略語集

Last-modified: 2021-05-03 (月) 02:54:04



はじめに

普遍的な航空用語のごく簡単な略語集です。もともと航空用語は略語が非常に多いので、厳密に意味を求めたり、深い解説や与太話については適時単語そのものをググって下さい。

略語略す前の正式語
読み方
意味、簡単な解説、備考など

A

ABNAerodrome Beacon
エアロドローム・ビーコン
飛行場灯台。ただし、灯台と同じく動力回転式の他にも、全方位ストロボ点滅方式だったり一定時間消灯方式だったりと、厳密な決まりはない。
ACCArea Control Center
エリアコントロールセンター
地域管制区管制所。例えば東京ならTokyo ACC。
ADIAttitude Director Indicator
アッチチュード・ディレクター・インジケーター
総合姿勢指示器。PFDの中で特に機体姿勢に関する表示計器の機能名。詳しくは計器の見方参照。
AIMAeronautical Information Management
エアロノーティカル・インフォメーション・マネージメント
航空情報管理。AIS航空情報サービスの移行先として進められているマネージメントシステムの略。
なお、恐らく「Air Intercept Missile, エア・インターセプト・ミサイル(対空ミサイル)」の意味の方が有名。
AISAeronautical Information System
エアロノーティカル・インフォメーション・システム
航空情報業務。航空機運行に必要な、管理空域内情報などの航空情報を集約、航空機向けに提供するシステム業務。
ALSApproach Lighting System
アプローチ・ライティング・システム
進入灯。滑走路の中心や側端に備え付けられた固定誘導ライト群の総称*1
ALTAltimeter
アルティメーター
高度計。詳しくは計器の見方参照。
AOAAngle Of Atack
アングル・オブ・アタック
迎角。ゲーム内では主にコレ以上機首を上に向けると失速しますよ警報通知計器を指す。
ASI-NETAviation Safety Information Network
アビエーション・セーフティ・インフォメーション・ネットワーク
いわゆる航空業界関係者限定のヒヤリ・ハット事例集。「重大事故ではないが『一歩間違えるとかなりヤバかった事例』の、当事者による自己申告報告集」。
A/TAuto Throttle
オート・スロットル
自動推進出力調整装置、またはその機能を有効化するスイッチ名。詳しくはオートパイロット参照。
ATISAutomatic Terminal Information Service
オートマチック・ターミナル・インフォメーション・サービス
飛行場情報放送業務。COM2から聞こえる音声サービスがこれ。「進入方式」「使用可能滑走路」「滑走路状態」「気象情報」を延々と自動で繰り返している。
ATCAir Traffic Control
エアトラフィックコントロール
航空交通管制。
ATNAeronautical Telecommunication Network
エアロノーティカル・テレコミュニケーション・ネットワーク
航空通信ネットワーク。全世界規模で空港管制機関(管制官)と各航空会社が相互に必要データを交換できるアプリケーション名。
ATPAirfield Traffic Pattern
エアフィールド・トラフィック・パターン
場周経路。空港に着陸する際の固定的な進入経路を表す総称*2
APAuto Pilot
オート・パイロット
自動操縦、またはオートパイロット有効化スイッチそのもの。
APRApproach
アプローチ
進入。またはオートパイロットでアプローチモードのスイッチ名。
APUAuxiliary Power Unit
オーグジュリアリィ・パワー・ユニット
補助動力装置。ジェットエンジンの始動に用いる*3
ATSAAirborne Traffic Situational Awareness
エアボーン・トラフィック・シチュエイショナル・アウェアネス
航空機運行方式。通常は末尾にハイフン(-)で繋げて
ATSA-AIRB(目視確認許可)
ATSA-ITP(洋上定間隔許可)
ATSA-SURF(空港面内許可)
ATSA-VSA(有視界ASAS許可)
といった分類で運行する。
ASDEAirport Surface Detection Equipment
エアポート・サーフェス・ディテクション・イクイップメント
空港面探知レーダー。空港の滑走路面を底辺として、その上にある全飛行物体を探知している安全監視用の対物レーダー*4
ASPAerospace Plane
エアロスペース・プレーン
宇宙航空機。自力で大気圏の内側と外側(宇宙空間)を往復できる未来機。VF-1バルキリーとかXウィングとかがコレ。
ASRAirport Surveillance Radar
エアポート・サーベリアンス・レーダー
空港監視レーダー。空港を中心に半径約110km内の航空機位置を探知している*5
ASXGSAsobo Studio Xbox Gaming Studio
アソボー・スタジオ・エックスボックス・ゲーミング・スタジオ
デフォルト初期コールサイン。FS2020用語。

