グラーフ・ツェッペリン級 グラーフ・ツェッペリン
効果:HP+4%、爆弾ダメージ+4%、航空魚雷ダメージ+4%、海面発見距離-4%、EXPアップ+35%、シルバーアップ+35%
ver.4.5で自動副砲の射程が4.05kmから4.73km(未強化ベースで3.6から4.2km)に増加、副砲オーバーロードⅡが1つ追加。
性能諸元
基本性能
※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
Tier | 7 | |
---|---|---|
生存性 | 継戦能力 | 34845 |
抗堪性 | ・防郭防御10% ・火災浸水耐性10% ・装甲9% ・対水雷防御10.50% | |
主砲射程 | 10.32km | |
自動副砲射程 | 4.73km | |
機動性 | 最大速力 | 32.23ノット[kt] |
最大出力への到着時間 | 23.20秒 | |
転舵速度 | 4.60度/秒 | |
転舵所要時間 | 13.50秒 | |
隠蔽性 | 10.50km |
・兵装
主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 装填時間 | 最大ダメージ(火災率)(防郭率) | 砲塔旋回速度 |
---|---|---|---|---|
150mm L/55 MLC/36, 8基×2門 | 8.20秒 | HE弾 350(4%) AP弾 540(150%) | 10度/秒 |
自動副兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 最大ダメージ(火災率) | 装填時間 |
---|---|---|---|
105mm L/65, 6基×2門 | HE弾 200(1%) | 6秒 |
対空砲 | 種類 | 平均ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|
大口径 小口径 | 179 82 | 3.30km 1.50km |
・艦載機
爆撃機 | 名称 | 搭載容量 | 整備時間 | 爆撃機HP | 最大ダメージ | 一機当たりの搭載弾数 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4機2中隊 | Ju.87C | 18機 | 4.10秒 | 1840 | 1840 | 1 | ||
雷撃機 | 名称 | 搭載容量 | 整備時間 | 雷撃機HP | 最大ダメージ(浸水率) | 雷速 | 魚雷射程 | |
5機1中隊 | Ju.87C | 9機 | 4.50秒 | 1840 | 1783(11%) | 56.69ノット | 3.60km | |
戦闘機 | 名称 | 搭載容量 | 整備時間 | 戦闘機HP | 戦闘機ダメージ | 攻撃効率,空中戦効率 | ||
6機1中隊 | Bf.109T | 12機 | 4秒 | 1518 | 125 | 55%,50% |
・艦艇スキル
種類 | 効果 | 持続時間 | クールタイム | 使用可能回数 |
---|---|---|---|---|
ソナーⅡ | 4.5㎞以内の敵艦や魚雷を全て発見する | 25秒間 | 90秒 | 2回 |
精密照準装置Ⅰ | 砲撃精度+25% | 20秒間 | 75秒 | 2回 |
副砲オーバーロードⅡ | 副砲の装填速度と射程が+25% | 20秒間 | 60秒 | 1回 |
ゲーム内説明
複数の副砲と両用砲が搭載された高速航空母艦。ドイツ海軍艦艇の中で最も強力な推進力を持っていた。第二次世界大戦中にドイツの艦艇建造計画の優先度が変化したために、この航空母艦は完成することはなかった。
解説
ブリッツ初のプレミアム航空母艦。wowsティア7の空母御三家の一つ
この艦は他の空母と違ってる点がかなり多く、非常に癖の強い性能となっている。アズレンコラボ迷彩が存在し、効果はイーグル迷彩と同等である。プレミア厶艦艇としては珍しく、ブラックバージョンも存在する。
・戦闘機
圧巻の6機であり、日本やアメリカ(サイパンを除く)の戦闘機に有利に立ち回る事ができる。
飛龍やレンジャー、アークロイヤル、イラストリアスの戦闘機と1対1では負けることは無い。
