キャラクター/【ジャファー】

Last-modified: 2024-01-12 (金) 15:11:25

ディズニー作品「アラジン」のキャラクター。
KHIで結託していたヴィランの一人。
オウムのイアーゴを相棒とする、野心を秘めた悪しき大臣。
 
本来はアグラバーの政治や法律などを担当する国務大臣。
だが内心ではアグラバーの王の座を奪おうと企んでおり、そのために魔法のランプを狙っている。
目の前で人が死んでも平然とし、弱者をいたぶることを楽しむなどの描写から分かるように、非常に残忍な性格。障害になりうる存在は、どんな手を使ってでも排除しようとする。
他人を意のままに操る催眠術が得意で、普段は忠実な家臣のふりをして国王であるサルタンを催眠術で操る狡猾な面も見受けられる。

  • 実際、サルタンには絶大な信頼を寄せられていた。ジャファー自身は内心サルタンを見下していたが。
    • とはいえ、サルタンもジャファーに政務を丸投げしたり、カビたクラッカーをイアーゴの好物と勘違いして与える程度には思慮の浅い人物なので、ジャファーがムカついて野心を抱いたのもわからなくはない。

貪欲なまでに力を求める性格と、他者から見下されることを嫌う性格を逆手に取られ、己の身の破滅を招くことになった。
 
CVは故・宝田明。
FM版及び北米版における声優はジョナサン・フリーマン。


KHシリーズではマレフィセントと関わった事で闇の力を手に入れ、ハートレスを操る力を得た。
そして、魔法のランプを手に入れた彼は、3つ目の願いとしてジーニーと同じランプの魔人になってソラ達と戦い、最終的には原作映画と同じくランプの中に封印されることになる。
KHIIとcodedには「ジャファーの幻影」と呼ばれる敵も存在した。


原作では、劇中ヒロインとまさかのキスをするという、子ども映画にあるまじきシーンがある。

  • ジャファーはこの時恐らく50~60歳、対してジャスミンは15歳。
    悪役とヒロインという関係性はもちろんのこと、この年齢差も問題になりそうである。
    • 一瞬「えっ」となるかもしれないが、この年齢差も昔話や実際の歴史の逸話を紐解いてみると実は割とよくある話だったりする。
      っていうかぶっちゃけこの辺は現代でも問題が起きていることだし…。

一方で、コメディリリーフとしても存分に活躍しており、観客の笑いを誘うシーンも多い。


邪悪な魔法使いではあるものの、元から使える魔法は催眠術ぐらい。そのため、現在の立ち位置の多くの部分は自前の陰謀で築き上げたもの。
元は盗賊であることも示唆されているなど、元からエリートだったり特異な産まれだったりすることが多いディズニーヴィランとしては珍しい叩き上げ型の経歴の持ち主。


彼を担当したアニメーターによれば、マレフィセントを参考にデザインされたキャラクター。
確かに「長身で細身、切れ長の目をし、すまし顔、常に杖を持ち、鳥を従えている」など、共通点は多い。

  • 両者とも最終的に巨大生物に変身する。
    • 映画ではランプの魔人以外にも巨大なコブラに変身している(Uχでも変身している)。

KH

ハートレスを操る闇の力を手に入れ、ジャスミンをさらい、鍵穴を見つけてアグラバーを我が物にせんとした。
アグラバーの物語は、彼がマレフィセントに忠告される形で接触したところから始まる。
アラジンからジーニーの魔法のランプを奪い、ジャスミンを捕らえることも成功させて、魔法の洞窟へ向かった。

  • 魔法の洞窟は本来、邪悪な心を持つジャファーでは入ることができないのだが、彼が闇の力を得たことによって裏口のような形で入ることができた。それどころか魔法の洞窟を闇の力で操ってソラ達に攻撃させた。

魔法の洞窟最深部にて一つ目の願いでその世界の鍵穴を見つけ出した。
その後、アラジンとソラ達に追いつかれるが2つ目の願いでジーニーに彼らを攻撃させ、それとの連携でソラ達を苦しめた。
しかしソラ達が思ったよりしぶとく、最後の願いでランプの魔人ジャファーになる。
だが結果敗れ、ソラによってランプの中に封印された。
それから崩壊する洞窟内部でランプごと行方不明になる。

