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探索見聞
01 電子日誌
(全56)
2-3
『我ら信託を拝聴する』第一章
親愛なる兄弟たちよ。神の使者の降臨をこの目で見た我らは偉大なる真神を称えるためにここに集まる。
凡人からの疑いに顧みず、ただ自分の信仰を固めよ。
森羅万象の源は全て神の意志であり、我ら凡人が神の意志に背いたとき、災いが訪れるだろう。そして神の使者は静粛と正義の使命をもってやってくる。彼らが我らの同胞を連れ去るのは、皆を解放するためである。人類に最後の罰──世界の破滅を下す前に、神は彼に信仰を捧げる我らの同胞たちを連れ去るのだ。
信仰の心を正そう。
我らが兄弟たち、親愛なる同胞たちよ、しかと心に留めよ。
富める者も貧しい者も、聖なる神からの恩寵を平等に浴びていることを。そして祈れ。心から祈れば、聖なる神に聞き届けられよう。
2-10
『我ら信託を拝聴する』第二章
我らは信託者の起源について言い争うことはない。親愛なる兄弟たち、何度も言うがこれだけは決して忘れてはならない。愚かな人類のように、科学で神の意志を汚すようなことをするな。
神が森羅万象から人類を作り上げたのは、人類に果たすべき使命を与えるためだ。だから人類の一言一行は神の意志に従うべきだ。
つまり、天地から生まれた人類は天地に従うべきなのだ。
残念ながら、現代人類の発展は天地への冒涜であり、神への不敬である。
傲慢な愚民どもは科学技術で自然を、創造主である神への信仰を汚した。本能的に親を忘れないように、人類は神を忘れるべきではない。
神は人類の愚かさと反抗に涙を流し、痛みを感じ、怒りを覚えた。
神は自らの代弁者として使者を送り込んだ!それは我らを浄化するタイタンである!
使者が罰を下すのは、神を信じない愚民どもが増えているからだ。
改めて言おう。親愛なる兄弟たちよ、神を、信仰を、布教を忘れるな。
愚かで不幸な同胞たちに一日も早く目覚めを。
タイタン、我らがタイタンよ。神の代行者は……我ら兄弟たちに救いと新生を、神の元へ行く道を与えに来たのだ!
2-1
『我ら信託を拝聴する』第三章
親愛なる兄弟たち。
ここで多くを語るつもりはない。ただ、大司教の教えに従え。
我らを目覚めさせるよう、神はいつも賢い人間を選ぶ。大司教は、それに相応しい敬虔な信仰者だ。
大司教の前で、後ろめたさや恐れは必要のない感情だ。大司教からすれば、我ら兄弟たちは信仰を立て直すために努力する平等な同胞だ。
神は我らに救いを。大司教は日々それを願い、信託を拝聴する聖女を探し求めてきた。
聖女は謳う。神のため、タイタンのため、我ら兄弟たちのため……
このような至福を享受できる身として、自分の信仰に敬虔であるべきだ!
5-5
『我ら信託を拝聴する』第4章
親愛なる兄弟たちよ。日々己の信仰心を正せ。同胞たちと共に祈り、福音を拝聴し、浄化を待つのだ。
我らは謳い、祈り、聖なる血を食し、召喚を待つ!
拝聴せよ!神が己を呼ぶ声を。それは己を暗闇から連れ出し、己の魂を故郷に帰らせる。愛は己と共にあり……
タイタンの召喚を受け、タイタンの境界へ入れ……神は彼の子を、我らを待っているのだ。
親愛なる兄弟たちよ、焦ることはない。墓地では、我々は本来あるべき姿に戻るのだ。
親愛なる兄弟たちよ。
我らは布教し、未だ目を覚まさない愚民どもに、自らの行いをもって目覚めさせるのだ。
銅を鏡にして、衣冠を正す。己の行いが行き届かなければ、人に布教することもできない。
我らが日々教訓を謳い、祈りを清聴し、使者の巡遊を見るのは、全て身を正すため。
己の信仰が強くなければ、他人を説得することもできない。
親愛なる兄弟たちよ。
今日も敬虔に、自由に、タイタンを崇めよ。
兄弟たちよ。タイタンは我らを守り、我らを救う。なんという至福……神の手配に、タイタンの精神に応じよう!
5-3
ハンスの日記1
12月17日
息子が7歳になった。家族で出かけてたら、街で降臨団の宗教チラシを配っていた。ダナには取るなと言ったが、彼女は好奇心で取ってしまった。
幸い連中は俺たちにしつこく勧誘する気はなかったようだ。このことでダナを叱ったせいか、彼女はちょっと不機嫌になった。お詫びにモールで彼女が気に入った香水を買ってあげた。
12月24日
クリスマスイブ。
今日は町中がかなり混んでいた。息子も連れて一緒に出かけた。ダナは息子のためにダウンジャケットを買ったが、息子は変形するロボットが欲しいと騒いだ……床で駄々をこねる息子が恥ずかしくて、買ってあげた。
街の中心部にある看板に降臨団とやらの儀式が映っていた。金っていいものだな。あんなものを公に流せるんだから。
それが前に街で見かけた団体だとダナは一目で分かったようだ。息子の教育にこれくらい頑張れば、あんな情けないこともしなかっただろう。
4月7日
俺に昇進の話が来てる。給料も増えるらしい。
5-7
ハンスの日記2
8月12日
昇進が認められた。総部*1ではまだ手続きがあるけど、もうすぐだ。
9月1日
給料があがった!!!
ヴァルキリーゲームの決勝戦を見に行くと息子が騒いでいた。ダナも興味があるみたいだ。二人に押し切られ、チケットを手に入れた。
10月4日*2
ここ数日でヴァルキリーゲームの動画をたくさん見た。本当に素晴らしいものだ!
家族で早起きした。息子なんか、興奮して一晩も眠れなかったそうだ。ダナは大きな育児バッグに食べ物や飲み物をたくさん詰め込んだ。はあ、どうせそのバッグもすぐ俺の荷物になるんだろう。
11月16日
ダナが死んだ。
記憶が曖昧だ……
息子は大丈夫。
出られなかった。ここから離れた人たちもいれば、ここに残った人たちもいる。救援隊やドローンで毎日食糧が届けられる。ダナのバッグにたくさんものが入っている。彼女のおかげだ。彼女は……
残った人たちがどうなるのか、誰も知らない。
死骸……死体は見つからずに消えた。怖い。人類が今、きっと神罰を受けているんだ。
5-2
ハンスの日記3
1月9日
俺たちは隔離されたって聞いた。これは神が下した天災だ。心優しい大司教のおかげで、俺と息子は居場所をもらえた。
息子がずっと騒いでうるさかった。他の同胞たちが息子の面倒を見てくれた。息子にティーン症候群の症状が出たらしい。
大司教は息子に特効薬を分けてくれた。
息子の症状はだいぶ良くなった。
2月20日
祈りを捧げる毎日だ。
神は俺たちを救ってくださる。
息子も元気が出てきた。降臨団にも同い年の子供たちがいて、息子はその子と楽しく遊んでいた。
ダナ。この子はちゃんと育てるから。
5-10
ハンスの日記4
5月23日
息子が召喚された。
あんなに美しい花を見るのは初めてだ。子供はいいな。彼らはほぼ全員召喚された。
俺も天国に行きたい。
最近大司教からエリアの新しい司教を紹介された。新しい司教は瘦せていて、とても仕事ができるようには見えない。
12月24日
悲しい。
聖女が犠牲になった。
新しい聖女もいるが、やっぱり前の聖女の方が好きだ。
7-9
ハンスの日記5
8月5日
もうすぐ召喚される。
ダナ。今、タイタンが呼んでいるのをはっきり感じ取れる。この一年ずっとこの瞬間を待っていた。
神の元へ行って、息子と、お前を見つけてやるから。神の元でまた家族になろう。
3-10
エステルの日誌01
みんな、三年前の降臨事件が悪夢だって思ってる。
でも私にとっての悪夢は十歳のあの雨の夜からとっくに始まっていた。
その時、人はなんの理由もなく、ただ黙って「消される」んだって知ったから。
五年前、孤児院の火事があった後、私と仲間たちは住むところをなくした。
本当はちゃんとどこかに引き取ってもらえるはずだった。でも「おぼっちゃま」たちとあいつらの親が、自分たちの権力で真相を握りつぶした。
私たちはあっという間に忘れられた。
未成年の子供たちには食べ物とティーン症候群の薬と、自分たちを守る武器が必要だった。
始めの二年をどうやって凌いできたのか、もう覚えていない。降臨事件が私たちにチャンスをくれたんだ。
元々ドン底にいた私たちはそれ以上落ちるところもなかった。
そして混乱は、のし上がるための道になった。
それから葉が現れて、ロシフも現れて、私たちは自分たちの武装集団を立ち上げた。
そして私、ハゲタカのエステルは自分の翼で、誰も無視できないような嵐を引き起こす!
6-5
エステルの日誌02
今日、ニタに会った。彼女、ヘイムダル部隊の仲間たちと楽しく話してた……
孤児院の古い友達なんてとっくに忘れちまったんじゃないか?
そういえば、私と彼女は最初から気が合わなかった。初対面でケンカになったくらいだし。
「みんなのリーダー」って顔が気に食わなかった。みんなの保護者だって勝手に思い込んで、本当は誰も守れないくせに。
あの時はいつもたくさんカネを稼いで、みんな大きな屋敷に住まわせるってよく言ってたくせに。結局ユグドラシルの犬になり下がりやがって。笑える……
狼がしっぽを隠せば、犬になれるのか?
私たちが選んだ道は、最初から違ってたんだよ。
彼女がヘイムダル部隊に入ったあの日、次会う時は敵だって言ってやった。
いつも私たちに手加減する必要なんかないのに。
6-6
エステルの日誌03
あいつだ!間違いない!逐光者の中で見たやつの顔、私が灰になっても忘れるものか!
五年前、「おぼっちゃま」たちは孤児院に火をつけた上、ダークウェブで生配信してた。
私とニタが駆け付けた時には、院長はもう死んでいた。
でも私は見た!ニタが院長の体に縋りついてた時、孤児院を出るあいつらを見た。
その中の一人が振り向いて、嘲笑うかのようにニタを見た。私は、あいつの顔を見たんだ!
生まれた時からなんでも持っていて、なのに簡単に人の希望を踏みにじって、人の生活を破壊する。なんでそんなやつが存在する?
あいつらは私とニタの家を、母親代わりの院長を奪ったんだ。
孤児院にいたもっと幼い子供たちを連れて、屑拾いとバイトでなんとか生き延びた。
逐光者。なんて皮肉な名前。
人に暗闇を押し付け、自分たちは本当の暗闇を知らない。人に痛みを与えて、自分たちはドローンの後ろに隠れてケガ一つしない。
あいつらに苦しめられた恨みは、倍にして返すって誓ってやる!
8-9
エステルの日誌04
今日は訓練場でもう少しであのジジイに一泡吹かせられるところだった!ほんとあと少しだったのに!
格闘術なら、葉より何万倍も強いってあのジジイに教えてやる!
また負けた。しかもケガまでバレた。逐光者に報復したことも。
あのジジイ、ほんとなんでもお見通しだ。
私のことなんかどうでもいいだろ。一番大切な教え子の葉だけ見てればいいのに!
復習に執着するなって、このままじゃ自分も、コヨーテも壊れるって言い聞かせてくる。
それが私の全てなのに!
なんで残念そうに私を見る?やだ、嫌だ!
