!!!ここに書いてある情報はゲーム用であり、実機の操縦には使えません!!!
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プッシュバック&エンジンスタート
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はじめに
旅客機を誘導路(Taxiway)まで移動するため、謎の支援車両(トーイングカー)を使って前輪を押し出します。これがプッシュバック。
- プッシュバック中には同時にエンジンをスタートする場合が多いです。
- 本来はトーイングカーを運転する人が上手に左右に転回させれくれますが、
FS2020ではプレーヤーが「押し出せ、右行け、左行け、止まれ」、等と指示しなければなりません
しかもFS2020ではATCシステムを介して指示を伝達するため、微妙にラグがあり難しいです - 初めての場合は、プッシュバックが完全に完了してからエンジンをスタートさせるのが良いでしょう。
- というか、長いので一旦この章の内容を全部読んでから始めるのがよいでしょう。
手順
- EXT PWRスイッチを押して外部電源の使用をOFFにします。
外部電源(GPU)からの電源コードを引っ張りながらプッシュバックするわけにはいかないですね
GPUをOFFにしてもAPUからの電力があるのでそちらに切り替わります。
- APU BLEEDをONにします。
オーバーヘッドパネルのスイッチからONにしてください。
これで、先ほど始動したAPUからの圧縮空気がエンジン始動等に使えるようになります。
- エンジン始動前に、ビーコンライトをONにします。
これにより、機外視点で赤色の回転灯が点滅します。
- スロットルレバーをアイドルに
エンジンが始動したらいきなり大出力、ということが無いようにしてください。
- タクシー・クリアランス
- 本来はプッシュバックの許可を得てからタキシングの許可を得ますが、今回は先にタキシングの許可を得ておきます。FS2020では、こうすることで使用滑走路と誘導路のルートが決まるからです。アシスタンスがONの場合はルートに沿って青い矢印が表示されるため、機首をどちらに向ければ良いか分かりますね。
- ATCメニューからGroundに接続し、[REQUEST TAXI CLEARANCE]をクリックしてください。
通る誘導路のルートが伝えられ、また準備ができたらタワー(118.1)と交信するよう指示されます。
今回私がATCから指示されたルートは以下の通りです。
"Taxi to and hold short of runway 32L via taxiway B A cross runway 32R D".
「誘導路B→誘導路A→滑走路RW32Rを横切る→誘導路D」のルートを通ってタキシングし、RW32Lの手前で待て、ということですね。
誘導路の名称については空港のチャートや誘導路にある看板に書いてありますが、青い矢印を見れば一目瞭然です
- 機外視点へ
一旦機外視点にして様子を確認するのが良いでしょう。但し機外視点のままだとエンジンスタートのレバーを押せませんね
- パーキングブレーキ解除
- プッシュバック
- エンジンモードセレクターをIGN STARTに
エンジンのモードセレクターは最初NORMになっていますが、これを右に回して「IGN START」の位置にします。 - エンジンNo.2 スタートスイッチをON
今回は右エンジン(No.2)から始動します。
スイッチを上に押し上げてください。メインエンジンが始動し始めます。
APUからの圧縮空気が、メインエンジンを回し始めるのです
- ECAM
エンジンスタートにより、ECAM(コックピット中央のディスプレイ)に表示される値が増えていきます。
初めはFFとN2が上がっていき、しばらくするとN1の値が20%弱に落ち着きます。
本来ここで「AVAIL」と表示されるようですが、デフォルト機では再現されていません - プッシュバックの続き
ECAMに見とれている内もプッシュバックは続いています。
放っておくと誘導路を越えて原っぱに行ってしまうので、機外視点で確認しましょう。
次にATCメニューから「REQUEST PUSHBACK STEER TO THE LEFT」を選択してください。
(航空機の尾部から見たときの)左に転回してくれます。
- エンジンNo.1 スタートスイッチをON
右エンジンが始動完了したら、今度は左エンジンをスタートしましょう。
もうお判りでしょうが、反対側のスイッチです。
- プッシュバック完了
ATCメニューから「REQUEST PUSHBACK STOP」を選択してください。
プッシュバックが終わり、トーイングカーが離れていきます。
下図では、左への転回が遅れたためにラインの中心を大きく外してしまいました
自動でやってくれよ
- パーキングブレーキをONに
レバーをクリックしてONにしてください。トーイングカーが前輪との接続を切り離す必要があります。
もっともFS2020では既にどっか行ってますが。
- エンジンモードセレクターをNORMに
メインエンジンの始動が完了したら、左に回して、真ん中の位置「NORM」に戻してください。
- APUをOFFに
APUは一旦用済みなので、オーバーヘッドパネルのMASTER SWを押してOFFにします(APUは燃料を消費します)。
しばらくするとSTARTスイッチからAVAILの灯火が消えるはずです。- エンジン始動が完了すると、エアバスはすでにメインエンジンの発電機に電源を切り替えています。
- 油圧や空調も、メインエンジン(とその付随システム)から供給されるようになっているはずです。
