テリー

Last-modified: 2024-03-02 (土) 23:19:37

『餓狼伝説』シリーズについて

初代SNK*1から発売されていた対戦型格闘ゲームのシリーズ。通称「餓狼」。日本国外では『Fatal Fury』の名で展開された。

シリーズ一作目の『餓狼伝説 宿命の闘い』は1991年3月に稼働開始したカプコンの『ストリートファイターⅡ』から遅れて同年11月にアーケードゲームとして稼働開始。
同社が販売していたゲーム機「NEOGEO」でも同年12月から発売された。家庭用機でもアーケード機でも同等の性能で遊べることを目指していたSNKの方針のお陰でNEOGEOで遊ぶ場合はアーケード版と同じ仕様でプレイができた*2

時期が時期なだけあってストⅡ人気にあやかったフォロワーゲームの一つと見る人もいた。しかし初代餓狼伝説は対戦要素が強くなく面クリア式の格闘アクションゲームだった『ストリートファイター(無印)』と開発陣が同じであり、SNKに移籍した開発スタッフ達はその精神的続編を目指して制作を行っていた。たまたま時期が被っただけなのが真相らしい*3
その為、対戦要素はあるものの初代餓狼もストⅠと同様のCPU戦が中心のゲームであった。

結果としてはストⅡとは違うエフェクトやBGM等が評価されシリーズ化することなった。その後1993年に稼働開始した『餓狼伝説2 -新たなる闘い-』からストⅡに合わせる形で対戦型路線へ移行し、他のSNK製格闘ゲームと合わせてストファイとはメディアミックスも含め互いに切磋琢磨を繰り広げる関係となった。ゲーム自体も自社のNEOGEOに留まらずスーパーファミコンを始めとした他社機にも移植が行われた。

餓狼シリーズでは無いが、初代餓狼の次に開発された格闘ゲーム『龍虎の拳』では必殺技を超える必殺技である「超必殺技*4」や「挑発(アピール)」、接近時にキャラクターが拡大表示されると言った要素を初めて登場させたことで知られる。
餓狼シリーズ自体には2から実装された。盛り上がる要素だったこともあり、これらの仕様は競合関係にあったストファイやこのスマブラも含めた後続のゲームにも採用される様になった。

その後もシリーズは続いたが1999年に稼働の「餓狼 MARK OF THE WOLVES」を最後に初代SNKが倒産し、途絶。長らく新作が出ない状況が続いていたが、2022年に久しぶりに新作の開発が開始したことを2代目SNK*5が公表した。

こちらも餓狼シリーズではないが、テリーも登場する1994年に稼働開始した格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ(通称・KOF)』シリーズは自社のキャラクター同士で戦うオールスターゲームの草分けとして知られている。
あくまでも本編とは関係のないパラレルワールドなのもスマブラと同様。こちらは現在もシリーズが継続しておりSNKの看板作品を担っている。

キャラ解説

 『餓狼伝説』シリーズの主人公の一人。本名はテリー・ボガード、アメリカ人。
 リュウみたいな如何にも武道家感のあった従来の格闘ゲームの主人公とは違い、キャップにTシャツ、ジーンズ、スニーカーと言う服装は当時大きな衝撃を与えた。見かけに違わず、性格も非常に明るい男。子供も好きで一緒にバスケットボールをすることもある。
 特技は「女性のスリーサイズを(直感だけで)当てること」。本人曰く、戦っているだけで分かるらしい。

 一方で私生活はズボラ。食生活も良いとは言えず、定住もしていない。収入もアルバイト頼みなので金銭的に苦労している場面も多い*6。いきつけの店にも多額のツケ払いをしてしまっており、無賃乗車をしたこともある(これは作中でも他のキャラクターから呆れられている)。

 上記の通り、現在は餓狼伝説の新作は出ていないので、同社のクロスオーバー作品であるKOFシリーズの方が出番が多い。その点ではキャプテン・ファルコンに似ている立ち位置かもしれない。同じく皆勤賞だし。

 ストファイを中心とするCAPCOMのキャラクター達とは『SNK VS. CAPCOM*7(通称・エスカプ)』プロジェクトの作品群で、カズヤ含む『鉄拳』のキャラクター達とは『THE KING OF FIGHTERS ALLSTAR』で共演しており、ミェンミェンを除く格ゲー出身のファイターは以前から交流していた。


