原作 | オリジナル |
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仲間キャラ | なし |
通常BGM | The 13th Floor(COM:階層ホール)、Castle Oblivion(COM、Re:coded)、The 13th Struggle(coded) |
戦闘BGM | Forgotten Challenge |
登場作品 | COM、Days、BbS、coded、KHIII、MoM |
KHIのED直後立ち寄ることになる城。狭間の世界に属する。
『手に入れる代わりに失い、失う代わりに手に入れる場所』と言われる。
地上13階層、地下12階層からなり、古ぼけた外観からは想像もつかないほど、城内は純白に染められている。
- ゲーム内には出ていない設定だが、城の地上部と地下部は、それぞれ記憶の光と闇を象徴している(アルティマニアより)。
- 扉の取っ手の上には、バラの花の意匠が施されている。HD版では確認しやすくなっている。
XIII機関に発見されてから、記憶やレプリカに関する実験を行う研究施設として利用されていた。
派遣されていたメンバー6人中5人がソラとリクによって倒されたことで機関は撤退。研究施設の痕跡はアクセルによってある程度処理された上で放棄された。
各ホールの正面にある扉に記憶から作り出されたカードを使うと、そのフロアではカードに宿った記憶から作り出される幻によってできた世界や人々が現れる。
逆に、カードを使わなければ白い部屋が続くだけのフロアになるという不可思議な特徴を持つ。
マールーシャは、「カードによって全てが決まる場所」であり、戦うにも先に進むにもカードが必要と言っていた。しかし前述のことから、これは嘘かもしれない。
ナミネとシオンが生まれた場所でもある。
リク=レプリカが作られたのも、おそらくここと考えられる。
この世界は本来の姿ではなく、とある場所に異変が起きた時、闇の勢力に悪用されないように封印を施された姿となっている。
- 詳しくは「キーブレードマスター」の項を参照。
COM
COMで冒険の舞台となる城。
記憶が生み出すカードにすべてが支配される不思議な場所となっている。
KHIのEDの草原の道から繋がっており、謎の黒コートを着た男にソラが誘い出され、城に入ると大切な人に会えるような感覚に襲われる。
- ソラ達は後にナミネのことだと勘違いするが、どうやら別の人のことだったようである。
- この草原は元はエンド・オブ・ザ・ワールドの一部(闇の扉の土台があったところ)なのだが、忘却の城(旅立ちの地)自体はエンド・オブ・ザ・ワールドに取り込まれてはいない。
考えられる可能性はマスター・ゼアノートが旅立ちの地を半壊状態にした際の破片が取り込まれていたことだが、推測の域を出ない。
城に入った瞬間に技も魔法もアビリティも忘れてしまい、さらにカードで作り出された世界では、イベント時以外は仲間はカードになってしまい、ソラはこの城を一人でカードを使いこなして進まなければいけなくなる。
- ドナルドとグーフィーはOPではディズニー映画での服装だが、最初にカードになってから元に戻った時、旅の服装になる。
- ソラはカードによるものか尋ねるがマールーシャの答えは「想像にまかせよう」とのこと。
ここでソラたちはKHIに登場したトラヴァースタウン、ワンダーランド、オリンポスコロシアム、アグラバー、ハロウィンタウン、モンストロ、アトランティカ、ネバーランド、ホロウバスティオン、100エーカーの森、といった10のワールドを訪れるほか、デスティニーアイランド、今作が初登場となるトワイライトタウンにも足を踏み入れることとなる。
KHIのワールドではあるが、権利の都合によりディープジャングルはCOM以降の作品も含めて一切登場しない。
カードの世界で出会う人物は全て幻であり、ソラ達のことを知らない状態になっている。トラヴァースタウンのレオン達以外には、ソラ達も初対面のリアクションをとる。相手に合わせるためか、それとも本当に忘れてしまったのか…。
- 正確にはカードの世界の人物達は「ソラが旅立つ前の状態」であるため、デスティニーアイランドの住人はソラのことを知っている。後のcodedも同様である。
ソラ達は先に進むにつれ、記憶を失っていく。代わりに、心の奥底に埋もれていた記憶が表面化することが、この城の性質であり、冒頭の『手に入れる代わりに失い、失う代わりに手に入れる場所』の意味でもあると思われていた。
しかし、この効果はとある人物による記憶の改組によるものであり、記憶は失われていたのではなく変容していってしまう。
- ジミニーメモが消えたのもナミネの力の影響である。恐ろしすぎる!
