原作 | オリジナル |
---|---|
仲間キャラ | なし |
通常BGM | Stranded Beyond |
戦闘BGM | 戦闘なし |
登場作品 | KHIII、MoM |
チリシィ曰く、人が「心と体がともに最期を迎えたのに消滅しない」死の一歩手前で訪れる世界。
- この世界に入った時「The Final World」と表示され、Finalの文字が残るという演出から最終ワールドかと思わされるが、もう少しソラの旅は続く。
- ここで言う「Final」とはゲーム的な意味における「最終」ではなく、KHの世界やその人々そのものにとっての「最終」である。
- 通常ここにいる者達は人間の姿ですらなく星型の思念体となっているが、ソラはこの世界に肉体も来ていたため姿を保っていられた。また、チリシィも詳細は不明だがソラとは違う理由で姿を保っているらしい。
- KHIIIでここに留まっている星達のセリフを見るに、人や物に対する強い思いや未練の様なものが心を繋ぎ止めて留まらせると思しい。
上には空と、下にはそれを鏡のように映す浅い水が張った地面。
どこかウユニ塩湖を思わせる景色がひたすら延々と広がっている。
- OPムービーでソラが佇んでいたのはここと思われる他、ムービーの最後ではソラ以外の光の守護者達も皆ここに集っている。
- ロード画面の投稿でもここが映ることがあるが、画像に添えられているコメントには「今までで一番綺麗な場所」とある。
- 作中ではこの浅い水面は「海」と表現されている。確かにKHIIIではソラが津波のようなものに飲み込まれたあとこの水面から顔を出すが、正直「海…?」という感じである。
また、ウユニ塩湖のような場所以外に、白く細長い塔が立ち並ぶ場所がある。
- 青空に白い建造物という光景は、PS2版KHIIFM+のパッケージイラストである「爽快」を彷彿とさせる。
「終わり」とあるが正確にはその一歩手前、さらにチリシィの言葉からすると通常の「死」を迎えた場合訪れることはない世界のようである。
いわゆる「霊界(死後の世界)」とは異なるようであるが、この世界の存在によってKH世界での「死」の概念が明確に示されている。
- KHシリーズの敵は基本的に人型でもハートレスやノーバディのような魔物であり、それらを倒した結果起こるのは「死」ではなく「消滅」である。さらに、KH世界の住人が「死」を迎えた場合もあまりはっきりとは表現されない上、「死」についての言及は少ない。
BbSアルティマニアのインタビューでは「『KH』の世界には死の概念がない」との発言さえある。- ただし、実際にはKHIIの時点で裏アンセムレポートに死の概念について「魂が離れる時、生命は死を迎える」という記述がはっきりと存在する。
- というかもし本当に「死の概念がない」なら、老衰や病気、事故で死ぬのはどういう扱いになるんだという話になってしまう気が…。
- 「ディズニーだから描写しないようにしている」と考えるのはそもそも元の作品の時点で当たり前のように死亡者が出ている(ターザン、ライオン・キング、パイレーツ・オブ・カリビアン等々)ので微妙なところ。無論、KHシリーズはCERO:Aなのである程度マイルドにはしているかもしれないが。
- 死んだ(消滅した)と見せかけて実は生きていたという展開が結構あるため、あまり明確に死んだと提示できないのもあるかもしれない。
- DRでは明らかに何人も殺されているが、いずれも「死亡」ではなく「消滅」と表現されており、例の如く命を落とした者は死体を残さず心だけが飛んでいく演出で消える。一方、冥界の会話では「消滅した者」はハデスの言う「死者」と同義とされている。「消滅」がKHワールドにおける死の一般認識なのだろうか。
- ただし、実際にはKHIIの時点で裏アンセムレポートに死の概念について「魂が離れる時、生命は死を迎える」という記述がはっきりと存在する。