ファイター性能

 『SP』のDLCで参戦。SNKから来るにしても、KOFシリーズの初代主人公草薙京の方が有力視されていた*8ので、テリーが来たのに驚いたプレイヤーは多かった。京は一緒に配信されたKOFスタジアムの背景とスピリッツで登場している。テリーのつかいかた動画では、ディレクターの桜井政博氏が元々プレイしていた経験から、当時感じた感想や小ネタも述べられている。

 テリーを知らなかったプレイヤーからはその容姿からムキムキになったポケモントレーナーネスの最終進化系と呼び話題になった。元が格闘ゲームなので空上以外の技は全て原作から引用している。リュウケンと同じく自動振り向きを完備しているが、彼等とは違い、ボタンの強弱判定が無いので、この類のファイターとしては比較的扱いやすい。


長所

  • 連打でき、必殺技でキャンセルできる小技を数多く有する。必殺技でキャンセルできるため小技が撃墜技として機能する。近接戦に非常に強い。
  • 威力や吹っ飛ばしの大きい技が多い。コンボも数多くある。上記小技キャンセルと合わせて、相手に触れさえすればいくらでもひっくり返せる。
  • 技の判定も強め。格ゲー勢は真空判定使い。
  • 置きで使えるリーチと判定に優れる技を持ち、待ち気味に構えることも可能。飛び道具も扱いやすい。
  • なおかつ突進技も数多く備えており、立ち回りがワンパターンになり辛い。
  • 専用の避け攻撃により、対処しにくい差し込みに対して一矢報える。
  • 自動振り向きにより、相手のめくりを確認する必要がない。
  • 掴みの範囲がかなり広い。格ゲー勢相手にはガードを固めやすくなるので追い風。
  • 蓄積100%で解禁される超必殺技により逆転性能が高い。復帰阻止などで速やかにテリーを処理できない相手に対して逆転の芽を作れる。

短所

  • 全体的に移動性能が低め。突進技をうまく使って触りに行く必要がある。自身も置きが得意だが相手の置きを突破するにはリスクを背負わなければならない。復帰も移動の遅さが災いして狩られやすい。
  • ガードを固める相手を撃墜しにくい。優秀なD掴みがあるが投げ撃墜は相当高%が必要で、パワーゲイザーで割るなど対抗策はあるが限定的。
  • 落下が遅く、真下を攻撃できる手段がない。このため下を取られての着地狩りに特に弱い。
  • コマンド技があるため、ふとしたスティックの誤操作で暴発しやすい。
  • 横必殺技で崖を掴めないため、ある程度の低さだと上必殺技で崖掴まりする以外の復帰手段がなく、一部の崖狩り技に弱い。

固有要素


  • 超必殺技
    蓄積ダメージ100%以上時(体力制の場合、残りHP1/3以下)、コマンドのみで出せる超必殺技「パワーゲイザー」「バスターウルフ」が解禁される。
    いずれも強力な性能を持ち対策は必須である。
     
  • 避け攻撃
    その場回避中に攻撃ボタンを押すと回避をキャンセルして出せる技。
    上強と同じモーションだが必殺技キャンセルには非対応、1-3F全身無敵になる、発生と後隙が上強より若干コンパクト、などの差分がある。
    1Fから全身無敵があるため発生保障技であり、技の打ち合いにはほぼ負けない。あのパルテナ空Nすらタイミングが合えば狩り取れるほど。
    50%ほどまでなら空上→上Bまで繋がるため、防御行動としてとても強い上にリターンまで取ってくる厄介極まりない技。
    わかりやすいジャンプからの差し込みはほぼ狩られると思っていい。使い手もこれを信頼しているため、透かし行動などをうまく混ぜて意識を散らしたい。
     
  • 必殺技キャンセル
    格ゲー再現仕様。いくつかの通常技はヒットストップ中に必殺技を入力すると、後隙をキャンセルして必殺技を出すことができる。
    特に隙が少ない小技からキャンセルして強力な必殺技に繋ぐことができる。
    そのため、このキャラクターにとっての小技は撃墜技であるという認識を持った方がよい。
    小技から火力稼ぎや撃墜できるのでジャスガのリターンが高い。わかりやすい下り空中攻撃など狙われるタイミングを理解しておこう。
     
