!!!ここに書いてある情報はゲーム用であり、実機の操縦には使えません!!!
作成中
フライトプランについて
作成中
IFRについて少し
旅客機は通常、目視(VFR)で飛ぶのではなく、予め設定したフライトプランに沿って管制下で飛行します(IFR)。
フライトプランは大体、「出発空港、標準計器出発方式(SID)、航空路とウェイポイント、標準到着経路(STAR)、目的地の空港」からなることが多いです。
用語について非常に大まかに説明します。詳しくは、計器飛行方式(IFR)や上記の用語について検索して調べてみてください。
- ウェイポイントとは、特定の座標の地点(経度・緯度)に名前を付けたものです。
- 航空路とは、ウェイポイントを結ぶ線です。巡航中など、大抵は航空路に沿って飛ぶことになります。
- 標準計器出発方式(SID)とは、離陸してから航空路に乗るまでの方式(経路)に名前を付けて定めたものです。空港や離陸滑走路ごとにいくつか定められています。「デパーチャー」とも呼ばれます。
- 標準到着経路(STAR)とは、航空路から滑走路への進入(アプローチ)までの経路に名前を付けて定めたものです。空港や進入先の滑走路ごとにいくつか定められていますが、無い場合もあります。また、途中でレーダー誘導されたり、風向きで変更される場合もあり、実際にSTAR通りに飛行するとは限りません。「アライバル」とも呼ばれます。
- ここには出ていませんが、計器に従って滑走路(の寸前)まで飛行する方式が「計器進入方式(IAP)」として定められています。これも、滑走路ごとに定められています。STARからIAPに接続されることが多いです。「アプローチ」とも呼ばれます。
どうやったらIFRの情報を手に入れられるの?
チャートを入手しておくのが良いです。但し、これらの情報はAIRACと呼ばれ、定期的に改訂されます。
AIRACは改訂されるので昔あった航空路が無くなったり、通過するウェイポイントが変わったりします。
- チャートの入手先は当Wikiのリンク集に一部記載しています。
具体的な入手方法は、検索すれば分かるでしょうからここでは割愛します。権利関係には気を付けてください。- 航空路やウェイポイントは、IFRの「エンルートチャート」と呼ばれる地図に描いてあります。
- SID, STAR, IAPもそれぞれのチャートがあり、飛行ルートが図示されており、高度制限や必要な機器などの制限も書かれています。
- 前作FSXやX-Planeのアドオン向けに、NavigraphやAerosoftといったメーカーがフライトシム用のAIRACを有償提供しています。
今後、MSFS2020ではどうなるか分かりません。
- 当コンテンツの編集方針としては、チャート無しでも理解できるように作りたいとは思っています。
(FS2020自体も、チャート無しである程度遊べるように考えられているとは思います。)
今回使うフライトプラン
- 今回使うフライトプランは以下の通りです。
- 別にどこの会社が使っているとか正しいとかいうわけではありません。素人が適当に作ったものです。念のため。
- SID、STAR、航空路などは定期的に改訂されるため、このフライトプランがいつまでも使えるわけではありません、
RJOO SID:TIGER2.WASYU Y281 STOUT Y20 EBISU STAR:EBISU RJFF
- RJOO, RJFFはそれぞれ伊丹空港、福岡空港のICAOコードです。
- SID:TIGER2.WASYUは、標準出発経路(SID)がTIGER2デパーチャー、トランジションがWASYUであることを示しています。
- STAR:EBISUは、標準到着経路(STAR)がEBISUアライバルであることを示しています。ウェイポイントEBISUと名前が同じなのでややこしい。
- Y281は航空路です。ウェイポイントWASYUからウェイポイントSTOUTまで飛行します。
- Y20は航空路です。ウェイポイントSTOUTからウェイポイントEBISUまで飛行します。
- 飛行距離は292nm
- 今回の巡航高度はFL240(約24,000ft)
本来は使用滑走路や進入方式はフライトプランの段階では決まっていません。
パイロットが決めるものというわけでもありません。
風向きや空港の混雑状況は刻々と変化するので、降下地点が近づくまでは決めようがないからです。
しかしFS2020のATCは時々アホだったりするので、今回は初めからこちらで指定しておきます。
