死の秘宝/DH-notes3

Last-modified: 2023-07-11 (火) 15:35:25


エピグラフ丸投げ

7巻は冒頭にエピグラフっていうのかな?引用文がついてるよね。
邦訳はこれを訳さず、英語のまま載せてるようだけどこれって相当怠慢では?
こんなの他でみたことない……。

アイスキュロスのギリシャ悲劇とウィリアム・ペンの「孤独の果実」からの引用だよね。
こんなのが冒頭にあること自体気がついていない邦訳読者が多そう。

邦訳読者です。
思いっっっっきり気づいてませんでした。
まじめにやってほしいよ、本当に。

回転さんによる謝辞→英文・マツオカ訳とも掲載
Aeschylus引用文→(邦訳:「ギリシャ悲劇全集[第1巻]」久保正彰訳、岩波書店)
             と明記しておきながら邦訳なし、英文のみ
William Penn引用文→(邦訳なし)として英文のみ掲載、邦訳なし
なんか意図があるのかねこれ?

ハリポタは大方下訳者にやらせてなんとかしのいでるこりんだけど
そんなギリシャ悲劇とか17世紀の偉人の著書とか
カタいものは下訳おばさんもお手上げでどうしようもなかったんだろう。
アイスキュロスのほう、自分はちくま文庫で確認したが
ギリシャ語からの訳のせいか英語訳と違っててこのまま載せられない感じ。
W・ペンのは難解な詩のような文体で英文学を相当バリバリやった人でも
ないとちょっと訳せない感じ。手に負えないから投げたんだと思う。

>アイスキュロスのほう
訳文を転載したら著作権料を払わなくちゃいけないのでは?
それが嫌で原文のみ、にしたのかも。
自分で訳せば良いのだが、それはお手上げだった、というのには賛成。

ひでぇwww

アイスキュロスのはオレステイア三部作の「供養する女達」から。
英雄アガメムノンの息子オレステスが父の敵討ちを決意する場面で
冥府の神に勝利を祈る合唱隊の歌の一節。
物語に惨い場面が出てくることを示唆してると思う。心の準備を誘う。

もうひとつは民主主義の先駆者ウィリアム・ペンの著作、「孤独の果実」(1682年)から。
友は死すとも友情と団結は死せず…みたいな感じの文。
これも登場人物の死を暗示するが、こっちはかなり救いになる。

どちらも作品の一部なので、訳さないし説明もないというのは、信じられない。

そんなに重い意味があったのか・・・はじめて知りました。
アタクシ語りのあとがきより大事じゃないの?

ていうかエピグラフは絶対必要。
あとがきは要らない。

えええ
それが日本語でかかれてたら
「人がやたら簡単に死にすぎ」という突っ込みはだいぶ減ったと思うが

アガメムノンはトロイア戦争の時に、娘を生け贄に捧げたんだよ。
それを恨んだ妻(とその情夫)に殺された。
だからオレステスが敵打ちをする相手は、母とその情夫。
オレステスに協力するのが姉エレクトラ。
骨肉相食む陰惨な敵討ち。

そうなんだよね。
だからこれは作品にやりきれない戦いの場面が出てくることを暗示してると思った。

まさに、訳者が作品を大切に思っていないってことだね・・・

>But there is a cure in the house
このthe houseはホグワーツを暗示しているのかな?
総ての原因も結果も救いもホグワーツにある、という意味で。
決戦の舞台もホグワーツだし。

単純に"Bless the children, give them triumph now"
(子供達に加護を、今こそ勝利を与えたまえ)
という部分が重要だったのかもしれないけど。
いろいろ意味深な部分もあって興味深いね。

作者の弁によると、多神教の祈りとクリスチャンの考えを表わしたのと
両方からひとつづつとったということらしい。
そんな高級な解説があとがきに・・・書けるわけもなくってか。

エピグラフが訳されてないのか…
何たる杜撰な手抜き!
エピグラフを訳さず原書のまま丸ごと載せた翻訳本って自分の知ってる限り他にはない。
「難解で手に負えなくて投げた」に一票。だが何とかして訳すのがプロの仕事ってもんだろうに。

