魚雷

Last-modified: 2023-02-01 (水) 11:41:05

概要

水中を航行し、敵艦を炸薬の爆発力によって破壊する兵器。
砲弾よりも速度が遅く基本的に射程も短いが、砲弾の点の攻撃に対して線の攻撃ができ、砲弾より高い攻撃力を持ち、命中した相手に高確率で浸水被害を発生させ、戦艦ですら数発で大破撃沈に持っていける。
 
デフォルトでは[△かY]ボタンで魚雷発射モードに移行。再度[△かY]ボタンを押すと散布角度を広⇔狭と切り替えられる。
魚雷発射モードではカメラ倍率が固定され、発射可能角度が緑で表示される。また、敵艦をロックした状態では相手の現在の速度と向きから自動予測ガイドラインが白で表示される。
基本的にはこのガイドに合わせて発射すればよいが、相手が遠距離で旋回中であったり回避運動を行っている場合はガイドに従ってもまず当たらない。地形などに応じてガイドの左右に狙いをずらして撃つ必要も出てくる。
また、魚雷の最大射程より遠くの艦でもロックオンできるので注意。射程外の敵へ撃っても届かない。
さらに、ダメージが発生しないとはいえ味方にも当たり判定があり、水中を進むため艦砲射撃と異なり味方艦の針路と交差しないよう厳重に注意して扱う必要がある。敵の魚雷だけではなく味方の魚雷にもきちんとアナウンスされるのでその場合は味方の放った魚雷をつぶさないように行動しよう。
魚雷を迎撃する方法は実装されていない。
発射直後には当たり判定がなく、敵に命中しても不発弾になってしまう。艦載魚雷ではあまり気にする必要は無いが、艦体が接触ギリギリの距離での発射は待った方が良い。
魚雷発射後、追跡カメラで見れるのはプリセット1と2のみなので注意!
 
本作の魚雷は、角度による不発はない。確実に起爆する。また以下の特徴を有する。
・魚雷は常に貫通判定となる。(AP弾でいう過貫通・跳弾等の判定はない。)
・HE弾と同様に、被雷箇所を中心とした一定の半径に対して損害を与えるが、HE弾よりずっと強力である。そのため、重装甲下にあるモジュールにも損傷を与え、さらに、中央部に被雷した場合は防郭へ直接ダメージを入れることが可能。

具体的な戦い方は雷撃戦を参考。

パラメータ

発射管基数x門数*1

雷撃は発射管単位で行い、例えば3連装魚雷であれば3Wayでほぼ同時*2に発射する。ただしイギリス巡洋艦・駆逐艦、イギリス連邦巡洋艦・駆逐艦のみ単発発射が可能である。
発射管の位置によって狙える角度は限られており、配置によっては片舷しか狙えなかったり後方寄りにしか発射できなかったりする。

装填時間

基本的にとても長い。
本来交戦中に再装填できるような代物ではないのだが、ゲーム的な都合でペナルティなしに何度でも撃てる。
そういった事情からか装填時間は資料的な裏づけなどが無く、基準が不可解な数値となっている。
おおむねTierが上がり魚雷の単発性能が向上するに従って(向上分を相殺して余りある勢いで)装填時間が長くなっていく。

180度旋回所要時間

発射管の旋回にかかる時間。魚雷の種類や発射管数などに関係なく全て7.2秒(25°/秒)で統一されている。
砲塔旋回に比べると圧倒的に速く、あまり問題になることは無い。

最大ダメージ

魚雷が命中した場合の最大ダメージ。港や戦闘中にも確認できるがこれは正確な数値ではない。
魚雷はHE弾と同じ仕組みであり、二種類のダメージ(爆風と直撃=アルファダメージ)がある。港で確認できるものは「アルファダメージ÷3+爆風ダメージ」であり、実際に与えられるダメージとは異なる。

