アズカバンほうりこみ3

Last-modified: 2017-10-01 (日) 16:49:50

アズカバンの囚人

(13人でのXmasランチは不吉だと騒ぐトレローニーを着席させた後、
 マクゴナガルがトレローニーに料理を勧める一言)

原文(UK版 PB P248)
Tripe, Sybill?

邦訳(P297)
「シビル、臓物スープはいかが?」

Tripe には『ウシやブタの胃(食材)』って意味の他に、
『たわごと、くだらないもの』って意味があるんだってね
トレローニーへの強烈な一撃になってる所が面白いのに、
翻訳ではそれが無視されててつまらないな
こーゆーのの訳は目茶苦茶難しいけど、なんとかして欲しかった
注釈をつけるくらいしか対処できない気がするけど

馬と鹿の臓物スープはどう?

くらいの訳は許されると思う

ウマいw
でも馬はどうかなぁw

Professor MacGonagall poked a large spoon into the nearest tureen.

どうでもいい話だけど、この料理ってスープなのかな
この文章だと煮込み料理みたいなものかと思ったんだけど
スープをよそうのにこんな言い方するかな?

tureenはテーブルにそのままおける蓋付き鍋みたいのだから
煮込みっぽい料理ではあると思う。
別にスープと書いてもそこはいいと思うけど…

58のアイデアでいくなら
「馬と鹿の煮込みがあるわよ」でもいいかもね

イギリスでは馬肉の食用は禁止されてないけどタブーっぽいよ。
いくら邦訳でも、本国でタブーのものを用いちゃ駄目だと思う。

そこで注釈・後書きで解説ですよ
まあゆうこりんじゃ無理だろうけどさ

そんな意味があったなんて全然知らなかった
それ言われて確かトレローニーはマクゴナガルを睨むんだよね
「こんな気分悪い時にそんな重い物すすめないで!」か
「嫌いなの分かっててすすめるなんて!」的な意味だと思ってた

直接関係ないけど、今ググってみたらTripeはイギリス人も嫌いなイギリスの食べ物第一位って出てきた

しかし、何故名付け親なんて訳したのだろう

え?名付け親じゃないの?ほんとはどういう意味なの?

シリウスはハリーの保護者代理ってことなんだね

映画 godfatherの当時=名付け親(洗礼名を与えた人)という意識だった。あの映画だとそう訳してもおかしくは感じなかった。(パンフが出てきたら確認してみる)
そのものが日本語題名となった「三人の名付け親」(1948)でもそう考えてた。だからといってこりんのように訳すのは変。通訳:プロだというのなら、時代に合わせて勉強していなければだめだ。

映画のゴッドファーザーを知ってても知らなくても
翻訳者ならまともな訳語を選択できるのが当たり前。

godfather(代父)は別に洗礼名を与える訳じゃないけどね。
洗礼名に選べる名前は普通聖人の名前で、普通は親が選び、神父がなづけをする。
キリスト教徒になったという洗礼に立ち会う証人であり、その後の人生の後見人たる人物が代父だよ。
日本だと烏帽子親に近い感覚かな?

元々名づけ親という訳語もしっくりしてないのに、それを選んでしまうというのは
文化的背景について何も勉強してないという証拠だね。

しかしこの誤訳のセイでルーピンとハリーが間抜けに見えるなあ

普通の訳者ならオカシイな、と思って適した言葉を探すだろうよ
それをしないなんてプロじゃない

アズカバン15章のラベンダーは酷かったよな

「おおおおお!」
「おおおおおおお、トレローニー先生。~略」

“Ooooo!”
“Oooooo, Professor Trelawney,~”

てっきり「お」と“O”の数を一致させてるのかと思ったが
違ってたw

あだ名に意味があるときは、ルビや注釈を使えばいいと思う
パッドフットより、重要なネタ証しになっているのはプロングズ
だが邦訳はなんの工夫もない
ハリーが牡鹿のパトローナスになぜ「プロングズ」と父のあだ名で
呼びかけたのか、日本の読者はぜんぜんわからんだろうな(3巻21章)

3巻終盤、ハリーがはじめて出したパトローナスがシリウスと自分を救う。
助けに来たのはジェームズじゃなくて少し未来の自分だったのだとわかる。
でも牡鹿のパトローナスの角を見たハリーは父のあだ名の意味がわかり
パトの中に父を感じる、という重要なシーン。
Prongsとハリーがささやくシーンは感動的(日本語版ではわけわかめ)
オーディオブックでは、gもs(z)もハッキリ聞こえる。

その場面だけ「枝角」かなんかに「プロングズ」とルビふったらどうかと前言われていたね

Prongsが鹿なんて簡単な意味じゃないとこがいいんだよね
パトローナスの場面でなるほど!と合点がいくのが原作の仕掛け

3巻で気になったところがあったので

(最初の占い学の後のロンの台詞)
原文p122
Grims Scare the living daylights out of most wizards!'
邦訳p146
「死神犬と聞けばたいがいの魔法使いは震え上がってお先真っ暗なんだぜ!」

辞書の用例に"scare the living daylights out of him"
で「彼を気を失うほど怯えさせる」というのが載っていたので
「グリムはたいていの魔法使いを気を失うほど怯えさせる」ぐらいの意味ですよね?
お先真っ暗に気絶の意味合いも無さそうですし・・・

普通daylightは「昼の光」の意味だけど、その用例のイディオムの中では
「正気、意識」という意味になるようだね。
だから"the living daylights out of~"で「~が意識を失うほど」みたいな
意味になるのだろう。

なのに邦訳は、「光を失う」という意味で取って、
無理やり「お先真っ暗」というチグハグな日本語を持ってきたっぽいな。

怖い話で「お先真っ暗」??、「死んでいちゃだめだ」(笑)
日本語に弱いとかってレベルじゃないね

>「光を失う」という意味で取って、
無理やり「お先真っ暗」というチグハグな日本語を持ってきたっぽいな。

こりん先生のことだから、英語の慣用句には日本語の慣用句をあてようと
工夫したつもりで「お先真っ暗」という表現にしたのかもしれないけど、
原文の文意を曲げて、日本語としてもおかしくしてしまっては意味ないね

お先真っ暗だと先行きが不安な程度というか・・・
グリムを見たときの絶望感とはまたニュアンスが違ってくるね

お先真っ暗の「お先」は未来のことだもんね。
違和感程度しかおぼえなかったとしたら、翻訳なんてやめて欲しいレベルだ。

原文が「気を失うほど怖がる」という意味で光も闇も関係ない
慣用表現を入れて訳したいなら「怖さのあまり気が遠くなる」程度でいいと思う

「目の前が真っ暗闇」は気を失う時の状態を示すニュアンスが入る
「お先真っ暗」にはない、気がする

お先真っ暗

[形動]将来の見通しが全くつかないさま。「―な施策」

先行き・問題解決などについて五里霧中 不明 ・ 分からない
・ 暗中(模索) ・ (先行き)不透明 ・ 雲をつかむような ・ 先が見えない
・ (~の)めどが立たない ・ 見通しが立たない ・ お先真っ暗 ・ 出口が見えない
・ (先行きが)定まらない
・ 混迷(状態) ・ 漂流(状態)

お先真っ暗は>>55さんの説明の通り。
「目の前が真っ暗」は今現在の状況。
生理的な「気絶する」時の説明にも使えるけど、現在の絶望的な感情に使うよね。

「目の前が真っ暗になる」というのは、慣用句的にはショックを受けたり
絶望したりしたときの表現だね。
文字通り「目の前が暗くなって倒れた」という感じで気を失うときに
使うこともあるけど、それは慣用表現じゃなくてただの体感描写だと思う。

上の体感描写というのは日本語の「目の前真っ暗」の用い方についての話題

英語のこのイディオムにおける(living)daylightは「意識、正気、分別」の意味でFA
発言者(ロン)の意図に神も希望も関係ないのはたしかだ

とにかく将来への絶望を表わす「お先真っ暗」という訳が変なのはたしか

3巻の冒頭ですが

And he also happened to be a wizard.
そして、魔法使いになりたくてなったということではない、ということでした。

最後の英文ですが、松岡訳はどのようになっていますか?

