概要
「戦艦が簡単に沈むか!」*1
重装甲、重火力を持つ主力艦。ゲームでも、自慢の大口径主砲を以って敵艦を撃滅するのが仕事である。
本ゲームでは巡洋戦艦も戦艦に分類されている。巡洋戦艦は巡洋艦並みの速力と戦艦の砲力を両立するが、代わりに装甲厚を犠牲にしている(それでも大抵の場合重巡よりも重厚な装甲ではある)。
他艦種の追随を許さぬ装甲は同格未満の徹甲弾を通さず、大口径の主砲はほとんどの装甲を撃ち抜く大貫徹力を発揮する。砲撃戦ならば本艦種の右に出るものはいない。
更には、戦艦は消耗品を用いて戦闘中に継戦能力値(HP)を回復できる艦種である*2。
ただし大型であるため舵が重く転舵に時間がかかる。早めに舵を戻さないと、曲がりすぎてしまうことも多々ある。
また、いくら厚い装甲を持っているとはいえ、史実同様に魚雷攻撃を受けると、無視しがたい損害を受ける。そして上述の通り回避が難しい機動性であるので、防御力を過信して突出するとあっという間に撃沈されてしまう。
主砲塔の旋回も遅いために、咄嗟の遭遇戦には対処しがたいという欠点もある。場合によっては船体ごと回すなどの工夫をしよう。
主な役割
全ての敵に大ダメージを与えられる主砲で敵艦を撃破していく。また戦艦の防御力は非常に高く、砲撃のみで戦艦を倒そうとすると非常に骨が折れるため、一度出来た戦線を支える役割も果たす。特に巡洋艦に対しては、砲撃で大きく優位に立てるため、肉薄雷撃か効き目の薄い中口径HE弾で削るかの二択を強いることができる。
弱点としては、艦によっては機動力が低いため一度布陣した位置から移動するには時間がかかる。
また、主砲の再装填時間が30秒以上かかるため、他の艦種とは異なり計画性のある戦いが要求される。
あまり欲張った戦いは出来ないのと、1撃が非常に重要なため慎重な運用が求められる。
艦隊決戦の主力艦というイメージに捕らわれるとアレだが、艦隊防衛という役割が大きい。
前に出る駆逐や巡洋艦のバックアップを後ろから行う形になる。長射程にこだわりすぎて味方を支援できない後方に居座らないようにしよう。
陣地占領は隠蔽率の問題から基本的に戦艦の役割ではないので他艦種に任せて良いが、陣地内に占領中の駆逐艦や巡洋艦が居るのならば目立つ戦艦が敵砲火を引き受け、占領中の味方を敵の妨害から守るという役目も必要になってくる。戦艦は多少の事では沈まない。魚雷の2本くらいは平気だ。だが、味方の巡洋艦・駆逐艦はそうではない。彼らを失ってから慌てて前に出ても、数的な劣勢があり不利である。自らを撃たせる事で、チーム全体の火力が維持出来る可能性が高まる。戦艦のHPはリソースであり、有効に使うべきである*3。
操艦について
まずは戦艦の操艦と砲術に慣れることが肝要。駆逐艦や巡洋艦と違い艦の挙動が重く独特の感覚が必要である。
他の艦種に比べて圧倒的に大型なため、加速は鈍く舵の効きが悪い。速力を変えるにはかなり時間が掛かるので他の艦種からすればフライング気味な位で速力変化の指示を与えるように。
旋回半径が大きい上に一杯に舵が切れるまでが長いため直ぐに回頭出来ないので、航跡はかなり大回りになる。
また舵の効きが悪いため、操作と実際の旋回挙動に時間差が生じるので他艦種より早めに切って早めに戻す必要がある。心配ならCoop戦で練習しておこう。挙動が重いせいで地形に引っ掛けると直ぐに脱出できず、実戦でやらかすと大変危険な状況に追い込まれる。
以上のことから、戦艦は戦術的にも作戦的にも小回りが効きづらい。変針の判断は早め早めにしないとすぐには逃げ出したり追い詰めに掛かったり出来ない。
自艦・仲間の防衛について
他の艦種でも言えることだが、AP弾を砲撃してくる相手には舷側を向けないこと。角度が付けばそれだけ見かけ上の装甲厚が大きくなり、AP弾の貫通を防ぎやすくなる*4。同時に相手して無事でいられるのは巡洋艦1-2隻が限度。敵の戦艦や駆逐艦は効率よく自艦にダメージを与える手段を持っているので、それらともう1隻の敵と戦う形になると途端に厳しくなってくる。
