リュウ

Last-modified: 2023-07-21 (金) 15:54:56

『ストリートファイター』シリーズについて

カプコン*1から発売されている2D式対戦型格闘ゲームのシリーズ。通称「ストファイ」「SF」「スト」。
対戦型格闘ゲーム、格ゲーの元祖と称される。

シリーズ自体は1987年のアーケードゲーム『ストリートファイター(無印)』から始まるが、この頃はステージクリア型の格闘アクションゲームであり対戦要素はあくまでおまけであった。好評だったことからその後の続編的存在として『ファイナルファイト』と言うゲームが作られた*2
ファイナルファイトも人気を博したもののベルトスクロールアクション*3にゲーム性が変わっており、対戦要素の人気が高かった米国ではストⅠの正統続編が望む声も大きかった。こうした声を受けて無印の対戦要素を発展させた『ストリートファイターⅡ』が作られることになったのである。

リュウ(とケン)しか使えなかった前作とは異なり個性あふれる複数のキャラクターが操作可能になり、対戦機能が強化されたことから爆発的人気を集めた。
初期は前作からの延長でまだCPU戦重視で作られていたが、バージョンアップと共に対戦ゲームとしての体裁が整えられていった。スーパーファミコンやメガドライブ、PCエンジンと言った当時の主要家庭用ゲーム機への移植が行われ人気を博し、ゲーム以外のメディアミックスも幅広く行われた。本作の成功でカプコンは日本国内の主要なサードパーティーとしての地位を確立することになる。

『ストリートファイターⅡ』は『餓狼伝説』と共に現代型の2D格闘ゲームの元祖とも言える存在で、スマブラを含む後発の格闘ゲームに多大な影響を与えており、1990年代の対戦型格ゲーブームを引き起こす要因となった。*4

キャラ解説

『ストリートファイター』シリーズの初代主人公。
格闘ゲームをやっていない人でも存在を知らない人は少ないだろう。今作で新規参戦したケンは彼の親友兼ライバル。
トレードマークであるリュウの赤ハチマキはケンから貰ったものである。(ZEROシリーズでは白だった)
真の格闘家を目指して自分より強い相手を求めて世界を放浪している。
…のはいいのだが何らかの強みがあれば格闘家でなくても何でもよい節があり、超人、ミュータント、科学者、恐竜など相手はなんでもござれ。
そのため異世界に飛ばされても特に問題なく融和できるという格闘以外の才能もあったりする。
当然スマブラに呼ばれても特に狼狽えることなくいつも通りである。イカちゃんなんていきなり招待されてマジビビりしてたのに…
結果的に、外部出演回数の多さはゲームのキャラクターの中でも随一と凄い事になっている。有名所のゲームキャラクターとはほぼ共演経験があると考えていいくらい。
しかし強いヤツと一戦交えたいという動機から勝負事には非常に真摯で、自身も常に成長を怠らない真面目な性格。
名声や地位、金への執着がなく「なにぃっリュウがいない!」のリュウEDの言葉に集約されるように大会優勝者というモノに興味がない。
単に強いヤツが集まるからという理由だけで大会に参加している節がある。ただの大会荒らし
悪人寄りであった人物(サガット)を改心させる、ベガとの戦闘中たまたま居合わせた女子高生を格闘家への道へ進ませるなど影響を受けた人物も多い。

メディアミックスにおいては中平正彦氏によるコミカライズ(「リュウ三部作」とも言われる)が有名。同作オリジナルの設定*5の多数が原作シリーズに逆輸入ないし影響を与えている。
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その経歴や風貌から住所不定の浮浪者とファンに認識されることが多く*6、二次創作では貧乏ネタに事欠かない。
なお、カプコンデザイン部部長のSHOEIは「リュウが貧乏という設定を作った覚えはなく、ちゃんとお金を持っている」と語っており、
シリーズ30周年を記念して週刊ファミ通の紙面上で行われたリュウとガイル*7の対談において「日本に住所を持ち、税金も支払い、世界各国へは日本のパスポートを用いて旅をしている」とリュウが明言。
これに対してガイルは信じられん…と困惑していた。*8

