キャラクター/【エルサ】

Last-modified: 2023-12-25 (月) 11:54:23

ディズニー作品「アナと雪の女王」のキャラクター。
物語に於けるもう一人の主人公で、タイトルにある「雪の女王」とは彼女のこと。
アレンデール王国の第一王女で、アナの姉。21歳。オラフマシュマロウの創造主でもある。
真面目でクール、そして優雅で心優しい性格の持ち主。
生まれつき雪や氷を作り出す魔法の力を持っているが、その力は成長するにつれてエルサ本人にも制御することができなくなるほど強大になっていく。

  • 使いたくない、という方向では触れたものを勝手に氷漬けにし、感情に反応して魔法が発動してしまうほど魔力が漏れ出し、解除することもできない状態だが、使おうとすれば湖を凍らせ、ソラに背後から飛びかかったウィンターフォーンを一撃で消滅させたように攻撃や防御に転用できる他、映画の通りに氷の橋や城を作れるほど強力かつ自在。
  • 彼女のこの能力がどこから来たものなのかは不明。両親には無かったようだが、突然変異のようなものなのだろうか。
    • 原作映画の続編ではこの辺りには触れられる様子。

元々は妹のアナ同様明るい性格をしていたが、幼少期に自身の魔法によって(事故ではあったが)アナを傷つけ危うい状態にさせてしまったこと、魔法のことが周囲にばれるのを恐れて現在のような内向的な性格に成長した。
 
CVは松たか子。
北米版における声優はイディナ・メンゼル。


ベースとなった童話「雪の女王」では悪役であり、実際にエルサも企画段階ではヴィランの予定だった。
最終的にはもう一人の主人公という形で落ち着いたが、能力を制御出来ず、人と会うのを拒絶して国の城の一室や自分で作った氷の城に引きこもり、本意ではないにしろ城を訪れた人間を傷つけようとする(というより実質殺しかける)描写がある等、ヴィランだった頃の名残が作品にも残っている。
ここまで変幻自在にして強力無比な氷の力は、他のディズニー作品でも類を見ないレベルのもの。

  • 氷の城を作り上げたのを見たラクシーヌは、この力を「闇に通じる力」と指摘している。なんなら本気出せばこっちより強いのではないか。
  • 映画を見ると今にも心が闇に染まりそうだし、ハートレスになってもおかしくなさそうに見える。しかし、最後の一線を超えないよう自ら留まっている気高さが、光の心の持ち主らしい。
  • 他のディズニーキャラであえて似た能力の持ち主を探すと、強力な火炎を操り身に纏った煙(霧?)で様々なものを具現化できるハデスがあげられる(氷&雪と炎&煙で真逆ではあるが)。

やはりエルサと言えば『Let It Go ~ありのままで~』(通称レリゴー)の歌が有名だろう。

  • 彼女が高らかに歌い上げるこの歌と共に建築されていく壮麗な氷の城のシーンは、アナ雪をよく知らない人でもなんとなく存在くらいは把握しているだろうか。
  • アナ雪が大ヒットするきっかけとなった曲だが、実は監督はこの曲を聞いたことでエルサがヴィランから主人公になるようストーリーを変更している。作品の内外に多大な影響を及ぼした名曲である。
    • 仮にこの曲が無かったらアナ達とエルサが戦う可能性も有り得たと思うと、背筋が寒くなる話である。雪だけに。
    • そう考えると確かに彼女はメタ的にも闇に堕ちる可能性があった人物だということである。
  • 特に有名なサビ部分などを聞くとポジティブな歌に思えるが、妹と喧嘩別れし城を飛び出した事でもう失うものが無くなったエルサが忌み嫌ってきた力を受け入れ自由になると決意するという、ある意味後ろ向きにポジティブな歌でもある。この曲をきっかけに映画を見た観客でも、実際のシーンを目の当たりにして驚いた人も多いのではないだろうか。
    • 実際、日本語訳がかなりポジティブになっているだけで、原曲の歌詞はもっと後ろ向きなニュアンスである。
  • 「Let it go」は直訳「行くことをさせる」、すなわち「行かせる」という意味で、ニュアンス的には「手放す」「放っておく」「諦める」「何もしないでおく」「そのままにしておく」「なすがまま」といった意味合いになる。
    つまり歌詞の大意は「アナとの関係を守ろうと必死だった彼女がその思いの一切を放棄する」というもので、すなわち自暴自棄に陥ったエルサの「もうどうにでもなれ」という心情が現れた歌となっているのである。
    KHIIIでも再現されており、「少しも寒くないわ」と不敵に、投げやりに笑うエルサのその表情が全てを物語っている。
    • 日本語詞の訳がかなり隔たりのある意訳になっている上に曲名のサブタイトルにも含まれているため「Let it go=ありのまま」と誤解されてしまっている節があるが、「ありのまま」を意味するのは「Let it be」の方である。
      • 一応補足すると「力やその他諸々を解放することで他に影響を及ぼす結果となったとしてももう自分は我慢しない、抑圧しない」という心情を「ありのままの姿」と表現しているのだろう。
      • とはいえゲーム内でのアナとの会話での反応を見るに王国全体が氷に閉ざされるほどの事態になっているとは思っていなかったようである。