他艦種にも言えることだが、戦艦が突出する形は望ましくない。望遠鏡ばかりのぞいてないでミニマップも見よう。だが一方でそうした横槍が入らない状況ならば戦艦で敵の戦列を抑えに掛かるのが効果的な局面もある。障害が少なければ圧倒的な継戦力で前線を前進させることができる。
なお舷側を見せずに前進すると、おのずと敵艦隊の真ん中に突っ込むことになる。当然これはまずい。とは言え、Uターン中は横腹を敵に晒すことになり、非常に危険な状態である。煙幕、島影を利用するほか、減速・停止・後進も立派な選択肢である。とはいえ停止や後進は速度が下がる分被弾しやすくなるというデメリットもあるし、安全な場所まで一時退避、ということもできなくなる。場合によっては全速でUターンした方がいいという場合をある。
初心者の頃は常に全速と言う人も多いようだが、常にそれが良いとは限らない。状況に合わせて最良の選択をしよう。
重厚な装甲を持つ戦艦に対して、敵は火災や浸水ダメージを狙った攻撃を仕掛けてくることが多い。
巡洋艦は手数が多くHE弾の火災発生率も高いため、対戦すると火災マーカーとの格闘になる。
また、駆逐艦や空母は魚雷で浸水ダメージを狙ってくる。
火災も浸水も応急工作班ですぐに対処可能だが、戦艦は再使用時間が最も長いため、使用するタイミングを間違うと再度火災や浸水が発生して自然回復までに大ダメージを受けてしまう。応急工作班を使用するタイミングは細心の注意が必要である*5。
HE弾で攻撃してくる敵をすぐに振り切れるか?敵の駆逐艦が近くで隠密行動をしている可能性はないか?使った後のクールタイム中にさらに攻撃される可能性がないか?等を考えて判断しよう。
戦艦の対空性能は比較的高いが、何もせず自動で攻撃させても航空機に有効なダメージは与えられない。囮の戦闘機等に対空攻撃が散らばらないように、手動で猛威となる雷撃機中隊等に狙いを付けるようにしよう。
また、味方の対空火力を集結させることも大事な要素となる。味方艦と距離があまり空きすぎる位置には布陣しない方が良いだろう。複縦陣は砲撃と対空を両立出来る無難な陣形である。特に奥の列にある艦を狙おうとすると2列から同時に熾烈な対空砲火を受ける。各艦の距離は1.5km-2.0kmは無いと回避機動出来なくなるので詰め過ぎないように。
戦艦のすゝめ
戦艦の強さは主に生存性・攻撃力・射程の3点。
乗る人のタイプによって、どの強さを押し出すかで変わってくる。
自分のタイプを見極めることが大事。
1. 戦艦の強みは生存性である。
高い装甲とHPを持ち、修理班によって抗堪性を回復できる為、ダメージを引き受けるタンク役となるタイプ。
2. 戦艦の強みは攻撃力である。
他の艦種にはない大口径主砲により戦艦・巡洋艦を瞬時に吹き飛ばすアタッカー役となるタイプ。
3. 戦艦の強みは射程である。
長射程の主砲により、敵が主戦場にたどり着くまでに大ダメージを与えたり、逃げる敵を始末するスナイパータイプ。
- それぞれのタイプにおける立ち回り
抗堪性管理が非常に重要。修理班と応急班を適宜に使い分ける必要がある。
前線の維持を担当
☆理想的な立ち位置
・艦は味方駆逐の5~10km後方
魚雷の射程を10km・敵駆逐の隠蔽性を5kmと考えた場合、味方駆逐が前5kmにいれば、敵駆逐の隠蔽雷撃は、現在地点より後方に下がればほとんど射程外。
・自軍CAP円遠方外周から10~15km外
戦艦の10km圏内はほぼ必中距離となる為、敵駆逐の援護に来た巡洋艦に強烈なプレッシャーを与えることが出来る。
☆注意事項
・敵戦艦に対して腹を見せない。
被弾面積を下げ、見た目の装甲厚を上げる。脅威となる敵戦艦からVPを抜かれないようにする。
・応急班を安易に使わない
火災は1か所であればほぼ修理班1つで相殺でき、火災箇所を1つ潰しておくことが出来る。(2か所以上の場合は使った方が良い)
・マップ端に行かない
敵の砲火を受けれなくなり、退却に関しても逃げ遅れる場合が多い。