余談だがリュウはカプコン主人公の一般的なネームである。ブレスオブファイア主人公もリュウ。カプコン作で有名な弁護士もフルネームは成歩堂龍一(リュウイチ)。


ファイター性能

スマブラ史上初の対戦型2D格闘ゲーム出身のファイター。『for』のDLCから参戦した。
従来のスマブラでは意図的に避けられてきた既存の格闘ゲームの特徴が落とし込まれている*9
格ゲーなら基本的な技を兼ね備える初心者が触っておくべきキャラと言えるがスマブラにおいてはコマンドの多さ、格ゲーでは当たり前だがスマブラではほとんどないキャンセルの特異性から
一際上級者向け(格ゲーになれているならキャンセルはそこまでではない)。これでもForに比べ自動振り向きが追加されたため多少緩和されている。
しかし技の多さはそれだけ手数の多さであり近距離での引き出しの多さは格ゲー勢ならでは。自動振り向きのため背後を取られる展開にも強い。
元が格ゲー勢のためスマブラのキモと言える復帰関係はあまり得意ではないのも特徴。ジャンプの軌道がほぼ固定である原作の再現で、空中での横加速度が最低値に設定されており、空中で細かな動きができないためルートを読まれやすい。またコマンド技がある関係で、移動のためのスティック入力で無意識にコマンドを完成させてしまい、崖外側に向かってタツマキッしてそのまま亡くなるリュウは多いとか。
ただし復帰距離自体は長く自由度も魔王様以上ではある。最後に昇竜拳をするのは確定だがそれ以外は自由に組み合わせられる。波動拳も1回目ならちょっと浮く。
ちなみに明確に日本出身・日本人のファイターは彼が初である*10。ホームステージの朱雀城もスマブラ史上初の和風ステージ*11

長所

  • 連打でき、必殺技でキャンセルできる小技を数多く有する。必殺技でキャンセルできるため小技が撃墜技として機能する。近接戦に非常に強い。
  • 威力や吹っ飛ばしの大きい技が多い。コンボも数多くある。上記小技キャンセルと合わせて、相手に触れさえすればいくらでもひっくり返せる。
  • 技の判定も強め。格ゲー勢は真空判定使い。
  • 歩きとステップが優秀。
  • ガードを削る技も備える。
  • セービングアタック(下必殺技)のアーマーは1F目から発生し、単発技が多い相手にはセビを構えるだけで多くの技を耐えられる。
  • 自動振り向きにより、相手のめくりを確認する必要がない。
  • 以下の2点と横スマ、弱(長押し)など単発で火力が取りやすいものがあり、ケンよりはコンボへの依存度が低め。
    • 威力が高めの飛び道具(波動拳)と、多段ヒットで拘束&運びができる飛び道具(灼熱波動拳)の2種類を持つ。
    • 足無敵の突進技(竜巻旋風脚)がバースト力を持つ。

短所

  • 技のリーチは短い。一度に広範囲を攻撃できる技もない。高回転率の飛び道具持ちや超リーチ技の相手に近づくのには苦労する。
  • 空中の横加速度が最低クラスで、空中でとっさに向きを変えることができない。故に飛び込みや復帰が単調な動きになりがちで、読まれやすい。
  • セビが通じない相手(多段技を多く備えるなど)に対しては防御面の脆さをごまかしにくい。
  • コマンド技があるため、ふとしたスティックの誤操作で暴発しやすい。崖外で竜巻が暴発したら目も当てられない。
  • ケンより移動力が低く、昇龍のバースト力や鉈落としのコンボ力も負けているため、総合的な火力はやはりケンに見劣りする。

固有要素


  • ボタン短・長押し/距離による技の変化
    いくつかの技はボタンを押す長さ、相手との距離で出す技が変わる。本項でもわかるよう記載する。
     
  • 必殺技キャンセル
    格ゲー再現仕様。いくつかの通常技はヒットストップ中に必殺技を入力すると、後隙をキャンセルして必殺技を出すことができる。
    特に隙が少ない小技からキャンセルして強力な必殺技に繋ぐことができる。
    そのため、このキャラクターにとっての小技は撃墜技であるという認識を持った方がよい。
    小技から火力稼ぎや撃墜できるのでジャスガのリターンが高い。わかりやすい下り空中攻撃など狙われるタイミングを理解しておこう。
     
  • 自動振り向き
    こちらも格ゲー再現仕様。1on1限定で、ニュートラル姿勢は自動で相手がいる方向を向く。
    他のキャラクター相手と同じ感覚でめくりや回り込み回避をしても勝手に振り向かれるため注意。
     

要注意技 解説


 
  • 弱(短押し)
    シンプルな3段攻撃。1段目は3F。単なる小技だが2段目まで必殺技キャンセル可能
    バースト帯ではコマンド昇龍拳に繋がれる撃墜技と化す。3Fで撃墜できる技であるという認識を持とう。
     
