信頼性(Reliability)のランダムな故障(Random breakdown)への影響についての検証と考察
みなさんはプレイ中、列車の情報と研究そして従業員のバフにある「信頼性」というパラメータが気になったことはないですか?
ヘルプを探してみても、どこにもそれらしい説明はなく、ただ従業員の特徴の説明文に「故障の可能性が低減する」と書いてあり、それは整備不良による故障の事を差しているのか、それともランダムな故障を差しているのかが不明です。
「ランダムな故障」はかなり近代の信頼性の高いディーゼル機関車でも発生していたので、「ランダム」故に防げないのかな、と考えていました。
Googleで探してみましたが、同じような疑問を抱えている海外のフォーラムがヒットするのみで、確証のある情報は得られません。
そこで思い立って、自分で検証してみることにしました。
検証手順
検証に使うマップは「中西部」で、ゲームモードは、本当はお金が無限の「モデルモード」が良かったのですが、研究も利用できる「フリーモード」にしました。お金は3M、そしてライバルは「無し」で、開始する都市は「カンザスシティ」。
検証年代は、研究の「信頼性を上昇」のアイテムがすぐ取れるので1850年代を選択しています。
マップの選択や都市については、単純に距離があまり離れてなくて横に都市が並んでいる場所として、「コロンビア」とほぼ水平に並んでいて、なおかつ距離も近い「カンザスシティ」が思いついただけで、特別に深い意味はありません。
検証開始!
まず最初は「カンザスシティ」と「コロンビア」に大型の駅をそれぞれ設置して、4本の単線のレールを繋げ、中間に補給塔を設置し、両方の駅に整備施設を建てて、そしてそれぞれ4路線の列車を走らせました。
検証期間:3年(156週)
機関車:フィラデルフィア×4
貨物設定:乗客と郵便のみ
使用した研究:
- 「スパーク・アレスター」機関車の信頼性12%増加
- 「安全弁」機関車の信頼性12%増加
- 「鉄製排障器」機関車の信頼性12%増加
機関車の信頼性(増加) | ランダムな故障 | 1路線の故障率/週 |
104%(+0%) | 27 | 4.3% |
116%(+12%) | 20 | 3.2% |
130%(+24%) | 17 | 2.7% |
146%(+36%) | 12 | 1.9% |
この結果は「信頼性の増加:0%」の故障回数が多すぎで、反対に「信頼性」を多く増加してもそれほど効果がないように見えます。
筆者はゲーム中に「ランダムな故障」が2つ、3つの路線で同時に発生している事をよく見かけていたので、線路が4本で3年もあればすぐに結果がでるだろうと考えていました。ですが、やはり検証につかう本数としては分母が少なすぎたようです。
(試行回数もそれぞれ1回なので偏りが出て当然です。しかし2倍速でも休憩入れて1時間ほどかかるので簡略化しました)
もう一度!
単純に試行回数を増やそうかと思いましたが、どうせならと今度は電車の本数を増やしてみました。
検証期間:3年(156週)
機関車:フィラデルフィア×8
機関車の信頼性(増加) | ランダムな故障 | 1路線の故障率/週 |
104%(+0%) | 38 | 3.0% |
116%(+12%) | 32 | 2.5% |
130%(+24%) | 36 | 2.8% |
146%(+36%) | 25 | 2.0% |
いったい何が起きたんでしょう。今度は+24%の結果がひどいことになりました。
残念ながら本数を増やしても、方程式の描くラインは見えませんでした。かなり波の荒い乱数のようです。
3年は倍速でも結構な時間がかかります。もしもキャンペーンモードならば、頑張ればタスクをクリアできる期間でもあります。
これでは「信頼性」を増加する意味は無いので、もう少し効果をあげて欲しいと切に願います。
ここで検証は終了です。できることならもっと回数を増やしたかったのですが、筆者の眠気がMAXで断念しました。
結論
この検証結果の信頼性は高くありません。信じるか信じないかはあなた次第です。
なぜなら、天候や輸送量、また「鉄製排障器」などの研究を取る過程で取った別のアイテムの効果は考慮されていないからです。
一応「信頼性」は「ランダムな故障」に多少は影響していると思える結果となっています。
しかし、もしそうだとしても、乱数のゆらぎに簡単に翻弄されてしまうということは、研究だけではなくエンジニアや機関士(Stoker)のバフも付けなければ目立つ効果は現れないのかなと思いました。
Written by Tsuji_pneuma