エイム力・状況観察が非常に重要。タンクタイプの戦艦が近くにいる場合に非常に有用
前線の上げ下げを担当。読みを誤ると戦線が崩壊するため注意が必要。
☆理想的な立ち位置
・巡洋艦と同列からやや後ろ(戦闘開始~戦線膠着時)
敵巡洋艦にプレッシャーを与え、安易に横を向かせなくする(全門斉射をさせにくくする)。不用意に転舵した敵艦の横腹を捉え、前線の力をそぎ落とす。
・敵巡洋艦から15km以内(戦線膠着時)
着弾時間がほとんど10秒以下となる為、有効射を狙えるようになる。
・巡洋艦のやや前方(前線押し上げ開始時)
押せると判断した場合には巡洋艦よりも先に前に出る。敵巡洋艦が下がらざるを得なくし、巡洋艦が前に出るための空間的余裕を作る。ただし、自分が押し上げすぎると魚雷の餌食になるので、一定距離前に出た後に速度を落とし、巡洋艦を先行させる。
・味方の最後方(戦線下げ時)
敵巡洋艦を後部主砲で威嚇し、巡洋艦を先に逃がす。味方駆逐と共に撤退するのが理想。
(牽制魚雷をよけるために腹を見せる可能性が高い)
☆注意事項
・駆逐の数と位置、種類を把握する。
常に魚雷に注意する。頭さえ向いていればほとんど1~2本で済む場合が多い。
・岩陰により過ぎない
DPSを要求される為、常に火力投射を心掛ける。敵の砲撃が当たらないという事は、こちらの砲撃も入らない場合が多い。
・適宜タンクタイプと交代する。
修理班はクールタイムと回数制限があるので、タンクタイプが下がった場合、戦線が下がりすぎないように代役を行う。タンクタイプの抗堪が半分を切り始めたら交代に行くのが理想的。
絶対的なエイム力・勘・戦況認識力が必要。
だが、主要ターゲットの巡洋艦に敵弾接近警報が多くついている現状ではあまり必要とされていない。マップ全体を確認し、可能な限り押されている戦線の援護に向かう。
☆理想的な立ち位置
・味方の最後方(戦闘開始~序盤)
殆どの場合、巡洋艦には回避される為、可能であれば敵戦艦の甲板抜きを狙う。
巡洋艦に対しては斉射はせず、転舵誘発の初弾・本命の斉射で有効射を狙う。
・数的劣勢の戦線へ移動(序盤)
敵の勢力が判明次第、数的劣勢な方面へ転進する。
可能であれば、落伍した敵艦へ止めを刺す。
・他タイプへの移管(中盤)
不利戦線での適宜アタッカーorタンク約を行う
・特攻(中盤~終盤)
残している抗堪を利用して、膠着戦線、不利戦線の打開を狙う。
☆注意事項
・敵から離れすぎない。
巡洋艦への有効射程は15km以下であることを認識する。
基本的に中盤以降スナイパータイプ(芋戦艦)は必要とされていない。味方が半壊していても抗堪が満タンであれば交戦距離が遠い。
・特攻の時期を見逃さない。
彼我の隻数差が3隻以上ついた場合、は特攻をかけた方が逆転の可能性がある。
・被弾を恐れない
修理班(3つ)をすべて使い切れれば抗堪は初期値の140%を超える。
全体的な注意事項やコツ
・駆逐とTier上位戦艦に気を配る
戦艦が瞬間的なダメージを受けるのは駆逐とTier上位戦艦なので注意を払う。
具体的には味方が発見した駆逐の位置が、自艦から10km以内の場合、魚雷を放たれていると思って行動する。
上位戦艦には頭を向けつつ、全砲門が向く敵巡洋艦を狙えばダメージを最小限にしつつ、最大火力が発揮できる。腹を見せる転舵は上位戦艦の発砲後に行う事を心掛ける。
・戦線からの撤退タイミング
抗堪が最大の2/3を切った場合、一時避難を考える。撤退中におよそ1/2程度まで減る場合が多いが、ダメージが火災の場合、修理班使用でほぼフルにまで回復が可能である。
・航空魚雷には可能な限り頭を向けておく
砲撃後のクールタイムを利用して(L1ボタン(デフォルト)のフリールックが便利)艦載機の位置を把握しておき、魚雷の被雷を抑える。又、浸水は痛いので応急班の使用を被雷まで待つなどの対応を取る。
・マップ端について
基本的に戦艦はマップの最外周は行かない事が推奨される。
(防御的な理由)
1.修理班が使える戦艦では無く、修理ができない(少ない)巡洋艦に攻撃が向かう。