その上、ハリー・ポッターはたまたま魔法使いだった。

「たまたま魔法使いだった」って、ハリーはマグル生まれかよ!
両親が魔法使いなんだから必然だろ…本人が知らなかっただけで。
意味が分かりにくいどころか、意味が変わっちゃうだろ、この翻訳…。

フッツーに訳せば
ハリー・ポッターはなんと魔法使いだったのです or
なんと、ハリー・ポッターは魔法使いだったのです
で終了…

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人、第1章

p6
たまたま魔法使いだった。
p8
二人がすでに険悪なムードになっていたからだ。
p11
ハリーの胃袋が突然奇妙に揺れた。
p11
自動車事故で死んだときの置き土産
p13
これも何か包みを運んできて
p14
ねえ、あの電話のことは~
p15
二人でホグワーツまで車を飛ばせたとき
p16
スープに甲虫(かぶとむし)
p16
手紙が、入っていた。
p17
羊皮紙二巻分
p20
グーッと眠たそうな大きな寝息

「険悪」は全巻通して30回くらい出てくるよw数えてないけどwやたら出てきて目につく。
一人でも二人でも険悪なムードになってるw
「胃袋」関係もやたら出てくるよ。表現が直訳すぎて、自然な日本語になっていないから気になるよね。
「飛ばせた」は他にも出てきたのをうっすら覚えてる。
ブラック邸かどこかでフレッドジョージがお鍋を魔法で飛ばすシーン。
これも地味にひっかかる言葉遣いだよね。

3巻でマージが来る直前のハリーのセリフ
「叩きのめしたって、僕が言っちゃったことを、マージ叔母さんは忘れてくれるかな」
の意味がすぐ解らなかった
まるでハリーがマージに向かって「叩きのめした」って言ったみたいでは

アズカバンの囚人、4章、p69、ハリーが教科書を買いに行くシーンです。
p69、p70では店長がハリーを案内しているのですが、p71では店員になっています。
流れからして同一人物のはずです。
日本語版の携帯版、文庫本、UK版をお持ちのかたは該当箇所がどうなっているか教えてください。

「あなたがたは、未来を透視する神秘の震えを乱していますわ」(3巻15章 p387)
‘You are disturbing the clairvoyant vibrations!’(UK p219)

水晶占いの授業にて。
ばかばかしいと思って談笑してしまった三人組に対するトレローニーの反応。

clairvoyantを「未来を透視する~」としたのはまあいいけれど
vibrationsを「神秘の震え」っていうのが苦しすぎる。なんだよ~「神秘の震え」ってw

この場合のvibrationは「震え」ではなくて「霊気」とかに近い意味だと思う。
透視のためには静かに気を張りつめなければければならないのに
三人がそれを乱してしまったと怒っているのだろう。

『あなた方は、透視に必要な集中の気を乱しています』とでもすればどうかな。

あと前後するけどおなじくトレローニーのセリフ。

「~未来の響きへの感受性というものがほとんどございませんわ」(3巻 6章 p142)
‘…Very little receptivity to the resonances of the future.’(UK p83)

ハーマイオニーへの言葉。
receptivity to the resonances of the future=「未来の響きへの感受性」って
まんま直訳でなんとなく意味がわからなくもないけどやっぱり苦しい。
『未来と共鳴し受け入れる感性』とでもすればもっとすんなり読めると思う。

試訳のほうは霊能力みたいなのに全然興味ない人には
確かにわかりづらいかもしれないな。
特に「未来と共鳴し・・・」ってところがわかりづらいかも?
でもトレローニーの言わんとしてることには近い訳と言えるかもしれない。
邦訳のほうは相変わらず、深い意味を考えずに直訳しただけって感じ。
特に「震え」と「響き」が訳してる本人もワケわかんないまま適当に言葉を
あてはめてるみたい。
よって、自分としては試訳のほうに白星あげたいw

vibrationは「波動」というか、音が空気を震わせるみたいに
神秘的な力が及ぼすなにがしかの影響に対して云々という話なんだろうね。
難しい訳だけど震えが乱れるというよく分からん訳よりは>17の方が的確だと思う。
うーん「千里を見通す神秘の波動を濁していますわ」とか・・・?難しいねこれ。

18に関しては原著も改訳もあまり変わらないかも?
トレローニーのセリフはいちいち回りくどくてわかりにくいのがキャラクターとしても正確だと思うから
日本語としての明確な間違いでなければ誰が訳しても似たようなものかもね。

ああ、でも、感受性がほとんどない、というのは少しおかしいかもしれない。
感受性があるとか感受性がないという言い回しはしないような。
感受性に乏しい、という言い方ならするかな。
「未来の予兆に対する感受性に欠けてらっしゃるのですわ」とかかなあ。

このvibrationを「神秘の震え」としたのはskinを「赤むけ」にしたのとちょっと似たような印象を受けた。
つまり訳語の取り間違いで、自分的には限りなく誤訳に近い珍訳だと思う。

このvibrationの訳は確かに「気」みたいな意味の方でしょう。
(辞書には「霊気」とか「直感的に感じる雰囲気」とか載ってるね)
したがってthe clairvoyant vibrationsは「透視のための気」でいいと思うけど
「透視に必要な集中の気」くらいの意訳はOKだと思うよ。

でもreceptivity to the resonances of the futureが『未来と共鳴し受け入れる感性』というのは
精神世界が好きな私にはわかるけどw他の人にはちょっと難しいのかなぁ。
直訳に近いとこで「未来の波動を感じる力」とかどう?
「波動」なら邦訳の「響き」より、時空を超えて伝わってくるという感じがあるから。
トレローニーが言いたいのは占いをする人は「未来からのエネルギーを受け取る力がないと」
みたいなことだと思うので。

まあ原書のトレローニーのセリフからして神秘系に免疫がないとわかりにくいのは確か。
それにしてもやっぱ邦訳は工夫が足りなすぎだよね。

邦訳:「あなたがたは、未来を透視する神秘の震えを乱していますわ」(3巻15章 p387)
原文:‘You are disturbing the clairvoyant vibrations!’(UK p219)
試訳:「あなた方は、透視に必要な集中の気を乱していますわ」

水晶占いの授業にて。
ばかばかしいと思って談笑してしまった三人組に対するトレローニーの反応。
clairvoyantを「未来を透視する~」としたのはまあいいけれど
vibrationsを「神秘の震え」というのがいかにも苦しい。
このvibrationは「震え」という意味ではなく、「気」のような意味。
(辞書には「霊気」とか「直感的に感じる雰囲気」などと載ってる。
つまり辞書の訳語を選び間違えているので限りなく単純誤訳に近い)
したがってthe clairvoyant vibrationsは「透視のための気」でいいと思うけど
「透視に必要な集中の気」くらいに意訳してもいいかもしれない。

邦訳:「~未来の響きへの感受性というものがほとんどございませんわ」(3巻 6章 p142)
原文:‘…Very little receptivity to the resonances of the future.’(UK p83)
試訳:「~未来からの波動を感じる力というものがほとんどありませんのね」
試訳2:「~未来の予兆に対する感受性に欠けてらっしゃるのですわ」

ハーマイオニーへの言葉。
トレローニーが言いたいのは占いをする人は「未来からのエネルギーを受け取る力がない」
みたいなことではないか。
「波動」なら邦訳の「響き」より、時空を超えて伝わってくるという感じがあるから
上のように訳してみたが、試訳2のようにかなり意訳してしまってもいいかもしれない。
原書のトレローニーのセリフからして神秘系に免疫がないとわかりにくいのは確かだが
邦訳は深い意味を考えずただ直訳したという感じを受ける。

「未来からのエネルギーを受け取る力がない」、ではなく、「・・・・力が必要」ってことではない?
あるいは、ハーマイオニーには「未来からのエネルギーを受け取る力がない」か・・・・。
個人的には>>137の解説のほうがわかりやすい気がするんだが・・・・。

「未来からのエネルギーを受け取る力がない」、ではなく、「・・・・力が必要」ってことではない?
いえ。邦訳か原文を読んでください。
ここでトレローニ先生はハーマイオニーを見限ったような言い方をしています。
でもこのくだりはどう説明しても難しいところなのであえてまとめサイトなどに出さなくてもいいかもしれません。

最終(?)まとめ案

邦訳:「あなたがたは、未来を透視する神秘の震えを乱していますわ」(3巻15章 p387)
原文:‘You are disturbing the clairvoyant vibrations!’(UK p219)
試訳:「あなた方は、透視に必要な霊気を乱していますわ」

水晶占いの授業にて。
ばかばかしいと思って談笑してしまった三人組に対するトレローニーの反応。
clairvoyantを「未来を透視する~」としたのはまあいいけれど
vibrationsを「神秘の震え」というのがいかにも苦しい。
vibrationは「震え」という意味のほかに「霊気」「直感的に感じる雰囲気」
などの意味がある。これは明らかに「霊気」の方だろう。

携帯版チェック ◆vNFYAR5c0g :2006/02/16(木) 00:06:16
3巻17章
p430「『ハグリッドだ』」の後に改行。(480)
p430「ハーマイオニーは声を詰まらせた。」の後に改行。(480)
p432「『ロン―早く―マントに入って―』」の後に改行。(482)
p434「『ハリー―助けを呼ばなくちゃ―』」の後に改行。(484)
p434「僕たちにもできるはずだ』」の後に改行。(485)
p434「『ああ、誰か、助けて』」の後に改行。(485)
p434「狂ったように呟き続けた。」の後に改行。(485)
p434「ハリーは厳しい顔で言った。」の後に改行。(485)
p435「『こっちだ』」の後に改行。(486)
p436「窓をズーッと見回していた。」→「窓をずいーっと見回していた。」(487)
p436「頭上で何かが軋む音がした。」→「頭上で軋む音がした。」(487)
p439「ハーマイオニーは凍りついたような」→「ハーマイオニーが凍りついたような」(490)
p440「『もう遅過ぎる―』」→「『もう待てない―』」(492)
p441「シャーッと鳴いてわきに跳とび退いた。」→「シャーッと鳴いて脇に跳びのいた。」(493)
p441「蒼白だった顔がいまや青ざめ、」→「蒼白な顔がますます青ざめ、」(493)
p441「ブラックの心臓に向けたまま、ゆっくりと」→「ブラックの心臓に向けてゆっくりと」(493)
p441「『おまえは僕の両親を殺した』」の後に改行。(493)
p442「『すべて?』」の後に改行。(493)
p442「怒りで耳の中がガンガン鳴っていた。」の後に改行。(494)
p442「『聞いてくれ』」の後に改行。(494)
p442「ブラックの声には緊迫したものがあった。」の後に改行。(494)
p442「僕はたくさん知っているんだ』」→「僕はたくさん知っている』」(494)
p442「ハリーの声がますます震えた。」の後に改行。(494)
p442「『おまえは聞いたことがないだろう、え?」→「『おまえはあの声を聞いたことがないんだ。」(494)