  • 弱(長押し・短距離)
    上強(長押し)と同じモーションだがほとんど吹っ飛ばさないコンボ専用技の位置づけ。キャンセル受付Fも長い。ダメージ量もこちらの弱より多い。
    セービングアタック(下B)でキャンセルされた場合、ガーキャン掴みが姿勢のせいでスカりやすい。
    下手な反撃は禁物。
    この攻撃から、コマンド昇竜(しかも根本判定)が確定し、80%台からでもおじさんを星に出来る
     
  • 弱(長押し・遠距離)
    撃墜%: 160% / 115% [中央 / 崖端]
    上段回し蹴り。結構バースト力があり対空としても機能する。下手に斜め上でうろちょろしているとこれが飛んでくる。
     
  • 横強(短押し・遠距離)
    キャンセル非対応で見た目もしょぼい横蹴りだが蹴っている足は無敵。着地狩り展開に持っていかれる。
     
  • 横強(短押し・近距離)
    フック。キャンセル対応技。ダメージ7%と中々だがダウン連対応技でもある。
    リュウはあまりダウン連は得意な方ではないが受け身はしっかり取ろう。
     
  • 横強(長押し)
    撃墜%: 253% / 174% [中央 / 崖端]
    鎖骨割り。原作ではしゃがみガードを崩す中段技であることから、スマブラではガード削り性能が高い技という仕様となっている。
    ガードに頼りすぎると危険。そもそもこのキャラ相手にガード固めを継続されている時点で、かなりまずい展開ではあるが・・・。
    発生が遅めで、吹っ飛ばしが低いのが救い。・・・とはいえ、魔王の上Bと同じ発生である。崖付近でのガードに上Bでお仕置きする魔王使い諸氏は、これと同じ発生でガードを割ってくると聞けばどれだけ恐ろしい技かは想像に難くないだろう。
    最新バージョンのアップデートにて、弱灼熱波動拳をガードしてしまうと、確定でシールドブレイク出来るようになった。危険極まりないので覚えておくこと。
     
  • 上強(短押し)
    肘うち。発生4Fで連打キャンセルできる。更に必殺技キャンセル対応技でもある。
    ガードに対しても連打していればほぼ割り込めない。暴れ性能が低いおじさん相手なら尚更である。
    もし食らってしまったら全力で外ずらししよう。昇龍拳が昇ってくる。
     
  • 上強(長押し)
    アッパー。上半身無敵。バースト力も上スマにわずかに劣る程度。グダッて来た時にパなされると中々反応し辛い。
    このキャラの斜め上はヤバい、の意識は持っておこう。
     
  • 下強(短押し)
    小足。発生3Fで連打キャンセルできる。更に必殺技キャンセル対応技でもある。
    原作よろしく小足→中足→波動拳もしっかり繋がる。
    ガードに対して小足固めを継続された場合の対処の是非を述べる。
    〇ジャンプ
     離れる側に飛べば基本的に何も繋がらない。昇龍ぶっぱでもされない限りは真上や相手側でも大丈夫。
    △横回避(外側)
     直接は何も繋がらないが、読まれた場合固めを中断→回避先へステップし再度小足置きに狩られる。
    ▲横回避(内側)
     自動振り向きがあるため、裏に回ったところで勝手に振り向かれて小足がヒットする。
     小足が届かない位置まで回避できれば儲けものだが、ハイリスクである。
    ×その場回避、ガーキャン掴みなどの攻撃
     回避の後隙にしっかり小足連打が引っかかる。またおじさんの最速ガーキャン攻撃は掴み(12F)であり、
     7Fで連打できる小足に割り込める道理はない。絶対にやってはいけない。
     
  • 横スマ
    上段足刀蹴り。リーチが長く、また後隙も少な目でガードした場合におじさんで戻りを刺すには結構厳しい。
     
  • 下スマ
    大足。これまでも発生の速さとダメージの高さから咄嗟の差し込みや反撃手段として強かったが、ver7.0で必殺技キャンセル可能となった。
    猶予こそ厳しいものの下スマに限りヒットしなくても必殺技キャンセル可(通称空キャン*12)ため下スマの慣性を乗せた竜巻旋風脚を放つなどもできる。
    中%まではキャンセル灼熱が安定して繋がったり、不意にキャンセル竜巻を放ったり(通称ドラゴンミサイル)、ガードに対してキャンセル昇龍やセビなどで漏れやガークラを迫るような動きが可能となり、
    ヒット時/ガード時ともにかなり怪しい技となった。ガード時は連続ガードにはならないためとりあえず横回避で下がるなどが安定。
    一部ファイターの崖掴まりを狩れるが、魔王の優秀な崖掴まりには当たらない。
     