  • 漫画版ではジーニーによって砂に埋められた。

ノーマル時のジャファーはフィールド中央はジーニーに任せ、彼自身はフィールド周辺を回って攻撃してくる。
蛇の杖から出してくるビームは厄介。
回るスピードが結構早く、しかも時折空中で移動を止めることもあるため、攻撃が当てづらい。

ランプの魔人形態時は敵が溶岩の上にいるため、武器による攻撃は届かない。しかしイアーゴが持っているランプを攻撃すればダメージを与えることが可能。

  • 原作によれば「自由」になる前の魔人の弱点はランプ。それを壊されると魔人も滅びるとの事。もっともこの時は壊されないが。

ただしジャファー本体が別に無敵というわけではなく、物理攻撃が通らないだけで本体に魔法を当てれば普通にダメージが通る(直前で手に入るブリザラが妥当)。ちなみにランプには魔法は一切効かない。


ジャファーがランプの魔人になるのは、原作映画では得意の口八丁を活かしたアラジンの逆転を賭けた一手。
アラジンはランプの力で強力な魔法使いとなったジャファーに追い詰められて絶体絶命に陥るが、ジャファーは自身を強力な魔法使いにしてくれたジーニーには及ばないと挑発し、あえてジャファーが最後の願いでランプの魔人になるよう誘導する。挑発に乗ってその願いを叶えたジャファーは歓喜に酔いしれるが、ランプの魔人の制約をつけさせることでアラジンはジャファーをそのままランプに封印するという流れだった。

  • Uχのアグラバーのストーリーでは大体この流れで話が進む。
  • もしジャファーが「自由」になった状態での魔人になることを願ったら、完全に弱点が無くなるので詰んでいた。

 
KHシリーズのジャファーはアラジンに言われるまでもなく自らランプの魔人に変身して戦いを挑んできて、ソラやアラジンとの戦いでランプを奪われてランプに封印される結末を迎える。

  • ジャファーがこの願いを叶えるのは一度ソラ達に敗北した直後のタイミング。彼らに負けたのがそれほどに腹立たしかったということか。
  • メタ的に言ってしまえば魔人ジャファーをワールドのボスにしたい都合、挑発してボスを強くさせるというのは失策じみた行為に見えるためと思われるが、シナリオ的に考察していくとKHIのヴィランズ連合の存在が大きいとも考えられる。
    魔女マレフィセントや冥界の神ハデスといった強大な力を持つ面々との共謀を経て、頭脳こそあれど実力そのものは催眠術程度の簡単な魔法しか使えないジャファーは、世界を支配するには彼らと同等以上の力を手に入れる必要があると感じたのかもしれない。
    • それどころか、漫画版ではマレフィセントから「お前の代わりなど幾らでもいる」と面と向かって言われている。

KHFM

魔人ジャファーの耐性が変化。

  • やはり溶岩の上にいるのに炎が効くというのは不自然と判断されたのだろうか。

COM

ソラの記憶から作られたアグラバーの住人で本人ではない。
アラジンにジャスミンとの交際を許すため、魔法のランプを手に入れてくるように命令する。

  • ランプのある魔法の洞窟はハートレスだらけだったらしく、それを聞いたソラは話に聞いたジャファーの事を「ひどい奴だな」と称していた。
    • まあ実際にひどいやつだし、悪い奴である。

ハートレスをけしかけてアラジンの願いを全て使い果たさせようとするが、失敗。だが、隙を見てアラジンからランプを奪うことを成功させ、ジーニーの主導権を得る。
そして最初の願いでジャスミンをさらった。
ジーニーの願いを用いてジャスミンの心を奪い、アグラバーを支配しようとしていた。

追いついてきたソラとアラジンの知恵によって2つめの願いを使わされ、残る願いがあと一つだけとなってしまう。
しかし強大な力を手に入れ、ジャスミンもその力で従わせればいいと言う結論を見出し、最後の願いで魔人ジャファーとなる。
が、やはりソラに倒された。