例)島風12km魚雷 アルファ:66800, 爆風:1500 港での表示:66800÷3+1500=23766.6→23767

魚雷と部位耐久力(区画耐久値)について詳しく

(編集ver0.7.1.1)
魚雷のダメージは「命中した区画に半分、本体へ半分」という割合で分配され、艦首や艦尾に命中した場合はその区画に設定された耐久値を減少させつつダメージを負う。
そして区画の耐久値が底を尽きた場合は区画へ入る分のダメージがそれ以上換算されず、本体へのダメージのみが反映され結果、魚雷のダメージは半分まで減少する。
ざっくり言えば艦首や艦尾へ命中した場合は魚雷ダメージがほぼ半減するという状態だ。
(例外的に50%を超える高い対水雷防御性能を持つ艦に限っては対水雷防御面で受けた方がダメージ値自体を少なく抑えられるが、修理班で回復できる割合は艦首艦尾に受けた方が大きく対水雷防御が高くとも対水雷防御面で受けるべきとは限らない。)

なお駆逐艦は対水雷防御を持たないが、特別に駆逐艦の中央部へと命中した場合は本来のダメージ(港画面の表記ではない)の0.33倍となる。
こうした仕様から最大限ダメージを与えることができるのは駆逐艦以外の対水雷防御を持たない艦の中央部へと命中した場合に限られる。与えられるダメージが非常に大きい思いがちだが思ったよりダメージが入らないことも多い点は留意したい。

浸水発生率

命中時の浸水発生率は、(ゲーム中では確認できないマスクデータだが)装備している魚雷ごとに「命中時に浸水を引き起こす確率」が性能として個別に設定されている。(公式wiki(英語)の「浸水」のページを参照)
また受ける側の対水雷バルジなどの「対水雷防御」によって浸水発生率は軽減されるが、対水雷防御の部位でない場合は浸水発生率は軽減されない他、そもそも対水雷防御の無い艦艇もいる。
また相手のアップグレード「ダメージコントロールシステム改良1」によって浸水発生率は低減される。
 

魚雷速度

魚雷の速度。雷速とも言う。
魚雷の避けにくさ・命中性や、魚雷の狙いやすさに関わる重要なパラメータ。
雷速が速ければ到達までの時間も早くなり、より狙いやすく扱いやすくなる。
例えば低Tierの鈍速かつ短射程の魚雷は逃げる空母などに当てる事が極めて難しい。

魚雷射程

魚雷の航続距離。魚雷はこの距離以上は進めず、射程に達すると海の底に沈んでいく。
被発見距離外から余裕をもって撃ち込めるかどうかは魚雷の運用上重要なパラメータとなる。
が、それ以上の超長射程となると、分艦隊規模の統制雷撃で海峡を埋め尽くすといった使い方をしない限りあまり意味は無い。魚雷回避のために針路変更を強要させる効果もあるが、むしろ敵を挟んで味方が居る場合の流れ弾が怖い。
ロックオンしていれば射程外の敵に対してもガイド線が表示されるが、そのまま発射しても当然射程が足りず命中しない。攻撃の際は相手との距離、針路、速力をよく確認しよう。
基本的にはTierに比例して射程が長くなる。

魚雷の被発見距離

敵が魚雷を発見する通常の距離。雷速が早く被発見距離の短い魚雷が当てやすい。
各魚雷で敵に発見される距離が異なる。詳しくは下部を参照。

なおこの距離は相手の艦長スキル「警戒」?アップグレード「目標測距装置改良1」によって伸びることがある他、相手は消耗品「水中調音」によってソナー効果範囲内の魚雷を強制的に発見することができる。
 

艦種別の特徴

駆逐艦

全ての駆逐艦が魚雷を搭載している。基本的に駆逐艦の主兵装である。
基本的に発射可能な角度が広く、射線も多い。魚雷の熟達がそのまま戦力に直結するので、全力でマスターしよう。
Tierが低いうちは装填時間は早いが射程が短く駆逐艦といえども砲撃中心だが、Tierが上がるにつれ装填時間が悪化する代わりに雷速が向上し射程が伸びて使いやすくなる。

