ウルフ

Last-modified: 2024-02-08 (木) 12:13:37

キャラクター解説

 『スターフォックス』シリーズのキャラクター。本名はウルフ・オドネル
 『スターフォックス64』で初登場*1。スターフォックスと敵対するアンドルフ軍直属の精鋭部隊「スターウルフ」のリーダーである。
 悪党ではあるが度量が広い親分肌*2で慕う者も多い。もちろん操縦士としての腕も一流。機体はアーウィンと同じく超高性能全領域戦闘機である「ウルフェン」。
 ジェームズ・マクラウドとの間に因縁があり*3、その息子のフォックスにも敵意を向ける。
 一度直接対決に敗れた後はその実力を認めつつ、フォックスを自分の手で葬ることを目的としつつある。フォックスが自分以外の誰かにやられることが死ぬほど気に入らないらしく、共闘することもしばしば。ただし素直に助けてやるつもりはなく、ウルフェンの羽に乗せるときも「てめえが勝手に羽に乗ってるだけだ」といったり、「忠告してやる」という上から目線でアドバイスを送ったりなどヒネくれている(ツンデレともいう)
 
 スマブラには『X』から登場。野性味溢れる戦闘スタイルを取る。フォックスやファルコのノウハウを活かせて短時間で作れるのも参戦できた理由と語られている*4。『for』では不参戦だったが、『SP』で念願の復活を果たした。

長所

  • ダメージが高く、それでいて連携につなぎやすい飛び方をする技が多い。3-4発繋げるともう40-50%ほど稼げることも。
  • バースト技も隙が小さく扱いやすい。
  • 上・下投げがコンボ始動、後ろ投げがバーストできる、前投げは追撃に適したやや低めのベクトルに投げると投げのリターンが高い。
  • 相殺できず、回転率も良い飛び道具を持つ。相手の出鼻を挫いたり、動きを見たりするのに便利。
  • 反射技も持ち、待ち合いに強い。
  • ライダーキック型空nや伸びの良いdaなど、差し込み性能にも困らない。
  • 空中横移動が速い。空中加速・落下速度もかなり上位に食い込む。
    • 従って、空中から間合いを詰める能力に長ける。地上の相手に対しても「透かし行動 or 空中技による差し込み」などの択をかけやすい。
    • シャープな空中軌道を活かし、優秀な各種空中技で相手に攻め込み、迎撃するのがウルフの最大の強みである。
  • 復帰は脆さこそあるが、復帰技が2種類ありどちらもふっ飛ばし力が高い。読み合いに持ち込むことは可能。
    • 復帰速度はそれなりにあるので、崖外で見てから狩るのは中々難しい。

短所

  • ダッシュ速度は遅め。
    • ステップ性能は優秀だが、走行速度はカズヤに僅かに劣る。
  • 技は少々大振りで、密着は苦手。ガノンと同じく、近接ファイターながら近づきすぎてはダメという難しい間合い管理が必要。
    • そのため、いわゆる「壊し」を得意とするファイター(ガノンや格ゲーキャラなどの肉弾戦特化ファイター)には、接近できても火力や撃墜面で差がつくという点で不利相性となりがちである。
  • 技のリーチも短め。飛び道具や空中速度を活かして上手く立ち回らないと中々差し込めない。
  • 復帰の融通が効きづらいため、復帰阻止に出ることがあまり得意でない。ガノンやマックの様な復帰力が低い相手の寿命を伸ばしてしまいがち。
  • 縦の復帰力が低く、低めに飛ばされると復帰阻止されやすかったり、そもそも届かなかったりする。
  • 飛び道具は便利だがバースト力は皆無。結局は接近して読み合いをしなければならない。

要注意技


  • クイックスラッシュ(空前)
    ウルフといえばブラスターの印象が強いが、実際はブラスターはコンボ始動技を当てるための布石にすぎず、
    本当に脅威なのはこの空前。特に喰らってはいけない技・その1。低%では上スマや掴み、中~高%でも空中攻撃や横Bにつながり撃墜まで見込める
    非常に優秀なコンボ始動技。ただし始動技としては下りで当たった場合のみ機能するため、意識していればガード、引きステで対応可能。
    リーチも長くはないため、先に空Nを出して追い払うなどもできる。とにかく相手が空前で差し込める位置を意識し立ち回ろう。
     