でもジジイの手、温かいな。人に面倒を見られるのって、いいな。
ロシフ、なんでもっと早く出会わなかったんだろう……
9-2
エステルの日誌05
逐光者のアジトを発見した。外周ウォールの外にある工房の中だ。でも葉に軽率な真似をするなって警告された。
今日、また悪夢を見た。また五年前のあのどこまでも続く炎だ。それが私の魂を燃やしている。
闇医者に行ったこともある。私のティーン症候群の発病スピードが尋常じゃないって言われた。
診断されてまだ一年なのに、もう神経系に影響が出始めてる。長期の悪夢なんて珍しくもない、ただの症状の一つに過ぎない。
これから、たぶん狂ってしまうんだろう……ほんと笑える!
私に時間がないって分かったからには、何もかも急がないといけない。
葉はリーダーとしてはいっぱしかもしれないけど、やり方が優しすぎて、「冬」の降臨に間に合わない。
ユグドラシルは私たちのことは眼中にないし、逐光者は私たちで遊んでる。
コヨーテなんて、あいつらにとっては取るに足らない存在だろうね。だからチェス盤を丸ごとひっくり返さなきゃ、やつらと対等にはなれない。
葉がやりたがらないことは、私がやる!
葉ができないことは、私がやる!
たとえ戻れなくなっても、絶対に後悔しない。
9-5
エステルの日誌06
なんでなんでなんで!
私の判断は間違ってない!ユグドラシルのせいだ!ユグドラシルの犬どもが、みんなの命を奪った。
……私だけになった。
雨?
親父、お袋、なんで黙ってるの?
院長、ニタ、ジジイ、葉、みんな……なんでそんな目で私を見るんだ?
やめろ……やめろ。もう見るな!
放火犯、逐光者、ユグドラシル!
悪魔どもが!何笑ってやがる?
やめろ!
笑うな!黙れ!
……
また悪夢だ。もう疲れた……
1-2
「ハウル」の日誌
武装部隊入隊申請:
氏名:ハウル
年齢:16歳
コヨーテ入隊時期:2059.11
職業歴:データマイナー 2058.05-2058.07 スカベンジャー 2058.09-2059.10(市場の取引経験あり)
病状:一部の臓器が結晶化しているが、普段の作戦には影響せず、行動な作戦に耐えられ、死を恐れない。
自己評価:ユグドラシル社を憎み、逐光者を憎んでいる。必ず憎むべきウォールを押し倒し、自由を手に入れる!
個人的背景説明:自分がユグドラシル社の従業員と何の関係もないと証明でき、提供できる材料は両親の失踪報告であり、二人とも失業者として記録されている。他の直系親族はみんな降臨事件で死亡しており、災害報告書を調べれば証明できる。
1-3
「ハウル」の日誌2
よかった!ついにボスが率いる武装部隊に転入した!
貴重な初行動記録だ!
将来、俺もきっと「パイソン」や「ハゲタカ」みたいに、大活躍できる!
今回の待ち伏せ作戦の武器敷設は、ボスの承認を得るチャンスになる。
ユグドラシル社の呑気に暮らしているやつらも、封鎖エリアの危険を味わってしまえ。
安心してくれ、俺たちはオオカミだ。どんなに追い詰められても、コヨーテは必ず最後まで抗い続ける。
ボスの夢をしっかりと覚えておこう──エリアゼロはいつか狼王の燃え上がる炎に焼かれ、ユグドラシル社も崩れるだろう。
1-5
「ハウル」の日誌3
購入リスト:
セキュリティシステムデコーダー(新品、市場で入手)
可燃剤(50セット、2割引で入手)、携帯バリアブレーカー(中古品―可)
多機能感知器(中古品―良い)、レーザー距離計(中古品―非常に良い)
透視レーダー、携帯マスク(排水システム付近で回収)
第1ロット強奪戦備(内部データによりセキュリティアシステムを解読し、戦闘で使用可能)
検証機甲(2台)
歩兵用徹甲ロケットランチャー(62セット)
自走砲塔(26基)
1-8
「ハウル」の日誌4
「こちらハウル、既に位置についた。向こうの覚醒者を倒すところを見てくれ!」
「興奮するな、坊主。クレバーでいないと、悲劇を招くかもしれないぞ」
「はは、分かったよ、兄貴。俺を軍隊に入れてくれてありがとう。」
「お前が一人では大変だと思ったが……コヨーテに入隊しても、必ず前線の戦闘に参加する必要はないんだぞ」
「兄貴、俺も成長しなきゃ。昔のままじゃダメなんだ」
「ゴミを拾っても強奪されるなんて……確かに昔のままではだめだ、不運すぎる……」
「元々ティーン症候群に*3罹れば死んだものと同然だと思っていたから、スカベンジャーをやったのは棺桶代を稼ぐためだけだった」
「ゴミ拾いで棺桶を?このガキ、商売の方はかなり上手いらしいな」
「えへへ、褒めすぎだよ、兄貴。もし葉さんがまだ生きる希望があると教えてくれなかったら、あの時俺は……」
「兄貴、やつらが来た!」
「入力中……」
【データ破損】
3-3
「ハウル」の日誌5
「なぜ隊長の指示に従わなかったんだ!お前の行動はボスの計画に完全に反している!」
「だって、こいつらが兄貴を──」
「黙れ!これは集団作戦だ、こんな真似をすれば大変なことになるぞ!」
「でも……」「黙れ!昔と同じやり方に固執するなら、私たちは烏合の衆に過ぎない!」
「ボスの計画が間違っていて、守る必要がないと思うなら、コヨーテにいる必要もない。帰ってゴミでも拾ってろ!」
「報告、ハウルが命令を無視し、勝手に射撃したため、チームが見つかって重大な損害が発生した。俺は全ての責任を取る」
「だが罰を受ける前に、この無謀さによる失敗を取り返したい。俺が先行し、ヘイムダルの野郎たちの注意を引く!」
「ハウル、出る!」
「いつお前の命が必要だと言った?おい、戻ってこい!」
4-8
「ハウル」の日誌6
俺に残された時間は長くない。死ぬ前に違うことをして、役に立ちたいと思う。
まずはボスに感謝したい。俺に抗うチャンスをくれて、俺のような絶望だけだったスカベンジャーに生きる希望をくれて、ありがとう。
そしてスカベンジャーの仲間たちに言いたい。首を引っ込めていじめられても、立ち上がって反抗しても時間は流れるものだ。だったら怖いものなんかないだろ?どうせ結果は同じだ。逐光者に痛めつけられて死ぬか、ティーン症候群で死ぬかだ。それなら武器を手に持って出るチャンスを探した方が生き延びる可能性があるし、今よりずっといい生活ができるかもしれない。
かつては何もなかった俺だが、今はもう違う。今は思い残すことなんてない。この気持ち、死ぬ瞬間まで続くって信じてる。
6-3
「ハウル」の日誌7
武装部隊入隊申請:
氏名:オロック、入隊申請後、「ハウル」に変更
年齢:24歳
コヨーテ入隊時期:2059.05
職業歴:スカベンジャー 2058.10-2059.04 コヨーテ飛行部隊 2059.05-現在
症状:ティーン症候群なし、タイタンにより下肢が結晶化し、機械足に交換済み。
自己評価:無関心でいることや、問題から目を背けることに抵抗を覚える。他人の苦しみにずっと無関心で、絶望の中でも平気でいられるなんて、死んでいるも同然じゃないか?
個人背景説明:現在生存している肉親は妹と両親。両親は都市部の商店街で洋服店を経営している。当人が幹事を頼りに、駐在する安全部を通じて両親に連絡したところ、両親は既に当人と妹の養育権を放棄したことが分かった。
【明灯新祭】寅・内通者
反明灯新祭連盟01
こんにちは、見知らぬ人。
この残されたデバイスを立ち上げたあなたには、私の秘密を聞いてもらう。あなたは嫌な気持ちになるかもしれないが、しかし、一日中家族団らんを演じて過ごすことより嫌なことがあるだろうか?
はっきり言って、誰の考えであろうと、明灯新祭はまったく意味のないゴミで、大規模な自己催眠の儀式だ。その催眠効果は一日しか続かない。
翌日に目を覚ますと、まだ病気で体が痛み、敵があなたを殺そうとしており、次の飯はいつ食べられるかも分からず、その日の自分の愚かさを憎んでしまう。
後悔したくないなら、反明灯新祭連盟に参加しよう。方法はとても簡単、その日は大人しく家にいて、出かけなければいい。
PS:参加すれば不幸になる。信頼できる情報によれば、明灯新祭では大きな騒ぎが起きる。本当のことだ、信じてくれ。
【明灯新祭】未・情誼
反明灯新祭連盟02
こんにちは、見知らぬ人。
この残されたデバイスを立ち上げたあなたには、私の秘密を聞いてもらう。あなたは嫌な気持ちになるかもしれないが、とにかく続きを読んでくれ。
私は「反明灯新祭連盟」という組織の者で、私たちはこの大きなペテンを暴こうとしている。
一日は365日ある、なぜこの日だけが夢のように素敵なのか、考えたことはあるだろうか?食べきれない食べ物、たくさんの物資、様々なゲーム、なんでもある。敵も拳をしまい、一生懸命作り笑いを見せてくれる。
目を覚まそう、「旦那様」の罠に嵌るな。彼らはパニック映画に飽きて、祭りの日にハッピーなものを見たいだけだ。明灯祭でもらった物資は犬を回らせるための骨に過ぎない。ああ、しかし彼らはそれを「慈善」と呼ぶ。
後悔したくないなら、反明灯新祭連盟に参加しよう。方法はとても簡単、その日は大人しく家にいて、出かけなければいい。
PS:参加すれば不幸になる。信頼できる情報によれば、明灯新祭では大きな騒ぎが起きる。本当のことだ、信じてくれ。
【夢幻迷途】光闇の追駆
王図の日誌1
運の悪い日だった。今日は仕事に遅刻し、また給料が引かれてしまった。これなら、家でデータマイニングでもしてた方がマシだよ!
ここに引っ越してからは何も良いことがない。しょっちゅう渋滞してるし、近くの工事現場でもよく深夜に作業をしていてうるさい。都市計画部門はなぜ手を打たないんだ?近くの工場で何をしているのか知らないけど、毎日車がたくさん出入りしてる。
あぁ、あの仲介業者の言葉を信じるべきではなかった。あいつはこの住宅地のエリアが最もコスパがいいって言っていたが、完全な詐欺だった。
次のヴァルキリーゲームを観るために貯金が必要だから、とりあえず我慢して住むしかないな。
【夢幻迷途】光闇の追駆
王図の日誌2
一体何があった?お、俺は夢を見ているのか?
落ち着け、落ち着け、じっくり考えろ。
昨日、ヴァルキリーゲームの会場に到着した時、チケットが売り切れたから、放送を見るように言われた。俺は落ち込んで、車で家に帰るしかなかった。ここまでは普通だった……
そして帰る途中、俺がバックミラー越しに見たあの化け物は、一体何だったんだ?
当日は会場の中にも外にも記者がたくさんいたのに、なぜ化け物に関する記事が1つもないんだ?
