スクエニの作品によく登場する白魔道士の女の子。
作品によっては「シロマ」という名前があったり無かったりするが、
ここではFF以外のシリーズに登場する白魔道士としての各キャラについて拙文ながら紹介してみます。
(by ここの管理人)
命名者は坂口博信氏。
『チョコダン2』の開発当初は彼の娘さんの名前にするという案もあったそうだ。
主にチョコボシリーズに登場し、見た目も性格もそれぞれ微妙に異なる。
(この辺は任天堂『ゼルダ』シリーズのキャラに近いものがある。作品ごとにリンク達は外観・性格に一定の一貫性を持ちつつも、違った設定を持っている)
特に白魔道士レナと似ている場合が多く、ピンク髪で丈の短いローブを着ている(全員がそうではない)。
もう20年以上も存在しているキャラクターであり、その存在感は単なる白魔道士を越えたものとなっている。
チョコボの不思議なダンジョン2
シロマ。白魔キャラ初出の作品。チョコボと一緒に冒険するときは得意の白魔法でチョコボを癒してくれる。
彼女の正体は物語の重要なキーポイントのひとつ。
岬のダンジョン(2回目)、海底、ひみつのダンジョン(クリア後)に連れて行ける。
攻撃力、防御力共にやや低め。1フロアにつき1回、チョコボのHPを50%回復してくれる。
ある程度HPが減らないと使ってくれないので、残り3割辺りから一気に殺されたりすると使ってもらえない。
シロマ自身のHPも回復できない。
クリア後の海底には単独で挑むことになる。
4つのサブキャラクターたちによるクリア後ダンジョンの中では最も難易度が低く、
魔法系の不思議なハネ全所持というチートをされているので、本さえあれば多勢相手でもなんとかなる。
回復魔法が使えないのが腑に落ちないが。
最後はオルトロスとタイマンである。適当にサンダーでも唱えてれば終わるレベル。
- 逆にいうとモーグリのような過度な稼ぎは必要なく、シドのような極端な運要素も無くちゃんとクリアできる設計になっている。彼女の復活ダンジョンはむしろ適正なバランスが取れていると言って差し支えないだろう。
彼女はグラスゴスに滅ぼされた未来人の生き残りで、
物心付く前に両親に平和な世界に逃がされ、モンスター村で育てられた。
ただ時空転移の際、攻めてきていたグラスゴスやインプも同時に過去におくってしまっており、
グラスゴスが力を取り戻し始めるとモンスターが凶暴化し始めたため、村から追われて一人離れて暮らしていた。
「チョコボのふしぎものがたり」でもデブチョコボと共に登場する。
ゲームとは違い、ストーリー上、キーパーソンとしてではなく普通の仲間として扱われる。
岬のダンジョンで出会い、山岳ダンジョンの途中まで、デブチョコボと共にチョコボ・モーグリと同行していた。
性格は気が強く仲間思い。
白魔道士の使い手だが、チョコボやナウマンゾウを癒す意外は、特に活躍は見られなかった。
カード占いも得意とするが、それが原因で2回もトラブルを起こしてしまう。
時間移動の鍵となるペンダントを持っている。
- 原作ゲームと比較して、性格の差異がかなり大きいキャラ。
同作者の「サイファー」にもこうした「気の強いお姉さんキャラ」が登場するので、作者の好みという気はする。
後のシリーズに出てくるシロマと違い自分がどれだけ中傷されようともその事に関し
決して文句を言わない優しい性格。
- 海底ダンジョンにて彼女が村の人々に対する心情を吐露するイベントはなかなか泣かせてくれる。
どうにも骨の類と相性が悪いようで、岬のダンジョンではスケルトンの高い攻撃力の前によく倒れ、海底遺構ダンジョンではイベントでブラッディボーンに手傷を負わされている。
チョコボの不思議なダンジョン エブリバディ!