54 :携帯版チェック ◆vNFYAR5c0g :2006/02/16(木) 00:07:02
(3巻17章続き)
p445「ハーマイオニーの方を見た。」→「ハーマイオニーを見た。」(497)
p446「また震え出したのを感じた。」→「また震えはじめるのを感じた。」(498)
p446「『僕は先生を信じてた』」の後に改行。(498)
p446「『だめよ!』ハーマイオニーが叫んだ。」の後に改行。(498)
p447「『スネイプ先生がお喜びだろう』」の後に改行。(499)
p447「みんな知ってることだ』ルーピンが言った。」の後に改行。(500)
p447「ロンが息を呑んだ。」の後に改行。(500)
p447「ルーピンが続けた。」の後に改行。(500)
p447「わたしが信用できると、」→「私が信用できる者だと、」(500)
p448「天蓋付ベッドの方に歩いていき、」→「天蓋付ベッドのほうに歩いてゆき、」(500)
p448「手引きはしていない』ルーピンが言った。」の後に改行。(501)
p448「『ほーら』」の後に改行。(501)
p448「『もちろん、使い方は知っているよ』」の後に改行。(501)
p448「ルーピンは先を急ぐように手を振った。」の後に改行。(501)
p448「友人はわたしをそういう名で」→「友人は私のことをそういう名で」(502)
p449「『ジェームズがマントに隠れるのを何度見たことか……』」の後に改行。(502)
p449「ルーピンはまた先を急ぐように手を振った。」の後に改行。(502)
p449「君はハグリッドのところを離れ、」→「君たちはハグリッドのところを離れ、」(502)
p449「『わたしは目を疑ったよ』」の後に改行。(502)
p450「『大ありだ』ルーピンが言った。」の後に改行。(503)
p450「ルーピンが静かに言った。」の後に改行。(504)
p450「『『動物もどき』だ』ブラックが言った。」の後に改行。(504)

p440「『もう遅過ぎる―』」→「『もう待てない―』」(492)
おっ、これ直ったんだ!
前に指摘があった、シリウスの
‘I've waited too long-’(UK版P250)
だよね。

ずっと前、バレスレで指摘があったやつだよね。
ハリーと格闘になってしまったシリウスのセリフ。
‘I've waited too long-’といったのはピーターをしとめるチャンスをずっと待っていたからだよね。

「もう遅すぎる」はあんまりだけど「もう待てない」もぴんとこないな…。
バレスレで誰かが試訳した「俺はもう十分すぎるほど待った」とかいうのがよかったと思う。

邦訳:「もう遅過ぎる―」(3巻p440)「もう待てない―」(携帯版p492)
原書:‘I've waited too long-’(UK版P250)
試訳:「俺はもう十分すぎるほど待った―」

叫びの屋敷でハリーと格闘になってしまったシリウスのセリフ。
ハードカバーの訳は意味不明。
携帯版のほうもピーターをしとめるチャンスをずっと待っていたシリウスの心情が
伝わってこない。

p441「シャーッと鳴いてわきに跳とび退いた。」

携帯版チェックさんの打ち間違いかな?
と思って本で確かめたら、確かにそうなっていた…。
「ととび」って一体 orz
本当にちゃんと校正入ってるんだろうか。

>p436「窓をズーッと見回していた。」→「窓をずいーっと見回していた。」(487)
「ずいーっと」見回す・・・?
相変わらずですなw

三巻17章の携帯版チェックででてきた
>63 :無名草子さん :2006/02/16(木) 07:53:50
携帯版チェックさん、いつもごくろうさまです。

>p436「窓をズーッと見回していた。」→「窓をずいーっと見回していた。」(487)
「ずいーっと」見回す、という言い方が古くさすぎる(しかも口語的過ぎる?)という
指摘も入れたほうがいいと思う。
すみません、英語版持ってないんで、そこ原語でどうなってるかだれかヘルプ!

邦訳:目を見開き、ハーマイオニーは板の打ちつけられた窓をズーッと見回していた。(3巻p436)
目を見開き、ハーマイオニーは板の打ちつけられた窓をずいーっと見回していた。(携帯版
原文:Her wide eyes were travelling around the boarded windows.(UK p247)
試訳1:彼女は大きく目を見開き、板の打ちつけられた窓をぐるぐる見回していた。
試訳2:彼女大きく目を見開き、その視線は板の打ちつけられた窓をさまよっていた。

ロンとパッドフットを追って叫びの屋敷に入ってしまったシーン。
邦訳のずいーっと(ズーッと)見回したという表現は古臭くておかしいばかりでなく
動揺しておびえているハーマイオニーの様子がまるで伝わっていない。

試訳1が普通かもしれないけど2みたいにするとハーマイオニーの動揺が伝わると思ったんだがどう?
「彼女の大きく見開かれた瞳が板の打ちつけられた窓をさまよっていた」でもいいかもしれない。
厳密には瞳や目がさまようのは少しおかしいけれどね。
それにしてもこんなシーンで「ずいーっと」みたいなギャグを放つとはw

「彼女は目を大きく見開き、板の打ち付けられたあちこちの窓を見回した。」ではどう?
かなり意訳っぽいけど、いくつもある窓がどれも板打ち付けられてるのを見てるわけだから、
このほうが日本語としては自然な気がするんだが・・・・。

たしかに窓はいくつもあるんだよね。
日本語は複数形がないからこんなとき不便だね。
「板の打ちつけられたいくつもの窓を見回していた」としてもいいかもしれない。

まとめ案

邦訳:目を見開き、ハーマイオニーは板の打ちつけられた窓をズーッと見回していた。(3巻p436)
目を見開き、ハーマイオニーは板の打ちつけられた窓をずいーっと見回していた。(携帯版
原文:Her wide eyes were travelling around the boarded windows.(UK p247)
試訳:彼女は大きく目を見開き、板の打ちつけられた窓を一つひとつ見回していた。

ロンとパッドフットを追って叫びの屋敷に入ってしまったシーン。
邦訳のずいーっと(ズーッと)見回したという表現は古臭くておかしいばかりでなく
動揺しておびえているハーマイオニーの様子がまるで伝わっていない。

be travelling around は視線が泳いでさまよっているという印象もあるが
それを表現するのは難しいので意見が一致しやすい試訳としてはこんなものだろうか。

3巻18章
p452「ハリーが言った。」の後に改行。(506)
p452「『シリウス、よせ!』」の後に改行。(506)
p452「知る―権利が―あるんだ!』」の後に改行。(507)
p453「『いいだろう。それなら』」の後に改行。(507)
p453「ブラックはネズミから目を離さずに言った。」の後に改行。507)
p453「ルーピンが静かに言った。」の後に改行。(508)
p454「目を離さず、ブラックが」→「目を離さずに、ブラックが」(508)
p455「階段の踊り場の方を見た。」→「階段の踊り場を見た。」(510)
p457「他の親にしてみれば、」→「他の生徒の親にしてみれば、」(511)
p457「ダンブルドアが校長になり、」→「ダンブルドア先生が校長になって、」
p458「君のお父さんだ―ジェームズ・ポッター』」→「君のお父さん―ジェームズ・ポッターだ』」(512)
p458「変身は辛くないものになった」→「変身は辛いものではなくなった」(513)
p459「そっとトンネルを降り、」→「そっと柳の下にあるトンネルを降り、」(514)
p459「『どんな動物に―?』」の後に改行。(514)
p460「『それを思うと、いまでもゾッとする』」の後に改行。(515)
p461「『スネイプだって?』」の後に改行。(516)
p461「ルーピンが重苦しく言った。」の後に改行。(516)
p461「ブラックがせせら笑った。」の後に改行。(517)
p462「わたしに出会っただろう―」→「私に出会っていただろう。―」(517)
p462「『だからスネイプはあなたが嫌いなんだ』」の後に改行。(518)
p462「ハリーは考えながら言った。」の後に改行。(518)
p462「『その通り』」の後に改行。(518)

3巻19章
p464「『マント』をわきに投げ捨てた。」→「『透明マント』を脇に投げ捨てた。」(520)
p464「『セブルス、君は誤解している』」の後に改行。(521)
p465「ルーピンが静かに言った。」の後に改行。(521)
p465「スネイプが低い声で言った。」の後に改行。(521)
p466「君は停学処分を待つ身ですぞ』」の後に改行。(522)
p466「スネイプが吐き出すように言った。」の後に改行。(522)
p466「スネイプが囁くようにブラックに言った。」の後に改行。(523)
p466「ブラックが憎々しげに言った。」の後に改行。(523)
p466「スネイプがいやに滑らかに言った。」の後に改行。(523)
p467「スネイプが唸った。」の後に改行。(524)
p468「『学生のとき、からかわれたからと」→「『学生時代に、からかわれたからと」(524)
p469「『こんなこと、君がしてはいけなかった』」の後に改行。(525)
p469「ブラックがハリーを見ながら言った。」の後に改行。(525)
p469「ブラックが言った。」の後に改行。(526)
p469「ロンが弱々しく言った。」の後に改行。(526)
p470「『ファッジだ』ブラックが答えた。」の後に改行。(527)
p471「『ロン、聞いたことはないかい?』ルーピンが言った。」の後に改行。(528)
p472「どうだね?』ルーピンが続けた。」の後に改行。(529)
p473「『ハリー』」の後に改行。(531)
p474「ブラックの声がかすれた。」の後に改行。(531)
p476「男はハアハアと浅く、」→「男はハァハァと浅く、」(534)
p478「脱獄するとわかっていたと言うのか?』」の後に改行。(536)
p478「ルーピンは眉根をよせた。」の後に改行。(536)
p478「ブラックが言った。」の後に改行。(536)

