜の古代文明で作られやすい。

 

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