俺の見間違いではない。メディアは会場で事故ったと報じて、人々には騒ぐなと言っていたけれど、会場の近くに住む友人は、軍隊があのエリアに入ったと言った。
奴らは何かを知っているに違いない、何かを隠そうとしている。
【夢幻迷途】光闇の追駆
王図の日誌3
こりゃもう出られない。
もっと早く出ていくべきだった。あのクソ新聞記事よりも自分の目を信じるべきだった。軍がすでに近隣の町の道を封鎖し、空港と駅も閉鎖した。騒動を避けるため、民衆を段階的に避難させると言っている。あの嘘つきどもめ。人々が怪物に変わってしまったことはもうみんな知っている、次は自分かもしれない。
今日、隣のアンナが訪ねてきた、娘が高熱を出して薬が欲しいと言うので、彼女に薬を渡した。
彼女が帰る前、避難の事について話した。彼女はここに長い間住んでいて、移動したくないそうだ。
良い知らせもあった。ユグドラシル社が避難を支援すると発表した。俺たちの住宅地は最初の避難リストに含まれていて、準備をするように言われた。
本当に良かった。誰でもいいから、早く俺をここから助け出してくれ。
【夢幻迷途】光闇の追駆
研究員パリの日誌
【夢幻迷途】光闇の追駆
研究員カールの日誌
【夢幻迷途】光闇の追駆
研究員ルルの日誌
【夢幻迷途】光闇の追駆
質問と回答
【夢幻迷途】光闇の追駆
今日のニュース
本日の人気トピック
【トップ】ユグドラシル社はAI技術の様々な分野での発展を推進し、社会全体に対しての無形文化遺産の保護への関心を呼び掛けています。
2、環境保護産業が世界経済の成長の新たなエンジンとなり、オークグリーンエネルギーの時価総額が上昇しています。
3、ヴァルキリーゲーム第8回年間総決勝戦の事前イベントが開催されました。
4、雇用数が継続的に減少を続けています。原因は一体?
5、専門家は未成年者が仮想ソーシャルネットワークに没頭することが、「人類の未来を破壊している」と提言。
6、宇宙探査が新たな段階に入り、バレンツ機器*4は外部星系探査計画を公表しました。
……
【夢幻迷途】光闇の追駆
広告メール
どの子供にも友達が必要です。あなたは仕事が忙しくて手が回らないかもしれませんが、お子様は学校で友達を作るのに苦戦しているかもしれません。しかしロータステクノロジーの新世代デジタルペット「楽憶」の登場により、これらの問題は全て解決します。ロータステクノロジーの「楽憶」シリーズ外部デバイス強化版の予約をただいま好評受付中。デジタル端末を通じてペットと対話できるだけでなく、外部デバイスを使ってペットと触れ合うことも可能です。
さらに「楽憶」は最新の言語モデルを搭載しており、チャット、読み聞かせ、宿題の指導などが可能です。それはまさしく心が通じ合うパートナーの様で、優れた教師でもあります。
何万もの家庭が利用している楽憶と楽しい思い出を残しましょう。
【夢幻迷途】光闇の追駆
掲示板記録
端木:みんな、藤原エンターテイメントの「仙境11」のVRセットの発売情報見た?もうすでに購入したよ。
二葉:本当に「仙境11」なんか買った人いるの?新機種がこんな低スペックなのに、ゲームとか動くの?
嘆ちゃん:この二葉って人、また悪口かよ。何回か見たことあるけど、ユグドラシル社のアンチだろ?
ルービックキューブ:いやいや、確かに「仙境11」はイマイチだし、藤原エンターテイメントも既存のファンを維持するだけになるだろ。
ソーダ:藤原がいくらダメでも、他のメーカーよりかはましだろ。ちゃんと腕はあるから。
優吉:私このVRセット買うよりかは外骨格を買いたいね。
【夢幻迷途】光闇の追駆
樹冠を焼く
長い間、我々はユグドラシル社の支配する世界で生きてきて、すべてを受け入れることを強制されてきた。「生から死まで、ユグドラシル社から離れることはできない」という現実を受け入れることを余儀なくされた。
あなたたちはもはや感じなくなったのかもしれない。平和に見えるこの不公平さに慣れてしまったのかもしれない。しかし我々は長い間我慢し過ぎた。
自分らの訴えは削除され、アカウントは発言を禁止され、仲間たちは次々とアカウント停止処分を受けた。あらゆる手段を尽くしたが、ユグドラシル社の力はますます強くなった。
それでも私たちは声を上げ続け、ユグドラシル社の樹冠が燃え尽きるまで戦い続ける。
もしあなたもユグドラシル社に対する怒りを抱えているなら、私たちのグループに参加してください:
225625****。
送信者:このアカウントは停止されました
【夢幻迷途】光闇の追駆
不採用メール
星雲先生:
まことに残念ながら。ご提出いただいた小説『雪域』は採用に至らないと結果となりました。SF雑誌の編集部として、お書きいただいた作品が十分な科学的理論の根拠に欠けていると考えました。人類の技術は今日まで発展し、小説で書かれたような巨大な未知の生物が都市に現れたとしても、軍隊はそれを容易に撃退できると思われます。また、描かれているエリートチームも、個人主義的すぎると感じられます。
あなたの創意と筆致は非常に優れているため、ファンタジー系の雑誌への投稿をご検討いただくことをおすすめします。『SF時代』誌へのご支持、誠にありがとうございました。
SF時代編集部 李
【夢幻迷途】光闇の追駆
コヨーテの録音
【夢幻迷途】光闇の追駆
ハンターの日誌1
【夢幻迷途】光闇の追駆
ハンターの日誌2
【夢幻迷途】光闇の追駆
清掃部隊の日誌1
【夢幻迷途】光闇の追駆
清掃部隊の日誌2
【夢幻迷途】光闇の追駆
ハンターの日誌3
【夢幻迷途】光闇の追駆
ティーン症候群実験体01
2052年6月1日。
「人工タイタンプロジェクト」、実験体050624号に初めての実験が行われた。
実験体は非常に高い知性を持ち、優れた観察力と理解力を示した。
実験体はティーン症候群に患*5して、親に捨てられた個体。実験後、ティーン症候群の症状は自然治癒の傾向を示した。
そして実験体に反社会的傾向は見られないと判断した。
実験体に「葉」という響きの良い名前を付けた。
<44> 【夢幻迷途】光闇の追駆
ティーン症候群実験体02
2056年6月24日。
「人工タイタンプロジェクト」、実験体031226号。
実験体は第6回の実験後、顕著な特異変化を見せた。
この特異性は、実験体の歌声に顕著に現れ、彼女の歌声は他の実験体にレゾナンスを引き起こすことができると確認した。
この実験は明白な成果を上げた。私たちは実験中に「葉」を失ったが、理事会からは非難を受けなかった。
<45・46> SP1-1
イェロシャ見聞録
イェロシャは私の想像と何もかも違っていた。これまで、大陸に……こんなにも地獄のような場所があるとは思わなかった。
海に面している西部と東部の都市は、ほかの地域と変わらないけど、列車に20時間以上乗って、内陸の雪原についたら、イェロシャの本来の姿が見られるようになった。交戦エリア、地雷原、封鎖線、十数年のイェロシャ抵抗軍と軍の間の戦争のせいで、そこの建物と道には血と火薬の匂いが染み込んでいる。そして、イェロシャの庶民はやつらの作った廃墟の中で暮らしている。
こんなおぞましい光景はタイタンの仕業だと、最初は思っていた。人間同士がここまで殺し合えるものだなんて、どうしても信じたくなかったから。
2059年1月、テス
同行隊員の記録
ブハリン:ハクション!ここは寒すぎだろ!
マン:あなたはイェロシャ人じゃなかった?
ブハリン:小さい頃にホルムに引っ越したんだよ。はあ、久しぶりの故郷がこんなに酷いところだなんて、マジでエリアゼロみたいなもんじゃないか。
マン:これが大陸北部の天気だよ。少しずつ慣れるしかない。ここに数ヶ月滞在するかもしれないから。
ブハリン:まあ、ここの酒とパンは悪くないな。一杯飲むか?
マン:結構。あなたも控えておいた方がいいよ、まだ任務中だから。
<47> SP1-2
セグロカモメ船隊
凍らない港を熱狂的に追求するイェロシャ人を理解するのは、アルスターで育った私にとってはとても難しいことだ。氷に座礁して廃棄されるかもしれない船を見た瞬間、自然の強さがやっと分かった。
この船隊は地元ではセグロカモメと呼ばれ、船隊の船は喫水線の深くない中型の貨物船だそうだ。十数年に亘り、この港と南方の港を往復しているらしい。軍も抵抗軍も長い時間の対峙の中で、民間船には手を出さないという暗黙の了解が得られている。しかし2年前、いきなり吹き始めた吹雪の中で、セグロカモメ船隊は凍りついた水面で立ち往生した。船から脱出した船員たちは船が吹雪の中で壊れていくのを指を咥えて見ているしかなかった。これが降臨事件によって引き起こされた天気の変化であることを、彼らは後になって知った。付近の海域も、それから解けたことはない。
その後、近くで蔓延っていたマフィアが廃棄船を拠点として、長い間暴れ回っている。奴らは私の任務のターゲットではないけど、やはり何かしないといけないと思う。
2059年10月、テス
<48> SP1-3
巡察官ミルウッド
ミルウッド:イヴァノフ
男、35歳、北方軍の流浪者安置委員会に所属している。現在の階級は中佐。二級巡察官を務め、辺境地区で活躍している。調査によると、彼は自分の役職を利用して、物資と情報の貿易をして、大量の富を稼いでいるそうだ。今のところはまだ会社の利益に触れていないため、彼に対して何も処理はしないが、引き続き注意する必要がある。
──内部監査No.114より報告
ミルウッド?あの***、彼と関わらない方がいいよ。やつがここでやってることはマフィアと変わらないから。
ひとつだけ違うのは、マフィアの方が道理が通ってることかも。
──あるイェロシャ住民
ゲリラ部隊の情報を教えたら……うちの息子を徴兵隊に連れて行かせないと……約束してくれたのに……
──あるイェロシャ住民
<49> SP1-4
「アバランチ」計画書
時間:明後日の朝
場所:渓谷の真ん中
詳しい計画:1、事前に山頂に爆薬を埋めておく。ロシフさんが新しく買ったやつを使う、そっちの方が威力が強いから。
2、明後日の朝に、爆薬を爆発させて、道を塞ぐ。※注意!彼らを生き埋めにしないように、早めに爆発させること。
3、道が塞がったことを確認できたら、移動。
コメント:エステルには報告書はこう書くように教わったのか?まあ、自分が分かるならいい。バレないように用心するんだな。
ロシフ。
<50> SP1-7
ドクタートロフィームの記録
「ロシフ・ソコロフ・アレクサンド*6……あの抵抗軍の少佐か?ちっ、何年も行方不明になって、もう死んだと思っていたが、まさか生き延びていたとは。」
「博士、この人はもう手も足もないけど、実験体になりますか?」
「何も分かってないな。こんな姿になっても機甲に乗って戦えるということは、彼の適応力が素晴らしいことの証明じゃないか?運が良ければ、彼は本当に試験機体に適合できるかもしれない。ただ、肉体の苦痛からは逃れられないなぁ。」
「彼の部下はどうしますか?」
「ティーン症候群になった貧弱な奴ばかりで、大して役に立たない。奴らの装備は前線部隊のお下がりで十分だ。」
<51> SP1-6
副隊長の記録
任務記録。天気、晴れ。風向き、南東。風速、狙撃への影響は少ない。そして…まあこれくらいか。
私たちはすでに目標の「イチェル」に近づいていて、同じ目標を追っているもう一つのチームを発見した。情報と同じだ。以上。
(しばらく沈黙)
あの女は一体何者なんだろう。変な武器を使ってるし、私たちにこの妙な任務記録を定期的にやらせるなんて。
しかもイェロシャには来たこともないらしい。まったくわけが分からない。オーナーはなんで彼女を隊長にしたんだろう。
そういえば、彼女は顔は若く見えるが、経験は豊富そうだな。ニコラじいさんが言ってた。あの女はまるで1度死んだことがあるみたいに、命を惜しまず、戦い方も狂暴だって。でも、今はイェロシャ以外で、実戦を経験できるところなどあまり多くない。ひょっとして彼女は封鎖エリアから出てきたのか?
