Z35

Z35級駆逐艦 Z35

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

第二次大戦中に建造された1936B型駆逐艦のネームシップ。従来の艦級で得られた戦訓や作戦能力を反映して計画を改めた上で建造された。対空兵装が強化され、128mm砲を搭載している。

解説

2023年4月6日13時にトークンイベントで実装された、ドイツTier8駆逐艦。ゲーム内初となるスキル「ショートバースト発煙装置」を搭載している。
なお本艦の同型艦であるZ44は、格上のtier9での実装となっている。

・主砲
45口径128mm砲を単装で5基5門搭載。砲配置はティア7ツリー艦のレーベレヒト・マースと同一であり、かの艦を扱った事のある艦長であれば問題なく使いこなせるだろう。また本艦はツリー艦の「Z23」と同じ威力の砲弾を使える上に「Z23」の砲よりもほんの僅かに装填が速く、素のDPMは「Z23」をも上回る*1。そして素の射程も「Z23」を僅かに上回るほか「Z23」では選択できないエリート特性「新型砲撃照準器」を選択すると約9.32kmまで伸ばす事も可能。流石に仏駆の射程には及ばないが、後述する速度の遅さを射程で補いたい艦長からすると魅力的な選択肢といえるだろう。

・魚雷
533mmクラスを4連装魚雷発射管に収めて2基、計8射線を指向可能。この魚雷をドイツ標準の装填時間48秒で使用できる…と表現するとマトモそうに聞こえる。ところがこの魚雷が曲者で、ティア6の「ニュルンベルク」搭載魚雷とほぼ同等の性能であり、単発火力はティア6相当で射程も巡洋艦のモノと同じ5.4kmしかない癖に装填時間だけはキッカリ48秒を要求される(「ニュルンベルク」魚雷は40秒装填なのに)。当然、隠蔽雷撃で戦艦に流し込むといった運用は不可能。よって露駆の如く突撃の際に使用する、もしくは敵が突撃してきた際のカウンターとしてしか使えない。

・対空
ティア7ツリー艦の「レーベレヒト・マース」と同程度。小口径対空砲しか搭載していない上にダメージも47と非常に低く、攻撃された際のカウンターというよりはコケ脅しに過ぎない。

・装甲
駆逐艦という艦種に装甲を期待してはいけない。また耐性についても同様である。

・機動性
素の最高速度は36ノット前半と「Z23」よりもほんの少し遅い。さらに加速も「Z23」より悪いので機動力には不満が残る。しかし幸いなことに舵の効きは「Z23」よりもほんの少し優秀なので装備等で補いつつ好みのチューニングを行って欲しい。

・隠蔽性
素の被発見距離は6.6kmと下から数えた方が速い。砲駆的な要素が強めなのでこれはやむを得ないだろう。

・生存性
HPは17000台と平均をやや上回る。とはいえ速度や隠蔽が悪く対空にも期待できないとあっては艦そのものの生存性は高いとは言えない。しかし本艦には後述する独自の艦艇スキルがあり、これを上手く活用できればピンチを凌いで試合終盤まで生存し続ける事が可能な筈だ。

・消耗品
「高級船員食糧」「改良型ディーゼルエンジン」を主軸に「高品質石炭」か「予備整備パック」のどちらかをお好みで。

・艦艇スキル/艦長スキル
「エンジンブーストⅠ」を2回、「ソナーⅠ」を3回使用可能。そして本艦は更に追加で「ショートバースト発煙装置」を4回も使用可能。なおこの聞き慣れない発煙装置は「排気煙幕」寄りの特性を持っており、発動させたタイミングで例えエンブで加速中であっても即時姿を消す事が可能*2。ただし煙を展開する時間は「排気発煙装置(展開時間6秒)」よりも更に短い5秒間であり、煙が展開されるエリアは驚くほど小さい。このため独駆の減速性能をもってしても、発動してから急減速すると艦首がはみ出てしまう。煙幕内に留まりたい場合は通常の煙幕の如く減速してから発動させる必要がある。とはいえ、煙の持続時間は「発煙装置Ⅰ(24秒持続)」の2/3程度である16秒しか無いのでぼんやりしている時間は無い。一応クールタイムは短めではあるが「排気発煙装置(40秒)」程短くない。スキルの特性により排気煙幕的使い方も発煙装置的使い方も両方できるが、どっちつかずの性能なので取り扱いには注意して欲しい。

・装備
　・兵装　無難なのは「主砲改良Ⅰ」だが、リスクを承知の上でなら「主砲改良Ⅱ」を選択するのもアリだろう。
　・防御　「操舵装置改良Ⅰ」または「推力改良Ⅰ」
　・適正　「操舵装置改良Ⅱ」「推力改良Ⅱ」もしくは「隠蔽システム改良Ⅰ」を好みで選択して欲しい。

・エリート特性
　・エリート砲術員　主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%　
　・新型砲撃照準器　主砲射程+4%　
　・功績　EXPアップ+10%
※選択可能な特性はどちらも強力な主砲の性能を極僅かに後押しするものなので好みで選んでしまって問題ないだろう。

・総論
　「排気煙幕とソナーの組み合わせ」により、対面に強豪チームを引いても臆することなく索敵に出かけて煙の如く消えるという独自の運用が光るティア8英駆の「コサック」であるが、ついにそのドイツ版とも言える艦が登場した。それが本艦こと「Z35」である。なお「コサック」も「Z35」も斥候としての役割はさほど得意ではないが、敵の斥候を発見したら確実にその始末を付けつつ生き延びる事を得意としており、戦場における役割が被っている。しかし非力ながらも雷撃も組み合わせられる「コサック」と異なり、本艦の魚雷射程は露駆に毛が生えた程度でしかない。敵艦との交戦距離によっては本艦はほぼすべての攻撃を砲のみでこなす必要があり、その運用法においてはハッキリと差別化が行われていると言えよう。一風変わったゲルマン忍者風の味付けがなされた本艦だが、個性的な艦が好みの艦長にとっては非常に魅力的な艦と言えるだろう。

戦闘名誉章

史実

小ネタ

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