更にノースカロライナ、マサチューセッツ、アラパマ、ウエストバージニア(1941モデルを除く)などの対空の高い艦の上に飛ばしておけば、サイパンの艦載機でも撃破
非常に高い制空力を持つが、弱点は1機あたりのダメージが低く、更に攻撃効率が非常に悪いので、1機でも落とされると飛龍、レンジャー、イラストリアスに負ける恐れがある。常に6機の数の暴力で落としたい所だが、整備時間がとても長くこまめに補給することも難しい。しかもHPも低く、敵戦艦の側を通れば1、2機、敵駆逐艦の側で迎撃・偵察のために少し待機させるだけで1機落とされてしまう。待機場所には十分気を付けよう。
また、プレイヤーが意図せぬAI操作による深追いによって気がついたら、半数になっていることもしばしば。こまめに様子を見よう。
まとめると6機でいるときは強力だが5機以下になると一気に弱くなってしまい、なおかつ脆いしリカバリーも効きにくいピーキーな性能である。
加賀相手だと一方的に制空取れるのでバカスカ落として味方艦の防空を積極的に行い、積極的にダメージの源となる雷撃機隊から落とすとよい。また、戦闘機隊も存在しないため釣られる心配は無いので積極的に最前線に出しといて、味方艦にたどり着くまでになるべく多く落とすのがミソだ。繰り返しになるが、予備機が少なめなので攻撃機隊の操作に気を取られていたら操作を忘れていて敵艦隊のど真ん中に突っ込んで壊滅…なんて事になったら目も当てられない。気をつけよう。
サイパンの戦闘機2個中隊に対してはどうする事もできず、1対2ではサイパンの戦闘機を1機も落とせず完全敗北してしまう。自艦の上で戦わせても敗北してしまう。ただ、相手が1個中隊ならば0~2機の損失で打ち勝てるだろう。
優秀な戦闘機隊による制空のし易さというグラーフの最大の強みが完全に奪われてしまったが、それは他の空母も同じなので割り切るしかないだろう。そもそもサイパンはTier不相応の性能である。
・爆撃機
この艦の爆撃機は独空母独特のAP爆弾になっており火災は発生しないが、VPを貫通することがあり、貫通した場合大ダメージを与えることが可能。貫通しなくても爆撃機単機ダメージが米空母の1.2倍ほどとトップクラスであり(迷彩込みで1914ダメージ)雷撃機の整備時間が長い事もあり、こちらがダメージ元になる事が多い。数はそれなりにあるのでガンガン飛ばしていこう。
巡洋艦やら戦艦を狙えばたまにVPを抜けるので、積極的に狙っていこう。(しかし、アメリカ戦艦はなかなか抜けない)水平装甲の貧弱なドイツ戦艦ならかなりの確率で抜ける。
スピードと耐久性は平均程度だが、爆弾の散布は優秀で駆逐艦にもよくヒットしてくれる。
・雷撃機
Tier8レキシントンと同じ5発である。
しかしレキシントンと比較すると魚雷1本1本の間隔が広く、ダメージや浸水率も劣る。
上記から5発当てられる艦はグナイゼナウ、フッドや一部の巡洋艦など船体が長い戦艦に限る。
アメリカの同tier戦艦コロラド、ウェストバージニアは長さが若干足りず、
余談だが狙った艦に対して若干斜めに標準を合わせれば、上手くいくとコロラドやウェストにも5本当てられる(これを毎回のようにやってくるプレイヤーも居る。コレが出来たらグラーフ乗りを名乗っていいだろう)。
弱点はこの雷撃機の予備機の少なさだろう。予備機が4機と、一度全滅させられたらもうフル状態で出撃させることができない。なので、出来るだけ爆撃機を盾にして守ろう。ただし、マッチング、狙う相手によっては爆撃機で守っても雷撃機が全滅することが普通にある。
それでも、被害を抑えるために爆撃機→爆撃機→雷撃機の順で攻撃するのが鉄則。
・主砲
ほとんどケーニヒスベルクの主砲である。HEは若干湿気っているので戦艦に対して撃とう(戦艦に肉薄されるような状況になること自体おかしいが)。
APの貫通力が高いので駆逐や巡洋艦によく刺さり、巡洋艦のバイタルを抜くことも。
空母にしては破格の射程距離(10.32キロ、アズレンかイーグル迷彩とエリートで特化すれば11.13キロ)を誇り、門数の多さと威力により、フルヘルスの駆逐艦でも、接近されて魚雷を撃ち込まれるまでの間に撃沈する事が可能。しかも、これでもかと言わんばかりに精密照準とソナーのスキルまであり、射撃と魚雷の回避にさらに磨きがかかっている。