ああ、クソ、録音を切ってなかった。もう一度撮らないと。
<52> SP1-8
傍受されたメール
τさんへ:
お疲れ様です。不完全覚醒者の捜査任務はあまりうまくいきませんでした。イェロシャ周辺の医療環境は悪く、降臨事件の当事者が生き残るのはとても難しいです。一部の才能に恵まれた人にうちの連絡先を渡しました。混乱している辺境より、後方支援として会社に入りたいでしょう。
マジシャンの任務はまだ遂行中で、姫辰星と一緒に行動しています。あなたのご命令通り、姫辰星の動向も監視するようにしています。
また、分析員にも被害が及ぶリスクがあると判断しました。いつでも分析員の安全を守れるように、既に第2分隊が距離を縮めました。
<53> SP1-9
「ヴィクトリー」号航海日誌
2022年7月22日
新しい貨物船はようやく進水できた。これまでの船より大きく、とても雄大に見える。
今年はちょうど連邦の創立から十周年だから、「ヴィクトリー」と名付けよう。第一公民グスタフを讃えよ!
……
2027年4月19日
世間はあのティーン症候群だかなんだかのせいで散々な状況で、商売も大変になってきた。南の数ヶ国は力を合わせる予定らしい。ふんっ、連中はまたつまらない小細工をするつもりか。
……
2032年7月22日
相棒が働き始めて10年が経つ。あっという間だった。ったく、イェロシャにグスタフがいて良かったよ。もし彼がいなか*7ったら、内戦もあって、ティーン症候群も蔓延する時代をどう凌げばいいのかさっぱり分からない。まあ、今日は機嫌がいいから、そんなことは忘れて乾杯しよう、「ヴィクトリー」号のために!
……
2040年11月1日
昨日、グスタフがユグドラシル社のバルダー抑制剤を購入して、それを必要とする人民に無料で配布すると発表した。この文書を書きながら、私は感激に打ち震えている。グスタフは本当に気位が高い人だ。彼がイェロシャを永遠に守ってくれますように。
……
<54> SP1-10
第二港
イェロシャの長い海岸線には、第二港のような民間港は数え切れないほどある。立地が優れているわけではなく、海面が凍ることもあり、1年のうち3ヶ月程度しか使えない。だが第二港の下には、巨船が沈んでいることはごく少数の人しか知らない。
「ギロフ」号、元イェロシャ連邦戦列艦だ。連邦が創立されてから、グスタフの命令によって作られた重戦艦の一つだ。その満載排水量はおよそ3万トンで、今世紀中葉の最大の戦列艦と言われている。連邦海軍の旗艦の1つとして、「ギロフ」号とほとんどの旗艦は当時、イェロシャ連邦の栄光の象徴となった。連邦が解体すると、連邦海軍の運命は悪化の一途を辿った。「ギロフ」号の持ち主はいくつかの軍閥の間で何度も変わり続け、結局第二港に停泊している時に攻撃を受けた。海面が凍り付いていたせいで、港から離れることができず、元連邦の栄光はそのまま港で沈んでしまった。
<55> 12B-3
セルゲイ・ドブルイニン
セルゲイ・ドブルイニンは、イェロシャ連邦少将であり、イェロシャ西部軍区に駐屯していた。旧知によれば、セルゲイは鋭敏かつ頑固であり、「権力に対する狂気じみた渇望」を持っていた。それが彼が初の連邦戦争で際立った活躍をし、次々と昇進していった理由かもしれない。
多くの証拠によると、イェロシャ連邦の大解体時にセルゲイは秩序を維持するどころか、機に乗じて莫大な財産を略奪し、それをバレンツ機器を設立する資本とした。永久磁気軌道と航空技術の売却で更に富を蓄えた後、彼は持ち株を交換する形でユグドラシル社に入り、謎多き「ω」として取締役会の一員になった。
会社での約10年間、ωは第5研究所の「永遠の命」計画を主導し、同時に会社の軍事産業群と安全部を管理した。ただし、彼はほとんど姿を見せないため、会社内でも彼の存在を知る人は少ない。かつて安全部の責任者であった私がこの「上司」と初めて会ったのは第5研究所で、その時には互いに相手の命を狙っていたことは何とも皮肉なことだった……
──分析員
<56> 12B-4
02 情報の残片
(全21)
4-11
ティワーク
スキャン残留体。ユグドラシル社データベースから個体の基本情報を識別した。
名前:ティワーク
家族情報:両親が元ユグドラシル社の研究員
個体状況説明:
2057年10月4日、ティワークがヴァルキリーゲームの会場方向へ向かう最中に、降臨事件が起きた。事件の中心部に入っていなかったため死を免れた。
2057年10月、ティワークの両親がユグドラシル社員の身分を使って、ティワークを封鎖エリアの最初の避難者リストに載せた。彼が出た後は集中観測機構に手配された。観測ナンバー89747。
2058年5月、封鎖エリアからの避難中に事故が発生し、世間は封鎖エリア住民の移送を排斥するようになった。
ユグドラシル社は封鎖エリア住民の移送を止め、都市エリアへ戻った観測中の住民を送還した。
同年、ティワークの両親が非常手段を使ったことで上層部の取り調べを受けた。解雇された後、二人は行方不明になった。
2058年6月、ティワークは自ら封鎖エリアへ戻った。
10-3
アリとニノ
この若い恋人は静かに寄り添っている。
彼らの情報が融合し、個体情報はもはやどちらのものも採集できない。
ただ、幸せそうな姿を見るに、災難が降り注いでも、彼らの幸せが阻まれることはなかった。
命の最後の瞬間、彼らは愛し合うことしか考えていなかった。
そして、彼らは永遠に一緒にいられた。
10-5
「一位」さん
キン・レプリー。中心業務地区のレジェント株式仲買人。
低層社員からトップ富豪までのし上がった。一番有名な経歴はユグドラシル社の融資を手伝ったこと。
本名より「一位」さんという称号の方が広く知られていた。SNSで広まった彼の特徴的なポーズが、腕を上げ指一本で空を指す動きだったからだ。
残念ながら、死は全ての人に平等だ。
「一位」さんがその日、どんな伝説を作り上げたのかは誰も知らないが、それが最後であったことは確かだ。
10-8
走れ、颯
走る。腕を前後に振り、呼吸して、命の源である空気が肺を満たす。
呼吸、呼吸、呼吸……
彼が走る理由は分からない。誰かが彼を待っているのか、走ることによって迷いを消しているのか、ただ走ることに夢中なのか。
若い命が瞬間的に散ったが、命の旋律はタイタン降臨の衝撃で時間の破片に閉じ込められ、永久の標本となった。
10-4
琳と李墨
「あの日、琳と李墨は会社に休みを取った。半年が経ち、やっぱり離婚手続きを済ますことにした。
娘がティーン症候群で亡くなった後、彼らはやっと全てを手放して新しい生活を始められると思ったんだろう。
だが彼らはすぐに気付いた。長く耐え難い年月の中で、彼らの愛情はとっくに削られてしまっていた。
この家を支えてきたのは、全てにかえても娘を助けたい想いだった。
その娘も消えた後、彼らは同じ屋根の下で暮らす理由も見つからなかった。
彼らが手続きを終えた帰り道。
タイタンが降臨した瞬間、李墨は無意識に手を伸ばして、半生守ってきた妻を庇った。たとえ、もう妻じゃなくなっても。
彼らは次の交差点で礼儀正しく別れを告げるはずだった。だがタイタンと止まった時間が、彼らをいつまでも縛ったのだ。」
──同僚ジェーンの口述から以上の情報を整理した。
【夢幻迷途】光闇の追駆
会社待ち
【夢幻迷途】光闇の追駆
魂の帰還
【夢幻迷途】光闇の追駆
スマートマッチング
【夢幻迷途】光闇の追駆
彼女に会いたい
【夢幻迷途】光闇の追駆
盲目
【夢幻迷途】光闇の追駆
羊飼いグループ1
【夢幻迷途】光闇の追駆
羊飼いグループ2
【夢幻迷途】光闇の追駆
羊飼いグループ3
【夢幻迷途】光闇の追駆
羊飼いグループ4
【夢幻迷途】光闇の追駆
羊飼いグループ5
【夢幻迷途】光闇の追駆
羊飼いグループ6
【夢幻迷途】光闇の追駆
羊飼いグループ7
【夢幻迷途】光闇の追駆
羊飼いグループ8
【夢幻迷途】光闇の追駆
羊飼いグループ9
【夢幻迷途】光闇の追駆
羊飼いグループ10
【夢幻迷途】光闇の追駆
羊飼いグループ-最終
03 風物百景
(全25)
1-1
「創造者」の彫刻
降臨事件前に建てられた彫像がまだ運よく立っている。そこに刻まれた文字もはっきりと読める──
「……天地を開き、ミッドガルドを築き上げた。新しき世界の創造者である彼らに、最高の栄光があらんことを。
この都市を理想郷に作り上げた人々を記念します。」
この彫像は都市の信仰だった。理想をいつまでも追い求めるシンボルとして。
都市が禁足地になった今、理想がぼやけて、この彫像も徐々に忘れ去られて……
1-1
バッファーエリア
ユグドラシル社の研究によると、ユグドラシルを中心にタイタン汚染は拡散し続けていて、悪化している様子が見られる。軽度汚染だった一部地域も、今はタイタン汚染の濃度が明らかに上がっている。汚染を隔離する三つのウォール以外にも、ユグドラシル社は外周ウォールを設け、いつでも漏出の危険があるタイタン汚染を防ぐ用意をしている。都市エリアの民衆を守る大事な手段として作られたこのウォールの内側にあるエリアはバッファーエリアと名付けられた。
なお、安全部メンバーによるバッファーエリア内での調査によると、2058年以来、そこではタイタン事件が多発していて、タイタン汚染が深刻になっている可能性が高い。
2-1
地下鉄
都市中心部の地下交通手段として、ここの地下鉄路線は拡張し続け、かなり複雑な構造になっている。そのため、都市のどこへでも、地下鉄でアクセスできる。
だがタイタン事件とウォールの建設で、四方八方に通じていた地下鉄路線が途絶え、都市の「血管」としての機能が果たせなくなっている。
放棄された地下鉄にはどんどん汚染が溜まり、大半のトンネルもタイタン物質に完全に塞がれ、一般人の侵入を困難にしている。そして、ここは降臨団の主な活動場所となった。
