クイーン・エリザベス級戦艦 2番艦 ウォースパイト
2019年11月のブラックフライデーセールにて発売されたブラック迷彩のウォースパイト。独立した艦艇でオリジナルウォースパイトと同時に所有できる。諸元はまったく同じ。
性能諸元
・基本性能
Tier | 5 | 種別 | プレミアム艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 戦艦 | 派生元 | - |
国家 | イギリス | 派生先 | - |
生存性 | 継戦能力 | 53800 | |
装甲 | 25mm-330mm ・防郭 51mm-330mm ・艦首/艦尾 25mm-152mm ・砲郭 25mm-152mm ・装甲甲板 25mm-127mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | 22% | |
機動性 | 最大速力 | 23.5ノット[kt] | |
旋回半径 | 550m | ||
転舵所要時間 | 14.2秒 |
隠蔽性 | 通常 | 副砲 | 主砲 | 火災 | 煙幕 | |
---|---|---|---|---|---|---|
海面発見距離 | 14.2km | - | - | 16.2km | 13.03 km | |
航空発見距離 | 11.4km | - | 0.0km | 12.1km | - |
射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
- | mod.1 | 15.5km | 219m |
主砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 | 弾種 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
- | 381mm/42 | 4基×2門 | HE弾 5300(34%) AP弾 11400 | 30.0秒 | 54.5秒 | HE Mk VIIIb AP Mk XXIIb |
副砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|---|
- | 102mm/45 QF Mk19 152mm/50 BL Mk16 | 4基×2門 8基×1門 | HE弾 1500(6%) HE弾 2200(12%) | 3.0秒 8.6秒 | 5.0km 5.0km |
対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
- | 20mm Oerlikon Mk IV | 13基×1門 | 47 | 2.0km | |
40mm Vickers 2-pdr.Mk VIII | 4基×8門 | 79 | 2.5km | ||
102mm/45 QF Mk XIX | 4基×2門 | 38 | 5.0km |
・アップグレード
スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
○ | ○ |
1 | 主砲改良2 | +15%:主砲旋回速度 +5%:主砲装填時間 | |
照準システム改良1 | -7%:主砲弾の最大散布界 +20%:魚雷発射管旋回速度 +5%:副砲最大射程 -5%:副砲弾の最大散布界 | ||
副砲改良2 | +20%:副砲最大射程 -20%:副砲弾の最大散布界 | ||
2 | ダメージコントロールシステム改良2 | -15%:消火時間 -15%:浸水復旧時間 | |
操舵装置改良2 | -20%:転舵所要時間 | ||
推力改良2 | -50%:最大出力への到達時間 |
・消耗品
搭載可能 消耗品
十字キー左 | |||
---|---|---|---|
応急工作班 | 無制限 | 消耗品の動作時間:5秒 消耗品の準備時間:60秒 | |
十字キー上 | |||
修理班 | 3回 | 消耗品の動作時間:28秒 消耗品の準備時間:80秒 回復:0.6% HP/秒 | |
十字キー右(いずれか選択) | |||
水上戦闘機 | 3回 | 消耗品の動作時間:90秒 消耗品の準備時間:180秒 HP:x 秒間平均ダメージ:41 | |
着弾観測機 | 3回 | 消耗品の動作時間:30秒 消耗品の準備時間:200秒 動作中の自艦の砲安定性:+10% |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
ウォースパイトは、就役当時としては世界最強の戦艦の 1 隻であり、従来の弩級戦艦を火力と速力において圧倒していました。二次大戦の勃発に伴って近代化改装が施され、対水雷防御、水平線防御、対空能力が強化されました。