また、フルヘルスの巡洋艦であっても、爆撃機+雷撃機+主砲(+副砲)から来るバケモノ級DPMによって返り討ちにされる可能性がある。不用意に近づくのだけは絶対にやめよう。(流石に戦艦には勝てない。)
ただし砲が強いからと言って序盤から突っ込んで砲撃戦に参加するのは愚の骨頂である。無論ヘイトは高いので、あっさり戦艦にバイタルを抜かれて沈むだけだ。
現状グラーフの他の空母にないアドバンテージであり、試合終盤やヘイトが少ない場面では役に立つので腐らせるのは非常に勿体ない。
弱点として低いHEダメージと射角の悪さ。それを除けば非常に優秀である。
・自動副砲
航空母艦では最初の副砲持ちであり、自動となっている。
近距離戦であれば主砲+副砲でかなり体力を削ったり燃やせる。上手く活用して裏どりしてきた駆逐艦を撃沈していこう...と言いたいところだが例によって自動副砲は射程が非常に短いため、相手が余程の間抜けでない限りそこまで肉薄されることはまずなく、さらに我々グラーフ乗りも敵駆逐(の魚雷)から逃れようとする為必然的に敵駆逐艦との距離は開き、使用する機会はほぼ無い。一応12門もあるので不意な接近戦には役立ってくれる。また、射角が良くなく全門活かすのは難しい。あくまで肉薄された時の補助火力である。
副砲オーバーロードLv2が追加されたのでこの自動副砲の性能を大きくはねあげることが出来る。 不意な接近戦で想像以上のダメージを与えられ、同格戦艦にすら勝てるポテンシャルを秘めている。
・対空
同格空母と比較して総合的にやや劣る。比率的に大口径砲の威力が高いが小口径は低い。また、大口径の射程が短い。
とはいえ、敵空母の空母狙いには強力な戦闘機と対空砲弾の嵐で暖かく迎え入れてあげよう。
・装甲
装甲は同格空母と比べると全体的に優遇されており、艦首艦尾装甲は25mmと同格戦艦の標準装甲、水平装甲は75mmとリヨン、ポルタヴァなど、一部の戦艦より分厚い。
側面装甲の102mmは空母の中では分厚いが、同格巡洋艦並である。
全体的に空母の中ではかなり強力であるが、気をつける点は装甲空母では無いので水平からは普通に抜かれうる所であり、巡洋艦、駆逐艦クラスの砲であればそれなりに耐えられるが、戦艦クラスとなると無理である。
総じて空母ながら重巡洋艦程度の装甲は備えていると言え、他の空母にないアドバンテージとなる
・機動性
空母としてはかなり優秀。速力は33ノットと巡洋艦についていけるレベルである。旋回は船体が大きく、かなりのスペースを要するため、もしも接近された駆逐艦の魚雷を避ける際には頭に留めておこう。
・隠蔽性
tier7航空母艦の中ではかなり目立つ。迂闊に前に出過ぎないように位置取りは工夫しよう。
・生存性
高い体力や厚い装甲や強力な主砲、艦載機、ソナーまであるので駆逐艦や巡洋艦を返り討ちにできるほどだ。そのため、生存率は高いと言っていいだろう。ただし、船体が大鳳よりも大きく、被弾しやすいのは注意。いくらグラーフといえども集中砲火に晒されると簡単に沈んでしまうのであくまで空母という事を忘れずに。
・消耗品
高品質石炭、航空機用精製燃料、補給パックが推奨。
・装備
本艦は高い制空力を誇っているので戦闘機を強化すると良いだろう。
攻撃を強化する場合、整備時間を短縮するか、致命的に少ない雷撃機搭載数を空母格納庫改良Ⅱで10機にするかだが、本艦の武器である爆撃機の機数が低下することに注意。
また、空母格納庫改良1だと爆撃機が3機増加する代わりに雷撃機が1機減ってしまう。
空母格納庫改良3はぱっと見性能向上が良い様に見えるが爆撃機が1機、戦闘機1機しかそれぞれ増加しないので注意が必要。
2スロは甲板防護改良、加速強化、旋回強化。3スロ目は隠蔽システム改良、旋回強化、が案に挙がる。
“駆逐艦で本艦を攻める時”
この航空母艦は、体力・装甲・兵装のDPM・艦載機の性能とも高水準でまとまっている。
tier7.8駆逐艦の魚雷1斉射では倒しきれず、逃げたり追撃にも爆撃機、雷撃機、主砲、副砲というトンデモDPMの反撃を受けてしまう。さらには水中聴音も持っており、魚雷を回避されてしまうこともよくある。
ここまで読めば接近して撃てばいい、と考えている人もいるだろう。しかし、なんとなんとこの艦は機動性まで優秀で、駆逐艦ではなかなか追いつけない。