弱点はやはりイアーゴが持っているランプ。前作とは異なりジャファー本体は攻撃を全て無効化する。GBA版ではともかく、Re:COMでは足場の問題でダメージを与える難易度が高くなっている。
デッキは使わないが、序盤にしては数値の高いカードを繰り出してくる。
攻撃カードが出ている時間も長いので、うっかり弱いカードを連打してしまうと手札をガリガリ削ってしまう羽目に。
また、攻撃自体も避けにくいものが多い。よって、ジャファー戦はいかにカードブレイクで攻撃を退けるかが攻略の鍵となる。ゼロのカードを多めにデッキに入れておき、カードブレイクの準備は怠らないようにすべき。
シャドウのエネミーカード(ナンバープラス)も有効だが、ゼロのカードが使えなくなる点には注意。

ソラ編ではジャファー本体に氷属性の技を当てると、必ずギミックカードが出現する。
リク編ではジャファーが使ったカードをカードブレイクすると、20%の確率で出現する。
魔人ジャファー戦ではKHIと同じくイアーゴがぶら下げている魔法のランプがダメージ対象となり、ジャファーが技を出す度に高さが切り替わる3つの足場に乗って攻撃する。
カードが発動すると、次のジャファーの攻撃が終わるまでの間、全ての足場が最高まで上がった状態になる。


倒すとエネミーカードが手に入る。
効果はアタックベール。アタックカードメインのデッキにはなかなか使える効果、詳細はそのページで。

Re:COM

カードブレイクによるギミックカードの出現がソラ編・リク編共通になり、カードの出現確率は25%になった。
また、効果時間が「ジャファーが技を2回使い終えるまで(カードブレイクされた攻撃も含む)」となった。

KHII

前作に引き続きランプの魔人として登場。
砂漠の中からジャファーのランプが発見されて商人の手に渡る。
そのランプを巡ってピートが騒動を起こす。

1度目の来訪ではランプから出ることはなく、そのまま王宮の地下の棺に封印された。
しかし二度目の来訪で商人の手によって復活してしまう。
本作では人間の姿で現れる事は少なく、ソラ達と対峙してしばらくするとしょっぱなから魔人の姿となって襲いかかってくる。
なお、本作のエピソードの元ネタとなっている「ジャファーの逆襲」ではランプが溶岩に落ちて破壊された事でジャファーも消滅するという末路を迎えているが、本作ではランプが破壊される描写がない上にソラとの直接対決に敗れてそのまま消滅するという、原作とは異なる末路を迎えている。


今作ではソラは「じゅうたん君」こと魔法のじゅうたんに乗って、アグラバーの上空に現れた魔人ジャファーの本体を攻撃する。
今回のジャファーは、手、腹、頭の各部位にHPが存在し、頭のHPを0にすれば勝利した事になる。
手は右手と左手の両方にHPが存在し、これのHPを0にすると周囲を飛んでいる巨大な瓦礫が消滅する。
腹のHPを0にすると、ジャファーが腹を押さえてしばらく行動不能になる。この時に発動できるリアクションコマンド「ロールアップ」→「スピンバースト」のコンボを決めると気絶時間が長引き、一気に手のHPも0にできる。
どちらの部位もしばらくすると復活するので、本体である頭を積極的に攻撃した方がいい。

  • 腹を破壊して気絶させていない場合は上半身より上に接近すると雷を撃って反撃してくるためかなり危険。
    腹を破壊すれば腕も潰せるため、腹の破壊に関しては積極的に狙ったほうがいい。

また、ある程度体力が減ると異次元空間にソラを連れ去る。この時はジャファーに攻撃が届かず、一方的に瓦礫飛ばしによる攻撃が飛んでくるので、回避に専念すること。

  • かなりの強敵だが、一方で魔人の肉体に自信があるのかポージングを取ってみせたり、上述のリアクションコマンドの反応もやけに面白かったりと意外とお茶目な姿を見せる(前作ではこんな様子はほとんどなかった)。
    もっとも、早期に腹筋を破壊しようと接近していると意外とポージングを見ている余裕がないのだが。

魔法を連打してくる後半戦は隙らしい隙がほとんどなく、FM版のクリティカルモードやLv1攻略では全ボス中でも屈指の強敵と名高い。
フォームチェンジ連携も一切使えず、ドッジロールなどの回避アビリティも全て無力化されるため頼りになるのはほぼリフレクのみという有様。
HP自体はとても低いためパターン化を徹底的に極めればほぼ魔法を撃たせずに倒すことも不可能ではないが…。