(3巻19章続き)
p480「力のある人たちに」→「力のある者たちに」(538)
p480「ハーマイオニーがおずおず口を開いた。」の後に改行。(539)
p483「襲えるように準備万端だ……」→「襲えるよう準備万端だ……」(542)
p483「『看守が、(省略)『あいつはホグワーツにいる』って』」が薄い色の文字に。(542)
p484「それ以外は……ハリー、」→「それ以外は…………。ハリー、」(543)
p484「『信じてくれ』」の後に改行。(543)
p484「死刑の宣告でもあるかのように」→「死刑宣告ででもあるかのように、」(543)
p484「この上おまえの手で汚されたくはない』」の後に改行。(544)
p485「ルーピンが答えた。」の後に改行。(544)
p485「ルーピンは袖を捲り上げながら言った。」の後に改行。(544)
p486「一層青白くなりながら、」→「いっそう蒼白になりながら、」(545)
p486「ブラックが大声を出した。」の後に改行。(546)
p488「あらゆるところを征服していた!』」の後に改行。(547)
p488「史上もっとも邪悪な」→「史上でもっとも邪悪な」(547)
p488「ルーピンが静かに言った。」の後に改行。(548)
p489「平然として眺めていたはずだ。」→「平然と眺めていたはずだ。」(548)
p489「我々の手で吸魂鬼に」→「僕たちの手で吸魂鬼に」(548)
p489「『ハリー、君だけが決める権利がある』」→「『ハリー、君だけが決める権利を持つ』」(549)
p489「ブラックが言った。」の後に改行。(549)
p490「ハリーはくり返し言った。」の後に改行。(549)
p491「『僕も』」の後に改行。(551)

p489「我々の手で吸魂鬼に」→「僕たちの手で吸魂鬼に」(548)
これ訂正入って嬉しい。
ハリーが「我々」なんて変だしねw

あと残っている指摘
・フェレットとイタチ
・ハリーやネビルの子供っぽい喋り方
・「切るでないぞ」

フェレットもまとめようかと思ったのですが、
書き込みが多くてちょっと混乱しましたw
イタチの伝説(バジリスクとの関係等)に詳しい方、
またよろしくお願いします。

フェレットの件まとめ案

邦訳:スカンクのご馳走に(3巻p354)→イタチのご馳走に(携帯版p392)
毛長イタチの骨を(3巻p356)→イタチの骨を(携帯版p395)
原文:a large plate of dead ferrets(UK p201)  
a few ferret bones(p203)

このフェレットたちはハグリッドが与えたバックビークの餌。
ハードカバーではスカンクを食べて毛長イタチの骨を吐いたことになっている。
携帯版ではイタチに統一されているのでいいかもしれないが、
フェレットのままでもいまどきの子供達には十分わかるはず。
ちなみにイギリスにスカンクはいないらしい。

※イタチはウィーズリー家を暗示する生き物でバジリスクの天敵、
重大な伏線につながるかもしれないのでフェレットとの混同はやめて欲しいといった
意見がありましたが、この件に関しては言うにはやや飛躍してるかと思いました。
どうでしょう?

すみません。179の試訳わすれました。

試訳:フェレットのご馳走に
   (大きな皿いっぱいのフェレットに)
   フェレットの骨を

関連として、これも。

邦訳:スカンクの死骸を(3巻6章P131)→ケナガイタチの死骸を(携帯版P141)
   まだスカンクを(3巻6章P131)→まだケナガイタチを(携帯版P141)
原文:a dead polecat(UK版P76)
   still swinging the polecat.(UK版P76)

ヒッポグリフのえさ用にハグリッドがふりまわしていた。
polecatはヨーロッパケナガイタチの事。
polecat=スカンクの意味になるのは、アメリカ英語の俗語。
イギリス英語ではスカンクの意味では使わないらしい。

>イタチはウィーズリー家を暗示する生き物で
確かに飛躍かも。もし説明するとしたら、
イタチがweaselで、ウィーズリー家がWeasleyだから~
とか書いたほうがわかりやすいかもしれない。

>polecatはヨーロッパケナガイタチの事。
polecat=スカンクの意味になるのは、アメリカ英語の俗語。
イギリス英語ではスカンクの意味では使わないらしい

なるほどー。英語版持ってないから、なんでそういう誤訳になったのか
不思議だったんだよ、実は。

polecatで調べたら、フェレットとも違うんだね。フェレットよりももう少し
体が太い感じだった。
っていうか、フェレット(ラテン名 Mustela putorius furo)って
polecat(Mustela putorius)の一種ってことかな?

とにかく最大の問題点はこれだな
>ハードカバーではスカンクを食べて毛長イタチの骨を吐いたことになっている

スカンク
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%AF

確かにアメリカ大陸にしかいないらしい

ウィキペディア、ネコ目より。

イタチ科 Mustelidae: イタチの他フェレット・アナグマ・カワウソを含む24属55種
スカンク科 Mephitidae: スカンク、3属10種

イタチ(フェレット含む)とスカンクって、全然違う生き物なんだね。

フェレットはケナガイタチから作られた品種。
ブタとイノシシ、犬と狼くらい違う。

まとめ案

邦訳:スカンクのご馳走に(3巻p354)→イタチのご馳走に(携帯版p392)
毛長イタチの骨を(3巻p356)→イタチの骨を(携帯版p395)
原文:a large plate of dead ferrets(UK p201)  
a few ferret bones(p203)
試訳:フェレットのご馳走に(大きな皿いっぱいのフェレットに)
   フェレットの骨を

このフェレットたちはハグリッドが与えたバックビークの餌。
ハードカバーではスカンクを食べて毛長イタチの骨を吐いたことになっている。
携帯版ではイタチに統一されているのでいいかもしれないが、
フェレットのままでもいまどきの子供達には十分わかるはず。
ちなみにスカンクはアメリカ大陸にしかいない。

※関連
邦訳:スカンクの死骸を(3巻6章P131)→ケナガイタチの死骸を(携帯版P141)
   まだスカンクを(3巻6章P131)→まだケナガイタチを(携帯版P141)
原文:a dead polecat(UK版P76)
   still swinging the polecat.(UK版P76)

ヒッポグリフのえさ用にハグリッドがふりまわしていた。
polecatはヨーロッパケナガイタチの事。
polecat=スカンクの意味になるのは、アメリカ英語の俗語。
イギリス英語ではスカンクの意味では使わないらしい。
したがって携帯版でのこの訂正は妥当だが、
4巻でドラコがムーディーに変身させられる(white)ferretも
(白)ケナガイタチとなっており、訳語の統一を欠いている。

3巻第6章「鉤爪と茶の葉」より
携帯版だと157ページ、1回目の占い学の授業のあと、
マクゴ先生の授業のとこ。

「トレローニー先生の教室の、赤い仄暗い灯りとぼーっとなりそうな
香水から離れてみれば」

これって香水???

部屋に入ってきたシーンで(145ページ)、
「大きな銅のヤカンが火にかけられ、その火から、気分が悪くなる
ほどの濃厚な香りが漂っていた」ってあるから、お香とかを火にくべてた
のかなぁとイメージしてたんだけど。

それとも鍋の中でアロマオイルみたいなものでもあっためてた?
なんにせよ「香水」というと体につけるものというイメージしかない。

トレローニー先生の教室の、赤いほの暗い灯りと
ぼーっとなりそうな香水から離れて見れば、(3巻6章P145)
away from the dim red light and befudding perfume
of Professor Trelawney's classroom.(UK版P84)

気分が悪くなるほどの濃厚な香り(3巻6章P135)
a heavy, sickly sort of perfume(UK版P79)

両方ともperfumeだね。
「香水」という意味もあるけど、233さんの言うとおり、
この場面ではそうじゃないよね。

perfumeというのは「香水」だけじゃなく、「香り」という意味もありますね。
perfume=a pleasant smell. (Oxford Dictictionary.

邦訳:トレローニー先生の教室の、赤いほの暗い灯りと
ぼーっとなりそうな香水から離れて見れば、(3巻6章P145)
原書:away from the dim red light and befudding perfume
of Professor Trelawney's classroom.(UK版P84)
試訳:トレローニー先生の教室の赤いほの暗い灯りと
頭がぼうっとなりそうな匂いから離れてみれば

トレローニーが香水を使っているという描写は出ていない。
135pに「大きな銅のヤカンが火にかけられ、その火から、気分が悪くなる
ほどの濃厚な香り(a heavy, sickly sort of perfume UK P79)が漂っていた」
とあるのでお香のようなものを火にくべていたのだろう。
したがってこのページのperfumeも「匂い」あるいは「お香の匂い」などとすべき。