  • 空N
    膝蹴り。判定と持続に優れる。当てた後の展開が良く、差し込みの要となる。後隙、着地隙が冗談みたいに少なく、空N降りから小足を入れ込まれれば反撃はほぼ不可能。なんなら反撃が間に合わず小足を喰らってコンボされる。しっかり引きステップでかわすかジャンプで縦軸をずらして対応しよう。
     
  • 空前
    飛び蹴り。持続はもちろん、判定が鬼のように強い(特に先端部分)。ダメージは高いもののあまり吹っ飛ばないため展開継続に優れる。主に灼熱波動拳などを嫌って安易にジャンプするとこれで叩き落とされる。原作よろしくめくりもやりやすい。
     
  • 空後
    後ろ蹴り。発生も速くバースト力も高い、強い技なのだが自動振り向きのせいで出しにくいというジレンマを抱えている。
    このキャラで相手側に空後を出すのは崖捕まりやステップ反転などの予備動作が必要になる。
     
  • 空下
    8Fのメテオ技。崖外の飛び出しに要注意。
    対地で当てるとコンボしてくれと言わんばかりの位置に飛ぶ。そのまま近弱(長押し)などに繋がって大火傷は免れない。
     
  • 空上
    謎の2ヒット技(原作再現)。リーチは大したことはないが腕無敵のため打ち合いには強い。地味なモーションの割にはかなり飛ぶ。
    ケンの空上昇龍のような早期撃墜力こそないが、リュウも空上昇龍が可能でありどのみち食らいたくない。縦軸を合わされないように。
    低%の間だと崖離し空上からそのまま相手のターンが始まるため、崖際で油断しないように。
     
  • NB(波動拳、灼熱波動拳)
    ケンよりはっきりと高性能な技。全体フレームが1F短い上にケンに比べて持続(射程)が長く威力も段違いに高い。
    ボタンを押す長さで弱・中・強と使い分けでき、それぞれダメージや弾速が異なる。
    波動拳の方は通常版は中までがダメージ9%のため、DA(18%)や下B(持続19.2%)で消しながら進めるが、強は9.6%のためDAでは相殺する。
    コマンド版は弱でもダメージ10.5%のため、相殺モーションが発生して技が止まってしまう(威力差9%までは相殺するため)。
    相殺中の相手を叩けるほど後隙の良い技ではないが、素直にジャンプでかわしたほうが良いだろう。
    灼熱の方はコマンドのみで出せる技で少々出しにくいが、多段技で拘束が長くリスクも少ない。ダメージも高く、ガード削り能力も高いので、ガードに対しても圧を掛けられる。ただしこちらは単発の威力は低めのため、DAなどで消せる。
    崖離しジャンプ灼熱は崖狩り対策として強い。多段技なのでガードしても反撃タイミングが分かりづらい。
 
  • 横B(竜巻旋風脚)
    撃墜%: 124% / 138% [持続・強 / 出だし] (地上・コマンド版)
    足は無敵であり、相殺モーションもないため打ち合いに強い。
    突然パなされる分はしっかり飛ぶかガードしきってから反撃しよう。
    ver7.0で強化。これまで回転足のみ無敵だったが軸足も無敵になった。
    また吹っ飛ばしもかなり強化され、小足→中足→強竜巻でバースト択になったり、ぶっぱで無敵に引っ掛かり撃墜してしまうようなケースも増えた。
    これにより強竜巻に繋がる中足も要注意技となったと言える。低姿勢とリュウの中では長めのリーチの牽制技から撃墜される。
    なお、ケンのものと違い、一度ガードしてしまえば解除しても攻撃を喰らわない。
    スマッシュホールドをキャンセルして強竜巻で奇襲バースト、という一発ネタもあるので注意。おもむろに遠距離でホールドを始めたときは警戒してガード出来るようにしておくこと。
     