- マールーシャを倒した後、記憶を修正する為にKHIIの時間軸までソラ達は眠る事となるが、KHIの冒険を記録した一冊目のジミニーメモの内容が元に戻る事はなかった。この理由はcodedにて判明する。
ソラが城の探索を始めたその頃、リクも地下12階で目覚め、冒険を始めることとなる。
(光の)記憶を失っていくソラ達とは対照的に、リクは闇の記憶を改めて突きつけられることとなる。
- 「reverse」という副題通り、リク編は他にもソラ編と対照的な点が多い。そもそもストーリーの流れ自体がソラ編は「十字路で謎の男と出会う→忘却の城で冒険→忘却の城で眠りにつく」だが、リク編は反対に「忘却の城で目覚める→忘却の城で冒険→十字路で謎の男と話して道を選び取る」である。
- リクの方はソラ達のように技などの記憶が失われた様子はない。
実際にワールドとして「忘却の城」を攻略することになるのはソラ編(13階)・リク編(地下1階)ともに最後の階となる。
ソラ編はほぼ一本道で部屋数も多く、かなりの長丁場を強いられる。「はじまりのキーカード」の部屋で要求されるマップカードの合計値99の条件は衝撃的で、マップカードを溜め込んでいない場合はUターンして雑魚戦に勤しむハメになるだろう。
一方のリク編は4部屋分しかなく非常に短い。実質アンセムと戦うためのイベントフロア的扱いとなっている。
「忘却の城」デッキは、地下1階のほか、各ワールドクリア後に城内エントランスに戻ってのボス戦の場合にも適用される。カードの数値が全体的に高く、0や9のカードも大量にあるので非常に強力なデッキ。もちろんこのデッキで戦うことになるボスたちもまた強敵ばかりなのだが。
Re:COM
アクセル、ラクシーヌ、リク=レプリカ(ソラ編、リク編1回目)、ヴィクセン(ソラ編1回目、リク編)、アンセム(1回目)、レクセウスとの戦闘の際、オリジナル版では忘却の城ホールで戦闘を行っていたが、今作では専用のフィールドに移動しての戦闘になった。
真っ暗な空間に何本か柱が建てられた平たい闘技場のような円形のフィールドという簡素なフィールドとなっている。床にはノーバディのマークが4つ十字に入っている。
- Re:COMの初期のスクリーンショットやPVではGBA版のようにホールで戦闘を行っていたので、KHIIFMと統一感を持たせるため同じフィールドを流用することにしたのかもしれない。
マールーシャ(1回目)に関しては、実際に忘却の城最上階で戦うことができるが、2回目はKHIIFMでも使われた円形フィールドとなっている。
- この円形フィールドは上記のものとは違い空間は曇り空のように薄暗く、床の中心に1つのバラが施されている。そしてバラを囲むように、天使の羽のような模様がある。
KHIIFMの内部データによると通常の円形フィールドは「追憶の園」、マールーシャ専用の円形フィールドは「忘却の園」という名称が付けられている。
ソラ編では「未知なる宝のキーカード」の部屋が新規に追加されており、ここでスーパーグライドが手に入る。
リク編ではアンセム戦のルームに入るのに「はじまりのキーカード」が必要になった。また「忘却の城」デッキが全体的に変更されており、若干ではあるが弱体化している(ただ弱体化して低い数字のカードが増えたためダークブレイクは発動しやすくなっている)。
KHIIFM
ワールド自体は登場しないが、追加イベントで名前が上がる。
XIII機関にナンバー11のマールーシャが加入するより少し前に発見され、機関の研究施設とする計画があったことがゼクシオンから語られたが、シグバールはそれ以外にもゼムナスが秘密裏に進めている目的があると踏んでいた。
追加ダンジョンとして登場する追憶の洞の一部には忘却の城と似た意匠が見受けられる。
忘却の城の起源を考えると、追憶の洞を忘却の城に似せて作っていると思われるが、その意図は不明。
Days
序盤にて、アクセルを含めた機関メンバー6名が忘却の城へ派遣される。
アクセルの帰還後も、ゼムナスからサイクスを通して、実験物を全て廃棄するように命じられたアクセルがこの城を訪れていた。
ゼムナスでも見つけられない部屋があり、そこの捜索もアクセルに任せられていた模様。