- ここでのチリシィのセリフと、キーブレード墓場でのリクの「3人の姿は消えていない 心はまだ離れていない」というセリフを踏まえると、逆に言うと「心が肉体から離れ、心と体がどちらも消滅した状態」が「死」ということになるのだろうか。
- リクの台詞についてはただ単純に「ハートレスにされてはいない」と言いたかっただけかもしれないが、この辺りの詳細もよくわからない。
- 一応、Uχに於いて実際に襲撃されたストレリチアの体が消滅し、彼女の心が何処かへ飛び去っていく場面が描写されている。上記のように、DRでも同様の描写がなされる。
- KHIIIRMでマスター・ゼアノートが語る、心と体が元の姿の状態での完全なる消滅=死と考えられるかもしれない。
- こちらの項目にもあるが、KHIIIではディズニーキャラクターによって「死」が表現されることが多い割に、KH側の「死」に関する設定は妙にゲーム的な演出(例えばKHIIIラストのマスター・ゼアノートとマスター・エラクゥスなど)という、なんとも言えないちぐはぐ感がある。
- リクの台詞についてはただ単純に「ハートレスにされてはいない」と言いたかっただけかもしれないが、この辺りの詳細もよくわからない。
また、眠りと死は密接につながっていて、この世界とめざめの園は繋がっているとのこと。
- KHシリーズではこの世に存在しないことを「眠っている」で代用する場合もある。
- 「眠りと死は兄弟」というのはよく聞く話である。例えば、ギリシャ神話の死の神であるタナトスと眠りの神のヒュプノスも兄弟である。
- ちなみにKHでもお馴染みのハデスはあくまでも「冥界の神」であるので、厳密には直接死をつかさどる神ではなかったりする。
- 3Dで一度存在を失ったネクたちの夢の欠片が、眠りの世界のトラヴァースタウンで実体を持っていたこともこれに関係しているのかもしれない。
名前は似ているが、KHIに登場したエンド・オブ・ザ・ワールド(End Of The World)とは全くの別物。
「終わり」「世界」と共通するワードを持っており、その順序を並べ替えただけ、という非常に紛らわしいネーミングではあるが、あちらの訳は「世界の終わり」「世界の果て」「果てる世界」(公式の訳では「果てる世界」の模様)となっている。
エンド・オブ・ザ・ワールドの方は狭間の世界に属しているが、この終わりの世界は上述のようにいわゆる「あの世」「三途の川」に近しい世界で、光・闇・狭間のどこに属する世界かは不明。
- めざめの園と繋がっていることを考えると、強いて言うなら精神世界か。
属する世界は違うのでそういう意味でも別物であることがわかる。
- 一応、エンド・オブ・ザ・ワールドの「果ての魔空」は、何となく「禍々しいウユニ塩湖」に見えなくもない。
- エンド・オブ・ザ・ワールドに降り立った時のムービーの名称は「終わりの世界」。世界の心が奪われたワールドの末路を初めてソラが目撃するムービーであるため、そういった意味での「終わり」と取れる。エンド・オブ・ザ・ワールドは世界にとっての「終わりの世界」という解釈も可能かもしれない。
めざめの園、つまり人それぞれの心の奥から繋がって広がっている終わりの世界という関係は、ユング心理学の「集合的無意識」の概念を思い起こさせる。
- 非常に大雑把に言うと、「一人一人の心は自分という意識の下の、無意識の深い深い奥底で一つに繋がっている」というような考え方。大きな波線で表されることもある。
詳しく知りたい人は検索してみよう。 - どことなく、マスター・ゼアノートの言葉を思い出させる関係でもある。
野村Dのインタビューによると、それぞれの心のポータルのような場所が終わりの世界という設定にしたらしい。
KHIII
光の守護者が全滅し、ひとり空と静かな水面が延々と続く謎の世界に飛ばされたソラ。辛うじて姿は保っていられたものの、体はガラスのように透明になってしまっていた。
- ちなみにこの状態でも自撮りができる。
- 初めてここに訪れてから元の世界に帰還するまでは装備がキングダムチェーンに固定される。理由は不明だが、これが「キーブレード本来の姿を映し出す」ということなのだろうか?