第2章で住宅街の空き家に入ると登場。
どうやら山岳ダンジョンで時間転移したら誤ってこの世界にきてしまったらしい。
もう一人の白魔導士の記憶をクリアするとバディとして使用可能になる。
アビリティは当然ケアルなのだがこのケアル、300程度回復してくれる。それケアルじゃない…
バディになった直後は回復薬要らずになるのは非常にありがたい。
さらにケアルの消費SPは1.5で、最大SPは5もあるので余裕を持って使うことができる。
終盤は素の攻撃力は足りなくなってくるが、チョコボの攻撃力かなり影響するのでツメを鍛えてフォローしよう。
またレベルが上がってもケアルの回復量はあまり増えないので、HPが上がってくるクリア後ともなると1回の回復で最大HPの50%、最終的には35%程度の回復量になってしまうが、ある程度連発できるので回数でカバーできる。
なお、ステータスもアビリティもマグノーリエと一切変わらない。お好みの方のシロマでどうぞ。
チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮
シロマ。一応設定では素直だが、時忘れの街の「忘却こそ美徳」の考えには常に反対している。
自分が信じた事であれば、周りからどんなに反対されても自分の意見をストレートに貫く性格で、生意気に思われる事も多い。
本名シロマ・マグノーリエ。職業は光の神官。母は白魔道士のエレナで、父は黒魔道士のネーロ。
時忘れの街の居住区に住んでいたが破壊神の襲撃で両親を亡くす。
時忘れの鐘に記憶を奪われるのを防ぐため、街外れの牧場に住むステラに引き取られる。
Wii版ではラファエロの正体が元凶破壊神であるのも関わらず、破壊神と戦おうとするクロマを止めようとする弱音を吐く一面も覗かせる。
また、この段階で彼女はクロマの言いたかった事を理解していなかった。
破壊神が手にする剣で殺されそうになるが、クロマに庇われる。
庇ったクロマが犠牲になった事で、以後心の痛みを覚える。
ちなみに、DS版ではこのあたりの流れががらっと変わっている。
チョコボレーシング ~幻界へのロード~
名前は無い。(キャラクター名は「白魔道士」)
ホーリーカーペットという魔法のじゅうたんに乗る。扱いやすい性能で、飛行能力を持っている。
- トップスピードが遅めだが、その分グリップ(コーナーリング)に優れる。空中キャラの慣らし用に。
また他キャラの攻撃を防ぐ特殊能力を持ち、飛行により悪路やブリザドトラップを無視できるため安定感は抜群。
- ちなみに崖落ちするとシドがとんかちで修理に現れるが、カーペットを修理?使うのはとんかち?よく見るとおかしな光景である。
ストーリーモードでは、クリスタルにまつわる伝説を教えてくれるキャラとなっている。
見た目はチョコボの不思議なダンジョン2と同じ。
グランプリで優勝するとかなり際どい角度のショットが見れるが、肝心なものは見えない。
最後はカーペットとともにキラリンポーズを決める。
バリア+飛行で、CPUの中では安定して早い方。
- っていうかほぼバリアのおかげなんだけどねw
見た目はチョコボの不思議なダンジョン2と同じ。
しかし性格はだいぶ異なり気が強く、思った事は口に出す性格。モーグリ曰く「おねえさんぶった口のききかた」。
チョコボたちのことは何処かで見た気がするらしいが、あくまでストーリーの繋がりはない。
そのかわいいルックスからモーグリに一目惚れされるが、彼女のきつい性格口調のせいですぐに覚めてしまった。彼の数秒間の恋であった。
- もっともシロマがモーグリに厳しく接したのは、クリスタルの伝説を聞いて欲丸出しな態度をとるモーグリを警戒していたからである。
「キミみたいのがいるからクリスタルは封印された」「(腹が減ったとこぼす彼に対し)本当に欲深だね」だのとかなり辛辣だが、人々の欲がクリスタルを巡る争いの原因になったことを伝え聞いているだけに、その態度も当然っちゃ当然である。- 事実、モーグリ以外のキャラには優しく明るく接している。それが本来の彼女の性格なのだろう。
グランプリモードでは黒魔導士の有無により強弱がはっきりと分かれるキャラ。
黒魔導士がいる場合、あたかも接待かと言わんばかりに彼(と、その魔石を奪ったキャラ)がレベル3魔法を乱射するため、何もしなくてもバリアで守られて普通に走っているだけで上位に。