  • 上B(昇龍拳)
    撃墜%: 98% / 120% [コマンド / 非コマンド] (地上・強)
    世界一有名なアッパー。コマンドで出すと90%前後で撃墜、腕と体に無敵あり、着地隙15Fの超性能となる。
    リュウは根本を当てないと飛ばないのでそう生当てされる機会は少ないが、小足、弱など当てるチャンスは十分にあるため要注意。
    これでもfor時代は1Fから完全無敵で着地隙も短いと弱体化されている。
    復帰技としては自動崖つかまりできないため、うまく攻撃を合わせれば阻止可能。
    撃墜%を見てもわかる通り、非コマンドでも十分強い。グダってきた時に待ちに徹してガーキャン上Bで仕留めようとする立ち回りもよくある。
    安易なDA、下B、崖上がり攻撃は厳禁。
     
  • 下B(セービングアタック)
    スト4で採用されたシステム。構えをとっている間は一発だけ攻撃を耐えるアーマー状態となり、溜めた長さで相手へのダメージと効果が変わる。
    Lv2まで溜めると地上の相手はダウンしてしまい、昇龍やスマッシュなど基本なんでも確定する。
    Lv3はガード不能攻撃となる。また、構えている間と攻撃ヒット後はステップでキャンセルできる。
    攻防一体でとても使い勝手が良い。おじさんは単発攻撃が多いため引っ掛かりやすい。要注意。
    アーマー発生は1Fのため最速の暴れ、防御行動だったりする。復帰阻止や着地狩り対策でよく使われる。
    投げ技には無力なので、考えなしに溜めてくる相手には横Bが刺さる。
     

立ち回り


DLCキャラとして参戦した前作から技性能が色々と低下し、初期は「あれはリュウじゃなくタカシだ」などと不名誉な評価を受け冬の時代を過ごしていたが、
アップデートで徐々に強化されていき、最終的には弾の圧力と近接の爆発力を両立した重戦車型の格ゲーキャラとしての地位を確立した。
「俺より強いやつに会いに行く」と向上心を忘れないリュウの努力(?)の賜物である。
ガノンといえばどっしり構えて相手を迎え撃つ戦いが基本だが、ケンに比べて波動拳の圧はこちらの方が上であり、どうしても動かされる戦いになってしまう。
相手の空中攻撃をガードしたとしても、相手はそこから小足や肘暴れで更に揺さぶることができ、
ガードから速い切り返し手段を持たないガノンにとっては飛び込みをガードする行動自体にメリットがない。
技のリーチは短めなため、とにかく空Nで接近拒否や引き行動が大事。寄られた場合は焦って反撃しようとしてもこの技のフレームには勝てない。
素直に離れることに専念しよう。小足対策にも記載されているがそもそも格ゲー勢に対して安易に内回避を選択するのは絶対にNGである。攻撃ボタンを連打しているだけで自動振り向きにより内回避にリスクを付けられるため。回り込み回避にリスクを付けづらい魔王だと同じ感覚でやってしまいがちだが彼らは違う。崖の回避上がりなども十分気を付けて選択しよう。
復帰は弱めなので外に出したら竜巻を出している間に叩いてしまいたい。特に竜巻を出したらここら辺に来るな…といった距離間隔は大事で後隙が大きい竜巻なら色々な技で叩ける。
相手は空中横加速が最低クラスであり、ルートをいじるということはあまりできない。セビの復帰阻止対策に気を配りながら技を置きに行こう。
昇龍拳は無敵こそあるがコマンドなしだと5F目しかつかない。コマンドありだと4-6Fに全身無敵と1-14Fに腕無敵がつくが、復帰中にコマンド入力をするのはリスキーなため大抵は非コマンドで出してくる。つまり上昇中は叩ける隙間が生まれるため、ここに一点読みで空N空後を被せたり、空下ワンチャンを狙ってみるのも悪くはない。
なお、地上炎獄で掴んだ場合、相手が外回避をしても下強が確定する。