B

BAROBarometric (Altimeter)
バロメトリック(アルティメーター)
気圧。航空用語としては基本的に気圧高度計の略。詳しくは計器の見方参照。
BASHBird Aircraft Strike Hazard
バード・エアークラフト・ストライク・ハザード
航空機鳥類衝突災害。リアルでは意外と多い事故。MSFS2020には鳥類が実装されていないが、四足歩行動物が周辺を闊歩している空港があるらしい。

C

C172Cessna 172
セスナ172
セスナ社の個人用軽飛行機の略語。ゲーム上では他人機体タグなどで使用される。
CAMCamera
カメラ
カメラ機能として「SMART CAM」などで略語として使用が確認できる。航空用語というよりは普遍語彙。
CASCalibrated Airspeed
キャリブレーテッド・エアスピード
軟正対気速度。詳しくは飛行のための知識参照。
CCVControl Configured Vehicle
コントロール・コンフィグレッド・ビハイクル
運動能力向上機*6
CDICourse Deviation Indicator
コース・デビエーション・インジケーター
コース偏位指示器。設定方位から現在進路がズレてないか確認するための計器。最近の機体では単独アナログ計器としては載ってないので意識することはないかも。
CDUControl Display Unit
コントロール・ディスプレイ・ユニット
画面操作装置。大型旅客機などでFMS操作のために用いられる個別操作ユニット。アルファベット入力用文字盤に加えて簡単な計算機や機体各種センサー表示機能などが備わっていることが多い。
CFITControlled Flight Into Terrain
コントロールド・フライト・インフォ・テレイン
シーフィット。主にパイロットが計器飛行中または無視界管制飛行中に、前方障害物に全く気づかないまま衝突してしまう事故原因の総称*7
CGLCircling Guidance Lights
サークリング・ガイダンス・ライト
旋回誘導灯。空港タワーの最上部でくるくる回ってる緑色のアレ。旋回空中待機の機体に対する視認性向上用灯火。
COMComnication
コミュニケーション
航空用語としては通信を指すが、通常は「無線」の意味で用いられる。大抵の機体にはCOM1, COM2の二つの機器が搭載されている。
CVRCockpit Voice Recorder
コクピット・ボイス・レコーダー
航空事故映像とかでお馴染みの操縦室内音声録音機材。残念ながら?このゲームには実装されていない。

D

DARPDynamic Airborne Reroute Procedure
ダイナミック・エアボーン・リルート・プロセデュアー
ダープ。航空機側が現時点最新の気象状況などに基づいて構築した(提出済ルートと異なる)新しい飛行ルート計画、が地上へ要求後、管制機関が検討し経路承認する方式*8
DGDirectional Gyro
ダイレクショナル・ジャイロ
定針儀。詳しくは計器の見方参照。
DMEDistance Measuring Equipment
ディスタンス・メジャーリング・イクイップメント
距離測定装置。簡単に言うと「機体から無線局に向けて距離測定依頼されると、無線局が距離を測定して機体へ自動返信、測定限界距離以遠は無視」という単純動作を繰り返す。
DTDisplace Threshold
ディスプレイス・スレショールド
非同期着陸運用方式。密接/交差した滑走路または単独滑走路の着陸誘導に際してそれぞれの着陸パスをずらし、複数機体の滑走路使用開始可能時間を詰める。童貞ちゃうわっ
D-TAXIDetalink Taxi Clearance
データリンク・タクシー・クリアランス
空港内誘導路に対し航空機から地上走行要請を受信した際に、その承認をデータリンクにより授受を行うアプリケーション。
D-OTISDetalink Operational Terminal Information Service
データリンク・オペレーショナル・ターミナル・インフォメーション・サービス
航空機の出発・空域進入・着陸のフェーズに応じて、空港各種情報をその航空機向けに編集しデータリンク提供するアプリケーション。
D-RVRDetalink Runway Visual Range
データリンク・ランウェイ・ビジュアル・レンジ
空港滑走路の現在最新視距離情報をデータリンク提供するアプリケーション。