逆にバリアを逐一消されるぶんどるや、バリアを貫通消される突進は彼女(というかバリア)の対抗馬となりうる。
- 突進でスピンさせられているのは厳密には貫通では無い。
「一度ぶつかってバリア解除→もう一度ぶつかってスピン」が一瞬の内に起きているだけ。
(走者の少ないバーサスモードで検証するとよく分かる) - ぶんどるもゴブリンがいる時点でCPUシロマはぶんどる警戒のため魔石をキープしない上に、バリア消しを狙ってピンポイントで発動するのも難しいので対策にはならない。
レースではシンプルなスピード勝負になると、トップスピードの低さが露呈し押されがちになる。
コーナーリング性能とバリアが彼女の持ち味であることがよく分かる。
チョコボGP
今作ではシロマ名義で、シドのテストコースの助手という立ち位置。
声優は『不思議なダンジョン エブリバディ!』に引き続き千本木彩花氏。
外見こそ『ダンジョン2』だが、性格は『時忘れの迷宮』時に近い。正義感が強く、レース大会の会場に向かう旅の途中で起きる数々のトラブルに積極的に関わっていく(お陰でチョコボやアトラ以上に主人公してるなんて言われてたり……)。実は別の世界の住人らしく、レース参加の目的も元いた世界に帰るためらしい。
- 今作では『チョコダン2』のクルクルが最初から一緒。セリフは無いが意志を持ってるらしい。シロマとグラフィックが一体化してるらしく、ストーリー中にシロマが向きを変えると、クルクルの位置も大きく動く。
- 発売前の公式生放送では、序盤のダイジェストとして「画面の向こうの大きなお友達」(第2章エピソード2の勝利後のデモより)と発言するシーンが抜擢されており、第四の壁をぶち破るゲームとして何かと引き合いにされている。
そんな彼女でも、第5章エピソード2の勝負前のデモにあるレーシングヒーローXの「負けてもいきなりゲームオーバーとかにならないクポ!」「いまどきそんなゲームの作りにしたら文句いわれるクポね。」というメタ発言にはついていけず、(この人、一体どこの誰としゃべってるのかしら……?)と考え込んでしまっている。
マシン《ミシディア・ラビット》
スピード | 2.5 |
---|---|
グリップ | 4 |
加速 | 4.5 |
ドリフト | 4 |
ダート | × |
前作の魔法のじゅうたんとは大きく変わり、白い車に乗っている。後輪周りに白魔道士のローブのような赤いギザギザの模様が入っている。車体後部にトランク鞄がくくり付けられており、そこにクルクルが座っている。マシンタイプが変わるとクルクルの見た目も変わる。
名前の由来は「ミシディアうさぎ」からか。
アビリティ | 《クルクルカウンター》 |
---|---|
チャージ時間 | 50秒 |
説明 | バリアが発生。 魔石攻撃したキャラクターに カウンター攻撃する。 |
クルクルに秘められた力を解放し、一定時間シロマの周囲をバリア包む。その間に他のキャラから魔石攻撃を受けると、その魔石を使ったキャラに対してクルクルがカウンター攻撃を仕掛ける。効果時間中なら何回でもカウンターが発動。魔石攻撃に反応する仕様上、ビビのアビリティにもカウンターが発動する。地味にカミラパパのアビリティで出来た水溜まりにも反応する。
「Lite版」て使用可能な数少ないキャラではあるが決して弱キャラという事はなく、むしろ操作性がよく防御系のアビリティを所持と、コースや魔石次第で十分トップに立てる。製品版を買ってないor課金してないからといって絶対不利になるという事はあり得ない。
- というより、製品版にも極端な強キャラと言えるキャラがそもそもいない。
チョコボスタリオン
シロマ。牧場の秘書兼チョコボの医師。
薬師+白魔という風貌。聴診器をつけており、もちろんミニスカである。
- 取扱説明書のイラストを見るとミニスカでもないような…
キャラクターデザインは2と同じ。
性格は心優しくも何処か影のあった2とは異なり、こちらは物腰柔らかなアドバイザーと言ったところ。
秘書という立場故かセリフもやや固く、あまり子供っぽく見えない。
何をするにも彼女が話しかけてきてくれる。チョコボの目利きにしかり、ケガの治療もしかり。
ただ目利きでの説明はパッと聞いただけじゃわかりにくい表現が多い。
もう少し率直に言ってくれても…。