結論を言えば、この艦に駆逐艦でタイマンを挑むのはやめよう。ただの特攻になってしまう。特攻にもならない
・エリート特性
・新型砲撃照準器 主砲射程+4%
・エリート整備士 急降下爆撃機準備時間-5%、雷撃機準備時間-5%、戦闘機準備時間-5%
・功績 EXPアップ+10%
・総論
空母としては母艦が優秀、爆撃機が強力、雷撃機がTier7としては圧倒的な5機、圧巻の戦闘機6機と、なかなかな性能を誇る。
例えるなら武装を小型化した大型巡洋艦に艦載機を搭載機数は少ないが載せた感じだろう。
ただし、上記の通り戦闘機12機、雷撃機9機、爆撃機18機と、搭載機数が非常に少なく脆いので特にティア8戦場ではどんなに頑張っても箱にされてしまう事もあり得る。よって、他の空母と比べて、より繊細な艦載機のダメージコントロールを要求される。
主砲も射程は長く、性能も軽巡洋艦並なので腐らせるのは勿体ない。使える場面では使っていくべし。
これまで色々とこの艦について説明してきたが、
サイパンは本艦の完全上位互換であり、現状サイパンを差し置いてこの艦を購入する必要性は0に近い。どのT7空母にも言える事だがサイパンとマッチしてしまったらよほどのPSの差がない限り箱にされる。箱にされた後は飛龍、加賀、レンジャーは何も出来ないがグラーフは船体が巡洋艦なので他のT7空母より足掻ける…はず。
しかし、上記の通り母艦の生存性は空母の中ではトップクラスであり、航空部隊・強力な主砲・艦艇スキルのソナー、精密照準・場合によっては自動副砲で敵駆逐艦の1隻や2隻は易々と落とせる。
敵にサイパンがいる時のこいつはぶっちゃけ巡洋艦である。序盤は後方で壊滅しない程度に適当に艦載機を飛ばして、戦艦が周囲にいない事を確認したら突っ込んで駆逐艦を主砲で焼き殺す…くらいの立ち回りの方が勝てる。
また、これまでグラーフ対策とも言える鬼対空艦や加賀のような強力な船をWGは出してきたが、ps、工夫、何より愛を持って我々グラーフ艦長は乗り越えてきただろう。
サイパンは基本グラーフを上回っており、厳しい環境にあるがグラーフを思う愛で今日も戦場に赴いてくれることを願う。
戦闘名誉章
レベル | 1 | 2 |
---|---|---|
報酬 | アルティメットシルバーブースター×2 アルティメットEXPスーパーブースター×2 シルバー200k | スティール2 |
ミッション内容 | 10戦プレイ |
史実
本艦はドイツ海軍が計画・建造した未成艦である。
英独海軍協定によりイギリスの35%にあたる航空母艦建造枠38,500tを手に入れたドイツは、その枠を半分に分け、2隻の航空母艦を建造する計画を立てた。
この計画はまもなくZ計画に取り込まれ、(詳しくはFDGの史実ページを参考に)A,Bという仮称から、Aに命名されていた
グラーフ・ツェッペリンの名を取り、グラーフ・ツェッペリン級として建造されることとなった。
※2番艦の名前はペーター・シュトラッサーとなる予定だった
小ネタにもあるが、設計が開始された1935年当時、当然ながらドイツには新艦種である航空母艦の建造技術はまだなく、やむなく同盟国である日本から技術導入を得ることとなった。
交渉の末、1935年に来日したドイツ技術者団は「赤城」などの見学を希望した。しかし日本としては試行錯誤の末手に入れた空母技術をおいそれと渡すことはできず実艦見学はさせなかった。
それでも座学中心のスケジュールの上、集められた数少ない資料と、独自の技術を組み合わせて進められた設計案はまもなくまとまった。
同時期に設計された戦艦ビスマルク級や重巡プリンツ・オイゲン級と同様に電気溶接された多用なスマートな船体には、戦前に設計された艦だけに多くの舷窓を有している。
特にグラーフ・ツェッペリン級は、舷側がそのまま格納庫の側面となり飛行甲板まで伸びているので、そこに何段にも渡って多数設けられた舷窓は、一見すると浸水のもとになりそうで非常に
危険な印象を与えるが、殆どの舷窓は水面から離れており、水面スレスレの部分には航空母艦でありながらも舷側装甲が貼られているので見た目よりは安全といえる。
加えて装甲を見ていくと、舷側100mm、甲板60mmと重巡並の装甲が張られていた。
航続距離は19ktmで8000海里と短く、通商破壊を考慮していない。ディーゼルがまだ実用化されていなかった時代であるから、仕方ないのかもしれない。