- なお、空調はエンジンから圧縮空気を抽気することで行います(ブリードエア)。
かつては離昇出力を保つためにAPUをONにして離陸する機種もあったそうです。
タキシング前
- オーバーヘッドパネルのPROBES WINDOW HEATのボタンを押して、ONにしておいてください。
APUのMASTER SWの上にあります。
- 操縦桿とラダーペダルを動かして、舵の利きを試してください。
- A320 neoはフライバイワイヤ機なので、ディスプレイを見ながら行います。
- 下側のECAMのさらに下に、ENG BLEED PRESSなどボタンが並んでいます。
これはECAMの切り替えボタンです。「F CTL」(Flight Controls)のボタンを押してください。
本来ならここで下側のECAMが操舵のページに切り替わり、舵の動きを確認できますが、残念ながらデフォルト機ではInop(非対応)です。
雰囲気を楽しんでください
- エレベータートリムをセット
トリムダイヤルを使って離陸前のトリムを設定します。
今回は1.0 UPを使います(適当ですが、そうかけ離れてはないと思います)。「1 UP」を▲に合わせてください。- トリム値は離陸重量、CG、フラップ設定などで変動します。チャートやプランナー等を使って算出するはずです。
- スロットルの横には白と黒のシャチのような色をした円盤が付いています。これがトリムのダイヤルです。
- なお、エアバス機はオートトリムなのでこれを四六時中弄りながら飛ぶわけではありません。
なお、上記のように書いたものの、現在デフォルト機ではピッチ上げ過剰な傾向にあるようなので
トリムは0のままで良いかもしれません
タキシング
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今回はすでにタキシングの許可を得ています。
ルートに沿って滑走路の手前まで向かいましょう。
- TAXIライトをONに
誘導路をタキシングするときはTAXIライトを点灯しましょう。
この機体のノーズギアのライトは「TO(離陸)・TAXI・OFF」の3つの位置があります。
スイッチも3つの位置があるので、真ん中の「TAXI」に合わせてください。
- パーキングブレーキを解除
今からタキシングするので、解除してください
- スロットルをちょっと開く
ルートに沿ってタキシングしてください。
FS2020のデフォルト機ではN1を35%位まで開くと機体が前進し始めるようです。
- タキシングの速度
タキシングの速度は直線で30kt未満、方向転換のときは10kt未満くらいにすると良いでしょう。
スピードを出し過ぎないよう、スロットルとトーブレーキを使って調節してください(当然ですがパーキングブレーキではないですよ!)。
指示対気速度(IAS)ではなく、NDに表示されたGS(対地速度; Ground Speed)を頼りにタキシングしてください。
GSはGPSやIRSのデータから算出されます。
- フラップを設定する
離陸のためにフラップレバーを1段下げてフラップ1(1+F)の設定にしてください。
フラップを設定するとUpper ECAMの表示が下記のようになります。
- オートブレーキをMAXに
エアバス機では、離陸前のオートブレーキをMAXにセットしてください。離陸中止時のための措置です。
(ボーイング機でいう「RTO」の位置です)
※なおトーブレーキを掛けるとすぐ解除されてしまうようですので、離陸直前に再度セットしてください。
- グラウンドスポイラーをARMに
エアバス機では、スポイラー(スピードブレーキ)をARMにセットしてください。離陸中止時のための措置です。
スピードブレーキのレバーを奥側に押し込んだ状態で、さらに上に引っ張るとレバーに白い線が見えるようになり、これがARM状態です。- ARMというのは予約のような概念で、ある条件を満たしたら発動される、というものです。
グラウンドスポイラーの場合、離陸中止の場合、減速のために展開される、ということです。
- ARMというのは予約のような概念で、ある条件を満たしたら発動される、というものです。
- MCPのセット
離陸前のMCPの表示が、左から順に「---● ---● 高度 ●-----」になっていることを確認してください。- 著者はこの設定について「dash ball dash ball ball dash」という覚え方をしてます。
dashは---、ballは●というわけです。 - dash(---)状態は、マネージド・モードを意味しています。
- マネージド・モードについて
エアバス機では、FMGSの設定の通りに飛行するモードをマネージド・モードと呼んでます。
簡単に言えば、自動お任せモードといった趣です。(ボーイング機でいうLNAV・VNAVのことです)- 水平方向への航法について言えば、設定したフライトプラン通りに飛んでくれます。
- 垂直方向への航法では、速度制限・高度制限を守りながら上昇・降下するよう計画してくれます。
- それとは逆に、パイロットがその場その場で速度・方位・高度・昇降率といったパラメータを
MCPで選択し設定することもできます、これはセレクテッド・モードと呼ばれます。 - エアバス機のMCPのスイッチは、奥(コンピュータ側)に押し込むとマネージド・モードの設定に、
手前(パイロット側)に引っ張るとセレクテッド・モードの設定になるように設計されています。 - FS2020では、スイッチの真ん中上側にマウスカーソルを当てると、カーソルが↑になり「押し込む」
スイッチの真ん中下側にマウスカーソルを当てると、カーソルが↓になり「引っ張る」ようになります。
- 著者はこの設定について「dash ball dash ball ball dash」という覚え方をしてます。