  • ウルフキック(空NA)
    食らってはいけない技・その2。単純にダメージが高い・持続が長い・後隙短いと優秀で、
    高%で持続部分にあたると倒れ吹っ飛びでダウン展開となり、そのまま下スマにつながったりする危険な技。低%でも掴みやDAが入る。判定もかなり強いが、ガノンの脚には及ばないので、基本的にカチ合えばこちらが蹴り潰せる。発生部分はそこそこ飛ぶので、崖端だと寿命撃墜になる。
    対処は概ね空前と同じでよいが、持続が長いためめくられやすいということを頭に入れておこう。
 

  • 掴み
    食らってはいけない技・その3。下投げ→DAや上投げ→空上などがつながり、単純な火力は空前始動よりは低いが、
    いずれも着地狩り展開に持っていかれるため食らいたくはない。また後ろ投げがバースト力が高く、
    超高%になってくるとステージ端から逆側に投げてもバーストできるほど吹っ飛びが伸びる。空中起動の性能の高さから、透かし掴みも強力な択として機能する。
    D掴み範囲でガードを固める、密着時に不用意に技を出す、などは控えるように。
     

  • ウルフクラッシュ(横スマ)
    発生は遅く、リーチも短い割にバースト力は横スマの中では平凡なので性能はお世辞にも高くない。問題なのは後隙が非常に小さいこと。ガノンのガーキャン性能ではガードできても反撃はほぼ不可能である。
    前作までのガノンの上スマような釣り行動としても使える。発生が見えても付き合わないほうがよい。
     

  • ガストスラッシュ(下スマ)
    一段目のバースト力が非常に高く、また攻撃範囲も見た目以上に広く、崖下までも射程にとらえる。
    復帰時に適当に置かれているだけでも怖い技。下から上Bのアッパー部分を当てようとか欲張ると普通に返り討ちにあう。
    素直に崖つかまりすること。
    魔王の優秀な崖捕まりにも容赦なくぶち当てられるので、いつまでも悠長に捕まっておくのはNG。
    後隙もかなり小さく、かつノックバックが大きいのでガードすれば反撃はまずないと考えて良い。「下スマガード→その場回避仕込む→反撃がスカる→もう一度下スマ」という犯罪ムーブも。逆にその場回避を仕込んでおくのを読んでドリャーをぶちかませれば儲けものである。
     

  • スピニングレッグシザース(上スマ)
    ブレイクダンスのような動きで回転しながら蹴りを放った後、足を閉じて逆立ちジャンプで上蹴りを放つ二段攻撃。
    撃墜力は上スマ界ではそこまで強くはなく、発生(13f)も特筆して早くはないが、表裏への広い判定で相手を拾い上げてから上に蹴り上げるので、ガーキャン技として非常に優秀。上にも判定が長いため、対空技・着地狩りとしても使われる。
    甘えた差し込みにガーキャン上スマで反撃するのがウルフの王道撃墜パターンの一つ。当然隙が大きい攻撃の多い魔王様であればなおのことである。
 

  • クローブラスター(B)
    ウルフの立ち回りを支える飛び道具であり、この技で相手を動かしそこにコンボ始動技で差し込み火力をとる。
    ガノンは反射技など一切持たないので付き合うしかないが、単純に単発火力が高く、ガードに頼りすぎると
    ガードを削られ、防げたはずの空前、空Nをガード漏れに当てられたりする。
    ブラスターはガードではなくジャンプを合わせるのが一番良い。ガノンの機動力では飛びを合わせたところで・・・な部分もあるが、
    幸い相手の機動力もそれほど高くはなくリーチも短めのため、ガノンの攻撃は届くがウルフの攻撃は届かない間合い(ガノン空N、下強範囲)まで
    ガードを温存しつつ近づくことが先決。
     

  • ビハインドキック(空後)
    スマブラではよくある後方キック。先端が異常なほど吹っ飛ぶ。終点中央でも110%を超えたあたりから余裕でバースト可能。
    発生自体は13Fと特に速いものではないが、この技の特色として着地隙発生Fの区間がかなり短いというものがあり、入力してから19F以降は着地隙が出ない
    このためSJ昇り空後⇒急降下と擦ることができ、当たったらラッキーぐらいの感覚で連発してくる。
    付き合ってはいけない技。
     

