Skåne

スコーネ級駆逐艦 スコーネ (エーランド級駆逐艦原案)

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・派生艦船

・兵装

・艦艇スキル

・艦艇の特技
修理班+1

ゲーム内説明

両用主砲を装備した駆逐艦の設計で､第二次世界大戦後に就役したスウェーデンのエーランド級駆逐艦のプロトタイプ。

解説

次級である「エーランド級」駆逐艦の設計案とされる本艦。発煙装置とソナーで武装したブラック・スコーネも存在する。

・主砲
ボフォース社自慢の50口径120mm両用砲を連装で2基4門搭載。主砲が連装2基4門しか無い構成は同格内では本艦を含めて3隻しか居ない上に、AP弾ダメージは最低クラス、HE弾ダメージもブービー賞で発火率も3%と高くは無い。よって瞬間火力を他国同格艦と比較するのは酷である。しかし、この砲の特徴として装填時間が同格内最速の3.5秒という短さを誇っている*1。このためDPMとしてはAP弾使用時には平均的なグループに入り、HE弾使用時にはそこそこ優秀なグループに入る。主砲が4門しか無い割には「撃ち合いにおいて侮れない火力を発揮する」と言えよう。とはいえ、それぞれの上位に位置する砲駆と正面から撃ち合おうとするのはお勧めしない…というのも後述する「体力の低さ」が地味に効いてくるためだ。

・魚雷
533mm魚雷を3連装で2基搭載。構成そのものは前級と変わらず装填時間や魚雷の単発ダメージも据え置きであり、ちょっと物足りなさを感じ易い。しかし9kmというプレミアム艦「夕立」の魚雷と同等の長大な射程を手に入れた上に、雷速は空前絶後の86ノット(夕立魚雷は72.24ノット)であるため火力以外では最高クラスの性能を秘めた魚雷と言える。このため「レーダーⅠ」「レーダーⅡ」の範囲外から雷撃も可能。とはいえ最大射程付近の艦艇に対しては到達までにそれなりの時間を要するので、2手先の動きを読んだうえでの運用が必須である。長大な射程に頼った「芋雷撃」を繰り返すだけでは殆ど命中を見込めないだろう。なお欧駆の雷速は本艦をもって頭打ちとなり、Tier10「ハッランド」においても雷速は86ノットのままなので、本艦でこの雷速を感覚として覚えておく必要がある。

・対空
素の対空値は184と同格随一を誇る(第2位につけている「シムス」の対空値は136と大分劣る)。さらに本艦の大口径対空砲ダメージは115と他国の巡洋艦並みであり、駆逐枠としては非常に優秀。艦艇スキルの「対空警戒Ⅱ」を使用する事でスキル使用時の大口径対空砲ダメージは230、小口径対空砲ダメージは138、併せて対空値368となり頭上を通過する敵航空機を行きに1機、帰りにまた1機といった具合に落とす事が可能。ただし皆がイメージする欧駆の対空性能が開花する前の段階であり「まだまだ全然レベルが足りない」状態と言える*2。

・装甲
駆逐艦に装甲を期待するのはやめよう。

・機動性
素の最高速度は34.45ノットと前級(37.24ノット)から格段に遅くなった。これにより上位グループから一気に最下位グループに転落した事になる。また加速力も鈍く、大型駆逐艦並みである*3。しかし舵についてはやや直線番長的で効きが良くなかった前級と比較して、効き始めは遅いが曲がり始めるとグイっと曲がるイタリアやドイツの舵に近いタイプに変化した。因みに舵を戻すのは遅い。

・隠蔽性
素の被発見距離は6.06kmと、いわゆるトップグループの最後に食らいつく位置。他国同格の多くが位置する6km前半のグループに対しては先手を取れるが、それよりも隠蔽が良いグループにはとても敵わない*4。また本艦の特徴その1として、素の被発見距離がレーダー射程よりも1km程度余裕があるので隠蔽に特化しなくとも「隠蔽レーダー」を使う事が可能。とはいえ本格的に使用するなら隠蔽を高めて猶予距離を多く取っておいた方が扱いやすいだろう。また本艦の特徴その2として魚雷射程に助けられる形で、発砲後に被発見距離が広がった状態であっても隠蔽雷撃が可能なのだが…こちらの実用性はほぼ皆無である。

・生存性
HPが低めなので積極的に撃ち合うのは避けたいところ。日本駆逐を仕留めるには十分。しかしあくまで雷撃メインにしたほうが確実。煙幕は無し。耐久の低さも相まって慎重に立ち回る必要がある。

・消耗品
「高品質石炭」「高級船員食料」「改良型ディーゼルエンジン」の搭載を推奨。

・艦艇スキル/艦長スキル
最高速度は遅くなった本艦であるが、「エンジンブースト」はⅡに更新された。また前級から引き続き「レーダーⅠ」を1回のみ使用可能。加えて、新たに「対空警戒」を取得するもいきなりⅡという豪華仕様。ただし本艦以降艦艇スキルは追加されず、使用できるスキルの種類は本艦で頭打ちとなる。艦長スキルは前級の構成と併せてLV2で「戦場支援」を取得し対空警戒の回数をプラス1しつつLV4で「対空防御専門家」を取得してクールタイムの短縮を図るのが良いだろう*5。

・装備
　・兵装　戦い方によってお好みで
　・防御　「推力改良Ⅰ」「操舵装置改良Ⅰ」等が無難だろう。
　・適正　「隠蔽システム改良Ⅰ」「推力改良Ⅱ」が無難だが構成によっては「操舵装置改良Ⅱ」も候補となる。

・エリート特性
　・エリート砲術員　主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
　・対空特化　対空火力+7%、小口径対空兵装ダメージ+7%
　・功績　EXPアップ+10%
※「エリート砲術員」を推奨したい。仮に「対空特化」を選択した場合、大口径対空砲のダメージは115から123に向上し、小口径対空砲のダメージは69から74に向上するが…その上昇は8＋5の僅か13ポイントに過ぎない。どちらにせよ効用が少ない選択であれば、消去法で「エリート砲術員」にした方が無難だろう。

・総論
速度が遅くやや操船に癖のある船体に、対空兵器としては強力な両用砲を搭載した個性的な艦である。同格随一の対空を誇るが、この後のTier帯の対空艦と比較してしまうとかなり見劣りするので、一人前の対空艦ばりに「わざわざ自分から艦載機に立ち向かって行く」のはやめよう。とはいえ最近のアップデートにより空母のリターンショット(帰還バグ利用の旋回範囲縮小技)が無くなったため上空でクルクルしている雷撃機の1機や2機を落とす事は可能。砲撃は装填時間のお陰で侮れない程度の火力を発揮できるも、搭載砲数の少なさや船体の脆さ故に安定した強さを発揮できるとは言い難い。雷撃も射程が伸び雷速が向上しているものの基本的な所は変わっていないので…やや物足りなさを感じてしまう。このように「ある意味では強くともそれ以外の面が脆い」といった性能のアンバランスさが目立つため使い始めは苦戦するかもしれない。しかし艦の特性を把握して適切に扱う事ができる様になると本艦の良さが判って来るだろう。

戦闘名誉賞

史実

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