2-7
地下排水システム
降臨事件前の都市中心部として、地下排水システムは全て自動化、AI化されており、人力のメンテナンス不要で都市全体の給水と排水機能を実現できる。
降臨事件後もしばらく機能して、市民たちに汚水処理と清潔な水の提供をしていた。だから誰も予想できなかった──タイタン物質の蓄積により排水システムが機能しなくなった上に、都市の給水網に次々とタイタン物質を送るなどとは。水の中に紛れた微量のタイタン物質は致命的ではないが、用心する必要がある。
外周ウォールを建設すると同時に、ユグドラシル社は地下排水システムのメンテナンスを停止し、普通の都市エリアとエリアゼロとを繋いでいた排水管を切断した。そこから、エリアゼロでの生活に必要な浄水は全てユグドラシル社が定期的に供給するようになった。
3-5
第三ウォール
降臨事件から1ヶ月後、ユグドラシル社は住民の避難とウォールの建造計画を同時に始めた。汚染が酷くなることもあって、ユグドラシル社はドローンで建築材料を運んだ。そして第三ウォールは最外層の安全措置として、2058年4月に竣工した。
しかし建造中、タイタン物質の拡散が多くの変化をもたらし、第三ウォールの形も大きく変わって、南北のエリアをより広くカバーし、より多くの住民が封鎖エリアに閉じ込められることになった。
9-10
外周ウォール
2058年5月、封鎖エリアの住民の避難に問題が出始めた。
体が結晶に覆われ、強い攻撃性を持つ変異した人間が避難ポイントの人が集まるところに現れ、大きな被害を起こした。
数日後、ウォールの外にある大型ビジネス地区にも同じような変異者傷害事件が起きた。恐怖がウォールの中から外へと瞬く間に拡散した。
世論に迫られたユグドラシル社と軍隊はエリアゼロ内の住民の避難を中止し、外周ウォールのゲートの一時的封鎖を発表した。
第七ゲートを含め、全てのゲートは開かれることはなかった。
3-5
スラムエリア
バッファーエリアの住民が自発的に作った集落。多くの住民はコヨーテか降臨団に入っているが、前者の方が人数が多い。
住宅の多くは安いモジュールでできた家屋で、第三ウォールに沿って建てられている。ここは生活条件も治安も悪い。
スカイタワーに住んで、ユグドラシル社が命の安全を保障するスカイタワー住人と違って、スラムエリアの住人は「無人権」団体と見なされている。
3-6
市場
階層も生活習慣も違う人たちがエリアゼロに隔離されている。彼らは元の環境や身分、栄誉を失いつつあるという事実を認めてきているが、長年の習慣が簡単には妥協させない。日常生活に必要な物資以外にも、様々な人たちの生活や娯楽の需要がこの市場の形成を促進した。
一方、危険を冒すことに抵抗のない商人たちも新たな商機を見つけた。彼らはより大きなリスクを背負い、峡谷から密輸品や人を運ぶことで金を稼いでいる。そういった「サービス」も当然市場で人気がある商品になった。
3-1
峡谷
2058年7月、第三ウォールが正式に完工した3ヶ月後、ユミルが突然現れた。
パトロール中の安全部メンバーの目撃証言によると、ユミル出現後、周囲を観察するような動きをして、すぐ近くの壁を壊し始めた。
他の被害を及ぼすかどうか不明のため、ユグドラシル社はヘイムダル部隊を派遣し、正面から止めに入った。攻撃を受けたユミルは強力な反撃を行うと同時に、壁の破壊を止めなかった。そしてウォールが破壊された後、ユミルは自ら消えた。ヘイムダル部隊は7人死亡、4人重傷。当時、民衆の不安を和らげるために、外部にはヘイムダル部隊はユミルを見事撃退したと公言している。
4-3
汚染エリア
第三ウォールに取り囲まれたエリアで、酷い汚染が蔓延している。かつてここに住んでいた住民は全て避難したが、未だに避難時の混乱が見える。
一般人は普通このエリアに入ることはないが、タイタンを神聖視する降臨団は汚染エリアを聖地だと思っている。彼らは汚染エリアに足を踏み入れ、「聖地巡礼」をするほか、数多くの重要な儀式を汚染エリアで行っている。特に、タイタン物質に塗り替えられた園林を、自分たちの墓地にしている。
4-5
タイムセントラルスクエア
2003に創設され、全ての公衆施設が最先端技術を用いて、人工知能システムを搭載し、人力のメンテナンスがほぼ必要ない広場。この場所の全てには都市の創造者の野心──「理想郷」を作り上げる願いが込められている。
広場のスクリーンには都市の最先端娯楽試合「ヴァルキリーゲーム」の広告が映されていて、いつまでも降臨事件前の穏やかなひと時を繰り返している。降臨事件後も、汚染されたロボットの一部はまだ運転していて、人込みが逃げ去った後の現場を丁寧に掃除し、広場を綺麗にしている。
7-7
降臨団聖壇
儀式の流れ
全員が集まった後、司教が祭壇の前に立ち、大予言などの名義のもと、会員とともにタイタンの慈愛に感謝し、タイタンを賛美し、己の罪を懺悔する。その後、聖女は祭壇の前に立ち、謳い、会員を祝福して、「最終浄化」の予言を伝える。聖女の力は降臨堂を全て覆い、皆が聖女の歌声の力で柔らかい光に包まれて、聖女が伝える情報に何の疑いもなく涙を流す。歌が終わると、皆が頷き、両手を胸元に重ねて、タイタンが己の罪を浄化するように祈る。最後に、指定の人員が聖血(タイタン物質を薄めたもの)を皆に配布する。皆がそれを服用すると、司教は再び皆とともにタイタンに感謝し、年度祭りに参加する会員たちにタイタンの福音を宣伝するように言い付ける。そして儀式終了が宣告され、皆が秩序を守りながら退場する。一連の流れは約2時間で行われる。
8-2
スカイタワーの低区
それほど裕福ではないが、十分にスラムエリアから抜け出せるバッファーエリアの住民は、スカイタワー低区の住民となり、ここを頼りに自分の生計を立てて、ビルの間に複雑に絡み合った空中廊下を築き、立体化された居住区域を作った。全体的に言えば、やはりスラムエリアより頑丈だし、安全で快適だが、唯一の欠点はビルの屋上にプラットフォームがあるビル間エリアではほとんど日光が見えないことだ。行動しやすいため、各勢力も情報屋や手先を多数ここに配置している。より多くの不幸な人々から見れば、やつらは封鎖エリアに住んでいるようで住んでいない存在であるため、彼らはこっそりこのエリアを「スカイタワー」と呼んでいる。
7-11
英霊の道
降臨団の簡易葬儀設備、主に通常の告別式やタイタン葬ができない場合、信者の遺体を処理するために利用されている。
一般的にはビル間の踊り場に設置され、本体は数本の四角い移動式パイプシステムであり、ドローンで空中に吊るされる。司教、洗礼官や聖女などの上級者が司会する告別式が終了すると、タイタン物質化した遺体がこれらのパイプに吸入されて空中に排出され、高層ビルで囲まれた縦風道で吹き散らされる。
その仕組みはブリーシンガメンと同じく、本質的にはタイタン物質の汚染をまき散らすことである。
7-2
スカイタワーの高区
封鎖エリアでさえ、格差がなくなることはない。
最初はユグドラシル社によるバッファーエリアに閉じ込められた住民への「人道援助」で、軽量合金建材を使い、既存の高層ビルの上にプラットフォームが建てられて、さらに高い空中ビルが建設された。主な目的は、いつ現れるか分からないタイタンと万が一のタイタン物質汚染拡散を防ぐこと。短期間の発展を経て、この地域で、金持ちや各封鎖エリアの有力者が暮らす高級コミュニティが形成された。十分な料金を支払えば、数十階にある広いスイートルームから一望できる光景は、隔離区にいる事実を忘れさせるには十分だ。
5-1
深海エリア
建物の外見や道のレイアウトはそのままだが、構造や建材、その他の付属物はタイタン物質と同化している。
タイタン結晶は「デンドロン」のように勝手に成長し、ビルや街を横切っている。タイタン汚染に抵抗力のない一般人は、防護服を正しく着ていなければ、数時間から数日のうちに知性を失い、非人間的な未知の存在になってしまう。
【明灯新祭】伍・横取り
タグ駐機場
駐機場はタグ支社ビルの屋上にあるが、飛行装置はタイタン汚染に影響される可能性があるため、ここはエリアゼロを通る物流が常用している交通ハブではない。
特殊な状況では、エリアゼロの厳しい規制ルールに違反しないことを前提として、他方面の審査を通り、天気状態、汚染状況が安全な範囲内にある時のみ、使用可能となる。そのため、使用頻度が極めて低い。
【明灯新祭】卯・彼我
無人運送車
スカイタワーの様々なエリアを繋ぎ、タグ物流運送システムで最も重要な一環である。パイプ運送システムと一緒にタグのスマート無人運送構成する。エリアゼロの基礎物流の8割を担っている。
手動式のオペレーターコンソールを装備しているが、速度や安定性の面では物流に最適化されているため、人を乗せるには適していない。しかし、タグの新入社員は必ず先輩に騙されて輸送車に乗り込む。これは新人の定番チャレンジになっているらしい。
【明灯新祭】辰・援護
明灯新祭の屋台
タグ支社の最高執行責任者である倉尭は、故郷で行われる明灯祭の習俗を明灯新祭に持ち込んだ。その中の一つは屋台を出すことで、エリアゼロの人々を引き寄せる。遊んで、買い物して、美味しいものを食べてリラックスすると同時に家族と一緒に楽しませる。
屋台の店主を務めるのはタグのスタッフやスカイタワーの幹事たちである。屋台の商品や景品はチャリティーで提供されているため、タグはこの機会にエリアゼロの人々に物資を配布する。
【明灯新祭】酉・接近
迎客松の秘密
この迎客松はタグ支社の責任者である倉尭の故郷から持ち込まれた盆栽で、「粘り強い」とう意味がある。私が気になっているのは、木の幹に刻まれている「私を見つけて、ラン。」という判読できないほどの小さい文字だ。
これを刻んだのは誰なのか、そし「ラン」というのは誰なのか?