  • 自動振り向き
    こちらも格ゲー再現仕様。1on1限定で、ニュートラル姿勢は自動で相手がいる方向を向く。
    他のキャラクター相手と同じ感覚でめくりや回り込み回避をしても勝手に振り向かれるため注意。
     

要注意技 解説


撃墜%は明記がない限り、終点中央・動き「操作」・各種補正なしのガノンドロフに技を当てて計測したものを記載。多段技は原則最終段のみを当てて計測するが、不可能なものは条件明記の上、CPを複数にして計測する。

 

  • シンプルな3段攻撃。1段目は3F。単なる小技だが2段目まで必殺技キャンセル可能
    特にお手軽なのが弱弱→パワーダンク(下B)のコンボ。ダメージ約27%。崖際で食らおうものなら110%もあればバーストする。謎に2ヒットするのがヒット確認を容易にしている。ちなみにこのボディーブロー部分の2ヒットは原作再現である。
    パワーダンクは内側ずらしをすれば2段目は抜けられる。・・・が、今度はライジングタックル(上B)が確定する。
    結局2択になるため撃墜帯では絶対に接近拒否したい。横回避やその場回避から弱を入れ込んでくるのはもはや織り込んで行動すべし。
     
  • DA
    撃墜%: 163% / 113% [中央 / 崖端] (出だし)
    ショルダータックル。伸びが良く、なおかつ加速も申し分ないとシンプルに使いやすいDA。出だしは結構バースト力があり崖際なら100%前後でも危ない。最後まで判定タップリで魔王様の通勤タックルを継ぐ者。着地狩りや回避・引きステ狩り、咄嗟の差し込みで不意に放たれる。後隙自体はそれなりにあるが、密着で放つとガードをめくるので注意。
     
  • 横強
    見た目はシンプルなミドルキックだが発生8F、ダメージ15%、ガード不利7F、蹴っている足すべて無敵、必殺技キャンセル可能とすさまじく高性能。
    特にクラックシュート(後横B)を仕込まれるとガードしても反撃できず裏回り、ガードが削れていればクラックがガード漏れに被弾する。
    更に上ずらしをしなければバスターウルフ確定。崖際なら60%ほどから一気にストックが消し飛ぶ。
    テリーはこの技主体の中距離の置きが強力。足無敵なので横で勝負はできない。上から空中攻撃を被せるように仕掛けること。
     
  • 上強
    アッパー。腕無敵。更にヒット時パワーゲイザー確定
    左右どちらにずらしてもしっかり反転入力されると当たってしまう。
    リーチもあまりなく後隙もそれなりにあるため積極的に狙われる場面は少ないが、不用意な飛び込みは禁物。
     
  • 下強
    格ゲーキャラらしい小足。リュウやケンほど回転率はよくないがそれでも6F発生でガード不利も6Fしかない優秀な小技。
    ヒット時はバーンナックル(前横B)や果てにはバスターウルフまで確定してしまう。
    リュウ、ケンの項目でも述べたが小足固めにはジャンプ抜けが比較的丸い。
    〇ジャンプ
     離れる側に飛べば基本的に何も繋がらない。
    ▲横回避(外側)
     直接は何も繋がらないが、読まれた場合固めを中断→回避先へステップし再度小足置きに狩られる。
    ▲横回避(内側)
     自動振り向きがあるため、裏に回ったところで勝手に振り向かれて小足がヒットする。
     小足が届かない位置まで回避できれば儲けものだが、ハイリスクである。
    ×その場回避、ガーキャン掴みなどの攻撃
     回避の後隙にしっかり小足連打が引っかかる。またおじさんの最速ガーキャン攻撃は掴み(12F)であり、
     6Fで連打できる小足に割り込める道理はない。絶対にやってはいけない。

崖狩りでも雑巾掛け連打することで捕まりっぱなしや2フレ、その場上がりや回避上がりを咎める優秀な手段となる。当たればもちろんそのままコンボ移行され、%によっては殺される。