ローリングさんは出所をはっきりさせてくれてるんだから、
専門家を探してそこだけ翻訳を依頼すればいいのに。
お金に困ってる訳でもないのに、なぜそうしないんだろう。

普通の翻訳家なら古典のエピグラフが手に負えなければ
編集者に言って専門家に聞いてきてもらうだろう。
しかし60過ぎまで英語で飯食って教鞭までとったことのある人間が
他人に聞くのはみっともなくてできなかったのだろう。

でもこれでなぜ訳さないのかと突っ込んで聞くインタビューもなし
読者からの質問はおそらく握りつぶし、それでやっていける日本。
楽すぎる。それでやっていける神経。ずぶとすぎる。

今エピグラフのこと知った
あるのとないのとでは内容から受ける印象がかなり変わってくる
それをすっ飛ばしてアホみたいな内容のあとがきに何ページも割くなんて…

あとがきのページを注釈と解説に変えてほしいな

貴重な自分語り、自慢のページを無くすわけがない

そもそも専門外の文芸翻訳をなめてやれると言い張ったゆうこりんだから
今さらちょっと難解なのは「専門外でできません」と言えないんだろうね。

滅亡した分霊箱

上巻19章最後のページ(565)
ハーマイオニーは滅亡した分霊箱をビーズバッグに入れ~
「滅亡した分霊箱」ってすごい日本語・・・

滅亡って国とかに使うものだよね

民族や国とかが滅びたとき使う言葉だなあ。
こんな誤用、他で見たことない。すげえww

原書ではどういう語なのかな<滅亡

日本語の感覚が本当におかしいんだね日本人なんだよね?

分霊箱っていう単語が出る度にイラッと来るわ
なんでわざわざ「分霊」なんて単語使うんだよ。基本的に箱じゃないし
そもそも意思が入ってるのは霊の方なんだからホースラックスに込めてあるのは魂だろ
魔法界にはキリスト教が存在しないから三位一体なんて知らないザマスってか?

ちなみに中文では「分霊體(体)」って言うらしい。
物語独自の絶命リスク分散システムな訳だから、固有名詞「ホークラックス」でもよかったと思う。

中国語と日本語じゃ「霊」の意味も違うしな

>魔法界にはキリスト教が存在しないから
ホグワーツでクリスマスやってるから、存在するんじゃあるまいか?
三位一体を知らないのは、こりんだろう。

原文は、UK314ページ
Hermione put the vanquished Horcrux into the beaded bag, ...

vanquished は「撃破された」というような意味です。
「破壊済みのホークラックスを~」とかそんな感じでいいと思うんだけど。
ホントに滅亡って書いてあるの? 
悪口雑言はよくないと思って今まで遠慮してきたけど……普通にアタマおかしいとしか思えません。

ちょっと、寝室のテレビ滅亡しちゃったんだけど!
ていうか、誰なの、裏庭の塀を滅亡させたのは!

あ、シャーペンの芯が滅亡しちゃった

そういや昨日うちの近くのガードレールが滅亡してたっけなぁ。

さて、髪を滅亡させに行ってくるか。

「打ち負かす」、「克服する」、「征服する」というのがvanquishの意味
別の英語だったらconquer, defeat、等

vanquishの意味はそうです。
だからvanquishedと形容詞的に使うと通常、「打ち負かされた」「征服された」
「撃破された」などと訳されます。vanquished enemyで「撃破された敵」

克服屈服

こりんは「克服」が好きじゃね?
7巻24章(下p161)でオリバンダーが
「克服された杖は、通常、新しい持ち主に屈服するものじゃ」
といってるけど、杖は障害や困難じゃないから克服できないよ。
こんなんばっかし。

原文見なくても直せそうな珍訳だけど一応。UK版 p399
... the conquered wand will usually bend its will to its new master.

conquere は上のvanquishと似てて「獲得する」「打破する」「克服する」みたいな意味だけど
この the conquered wand は普通は「(力尽くで)奪われた杖」みたいに訳すとこ。
bend its will to its new master も「新たな持ち主に従う」でいいと思う。