親切な金琅は手がかりを教えてくれた。彼女は私たちを連れて、「ラン」という名前のタグ従業員を見つけた。
「私は夏蘭と申します。」彼女は自己紹介をしてくれた。
その後、夏蘭はあるストーリーを教えてくれた。彼女は幸運にも「壁の外」で生活しており、給料のためにエリアゼロに派遣された。彼女はただ自分の仕事をこなし、ここでは誰とも関わりを持たず、仕事が終わればエリアゼロを出て家に帰ると決めていた。
しかし彼女はここの人とエリアゼロの生活を知れば知るほど、エリアゼロを離れたくなくなった。
夏蘭は物資や荷物を届けるとき、人が彼女を見る目を忘れることができなかった。エリアゼロに来るまでは、彼女は普通のデータマイナーで、誰かに必要とされることはなかった。
「でも、自分を失うことが怖いです。注意として、昨年の明灯祭であの言葉を刻みました。」
「矛盾してますよね?最終的に私はエリアゼロを離れて、『普通』の生活に戻るでしょう。」
夏蘭の悩みは理解できる。苦難の中に美しさがあることは否定しない。そうでなければ苦難の中では生きていけない。しかし、決して苦難を当たり前だと考えてはいけない。いつかまた光を迎えるから。
SP1-4
遭難者の渓谷
ホルム地区とイェロシャ地区の間を横断する渓谷。周辺の山は切り立っていて、道が細長い。今世紀最初のイェロシャ内戦中、グスタフの部隊はここで敵の機動化作戦隊を待ち伏せし、少ない損失で敵の戦力に大打撃を与えた。それから、ここは「遭難者の渓谷」と言われるようになった。
イェロシャ連邦が解体した後、軍がイェロシャ辺境線を封鎖したため、遭難者の渓谷は陸路でイェロシャに出入りできる貴重な道となっている。そのため、いくらここが危険だとしても、巨大な利益のためか──もしくは生への執着のためか、たくさんの人がここに来ている。
SP1-6
鋼鉄工場の建築群
石炭鉄鋼共同体の中核をなす鋼鉄工場。イェロシャの数多くの工業都市の中で、高くそびえ立っている鋼鉄工場は都市のランドマークとなっている。
近くの千羽地区やホルム地区に比べて、イェロシャの寒さは群を抜いており、あまりの劣悪な環境に、人が征服欲を失うほどだ。イェロシャ人はこのような土地に都市と工業エリアを建築し、鋼鉄をもって蒼白に対抗している。氷原に点在している工業都市は鼓動している心臓のようで、鉄道は血管となってそれを繋いでいる。陸は視界が悪く、海は流氷に満ち、他の都市との往来は大抵の場合、鉄道を利用する他はない。1世紀前まで、外の世と隔離されていた工業都市の市民は、鉄道に対し宗教的とも言えるほど熱狂していた。汽笛の音と共に食べ物や毛皮、燃料がやってきた子供の頃の思い出は、皆の脳裏にしっかりと焼き付いている。
12A-5
要塞
要塞はイェロシャにある一連の地下防御施設の総称である。
一世紀前、要塞はイェロシャの人々と軍隊の通常の防御手段として使われていた。イェロシャ帝国の皇族も何かから逃げる際に頼みの綱としていたが、どんなに堅牢な要塞でも暴君を救うことはできないことが証明された。
帝国最後の皇帝は、グスタフ率いるゲリラ隊によって要塞に葬られた。
第一次連邦戦争の後、グスタフは旧帝国の要塞を修繕し、後方の人の住処および物資の保管場所として要塞の第一層を設けた。今でもイェロシャに住む老人の中には、その要塞を「グスタフ要塞」と呼んでいる者もいる。
2047年、イェロシャ連邦崩壊後の乱戦の中、さまざまな軍閥と各地の勢力が期せずして要塞を再び使用し、グスタフ要塞を地下に拡張して要塞の第二層が形成された。
2057年、降臨事件の後、バレンツ機器は要塞を更に拡張し、タイタン汚染から逃げるために大勢の人を地下へ移動させた。そこから、イェロシャ要塞は地下都市のような存在となり、民間施設だけでなく、交通、水道、電気も地下に移設された。
12B-2
エンジン組立室
ロケットエンジンは航空科学の重要な一部として、イェロシャでは常に高く評価されている。北風航空都市はこの分野で主要な役割を果たしており、航空センターとしてだけでなく、最新型のロケットエンジンを直接製造し、組み立て、そしてスーズダリロケット基地に送り出している。
12B-1
宇宙船「風雪」号
「風雪」号はイェロシャで初めて自動操縦モードでの宇宙飛行を行った宇宙船で、82回の飛行歴の中で数百人の宇宙飛行士を地球と地球低軌道間で運び、また数千トンの宇宙ステーション建設資材を運搬した。イェロシャの黄金時代において、「風雪」号の発射は大抵いつも人類の航空事業の進展を象徴していた。「風雪」号の最も誇りとしている設計は、その自動操縦システムである。このイェロシャ独自に開発されたシステムは、「風雪」号が長い稼働期間中に事故を一度も起こさないことを保証した。それ以外にも、重量、エンジン性能、安全性においても当時の最高峰に位置していた。
残念ながら、機体の材料の要求が高く、建造費が高価であったため、「風雪」号の後、イェロシャは同型の宇宙船を製造することが難しくなった。グスタフはより経済的な新型「霜花」宇宙船の開発を推進したが、「霜花」が登場する前にグスタフは亡くなり、結局イェロシャの宇宙船事業は悲惨な終わりを迎えた。
04 異相研究
(全4)
2-12
ブリーシンガメン
広く伝わる神話によると、「ブリーシンガメン」は女神フレイヤの一番大切な首飾りだった。ある日、それはロキに盗まれ、オーディンに渡された。オーディンはフレイヤを脅迫し、二十人の諸侯の国王の間で戦乱を起こさせ、殺し合いを繰り返させた……
一部の神話典籍では、太陽の女神フレイヤは「グルヴェイグ」とも呼ばれていると記されている。
2-9
タイタン物質
封鎖エリアに現れる結晶状の物質、タイタンの身体組織と同じ物質のようだ。不安定なアポカリプスを引き起こす放射能汚染をまき散らし、封鎖エリアの主な危険の一つである。
物理的な性質が変化し、「キオーン」などの形態になることもある。
4-1
キオーン
どの空間にも兆候なく現れることがある。汚染エリアでもユグドラシルに近いほどよく見られ、タイタンと一緒に、あるいは先んじて現れることが多い。キオーンは広範囲な気象現象ではなく、明らかな境界線がある異常現象であり、深刻なタイタン汚染を伴う。過去に汚染エリアから送られてきた映像資料によると、キオーンはタイタン以外のあらゆる物質を透過することができ、一般的には積もることがない。それが伴う汚染と合わせて考えると、キオーンはタイタン物質と類似した構造ではないかと推察される。
10-6
デンドロン
「私は砂礫から来たもの。私は風に吹かれて散ってしまう」
「炎の中で溶け、光線は思考の模様を描く」
「金は繋がる橋を鋳造し、世界はそのために震える」
「私は吹き散らされ続ける。あなたたちを不朽の河岸へと導く」
デンドロンに触れる直前の降臨団メンバーを制止して尋ねたところ、彼らにはそんな歌が聞こえていたそうだ。
05 録音記録
(全6)
10-9
無名者の録音
4-2
来歴不明の録音
2-4
ユグドラシル社通信端末
5-4
ベーオウルフ通信端末
【夢幻迷途】光闇の追駆
楽な戦闘
【夢幻迷途】光闇の追駆
1本の電話
06 データキャリア
(全39)
5-9
安全部03チーム
設備に残されているのは、完全に消去されていない少数の録画変換ログだけで、復元すると少量のテキストメッセージが手に入る。
「ヘイムダルチーム、ミッション完了、安全部03チームは配置に就*8きました。
今回の作戦による異常殺害現場の清掃を開始します」
3-1
逐光者の記録01
ドローンチップデータ:
カメラは激しい揺れの後、地面から垂直に上昇し、空中で安定し、笑っている4、5人の少年少女に焦点を合わせた。
彼らは身を寄せ合って集合写真を撮った後、笑いながら散開した。撮影担当のドローンは忘れられて、電源を切って片付けられることなく、映像を記録し続けた。
「フリティアさん、『火種プログラム』について少し質問していいですか?」
銀灰色の短髪を持つ青い服の少年は、はしゃいでいる他の人たちには加わらず、どこかよそよそしくしていた。
彼はずっと若い女の子の後ろを歩いて、ときどき技術的な質問を聞いた。
「フリティアさん……」
青い服の少年は何度も呼びかけた後、彼女はようやく山積みのデータから目を離し、何度も繰り返される質問に耳を傾けた。
「応用シーン?ええと、ドローンや自動機械にリスクの高い作業を担わせることで、危険な場所で作業する多くの人々を助けることを期待している……」
3-4
逐光者の記録02
プラスチックのかごに入ったHDビデオカメラ:
カメラをセットした男が、素早く数歩後ろに下がってから、カメラに向かって語り始めた。
「私たちはまるで使い道のないゴミのようで、この無情な社会に忘れられた」
彼は緊張した面持ちで、テレポーターに目をやった。
「2週間前、妻は食料の配給を受け取るために列に並んでいた。エリアゼロに閉じ込められている人々と同じように、他人に危害を与えるような行為は何もしていなかった……」「彼女はおとなしく列で待っていただけだった」男は鼻を鳴らした。「そして、武器を積んだドローンが突然みんなの上に現れ、理由もなく発砲した」
男の方が微かに震え始めた。
「妻は……そのまま……永遠に……この世から去った……」
「数日後、俺は噂を耳にした。貯金をはたいて、スカイタワーの幹事からディスクを買った。そのディスクには、妻が撃たれ、泣き叫び、命乞いをする一部始終が記録されていた」
「幹事が教えてくれた。このディスクはそうは見えないけど、壁の外で一番売れている娯楽商品だそうだ」
「俺たちは、ただの、娯楽商品だったのか?」
「軍やマスコミ、ユグドラシル社にいろいろなルートで連絡したが……誰も答えをくれなかった」男はついに感情を抑えられなくなり、泣きながらカメラに向かって訴えた。
「奴らは『事件は受理された、情報があったらお知らせする』と何度も繰り返すだけだった!」
「ウソだ!全部ウソだ!ウォールの建設中にした約束や保証は、何一つ守られなかったのだ。徹底的な欺瞞だけだ!」
「奴らは俺たちをゴミとして扱うだけで、人間として扱ったことは一度もなかった」
「俺たちは……」
画面はノイズに覆われた。タイタン物質の影響を受けたか、その後の画像データを復元することはできない。
3-7
逐光者の記録03
ゴミ箱の中のディスクファイル:
ドローンのカメラが荒れ果てた街を素早くかすめ、最後は食料の配給を受け取るために並んでいる人々の上空に止まった。
「ダーウィンクラブの生放送へようこそ」ナレーションが再び響いた。
「待て、96人が見ている……」
「96人?それだけ!?」
「生放送が面倒だから?!はははは……」ナレーションの幼い男の子の声は、怒り気味に笑った後、極力声をひそめた。「これはエリアゼロ内の実際の映像だ、どのメディアからも見ることはできないぞ」
「あの淘汰すべき社会のカスたちは、家畜のように食べ物を求めて喚いている。劣等種は廃墟の中のゴミのために、動物のように殴りあう……」
「面白いだろう?俺たちと壁を隔てただけでこんなにも劣化している」
「刺激?刺激を与えてやるさ……」
3-9
逐光者の記録04
ゴミ箱の中のディスクファイル:
「まず、応援してくれた観客たちに感謝したい」男の子は画面の中央に立ち、怒りを押し殺す表情を浮かべていた。「技術的な問題のため、生放送はしばらく中止になるかもしれない」
「いや、軍の圧力で放送中止になることはない……ドローンを制御するシステムのせいで……」
画面の中に同じ服装のもう一人の女の子が突然現れて、男の子にささやいた。
「ベアトリス?」
「試してみよう、彼女がフリティアの代わりになれるかを」
6-11
3月の探索記録
外周ウォールの探索進捗度:17%
第7ゲートから外周ウォールに沿って東に向かって探索し、途中、複数のゲートが確認できる。厚みは民間の武器では破壊不可能と推測。複合機械式コンビネーションロックが採用されていて、暗号化キーは解読不可能。ゲートから突破口を探す可能性を排除する。生存物資計画:
1.水:現在のところ水源は十分にあり、今回の物資に浄水がなくても、飲用基準に達する浄水を得る方法がある。しかし今月は入浴回数を抑えなくてはならないし、予備物資の在庫もほとんど使われている。
2.穀物:今のところ十分なので、一部を予備物資に回す。
3.野菜:汚染エリア内で土を使わずに栽培した野菜は汚染されていないようで、急場をしのぐことはできるが、残念ながら少量であり、個人的に複数回できる程度。
4.肉:少し前にもらった人工肉はまたタケネズミの細胞で育てられたみたいだ。このクソ幹事、どんだけタケネズミが好きなんだよ。
5.薬:ティーン症候群の病状はしばらく大したことはなく、3日分の抗生物質を交換し、予備物資に回すことができる。
7-4
5月の探索記録
外周ウォールの探索進捗度:42%
現在の調査位置では、壁の強度は全て均一で、新しい技術を使っているらしく、壁の継ぎ目を見つけることが難しい。爆破して脱出口を作れる可能性は低い。それに、市場の位置がユグドラシル本社からこんなに近いとは思わなかった。まさか目と鼻の先とは。しかし、この住宅エリアを通り過ぎると、ますます寂しくなってきた。ユグドラシル社から一番遠い壁の中の位置に、守りが薄い脱出口があるかもしれない。1.水:普通の水源を試してみたが、噂の通り汚染が進行することはなく、飲んでもティーン症候群は発生しなかった。これで貯蔵空間を節約できる。
2.穀物:最近はティーン症候群が発症した時の痛みが空腹感を紛らわせてくれるので、節約できる。
3.野菜:異常なし。
4.肉:まだタケネズミ。牛の細胞を手に入れるチャンスがあれば……
5.薬:ついにアドレナリンを手に入れた!!