就役:1915
同型艦数:5
解説
- 概要
紅茶の香りが漂うイギリスのTier5プレミアム戦艦。
Queen Elizabeth級戦艦の2番艦であり、実装されたイギリス戦艦にはネームシップが実装されている。
最大の長所は何をトチ狂ったか応急工作班が巡洋艦と同等の60秒のクールタイムを持つことである。効果時間は5秒だがクールタイムは通常80秒の3/4であり、復旧が早い。準備時間中に紅茶を飲む時間はないらしい。
また、修理班の回復量が他国と比較し2割ほど高い。(ツリー英戦ではTier8以降に同様の特徴を持つ。)
- 抗堪性
HPはツリー艦よりやや低いが、前述のように修理班に補正があるため数値以上に相当に耐えることが出来る。
装甲は少し分厚くなっている部分もあるが、15インチ砲には常に注意する必要がある。紅茶を飲んでる暇はなさそうだ。
- 主砲
主砲旋回速度はツリー艦より良好で、180°/54.5秒と標準的。良好な舵と相まって砲戦の自由度は高い。但し第4砲塔の射角がやや悪い。
HE弾は英戦仕様ではなく通常の1/6貫通。威力も他国並みなので使用タイミングは限定される。
AP弾は砲弾名称は同じだが通常仕様で信管作動時間は0.033秒。貫通力はツリー艦と比較し若干高い模様。*1
15インチ砲は25mm装甲を強制貫通可能なため、Tier6以下のすべての艦の艦首をぶち抜くことが出来る。精度自体は優秀であるが、弾速がやや遅いため中遠距離砲戦での偏差はそれなりの慣れが必要。
同格の扶桑型、ニューメキシコ級が14インチ主砲を搭載しているのに対してこちらは15インチと、1ランク上の主砲を搭載している為、1発の破壊力では両級を上回る火力を持つ。
ただし斉射弾数は両級が12発に対してこちらが8発と、2/3なので総合的に見れば火力では劣っている。
その為、如何にダメージをもらわず自分の砲戦距離まで近づくかが課題となるであろう。
- 対空
ツリー艦は優秀であったが、本艦は並以下。
空母相手に抑止力にはならないので常に味方巡洋艦の援護が受けれる位置にいよう。
- 機動性
速力は23.5ノットでこのTierでは平均的。また旋回半径は550mと非常に優秀。
戦艦の舵の重さもあり慣れないと曲がりすぎることすらあるが、使いこなせば魚雷スープも難なく躱せるだろう。
雷撃機に狙われると回避が難しい扶桑型に対して、本級は魚雷に対する回避能力はかなり高い方である。
- 隠蔽
特化時11.9kmと優秀な部類である。しかしTier5戦艦群は日仏戦艦以外は概ねこの隠蔽値なのであまりお得感はない。むしろ射程の短さが、最大射程と隠蔽距離のマージンを小さくしている(素の隠蔽値ではマージンが2kmしかないため、早めに隠蔽スキルが欲しいところ)。船速も遅いので、自分から仕掛けるのに不向き。また航空発見距離9.8kmと悪いので過信は禁物。
- 総評
ツリー艦で同型艦のQueen Elizabethとは性能や特徴は完全に異なっているため、見た目が同じだけの別の艦と考えた方が良い。
イギリス課金戦艦ではあるものの、イギリス戦艦の特徴とは全く異なる性能を有している。主砲の精度は本艦が上。英戦ツリーの特徴を持つQE級のHE弾性能には歯が立たないものの、AP弾の貫徹力は優秀であるため、その強みを押し付けていくスタイルになる。総合的に言えば、戦艦としての性能はQueen Elizabethよりも高いということになるだろう。
しかし、空母や同格/格上の優秀な戦艦が多数追加された今、甘い動きをすれば即轟沈してしまう。有利不利をしっかり見極めるのが勝利への近道となる。
史実
一言で言うと第2次大戦で最も活躍した戦艦。その活躍は修理と伝説であふれている。
1912年起工、1915年3月8日に就役。艦名の「Warspite」とは「戦争を軽蔑するもの」という意味。
直後の訓練中に姉妹艦バーラムと早速接触事故。
●1916年:第1次大戦最大の海戦ユトランド沖海戦にて初陣を飾る。
戦闘中に姉妹艦のヴァリアントと接触しそうになり急転舵を行うも舵が故障(その後も常に舵の故障に悩まされる事となる)。
応急修理までの間に約2周回り続け(艦長曰く、「回ってたほうが当たらない!」)、ドイツ巡洋戦艦隊の攻撃を受け続ける。
舵の応急修理後本土帰還命令となる。戻る途中にドイツの潜水艦に攻撃をうけるも脱出しロサイスにて修理を受ける。
復帰後すぐにヴァリアントと今度は衝突。ついでに1917年には駆逐艦とも衝突&錨地の隣にいた戦艦の弾薬庫が爆発事故を起こし巻き添えをくらい、再度修理(2年連続2度目)
●1918年:機関火災がおきて、修理(3年連続3度目)し、第一次大戦を終える。