269 :携帯版チェック ◆vNFYAR5c0g :2006/02/20(月) 22:54:10
3巻20章
p494「先頭は相変わらずクルックシャンクスだ。」の後に改行。(554)
p494「シリウスのすぐ後ろを歩いた。」→「シリウスのすぐ後ろを歩いていた。」(554)
p494「スネイプがシリウスに宙吊りに」→「スネイプがシリウスによって宙吊りに」(554)
p495「君はそんなことは望まないだろうと思ったが』」の後に改行。(555)
p495「『とんでもない!』」の後に改行。(556)
p496「時折ヒーヒー泣いていた。」の後に改行。(557)
p497「あの薬を今夜飲んでないわ!危険よ!』」の後に改行。(558)
p497「『逃げろ』」の後に改行。(558)
p500「『やめろおおお』」の後に改行。(561)
p501「僕は名付け親と暮らすんだ。ダーズリー一家と別れるんだ。」が薄い色の文字に。(562)
p501「シリウスは大丈夫だ。僕はシリウスと行く。シリウスと暮らすんだ。」が薄い色の文字に。(562)
p501「『エクスペクト――』」の後に改行。(562)
p501「杖先から、銀色の」→「杖の先から、銀色の」(563)
p501「漂った。同時に、」→「漂った。と同時に、」(563)
p502「シリウスは無実だ―(省略)僕はシリウスと暮らすんだ―。」が薄い色の文字に。(563)
p502「『やめろ―やめろ―』」の後に改行。(564)
p503「湖を疾駆していく動物を見た。」の後に改行。(565)

3巻21章
p509「『死ぬことはありません』」の後に改行。(571)
p509「マダム・ポンフリーがなだめるように言った。」の後に改行。(571)
p510「スネイプが言った。」の後に改行。(572)
p510「『大臣!先生!』」の後に改行。(573)
p511「『なんてことでしょう!』」の後に改行。(573)
p511「『病棟をいったいなんだと」→「『病室をいったい何だと」(574)
p511「ノックアウト状態だったからです!』」の後に改行。(574)
p511「ハーマイオニーが熱心に言った。」→「ハーマイオニーが必死になった。」(574)
p512「『まあ、まあ、スネイプ』」の後に改行。(575)
p512「三人だけで話したいのじゃが』」の後に改行。(575)
p512「『校長先生!』」の後に改行。(575)
p512「バタンと戸を閉めて」→「バタンとドアを閉めて」(575)
p512「ファッジはチョッキにぶら下げていた」→「ファッジはベストにぶら下げていた」(575)
p512「三人だけで離したいのじゃ』」の後に改行。(576)
p512「能力を顕(あらわ)した』」→「能力を露(あらわ)にした』」(576)
p512「能力を顕した』」の後に改行。(576)
p513「なにしろ時間がないのじゃ』」の後に改行。(577)
p514「ほとんど役には立たんじゃろ―」→「ほとんど役には立たんじゃろう―」(577)
p514「『スネイプはシリウスを憎んでいます』」の後に改行。(578)
p514「『その通りじゃ』」の後に改行。(578)
p514「足元がガラガラと」→「足下の地面がガラガラと」(578)

(3巻21章続き)
p515「『でも―』」の後に改行。(579)
p515「ダンブルドアは腕時計を見た。」の後に改行。(579)
p516「『ハリー、こっちに来て』」の後に改行。(580)
p517「ドアをバタンと閉めた。」→「戸をバタンと閉めた。」(581)
p517「『時間を逆戻りさせたの』」の後に改行。(581)
p518「『つまり』ハリーが囁いた。」の後に改行。(582)
p519「『でも、やってみなきゃ。そうだろう?』」の後に改行。(584)
p520「『いいわ。でも温室を回り込んで行きましょう!』」の後に改行。(584)
p520「よく読み込めないまま、」→「よく呑み込めないまま、」(585)
p522「ハーマイオニーが囁いた。」の後に改行。(586)
p522「ハリーは突然思いついた。」の後に改行。(586)
p526「『早く!早く!』」の後に改行。(591)
p526「ハリーがハーマイオニーに囁いた。」の後に改行。(591)
p527「うれしくて力が抜けたようだった。」の後に改行。(592)
p529「あのときダンブルドアが」→「あの時に、ダンブルドアが」〈『あの時に、』は太字〉(594)
p529「一緒に来てくれてさえいたら……』」→「一緒に来てくれていたら……』」(594)
p532「ハーマイオニーは興味津々で聞いた。」の後に改行。(598)
p532「あの―お亡くなりになったのよ』」の後に改行。(599)
p533「『バカげてるって、わかってるよ』」の後に改行。(599)
p535「『早く!どこへ行ったら」→「『早く!ねぇ、どこへ行ったら」(602)
p536「ハリーが考えながら言った。」の後に改行。(602)
p536「守護霊」のルビが「パトローナス」→「しゅごれい」(603)〈p537,539でも同様〉
p539「『さあ、そろそろ時間だわ』」の後に改行。(606)
p539「あと四十五分くらいあるわ。」→「あと四十五分くらい。」(606)
p539「『シリウスはもう上に行ったと思う?』」の後に改行。(607)
p539「西の塔」→「西塔」(607)〈p541でも同様〉
p541「『あそこだ!』」の後に改行。(608)
p541「『ど―どうやって―?』」の後に改行。(609)
p541「ハリーは手綱を一振りした。」の後に改行。(609)

3巻22章
p544「『ハリー!』」の後に改行。(612)
p544「空を見つめていたハリーが、やっと目を離した。」の後に改行。(612)
p545「―もし病棟に戻らなかったら―」→「―もし病室に戻らなかったら―」(613)
p545「また時計を見ながら呻くように言った。」の後に改行。(613)
p545「ハーマイオニーは緊張していた。」の後に改行。(614)
p548「マダム・ポンフリーが金切り声を上げた。」の後に改行。(616)
p549「『あの男、どうも精神不安定じゃないかね』」の後に改行。(618)
p549「ダンブルドアが静かに言った。」の後に改行。(618)
p549「ファッジが声を荒げた。」→「ファッジが声を荒らげた。」(この後に改行)(618)
p549「『それで、吸魂鬼は?』ダンブルドアが聞いた。」の後に改行。(618)
p549「連中は出ていかねば』」→「連中は出ていかねばならん』」(この後に改行)(618)
p550「事務室へと戻っていった。」→「医務室へと戻っていった。」(619)
p551「なんせ、昨晩あんなことがあったし』」の後に改行。(620)
p551「ちゃんと繋いどかなったんだな」の後に改行。(620)
p551「朝になって心配になった……」→「朝んなって心配になった。……」(620)

(3巻22章続き)
p552「『いなくなるんだ。そうだろうが?』」の後に改行。(621)
p552「羊皮紙を指差した。」→「羊皮紙を指した。」(622)
p555「もうカバンを閉めようとしていた。」→「もうスーツケースを閉めようとしていた。」(624)
p555「ルーピンが微笑んだ。」の後に改行。(624)
p555「『それでは、さらばじゃ、リーマス』」の後に改行。(625)
p555「ダンブルドアが静かに言った。」の後に改行。(625)
p556「恐ろしい」のルビ「テリブル」がなくなっている。〈2箇所とも〉(625)
p557「もしかしたのかもしれんのう』」の後に改行。(626)
p557「ダンブルドアは考え深げに言った。」の後に改行。(626)
p558「守護霊」のルビが「パトローナス」→「しゅごれい」(628)
p562「気が狂いそうだった。返したわ。」→「気が狂いそうだった。だから返したわ。」(632)
p563「『爆発ゲーム』」→「『爆発スナップ』」(633)
p563「手紙を読んだハリーが、叫んだ。」の後の改行なし。(634)
p567「ロンがその後ろ姿に大声で呼びかけた。」の後に改行。(638)
p567「ハリーがまだしっかり握り」→「ハリーがしっかり握り」(638)
p568「バーノンおじさんがしどろもどろになった。」の後に改行。(639)

>広い校庭に出るころには、闇がとっぷりと呪文のように三人を覆った。(3巻17章p430)
>By the time they reached open ground, darkness was settling like a spell around them.(UK p244)
「魔法のように」ならわかるけど、「呪文のように」は変じゃない?

>「こいつがわたしを追ってくるとわかっていた!こいつがわたしを狙って戻ってくるとわかっていた!
  12年も、わたしはこのときを待っていた。」(3巻19章p477、ペティグリューのセリフ)
>'I knew he'd come after me! I knew he'd be back for me! I've been waiting for this for twelve years!' (UK p269,270)
このときを待っていたって、待ちわびていたみたいじゃない?

>「(省略)わし自身、魔法省に、シリウスがポッターの『秘密の守人』だったと証言した」(3巻21章p513)
>I myself gave evidence to the Ministry that Sirius had been the Potters' Secret-Keeper.'(UK p287)
「ポッター」→「ポッター夫妻」だよね?
ダンブルドアがポッターなんて冷たい呼び方をするわけがないし。

the Potters'ですから、「ポッター家」ですよね。この場合は「ポッター夫妻」として
しまってもいいかもしれないけど、あの時点でハリーがもう生まれてたから
正確には「ポッター家」かな?
「ポッターの」だったら Potter's のはずですよね。

>darkness was settling like a spell around them.
Spellという言葉は呪文だけじゃなくって、魔法とか魔力って意味もありますね。
「魔法のように」でも、「魔術のように」、「魔法のように」でもいいでしょうね。
呪文が覆う、という表現は日本語としてヘンですねw

> 12年も、わたしはこのときを待っていた。」(3巻19章p477、ペティグリューのセリフ)
>'I knew he'd come after me! I knew he'd be back for this for twelve years!' (UK p269,270)
>このときを待っていたって、待ちわびていたみたいじゃない?

「こんなことになるんじゃないかと、12年間思っていた」、または
「今まで12年間、こういう日が来ると思ってた」(若干、意訳入ってますw)
というのはいかが?