要目は以下の通り。
基準排水量 23,300t 機関出力 200,000hp 武装 150mm単装砲8基
満載排水量 29,722t 速力 33.8kt 10.5cm連装高角砲12門
全長 262.5m 航続力 19ktで8000海里 37mm連装対空機関砲11基
全幅 31.5m 乗員 1,760名 20mm対空機関砲28門
吃水 7.35m 搭載機数(最大) 42機
カタパルトは毎分1機の航空機を発艦させられるので、2基合わせて30秒に1機の割合で発艦が可能であった。
しかし搭載機数は最大の問題であった。
というのもドイツは空軍が独立しており、その長であり国家元帥でもあるヘルマン・ゲーリングが、航空機を空軍以外に回すことを妨害したからである。
それでもドイツ空軍との激しい折衡の末、搭載する航空機が持てるようになり、「Me109」と「Ju87」の艦上機型が作られることになった。
しかし、海軍に航空隊ができたわけでもなく、航空母艦の艦載機といえど、全て空軍からの借り物であった。
作戦指揮は海軍が行うが、資材の管理や補給は空軍の管轄であった。食堂すら別々に分けられていた程である。
戦闘機の「Me109」の艦上機型は、1939年から生産が始まり、「Me109 E-3」の改造型で、「Me109 T-0」と名付けられた。この艦上戦闘機の試作はメッサーシュミット社ではなく、
フィーゼラー社で行われ、1939年末に完成した。その後実用テストと並行して、「Me109 E-4N」を艦上機化した量産型の「Me109 T-1」の製造に取り掛かった。
しかしまもなく本艦自体の建造が中止されたため、完成した60機は陸上機として運用される。
爆撃機の「Ju87」の艦上機型は、「Ju87C」と名付けられた試作機で、戦闘機と同じく着艦フックや折りたたみ機構などを採用している。
面白いのは、固定脚機のために、不時着水が困難であることを考慮し、脚を火薬内蔵ボルトにより緊急投下可能とした点である。
「Ju87C-1」が量産型となり、翼の折りたたみ機構が自動に変わるなどしている。が、こちらも量産が中止されている。
これらに加え、新たに試作された「Fi167」艦上攻撃機が搭載されることとなっていた。この機体は複葉の雷撃機で、フィーゼラー社で開発が進んだが、9機の生産で終わっている。
搭載予定機数は「Me109 T-1」が10機、「Ju87C」が12機、「Fi167」が20機の合計42機である。
格納庫は2段もあり、翼の折りたたみ機構も鑑みれば、この数字は少ないと感じるだろう。実際に、やや本艦より小さい蒼龍が73機、ほぼ同サイズのヨークタウンが90機であることから、
航空母艦としての戦力は相当弱まっているものと言える。
ではなぜそこまで艦載機は少なくなってしまったのか。
原因は古い建艦構想にある。
参考となる日本・アメリカの就役空母は、どちらも20cm砲を備えており、蒼龍やヨークタウンも15cm砲を装備予定であった。
そのためか本艦にも15cm砲を単装砲を8門(計画時)備えており、しかも全周にくまなく配置したため片舷には4門しか向かない。
それでも蒼龍の予定搭載数15.5cm砲5門に比べると、かなりの重武装である。
このように艦隊戦用の装備を充実させてしまったがために、排水量も23,400tと大型化しているにも関わらず、艦載機は少なめとなったのだ。
建造は、まず1番艦のグラーフ・ツェッペリンから始まり、1936年12月28日にキールにて起工、工事は順調に進み1938年12月には進水したが、
艤装中に大戦が勃発、他のZ計画艦と同じく1940年4月には建造が中止された。
この時工事は85%まで進んでおり、航空関係の艤装や備砲を取り付けるだけの状態だったので解体はされず、後日建造再開ということで未完のまま放置された。
1942年、ビスマルク追撃戦などで航空母艦の威力を感じ取ったドイツ軍は、工事を再開。この時改装が加えられ、150mm単装砲を連装砲に換装、軽巡洋艦並に強化、
さらに対空火力も増強した。この改装で船体の重量が増したため、舷側に最大幅2.4mのバルジを設けることとなった。
こうした改装により最大排水量は33,500tに達し、もはや大型空母の範疇に入っていた。
