Z23

Z23級駆逐艦　Z23

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・派生艦船

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

レーベレヒト・マース級駆逐艦(ツェアシュテーラー1936A型)の発展型でもあるこの艦艇は、原型艦よりも大型で火力も強化されていました。

解説

ドイツTier8駆逐艦。以前は主砲に150mm砲を搭載していたが、Ver.4.4において128mm砲に変更されたという経緯を持つ。また同型艦のオッシュが、同格で実装されている。

・主砲
　艦首部に128ｍｍ連装砲1基、艦後部および艦尾に単装砲3基を搭載。前級との相違は艦首部の砲が単装2基から連装1基に変更された。このため集弾性が良くなり前級よりもさらに前方火力が増したが、反面引き撃ちの際の後方射角は若干ではあるが悪化している。また砲の装填時間が4秒に短縮されたことからDPMが向上したが、素のAP弾DPMが同格トップクラスであった前級と比べるとトップグループからは外れてしまっている。
　とはいえAP弾使用時のDPMは39000台を誇り、同格内では高い水準を誇る。本艦よりもDPMが高い艦は存在するが、それらの艦は弾道が高く距離が離れると偏差の取り方や照準の難易度が跳ね上がるのに対して…本艦は比較的素直な弾道で距離を選ばず通常貫通を出せるので実用性は遥かに上である。ただし第2駆逐ツリーの艦と比較すると貫通力は劣っているので、戦艦等の装甲の厚い艦を撃つ場合はきちんと弱点部分を狙っていくようにしたい。HE弾ダメージは同格内でもかなり低い水準であり、DPMは25000台と同格内でも平均以下に落ち込んでしまう。ところが発火率は4%とそこそこの確率なので分間発火回数(耐性を無視した場合1分間にどれだけ発火が期待できるかという理論値)が3とドイツ駆逐にしてはかなり優秀である。とはいえ同格のトップグループは5に近い、もしくはそれ以上なので中央値付近の第2グループとしては優秀といった程度。このためHE弾を使用するのは独戦やその仲間のみに留め、それ以外の艦に対してはAP弾を装填して抜ける部位をコツコツ狙って当てていった方がチームに対する貢献度は高いだろう。

・魚雷
533mm4連装魚雷を前級とほぼ同じ配置で計2基8門搭載。魚雷管旋回速度は20度/秒と他国並みである。ティア向上に伴い威力や射程が微増してはいるものの、他国同格の魚雷と比較してしまうと色々と見劣りする。カタログデータ上では隠蔽状態で発射が可能な魚雷の中では装填時間が短く、DPMで見ると「ライトニング」に匹敵する値となっている。ところが本艦の魚雷は射程にやや劣り雷速が遅く拡散も大きいため、狙い撃つ運用のみでは同じようなダメージを出すことは結構難しい。幸いに被発見距離が1.68kmと非常に発見されにくく回避のための猶予時間が深度魚雷並みに短い事を生かして、手数を活かしてばら撒いて初めてダメージを出せると考えよう*1。ただし孤立した敵やこちらに注意を向けていない迂闊な敵が居たらチャンス到来であり、しっかりダメージを取っていこう。

・対空
素の対空値66は同格ワースト3に入っている。しかもこのティアに来て小口径対空砲のみの搭載では、狙ってくれと言わんばかりである。敵空母の艦載機が接近して来たら全力で回避行動を取りつつ味方艦に寄り添おう。艦首の連装砲は両用砲なのに？？

・装甲
同格駆逐艦と比べると平均的で日本駆逐艦より対水雷防御がわずかに勝る程度である。

・機動性
最高速度は36.54ノットと前級と同様である。加速力は前級の9.96秒から変化せず優秀とは言い難い。舵の効きは8.4度/秒と悪化して転舵速度も4.2秒と長くなってしまったが、それでも同格と比較すると旋回性に優れると言えよう。

・隠蔽性
被発見距離は6.78kmとソ駆、秋月より少しいいくらいで悪い。他国同格駆逐艦には6.0kmに近い艦も居るので探り合い等では不利になってしまうだろう。しかし、駆逐以外の艦種に対しては隠蔽雷撃が可能な程度の隠蔽力は有している。

・生存性
大型駆逐艦としてそれなりの体力を誇る。しかし速度や隠蔽と言った生存に関する項目が特段優れているわけでは無く、対空も貧弱なため生存性が高いとは言い難い。

・消耗品
運用方法によるが、高品質石炭（隠蔽）、高級船員食糧（装填）、予備整備パック（HP）、改良型ディーゼルエンジン（機動力）からお好みでどうぞ。

・装備
スロット1　主砲旋回、全兵装旋回
スロット2　舵か加速度
スロット3　舵、速度、隠蔽

・エリート特性
　エリート砲術員　主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
　エリート魚雷オペレーター　魚雷装填時間-3%、魚雷管旋回速度+7%
　功績　EXPアップ+10%
※「エリート魚雷オペレーター」は推奨しない(元々装填が速いので効果が薄い上に前級よりも魚雷が弱体化されているため)。それよりも「エリート砲術員」で砲を強化した方が効果が高いだろう。

・総論
前級のバランスの良さはそのままに、更なる砲火力の向上を狙った野心的な艦である。とはいえ他国の脳筋砲駆は「より装填速度に優れる砲」を搭載した事から、DPMの値ではトップクラスの座を譲り渡す事になってしまった。しかし実際には距離を問わず扱いやすい砲はそのままで装填が速くなっているため、交戦距離に気を付ける限りは対駆逐艦の処理能力は向上している筈だ。対駆逐は前級と同じく陣地に居座ってソナーで魚雷を発見し、敵駆逐を追い出して味方を守ろう。ただし雷撃能力に関しては僅かな射程延長と単発火力の向上と引き換えに安全距離が短くなった事、および舵が重くなった事もあり難易度が増している。前級の「砲も魚雷もそこそこ行ける」という絶妙なバランスの良さは失われてしまったものの、戦艦相手であれば隠蔽雷撃から見つからずに短いサイクルで再攻撃も可能なので諦めずに狙っていきたい*2。また次級「Z46」は今の「Z23」をそのまま更に扱いやすくした艦であるため、次級へステップアップするための練習も兼ねてドイツ駆逐艦の基本に忠実に運用してみよう。

戦闘名誉賞

史実

小ネタ

「Z」とはドイツ語の「Zerstörer」(駆逐艦の意)の頭文字で、新生ドイツ海軍クリークスマリーネ（Kriegsmarine）で建造された艦隊駆逐艦には、この「Z」で始まる艦番号が付与された。なお、Z1からZ17までは艦番号だけでなく第一次大戦で戦功のあったドイツ海軍将兵の名を付けていたが早々にネタ切れ(ドイツは基本的に陸軍国である)を起こしてZ23からは番号のみを用いるようになった。

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