しかし、杖の忠誠が移動する件とかこの巻でもっとも大切な説明なのになぁ…。

「新しい持ち主に屈服」ってのもなんともwww

英語力より日本語力が問題大きいね。

重箱をつつくようだけど
「新しい持ち主」ではなく「新たな持ち主」のほうが綺麗だと思う

conquer、vanquish あたりの訳語に弱いんだろうが
そもそも物は「滅亡」しないし、「克服」されない。
日本語弱いとかってレベルじゃねーwww

滅も亡も存在しなくなるという意味だもんね。
そこにあるホークラックスが滅亡してるなんて書かれたら、ストーリーが頭から滅亡しちゃうよw
ずっと日本語を使ってるんだろうに、自分の訳文に違和感を抱かないもんなのかな。

僕はもっと大変な目に遭っている

15章451ページのロンのセリフがわかりにくいんだけど、
「たかが『禁じられた森』じゃないかだって? 『僕はもっと大変な目に遭っている』。
ハリー・ポッター様は、森で妹に何が起ころうと気にしないんだ。~」

ジニー達が校長室に忍び込んだ罰に禁じられた森に行かされたと聞いても
ハリーが心配しなかったので怒ってるんだけど、p442でハリーは、
「~『禁じられた森』なんて……それがどうした! 三人とももっと大変な目に遭ってる」
と言っていて、「僕はもっと大変な目に遭ってる」とはいってない。

これはホークラックスのせいとかでちょっとおかしくなったロンの言いがかりだから?

UKハードカバーp253
Harry I've-Faced-Worse Potter dosen't care what happens to her in here,
(ハイフンで繋がったところは斜字)

『僕はもっと大変な目に遭っている』。ハリーポッター様は、森で妹に何が起ころうと気にしないんだ。(15章p451)
(『』の中は太字)

つまり、ロンの言葉として「もっと大変な目にあったことあるハリー・ポッター」という部分がある。

普通にミドルネームっぽくするのはどうかな?
日本人でもニックネームを英語風に 山田 Katie 恵子 とか書くこともあるし。
ハリー・ "僕は大変な目に遭ってる" ・ポッター様とか。

『僕は大変な目に~』の「僕」って、邦訳読んでロンの事だと思ってた…

『』の後に”。”がついてるから文章が独立しているように感じるよね。

これは今イチどころか完璧意味不明と思う。

セリフ中に入る、『』+太字のセリフは「他人のセリフの引用」というのが、
ゆうこりんの普段の処理だから。
数頁前に「三人とももっと大変な目に遭ってる」とセリフがあれば
邦訳読者はその引用を間違えたかわざと変えたと思ったはず。

こういうときは、『もっと大変な目にあったハリー・ポッター様』は~、
という感じで名前までカギカッコでくくればいいと思う。

誰が誰に対して言った台詞かわからないのが多いと思ったら
中には台詞じゃなかったのもあるのか。カンベンしてくれ。

考えてみればこのケースは致命的なエラー翻訳の一つだよね。
言葉のリズムが途切れて違和感が残るし、誤解もされやすいし。

君!

‘Don't you tell me what to do, Harry Potter!’she screeched.
‘Don't you dare! Give it back now! And YOU!’ (UKハードカバーp310)

「指図しないでちょうだい、ハリー・ポッター!」
ハーマイオニーが甲高く叫んだ。
「指図なんか!さあ、すぐ返して!それに、君!」(上巻19章p555)
(「君!」は太字)

帰ってきたロンに、ハーマイオニーが怒っている場面。君=ロン。
普通こういう時に若い女の子が「君」と言うかなあ?
なんか学校の先生みたい。

「指図なんか!」ってのも日本語としていまいちこなれてない気がするな
Don't you dare!って人の行動をやめさせたりするような時に使うよね
「指図なんか!」だとなんて言うか言い訳しているような、いまいち迫力に欠けると言うか…

イギリスの人って、むっちゃ怒ってるときとか、
何かを最後通牒出すようなときとか、フルネームで呼ぶやん
それを日本語でそのまま「ハリー・ポッター!」って出す必要どこにあるん?

ハーは普段ロンを「あなた」と呼んでいるので、
「それから、あなたよ!」でいいと思うんだけどな。
Don't you dare! は「大きなお世話よ!」はどうかな。

こういう時、英語は she screeched がしゃべりの途中に入るけど、
日本語に訳すときは前か後ろに入れるのが普通なんだけどね。
あと、叫んでいるのに「ちょうだい」は長いよ。

「私に指図しないで、ハリー! うんざりよ! さあ、返して!
それから、ロン!」
ハーマイオニーがわめいた。

ごくごく普通で、読みやすいな

>それから、ロン!