この備砲を増やした経緯は不明であるが、航空母艦の備砲が有効という戦訓があったわけではないので、あくまで単なる机上のアイデアにしか過ぎなかったとされる。
おそらく、狭いヨーロッパの天候の悪い海域で、駆逐艦辺りに追撃され交戦する可能性を考慮したのではないかと推測される。
搭載機も変更され、旧式の複葉機である「Fi167」は除外され、「Me109 T-1」12機,「Ju87E」30機となった。
「Ju87E」は、C-Dと続いた改良型で、魚雷攻撃も可能となっている。
しかし工事はカタパルトをイタリアに譲渡(客船改造空母アクィラに搭載)してしまったこともありなかなか進展せず、工事が終わらないうちに1943年のヒトラーの
大型艦解体命令により再び中止となる。
終戦時未完のまま放置されていた本艦は1945年4月シュテッチンで自沈したものの、当地を占領していたソ連により引き上げが行われ、1947年に浮揚された。
その後ソ連本国へ向け回航中、触雷で沈没したとされている。
小ネタ
グラーフツェッペリンの建造には、当時の同盟国であった日本空母赤城が参考にされた(まだ三段空母時代であるが)。しかしドイツが求めていたのは航空隊の運用などであり、技術面ではエレベーターなどが参考にされたという。
編集用コメント
- 性能、書式を修正。艦艇スキル、ゲーム内説明、戦闘名誉賞の枠、史実の枠、小ネタの枠、編集用コメント欄を追加。 -- 2021-06-07 (月) 14:38:18
- イーグル迷彩の画像を差し替えて効果を追加。 -- 2021-09-27 (月) 01:18:39
- アズレン迷彩の画像と効果を追加。 Holy_Roman_Empire? -- 2021-10-20 (水) 14:24:11
コメント欄
- 金持ち初心者がコレを手に入れて出動!マップの隅まで全力疾走、到着後にこれで一安心して艦載機を飛ばし始めた頃には味方艦がやられてるわい!戦闘機を自艦の面前で飛ばしているから、ココにいるよ!と教えているようなもんだし、このひとは多分グラーフに飽きて、他のプレ艦をジャンジャン買うのでしょう。おぉ、op艦だ!と味方は思い余裕で前線に行って、全員バカを見せられた。 -- 2022-04-05 (火) 19:18:03
- 艦載機脆くて少ないから、今の環境では意外とOPと言えるものじゃなくなったね。もちろん上手い人が使うと砲戦、制空、攻撃全て上手くこなして大口径取ってたりするけど、硬さにかなりの自信があるのか駆逐みたいに震源で真ん中凸ったり、戦闘機釣られて早々に空っぽになってる人が最近多いから、グラーフはあんまりもう期待しない。。 TOP100のよくグラーフ乗ってる方はめちゃくちゃ強いけど。 -- 2022-04-05 (火) 21:51:05
- もしかしてその人って… -- 2022-04-05 (火) 22:13:27
- 艦載機脆くて少ないから、今の環境では意外とOPと言えるものじゃなくなったね。もちろん上手い人が使うと砲戦、制空、攻撃全て上手くこなして大口径取ってたりするけど、硬さにかなりの自信があるのか駆逐みたいに震源で真ん中凸ったり、戦闘機釣られて早々に空っぽになってる人が最近多いから、グラーフはあんまりもう期待しない。。 TOP100のよくグラーフ乗ってる方はめちゃくちゃ強いけど。 -- 2022-04-05 (火) 21:51:05
- 今日手に入れたけどサイパンよりダメ稼ぎやすくていいね。戦闘機はサイパンみたいに強く出れないし落とせないけど後半になってから前線に出て暴れまくるのが楽しすぎる。 -- 2022-04-06 (水) 01:44:01
- サイパンは直接殴ればいいじゃない~ぐら子~ -- 2022-04-06 (水) 15:25:52
- こいつのやばいところは常販されてるところな気さえする -- 2022-05-03 (火) 08:24:53
- VP当たったときのダメージってどれくらいになるの? -- 2022-05-12 (木) 20:26:58
- あ、コメ見たら1万いくって書いてあった。失礼しました -- 2022-05-12 (木) 20:27:43
- ちょっと前のグラーフ配布とサイパン安売りのせいでサイパンもグラーフもダメダメなのばっかりな今日この頃...ど素人グラーフサイパンより中堅レンジャーの方が強いまである -- 2022-05-15 (日) 23:26:56