 
  • 横スマ
    撃墜%: 101%~62%
    後ろ回し蹴り。かなりのバースト力を持つ。中央でも100%前後もあれば十分バースト可。引きステなどにひっかからないように。
     
  • 上スマ
    格ゲー勢よろしくアッパー。上半身無敵がついており、着地狩りや対空として真価を発揮する。当然着地暴れは一方的に潰される。バースト力はかなり強い。また自動振り向きのおかげで、位置取り次第では回避上がりに合わせるなどの芸当も可能。
  • 下スマ
    しゃがんで足を突き出してキック。バースト力はそれほどだが、発生が8Fとかなり早い上に、後隙が少ない。ガードしても密着でない限り反撃は諦めよう。飛ばすベクトルも低く、%によっては復帰が詰みかねない。崖捕まりには当たらないのでそこは安心。
  • 空N
    蹴っているように見えるがチョップ。原作だとほぼコマンド失敗時の暴発で出る技。発生が速く後隙も少ない。おじさんの健脚には到底及ばないが、格ゲーキャラらしく判定も強めで真空判定アリ。持続もかなり長い。持続当ては怪しい飛び方をするため、バーンナックルで追いかけるなど可能。
    バーンナックルは腕無敵なのでもし追われた場合は素直に回避しよう。
    60%ほどで降り空Nを食らうと空下が確定する。崖際ならそのままバーストである。
    対空や差し込み、崖狩りなど幅広く用いられるテリーの主力技。
     
  • 空前
    飛び蹴り。判定が硬く置き技としてかなり強い。地上の横強、空中の空前。
    さらに、格ゲー3キャラの技の中で、ガノンの優秀な崖掴まりに地上で当てることができる唯一の技である。(先端)
    キャンセル非対応技なのが唯一の救いか。
     
  • 空下
    12Fのメテオ技。リュウケン同様崖外の飛び出しに要注意。
    地味に全体32Fとダメージ量とメテオということを考えれば非常にコンパクトな技。大ジャンプ空下で崖のジャンプ上がりを牽制しつつ、降り際に空Nでその場上がりをフォロー、なんて動きも可能。
     
  • NB(パワーウェイブ)
    “Power wave!” / “Rock you!”
    地上では地を這う衝撃波、空中では目の前で炸裂する衝撃波を放つ。ボタンを押す長さで弱/強の性能を使い分けでき、
    弱は低威力、弾速遅い、発生速い、後隙短いものとなり、強は高威力、弾速速い、発生遅い、後隙長い、となる。
    用途は主に弱版を出して一緒に近づく、中距離のステップ潰し、崖際のプレッシャー掛けなど。
    空中版を復帰阻止として使ってくることもある。画面上に1個しか出せないためそうポンポンとは飛んでこないが、ダメージは11%ほどと中々なため注意。
     
  • 前横B(バーンナックル)
    撃墜%: 118% / 127% / 129% [コマンド強 / コマンド弱 / 非コマンド強] (出だし)
    30F)
    “Burn knuckle!” / “Burning!”
    バンザイポーズを取った後拳を突き出して突進。コマンド(↓↘→)で出すと腕に無敵がつく
    これもボタンを押す長さで弱/強を使い分けできる。それぞれ移動距離が異なり、
    ガードに対しては弱バーンナックルはめくらず、強バーンナックルはめくる。
    崖に向かって出すと崖で滞留するため、うまく合わせればその場上がりとジャンプ上がりをまとめて潰せる。
    腕無敵であり判定勝負は厳しい。避けられない状況(ステップ中や回避消費した空中)を作らないようにしたい。
     
  • 後横B(クラックシュート)
    撃墜%: 192% (地上コマンド版・足先)
    “Crack shoot!” / “Kick butt!”
    スマブラ初の後方必殺技。宙返りしながら浴びせ蹴り。コマンド(↓↙←)で出すとダメージ増加とガード削り値プラスの効果がある。
    動作中ずっと足に判定があるため中距離の飛び落とし、回避狩りなどでとても使いやすい。
    技の性質上ガードしても裏回りされ、テリーは自動振り向きによりめくりが成立する
    幸い無敵はないため強めの技を先出しておけば狩れる。
    また空中での横Bは1回しか出せず、その回数はバーンナックルとクラックシュートで共有される
    復帰中にどちらかを出した後は着地or被弾するまで横Bは使用できない。ルート読みなどで覚えておこう。
     
