原作 | トイ・ストーリー |
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仲間キャラ | ウッディ(KHIII)、バズ(KHIII) |
通常BGM | 君はともだち -KINGDOM HEARTS III Version- |
戦闘BGM | Toy Box Jam |
登場作品 | KHIII、MoM |
ディズニー・ピクサー作品「トイ・ストーリー」の世界。
ただし原作トイ・ストーリーの世界そのものではなく、原作の世界を模してヤング・ゼアノートらが作り出したワールドである。
- 原作と違ってバズのレーザーに威力があったり、ギガースがおもちゃの領分を超えた機能を持っていたりするが、これはヤング・ゼアノートが作った異世界だからと思われる。
- ソラ達がグミシップでたどり着いたということは、データのトワイライトタウンやスペース・パラノイドのようにデータをコピーしてコンピュータ内に再現したものではなく、星の大海にワールドを一つ作りだしているということになる。
そのため、ワールドの大半は実質本作オリジナルの世界となっている。
- そう考えるとこの「トイボックス(おもちゃ箱)」というワールドはとても精巧に丁寧に作られている。
- アンディの部屋からは一部のおもちゃとアンディ及びその家族が消え、ギャラクシートイズは昼間で照明は点いているにもかかわらず客も店員もいない。その点で、このワールド名には「おもちゃだけの世界」としての意味もあるのだろう。
ソラ達も秩序の魔法でオモチャとして行動することになるため、すべてのオブジェクトのスケールが大きい。また、他のワールドにも登場するハートレスもオモチャサイズになっている。
- ヤング・ゼアノートも小さくなっている。普段秩序もへったくれもなしに現れるXIII機関だが、流石に空気を読んだのだろうか、それともそういう風にヤング・ゼアノートが作ったのか…。
- このスケールを再現する際、ソラ達を縮めると不都合が起こったため、背景のオブジェクトを拡大して作ったらしい。
ヤング・ゼアノート曰く、「抜け殻が心を宿す世界」「彼ら(おもちゃ)は強い繋がりによって心を得ている」と、3Dの「何にでも心は宿る」論が如実に表れた、3Dの後に新ワールドとして現れるに相応しいワールドと言える。
- ただし、「トイ・ストーリー2」では箱詰めの状態でも心を持っているおもちゃが複数名登場するため、おもちゃが心を宿すためには必ずしも子どもとの絆が必要なわけではない模様。
KHシリーズでは初となるピクサー作品のワールドで、KHIIIのワールドの中でも一番最初に登場が決まった。
トイ・ストーリーはKHIIの頃から登場のための交渉と準備が進められており、実際にKHIIの内部データにはトイ・ストーリーのキャラクターモデルも発見されているのだが、KHIIではお蔵入りとなってしまった。
野村氏は「KHIIIはトイ・ストーリーなしでは考えられない」という思いで実現のために渡米もしながら関係各所を回り、ようやく許可が下りて長年の悲願が成就することとなった。
このワールドでのストーリー制作はかなりの期間を経て企画を煮詰めて行って完成された。また、これをきっかけにピクサー社と関係性を築いてこのワールドの方法をベースに他のワールドも進めた模様。
トイボックスでのストーリーは原作側からのリクエストを元に「正史」として描くパターンのワールドで、初期案では「トイ・ストーリー(1作目)」と「トイ・ストーリー2」の間になる予定だったが、原作側からの要望を汲み取って、「トイ・ストーリー2」と「トイ・ストーリー3」の間の時間に変更された。
他のワールドはIF、After、または再現型のストーリーになっている事が殆どだが、このワールドは正式に「トイ・ストーリー」作品の正史の中に組み込まれているという恐らく歴代KH登場ワールドの中でも飛びぬけた待遇を受けているワールドでもある。
- トイ・ストーリーのナンバリングシリーズとして数えるならば、「トイ・ストーリー2.5」と言っても過言ではない扱い。凄い。
- 同じくピクサー作品「モンスターズ・インク」のワールドであるモンストロポリスも映画後の正史として描かれている。
以降、正史として描かれるかパラレルワールドとして描かれるかは映画のクリエイターやプロデューサーによる意向によって変わることとなる。
登場キャラクター→キャラクター/トイボックス
場所 
アンディの部屋と家の前の道路、ギャラクシートイズ全体にマップがわかれており、それぞれは1つのマップとして繋がっている。
アンディの家 
部屋の中ではボールに乗って攻撃できるほか、外も含めてフリーラン対応の壁が多い。
ギャラクシートイズ 
アンディの家の近くに新しくできた大きなおもちゃ屋。ベビー向けからテレビゲームまでなんでも揃っている。また、ここでは至る所に置いてあるギガースに乗り込んで戦うことができる。
ホール:1F 
ギャラクシートイズの入り口から入ってすぐの広いホール。吹き抜けになっていて、天井や各フロアからは中央のガチャマシーンに向かってカプセルのレールが伸びている。このレールにレールスライドを使って上のフロアに昇っていくことになる。
ホール:2F 
ホールとは言うものの吹き抜けになっている為、2F以降はそれほど広くなく、通路としての役割が大きい。両端にはギガースが置いてあるほか、ヘリウムガスのボンベが置いてあり叩くとドナルド以外の声が変化する。
ドリンクコーナー 
ストーリー上で訪れる必要性はないが、有用なアクセサリであるファイアカフスが置いてあったりストロベリープリンがいたりする。