E

EASEquivalent Airspeed
イクイヴァレント・エアスピード
等価対気速度。詳しくは飛行のための知識参照。
EGTExhaust Gas Temperature gauge
エキゾースト・ガス・テンプレチュア・ゲージ
排気ガス温度計。レシプロ、ジェット共に構造は異なるが同じ役割のものが積まれている。
EICASEngine-Indicating and Crew-Alerting System
エンジン-インジケーティング・アンド・クルー-アラーティング・システム
エンジン計器・乗員警告システム。アイキャスとも。基本的には燃料圧力計やエンジン出力計などが一纏めになったグラスコクピット内計器表示一覧を指す。
EPREngine Pressure Ratio
エンジン・プレッシャー・レシオ
エンジン圧力比。イーパーとも。高出力ジェットエンジン専用で、流入空気と排気の圧力差を測定する計器を指す。

F

F/DFlight Director
フライト・ディレクター
航空機の取るべき姿勢を算出する装置。オートパイロット参照。
FTFeet
フィート
航空分野では高さの単位系に用いられる。1フィートは0.3048m(約30センチ)。滅びろヤード・ポンド法
FLFlight Level
フライト・レベル
気圧高度計の基準を標準大気(1013.2hPa, 29.92in)に合わせたときに航空機と管制官との間で用いる高度の呼び方。日本では14000ft以上に適用される。必ずしも海面からの高度を表すとは限らないが、航空機同士の高度差は世界中どこにいても同じになる。ん~よく考えたもんだ。
FMSFlight Management System
フライト・マネージメント・システム
飛行管理装置。PFDに表示される進路や遷移高度、遷移方位や着陸空港、進入方式などを変更するためのシステムで、大型旅客機は専用入力装置CDUが搭載されるが、小型機用では単なるボタン付きツマミを操作する。
FODForeign Object Debris
フォーレイン・オブジェクト・デブリー
損傷可能性物体。簡易的に言うと、バードストライク時の鳥そのもの、機体凍結・エンジンブロー時の剥離氷片そのもの、滑走路上に落下散乱した部品、など機体が損傷する可能性のある物体自体を総称する用語。
FSXFlight Simulator X
フライト・シミュレーターX
2006年10月発売のMicrosoft Flight Simulator Xの略語。MSFS用語*9

G

G1000Garmin G1000
ガーミン G1000
言わずと知れたスイスのガーミン社による傑作グラスコクピット、の型番。FS2020ではG1000以外の型番機種を搭載した機種がある。
GALGallon
ガロン
ヤード・ポンド法の体積単位。航空分野では過去に何度も事故原因になったため現在は非推奨単位。滅びろヤード・ポンド法*10
GCAGround Controlled Approach
グラウンド・コントロール・アプローチ
着陸誘導管制。管制官が航空機に対し接地まで逐次音声誘導する管制方式。今じゃ軍隊しかやらない枯れた技術。
GPSGlobal Positioning System
グローバル・ポジショニング・システム
全地球測位システム。言わずと知れた、人工衛星を使った自機位置測位システム。
GPWSGround Proximity Warning System
グラウンド・プロキシミティ・ワーニング・システム
対地接近警報装置。主に曲芸飛行機や高級ビジネスジェット、大型旅客機などに搭載されている*11
GSGlide Slope
グライドスロープ
滑走路への進入降下パス。スロープ=下り坂。

H

HSIHorizontal Situation Indicator
ホリゾナル・シチュエーション・インジケーター
水平姿勢指示器。航法用計器のひとつ。
HUDHead Up Display
ヘッドアップ・ディスプレイ
ハッド。戦闘機用の照準器一体型姿勢表示器が最も著名なもの。このゲームではB787に実装されている*12
HMDHead Mount Display
ヘッドマウント・ディスプレイ
機体設置型のHUDに対し、これはヘルメット設置型。身近で形状・構造的によく似ているものとしてはVRヘッドマウントディスプレイがある*13
HTWASHelicopter Terrain Awareness and Warning System
ヘリコプター・テレイン・アウェアネス・アンド・ワーニング・システム
ヘリコプター用対地接近警報装置。*14