8-4
8月の探索記録
外周ウォールの探索進捗度:86%
ウォールの底部に沿って移動すると、各幹線道路に接する壁面には通行ゲートが設置されているが、第7ゲートから離れるほど、ゲートの使用率が低くなる。ドローンでゲート外を確認すると、衛兵の数が減り、監視カメラの数は第7ゲート付近の2倍になっている。1.水:タイタン汚染水の継続摂取は汚染やティーン症候群の悪化には繋がらないみたいだが、最近は手足の痺れを感じる。水と関係あるかは分からない。
2.穀物:最近空腹感がないので、予備に回す物資をもう少し節約できる。
3.野菜:異常なし。
4.肉:やはりタケネズミ、もう二度と肉は食べたくない。
5.薬:鎮痛剤がまた切れた。ユグドラシル社はこんなにケチなのか?量が少なすぎる。この前来た新人の幹事は欲張りすぎるだろう。
8-10
【データ削除】物資記録
プラン1:【削除】
プラン2:【削除】を登る
プラン3:タイタンを誘導し、混乱に乗じるプラン実行可能性分析:
[削除][削除][削除]プランを分析してもしょうがないだろう?実行可能なプランはない!あちこちにユグドラシル社の衛兵がいる……どのゲートの外にも安全部のクソ野郎どもが!もう逃げられない!!逃げてもしょうがないんだ……身分証明書も……仕事もない……薬を買うお金もない……疲れた…お腹が空いた……痛い……予備物資在庫:抗生物質(3/26)鎮痛剤(0/40)アドレナリン(0/37)
浄水:1300ml
食糧:3.2kg
【明灯新祭】伍・横取り
「なくした」個人端末
「072008,073006,081008,081404……」
拾った端末を起動すると、5秒後に画面が黒くなり、端末は二度と起動できなくなった。技術者に相談したところ、データは修復不可になったが、幸いなことに、数字は記録されていた。
タグ支社の管理者である倉尭はこの件を聞いて、どこでこの端末を拾ったのかを聞いた。安全室の外だと知り、彼の顔が真っ青になった。
この数字は時間と、その時間に安全室のドア前のエリアを通るセキュリティロボットの数を意味する。どうやら、誰かが安全室のセキュリティシステムを細かく研究したようだ。この端末は「なくされたもの」ではなく、わざとこの誰も通らないところに置かれ、誰かに拾われるのを待っていた。
上述から判断して、犯人はタグの従業員ではなさそうだ。
【夢幻迷途】光闇の追駆
ハルマ小隊01
ソウヨウ:
10月19日、ミッション記録……クッソ、残したいものなんてねぇよ……
カーシア:
かなり危険なミッションだとウィルが言ってたし、最後の遺言だと思って残してみたら?
ソウヨウ:
けっ、そんなもん残す相手なんて俺様にはいねぇんだよ。
カーシア:
てっきりもう結婚しているのかと。じゃあ、家に住んでいる彼女は……
ソウヨウ:
ただの遊びだから。結婚なんて面倒くせーし、隊長みたいになりたくねぇよ……
ソウヨウ:
結婚、離婚、財産配分、病気の娘……考えるだけでも息苦しくなるぜ。
【夢幻迷途】光闇の追駆
ハルマ小隊02
ウィル:
そうすれば俺の身の安全が保障されるのか?
Ω:
5分後に研究所のセーフハウスの座標と地図情報が届く。心配ない。
ウィル:
一体どんなセーフハウスなら核爆発を防げるってんだ?
Ω:
ユグドラシル社製のセーフハウスだ。さあ、このミッションを受けるのか、どうなんだ?
ウィル:
フン……まるで選択肢があるように聞こえるな……
ウィル:
なら隊員たちは?そのセーフハウスは何人用だ?
Ω:
真実を知る者1人だけだ。
Ω:
アンダーソン、子供の全身義体改造の費用を出せる人なんて少ない。
Ω:
本当にいい父親だな。とてもとても……いい父親。
【夢幻迷途】光闇の追駆
ハルマ小隊03
ウィル:
10月19日、ミッション記録。
ウィル:
ウルビーノ先生、エルザの手術と親権について……
ウィル:
あんたをエルザの保護者に指定すると、俺は決めたんだ……
ウィル:
関連する文書や手続きはすでに送信した。
ウィル:
手術に必要な費用も全部あの子の口座に預けた。
ウィル:
エルザを頼む。そして……エルザの母親も。
ウィル:
もしエルザが俺のことを聞いたら……
ウィル:
「パパは不思議の国へ繋がるウサギの穴に落ちて、エルザへのプレゼントを探す冒険をしに行った」と、そう伝えてくれ。
【夢幻迷途】光闇の追駆
ハルマ小隊04
カーシア:
10月19日、ミッション記録。なんか……何を話せばいいか本当に思いつかない。
カーシア:
とりあえず、あなたたちがこれを聞けると仮定しよう。
カーシア:
友人から聞いたけど、この町ではとても大変なことが起きている。
カーシア:
あと数日もすれば、軍は撤退命令を公表するでしょう……だからできるだけ早くここを離れて。
カーシア:
私はすでにリュックオンの屋敷を購入して、あなたたちの情報を入退出システムに入力したから、ひとまずそこに住むといい。
カーシア:
ほかに生活に必要な出費は、あなたたちなら問題ないはず。
カーシア:
それじゃね……バイバイ、お父さん、お母さん……
【夢幻迷途】光闇の追駆
ハルマ小隊05
ウィル:
ミッション記録、日付は……判断不能。
ウィル:
健康状況……小隊生存状況……
ウィル:
ソウヨウ……ウィル・アンダーソン……カーシア・クライ……
ウィル:
ハルマ小隊……原子爆弾……
ウィル:
オレ……オレ……オレ……オマエ……オマエ……オマエ……
【夢幻迷途】光闇の追駆
ハルマ小隊06
ウィル:
現状に対処するためには、崩壊する前に全部記録しなければ……思い出せること全て……
ウィル:
以前の記録から推測すると、俺の名はウィル・アンダーソン。ハルマ小隊の隊長だそうだ。
ウィル:
俺たちはミッションを遂行するために……ここに来た。俺は……雇われた身である。
ウィル:
ハルマ小隊は……ユグドラシル社に所属する非公開の武装勢力で……
ウィル:
ミッションは無事完了した……だが俺たちは、明らかに……裏切りに遭った。
ウィル:
……ミッションそのものが、俺たちを葬るための罠だったのかもしれない。
ウィル:
どうやら俺たちは、知られると困るような情報を掴んでしまったようだ。
ウィル:
コノケン……ケン……ケン……ハ……ハ……ハ……
【夢幻迷途】光闇の追駆
ハルマ小隊07
ウィル:
既存の録音データを比べると、毎回記憶が異なっている。
ウィル:
活動範囲に何らかの制限が……覚醒する場所も毎回違う。
ウィル:
これで「生きている」と言えるのか?
ウィル:
ふっ……自分が生きているのか死んでいるのかもわからなくなるなんてな。
ウィル:
波の音が俺たちを呼び覚まし、また扉の外に投げ出された。
ウィル:
アレ……アレ……アレ……アレ……
<18> 【夢幻迷途】光闇の追駆
ハルマ小隊08
ウィル:
もうどのくらい過ぎたんだ?3年?30年?
ウィル:
ユグドラシルの裏切りにより、俺たちはここに閉じ込められた。
ウィル:
死ぬことも、生きることも、選ばせてはくれない。
ウィル:
崩れ落ちるたびに意思が砕かれ、他の意識と混ざっていく。
ウィル:
そして怒りは、最後に残された命の意思を支えている。
ウィル:
……俺の迷い込んだこの世界も……俺とともに怒りに燃えている。
【夢幻迷途】光闇の追駆
ドクターケント01
ドクターケント:
設備のアップグレードも経費の追加もプロジェクトには必要なことだし、何を心配してるんだ?
Ω:
「エッダ」じゃなきゃダメなのか?あれは1分止めるだけでも、会社は莫大な費用を支払わねばならないんだよ。
ドクターケント:
「エッダ」の力を借りれば、私は一人でチーム全体を超える働きを見せられるよ。
Ω:
「エッダ」を一時停止してアップグレードするなら、理事会を開いてτの同意を得なければならない。
Ω:
私たちの本当の目的を隠しながら、彼女を説得できるだけのアップデート案を提出しないとな。
ドクターケント:
「エッダ」をアップグレードしたら、彼女の「ヴァルハラプロジェクト」にも役立つのではないか?
【夢幻迷途】光闇の追駆
ドクターケント02
ドクターケント:
いつまで待たされなければならないんだ?
Ω:
新しいモジュールを全部実装するには、最後の「リミッター」をかける必要があるんだ。
Ω:
「エッダ」に必要以上の権限を与えたら危険だとτが判断したから。
ドクターケント:
「リミッター」?性能が制限されることはないよな?
Ω:
自己破壊プログラムや利用規約などだから、性能に影響はないと思う。
ドクターケント:
自己破壊プログラムだと?滑稽だな。「エッダ」は彼女の作品ではなかったのか?
【夢幻迷途】光闇の追駆
ドクターケント03
ドクターケント:
勤務時間に何を見てるんだ?神話モデル?こんなのプロジェクトに関係あるのか?
プロジェクト研究員:
り、リーダー……違います、これは……
ドクターケント:
君が見ているものはプロジェクトに関係あるかって聞いてるんだ。
プロジェクト研究員:
あります……だってこれは……今回の更新でダウンロードした……
ドクターケント:
君はヤドリギ宇宙ステーションのサーバーで神話意識モデルをダウンロードしたというのか?
プロジェクト研究員:
ほ、本当なんです……。
ドクターケント:
私が責任を持って調べるとしよう。君はもうクビだ。
ドクターケント:
被検体になりたくなければ、荷物をまとめてさっさと消え失せろ!
【夢幻迷途】光闇の追駆
ドクターケント04
ドクターケント:
私の判断が正しければ、これらの実験の考案や理論的な推測は全てτによるものなんだろう?
ドクターケント:
ならば彼女をプロジェクトに参加させた方が良いのではないか?
ε:
残念ながら、私たちとτとでは考え方に根本的な違いがあるのでな……
ドクターケント:
もしτがプロジェクトに参加すれば、スタッフの誰よりも役に立ってくれるはずだ。「コスト低下と効率倍増」、君の口癖だろう?
ε:
……君はτのことを何も分かってないな。彼女は私たちの仕事など、全く興味ないんだ。
<23> 【夢幻迷途】光闇の追駆
ドクターケント05
Ω:
紹介するよ、ドクターケント。こちらは降臨団の大司教、マッズ・ケゴールだ。
ケゴール:
マッズと呼んでください。あなたのプロジェクトは人類にとって重要な意味があります。
Ω:
これから彼が実験素材を提供してくれる。
ドクターケント:
初めまして、パトリック・ケントと申します。
ドクターケント:
特別な機会ですし、大司教様直々にご教示願いたいことがありまして……
ドクターケント:
降臨団福音書にありますように私たちの哲学と宗教は死への恐怖に由来します。
ドクターケント:
ならば、大司教様にとって我々の仕事をどのように考えますか?「永遠の命」としての成果があれば、降臨団としての在り方に支障をきたすでしょう。
ケゴール:
おお、とても積極的な……興味をお持ちのようで。
ケゴール:
先ほどもお伝えしたように、人類にとって重要な意味があるプロジェクトです。「永遠の命」があろうとも、私たちを苦痛や、死に対する恐怖から解放することはありません。
ケゴール:
凡人が永遠の命を得ても神にはならない。ゆえに私たちはまだ信仰が必要なのです。
【夢幻迷途】光闇の追駆
ドクターケント06
物理学者:
ドクター、一度家に帰りたいので休みを取ってもいいですか?