まとめ案
(この三つはあえて試訳として全文訳し直さなくてもいいかなと思いましたがどうでしょう)

邦訳:広い校庭に出るころには、闇がとっぷりと呪文のように三人を覆った。(3巻17章p430)
原文:By the time they reached open ground, darkness was settling like a spell around them.(UK p244)

「呪文のように覆った」は変。Spellという言葉は呪文だけではなく、魔法、魔力という意味もある。
ここは「魔法のように覆った」などとすべき。

邦訳:こいつがわたしを追ってくるとわかっていた!こいつがわたしを狙って戻ってくるとわかっていた!
  12年も、わたしはこのときを待っていた。」(3巻19章p477)
原文:'I knew he'd come after me! I knew he'd be back for me! I've been waiting for this for twelve years!'
(UK p269,270)

シリウスに追い詰められたピーターのセリフ。
「このときを待っていた」としてしまうと、ピーターがシリウスを待ちわびていたように感じられる。
三行目を「12年間、ずっとこのときが来ると思っていた」などとしたほうが良い。

邦訳:「(省略)わし自身、魔法省に、シリウスがポッターの『秘密の守人』だったと証言した」(3巻21章p513)
原文:I myself gave evidence to the Ministry that Sirius had been the Potters' Secret-Keeper.'(UK p287)

ダンブルドアがジェームズとリリーを「ポッター」と呼ぶのは冷たい印象で不自然。
the Potters'は「ポッター夫妻」と訳すべき。(ハリーが生まれていたので「ポッター一家」でもよい)

>3巻17章P433 …ハリーは大声を出し、あとを追おうとしたが、太い枝が
空を切って殺人パンチを飛ばし

UK P246
Harry shouted, trying to follow, but a heavy branch whipped lethally through the air'

whipped lethallyを「殺人パンチ」に・・・・orz
意味は間違いじゃないけど、なんとも安易で安っぽい訳語ですね。

「太い枝が恐ろしいほどの勢いで打ちつけてきた(または、襲ってきた?)」
としたほうが原文のイメージに近いかな?

・まとめ案

邦訳:ハリーは大声を出し、あとを追おうとしたが、太い枝が空を切って殺人パンチを飛ばし~
(3巻17章P433)
原文:Harry shouted, trying to follow, but a heavy branch whipped lethally through the air…
(UK P246)
試訳:ハリーは大声を出しあとを追おうとしたが、太い枝が恐ろしい勢いで飛んできたので~

whipped lethallyの訳として「殺人パンチ」は間違いとはいえないが、
表現が安っぽくて児童文学にふさわしいとはいえない。

既出だったらごめん。三巻でハリー達三人がバタービールをグビっと飲んだ
っていう表現があったけど、これもどうかと思った。グビグビ飲むとか、今使わないだろうに。

それも地文には使って欲しくない言葉だね

今までキャラのせりふが変なのが気になってたけど、
確かに地文の口語調表現もやたら多いね。
原書に比べて全体の雰囲気がすごく薄っぺらな感じなのは
そのせいもあるのかもね。

グビッというのは、大人の男性が、のどを鳴らして酒を飲んでいる様子じゃないかな。
「では一献」というような場面じゃなく、もっと下品な飲み方だと思う。
普通に「ごくごくと」くらいでいいんじゃないの。
地文に使うなとなると、どう書くか今思いつかないけど、グビッは確かに違和感~。

3巻で個人的に引っかかった箇所。

>丸っこい魔女(5章p104)ホグワーツ特急のお菓子売りの魔女
ちなみにこの人2巻では「まるっちい魔女のおばさん」(5章p106)

>ドラマチックに見開かれた(6章p141)ドラマチック??

>曲がりくねった階段(p143)
p133ではらせん階段になっている。原文も違うのかな?

>クラス全員がこっくりした。(6章p149)
>三度目のコックリをした。(17章p437) 前二回は「こくり」
 「頷いた」でいいのでは?

>「ちょっとくらいの雨はへいちゃらよ」(9章p227)
 へいちゃらとは言わないと思う。「へっちゃら」「平気よ」では?

>軽はずみをしちゃいけない。(11章p277)
 「軽はずみなことを~」じゃないのかな?

>いつにも増して青い顔をしている(マルフォイが)(15章p395)
 
>「キックオフはいい蹴りができる」(p395)
  クィディッチで足は使わないのでは?

>フーチ先生が怒りでぶっとんだ(15章p402)
 ぶっ飛んだ…

>ブラックのニヤリ笑いがますます広がった(17章p439)
 ニヤリ笑い…この場面でそんな言葉はあんまりだぁ

>「ばかばかしい!」ハーマイオニーもヒソッと言った(18章p452)
 ヒソッと言ったのに、語尾に!が

>ハリーとハーマイオニーがしんがりだった(18章p494)
 普通に「一番後ろだった」とかじゃだめなの?

>胸の奥が真っ暗になりながらハリーは戸を開けた(1p31)
「胸の奥が真っ暗になりながら」って?

>二人が離れたときには、まぎれもなく、ダドリーのブクッとした手に
 十ポンドのピン札が握られていた。(p32)
ピン札って…新札じゃいかんの?

ディメンターの息を吸う音
前半→ガラガラ(p111,p310,p312)
後半→ザーザー(p502-503)  

>ドラマチックに見開いて
原文(UK P82)もドラマチックになってるね。
Prefessor Trelawney's huge eyes opened dramatically,
これをそのままカタカナでドラマチックにとしたんだろうけど、
dramaticという言葉は日本語の「ドラマチック」とは必ずしも
同じように使われるわけではない。
むしろ「おおげさに」としたほうが適切な表現ではないだろうか?

・まとめ案

邦訳:トレローニ先生の巨大な目がドラマチックに見開かれた(3巻6章p141)
原文:Prefessor Trelawney's huge eyes opened dramatically,(UK P82)
試訳:トレローニー先生はとてつもなく大きな目をおおげさに見開いた。

茶の葉占いで先生がハリーに悪運を宣告しようとするシーン。
「まあ、あなた」というセリフに続く描写。
dramaticという言葉がそのまま「ドラマチック」と訳されているが
このふたつは必ずしも同じニュアンスではないし、日本語の「ドラマチック」は
安易なカタカナ語という印象もあるので別の言葉にしたほうが良い。
また「目が見開かれた」という表現も日本語として自然でないので
ここはトレローニー先生を主語に訳した方がわかりやすいのでは。

>>曲がりくねった階段(p143)
>p133ではらせん階段になっている。原文も違うのかな?

>曲がりくねった階段
6章のトレローニー先生の教室に続く階段です。
教室に行くときは、「螺旋階段」で次の授業に向かうときには
「曲がりくねった階段を下り」になってました。

原文133ページってのはどの章?
もしかしたら、ハリーたちがはじめてトレローニーの教室に向かってるところ?
原文(UK P78)'Puffing loudly, Harry, Ron and Hermione climbed the tightly
spiralling steps, getting dizzier and dizzier'

143ページのは、トレローニーの授業が終わって階段を下りてるところ?
原文(UK P83) 'Harry, Ron and Hermione descended Professor Trelawney's ladder
and winding staircase in silence'

もし該当箇所が上ので正しいんだったら、一応、原文に忠実に訳してるようだけど。

別に訳としてはおかしくないんですね。ありがとうございます。
読んでいて、さっきは螺旋階段だったのにと思って。

>>クラス全員がこっくりした。(6章p149)
とりあえず、一回目の「こっくり」の原文(Uk p87)
The class all shook their heads.'
普通に「首を振った」と書いてある。
英語だと否定形質問に対して「そのとおり」と返事するときは「NO」(あるいは首を横に振る)
けど、日本語だと否定形質問を肯定するときは「はい」(あるいは首を縦に振る)わけ
だから、「こっくり」してること自体は間違いではないけど、こういう口語的擬態語を
地文に使うというのはふさわしくない気がするね。
「うなづいた」のほうがよかったのにね。

>二人はいよいよだと、三度目の目配せをし、三度目のコックリをした(17章p437)
ブラックに連れ去られたロンを追いかけて、ハリーとハーマイオニーが
叫びの屋敷に入って目配せをしながら進んでいくところです。

ディメンターの息を吸う音
(5章p111)ホグワーツ特急の中で
>それから頭巾に覆われた得体の知れない何者かが、
 ガラガラと音を立てながらゆっくりとながーく息を吸い込んだ

(12章p310)吸魂鬼祓いの練習
>吸魂鬼は箱から出て、音もなくスルスルとハリーの方にやってくる。
 深く息を吸い込むガラガラという音が聞こえる。
(p312)同じく練習
>部屋は再び氷のように冷たく、暗くなった。
 吸魂鬼がガラガラと息を吸い込み、滑るように進み出た。

(20章p502) シリウスの声を追って湖のそばへ
>がっぽり空いた形のない穴が、死に際の息のように、
 ザーザーと空気を吸い込んでいる。
(p503)
>何かが、吸魂鬼を追い払っている……何かがハリー、シリウス、
 ハーマイオニーの周りをグルグル回っている……
 ザーザーという吸魂鬼の息が次第に消えていった。

>軽はずみをしちゃいけない。(11章p277)
 「昨日私たちが聞いてしまったことで、あなたはとっても大変な思いを
  してるでしょう。でも、大切なのは、あなたが軽はずみをしちゃいけない
  ってことよ。」(ハーマイオニーのセリフ)

>「キックオフはいい蹴りができる」(p395)
 15章だね。朝食を食べて大広間から競技場へ行ったとこのウッドのセリフ
 「よーし……風らしい風もなし……太陽は少しまぶしいな。
  目が眩むかもしれないから用心しろよ……グラウンドはかなりしっかりしてる。
  よし、キック・オフはいい蹴りができる……」