I

IASIndicated Airspeed
インジケイテッド・エアスピード
指示対気速度。航空機の対気速度計に表示される速度。詳しくは、飛行のための知識を参照。
ICAOInternational Civil Aviation Organization
インターナショナル・シビル・アビエーション・オーガナイゼーション
国際民間航空機関。ゲーム内で使われる4桁英数字の空港コードを定めている団体。
ICAO空港コード>上の団体が定める4桁の空港コード。より詳しくはICAO空港コードを参照。
IFRInstrument Flight Rules
インストゥルーメント・フライト・ルール
計器飛行方式。必ずしも計器のみを見て飛ぶというわけではなく、管制官の指示に従って飛ぶ方式。対義語はVFR。
ILSInstrument Landing System
インストゥルーメント・ランディング・システム
計器着陸装置。視界ゼロでも電波誘導計器のみで安全な滑走路への誘導を可能にする装置または進入方式。
INSInertial Navigation System
インターナル・ナビゲーション・システム
慣性航法装置。本来的には外部からの電波受信標識などを一切利用せず、自機に搭載された各種センサーや計器類および航路計算によって自機位置を割り出しながら航行するための装置*15
INOPInoperative
イノペラティブ
使用不可。本来的には整備士が不具合スイッチ上に貼り付ける故障表記タグ(イノップタグ)。

J

K

KTKnot
ノット
速度の単位。1時間に1海里進む速さを1ノットとする。1海里=1.852km。詳しくは、飛行のための知識を参照*16

L

LAVLavatory
ラバトリー
機内トイレ。なんでも、飛行中にキャビンアテンダントさんがここに入ったときは「人に言えない仕事の愚痴」を水に流してるそうな。
LBpond(蘭)/ pound(英)
ポンド / パウンド
ヤード・ポンド法の重量単位。常用ポンドとも。1ポンドは約0.45キログラムだが、英米以外の国では非公式ながら0.5キログラム(500グラム)として扱う。滅びろヤード・ポンド法。なお略号の「LB」はラテン語で重さを表す「Libra」から。*17
LCCLow Cost Carrie
ロー・コスト・キャリア
低運賃輸送。俗称は「格安航空会社」。対義語は旧来の大手航空会社を指す「FSC(フルサービスキャリア)」。
いろんなところの整備費用や人件費を極限まで削って低運賃を実現している。*18
LOCLocalizer
ローカライザー
進入方向。またはオートパイロットでのローカライザーモードの略。
LTALighter-Than-Air aircraft
ライター・ザン・エアー・エアークラフト
軽航空機。機体形状と同体積の空気の重さを比較して自重が空気より軽い機体の総称。気球、飛行船、グライダーなど。対義語は重航空機。

M

MFDMulti Functional Display
マルチ・ファンクショナル・ディスプレイ
多機能表示装置。機能切り替えで進路や地図、地形、天候レーダーなどを表示する。

N

N1N1 Indicator
エヌワン・インジケーター
ジェットエンジンの種類であるターボファンエンジンで、「低圧」コンプレッサーのファン回転数(RPM)をパーセンテージで表す数値。詳しくは初心者向け基礎知識#ターボファンエンジンを参照。
N2N2 Indicator
エヌツー・インジケーター
ジェットエンジンの種類であるターボファンエンジンで、「高圧」コンプレッサーのファン回転数(RPM)をパーセンテージで表す数値。詳しくは初心者向け基礎知識#ターボファンエンジンを参照。
NAVNavigation
ナビゲーション
航空用語としては出発地から目的地までの経路案内、またはVOR受信機、またはオートパイロットでのナビゲーションモードの略。
NDNavigation Display
ナビゲーション・ディスプレイ
機体の方位や高度などと同時に現在進路と予定進路を表示させるグラスコクピット計器。PFDに同時表示されていることもある。
NDBNon-Directional (Radio) Beacon
ノン-ディクショナル・(ラジオ)ビーコン
無指向性無線標識。全方位放出ビーコンをA地点、自機、B地点で三角測量すると自機の大まかな現在位置が判明する*19
NMNautical Miles
ノーティカル・マイル
海里。1海里は正確に1.852km*20