キャラクターグッズコーナー 
様々なキャラクターグッズが置いてある。また、ここでは置いてあるシュープリーム・スマッシャーとの戦闘が発生する。隅にギガースが置いてあるので、乗り込んで戦おう。
ここには、ディシディアファイナルファンタジーNTに登場した召喚獣のプラモデルが陳列されていたり、ちょっとしたミニゲームがあったりする。
また、「トイ・ストーリー」の外伝に当たるテレビ・スペシャル「トイ・ストーリー 謎の恐竜ワールド」に登場した恐竜のおもちゃたち「バトルサウルス」が陳列されている区画がある。
空調ダクト 
下部(下層・中層・上層)、上部に分かれており、キャラクターグッズコーナーからベビートイ:ドールズにつながっている。
入り組んでいるように見えて構造はそこまで複雑ではない。
ベビートイ:ドールズ 
赤ちゃん、特に女児向けのおもちゃが置いてあるエリア。レコードを回すとオーケストラを演奏するカエルのおもちゃや豚などのぬいぐるみ、ドールハウスなどがある。ここでは中ボス・アンジェリック・アンバーとの戦闘になる。
ホール:3F 
2Fのホールと同じく通路程度のエリアしかないが、1FホールのレールでUFOのマークが描かれたものに乗ると行ける天井裏のエリアも3Fホールとして扱われる。
ベビートイ:アウトドア 
アンジェリック・アンバー戦後にリトルグリーンメンを連れ去ったUFOを追いかけてここで戦うほか、奥の壁についている出窓がキッズスペースに繋がっている。
テレビゲームコーナー 
ここからはミニゲームであるVERUM REX -Beat of Lead-にアクセスできる。
- 初回はヤング・ゼアノートに無理矢理やらされる。
キッズ スペース 
アウトドアコーナーの出窓から入ることができ、闇の回廊の入り口を探すために侵入する。ここではギガースを使ってブロックを動かしながら進んでいく。ボールプールやアスレチック、すべり台など仕掛けが盛り沢山。ブロックを積み上げていくと最終的にFFのファンファーレが流れ、サボテンダーの形になる。
闇の世界 
ヤング・ゼアノートと操られたバズを追って闇の回廊から侵入する。闇の世界とは言ってもウッディのイベントで闇が晴れ、オモチャが散乱する異世界といった雰囲気で、これまでの闇の世界のイメージとは一線を画す。
KHIII 
「今日こそあのモヤモヤをやっつけるぞ」と画策するウッディ達。まさに飛び出そうとしたところでソラ達が現れる。
ウッディ、バズ、レックス、ハム、リトルグリーンメン、グリーンアーミーメン以外の仲間やアンディとその家族(ママとモリー)がいなくなってしまい、ウッディ達は彼らの帰りを待ち続けていた。
出現時期の一致からハートレスが原因と踏んだソラ達は、ウッディ達と協力して黒コートの目撃証言のあったギャラクシートイズへと向かった。
- ちなみに彼もおもちゃサイズになっている。見た目はほぼいつも通りでおもちゃっぽくないが、ソフビ人形的な何かになっていたりするのだろうか?
曰く、この世界はゼアノートが作り出した本物と似た世界であり、ウッディ達をアンディ達と隔離することで心の繋がりが生み出すものを実験していたらしい。
このワールドに登場するギガースだが、生身で戦うとそこそこな強さなので、可能な限り乗れるギガースを探して戦うようにしたい。
- こちらが乗り込むギガースもハートレスからすればチートレベルに強い。このワールドでの戦闘はギガースの出現しない一部地域を除いてもはやギガースゲーといって差し支えない。
- レベル1ともなるとギガースに2回殴られるだけで撃沈するが、こちらがギガースを使うと殴るだけで敵が撃沈する極端な難易度差が出る。
このワールドに最初に入った時に流れるムービーの場違い感は、入るワールドを間違えた?!と初見のユーザーの殆どが思った事だろう。
実際はこのワールドにおける架空のゲーム「VERUM REX」(販売元:SquareEnix)とその関連グッズのおもちゃ「ギガース」のCMなのだが、その気合の入れ方はそれこそFFでやれと言えるような作り込みがされている。
ちなみに原作の1作目でも、バズの心を揺さぶったとあるシーンでCMが流れるものがあるが、それだってここまで規模が凄まじくない。
- まあ、KHIIのソラ達が完全に置いてけぼりなクラウドVSセフィロスよりは多分マシだろう。
このワールドで、ソラはこのゲームの主人公であるヨゾラと間違われることになる。
- 実際のヨゾラのキャラデザは、何処をどう見てもソラというよりリクである。レックスは何故間違えたのだろう…。
- 人間が他人種を見分けにくいように、ソラとは全く違うカテゴリーのデザインのレックスから見れば、少なくともデザインの作風が同じソラとヨゾラなら間違えてもおかしくない。
- というか、現実でもその作品のファンからすると全く違うけど、興味ない人からすれば違いが判らないキャラクターはいくらでもいる(と言ってもレックスはヨゾラのファンであるが)。
- 人間が他人種を見分けにくいように、ソラとは全く違うカテゴリーのデザインのレックスから見れば、少なくともデザインの作風が同じソラとヨゾラなら間違えてもおかしくない。
- 名前の方はちょっと惜しい。一文字余計である。
おそらくだが、真XIII機関の実験場と言えるこのワールドは最終決戦でのヤング・ゼアノートの退去と共に消滅し、ウッディらはアンディのいる本物のワールドに帰還できたものと思われる。
ヤング・ゼアノートを倒した後もワールドに着陸できるのはまあゲーム的な都合だろう。アレンデールもエルサが魔法を解いたのに次に行くと雪に覆われたままなのと一緒である。