スリザリンとのクィディッチ優勝戦
>フーチ先生が怒りでぶっとんだ(15章p402)
>>ボールとデリックが双子のいないすきを突き、ブラッジャーでウッドを狙い撃ちした。
  二個とも続けてウッドの腹に命中し、ウッドはウッと言って宙返りし、かろうじて箒にしがみついた。
  フーチ先生が怒りでぶっとんだ。

>ブラックのニヤリ笑いがますます広がった(17章p439)
 
それでもロンは、痛々しい姿でハリーの肩にすがり、まっすぐ立っていようとした。
「僕たち三人を殺さなきゃならないんだぞ!」
「今夜はただ一人を殺す」ブラックのニヤリ笑いがますます広がった。

>「ばかばかしい!」ハーマイオニーもヒソッと言った(18章p452)
18章の冒頭
突拍子もない言葉を、呑み込むまでに数秒かかった。
しばらくして、ロンが、ハリーの思っていた通りのことを口にした。
「二人ともどうかしてる」
「ばかばかしい!」ハーマイオニーもヒソッと言った。

>ハリーとハーマイオニーがしんがりだった(18章p494)
20章冒頭

>胸の奥が真っ暗になりながらハリーは戸を開けた(1p31)
これは1章ですね。
「玄関の戸をお開け!」ペチュニアおばさんが押し殺した声でハリーに言った。
胸の奥が真っ暗になりながら、ハリーは戸を開けた。
戸口にマージおばさんが立っていた。

>胸の奥が真っ暗になりながら
どういう日本語だ?

・まとめ案

邦訳:胸の奥が真っ暗になりながらハリーは戸を開けた(3巻1章p31)
原文:A feeling great gloom in his stomach, Harry pulled the door open.(UK p22)
試訳:胸の奥にひどく憂鬱なものを感じながら、ハリーはドアを開けた。

いやいやマージおばさんを出迎えるハリー。
stomachを胃と訳さなかったのはいいが、「真っ暗になりながら」という表現が
日本語としてあまりにもぎこちない。

(20章p502) シリウスの声を追って湖のそばへ
>がっぽり空いた形のない穴が、死に際の息のように、
 ザーザーと空気を吸い込んでいる。

・・・がっぽり?本当にがっぽりになってるの?
空洞の表現は普通「ぽっかり」じゃあるまいか。
がっぽりは一攫千金。

>がっぽりは一攫千金
まったくだw

>がっぽり空いた
原文(UK P281)は gaping, shapeless hole だね。
gapingを「がっぽり」に? すばらしい日本語センスですorz

>フーチ先生が怒りでぶっとんだ
なんとも「現代的」な表現ですなw

>ヒソッと言った・・・・・orz

邦訳:~急な螺旋階段を上った。(3巻6章P133)
原文:..climbed the tightly spiralling steps, (UK P78)

邦訳:~無言でトレローニー先生のはしごを下り、曲がりくねった階段をおり、(同P143)
原文:..descended Professor Trelawney's ladder and winding staircase in silence,(UK P83)

私はこのspiralling stepsとwinding staircaseは460さんのいうとおり、
どちらも同じ「らせん階段」と訳されるべきだと思います。
どちらもちゃんと「らせん階段」と辞書に載ってますし。
いくらホグワーツの階段が動いたりするからって
「らせん階段」と「曲がりくねった階段」では変わりすぎていておかしいと思います。

ガラガラと音を立てながらゆっくりとながーく息を吸い込んだ。(5章p111)

…drew a long slow rattling breath,(UK p66)

吸魂鬼がガラガラと息を吸い込み(p312)

drawing its rattly breath;(UK p178)

がっぽり空いた形のない穴が、死に際の息のように、ザーザーと空気を吸い込んでいる。
(20章p502)

…a gaping, shapeless hole, sucking the air with the sound of death-rattle.(UK p281)

ザーザーという吸魂鬼の息が次第に消えていった。(p503)

…the rattling, sucking sounds of the Dementers were fading.(UK p282)

ディメンターの喉を鳴らす表現はどれもrattleだね。
これは「ガラガラ鳴る」とか「ガタガタ音を立てる」という意味だけど
「臨終の人が喉をゴロゴロ、ゼイゼイいわせる」ときも使うみたいだから
ディメンターのイメージからしてどう考えてもそっちを使うべきだったと思う。

おそらく訳者はdeath-rattle(死に際に喉が鳴る音)という言葉がでてきたとき
そのことに気がついて擬音語を変えたのだろう。(それにしてもザーザーは変だけど)
しかし、そこでそれまで出てきた「ガラガラ」を修正しなかったのが怠慢だなあ。

「ながーく息を」と「がっぽり空いた」がさらなる脱力を誘ってるし。orz

なるほど。
ディメンターは死に際の人のような不気味な呼吸音を響かせていたんですね
はじめてわかりました

>「臨終の人が喉をゴロゴロ、ゼイゼイいわせる」ときも使うみたいだから
でもそんなことを知らなくてもrattlingな breathと書いてあれば
普通の人は息が苦しそうなときのゴロゴロとかゼイゼイとかいう擬音語にしますよね
ガラガラなんて辞書に載ってるままの表現は使わないと思います。

「…グラウンドはかなりしっかりしてる。キックオフはいい蹴りができる……」
(3巻15章p395)

‘...ground's fairly hard, good, that'll give us a fast kick-off...’(UK p224)

ゲームに備えてピッチの様子確認してるウッドのセリフ
この「いい蹴りができる」というの私も気になってたんだけど
たぶん「試合開始のときしっかり地面が蹴れる」という意味なんだろうけど
やっぱり「あれ、サッカーだったっけ?」wという印象も否めない。
あとfastには「しっかりした」という意味もあるけど、しっかり地面を蹴れば
速く飛び上がれるわけだから「すばやい試合開始になるぞ」とかいうんじゃダメだろうか。
 

>「試合開始のときしっかり地面が蹴れる」という意味なんだろうけど
そうだよね。
サッカーだったらボールを「蹴る」ことで試合開始、という意味のkick-offだけど、
クイディッチは地面を蹴って飛び上がることで試合開始、という意味のkick-offだよね。
わざわざサッカーでなじみのあるKick-offという言葉を使ったのは、
JKRによる一種のシャレみたいなものなんじゃないだろうか?

もしそのまま生かすんだったら、「キックオフの時、勢いよく飛び上がれるぞ」と
してみたらどうだろう?
「キックオフ」に続いて「いい蹴りができる」なんて言葉をつなげるから
まるでサッカーみたいな印象になっちゃってるんだと思うんだけど。

キックオフは(試合)開始という意味ではあるけれど
やはり日本ではサッカーなどでしか使っていないので混乱の元だと思う。
「飛びあがる」といえばクィディッチでは試合開始のことだとわかるし
ここではわざわざキックオフを使わなくてもいいような気もするな。

「グラウンドはかなりしっかりしてるな。これなら勢いよく飛び上がれるぞ。」
でいいんじゃないかな。

フーチ先生が怒りでぶっとんだ(15章p402)

Madam Hooch was beside helself.(UK p228)

「フーチ先生は怒りで我を忘れた」「フーチ先生は逆上した」って感じか。
「ぶっとんだ」なんてマンガ的なことを書けば子供に受けるとでも思ったのかな。

「今夜はただ一人を殺す」ブラックのニヤリ笑いがますます広がった。(17章p439)

‘There'll be only be one murder here tonight,’ said Black, and his grin widened.(UK p249)

叫びの屋敷でついに三人組とシリウスが対面するシーン。
「ニヤリ笑い」じゃすごくおちゃらけてるみたいだね。

「今夜殺すのはひとりだけだ」そう言ってブラックはさらに大きくにやりと笑った。
ってところでどうでしょう。

>「ニヤリ笑い」じゃすごくおちゃらけてるみたいだね。
ていうか、「ニヤリ笑い」って普通の言葉じゃないでしょw
「にやりと笑った」が通常の日本語だと思いますw

>「ばかばかしい!」ハーマイオニーもヒソッと言った(18章p452)
>‘Ridiculous!’ said Hermione faintly.(UK p256)

スキャバーズがピーターだといわれて三人組がショックを受ける場面。
faintlyなのに!がついているのは英語としてはどうなのかよくわかりません。
弱々しくてもはき捨てるような言い方は可能だから、
そういう言い方をしたということなのかな。
それにしても「ヒソッと言った」は変ですね。
「ハーマイオニーも消え入りそうな声で言った」というのはどうでしょうか。
やっぱり!と合わないでしょうか。

>said Hermione faintly.
弱々しい、というより、あまりに突拍子もないこと言われて、
唖然としながら思わず'Ridiculous!'とつぶやいた、って感じだよね、きっと。

「そんなばかな!」と、ハーマイオニーはつぶやいた。・・・・ではどう?

>「そんなばかな!」と、ハーマイオニーはつぶやいた。
それ、いいですね。
一番簡単な表現だけど納得します。
なぜ思いつかなかったんだろう。

>ハリーとハーマイオニーがしんがりだった。(20章p494)
>Harry and Hermione brought up the near.(UK p277)

ルーピンやシリウスたちとピーターを引っ立てて叫びの屋敷を後にする場面。
しんがりはそもそも軍隊の最後尾で敵を防ぐことをいうと辞書にあります
単に列の最後の人のこともいうので別に使ってもいいとは思うけどここは微妙ですね。

それより気になったのはその直前の:

>こんなに奇妙な群れに加わったのはハリーにとって初めてだった。(同上)
>Harry had never been part of a stranger group.(同上)

「群れ」はないでしょう!「群れ」は! せめて「一団」と言ってください。
あとこんな変な一団に加わるのは「誰にとって」も初めてに決まってます!
「ハリーはこれほど奇妙な一団に加わったことはなかった。」と
普通に訳せばいいものを……。

>胸の奥が真っ暗になりながらハリーは戸を開けた(3巻2章p31)
>A feeling great gloom in his stomach, Harry pulled the door open.(UK p22)

いやいやマージおばさんを出迎えるハリー。
stomachとくればすぐに胃がどうしたとか訳してるという指摘もありましたが
胃から離れてみようという試みもあったのですね。失敗してますけどw
無難に訳すなら「胸の奥にひどく憂鬱なものを感じながら~」ってとこでしょうか。

>無難に訳すなら「胸の奥にひどく憂鬱なものを感じながら~」ってとこでしょうか
いいんじゃないでしょうか?