O

OBSOmni-Bearing Selector
オムニ-ビーリング・セレクター
オムニ方位選択機。基本的にはVOR計器と同時に使用する「最新の機体には最初から載ってない」古すぎる計器。

P

PAPassenger Announcement
パッセンジャー・アナウンスメント
機内放送。フライトシム系youtuberさんのチャンネルに行って頼むとノリノリでやってくれる人がいる。
PAPIPrecision Approach Path Indicator
プレシジョン・アプローチ・パス・インジケーター
進入角指示灯。基本的な4灯式の場合、左2つが白、右2つが赤に見える状態が適切な進入角。おおざっぱには降下角約マイナス3度。
PFDPrimary Flight Display
プライマリ・フライト・ディスプレイ
主飛行計器。グラスコクピット専用計器表示で、姿勢表示器、高度計+気圧補正値、速度、高度、昇降率、ILS、進路偏差計、AOAなどが見やすく纏められている。
psi*21pound-force per square inch
パウンド-フォース・パー・スクエア・インチ
重量ポンド平方インチ。ヤード・ポンド法の圧力単位。主にアメリカ国内でトルク計の単位として用いられる。

Q

R

RNAVArea Navigation
エリア・ナビゲーション
広域航法。VOR/DME航法の後に出来た新しい航法で、INS(慣性航法装置
やGPS(全地球測位システム
を利用して自機位置を判断しながら目的地へ向かって最短距離に近い経路で飛ぶ方式*22
RTCReal Time Crock
リアル・タイム・クロック
実時間時計。コレは航空用語ではなく、FS2020の用語。
R/WRunway
ランウェイ
滑走路。

S

SSTSuperSonic Transport
スーパーソニック・トランスポート
超音速旅客機または超音速輸送機。コンコルドやTu144がコレにあたるが、2021年現在全機運行中止。
STOLShort Take-Off and Landing
ショート・テイク-オフ・アンド・ランディング
短距離離着陸(機)。ヘリコプターも含む垂直離着陸機はVTOL。

T

T/STurn and Slip (Indicator)
ターン・アンド・スリップ(インジケーター)
旋回釣り合い計。詳しくは計器の見方参照。
TASTrue Airspeed
トゥルー・エアスピード
真対気速度。詳しくは飛行のための知識参照。
TCASTraffic alart and Collision Avoidance System
トラフィック・アラート・アンド・コリジョン・アヴォーダンス・システム
空中衝突防止装置。機体搭載コンピュータが付近飛行中の他機を感知、衝突危険があれば自動的に音声警告で上昇/降下を指示する*23
TITTurbine Inlet Temperature
タービン・インレット・テンプレチャー
タービン給気温度計。ジェットエンジン用の温度計。
To/GaTake Off / Go-Around
テイクオフ/ゴーアラウンド
基本的にはスロットルレバー備え付けの自動出力調整スイッチ名。コレを押すと現在のスロットル位置に関わらず自動的に最大出力に増大される。

U

V

V1V-Speeds
ブイワン
離陸決心速度。機体がこの速度に達していた場合『もう滑走路上では絶対に止まれない』ので、無理矢理にでも離陸しなければならない*24
V2V-Speeds
ブイツー
安全離陸速度。エンジンが一発死ぬなどの推進力に関わる重大な事故が発生していても、失速せずに安全に離陸が可能な速度。
VASIVisual Approach Slope Indicator
ビジュアル・アプローチ・スロープ・インジケーター
進入角指示灯。ただしPAPIより古く構造欠陥の多いシステムで、日本国内には既に存在しない*25
VFRVisual Flight Rules
ビジュアル・フライト・ルール
有視界飛行方式。対義語はIFR。
VRV-R
ブイアール
ローテーション速度(離陸速度)。離陸時に操縦桿を手前に引きピッチ角を上げ始める指示対気速度*26
VORVHF Omni-directional Radio range
VHFオムニ-ダイレクショナル・ラジオ・レンジ
超短波全方向無線標識。標識を中心に360度360本の航空経路を繋ぎ合わせて選択、次々にルートを切り替えることで自身の航空路を形成できる*27
VSIVertical Speed Indicator
バーティカル・スピード・インジケーター
昇降計。詳しくは計器の見方参照。
VTOLVertical Take-Off and Landing
バーティカル・テイク-オフ・アンド・ランディング
垂直離着陸(機)。F-35Bやハリアーなど。広義にはヘリコプターも含む。