  • エアスライス(空上)
    頭上を爪で振り払う。
    発生が早い・判定が強い・範囲も広い・高%なら撃墜も可能と、着地狩りとしてはこの上なく優秀な技。着地の弱い魔王様にとっては厄介な技である。
    コンボパーツ(上投げ→空上)として使われることも。
     

  • デュアルバースト(横強)
    前方を両手で引っかく。発生8F、全体34Fと扱いやすい割にはしっかりと吹っ飛ぶ。2段判定で持続もある。
    下シフトで崖姿勢の良いガノンでも崖掴まりを狩られる
    掴まりっぱなしはほどほどに。
     

  • ウルフフラッシュ(横B)
    水平に近い斜め上方向に高速移動しつつ攻撃する。
    上下シフト可能、復帰技としても使われる。他のスタフォ組と異なり技を出した後はしりもち状態になる。
    空中にいる相手へ本当てするとメテオになるのだが、特筆すべきはそのメテオの威力。
    何と魔王様の空下を超える異常なまでのメテオ効果があるので崖外でこいつが当たれば0%だろうがバーストが確定してしまう。
    メテオ技で魔王様の空下を超える吹き飛ばしを持つのは唯一ウルフの横Bのみ、と言われればその極悪パワーが分かりやすいだろうか?
    特に崖外に飛び出しながら復帰阻止をしようとしてこれが当たったりするとかなりもったいない事になる。
    中%あたりで降り空前・下投げから横Bに繋げる捨て身バーストコンボがあるため相手のストック有利時とラス1同士では崖際での空前や投げを警戒しよう。
    ヒットの成否に関わらず尻もち状態に移行するので相手が本当てをミスる等して外してくれればラッキー。図体のデカい魔王様相手にそうなることはあまりないと思われるが。
     

  • シューティングキック(DA)
    足を高くしながら踏み込んでキック。当てた位置によって吹っ飛ばす威力・ベクトルが変わる。先端だと横方向、根元だと上方向に吹っ飛ばす。当てた後の展開がかなり良く、上に飛べば「どうぞ空上・空前で追撃してください」と言わんばかりのベクトルに飛び、横方向ならばダウンや受け身展開になる。
    DAの中ではかなり撃墜力が高く、140%を超えたあたりから魔王様も撃墜範囲内になる。加えて伸びが良いため、密着で当てるとガードをめくることも多々と、総合的に見てもトップクラスに優秀なDA。
    主な狙い所としてはコンボパーツ(下投げ→DA)・ダウン時の追撃・着地狩りあたりがメイン。
     

立ち回り


地上の立ち回りにはほとんど隙が無く、強力なバースト手段も数多く持ち発売当初から最強格として数えられる難敵。
唯一とも言える弱点は復帰で、崖外で何かしら小突かれただけであっさりバーストされたりするが、
実際は横B/上Bで復帰ルートを選択することができるため、理論値より復帰力は低くないという印象。
ルート選択をさせないためにも、ウルフ相手にはどんどん外に出て空Nを押し付ける展開にしたい。
持続も長くバースト力も高い空Nはウルフの復帰にかなりかみ合っている。横Bは必ず崖上に頭が出るため、
横Bが読めたら崖際で技を置くのも効果的。


*1 本来は未発売になってしまっていた『スターフォックス2』で初の登場となる予定だった
*2 『2』では「仲間や雇い主の命でさえ平気で狙う、情無用の凶悪犯」と設定されていた。
*3 因縁の内容はいまだ不明。ちなみにアニメ『F-ZERO ファルコン伝説』においてはジェームズのかつての戦友の中に「オドネル」という姓の故人がいた(あくまで『F-ZERO』シリーズ、それも原作ゲームとはまた異なるアニメ版世界におけるオリジナルの設定であることに留意)。
*4 この際に『スターフォックスアドベンチャー』から登場するクリスタルが「ゼロから新キャラを作ることになり、限られた時間の中ではそれが非現実的」として引き合いに出されていた。そんな彼女だが、『SP』ではアシストフィギュアとして登場を果たしている。