>二人が離れたときには、まぎれもなく、ダドリーのブクッとした手に
  二十ポンドのピン札が握られていた。(3巻2章p32)
>when they broke apart, Dudley had a crisp twenty-pound note
  clutched in his fat fist.(UK p22)

「まぎれもなく」はいらないのでは。
「ブクッとした」は「太った」、「ピン札」は「新札」にすべきですね。

>「ブクッとした」は「太った」、「ピン札」は「新札」にすべきですね。
そうですね。

>「まぎれもなく」はいらないのでは
該当箇所の原文、その前の部分も書くと、
Harry knew perfectly well that Dudley only put up with Aunt Marge's hugs
because he was well paid for it, and sure enough, when they broke apart,
Dudley had a crisp twent-pound note clutched in his fat fist.
となっています。
つまり、「sure enough」を「まぎれもなく」と訳したのでしょう。
該当箇所、前の部分の和訳はどうなってますか?
それによって、「まぎれもなく」という言葉をそこに入れるのが
適切かどうか違ってくると思うのですが・・・・。

該当箇所の前は
「ダドリーが我慢してマージおばさんに抱きしめられているのは、十分な見返りがあるからだと
ハリーにはよくわかっていた。」です。
確かに原文のand sure enoughを「まぎれもなく」と訳して「二人が離れたときには、」のあとに
持ってきたのだと思います。見逃していてすみませんでした。

それにしても「まぎれもなく」は「正真正銘の」みたいな意味なので若干ピントがずれてるような気もしますね。
ここは「思ったとおり」などとした方がいいのではないでしょうか。

「そして思ったとおり、二人が離れたあと、ダドリーの太った手には二十ポンドの新札が握られていた」とか。

・まとめ案

邦訳:クラス全員がこっくりした。(3巻6章p149)
原文:The class all shook their heads.(UKp87)
試訳:クラスの全員がうなずいた。

ハグリッドの最初の授業で「怪物的な怪物の本」が開けなかったのかといわれ
生徒達がうなずく場面。
原文でshook their headsとなっているのはハグリッドの質問が否定形だったため。
これは「そのとおり」ということなので「首を振った」としなかったのは良いが
「こっくり」は口語的表現で子供っぽく地の文にふさわしくない。

・まとめ案

邦訳:二人はいよいよだと、三度目の目配せをし、三度目のコックリをした。(3巻17章p437)
原文:They exchanged a last look, a last nod.(UK p248)
試訳:二人は最後にもう一度目を見交わし、うなずきあった。

ロンとシリウスを追って叫びの屋敷に入り込んだハリーとハーマイオニーが
ただならぬ物音のするドアの前で突入の覚悟を決める場面。
ここでも「コックリ」という口語的な表現が場面の緊迫感を壊している。
ここに来るまでに確かにハーマイオニーは二回「コクリと頷い」てはいるが
(原文はどちらもnodded)ここでわざわざ「三度目」と書く理由よくわからない。

また「二人はいよいよだと」にあたる部分は原文にないが、
“last”という言葉にあとには引けないという二人の決意が伺える。
原文が端的な文でリズムを出し、場面の緊迫感を伝えているのに対し
邦訳はよけいな説明をしていて間延びした印象がある。

・まとめ案

邦訳:~急な螺旋階段を上った。(3巻6章P133)
原文:..climbed the tightly spiralling steps, (UK P78)

邦訳:~無言でトレローニー先生のはしごを下り、曲がりくねった階段をおり、(同P143)
原文:..descended Professor Trelawney's ladder and winding staircase in silence,
(UK P83)

このspiralling stepsとwinding staircaseはどちらも同じ「らせん階段」と思われる。
授業の前に「らせん階段」であったものが、授業が終わって教室から戻ってくるときは
「曲がりくねった階段」に変わってしまっている。

・まとめ案

邦訳:フーチ先生が怒りでぶっとんだ(15章p402)
原文:Madam Hooch was beside helself.(UK p228)
試訳:フーチ先生は怒りで我を忘れた。/フーチ先生は逆上した。

「ぶっとんだ」はあまりにもマンガ的で品がない。

・まとめ案

邦訳:ガラガラと音を立てながらゆっくりとながーく息を吸い込んだ。(3巻5章p111)
原文:…drew a long slow rattling breath, (UK p66)

邦訳:吸魂鬼がガラガラと息を吸い込み(12章p312)
原文:drawing its rattly breath;(UK p178)

邦訳:がっぽり空いた形のない穴が、死に際の息のように、ザーザーと空気を吸い込んでいる。(20章p502)
原文:…a gaping, shapeless hole, sucking the air with the sound of death-rattle.(UK p281)

邦訳:ザーザーという吸魂鬼の息が次第に消えていった。(20章p503)
原文:…the rattling, sucking sounds of the Dementers were fading.(UK p282)

ディメンターが喉を鳴らす音の表現。
前半では「ガラガラ」だったのがクライマックスシーンでは「ザーザー」になっている。
rattleは「ガラガラ鳴る」とか「ガタガタ音を立てる」という意味だが
「臨終の人が喉をゴロゴロ、ゼイゼイいわせる」ときも使われる。
原文にdeath-rattle(死に際に喉が鳴る音)という表現があることから
作者は吸魂鬼に死に際の人出すような不気味な呼吸音をたてさせようとしていたのだと思われる。
「ガラガラ」も「ザーザー」もどちらも不自然。「ゼイゼイ」などに変えたほうが良い

またdrew a long…を「ながーく」としたのはシリアスなシーンにそぐわないし、
「がっぽり空いた」という表現は日本語としておかしい。「ぽっかり開いた」にするべき。

・まとめ案

邦訳:「…グラウンドはかなりしっかりしてる。キックオフはいい蹴りができる……」
    (3巻15章p395)
原文:‘...ground's fairly hard, good, that'll give us a fast kick-off...’(UK p224)
試訳:「…グラウンドはかなりしっかりしているな。これなら勢いよく飛び上がれるぞ。…」

ゲームに備えてピッチの様子を確認しているウッドのセリフ。
「試合開始のときしっかり地面が蹴れる」という意味なのはわかるが
キックオフ(試合開始)、「蹴り」という言葉がサッカーを連想させるので
何かの間違いかと思った読者もいたようだ。
クィディッチでは「飛びあがる」といえば試合開始のことだとわかるので
試訳のようにすれば誤解は避けられたはず。

・まとめ案

邦訳:「今夜はただ一人を殺す」ブラックのニヤリ笑いがますます広がった。(17章p439)
原文:‘There'll only be one murder here tonight,’ said Black, and his grin widened.
    (UK p249)
試訳:「今夜殺すのはひとりだけだ」そう言ってブラックはさらに大きくにやりと笑った。

「ニヤリ笑い」という表現が日本語として自然ではない上、
シリアスな場面にふさわしくない。

・まとめ案

邦訳:「ばかばかしい!」ハーマイオニーもヒソッと言った(18章p452)
原文:‘Ridiculous!’ said Hermione faintly.(UK p256)
試訳:「そんなばかな!」とハーマイオニーがつぶやいた。

スキャバーズがピーターだといわれて三人組がショックを受ける場面。
「ヒソッと言った」という表現が日本語として不自然。

・まとめ案

邦訳:こんなに奇妙な群れに加わったのはハリーにとって初めてだった。(20章p494)
原文:Harry had never been part of a stranger group. (UK p277)
試訳:ハリーはこれほど奇妙な一団に加わったことはなかった。

ルーピンやシリウスたちとピーターを引っ立てて叫びの屋敷を後にする場面。
「群れ」という表現が適切ではない。
また「ハリーにとって初めてだった」とあるが、こんな状況を経験するのが
二回目以上であるはずがないのでこの言い方もきわめて不自然。

「しんがり」は指摘するほどの珍訳と思わなかったのでうまくまとめられませんでした。
確かに微妙な表現ですが、隊列の一番最後の人のことをいうのは確かなので
「おかしい」「そぐわない」とかは言い切れない気がして…。どんなもんでしょうか?

・まとめ案

邦訳:二人が離れたときには、まぎれもなく、ダドリーのブクッとした手に
  二十ポンドのピン札が握られていた。(3巻2章p32)
原文:and sure enough, when they broke apart, Dudley had a crisp twenty-pound note
  clutched in his fat fist.(UK p22)
試訳:そして思ったとおり、二人が離れたときダドリーの太った手には二十ポンドの新札が握られていた。

「ブクッとした」は口語的で幼稚な印象、「ピン札」は品がない言葉で地の文にそぐわない
またand sure enoughの訳を「まぎれもなく」としたようだが、「まぎれもなく」は
「正真正銘の」「間違えようもなく」と同様の意味なので、ここは試訳のようにした方がよい。

memo 2468-4017行