- ランクマッチでサイパンと当たった味方のグラーフツェッペリンが、私は巡洋艦ですと言わんばかりに中央を突破(敵味方は左右に分かれてた)して、敵の攻撃引きつけつつサイパンに肉薄、そのままサイパンと刺し違えてて本当に草生えました なんだあの戦い方凄い……いや、本当にありがとうございます。グラーフの神髄を見た気がする(まぁリスク高すぎて普通は負けると思うけど……) -- 2022-05-22 (日) 13:19:20
- いや、玄人サイパンと差し違えるならリスキーではあるものの成功したときの価値は大きい。 -- 2022-05-26 (木) 21:02:10
- これくらいの性能までがぎりぎりの許容範囲よね...いくらツリーがショボいからといって高Tire艦載機積んで7帯にやってくるあの軽空母はやばい。 -- 2022-06-12 (日) 17:02:54
- ランダム戦でサイパンが敵に出るのと比べるとまだましです。グラーフはまだおとなしいです。サイパンがなければもっと活躍できるのに -- 2022-10-30 (日) 10:56:07
- 質問ですがアズレンアバターてもう手に入らないんですかね? -- 2022-12-09 (金) 20:54:02
- 残念ながら手に入りません、再販はほぼないと思ってもらっていいです -- 2023-01-14 (土) 10:21:19
- 空母以外tear8の時は他の空母の方が活躍できるけど、そういう時以外はグラーフの方が強気に出れる。チャレンジャーの戦闘機と何もないところでドッグファイトしたら6機の時はバタバタ落とせるが、5になった瞬間に鈍くなって最終的に負けるっていうね…気を抜かなければどんな空母にも勝てる -- 2023-03-18 (土) 12:41:59
- 砲撃できる空母楽しい。だからこそブラックグラーフも欲しいんだけど、今でさえ最終盤まで5機一中隊の定数守れるかどうかなのに2機も減ったらどう響くのかが怖くて買えない。 -- 2023-06-07 (水) 17:42:20
- ランダムマッチフル有人で11万ダメ出せた時は本当に気持ちよかった。駆逐艦もほぼ完封できたし。 -- 2023-08-24 (木) 00:50:00
- 11万ダメで自慢か、身の程をわきまえろ -- 2023-09-29 (金) 13:00:45
- お前何様だ?w一応世界記録は12万ダメだけどね -- not木? 2023-09-29 (金) 13:19:45
- 私的な記録だったら意味なくね?公式が艦別に集計してるならともかく -- 2023-10-02 (月) 08:17:54
- 褒めてもらえるより、必ず変なのに噛みつかれて、不毛なマウント取り合いになるんだから、戦果報告なんかしない方が良いよ。 -- 2023-09-29 (金) 13:27:36
- ヨカタネー -- 2023-09-30 (土) 09:26:26
- 11万ダメで自慢か、身の程をわきまえろ -- 2023-09-29 (金) 13:00:45
- でた当初はぶっ壊れだったのに今や雑魚扱いか -- 2023-09-30 (土) 13:34:38
- ぶっ壊れから強いまで落ちただけで弱くは無い -- 2023-09-30 (土) 14:56:07
- グラーフ「すべてはアイツ(サイパン)が実装されたことが始まりなんだ...」 -- 2023-09-30 (土) 15:29:00
- ティア7に8上位の性能出されたらそらそうなるわなと -- 2023-09-30 (土) 16:40:33
- もうtier9やろ。サイパン。 -- 2023-10-02 (月) 17:27:01
- 色々インフレして並位の性能になったってだけです。 -- 2023-10-01 (日) 12:52:39
- ぶっ壊れから強いまで落ちただけで弱くは無い -- 2023-09-30 (土) 14:56:07
- フィジーに乗っている時に、グラーフの爆撃機2中隊で1万2000ダメージほど削られて驚いた。1発当たりのダメージ量など見た感じ、殆ど全弾命中してしまったみたいね。 -- 2024-03-03 (日) 20:12:00