タイトルムービーでは、孵化寸前のチョコボの卵を見守っている。
彼女に限ったことではないのだが、開始後何百年経っても同じ姿である。
ダイスDEチョコボ
名前は「白魔道士」。友達魔石としては、通過すると状態異常を治す効果がある。
髪型のせいで目が無いように見える。
ちなみに他の作品と違って金髪である。
- 他のチョコボシリーズの白魔道士とは明らかにデザインが違う。シロマの方は基本的にフードは被っていない。
- 性格はチョコボ2ともレーシングとも異なり、間延びした喋り方をするおっとりとした女の子。
白魔道士自体は一切の耐性を持たないので、眠り・石化は治せない。
チョコボランド
GBA版では条件を満たせば対戦時にプレイヤーコマとして使えるようになる。
はたらくチョコボ
クラウスとマリア。16人のプレイヤーとして選べる様々なジョブの開拓者のうち二人が白魔導士の女の子。
選ばれなかった15人はライバルキャラとなりプレイヤーと競い合うことになる。
クラウスは男の子にも見えるが、デジキューブ刊の攻略本の15ページには女と記載されている。
一方で、42ページでは「淑女」ではなく「紳士」と呼ばれたり、43ページではルーディ(女アイテム士)とクラウスのコンビが「彼女ら」ではなく「彼ら」(複数人の中に男が紛れているときの呼び名)で呼ばれたりする。本当に女なのだろうか……。
チョコボと魔法の絵本
シロマ。チョコボ牧場の管理人。チョコボと一緒に魔法の絵本に吸い込まれた仲間達を救おうとするが……
ミニゲーム「シロマ先生の多いのはどっち?」では脅威のチョークさばきを見せる。
牧場宿舎には彼女の部屋があり、特に意味はないがそのベッドで寝ることが出来る。
また条件を満たすとカーバンクルが出現する。
チョコボと魔法の絵本 魔女と少女と五人の勇者
シロマ。突如チョコボの前に現れた謎の少女。シドの書いた絵本の物語を修正するため、チョコボに助けを求める。
英語のスペルはShirma。乙女座のι星である(シルマと読む)。シロマの性格から乙女ということは考えられなくもないが…
正体はアルヴァニカ四巻の登場人物「大魔道士」で、つまりシドによって生み出された存在である。
厳密には大魔道士の片割れで、もう片方の片割れは名前の無い魔女。名前の無い魔女の凶行を止めるべく、本の世界を飛び出して現実世界に出現。最終的にチョコボが名前の無い魔女を倒し、目的を果たすと、絵本の中の世界へ戻って行った。
アルヴァニカ第五巻「魔女と少女と五人の勇者」は彼女との別れを悲しむチョコボのために、シドが特別に書いたもの。役割はチョッカーズにさらわれるヒロイン。
マリオバスケ 3on3
シロマ。隠しキャラで、スペシャルショット「ホーリー」を放つことができる。
外見はチョコボシリーズに登場するシロマとは随分異なる勝ち気な美少女として登場する。
髪型も微妙に事なり、頭に銀色のティアラ(真ん中にルビーが飾られている)を身につけているのが主な特徴。
スポーツ故に機動性のありそうな…いや、丈が短すぎるぞ、その服。
- あの服装、明らかに白魔の格好をしたレナに近いですね。ヒールは違いますが…
公式サイトには「白魔法を操る、ちょっと勝ち気なお姉さま」と書かれていた。
NORMALレベルのレインボーカップで、毎試合敵チームに100点以上点差をつけて優勝することで、使用可能となる。
- FFチームとのエクストラマッチに辛勝するようなレベルでは、非常に難しい条件にみえる。
- シロマが使用可能な状態でハードのエクストラマッチに勝利すると、紫髪の隠しカラーが使用可能に。
マリオスポーツミックス
この作品でも隠しキャラとして登場。容姿はマリオバスケ時と変わらない。
- トーナメント2周目の隠しルートでたまに出現するシロマ獲得戦で勝利すると、その競技でのみ使用可能になる。
- また、ニンジャが使える状態でスターカップ隠しルートでスターロードを完成させると、全競技で使用可能になる。
手間を考えるとこちらがお薦め。どちらにせよ、マリオバスケよりは簡単。
ちなみに一定条件を満たすと純白が眩しい隠しカラー「ピュアホワイト」が使用可能に。 - スペシャル技でマリオバスケ同様ホーリーを使用する他、バリアでボールを防いだりする。
基礎ステータスはほかのテクニックキャラより少し高いが、アクションが独特すぎてやや扱いにくい。