1999年12月22日に発売された育成シミュレーションゲーム。
同時に発売された『チョコボコレクション』にも収録されている。
チョコボを競走羽(きょうそうば)として育て、プレイヤーは牧場主として経営する。
ポケットステーション対応。
制作は「ダービースタリオン」で有名なパリティビット。
シミュレーションだが、ダビスタ系という事で人気は余りなかったようである。
さらに言えば、既存の競馬ゲームより難易度が高いとも言われているので
「チョコボ」だけで入るには難しかったのだと思う。
チョコボレースを本格的にしたようなもの…と言っても、操作する訳でもない。
- >人気は余りなかった
チョコボシリーズのプレイヤー層と競馬ゲームのプレイヤー層があまり噛み合わなかったのだろう。ただ、どちらも好きという人にはたまらない。敷居は高いかもしれないが、はまる人はとことんはまる、そんなゲーム。- っつーかダビスタシリーズは、1999年は3月にセガサターン版、9月にPSで『ダービースタリオン99』が出ていて、手が回らなかったプレイヤーが多かったような。
- 未だにエキシビションやってる人がいたり、2chのスレもそれほど過疎ってないあたり、むしろ人気がある方だと思うんだが。
- 子供の頃プレイしたがシステムが複雑なため楽しめなかったが、成長して改めてプレイし
システムを理解したらどっぷりはまったというプレイヤーが多い。 - ちょっと様子がおかしいですよと言われたりすると肝を冷やしたり
調子のいいときに出走登録を忘れるとショックを受ける
特徴として、競馬用語をFFシリーズに相応しいものに置き換えられたりしている。
- ~馬(競走馬など)→~羽
- 負担重量(ハンデ)→グラビデ
- 勝馬投票券(馬券)→的中チョコボ券
- JRA(Japan Racing Association)→CRA(Chocobo Racing Association)
- ダビスタシリーズでは長らくSRA(Sonobe Racing Association)だったんですが…
- また、カップリング(種付け)にFF7で登場した「実」を使用すると牡羽・牝羽の出生率操作ができる。
- 余談だが後述の秘書のシロマもかなり実務的なしゃべり方である。
他にも、チョコボの血統の発祥地がFF7・8の地名から取られたり、GIレース名をFF風にした名前などがある。
- 例として発祥地に,グラスランド(FF7の地名)。G1レースにクリスタル賞(桜花賞)、バハムート記念(有馬記念)など。
砂浜公園で行われるガーデンS(GIIIに反応した人は恐らく8プレイヤー。
というよりGI~GIIIのレース全てが、発売当時の実在するレースをそのままFF風にアレンジしたものである。(開催時期と走行距離などがすべて一致する) - レース一覧はこちら
- ウィンヒル発祥のチョコボがやたら多い。
「残ってるのは、じいさんばあさんおとこのこおんなのこチョコボにいぬねこ」か。
なおアイシクルロッジは発祥地に含まれていない。すごくいいチョコボは…
主要キャラクター
- シロマ:秘書兼医師(白魔道士)
- シド:牧場施設の技術者
- ラブリラ:事務員。データ管理
- マハダン:倉庫番(黒魔道士)
- モグ、ゴーワン、モリー、レッド:調教師
- サハギン、スケルトン:実況役
- トンベリ、ラミア:解説役
余談だが、キャラグラは聖剣伝説Legend of MANAの方が描かれている。
雰囲気が非常に優しくて良いが、他のチョコボシリーズと一線を画す要因にもなっているような。
- ベースは不思議なダンジョン2のグラフィックなので一概にそうとは言えない。
説明書には「源流チョコボ・種牡羽・繁殖牝羽」などの単語やシステムの説明が満載。
「チョコボシリーズだから」と軽い気持ちで購入した人は、見た目とのギャップに困惑を覚えたはず。
(本家ダビスタもそうだが)マスクデータも多く、どっぷりはまらないと面白さが分かりにくい。
実際にプレイする場合、攻略本のチョコボスタリオン全書などは必携品。
- >どっぷりはまらないと面白さが分かりにくい。
軌道に乗るまでは時間が掛かるが、乗ってしまえば気が付いたら中毒になっている。多くのシミュレーションに当て嵌まることだが、競馬ゲームはそれが顕著。
ゲームの流れは、ぶっちゃけダビスタシリーズお馴染みの感じになっているのであるが…
プレイ開始後は牧場に繁殖牝羽が1羽いるのみ。
こいつと源流チョコボ(種牡羽)をカップリングさせることから全ては始まる。
序盤は金が無くならない様に務めるだけで精一杯。
牧場経営が軌道に乗ってきた頃、チョコボをレースに勝たせることに重点を置くことになるが
源流チョコボと購入した繁殖牝羽を適当にカップリングしてるだけでは、まずレースに勝てない。
勝てるようになるにはある程度コツがいる。
というよりトレーニング施設や治療施設を建てないと話にならない上に開始段階の資金ではまず無理なので
ゲーム開始直後に博打で資金を大量に確保するのが基本とさえ言われる。
自家用種牡羽を作成できるが、自牧場の種牡羽と繁殖牝羽を掛け合わせると、大抵は強烈なインブリードが発生する。
逆に、この強烈なインブリードを限界ギリギリまで多用すると、ゲーム内最強馬はあっさり作れる。
- いやいや、適度な濃さのインブリードとニックスの併用よ。
ダビスタと違いHPが表示されるので、虚弱体質羽でも体調のコントロールがしやすい。
メモリーカードの容量をやたら喰ってしまうのが難点(9ブロック)。
このゲームのセーブデータのために専用のメモリーカード必須。
- エキシビジョン用のデータを保存するなら更に1ブロック掛かる為、2枚目も必要になる。
あとダビスタの類に漏れずセーブ&ロード時間が非常に長いのも難点。
ヒナを吟味しようとしてリセットする時が一番キツイ。 - ダビスタシリーズと同じシステムの都合上、牝羽に受胎した時点である程度の能力決まるから吟味も何も…。
ゲームアーカイブスで配信されたようだ。多少やりやすくなってればいいのだが。
- 読み込みが多少早くなった程度、らしい。
- PSPで高速読み込みをオンにするとPS1でプレイするより倍近く動作が速い。
このゲームの醍醐味は、何よりもエキシビジョンレースにあるだろう。
人によってはゲーム内でGIを制覇するよりも、このエキシビジョンで勝つことを目的とする者も多い。
実は競争羽には1羽1羽パスワードが設定されており、
エキシビジョンに登録することでそのパスワードを出力できる。
パスワードを入力することによって、自分の育てたチョコボと他人のチョコボを対戦させることが出来るのだ。
各プレイヤーが自慢の名羽を披露する場でもあり、ゲーム内のレースよりも遥かに高レベルなレースとなっている。
発売から10年以上経った現在もネットで呼びかけるなどして仲間を集め、
熱いエキシビジョンレースが繰り広げられていたりする。
本編では重要なのに、エキシビションではまったく効果を成さなくなるパラメータがいくつか存在している(バグ?)。知った時はガックリ来たものだ…。
- >(バグ?)
ダビスタシリーズで何らかのオーバーフローが起こるってのはよくあるお話、『04』のブリダーズカップ能力オーバーフローによる弱体化はわりと有名…。
全ての源流チョコボは元となる馬が存在し、それをチョコ風味の名前にしている。
攻略本にあるニックスの表を本家ダービースタリオンの表と比較するとわかりやすい。
チョコボ発祥地一覧