ジャファーの幻影

ジャファーが作り出した偽物。水色の半透明な、デミックスが作り出す水の分身に似た姿をしている。
二周目エピソードの廃墟に登場する。
高速で逃げ回る他、ハートレスを召喚したり呪文を唱えて魔法を飛ばしてくる。
魔法攻撃は攻撃を当てると阻止でき、さらに何度か攻撃を当てると再び逃げ出して遠くから呪文を唱え始める。最後まで追い詰めるとハートレスを召喚した後に消えてしまうが、一応これで勝利した事になる。

coded

アグラバーに登場。ピートがデータから作り出した紛い物の魔法のランプを使い、世界の時間を止めて支配しようとした。
データ世界の存在だからか、同じヴィランズの組織に属していたはずのピートの事を知らなかった様子。
最後はKHIの時と同じく、データ・ソラにランプを奪われた末に封印された。
 
エピソード終盤で直接対決をするが、KHIと同じく人間型と魔人型との二連戦(正確には第一形態を倒した後、第二形態が待ち受ける鍵穴を制限時間内に探さなければならない)となる。
魔人型は例によってランプが弱点。リアクションコンボによる攻撃を20回連続で当てると勝利できる。

  • Re:codedではゲームシステムが大幅に変更されている関係で、ランプを持って逃げ回るイアーゴの体力を0にすれば勝利できる仕様に変わっている。

ジャファーの幻影

データの世界のジャファーが作り出した分身。こちらはジャファー本人の姿をそのまま半透明にした姿となっている。
時間が止まったアグラバーで、ランプを奪ったイアーゴを探すソラの前に現れる他、忘却の城のアグラバーのカードを使ったフロアでプライズブロックを壊すと出現する事がある。
捕まるとソラに与えられた時間の減りが速くなってしまう。こちらは攻撃して倒す事ができないので、逃げ回るしかない。
忘却の城に出現するものは、プライズブロックからジーニーを出現させれば消滅させる事ができる。

χには登場しなかったが、Uχのアグラバーの追加ストーリーから登場。
プレイヤーに魔法の洞窟へ辿り着くためのスカラベを探す依頼をしていた。

  • 何処で依頼をしたのかは謎。というか(チリシィ曰く報酬がよかったらしいが)何故受けた、プレイヤー…。
    • プレイヤーはアグラバーの衛兵の詰所に来ている依頼を引き受けることがあるが、まさかそこにジャファーも依頼を出したのだろうか?

映画を見ていればわかることではあるのだが、投獄されたアラジンのところに現れてランプのことを教えたみすぼらしい老人の正体もジャファーである。
アラジンを騙し、ランプを奪って崩壊する洞窟の中に突き落とすが、アブーにランプを取り返されていた。
その後アリ・アバブワ王子となって現れたアラジンを邪魔者として手下に始末させ、サルタンに催眠術をかけて自分とジャスミンを結婚させるよう仕向けるが、脱出したアラジンに杖を壊され、悪事がバレてしまう。
アラジンのランプを奪って国の支配者となり、ジャスミンを后にしようとするがアラジン達による妨害を受け、コブラになって戦う。その後アラジンの口車に乗って魔人ジャファーとなるもランプに封印される。

DR

アグラバーにて、魔法のランプを入手する為洞窟に入れる「ダイヤの原石」としてゼアノート達に目をつけ、イアーゴと一芝居打って3人を洞窟へ差し向ける事に成功する。しかしゼアノートはジャファーの悪意に気付いており、さらに彼らの目的が転換した為ジャファーはそのまま放置(劇中曰く「無視」)され、一行は他ワールドへ。呆気なくアグラバーの物語は終了する。地味になかなか酷い扱い。

  • エラクゥス達も同じようなことを言われて送り込まれていたこと、また冒頭の彼の言葉から「ダイヤの原石」を見つけては片っ端から洞窟へと送り込んでいたようだ。まさに「使い捨て」扱いであり、そう考えると当然の報いとも言えるだろう。というか無視されたことにも気づかず中でのたれ死んだのだろうくらいにしか思わなかったかもしれない。というかここでジャファーの手にランプが渡っていたらKHIのストーリーに繋がらないし…。