KINGDOM HEARTS Melody of Memory

Last-modified: 2024-04-14 (日) 17:38:06

●『キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー』 PS4,Nintendo Switch,Xbox One向けに2020年11月11日発売。
なお、体験版が2020年10月15日に配信されている。
略称は「MoM」。
主題歌は「」。

  • ゲーム開始時にいきなり下記のMEMORY DIVEが始まり、驚いたプレイヤーも多いかもしれない。

シリーズ初のリズムゲーム(いわゆる音ゲー)となる作品。
過去作でもミニゲーム技の追加入力でリズムゲーム風の操作をする機会があったが、今作はより本格的なリズムゲーム作品となる。
開発はシアトリズムシリーズを手掛けたインディーズゼロ。
KHシリーズやディズニーの楽曲が140曲以上収録される。


MoM

ストーリー

これは記憶の旋律を辿る旅──


基本的に「ワールドトリップ」というモードで様々なワールドの楽曲のFIELD BATTLEを行い、物語を進めていく。
その途中でカイリが語り部として過去作のストーリーを振り返るものとなっている。
また、新規ムービーも搭載されており、「KHIIIRM」との繋がりがあるものとなっている。

  • 外伝的な印象を受けるが、「KHIIIRM」でカイリが眠っていた1年間の話ということで今作も本編のひとつと言える。加えて「ダークシーカー編の総集編」とも捉えられる。
    • 逆に言えばダークシーカー編以外の作品のストーリーや楽曲は収録されていない。ソラが登場しないからかもしれないが。
  • 本作ではまたソラの姿をした本人ではないキャラクター(今回はカイリの記憶の中のソラ)が冒険しているが、途中でアンロックした別のキャラクターに変更することができるほか、主人公はそのソラではなくカイリということになっている。

あくまで音ゲー要素がメインなためか、ストーリーといえる要素は薄め。従来のKHシリーズのようなストーリーを楽しみたいという人にはあまり受け付けられないかもしれない。
ただ、新規ムービーでは次回作に繋がる進展が見られる。ストーリークリアだけなら比較的簡単なので、気になる人はやるといいかもしれない。

逆にKHの楽曲で音ゲーをやってみたいという人や過去作を思い返したいという人にはおすすめできる。
KHシリーズをあまり知らないという人でも、今作をプレイすることでシリーズに興味を持てる作りになっている。
上述の通り体験版も配信されているので気になる人はまずそちらからプレイすることを推奨する。

  • そのためかワールドトリップをやるといかに世界が多いか(ダブりも多いし、諸事情で登場していない世界もあるが)が一目でわかる様にもなっている。
  • ただ、登場人物の紹介や用語の解説は無いのと、旧作のおさらいもざっくりしているため、本作だけでシリーズの物語を把握するのは厳しい。新規プレイヤーにとってはあくまでシリーズに触れる取っ掛かりと言ったところか。

システム

  • ワールドトリップ
    • 前述のとおり、楽曲を攻略し、物語を進めていく。クリアした楽曲は後に「ミュージックセレクト」で遊べるようになる。
      主な楽曲は各ワールドのフィールド曲&バトル曲で、中にはそれらに分類されない「ダークホール」としての楽曲や「BOSS BATTLE」も存在する。終盤には「MEMORY DIVE」の楽曲も登場する。
    • 楽曲は星の大海にワールドとして浮かんでおり、グミシップで移動する。基本的に曲に対応するワールド名だが、「ダークホール」のワールド名は「~旋律」、「BOSS BATTLE」のワールド名は「~との戦い」となっている。
    • 曲ごとにミッションが決められており、ストーリーを進めるためには一定数のミッションを達成する必要がある。
    • そのワールドの楽曲をクリアすると「CLEAR」、ミッションまで全て達成すると「COMPLETE」と表示される。
  • ミュージックセレクト
    • 「ワールドトリップ」で解放した楽曲で遊べるモード。
      • 左上に「Today'sボーナス」と表示されている曲は、その日の初回プレイ時のみ追加のリズムポイントが手に入る。これらの曲は日替わりで5曲ずつランダムで選ばれる。
      • 後述する難易度とは別にスタイルという設定があり、通常の「ノーマル」、1つのボタンで操作できる「ワンボタン」、特殊なターゲットが追加される「パフォーマー」から選択できる。
         
  • バーサスモード
    • 一定の条件を満たすと解放されるモード。他のプレイヤーとスコアを競い合う。また、トリックと呼ばれる機能で他プレイヤーを妨害しながら戦うこともできる。
      レートも存在し、相手に勝てばレートが上がり、負けるとレートが下がる。
    • オンラインで戦う「オンラインバーサス」、COMと戦う「COMバーサス」といった対戦ができる。
      Nintendo Switch版は「フレンドバーサス」、「フレンドバトルロイヤル」といったローカル通信での対戦も可能。
       
  • ミュージアム
    • 「ワールドトリップ」や「ミュージックセレクト」で入手したコレクションやストーリームービーなどを閲覧したり楽曲を聞けるコーナー。
      • コレクションにはシリーズごとの「キーアートカード」「目覚めの園カード」「カットシーンカード」「キャラクターカード」「エネミーカード」「キーブレードカード」がある。これらは一定の条件で手に入るほか、合成することもできる。
      • これらのカードを集めると枚数によって「サポートパワー」が付与される。効果はそれぞれ「アイテムのドロップ率アップ」「アイテムの回復量アップ」「リズムポイントボーナスアップ」「全キャラクターの防御力アップ」「経験値の獲得量アップ」「全キャラクターの攻撃力アップ」。
      • ゲーム内アチーブメントもここで見られる。
         