巡洋艦

日巡・英巡はTier3から、米巡はTier4~5が搭載可能。
駆逐艦よりも発射可能な角度が狭く射線も少ない場合が多い。しかしながら威力は駆逐艦とほぼ変わらない(あるいは単発威力や射程が上回る)ので有効な武器であることは変わらない。

雷速と被発見距離の関係性

基本的には魚雷の被発見距離が短く雷速が早いほど、発見から到達までの時間が短くなり、回避が難しく命中しやすいということになる。
おおよそ「[被発見距離]km/[雷速]knot」から基本的な数値を割り出せる。
※ただしゲーム的な事情で数値自体は実際の距離/速度として単位を合わせて時間を計算するとゲーム中より大きな数値となってしまう。公式wiki(英語)の魚雷のページの「3.1 Reaction Time」では単位を無視し雷速に*0.0026をかけた数値での計算を参考値として紹介している。(ver0.5.7時点の検証)

A:雷速76knotの発見1.8km「1.8/76=約0.024」(参考/0.0026で推定約9.12秒)
B:雷速62knotの発見2.5km「2.5/62=約0.040」(参考/0.0026で推定約15.5秒)
 BはAよりも雷速も発見距離も悪くAの1.5倍以上避ける余裕があると計算ができる
C:雷速66knotの発見1.4km「1.4/66=約0.021」(参考/0.0026で推定約8.16秒)
 CはAよりも雷速は低いが発見距離が短いためAよりも余裕が短いと計算できる
D:雷速68knotの発見0.8km「0.8/68=約0.012」(参考/0.0026で推定約4.52秒)
 DもAより雷速は低いが被発見距離が半分以下のため避ける猶予はAの半分となる

実際には雷速に"相手の移動速度"やあれば艦長スキル「雷速向上」?の分、発見距離には相手のスキルなどの係数が加算される可能性がある点に注意。その他にもソナーや目標以外の艦艇、航空機によって予め発見されていれば回避できる時間はもっと長くなる。
特に全速力で向かってくる敵艦にとっては発見から到達までの時間は相対的におよそ+20~40ノット分短くなり、全速力で逃げる敵艦にとっては反対に-20~40ノット分長くなる。(なお最も相対速度に影響する前後向きは回避しやすい体勢でもある)
また回避行動もプレイヤーが魚雷に気づいて確認し転舵を指定して艦の舵が動いてから回避運動を始められるというラグがあり、特に戦艦など重い艦では実質的な余裕がかなり短い。そのため人によっては状況から魚雷を警戒して発見する前から回避運動をすることもある。
 
艦によって魚雷の本数や発射のしやすさが異なるため単純な比較はできないが被発見距離や雷速が悪いほど回避行動をとりやすいのは確かである。
ちなみに先に発見されていても、雷速が早いほど操舵ミスなどを持ち直す余裕が無くなり事故を起こしやすくなる。

なお日本駆逐艦の魚雷は全体的に(Tier2を除いて)被発見距離がやや長めに設定されており、Tier後半の長射程の魚雷に至ってはほとんどが1.5kmを超えている。(参考の計算も全て9秒を超え10秒近い)
Tier終盤の駆逐艦は他国でも長射程の魚雷を持つようになるが、その被発見距離は日本の魚雷よりも短い。総合的には雷速や魚雷性能に艦性能も関係する為一概に優劣は決められないが、日本の魚雷は他国に比べ(一部を除いて)やや避けやすいよう設定されている。
日本駆逐艦はその分を隠蔽雷撃の技によって補うことになる。

コメント欄

  • 深度魚雷はソナーか戦艦、巡洋艦以外で発見できないとかにしてほしいわ 駆逐艦に見られたら全く当たらない -- 2023-02-01 (水) 00:40:38
    • ただでさえリアクションタイムが短くて当たりやすいのにこれ以上何を望むのか -- 2023-02-01 (水) 11:41:05

*1 日本語文献では「門数x発射管基数」の表記が一般的だが、ここではゲーム内の表記に準拠する
*2 わずかな時間差があり、ボタンを押した直後に撃沈された場合は1本しか発射されない場合がある