エドウィン・エスコバー(日本ハム→DeNA)が放った至言。
概要
エスコバーは最速163kmの速球とタフネスを武器に日本ハムからDeNAに途中加入した2017年からハイペースで登板。場面を問わず投げさせられることも多く、酷使が心配されることも多かった。
そんな中、2019年6月25日の『週刊ベースボールONLINE』のコラムでエスコバーが取り上げられる。
まさに獅子奮迅の働きだった。交流戦18試合中、リリーフで12試合に登板し、3勝1敗7ホールド、防御率2.53。6月22日の楽天戦(横浜)では、前日までの5連投を考慮され、20日にリリーフで4イニングを投げた国吉佑樹とともに休養日を与えられるほどのフル回転で、5年ぶりの交流戦勝ち越し(10勝7敗1分)に貢献した。
印象深かったのが19日の日本ハム戦(横浜)だ。同点の9回にマウンドに上がり四球と安打で無死一、二塁とすると、ラミレス監督から直接発破をかけられた。そこから遊飛、空振三振、空振三振でピンチを脱出。一死で迎えた六番・渡邉諒は160キロの直球でねじ伏せた。
交流戦終了後、ラミレス監督が打率3割をマークした神里和毅と並んで、投打のMVPに「多くの試合で投げてくれた。ブルペンに彼がいたのが非常に大きかった」とエスコバーの名前を挙げたのも当然と言えた。本人も「自分では“このイニングが役割だ”というのがないタイプ。どんな状況でもマウンドに上がることができるし、それが強みだと思っている」と力強く語る。
試合前にはズシリと重い約2キロのトレーニングボールを用いて、ウォーミングアップ。ブルペンでは同僚パットンが用意するハイチュウを頬張り、口癖は山崎康晃に教えてもらった「オトコハ ダマッテ ナゲルダケ」。
チームメートからは「エスキー」と呼ばれ愛される剛腕左腕の存在は、とてつもなく大きい。
酷使にもめげず淡々と投げるというその言葉はたちまち話題となり、8月3日のヒーローインタビューでは本人がファンの前でこの発言をしたため、更に拡散した*1。
このフレーズには球団も反応しており、公式でタオルやTシャツなどのグッズが発売されたり、シーズン最終戦セレモニーのPVにもキャッチフレーズとしてビジョンに大きく映されるなど、エスコバーの代名詞となりつつある。
果ては同年のファンフェスタでの投手陣によるトークショーのタイトルにまで(本人不在にも関わらず)用いられている。
なお、公式のキャッチフレーズ表記は前述のコラムの表記と同じ「全部カタカナ」が採用されている。
余談
2019年シーズン前にエスコバーは「70登板を目標」と掲げており、実際に達成してしまった*2。
また、連投すればするほど何故か調子が上がるという規格外のタフネスさもファンを驚かせたが、さすがに限度はあったようでクライマックスシリーズ・ファーストステージで回跨ぎ+三連投を任された際は計6失点で2敗という悲惨な成績*3を残してしまった。ただ、一部のファンからは「CSまで隙間が開いた(CS決定後休養のため一度二軍落ちし、シーズン最後の登板から中10日)のが悪かったのでは」という声もあった。
また、その頭を山﨑康晃にネタにされたときの「ハゲテネーシ!」も度々ネタにされている。
2023年シーズンはさすがにそれまでの酷使が祟った為か前半戦は調子を落としていたが、夏場以降は持ち直し、9月25日の巨人戦(横浜)では2死二・三塁のピンチを三球三振に斬る好リリーフで1点差を守り勝利。お立ち台に上がったエスコバーはインタビュアーの質問に対し、4つとも全て「オトコハ ダマッテ ナゲルダケ」と返し横浜ファンを沸かせた。
関連項目
- 牧田依存症
- どうして平井が投げてるんですか
- うどん屋
- 嶺井一族…エスコバーはベネズエラ野球一族として有名。
- ドスコバー…2020年、ヤクルトに従兄弟が所属していた。
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