●大戦間期:2度の改修をうけ、1937年に大型艦橋をもつゲームと同様の形になる。
●1939年:第2次大戦開戦後、船団護衛として地中海~北海を忙しく移動する。
●1940年:4月、ドイツのノルウェー侵攻の反攻作戦に従事し、ウォースパイト自身のソードフィッシュ艦載機による攻撃で潜水艦1隻撃沈(第2大戦初の航空機による潜水艦撃沈)。続く第2次ナルヴィク海戦では駆逐艦9隻を率いて、同地に所在するドイツ駆逐艦10隻全てを撃沈。大損害を与える。
ノルウェーから撤収後すぐに地中海へと赴き、アフリカ方面で陸軍を支えるべく補給物資の船団護衛を繰り返す。
7月、カラブリア沖海戦では射距離26,000ヤード(24,000m)からイタリア戦艦ジュリオ・チェザーレに1発命中させ火災を起こし速力を低下させたが撃破は出来なかった。
この長射程命中記録は前月にドイツ戦艦シャルンホルストが、英空母グローリアス撃沈時にマークしたのと同等の射距離の命中記録で、軍艦の火砲による最長対艦攻撃記録としては現在まで破られていない。
●1941年:3月、枢軸諸国のギリシャ侵攻に抵抗するギリシャ軍への支援輸送船団がアレクサンドリアからギリシャに向け出港。イタリア海軍は船団攻撃のため出撃するが、ウォースパイト以下の部隊は逆にこれを待ちぶせ攻撃する。マタパン岬沖海戦である。
日没後のレーダー射撃により、姉妹艦のヴァリアント、バーラムと共にイタリア重巡洋艦3隻、駆逐艦2隻を大破炎上させ、イタリア艦隊により自沈処分させるに至らせた。
8月、ドイツ軍のクレタ島降下作戦と同時に起きたクレタ島海戦にて爆撃機により損傷を負う。そのためアメリカの西海岸まで修理の旅に出て、修理(23年ぶり4度目)を行う。
ところが、年末に太平洋戦争が勃発し、直後に東洋艦隊が壊滅に近い損害を被ったため、修理を切り上げインド洋へ出撃する。
●1943年:1年のインド洋暮らしのあと地中海に舞い戻ったウォースパイトは、シチリア島及びイタリア上陸作戦を艦砲射撃にて援護した。(インド洋から戻る途中で舵の古傷が開いたがなんとか復旧)
その際7月には苛烈な爆撃の中をかいくぐって無事帰還したことにより、アレクサンダー・カニンガム提督から
「作戦は無事完了した。オールド・レディもスカートを上げれば走る事が出来る」と評され、以来「オールド・レディ」とあだ名された。
9月16日にはドイツ軍の誘導爆撃を2発うけ、うち1発はバイタル抜き+機関部に着火&船底と土手っ腹に大穴が空いた。
結果6機あるボイラーのうち1機しか動かない+大量の浸水という、ベテラン艦長でも撃沈されることを覚悟するほどの鉄くずと化す。
マルタ島までなんとか曳航され応急修理し、ジブラルタルで修理し、それでもダメで本国のロサイスにて修理(2年ぶり5度目)を行う。
●1944年:第3砲塔は動かず、21ノットまでしか出ないという、往時の面影はないままノルマンディー上陸作戦に従事する。
が、再び誘導爆撃を第3砲塔に受けるも先に述べたように稼働してなかったため、ほぼ無傷。
その後も各所で艦砲攻撃を続けた後、砲身交換のためにロサイスに戻る途中で触雷し大破。
そのまま砲身交換のついでに修理(1年待たずに6度目)。もはや完全な復旧は不可能とみなされたらしく、砲撃任務に必要な箇所だけ応急修理され、1944年一杯砲撃を行う。1945年2月に予備役とされる。
保存艦運動もあったものの、最終的に1947年にスクラップとして売られるが、曳航途中に曳航索がきれ、漂流し座礁。
鉄クズ業者に対しても最後の戦いをしかけるも、もちろん御用となって再度曳航され完全に解体された。
6度も修理を行い戦線復帰した艦は他になく、其の不死鳥の如き活躍は、第1次大戦と第2次大戦を闘いぬいたイギリスの殊勲艦であると同時に伝説である。
小ネタ
艦のモットーは「Belli dura despicio」。ラテン語で「戦争の辛苦を軽蔑する」、つまり「戦いの苦しみなんてものともしない」といった意味である。が、船員たちは「やれるもんならやってみろ」という意味で捉えていた模様。
ソ駆よりも小さい攻は平凡な性能で弾速が遅めなんだけど高精度。狙いが合ってれば複数発の命中は確実。25mmなら強制貫通。強い。守は普通。防御姿勢を保っていればまあ抜かれることはないが硬いというわけではない。が、他国より修理班の回復量が優遇されているのと、工作班のクールタイムが優遇されているのでHEや火災に対して他の戦艦よりも強い。硬いと言うよりはしぶとい。これだけ優遇されている艦の癖に他のスペックも普通(対空が低いくらい)なんで強い上に扱いやすい。初心者さんなら持っとくべきだよ -- 2024-02-08 (木) 13:48:46