それが自然なんだけど、ハーの気持ちとして、すごく怒ってて
名前で呼びたくないってのがあると思う。
だからこのあとの文や会話まで訳して全体を見るとたぶんさっきの
「それから、あなたよ!」は悪くないと思う。
日本人もこんなときは「あなたって人は」みたいな怒りかたするし。

she screeched. の訳をセリフのあとに入れるのは同意。
てかたぶん翻訳学校とかで最初の方にならう基本テクニックじゃないかな。
翻訳小説よく読む人もなんとなくわかってるテクだよね。

日本語版だと「指図なんか!」とロンを「君」呼ばわりしてるせいで
ハリーが言い返したみたいな印象を受けるんだよなー
ゆうこりんの訳って誰のセリフか分からなくて戸惑うことが多い

「私に指図しないで、ハリー! うんざりよ! さあ、返して!
それに、あなた!」(「あなた」には点を打ちたい)
ロンをビシッと指差すエマ・ワトソンが浮かんだ。

バナー

7巻上10章p256
ハリーがシリウスの部屋を観察する場面

全員がスリザリン出身である、家族と自分とは違うということを
強調(きょうちょう)するためだけに貼られたグリフィンドールの
大バナーが何枚か、(くれない)も金色も色()せて残っている。

There were several large Glyffindor banners, faded scarlet and gold,
just to underline his difference from all the rest of the Slytherin family. UK p148

なぜそこだけ訳さずカタカナ英語の「バナー」と書くんだろうね。
カタカナ英語の「バナー」は、Webサイトの「バナー広告」の方が現在は連想されやすいし。

ゆうこりんならペナントでいいのにな

こりんレベルからすると軍旗と訳さなかっただけでも大手柄だな

普通に「旗」にしちゃってもいいかもね

読みづらいなほんとに…スムーズに流れない。
句読点の位置がおかしいせいもある。

全員がスリザリン出身者であるブラック家の中で、
自分だけはみんなと違うことを強調する為に何枚も貼られていたグリフィンドールの大旗は
今ではその紅や金の色も色あせていた。

ああいい感じだなー
シリウスの心意気が伝わってきてジーンとくるよ

問題は「バナー」とかそういう「部分」ではなかった
いまさらかー

ここの人が書きなおしてくれると、スーッと情景が浮かぶ・・・

いいな。地の文の中にシリウスの心象が生きてる。

細かいけれど、ここは「旗が色褪せていた」が重要ではない
文の最後に「色あせていた」を持ってこない方がいい気がする。
部屋の壁にいろいろ貼りまくられていて、どうやら両親をイライラさせることに
腐心していたらしいという描写につづくところだから、

紅と金の色も褪せたグリフィンドールの大きな旗が数枚、
スリザリン出身者ばかりの家族とは違うことを強調している。
マグルのオートバイの写真もたくさんあった。その上、
(ハリーはシリウスの度胸に感心したが)ビキニ姿のマグルの女の子の
ポスターも数枚貼られていた。

という感じで後の文と並べることを考えると端的なのが合う気がして。
一文だけなら、さっきのは泣かせる感じでいいと思うけど。

セキセイインコに目隠し覆い

12章344ページ
「―そして待つ」
ロンは言葉を引き取り、セキセイインコに目隠し覆いを掛けるように、ハーマイオニーの頭から
マントを被せながら、呆れたように目をぐるぐるさせてハリーを見た。

ハーが作戦をうるさく繰り返すのでロンが黙らせたんだろうと「解読」しましたが、
なぜセキセイインコがでてくるのかわかりません。なんか英語の慣用表現でしょうか?

"- and we wait," Ron finished, throwing it over Hermione's head
like baize over a budgerigar and rolling his eyes at Harry.(UKp195)

ベルトン本によると "baize over a budgerigar"というのは「やかましい人を黙らせる」
という意味のイディオムだそう。baizeはインコが寝るときカゴに掛けてやる覆いだけど
騒がしいときもこれを掛ければおとなしくなるらしい。この訳では意味がわからないね。

あとrolling one's eyesをよく直訳してるようだけどこれもどうかと思う。
呆れたりしたときの表情のことだけど、日本語で目をぐるぐると書かれても変だし。

「――そして待つ」
ロンは言葉を引き取ると、うるさく騒ぐ小鳥のカゴに覆いを掛けるような感じで
ハーマイオニーの頭にマントを被せ、ハリーに向かってやれやれという顔をしてみせた。
って感じかね?