ドクターケント:
先日の会議で決めたことを忘れたのか?私を含め、12月までは誰も仕事を抜けてはならない。
物理学者:
でも最近、どうも体の調子が……
ドクターケント:
ああ、君は残業のたびに体の調子が悪くなって、ずいぶんと都合のいい病気だな。
物理学者:
そんな!ドクター……
ドクターケント:
仕事を続ければいい。職場で倒れることはないはずだ。
【夢幻迷途】光闇の追駆
ドクターケント07
ドクターケント:
実験日誌153。
ドクターケント:
分かった!ついに分かったぞ。「降臨」の原因が!
ドクターケント:
計算能力の向上は、ただ要件を満たしただけに過ぎない。
ドクターケント:
暴走の鍵は意思だ!あれによって意思が生まれたんだ!
ドクターケント:
τだ!τがアップロードした神話モデルが!いや、重要なのは……
ドクターケント:
神話モデル………無重力工場………バルダー抑制剤……彼女の目的は一体?
【夢幻迷途】光闇の追駆
ドクターケント08
ドクターケント:
理事会の皆々様、お知らせしたいことが二つほどございます。
ドクターケント:
一つ、皆々様の長年の投資と努力が無駄になることは決してございません、どうぞご安心を。
ドクターケント:
第5研究所のほとんどの成果と貴重な設備は、マッズ・ケゴール大司教様のご協力により新設の研究室に移転いたしました。
ドクターケント:
二つ、身の安全を考慮した結果……新設の研究室の場所はしばらく秘匿させてもらう。
ドクターケント:
それ以外にもいくつかの保険をかけ、各所ロックは「生きている」私しか解除できない。こうでもしなければ、第5研究所の大事な情報が暴かれるかもしれないからな。
ドクターケント:
お互い慎重に考えよう、さもないと……
【夢幻迷途】光闇の追駆
ドクターケント09
Ω:
乗り物を用意してあげるから、仕事が終わってから何事もなかったかのように離れるといい。
Ω:
その後ハルマ小隊はビル全体を封鎖し、安全を確認した上で解樹を起動する。
ドクターケント:
街全体が巻き込まれることになるし、どうやって隠すつもりだ?
ε:
「ユミル」の謎の力のせいにするしかないな。
ドクターケント:
ほほう、ではよろしくな。
12A-1
パーティーのメニュー
ヘス湾海鮮のお通し
マスとキュウリのサラダ
ウズラの卵のせ焼きしいたけ
鹿肉のチェリーソースかけ
アヒルのトマトスープ煮込み
ハスク牛のローストビーフこのような封鎖の厳しい街で、イエロシャの東部に位置するヘス湾で獲れた海鮮が食べられるとは、これもオルロフ公爵の手腕によるものだろう。ウズラの卵と鹿肉はかつての国賓パーティーに欠かせない食材で、トマトスープとローストビーフも伝統的なイエロシャ料理である。こう見ると、この食事のレベルは驚くほど高い。
──分析員
12A-3
『鋼鉄とイェロシャ』その一
かつてのイェロシャ連邦統治者、グスタフの生涯を綴った伝記。
「第一公民」グスタフ、元イエロシャ連邦の創立者であり、唯一の統治者でもある。前世紀70年代に生まれ、39歳で第一次連邦戦争を終結させ、その後35年間イエロシャを統治し、最後は謎に包まれた暗殺で亡くなった。彼の死後、イエロシャ連邦は崩壊し、やがて今のような局面に至った。
グスタフが統治する間、イエロシャ連邦は長く苦しい戦後復興期を迎えた。戦争とティーン症候群の影響を受け、荒涼としたイエロシャの広い領土に住む人はほとんどいなかった。そのような過酷な状況で、グスタフは驚くべきリーダーシップとカリスマを発揮した。彼はユグドラシル社と提携して、ヤドリギ宇宙ステーションの建設を支えるために、イエロシャの誇る宇宙センターを貸し出し、代わりに最初のバルダー抑制剤を得た。それと同時に、彼は人手不足解決するため人工知能の開発を主導した。驚く人々の視線の中、イエロシャは泥沼から抜け出し、2035年に「黄金の10年」の発展期に入った。永久磁気軌道、ウル工業エリア、北風宇宙センターなどの建設計画はこの間に完成したのだ。
この本には、グスタフの逸話が多く記録されている。例えば、孤児である彼は、両親がイエロシャ人ではない可能性がある。そのため、彼は自分の苗字を知らなかった。グスタフという名前も、文字が読めるようになってから自分でつけたものだった。しかし、イエロシャを統治するにつれ、「グスタフ」の名も栄光の一部になり、ファミリーネームとして受け継がれた。
12A-4
『鋼鉄とイェロシャ』その二
かつてのイェロシャ連邦統治者、グスタフの生涯を綴った伝記。
成人したグスタフは長年のアルバイトで貯めたお金でオートバイを購入し、西海岸から東の湾まで、イエロシャの雪原、山、荒野を走り回った。彼はこと土地に対しては深い感情を持ち、そこで様々な生活を送る人たちを見た。この時期にグスタフに会った人々は、この若者は明るく親切で、親しみやすく、いじめられた人のために表に立つ人物だと語った。
旅の後、グスタフは故郷に戻って弁護士になり、戦争が始めるまでの10年間、静かな生活を送った。この間、彼は多くの財産を築き、その大半を貧しい人々に分け与えた。子供の頃、彼は孤児として多くの貧しい人々に育てられたからだ。
この本ではグスタフを指して「哲人王」という言葉が頻繁に使われているが、これは多くのイエロシャ人がグスタフに対して抱いた印象だ。グスタフ自身は自分が覆したイエロシャ帝国を極度に憎悪しており、君主や皇帝に関連がある称号に反対したが、無上の功績を残した後、彼は「第一公民」の肩書と、リーダーとしての宿命を受け入れた。グスタフは誰よりもイエロシャ人の自由を追求し、この自由を守るために彼は甘んじて権力者になったと、伝記の著者はコメントした。
12A-6
未送信の緊急メッセージ
τさんへ:
失敗しました。
この街は私たちの想像を超えています。フワルナ、バレンツ機器、抵抗軍、裏町、更には地元のギャングさえも互いに抗争を繰り返していますが、心が通じ合っているかのように部外者を残らず探し出して抹殺します。市内では厳しい情報封鎖が行われており、情報交換は対面でしかできません。
三日前に合流予定だった「蜂」小隊は待ち伏せに遭い、今は行方不明になっています。彼らを探しに行ったアルセア*9も二日間戻ってきません……他の小隊は合流場所に姿を現しませんでした。生死も不明です。
今から、私はあの女公爵の要塞に入り、彼らの内部の通信チャンネルを見つけて全ての情報を送ります。もし不測の事態に遭ったら、このメッセージが私の遺書になります。
最後に、私を覚醒者にしてくれてありがとうございます。τさん、私はレーヴァテインに入ったことを後悔しません。
12A-7
未知の端末
2061.8.12
今日、隊長は全員にある薬を渡し、タイタン汚染に抵抗できる特効薬だと言って、私たちを見つめながら一人一人に飲ませた。正直、どう見ても怪しかった。飲むと腹の中が燃えるように痛み出した。これが薬だと知らなかったら、上が私たちを密かに殺そうとしているのだと疑うところだった。
2061.8.17
あの薬は本当に効果があった!今日ミッションに同行したポールの防護服が変異者に引き裂かれたというのに、彼の身には何も起きなかった。度胸のある隊員が防護服を脱いで外に出たが、信じられないことに、今もぴんぴんしている。
2061.9.20
数日前にある隊員が、体表にタイタン物質のようなものができたと言っていた。それが今日は私の手にも現れた……長官はこれは普通のことだと言っていた。なぜか、私も大したことではないと思った。
2061.11.19
やっと理解した。私たちは進化したのだ。もう弱い人間の体に囚われることはないし、変異者やタイタンのように理性を失うこともない。しばらくすれば、新しい人類がイエロシャを統治するだろう!
12A-2
公邸舞踏会の録音
舞踏会でゲストたちの会話を録音したデータ。
……
粗野な男性の声:ふん、こんな時に俺たちを呼び集めて、タチアナのやつ、魂胆が見え見えなんだよ!
憂鬱な男性の声:ソスローフおじさん、声を抑えて……
粗野な男性の声:何びびってんだ?確かに、あいつはオルロフ氏の財産を相続して、出世したが、俺たちをここに招いたからには何か頼みがあるに決まってる。
優しい女性の声:ふふ、タチアナが私たちの領地に投資を続けるなら、他のことはどうでもいいわ。
憂鬱な男性の声:その通りだ、カレーニナさん。何があっても、近年の僕たちに対する公爵様の態度は誰の目にも明らかだ。人情から言っても道理から言っても、彼女の頼みは断るべきではない。
粗野な男性の声:てめぇ、どっちの味方なんだ?公爵様公爵様って、あいつに誑かされでもしたのかよ?
憂鬱な男性の声:おじさん、僕も僕たちのために考えているんだ。おじさんだって、フワルナのような部外者に侵略されたくないだろう?
……
12A-8
フワルナ兵士の供述
フワルナ軍、またの名をイエロシャ第一軍。2042年に設立され、現在イエロシャ東部に駐留する軍集団である。フワルナは現在、大陸で最前線で戦闘を行っている唯一の軍であるため、そのスタイルと兵力は他の軍とは大きく異なる。
フワルナ軍は元々、イエロシャと千羽の境界に駐屯していたが、2047年、イエロシャ連邦崩壊の際に、軍の総司令官が一般人を守るという名目で許可なしに兵を動員してイエロシャに入り、数週間でイエロシャ東部の多くの領土を占領した。その後、軍本部はこれに対して曖昧な態度を示し、関連する兵曹に処分を下したものの、イエロシャの領土を返還することはなく、代わりにイエロシャに平和維持の部隊を増派して、後方軍事占領エリアを設けた。一方、フワルナはバレンツ機器と対峙する最前線に派遣され、戦闘と制圧を続けていた。
降臨事件後、タイタン汚染によりフワルナとバレンツ機器の戦いは中断された。そして、北風宇宙センターにデンドロンが出現した後、タイタン危機はさらに深まり、双方の間で前例のない長期停戦が成立した。
12B-1
遥かなる星空
前世紀には、イェロシャは大陸で随一の航空航宙技術を有していた。飛行機はイェロシャの西部から離陸し、広大な氷原と山脈を越えて東部へと向かった。ロケットは衛星を一つずつ宇宙に送り込み、最終的にイェロシャ自身の宇宙ステーションを建設した。イェロシャ連邦が建国された後も、グスタフは航空産業を重視し続け、同時に航空技術を軍事にも応用した。
しかし、イェロシャ連邦の大解体後、航空基地が争奪の対象となることは避けられず、ほとんどが戦火で破壊された。軍事用途のない宇宙センターは閉鎖され、多くの設備と技術が海外の会社に売却またはリースされた。かつてイェロシャ人の征服と夢を象徴していた宇宙ステーションと衛星は、軍閥の口座の中の数字に変わり、最終的には各イェロシャ人に向けられる弾丸や砲火となった。
現代のイェロシャ人にとって、星空はあまりにも遠くなってしまった。
12B-2
12B-5
調査報告No.012
12B-6
実験体0号研究記録
12B-7
ケントとの会談
見つけ方のコツ
基本的には、黄色く光るアイテムとしてフィールドに配置されているものが大半。
敵が配置されている場所から離れた隅の方にあることが多いので、フィールドを隅々まで移動してみれば殆どは発見できるはず。
6つに分けられた各項目は、いずれか一つでも発見すれば、その他残りの未発見分がどのストーリーパートにあるのかヒント表示されるようになる。
【例外】
- 02 情報の残片:フィールドにただずむ情報残留体(人の影)に触れる
- 03 風物百景:フィールドの特定地点を訪れる、または特定のオブジェクトを調べる