2.敵側に進路を取ると、魚雷を腹側に投射される可能性が上がる上、回避方向が1方向に限定される。
3.航行速度が遅い為、戦線の移動に取り残される可能性がある。
(攻撃的な理由)
4.同行戦気味に敵にぶつかった場合(ex戦闘開始後、中央から両端に向けて航行するので必ず発生する形)、中央側に進路を取れば、撤退する敵の往路・復路と2回側面を晒すのに対し、マップ端側は1度しか側面を向けられない
戦艦の考え方・重要性
主に対人戦において、戦艦が過度に消極的なプレイをするべきでない理由について
「戦艦の役割は大きく3つである。」
- 敵艦を破壊すること
- (艦隊戦において)敵艦からの攻撃を受けること
- 敵艦を撤退させること
そしてこれは死なない程度に前へ出ることが何より重要となる。
戦艦は巡洋艦に対して一斉射のみで大ダメージを取って、容易に撃沈させることができるため敵巡洋艦は戦艦の有無が立ち回りに大きく関わってくる。
怖い戦艦が居なければ敵巡洋艦は前へと出やすく、敵巡洋艦が前へ出れば敵駆逐艦も前へ出ることができ、そして臆病な敵戦艦でも前へと出てこれる。
戦艦が居ないという事は、敵艦隊が容易に攻め込むことのできる状況である。
戦艦は艦隊防衛の要である。
だからこそ敵艦隊は"撃沈できそうな戦艦"こそ集中砲火で一気に撃沈を狙いたい。他も狙いたいが瀕死の戦艦は逃がしたくない。
戦艦は修理班を持ち、中途半端な攻撃を与えても撃沈には近づかないため、狙って攻撃するのなら「撃沈できそうな時に、一気に撃沈まで」持っていくことを目指す。
しかし撃沈できそうな戦艦というのはつまり"前にいる戦艦"であり、後方にいる戦艦へは有効な攻撃も難しく(瀕死でもなければ)後回しにされやすい。
酷い場合「ほとんど攻撃を受けないまま最後の一隻になってから沈められる」なんてことも起こりうる。
無暗に突っ込んで早々と沈められてしまうことも良くないが、一人生き残るのも戦艦にとっては望ましくない状況だ。
戦艦が敵の攻撃を引き受ければ他の味方艦隊への攻撃が減り、味方巡洋艦もより長く攻撃を続けることができて、艦隊戦において敵艦を殲滅しやすくなる。
反対に戦艦が沈むか撤退して攻撃を引き受けられなくなれば、味方の巡洋艦が早々と沈むか撤退をして敵艦隊への攻撃がさらに少なくなり、撃沈も取れずにずるずると撤退し続けるという一方的な展開に陥ってしまう。
このゲームにおいて戦艦は、艦隊戦では生き残れる程度に前へ出て攻撃を引き受けなければならない立場にある。ただし味方の援護が望めない状況で攻撃を引き受けてもあまり意味がないため、状況が悪ければ撤退するべきだ。
負ける時"最後に残った戦艦"は「味方を守れずのうのうと生き残った不誠実な艦で恥じるべきものだ」と考える人もいる。
修理班を使い切った瀕死状態とかであれば仕方ないが、体力も減らず修理班もろくに使わず生き残るというのは戦艦として好ましくない。
…これはまだかなり優しい言い方で「noob」などと罵られることもある。
また距離が遠いほど着弾まで時間がかかって当たらない・回避されやすい上に、強力なAP弾の貫通力も低下して戦艦が相手だと当たっても有効なダメージを取りにくい。
そのため敵艦をより確実に撃沈するためには戦艦は敵艦隊へと近づかなければならないが、しかし逃げられない距離まで近づいてしまうと敵艦隊からの集中砲火によって撃沈されてしまいかねない。
なので戦艦には敵艦隊や味方艦隊の数や種類、島の位置をしっかりとマップで見て、生き残れる距離を見極めつつ前進するか撤退するかを判断するという事が求められる。
そして艦隊戦において戦艦が前に出ながら生き残ることは主に敵巡洋艦にとって大きなプレッシャーとなる。
下手をすれば一撃で大打撃~撃沈までもっていかれる相手に近づかれれば、敵巡洋艦は撤退を余儀なくされる。(撤退しない敵巡洋艦は確実に沈めること)
敵巡洋艦が退けば、敵駆逐艦もろくな援護を受けられず撤退か轟沈かとなる。他の艦が退いてしまえば敵戦艦もまた撤退しなければ生き残れない。