W

X

Y

Z

注釈


*1 より厳密には標準式進入灯(PALS)と簡易式進入灯(SALS)に区別される。
*2 民間機では左回りかつ四角形が基本だが、周囲の地形や現時点の風向きなどにより様々なパターンがある。軍用機、特に移動する空母のお尻へ斜めから進入して着艦する必要がある海軍機では左回りかつ円形が基本。
*3 通常は外部電源車からバッテリー電気提供を受ける(ので外部電源接続スイッチを操作する)が、最近の機体は自前でAPU電源を搭載している。
*4 なお、空港近辺半径5km以内でドローン飛ばしてコレに引っかかると航空法違反、罰金50万円のほか、着陸延期した機体があればゴーアラウンド分の燃料費とかを(損害賠償金)実費請求される可能性あり。
*5 このゲームでは管制官が機体に向かって「(トランスポンダで)レーダー探知しましたよ」と教えてくれるときに使ってるレーダーのこと。
*6 余談ながら英語の「ビハイクル (Vehicle)」は車、船舶、飛行機、ヘリなど人間が搭乗できるあらゆる乗り物を指すので、航空機限定用語ではない。
*7 なお、MSFS2020ではど田舎の山中でAIのATCに厳密に従ってると有視界でも情け容赦なく衝突させられる。
*8 このゲームでは承認プロセスがガバガバなので、確実に山に突っ込むコースでも秒で承認してくれる。
*9 なお航空自衛隊の「次期支援戦闘機計画」の略称は『FS-X』でハイフンが入るのが正式。おまけに、途中で計画名から「支援」の文字が取れたので『F-X』に変わった。
*10 ややこしいことに、米ガロンは1リットル=0.264米galだが英ガロンは1リットル=0.219英gal。
*11 youtubeなどの航空事故音声で「きゅいーんきゅいーん、ぷーるあっぷ!」とか言ってるAIのアレがコレ。
*12 余談ながら、実は現実のセスナロンジチュードにも積まれているのだが、このゲーム内では単なる飾りになっている。なんでや。
*13 現実の戦闘機用HMDは「HMDの重さで、パイロットの首が折れたり引っこ抜けそうになる」という理由で超高価軽量素材を使って軽量化されている。
*14 ヘリコプターは空中停止・後進ができる乗り物なので、通常の航空機とは異なるシステムを積んでいる。
*15 MSFS2020ではFMS(飛行管理装置)に組み込まれており、単独計器としては表示されない。
*16 2019年まではSI国際単位系だったが2021年現在は外されていて、非公式単位扱いに変わった。
*17 給油時にリットルとポンドを取り違えて高度1万メートルでガス欠した大型旅客機事故が有名。
*18 もちろん、ひとつしかない命を賭けるに値するかどうか、決めるのはあなた次第。
*19 GPS画面で見たら一発? そんなロマンのないことは言っちゃいけません。
*20 航空分野以外ではnmはナノメートルの略と国際単位系で制定されている。
*21 小文字が正式表記。
*22 ぶっちゃけMSFS2020でVFR有視界飛行方式を選択すると殆どこの経路になる。
*23 地上管制官の指示より優先される。片方がTCAS通りに、もう片方が管制官の指示に従って衝突コースに乗り双方墜落した事故がある。
*24 V速度は1からyまで40種類以上の小区分がある。詳しくはWikiPedia.ja:V速度#主なV速度を参照。
*25 等間隔に並べた一定の角度で進入しないと光が遮られて見えない灯火、をずらりと並べた方式。外国空港には現存のものがまだ多数あるが、このゲームでは未再現。
*26 なお、客室が超満員とか離陸重量がヤバヤバでない限り、VRを超えるとピッチ操作せずとも翼の揚力増大により勝手に機体が浮き始める。
*27 GPSが普及して廃れつつある。VHF帯の108.0MHzから117.95MHzまで0.05MHz刻みの周波数が帯域で、一部はILSやDME帯域と重なっている。