  • 上B(ライジングタックル)
    撃墜%: 139% / 186% [下溜めあり / 溜めなし] (地上・強・全段)
    “Rising tackle!” / “Yeah!” / “Bring on!”
    逆立ちして飛び上がりながらラリアット。足にも判定があるがラリアットである。
    攻撃技としては確定状況以外はあまり使用されず、復帰技としての側面が強い。
    コマンドで出すと撃墜力が大幅に上がり、全身無敵(地上:5-16F、空中:5-11F)になる。下タメからの上入力と他コマンドとはあまり似ていないため、
    リュウ/ケンの昇龍拳よりは他の技が暴発する恐れも少なく、復帰時でもコマンドでやってくるテリーは結構いる。
    テリーは必殺技で自動崖つかまりできない。横Bや下Bで距離稼ぎはできるものの崖を掴めないため、
    どこかで移動回避か上Bで崖を目指す必要があり、かなり復帰が脆い。上Bは上昇中は足無敵が付与されているが、
    しりもち落下モーションに移行するまで崖掴みできない。ここに技を置かれているとなす術がない。
     
  • 下B(パワーダンク)
    “Power dunk!” / “Beat up!”
    膝蹴りしながら飛び上がり、パンチしながら急降下。コマンド(→↓↘)で出すと発生時全身無敵になる
    前述の弱攻撃からのコンボは脅威。コマンドパワーダンクの場合、崖際ガノンが80%あたりからバーストしてしまう。
    またコマンド強パワーダンクのみパンチにメテオ効果がつく。パンチ降下中は判定が出続けるため崖つかまりにプレッシャーを掛けるなどもできる。
    コマンド版は6Fの暴れ無敵技となる。パなしに注意。
    大ジャンプの頂点からパワーダンクを出すとちょうど着地隙が消える。この高度からのパワーダンクのガード不利は2Fしかなく、下手に反撃しようとすると弱擦りに引っかかる。強引な接近手段として強力であり、覚えておこう。
     
  • パワーゲイザー
    撃墜%: 101% / 84% / 74% [無補正 / OPボーナス・テリー100%ホカホカ補正あり / 同左テリー150%]
    Go Burn!
    超必殺技その1。正式なコマンドは↓↙←↙︎→だが、↙︎←→や斜め下から左回りにスティック5/8周などからでも出る。斜め上に巨大な衝撃波を放つ。出始めにアーマーあり。斜め上に超リーチの攻撃が出るため、対空でびっくりすること必至。
    また単純にダメージが高く、定番かつ要警戒の確定コンボである上強パワーゲイザーは、ガードしてもかなり削られる。
    なお、一部キャラの崖掴まりに当てることができるが、ガノンは崖掴まりの姿勢が良いため当たらない。
     
  • バスターウルフ
    撃墜%: 104% / 84% / 76% [無補正2段目のみ / OPボーナス・テリー100%ホカホカ補正あり・全段 / 同左テリー150%]
    Are You OK?
    超必殺技その2。コマンドは↓↘→↓↘→。高速で突進しながらパンチし、パンチがヒットすると相手をロックし気の爆発を送り込む。
    出始めにアーマーあり。とにかく突進スピードが速いため、中距離でとっさに出されても見てから反応は難しい。
    パなされる場面としては崖上がり後や着地時。コマンドを仕込んでおいて硬直が切れた瞬間にボタンを押せば即見えない突進を出せる。
    余談だが初段はガードできる打撃投げ判定。投げ無敵がないバンジョー横Bにも一方的に打ち勝つ。
     
  • 投げ
    撃墜%: 167% / 166% / 262% [崖端前投げ / 崖端後ろ投げ / 下投げ]
    コンボらしいコンボは低%時の下投げ→空上→上Bぐらいで、投げバーストも200%を超えるぐらいでないと厳しく、
    投げ自体の性能はさほど高くないがテリーは豊富な突進技でガードを強制させやすく、投げを通しやすい
    ちなみに下投げは内ベクしてれば空上は当たらない。
    特に超必殺技解禁時の投げはかなり通りやすい。
     