つまり戦艦はその圧力によって戦場をコントロールすることができるのである。
ただ繰り返すが大きな影響力を持つために、敵艦隊は撃沈を狙える時は確実に撃沈を狙ってくる。前へ出れば集中砲火を受ける危険が高まり、また距離によっては魚雷で狙われてしまうこともある。
沈んでしまうと戦艦の圧力は無くなり相手が優位に戦場を支配しやすくなってしまう。
故に死なない程度に前へ出ることが何より重要なのである。
もし孤立してしまったり艦隊の数で不利になってしまった時は無理をせず早めに撤退を判断しなければならない。もちろん攻撃を受けすぎた場合も撤退したい。
(撤退するときはなるべくクイックチャットなどで宣言しよう。いつの間にか退避されてると味方も困る)
戦艦は「主砲を確実に命中させる」ことも確かに重要だが「前へ出ながら生き残る」ことも同じくらい大切であり、状況を見極めて立ち回りの判断をできるか否かが戦艦の勝率を大きく左右する。
安易に沈んでしまってもいけないため、目安としては「修理班を使い切ること」を目標とすると良いだろう。
- 他の艦へ乗る人へ
- 「戦艦は前へ出て攻撃を引き受ける役」と言うのは確かだが、それには限度がある。
いくら他に比べて頑丈であるとしても一歩間違えれば簡単に撃沈されてしまうため、防衛上の役割を理解しているプレイヤーほど「どこまでなら前へ出て良いか」に苦慮している。
うまく前へ出たいが下手に前へ出ると沈むというジレンマを抱えているのだ。
状況を把握する前に下手に前へ出ると、味方が早期に撃沈されたり敵艦隊が多いなど大きな不利が判明した際に、離脱する前に撃沈されてしまう危険がある。
特に機動性の低い戦艦は慎重にならざるを得ず、攻撃を受けにくい距離で停留してしまうこともままある。
駆逐艦や航空機によるの事前の索敵は必須。もし大きく不利な状況なら巡洋艦駆逐艦も無理をせず進軍は諦め撤退も考えるべきだ。
- 補足1
- 艦の抗堪性・機動性・隠蔽性によって「前へ出ても離脱できる範囲」が違ってくる。
機動性の低い・隠蔽性の悪い艦は特に離脱しにくく、前へ出ると離脱する前に沈められてしまうことがままある。そうした艦は艦隊の中ほど~少し後ろ程度で動けることが理想的だろう。
隠蔽性の良い艦は敵艦隊の視界から離脱しやすく、うまく被発見と隠蔽を管理できれば受けるダメージのコントロールもでき"攻撃を引き受けつつ生き残る"ことができるようになる。管理はかなり難しいが。
機動性の高い艦は動くことによって隠蔽性同様に敵視界の外へと離脱することがしやすく、また抗堪性も十分にあれば"味方艦隊の前へ出てから一気に引いて離脱する"ことも可能である。
特に「高速戦艦」は攻撃性能か抗堪性など、何かしらが欠けていることが多い。(ゲームバランスの都合上)
例えばドイツ戦艦は概ね高めの抗堪性を持つが主砲の精度が悪く遠距離戦が不得意である。そのため、いかに接近戦へと有利な状況で持ち込めるかどうかがカギとなる。
フランス戦艦やAmagi,Iowaなどは攻撃性能は悪くはないが抗堪性にやや不安があり、機動性に甘えて撤退の判断が遅れ撃沈されてしまわないよう注意が必要だ。
ちなみに「戦艦の隠蔽性を向上させる」ことはそれだけ立ち回りを優位に進めやすくなる。特にTier8以降はアップグレードでも隠蔽性を改善でき、その有用性はさらに高い。
上で説明している通り、敵艦隊の視界から逃れてしまえば攻撃を受けにくく前へ出ながら生き残ることがしやすくなる他、隠れておけば敵巡洋艦へ接近しやすくもなり隠れて近づき有効な砲撃を与えつつ離脱するといった芸当をできることも。
また高い隠蔽性があれば近くに隠れている敵艦も察知しやすく、隠れている駆逐艦への警戒をできる場合もある。
- 補足2
- さらに補足として「戦艦は後回しにされやすい」としているがそれはあくまで「撃沈を狙える巡洋艦がいない時」である。
巡洋艦の撃沈が狙えない時はあえて戦艦を狙うことで「(撃沈を狙えずとも)相手戦艦を退避させる事を狙う」という戦術もある。