KHIII

アレンデールに登場。
本作では新世代のプリンセスであるニューセブンハートの候補で、真XIII機関に狙われる立場にある。
しかし、ラクシーヌ曰く、自らの力を邪なものと捉えているためにその力が闇に染まりかねず、しかも、自らの心を解き放つために、力に関する認識はほとんど変わらないまま力を受け入れている。そのため、彼女の行く末は、光にも闇にもなりうる状態にあった。
 
主人公でありながらヴィラン的な側面がある原作での微妙な立ち位置故か、彼女はパーティーに加わらない。代わりに、彼女の魔法で作られたマシュマロウが力を貸してくれる。
一時はハンスに攫われて殺されそうにもなってしまうが、それを助けたアナとの真実の愛に気付いたことによって力を制御出来るようになり、氷に閉ざされた世界を元に戻すことに成功した。

  • ソラは終わりの世界で自身が消えかけ、カイリに導かれ救われた際にこの時のアナの復活を脳裏にフラッシュバックさせていることから、この復活はニューセブンハートの力でもある可能性が示唆されている。

上記にもあるかの有名な「Let It Go ~ありのままで~」のシーンだが、ゲーム中でまさかの完全再現(※ただしソラ達が目撃)がされている。

  • 当然原作から映像を引っ張ってきたわけではないので、全て一から作られている。例えば口のモーションは原作だと英語に合わせてあるが、KHIIIでは日本語に合わせてある。また、比較するとエルサのモデルなどが結構異なる。
  • エルサを心配して追ってきたソラ達だが、この現場に居合わせた際は呆然と「なんか、すごい場面に立ち合って感動してる…」と呟いていた。ある意味正にプレイヤーの気持ちを代弁した一言といえる。
    • よほど印象的だったのか、後にソラはこのシーンについてモバイルポータルで投稿しており、エルサの歌声を讃えると共に、歌を通じてエルサの抱えていた思いが少しわかったと記している。
  • というかエルサとしては自分1人で自由に歌い力を使っている(というか原作ではそうである)と思いきやソラ達に思いきり聞かれていたわけだ。気づかなくてよかった。

アナからエルサの話を聞かされたソラは、彼女にKHIIで『大切な人だからこそ、一緒にはいられない』という名目から自分やカイリから離れてしまおうとしていたリクの姿を重ねていた。

  • 明確に意識してリクとエルサを重ねたのはアナから話を聞いたこの時のようだが、ソラがワールド冒頭で湖の上を走っていくエルサを目撃した時点で「悲しそうな顔してた」と彼女のことを気にして追うことにしたのは、(勿論彼自身の性格もあるだろうが)この時点で自身の親友であるリクの姿とエルサが無意識にでも重なったからだろう。
    • しかしソラが彼女を初めて見かけた際に彼は湖畔(から少し離れた位置)におり、一方のエルサは湖上を走っている、とお互いの間にはかなりの距離があった。それでも顔が認識できたのは、3Dのリクと同レベルかそれ以上にとんでもない視力である。
      • こういうことを造作もなく出来るあたりキーブレード使いの視力は半端ないのかもしれない。あるいは、アナの危機を感じとった時のようにソラが光の守護者だからニューセブンハートの感知能力が高いとか。

キャラクターとしての登場はないが、SB付メダルとして実装。
アップライト・リバース双方にバフをかけるアビリティを持つ。


期間限定でアバターボードにも登場していた。