情景が浮かんでくる…

セキセイってわざわざつけてるところがまたセンスねーな

>セキセイインコに目隠し覆いを掛ける
これで「鳥かご」に覆いを掛けることだとわかる日本人はいないよ。
自分はハーがうるさいのでロンが呆れたというのがよくわからなかった。
目をぐるぐるさせたわけもわからなかった。
でも「猿股」や「名付け親」のインパクトのせいで忘れてたよ。㌧

目をぐるぐるさせるって混乱してるのかと思ってた。

USはUKの表現だと何言ってるか読者が分からないから
カゴに毛布をかけたに変えてるんだよね。
ググるとUS読者もここんところで困惑しているのがヒットする。

「目がぐるぐる」してるのを鳥の描写=ハーマイオニーのことだと誤読していた
ゆうこりんの長文って無事に読み飛ばしたと思ってても必ずどこかで間違ってる…
でも読みすぎたら袋小路に迷い込むし、どうしたらいいんだ orz

目をぐるぐる

7巻上巻271ページで、ロンが目をぐるぐるさせたっていう文に、
わたしは、発作?テンカン?ってかなり心配になってた…。
まとめサイトで指摘されている344ページみたいな感じなんだろうか。やれやれ…のような?

そう。これはハーマイオニーに魔法使わず手作業でロケットを探せ言われ
「グッドアイデア」と答えながらも、内心「やれやれ」と思ってるとこ。

「名案だ」ロンは呆れたように目をぐるぐるさせて、カーテン調べに戻った。(7上10p271)

‘That's a good idea,’ said Ron, rolling his eyes, and resumed his examination of the curtains. (UKp156)

この場合、「目ぐるぐる」もすごくおかしいけど、「呆れたように」も意味不明。

試訳案:「そりゃ名案だ」ロンはやれやれという顔をして、カーテン調べに戻った。
 
人物がrolling eyesするとか小説にはよく出てくる表現なんだけど
こりんは本をあまり読まないのか、ホントにニュアンスがわからなくてもてあましてるっぽい。

ほやほや

リータが書いたダンブルドアの伝記を宣伝する記事
「ほやほやのゴシップ」に引っかかった。
「出来立てほやほや」や「新婚ほやほや」とは言うけど
「ほやほや」だけでこんな風に使うのかな。

言うまでもなく湯気の立つほやほやのゴシップでたっぷり接待された。(上p35)

どの言葉も使い方が微妙にずれてて気持ち悪いね。単なる「こりん節」と言えばそれまでだが。
前後の文も言葉のつなぎかたが強引で変な日本語だらけ。
「辛辣な羽根ペン使いで有名な印象」とか・・言いたいことはわかるって程度。

ロケットの中に入る

七巻10章p284 ロケットについてクリーチャーの話
「……外側のケースには強力な呪文があまりにもたくさんかかっていて、
クリーチャーは、破壊する方法は中に入ることに違いないと思いましたが、
どうしても開きません……」

>破壊する方法は中に入ること
とありますが、この言い方だとクリーチャーか何かが中に入るみたいです。
でも前後を読むとそういう意味ではなさそう。
ロケットをなんらかの手段で開く事ができれば破壊できるだろうという事ですか?

原文は、UK版p163
... so many powerful spells upon the casing, Kreacher was sure
the way to destroy it was to get inside it, but would't open ...

「中に入る」は get inside で「中に入り込む」と訳すことが多いけど
もちろんクリーチャーはロケットに入れない。
この場合は当然中身を把握してそれをなんとかすることだな。
中学生でもちょっと考えて「破壊するには中を知るしかないと思いましたが」
みたいに訳すと思うけど、こりんはあまり考えるってことをしないんだろう。

あいかわらずぎこちない訳だね。
切れ目無く文章を続ける必要は無いんだから、句点で適当に区切ればいいのに。

casingを「外側のケース」と訳すのはどうかな。
動詞だから、開けられないように呪文が複数かけてあったんだろうけど。

推測通り、ロケットを開けて中身を見ることができれば破壊できるのだろうけど、
たくさんの強力な呪文で開かないように封印されているから手が出せなかったと。
そういうことだと思う。