リュウ側の小ネタ

  • あけぼのフィニッシュ
    真・昇龍拳で撃墜すると一瞬背景が赤く光る専用のモノになる。ストリートファイターシリーズでスパコンが実装されてからある演出であり原作再現の一つ。
  • 横アピール 拳(こぶし)で語り合おう!
    リュウの決め台詞のうちの一つ。格闘家同士は戦いを通して相手の言いたいことが分かるということか。
    でも波動拳を打ってくる*13。飛び道具についてはザンギエフが嫌いなものに挙げている。魔王様も嫌だぞ!
    なおスマブラではいくらでも武装できるため武装した後に言うもよし。武装した相手に武器なんて捨ててかかってこいと言った意味合いで言ってもよし。
  • 拳で竜巻旋風脚(拳でか竜巻旋風脚/語つ巻旋風脚)
    ケンの「本気昇龍拳」と同原理の引っ掛け技。横アピールを途中でキャンセルして竜巻旋風脚をぶっ放せるので、アピールOKの場合は一応注意。
  • 真・横アピール必殺技
    別にリュウに限った話ではないのだが、3種類のアピールのうち横アピールのみコマンド必殺技限定で攻撃ボタンの代わりに使う事が出来る。
    格ゲーファイターならアピールボタンとスティックだけ使って戦う事も一応出来なくはないのである。
  • 敗北画面ポーズ
    目を閉じ横を向きながら拍手している。
    その見た目から「礼儀正しく、勝負ごとに真摯なリュウらしからぬ滅茶苦茶不機嫌そうな態度」との声もあるが、単に表情が固いだけだろう。
    ちなみに魔王様は相手を見て微笑みながら拍手する余裕がある。
 

*1 2004~2021年4月まではカプコンU.S.A.(アメリカの連結子会社)が版権を所有。
*2 元々は『ストリートファイター'89』と言う名称で開発されていた。その関係でファイナルファイトシリーズとストファイシリーズは同じ世界観となっており、後にファイナルファイトシリーズのキャラクターがストファイに登場することになった。本作『スマブラSP』でスピリットとして登場しているコーディーは元々ファイナルファイトの主人公の一人である。
*3 敵を全滅させることによって次の面にスクロール(移動)して最終的にベルト(ステージ)攻略を目指すゲーム。スマブラでは『X』のアドベンチャーモード『亜空の使者』で部分的に採用されている。
*4 『初代64』のマリオとルイージの必殺ワザ構成はリュウによく似ている。ルイージのスーパージャンプパンチに火炎属性が付くのはケンのオマージュだろうか。(垂直に飛ぶようになった『DX』以降はキャラ性も相まってダンっぽく見えるが)
*5 例えば漫画版『STREET FIGHTER ZERO』における昇龍拳は「天に拳を突く動作」として禁じ手とされ、未熟なままに使用すると殺意の波動に目覚めると設定されている。
*6 開発スタッフの一人でイラストレーターの安田朗(あきまん)氏曰く「ギャングの用心棒など危ないことも普通にやり、基本的にはストリートファイトでお金がなくなったら自分に賭けて稼ぐ」。『ALL ABOUT ストリートファイターZERO3』でも「住所不定、無職」と明記されてしまっていた。
*7 アメリカ出身の軍人。『ジョジョの奇妙な冒険』のポルナレフが元となった髪型と必殺技の「ソニックブーム」と「サマーソルトキック」、そして「待ちガイル」という30年間変わらない完成された戦術が特徴。スマブラにもアシストフィギュアとして参戦している。嫌いなものは日本でリュウに食わされた納豆。
*8 そもそも住所不定(住民票がない)だとパスポートの発給申請ができず、そうなれば密航以外に世界を渡る方法がなくなってしまう。
*9 元々スマブラは90年代初頭のブームから複雑なコマンド技やシステムをひたすら追加していくなど先鋭化が進んでいた対戦型格闘ゲームのアンチテーゼとして生まれた経緯があり、forまで長らく他の対戦型格闘ゲームのような2成分以上を入力するコマンド技(例えば波動拳ならば下、斜め下、横の3成分+パンチボタン)が殆ど存在しなかった(for以前は『DX』のサムスの掴み、『X』のサムスのスーツを脱ぐ時の二つのみ)。
*10 一応スネークも日本人の血を引く日系アメリカ人ではある。
*11 『X』で登場したメイドインワリオも一部和風要素は含まれているが、完全な物は今回が初。
*12 空振りキャンセルの略
*13 波動『拳』だからセーフ…と言いたいところだが、実はこの場合の「拳(けん)」は「コブシ(fist)」ではなく「拳法(martial arts)」を指す(波動拳の手の部分は掌底打ちであり、拳骨ではない)。有名な話として、北斗の拳に登場する技「南斗獄屠拳」が「拳」なのに見た目がキックなのを突っ込まれ、後に「実は手刀切り」と設定されたというのがあるが、そもそも手刀(チョップ)もコブシではないので結局同技の「拳」が「拳法」であることを示す結果に終わっている。仮に拳法としての「拳」を名付けたくないなら、波動拳は「波動掌」、南斗獄屠拳も「南斗獄屠手刀」になるだろう。