- リッチに囚われていた者達もこのような透明な姿をしていた。また、リッチはこの状態のリクから心を取りだしている。
チリシィ曰く、ソラは何度か目覚めの園を経由して勝手にここへ足を踏み入れていたらしい。
- 実際、本作の冒頭の目覚めの園でダークサイドと戦った際にはここと思しき場所(ワールド表示も終わりの世界)を訪れていたが、それ以外にはいつここを訪れたのかは明言がない(ソラも心当たりがなさそうである)ため不明。
- 現時点ではゲームオーバー時のコンティニュー画面のことではないかと考えられている。
- チリシィは、デビルズウェーブに飲み込まれてこの場所に来たソラに対して「今回は”自分から”来たわけではない」と語っている。つまり、普段は敵に倒されて(ゲームオーバーによって)来ているわけではないのではないだろうか。
- その場合、逆に普段のゲームオーバーの状態は死の一歩手前でないのに「自分から」終わりの世界に留まっていると考えられる。
- と言うか(ゲームにつっこむことではないが)、実際KH世界でゲームオーバーってどういう扱いなんだろうか……。
- 確かに、HPが0になる以外でも単にミニゲームに失敗しただけでゲームオーバーになることもある(そういう場合はいつもの浮いてるやつではなくソラが悔しがる場合もあったりする)。あれもどういう扱いなのかとても気になるところである。
- 冒頭以降にいつでも受けられるチュートリアルの場所も終わりの世界となっているため、これを指している可能性もある。
- チュートリアルで出現したダークサイドはいつもと違い、まるで水で出来ているかのような姿をしている。
- 眠りと死は密接なので、寝ているときに夢から終わりの世界に行ったのでは?
- 実際、今作ではソラが寝ている描写が多い。トワイライトタウンではイェンツォの話を聞きながら寝ていたし、キングダム・オブ・コロナでもマールーシャに眠らされていた(気絶も含むならアレンデールで山の上から吹っ飛ばされたときやザ・カリビアンでジャック達とはぐれたときもか)。
- 寝るだけで終わりの世界に行ってしまうとしたら、それは既に死の一歩手前で行きつく世界とは言わないのでは……。
また、そんなに簡単に終わりの世界に行ってしまうのなら、3Dでは眠りが深くなれば闇の深淵に行くのではなく、終わりの世界に行ってしまうのではないだろうか。 - そもそもシリーズ通してソラはやたらと眠りの描写が多い。3Dは言うに及ばず、ダイブ・トゥ・ハートは寝てる絵柄だし、オープニングでも寝てるし、KHIからKHIIまでの約1年間眠り続けて、その間にソラから生まれたノーバディすら倒れて何日も眠っている。
- 現時点ではゲームオーバー時のコンティニュー画面のことではないかと考えられている。
ここではバラバラになったソラの体を集めるイベントが発生する。最初に数体のソラを集めた後(この時点で上半身部分はおおよそ元の姿に戻っている)、出現したポータルで広いエリアに移動し、巨大な白い物体が浮かんでいる空間にて大量のソラを集める。
- ポータルで移動したあと特に何の説明も反応もなくソラがここを歩いているシーンから始まるため、この白い建造物のようなものがなんであるかは全くの謎。
- どれもちゃんとソラの姿をしており、バラバラになったソラのパーツを集めるわけではない。ソラもチリシィから説明を受けた時一瞬自分がバラバラになっているところを想像したのか面食らっているが、直後にチリシィに形式上「バラバラ」と表現しただけだと補足され安堵している。こちらとしてもさすがに数百に分割されたソラを集めるのはホラーである。
見つけにくそうだし。
この時のソラはゲーム中に登場したありとあらゆるモーションで動き回っており、バーン状態のモーションで飛び回っている奴、壁面で踊っている奴、グライドで飛び回っている奴などとにかく自由奔放。
- 大量のソラが動き回っているところを遠くから見ていると虫の大群みたいで少し気持ち悪い。
このエリアは全ての壁がフリーランに対応しているほか、少しの落下距離でダイブが発動する。また、青いキューブを叩くと地形が90度回転し、壁面や天井のソラを集めやすくなる。手に入れたばかりのグライドの練習・活用ができる機会でもある。
- うっかり踏み外して落下してもすぐに元に戻してくれる。親切。
- 地形が回転する向きは叩いたキューブの回転方向と同じ。後述のHPアップを目指すなら覚えておいて損はない。
111体集めるとポータルが出現し、元の場所へ戻れるようになる。
- この時終了せずにさらにソラを集め続けると、222体、333体集めるごとにHPアップが貰え、333体で強制終了となる。見逃しやすいので注意しよう。