たしかに「外側のケース」もすごく変な訳だね。
casing で「覆っているもの」を表わすんだけど、この場合は裸のロケットだから
日本語でケースって訳出することはないと思う。かみ砕いて訳せば
「ロケットの外側はたくさんの強力な呪文で守られているので
破壊するには内側からなんとかするしかないと思った」
ってことだろうね。

それにしても「中に入ることに違いないと思いました」って訳はすごいw

あー、そういう事だったのか。すごく分かりやすい。
クリーチャーはレグルスのためにあらゆる方法を駆使して頑張ってたんだね。

こりんのやりそうな変訳を推測して何となく理解してたけど、
小さなロケットに入ろうとする笑えるクリーチャーの図が浮かんで邪魔された。
本当はクリーチャーの気持ちを考えるととても悲しい場面なのに。

てかロケットって中に入れる様なサイズなのか?

たとえクリーチャーが入れるような大きさのものだったとしても
「破壊する方法は中に入ること」というのは日本語になってないしw

外から呪文がかかって開けられないのに、ましてや中には入れんわ。
そんなこと試す方がおかしい、ということになってしまう。
マヌケなクリーチャーにされてしまったね。

get inside で一番多い訳が「中に入る」だから
何も考えずにあてはめただけだと思う。
考える時間がない同時通訳のやり方だな。
一年かけて「言葉選びに呻吟した」のが本当なら本物のアホ。
通訳方式で適当に訳したなら大嘘つき。

クリチャーが入れるサイズまで縮むのか?とか
縮んだら入れる様な隙間でもあんのか?とか
松岡珍誤訳は話しに没頭出来なくなるんだよな

蹴りを入れた(ロン)

ロンは、真新しい鉢植えの陰から顔を覗かせた庭小人に蹴りを入れて、鬱憤を晴らした。(七巻6章p155)

Ron relieved hid feelings by aiming a kick at a gnome
who was peering out from behind one of the new Flutterby Bushes.(ハードカバーUK版p93)

邦訳を読んだ時に、いくらイライラしてるからといってもロンは随分乱暴でひどいなと思ったんだけど、
以前19年後の章で指摘されたジェームズがアルバスを蹴ったか蹴らないかの問題と同じで
蹴る仕草をしてストレス発散しただけで、本当はロンは蹴ってない?

19年後の章は
he vented his feelings by aiming a kick at Albus(UK版p.606)
で、ほとんど表現も同じなんだけど。
※【蹴りを入れた】(ジェームズ)

そこもロンは蹴る仕草をしただけだと思う。
「蹴りを入れた」って表現が暴力マンガのセリフみたいで酷いね。
ゆうこりんは日本語弱いので、もしかすると「蹴った」と書くより
「蹴りを入れた」のほうが曖昧だと思っているのかも。

at なら当っていないという杓子定規な解釈が正しいのかわからないけど
原文は aiming a kick at と aiming も入ってるから、
ホントに蹴ったとしか思えない訳し方はすごく問題だと思う。

今日まで、ロンはむしゃくしゃすると庭小人を全力で蹴っ飛ばす人なんだと思ってました。
庭小人何もしてないのに可哀想だと何度思ったことか

庭小人って植木鉢サイズなんだよな?
サイズ的にロンが蹴り入れたら飛ぶだろう
ロケットの時もそうだが松岡ってサイズ感覚がおかしい
読んでて作中の物のサイズを考えていない
あと訳してて引っ掛かるなら作者に問い合わせれば済むのに
何で問い合わせないんだろう?

ヤフってみた
Ron relieved hid feelings by aiming a kick at a gnome
who was peering out from behind one of the new Flutterby Bushes.
救われるロンは、新しいFlutterby Bushesのうちの1つの後ろから
外へじっと見ていたノームにキックを向けることによって、感情を隠しました。

ヤフー訳はむちゃくちゃだけど「キックを向ける」は「蹴りを入れる」より正確だなw

それだけ間違えようのないところだと思うんだけど> aim a kick at

それともやっぱり上で誰かが書いてたように、
松岡は「蹴りを入れる」は「蹴ってない」って意味だと思っているんだろうか?