  • ダブルプレイモード
    • 2人で協力してリズムゲームをするモード。
    • 1Pがソラ、2Pがリクを操作し、協力してFIELD BATTLEを遊ぶことができる。
    • 遊べるのは21曲のみで、このモード専用の協力譜面となる。一部楽曲は一定回数このモードで遊ぶことで解放する必要がある。

リズムゲーム開始前に譜面の難易度、操作するパーティー、使用するアイテムを選択できる。

  • この3種類のアイテムは開始時に使用されるが、1種類ごとに使用エフェクトが入るため開始の早い曲だと邪魔になることもある。クリアやハイスコアを狙いたいのであればキングスコール以外は使わない方が無難かもしれない。

楽曲ごとにFIELD BATTLEBOSS BATTLEMEMORY DIVEのいずれかのモードが設定されており、スタートするとそのモードに沿った操作を行うことになる。

  • 各モードの詳細は個別項目を参照のこと。
  • 開始前画面で▶のアイコンを選択するとデモプレイを見ることができる。息抜きに映像として眺めることもできるし、タイミングなどが不安な場合はこれを見ながら練習するといいかもしれない。

いずれのモードでも入力タイミングを示すターゲット(いわゆるノーツ)が出現し、それが近づくとタイミングガイドが表示される。
複数のターゲットを同時入力する必要がある場合、ターゲット間にシンクロラインが表示される。
タイミングガイドに合わせてタイミングよく入力することによって「GOOD」「EXCELENT」「虹EXCELENT」という順に三段階評価され、それに準じてスコアが加算される。
連続で入力に成功するとCHAINが加算されていく。
入力し損ねる、またはタイミングを誤ると「MISS」になり、操作キャラのHPが減る。

  • 逆に、余計なボタンを押していても指定された入力さえきちんと出来ていればMISSにはならない。

HPが0になるまでに曲を終えるとクリアとなる。


曲を終えるかHPが0になるとリザルト画面となりリズムポイント、スコア、CHAINの最大値、クリアランク(F~A,S,SS,SSSの9段階)、EXCELLENT BAR等が表示される。

  • EXCELLENT BARは曲を20分割し、どの区間でどれだけEXCELLENTを取れていたかを示すバー。区間毎で結果が記録されるので、記録が悪い区間のみEXCELLENTを多く取れれば記録更新となる。

1回もMISS評価を出さずにクリアすると「FULL CHAIN」となる。
全ての入力を「EXCELLENT」以上の評価で終えると「FULL EXCELLENT」となる。


上記のように数多くのゲーム中の曲が収録されており中にはKHシリーズで出なかった原作映画の曲やピアノアレンジからの選出もある。

  • リズムの揺れや溜め、強弱が大きい分難易度が高かったりする。

一方で惜しくも選出を逃してしまった曲も多い。

特にKHIIIの曲は多くがカットされてしまっている(まぁ全部出すのは難しかっただろうが)。

  • 因みに最初から完全版を目指しておりDLCでの楽曲追加予定などは今のところはないとのこと。
    • KHIIIと開発時期が被っていた為、KHIIIの曲は少なめという話も。MEMORY DIVEで映像を楽しめたのは良かった。
  • KHIIIのステージは終盤を除いてMEMORY DIVEのみ。基本、各ワールド1曲ずつで、背景の映像はそのワールドのダイジェスト的なものとなっており、大まかな展開が分かるようになっている。
    • が、アレンデールだけはKH曲ではなく例の歌の原曲で、映像もそのシーンの流用。他のディズニー曲のように合成で作るかと思いきやメインワールドに盛り込む優遇ぶりである。御蔭でアレンデールの曲が未収録で、ストーリーの流れも分かり辛くなったけど。

余談

本作の発売を記念して以下の場所と期間で「キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー カフェ」が実施されている。

  • SHIBUYA BOX & UMEDA BOX
    開催期間:2020年12月11日(金)~2021年1月11日(月・祝)
    開催場所:SHIBUYA BOX cafe&space(東京・渋谷)
         UMEDA BOX cafe&space(大阪・梅田)
  • ARTNIA
    開催期間:2021年1月16日(土)~2021年3月12日(金)
    開催場所:ARTNIA(東京・東新宿)
  • SQUARE ENIX CAFE
    開催期間:2021年1月16日(土)~2021年3月12日(金)
    開催場所:SQUARE ENIX CAFE 東京(東京・秋葉原)
         SQUARE ENIX CAFE 大阪(大阪・梅田)

本作のNintendo Switch版のセーブデータと『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』のソラセット(ファイターパスVol.2含む)が揃っている場合、
スマブラ側に「「Dearly Beloved -Swing Version-」」の楽曲が追加される連動特典が存在する。


PS4版ではいつも通り○で攻撃・決定、×でジャンプ・キャンセルだが、今作からPS5版では○でジャンプ・キャンセル、×で攻撃・決定に仕様変更された。PS5本体の設定でマッピングを逆にすればPS4版と同じ操作になるが、他のシリーズ作品及び別ゲームを並行して遊んでいるプレイヤーには悩みどころである。


略称が例の人と重なることから、何らかの繋がりがあるのでは?と言われていたが、ストーリー内に登場することはなかった。

関連項目