巡航高度について
- 本来は、巡航速度、気象、燃料などを考慮して最適な巡航高度が算出されます。
- 旅客機の最大巡航高度は39,000ft~41,000ftであることが多いです。
- 基本的には高度が高ければ高いほど燃費も良くなりますが、巡航距離が短いときは、そこまで上昇するのにかえって燃料を多く使うということになります。
- FSで遊ぶ分には、近距離(400nm未満)のときは大まかに「飛行距離=フライトレベル」とするのが良いでしょう。
それ以上のときは最大巡航高度にするのが良いでしょう。A320 neoの場合FL390です。- 長距離便など機体が重すぎて最適な巡航高度まで飛べない場合、一旦低めの巡航高度で燃料を燃やしておき、後から高度を上げていく方式(ステップ・クライム)が取られることがあります。近距離ではこの方法は使いません。
フライトの全体像
作成中
# | 飛行におけるフェーズ | 航法におけるフェーズ | ATC的なフェーズ | 説明 |
0 | 飛行計画(Flight Planning) | - | フライトプランの提出 | FSにおいてはWORLD FLIGHTの飛行前の設定に対応します |
1 | 飛行前点検(Preflight) | - | - | 航空機の周りを回って外観をチェックしたりします |
2 | システムの起動と設定 | - | 管制承認 | 航空機の電源を入れ、機器の設定を行います。貨客も積載されます |
2 | プッシュバック・エンジン始動 | - | プッシュバック許可 | 航空機をゲートから押し出すと共に、エンジンを始動させます |
3 | タキシング(Taxing) | - | タキシー許可 | 駐機場から誘導路を通って滑走路前まで移動します |
4 | 離陸(Takeoff) | 標準計器出発方式(SID) | 離陸許可 | 機体を加速・滑走させ、滑走路から足を離します |
5 | 初期上昇(Initial Climb) | 標準計器出発方式(SID) | - | 速度に応じてフラップを上げつつ上昇していきます |
6 | 上昇(Enroute Climb) | 標準計器出発方式(SID)・ エンルート | - | 高度制限を守りつつ巡航高度まで上昇していきます |
8 | 巡航(Cruise) | エンルート | - | 一定の巡航高度を保ち水平飛行します。中距離以上のフライトでは、このフェーズが最も長くなります |
9 | 降下(Descend) | エンルート・ 標準到着方式(STAR)・ レーダーベクター | 降下指示 | 高度を下げていきます。。FSにおいては、何らかの方法で降下開始地点(Top Of Descend; ToD)を算出しておかなければなりません |
10 | 進入(Approach) | 計器進入方式(IAP) | 進入指示・進入許可 | 滑走路の手前まで飛行します。ILSを使うのはこのフェーズです |
11 | 着陸(Landing) | - | 着陸許可 | 機体を滑走路に接地させ、減速させます |
12 | タキシング(Taxing) | - | タキシー許可 | 滑走路を出たら、誘導路を通って駐機場まで移動します |
13 | 駐機(Parking) | - | - | 駐機場で機体を停止させます |
※エンルートというのは、(水平方向の)フライトプランにおいて航空路(Airway)を飛んでいるフェーズのことです。つまりフライトプランから離着陸空港・SID・STAR・IAPを除いた箇所がエンルートに相当します。
FSの設定
作成中
ペイロード
- 特に根拠はありませんが、私は小型旅客機の近距離便では15000lbs(7000kgs)ほど積んでいます。
- CGは範囲内に収まるようにしてください。
フライトプランナー
離陸空港、着陸空港、SID、STARを設定してください。
すると、2020年現在は先述したフライトプラン通りにルートが設定されるはずです。
- 今回の開始地点はGATE7です。駐機場の番号です。
- 離陸方法や着陸方法は風向・風速によって変わりますが、今回は一方的にこちらが指定することにしました。
- 着陸方法にはILS16を指定しました。
下図ではRJFFは006°@7ktsなのでむしろRW34に着陸すべきですね。まあILS16のままにしますが...
- NAV LOGから巡航高度を指定するのをお忘れなく!