- 余分に肉体を集めたから生命力が増えているのだろうか。
- ちなみに全部「3」の倍数である。
- このソラ集め自体は後から再挑戦できる。
重力がバラバラになっているかのような奇妙な構造の物体や、その壁面や天井に大量のソラがいる光景は、だまし絵で知られるエッシャーの絵画『相対性』『階段の家』などを彷彿させる。
このイベントの際、ソラ以外の姿を保っていない星型の思念体(おそらく死の瀬戸際にいる人達)の話が聞ける。タイミングは大量のソラがいるエリアに移動する前。
ここで出会えるカイリが消えた時に解放されたナミネの心と、NAMELESS STARだけはボイスとムービーが付いているものの、進行上必須ではない上に視認もしづらく、シアターにも登録されないので見逃しやすい。
- しかしここでナミネと会話しておかないと、ただでさえ状況が分かりづらいキーブレード墓場でのイベントがますます理解し辛くなってしまう。何故必須イベントにしなかったのか。
- さらに、エンディング前のナミネの出番は過去作の回想を除くとここだけ。会話イベントを飛ばしてしまうと次に登場するのはなんとEDである。お陰でここのイベントを見逃したプレイヤーからしてみれば(一応カイリが話題に出しているとはいえ)EDでなんでいきなりナミネ?状態になりかねない。
- Ver1.07アップデートでナミネとの会話は近づいただけで自動的に発生するよう変更され、シアターにも登録されるようになった。
設定を考えると再訪できなさそうだが、ワールドクリア後にキーブレード墓場の荒野にあるポータルかエリアセレクトから再訪することができる。
KHIIIRM
本編後から始まるDLC「Re Mind」にて、ソラが目覚めの力を行使して再び終わりの世界を訪れ、カイリを取り戻すために2度目の時間遡行を行う。
その際、本来とは異なる目覚めの力の使い方は禁忌にあたり、カイリを取り戻せても最終的に目覚めの力を失って元の世界に戻れなくなるかもしれないとチリシィが警告している。
最終的にカイリを助け出すことに成功したソラがカイリと一緒にここへ戻り、チリシィも連れて光の世界へ帰還した。
ちなみに作中でソラはこの世界を「海と空だけの世界」と評している。この後カイリと二人だけで訪れたという意味でも確かにそうである。
シークレットエピソードでは、本編エンディングで世界から消えてしまったソラが夜空が広がる終わりの世界で目覚める。
そこでヨゾラと邂逅するが、ソラはヨゾラから戦いを挑まれてしまう。
すると水面からソラのめざめの園が浮かび上がり、さらに隆起して一帯の景色はシブヤに変わる。
どちらが勝利したかでバトル後のイベントの展開が変わるが、どちらの場合でもシブヤの光景は消え去って終わりの世界へ戻る。
- ここでソラが終わりの世界から出られないのは目覚めの力を失っているからだと思われる。
- エンディング前にカイリと2人で来た時には終わりの世界で手が消えかかっている描写があるので、もしかするとソラが歩いているのはソラ達の世界ではなく「裏側の」終わりの世界なのかもしれない。憶測に過ぎないが、鏡面のようになった地面、MoMにて終わりの世界でカイリが記憶を取り戻す直前上下が反転するような描写が入ることなどを踏まえると、終わりの世界は「裏側の世界」とソラ達の世界の接点なのかも。
MoM
ワールドトリップにおける一番最後のステージ。今回は(イベントシーンを除けば)名実ともに「The Final World」である。ここでカイリはマスター・ゼアノートの幻影と対峙することとなる。
- 自らの心の深くまで探り続けた結果ここに辿り着いてしまった模様。
- 直前に入る賢者アンセム達の焦りようを見るにかなり危ない状況のようなので本物の終わりの世界とも思われるが、マスター・ゼアノート自身は本人ではなくカイリの中にいたものなのでここもカイリの中なのかは不明。そもそも終わりの世界は目覚めの園と繋がっているようなので境界が曖昧なのかもしれないが。
記憶を辿る旅を終えたカイリは、リクともどもフェアリー・ゴッドマザーに連れられて再び終わりの世界に訪れる。また、リクはそこで会ったNAMELESS STARをポータルとし、裏側の世界に存在するクァッドラトゥムへと旅立った。
- NAMELESS STARは裏側の世界からこちら側の終わりの世界に逃げてきていたらしい。
どうやら星型の思念体は注意しないと見えないらしく、そして結構沢山いる様子。これら全員死ぬ間際あるいは死んだ後踏みとどまってる人間なのか…。
DR
ワールドとしては一切登場しないが、行方不明の上級メンバーの一部は消滅した後この世界に来ていたようだ。