立ち回り


3人目となる、格闘ゲーム仕様キャラクター。リュウとケンが近距離特化の高火力荒らしファイターなのに対し、
テリーはリーチと判定に優れた置き技で中距離で固く立ち回り、豊富な突進技と超必殺技で崩す差し合い重視のファイターとなっている。
性能的にはおじさんに近いかもしれない。ただし近距離が弱いのかというとそうでもなく、高%なら撃墜に繋がる小技も有している。

 

明確な弱点は復帰。テリーは復帰阻止するのが得意ではなく、加えて阻止に対する迎撃が非常に弱いため台上で倒しきれないと苦しい状況が続く。
リードしていても復帰阻止の展開で容易に逆転されることがよくある。
突進技と置き技をケアしつつ、こちらも安易に攻めすぎず得意な距離(空N圏内)を維持し、弱い復帰を確実に叩こう。
またイメージとは裏腹にふわふわしていて落下が遅く、かつ下方向への暴れ技がないため着地も弱い。
テリー側のできることはクラック逃げ、パワーダンク暴れ、回避などしかないため、どれも確認は十分できる行動だろう。
浮かせることができれば、なるべく真下を維持して空上を押し付けるなどでローリスクで着地狩りできる。

 

・テリーの避け攻撃について
空技で差し込むと面倒なテリーの避け攻撃だがガノンの空前、空Nなら着地姿勢のおかげであんまり当たらない。
対して空後だと距離離してても着地のときの腕に攻撃が当たってしまう。
つまりシールドにプレッシャーかけるときは空後より空前のが良いということになる。
また、この避け攻撃、無敵は上半身しかないので空前振っとくと下半身にラッキーヒットすることがある。

 

ガノンの崖待ちについて


①テリーは崖掴まりに下強が当たらない相手にはステージの上から崖待ちを崩す手段に乏しい。
下強が当たるキャラには下強重ね→ヒットしたらキャンセルバーンナックルで容易にリスクを付けられる。
②テリーは空中技のベクトルや判定から、復帰阻止を直接狙うよりも崖上から崖上がりを狩る方が無難なためあまり崖外に飛び降りてこない
③ガノンの崖姿勢が全キャラ中トップクラスに優秀
ガノンは全キャラ中トップクラスで崖端で悪さできるキャラ

 

これら複数要因が重なった結果。テリーに対してタイムアップ目的での崖待ちを行うプレイヤーが居る。
(ストックが並べばオンラインではサドンデスになるが、大会やスマメイトでは蓄積が低い方が勝ちになる)

 

この項目は冷静な観点で、崖待ちガノンVSテリーの考察をしていきたい。
両者の対策が詰まっていくことを切に願う。
テリーが圧倒的に不利になり得るのか、それともちゃんと対策すればきちんと戦えるor戦術として成立しないのかをはっきりと、一刻も早く明らかにすることが大事だろう。

 

・テリーがガノンの崖掴まり状態でヒットするのは全技の中で空前の先端部分だけ
空下もパワーダンクもステージ上からは崖掴み状態に当たらず後出しで技を出されやすい。
ちなみにバスターウルフ、パワーゲイザーは愚か最後の切り札すら当たらない。
なので、待ちに一切付き合わない以外はどこかのタイミングで必ずテリー側から崖外に出ていく必要がある。

 

・崖掴み状態からガノンの取れる行動は多く。崖待ちでのぶつかり合いが続くと蓄積ではテリーが不利になる。
空上、ジャンプ上り横B、判定の広いガノンクロー、ストックに有利がつくとさらに道連れ横Bのリスクがある。

 

・崖外にテリーが出た時、ガノンは結構悪さする。
崖離しの空上に後ろ側の判定があるのでテリーが事故りやすい。
崖離し空ジャン空下によるメテオなども一発当たればテリーは死ぬ。

 

・ガノンの上Bに対して、テリーは崖受け身から反確ができる。
上Bを上受け身してからバーンナックルが一番当たりやすい。
空中ジャンプを使っていない場合に限る。

 