「敵戦艦が距離を取る→敵巡洋艦はさらに距離を取りたがる→敵駆逐艦は孤立するか退避する」という状況に誘導できる場合もあり、敵戦艦への攻撃は回復されるとしても有効な場合はある。もちろんある程度なら喜んで引き受け続ける戦艦もいるためケースバイケースだが。
細かい戦術は状況な部分も大きくそれぞれの判断に任される。
ラインナップ
参考:ver0.5.15現在の戦艦の全長比較(NAフォーラム記事)
Size Comparison: All Battleships (2.0)
BB:戦艦 |
BC:巡洋戦艦 |
(艦種略号は用語集?を参照のこと)
各国の特徴
国籍別に大まかな性能と主な違いを下記に記載する。
より詳しい説明や立ち回りは各艦のページを参照すること。
アメリカ
アメリカ戦艦ツリーの特徴を良く言えば「オールマイティー」、悪く言えば「器用貧乏」。
他国と比べ突出した火力や堅牢な装甲は無いものの、逆にこれといって欠点も無い。
高TierではAP弾がSHS(Super Heavy Shell)となり、口径の割に重い弾を低初速で撃ち出す。
遠距離では山なり弾道となり偏差撃ちが難しいが、甲板を抜きやすいので当たれば大ダメージになりやすい
(低初速弾故か集弾性は良く、後述のアップグレードも組み合わせることで偏差さえ気を付ければ高い命中率を出せる)。
対空値が高いため、艦載機からの攻撃に悩まされる事が少なく、落ち着いて射撃に専念できる。
また、全ての艦が標準的な砲配置のため、初心者が戦艦の基本的な立ち回りを学ぶのに適したツリーともいえる。
ここまで見ると「欠点が見当たらないから、戦艦ツリーの中で一番強いのではないか」と思うかもしれない。
しかし、他国の例に漏れず米戦にも弱点は存在する。
上述したように、突出した性能が無い点は決定打に欠ける事を意味しており、
何か1つ突出した性能を有する他国戦艦とタイマンを張ると押されがちになるというのは否めない。
絶対勝てないというわけではないが、高Tierの米戦に乗れば理解る
米戦は単独行動を取らず、味方をサポートする戦い方がベストと言える。
優秀な対空性能を味方に提供し、砲戦で押されている味方がいれば優秀な速力で駆けつける。
戦況に応じて戦い方を切り替えるようにするのが、米戦の戦い方と言える。
- 長所
- 対空性能が戦艦ツリーの中では最も高い。
- (Tier7まで)船体が短く、小回りが利く。装甲も厚め。
- (Tier8以降)速力に優れる。
- (Tier9以降)アメリカ戦艦限定のアップグレード「射撃管制室改良」により、主砲の精度を大幅に強化できる。
- 短所
- 対艦では抜きん出た性能は無い。
- (Tier7まで)極めて鈍足で、戦地転換が難しい。
- (Tier8以降)船体が長く、魚雷の回避が難しい。
日本
日本戦艦ツリーはまさに「大艦巨砲主義」そのもの、砲戦能力に優れた艦が多いのが特徴。
低Tier帯は鈍足と砲塔の配置など、非常に苦労する。一部ではそれをネタにされる程である
ここを耐えてTier5の高速戦艦である金剛に辿り着くと、砲性能と速力が劇的に改善される。
Tier5以降は、砲の口径や砲門数で他国の戦艦よりも優位に戦う事が出来るようになる。
また、長距離射程と精密射撃にも優れており、戦艦らしく近距離から遠距離まで砲撃戦で戦える艦が多い。
欠点としては対空性能が他国に比べ劣っており、同格どころか格下空母の艦載機ですらなかなか落とせない。
そのため複数の中隊が襲撃にくれば、追い払える事が出来ず被雷や火災が発生する場面が多くなる。
また砲塔の配置が特殊な艦も存在するため、艦毎に戦い方を研究する必要がある。
優秀な砲性能の最大火力で射撃する際は、横腹を晒しやすいという欠点に注意する必要がある。
この日戦ツリーを苦労の末進めていき、最後に辿り着くTier10の戦艦は大和である。
この大和が持つ46cm主砲は強力無比の一言。高い射撃精度ど強制貫通を兼ね備えた「非理法権天」とも言える攻撃性能である。