後にシオンが独断で城を訪れ、アクセルの制止も聞かずに城の奥へと進んでしまい自分の正体を知ってしまう。
ロクサスもシオンが行方不明になった時に心当たりがある場所として訪れたが、「本体」の気配が残る場所に近づきすぎたため、意識不明になってしまう。
- この「本体」とは、COMでこの城を訪れたソラはもちろん、この城に隠された部屋で眠るヴェントゥスのことも指している。
BbS
ラストエピソードで登場。
アクアがエラクゥスのキーブレードで封印の鍵をかけたことで、旅立ちの地が変化した姿だと判明した。
エラクゥスは「訪れた者はすべてを忘却の彼方に失う」力を秘めていると言っていたが、その後の作品ではそのような力を発揮していない。
10年の間に何か起きたとするなら、ナミネの誕生が関わっていると推測されているが、真偽のほどは不明のままである。
- 特異なナミネが誕生した時、城の力が取り込まれてしまった可能性もあるが、あくまで考察の粋を出ていない。
- 城に訪れた際、技や魔法を忘れてしまうのが城の力だとすれば、Daysで訪れていた機関のメンバー達もその影響をうけるはずなので、これもナミネの力によるものだと考えられる。
- COMでは機関メンバーも戦う際にカードを使うし、Daysではそもそも城で戦っている描写がないので、影響を受けているかどうかはよくわからない。
この城の謎は、封印を行ったアクア本人以外の人物には解くことはできず、そのため部外者が隠された特別な部屋にたどり着くことはほぼ不可能であると言っても過言ではない。これによって闇の世界を彷徨うアクアを発見しなければ味方側もヴェントゥスの身体を回収できない。
その部屋では、長い年月が経った3D時点でも、心が眠ってしまったヴェントゥスの身体が安置されている。
coded
終盤で、ジミニーメモに隠されていた追加データの世界として登場。謎のフード男に導かれて進むことになる。
カードでの戦闘はないが、ワールドカードを使うと幻を見せるのはCOMと同じ。しかし、世界の幻はCOMと比べると弱いもので、そのワールドで出会った人物が現れる(ついでにBGMも変わる)だけとなっている。ただし、幻でできた彼らにとってはそのワールドに見えている。
カードで作り出したフロア内で誰かと出会ったとしても、そのフロアを出てしまった場合、誰かに会ったという記憶しか残らず、「誰に会ったか」という記憶が抜け落ちてしまうという効果もあることが判明した。
- この能力に関しては、データだけのものか実際にあるものかわかっていない。COMではトラヴァースタウン終了後に「みんな(レオンたち)に会えたのは嬉しい」と言っているが、それが誰か思い出せるかどうかといったやりとりはないため、結局不明のままである。実はナミネの記憶操作能力に関係しているのかもしれない。
各フロアのエピソードはデータ・ソラが取った行動によって変化し、それぞれ3種類の結末が用意されている。
この時に入手できるエンドカードはやり込み要素の一つでもあり、シナリオを進めるだけなら必ずしも全種類集める必要はない。
このワールドでは、ホール部分では「The 13th Struggle」が、ワールドカードが生み出す部屋では元となったワールドと同じBGMが流れる。
そのためホールはCOMと比べるとやけに忙しない印象を与えられる。
余談だが黒コートの男は当初の予定では別の人物になる予定だったらしい。ヒントは4文字で二文字目が「ク」になり、忘却の城に関連した人物と言えば恐らく…?
Re:coded
各ワールドの幻の構造はcodedより複雑になり、部屋の背景が本来の白い部屋の壁にそのワールドの幻がところどころに張り付いたものになった。またBGMは通常曲、戦闘曲ともにすべてのマップでCOMの13階のBGMになった。
オリジナル版では城のホールで行われていたラストバトルの舞台が、Re:COMの追憶の園に似た「悲しみの園」という場所になった。
KHIII
イベントシーンのみで建物の正面部が少しだけ登場。
ソラたちがアクアを救出した後、ヴェントゥスを目覚めさせるためにこの地を訪れ、封印を解いて元の姿に戻した。
- ちなみにこの封印を解く際はロボットアニメもビックリな変形を見せてくれる。