・崖上でパワーウェイブを打ち過ぎるとテリーが不利になる
蓄積目的で当たることを期待してパワーウェイブを打ち過ぎるとガノンにガードをされてしまいパワーウェイブにOP補正がかかっていく。
こうなると烈鬼脚がパワーウェイブを貫通することになるのでテリー側は崖上でうかつに飛び道具をうてなくなる。

 

★確実に言えることは
ガノンが崖待ちを選んだ時点で、テリー側はどう足掻いても対処に追われることになる。
ステージの上で待つにせよ。崖待ちを崩すにせよ。崖待ちには絶対に付き合うことになってしまう。

 

★テリーが待つのは愚手?
ステージ上でパワーウェイブを撃ち続けて、間違ってガノン側がくらったとする。
ガノンが崖を上がって戦闘が開始されるわけだがガノンは一発の火力が大きく蓄積がめくられやすく、烈鬼脚などで崖に逃げるのは容易だったりする
なので、何かの拍子にダメージがめくられてしまう危険性もあり、即崖待ちが再開される危険性を孕んでいる。
こうなると悠長に時間をかけてパワーウェイブを出したテリー側は残りの少ない時間で待ちを崩さなければならず不利になってしまう。
ガノン側はいつでも待ちに逃げれるが、テリー側はそうはいかないのである。

 

★現段階で考えられている崖待ちの崩し方。(暫定)
テリー側は崖で待たれたら『待たれている』ときちんと意識して、パワーウェイブを控える。
ジャンプ上がり横Bを警戒しつつ左右に動いてプレッシャーをかけて、空前を使って崖待ちのガノンの頭部を狙ったり、相打ち(蓄積負け)覚悟で空上やガノンクローに対してぶつかり合いをしてガノンにきちんと崖メテオバーストのリスクを負わせる。
そして、不意打ちで空後での崖メテオやガノンの空上に下スマを合わせることでバーストを狙っていく。
この辺りはどう足掻いても読み合いになるが、システム的に言ってしまうと崖を掴んでいる側はリスクを負いやすいのでテリーが一方的に負けるということはそうそうないのではないだろうか?
結果は、今後の対策次第だろう。

 

小ネタ

  • 最後の切り札の小ネタ

テリーの切り札はパワーゲイザー3連→パワーダンク→バスターウルフの3連コンボである。威力はまぁまぁ高いが吹っ飛ばしは切り札の中では控えめ。カッコよさ全振り。
ただ、一つばかり注意しないといけない特徴がある。
技の演出の最後がバスターウルフだからなのか、切り札に当たった場合、その時のガノンの位置がどこであったとしてもテリーのいた場所の目の前に移動させられ、そこから吹っ飛ばされるのである。
コレを知っているテリー使いは崖メテオを狙ってくる事もある。覚えておくこと。


*1 1978年創業、2001年倒産。正式な社名は「エス・エヌ・ケイ」(当時の法律によりアルファベットでの商号登録が不可だったため)。
*2 1990年代初頭は家庭用ゲーム機とアーケード機では性能に大きな差があり、家庭用版でもアーケード版と同じ質のゲームをプレイできるのは貴重だった。
*3 むしろストⅡの影響は二作目以降の方が強い。
*4 スマブラで言う「最後の切りふだ」。
*5 2001年設立。2016年までは「プレイモア」→「SNKプレイモア」。ネット上ではしばしば勘違いする人が散見されるが、初めから日本国内の初代SNK系列会社であり、韓国企業や中国企業ではない。
*6 対し、ストファイのリュウの方も生計手段は同じだが、彼は金銭的には苦労していない(修行も兼ねて質素な方を好むので浪費もしない)上、日本国内でも定住所がちゃんとあり、浮浪者扱いされることに不満がっていることをぼやいている。
*7 SNKとCAPCOMが「互いのキャラクターを自社の作品で使用してもよい」と言う契約の元で作られた作品群。CAPCOM側は『CAPCOM VS. SNK(通称・カプエス)』と言う名称で展開していた。
*8 前述のエスカプではリュウと京が一番先頭に配置されており、京をSNK代表と考える人も多かった。他の人気キャラクターであるリョウ・サカザキや八神庵がMiiファイターのコスチュームとして配信されているのに、主人公の京が無い事からギリギリまで「テリーと京のどっちを出そうか迷っていたのでは無いか?」と推測している人もいる。