大和を手に入れるまでに数多の苦労を経験するだろうが、その苦労に見合う性能を有しているので、
是非とも大和を目指し精進してほしい。
- 長所
- 砲火力が高い (特にTier10の大和の46cm砲はゲーム上最高の火力)。
- 射程が長い。
- 散布界も狭く、長距離でも当てやすく優秀。
- 対水雷防御の性能がやや高め~突出して高い艦もある。
- 短所
- 対空値が低く、2~3中隊の艦載機が同時に来ると沈められやすい。
- また、対空性能を強化しても米戦に劣るので空母がいる際は単独行動は禁物。
- 低Tier帯の戦艦は鈍足、低性能、奇抜な砲配置のため、初心者にあまり優しくない。
- 一部の巡洋戦艦は高機動ではあるものの、Tierが上がるにつれて鈍足と旋回の悪さが目立つようになる。
イギリス
イギリスの戦艦ツリーは、イギリス巡洋艦と似たように偏った性能を有しており、
隠蔽率と回復量は非常に優秀だが、装甲面が薄く慎重な舵取りが必要という点が似ている。
ただし、巡洋艦のような「AP弾のみ」「加速が良く、減速が悪い」という特徴は英戦には無い。
そんな英戦ツリーの最大のアピールポイントは、なんと言ってもHE弾による発火率が非常に高い点である。
このHE弾による非常に高い発火率は、スキルやUGで防火対策を施した艦でも簡単に火炙りにする事が出来る程で、
火災ダメージだけで合計10万から20万の与ダメージを出す事も容易い。下瀬火薬かよ
しかし、英戦による火災ダメージ量の多さの割に、勝率がそこまで高くないという結果がデータで示されており、
HE弾のみを使用する事が必ず戦局を有利に働かす訳ではないという事を頭に入れて戦おう。
- 長所
- HE弾は威力、発火率ともに優れており、貫通力が独戦とおなじく優遇されている。
- 隠蔽性が優秀。
- Tier9以降は修理班による驚異的な回復能力を持つ。
- 対空値が比較的高め。
- バイタルパートが吃水線下にあり、他国戦艦と比べてかなり低い(接近戦で抜かれにくい)。
- AP弾は信管の作動が早い(英巡と同じ特徴を持つ)ため、装甲の薄い艦艇でも過貫通しにくい。
- 短所
- 装甲が薄い。
- Tier6以下の主砲旋回速度が遅い。
- 対水雷防御のダメージ軽減が独戦と並び低め。
- AP弾は信管の作動が早い(英巡と同じ特徴を持つ)ため、戦艦など艦体が大きいとバイタルパートまで届く命中弾でも届く前に信管が作動して大ダメージにつながらない場合がある。
コメント
- 戦艦のるなら、再考の果てには取っとくといいと思う。ランク8にしたらぶっ壊れ性能に化けます。-70%はヤバい。 -- 2019-04-28 (日) 12:06:36
- あれ表記ミスだよ。ランク8時は実際は45%で次のランクで70%になる -- 2019-05-01 (水) 12:30:16
- 戦艦乗るなら時と場合に依るけど、基本、当てやすい戦艦よりも巡洋艦を仕留めるようにすること、運悪く駆逐に接近された時でもある程度は返り討ちに出来る -- 2019-05-01 (水) 01:43:21
- ある程度は返り討ち(出来ればHE弾がよい)に出来るくらいには立ち回りを考えておくことが大事よ。 -- 誤送信? 2019-05-01 (水) 01:46:45
- 駆逐ゲーと化して戦艦がただの的当てボーナスなんだが・・・ -- 2019-05-12 (日) 18:45:24
- ちゃんと警戒して単独にならないように、かつ相手に艦首か艦尾を向けるよう動いてれば大概何とかなると思うけどな。最終発見位置から大体の場所は分かるし、日本以外の駆逐なら雷撃するためにかなり接近しなきゃだから余計その辺は読みやすい。 -- 2019-05-12 (日) 21:47:49
- 横から失礼。開幕直後の接敵で優先攻撃目標にて駆逐を指摘するのも大事。駆逐の怖さ知ってる人ならすぐさま駆逐始末に動き出す。その時戦艦は一緒に駆逐に攻撃を加えるか、他の味方艦が駆逐処理に注力してる所に横やり(敵戦艦による巡洋艦ハカイチ)入れられない様にけん制するか。どちらの行動をとるか判断して動くようにすると良い。 敵駆逐を無視する味方を引いたなら・・・・ご愁傷様です -- 2019-05-12 (日) 22:18:45
- 9隻中5隻が戦艦だと大体戦艦しか残らないんだが。寧ろ戦艦ゲーかと。 -- 2019-05-19 (日) 01:00:26
- ちゃんと警戒して単独にならないように、かつ相手に艦首か艦尾を向けるよう動いてれば大概何とかなると思うけどな。最終発見位置から大体の場所は分かるし、日本以外の駆逐なら雷撃するためにかなり接近しなきゃだから余計その辺は読みやすい。 -- 2019-05-12 (日) 21:47:49
- 戦艦なんて基本はCAのバイタル狙ってガンガン落とすのとタンクとしての役割をする事。AIM無くてCA、CL狙えない。チキンでずっと芋か自CAP放棄、敗走打ちのBBが多い。 -- 2019-05-19 (日) 16:00:33
- チキン戦艦よりチキン駆逐の方がヤバいんだよなぁ…タンクと言ったって魚雷にはめっぽう弱いんだから芋連呼思考で戦艦乗ってもそれこそダメージボーナスの的にしかならん。 -- 2019-06-20 (木) 02:13:39
- HE・APの使い分けが勝利の鍵よな。防郭ぶち抜けない戦艦は巡洋艦より弱い -- 2019-07-13 (土) 16:44:06
- 駆逐が多い場合、戦艦は、後ろで観戦中。。 -- 2020-04-06 (月) 18:09:51
- 前に出ろとか言う人いるけど戦艦といえど魚雷の1撃のダメージが無視できないことをご理解頂きたいですな。 -- 2024-03-14 (木) 01:07:44
- 魚雷の1-2本では沈まないから、むしろHEを装填して味方駆逐艦の数キロ後ろで援護に回ると良い。後ろで見ていて、味方駆逐艦が全滅したら それこそ何も出来ない。 -- 2024-03-14 (木) 16:42:40
- それ役割的には巡洋艦なんだが…。まぁかといって後ろ過ぎも良くないんだけど、ちょうど良い距離感を維持出来るからダメージも稼げるし死に難くもなる。距離感自体がその人の腕の良さに繋がるんだよね。 -- 2024-03-14 (木) 19:15:44
- 思ったことを書き込んじゃっただけならいいんだけど、立ち回りとか位置取りとか気になってるんなら、艦艇ごとのページに書くか、せめてティア帯の情報が無いとこのゲームに不慣れな方の書き込みにしか見えないよ。 -- 2024-03-14 (木) 19:35:17
- 前に出ろとか言う人いるけど戦艦といえど魚雷の1撃のダメージが無視できないことをご理解頂きたいですな。 -- 2024-03-14 (木) 01:07:44
- ベルファストやクトゥーゾフ、ソ連巡洋艦が大量発生しているせいで戦艦のHP管理が難しくなってるな。複数隻から燃やされるとあっという間にHP無くなるから弾受けしたくても退避せざるを得ない場目が多い... -- 2020-04-09 (木) 02:37:50
- 最近の戦艦は精度特化してるとあっという間に燃え尽きるから、火災対策艦長乗せるのも大いにアリ。それこそベルファストとかが一生懸命放火しようとしてるところに、バイタルにぶち込んでやる事もできるし、大火災なる前に退避しやすくもなる。あ、コロラドとニューメキシコは足が遅すぎて逃げるの無理なんで精度一択でいいかもね。 -- 2020-04-09 (木) 09:10:51
- 戦艦だけでも、船首側船尾側で砲弾の種類変えれないかな。。 -- 2020-04-16 (木) 19:56:25
- ドイツ・ソ連・フランスなど各国の艦が実装されているにもかかわらず、本ページは一年以上古い情報から更新がないまま凍結されており、記事としての役割を果たしていません。新規ページを作成してリンクを張り直しました。 -- 2020-10-05 (月) 16:56:52