2004年の任天堂NEWS10

Last-modified: 2010-10-31 (日) 06:13:51

セガサミーホールディングスが設立

http://www.inside-games.jp/article/2004/10/01/14817.html

セガとサミーは1日、両社の完全親会社となる持ち株会社セガサミーホールディングスを設立したと発表しました。これによりセガとサミーは持ち株会社の傘下に入り、経営統合することになります。

セガサミーホールディングスは「今後、セガサミーグループは世界NO.1の総合エンターテインメント企業を目指し、世界市場におけるプレゼンズを確立してまいります。」としています

任天堂が業績予想を上方修正

http://www.inside-games.jp/article/2004/10/04/14829.html

任天堂は4日、為替レートが想定より円安に推移していることを受けて今年5月27日に発表した平成17年度3月期決算の業績予想を上方修正しました。

それによると、連結の中間期決算の修正後の売上高は1850億円、経常利益は780億円、純利益は460億円となりました。売上高は150億円の下方修正がされました。単独では売上高は1800億円、経常利益は880億円、純利益は530億円です。

通期の連結決算では売上高は5300億円、経常利益は1400億円、純利益は840億円で、前回予測より経常利益で300億円の上方修正となりました。単独では売上高は430億円、経常利益は120億円、純利益は720億円です。

任天堂が米国で新しい販売促進プログラムを開始

http://www.inside-games.jp/article/2004/10/12/14894.html
ロイヤリティ・プログラムの大手プロバイダーのクオンタム・ロイヤルティー・システムズとEcountはホリデーシーズンに任天堂オブアメリカと提携して全米でセールスプロモーションを展開すると発表しました。

「Game Crazy」と名づけられたこのセールスプロモーションでは、Ecountの発行するVisaブランドのプリペイドカードを全米700店舗の3800人の任天堂製品を担当する販売員に渡して売上報酬を振り込むというものです。10月から開始され、一定の販売数が達成されるとロイヤリティが受け取れ、Visaデビッドカードが利用できる全ての店舗で使用できます。このカードは『マリオゴルフGBAツアー』のイラストが入るそうです。

クオンタムのRon Randolph-Wall氏は「私達は任天堂がこれまでのビジネスを維持した上で更に積み重ねができるプログラムを作製しました。今年のホリデーシーズンが任天堂にとって最高のものになると確信しています」とコメントしています。

「Revolution」のタイムスケジュールは変わらない

http://www.inside-games.jp/article/2004/10/12/14897.html

任天堂オブアメリカ上級副社長セールス&マーケティングのReggie Fils-Aime氏は2006年にも登場すると見られている次世代ゲーム機のコードネーム「Revolution」について、これまで話してきたタイムスケジュールは変わらないとしました。

Reggie氏はIGNとのインタビューの中で「私達の焦点は『Revolution』をライバルの次世代機と同時期にマーケットに投入すること。私達はソニーが取るだろうラインに従ってタイムスケジュールを進めています」と述べました。

Reggie氏はまた「私達はXboxを無視しているわけではない。しかし次世代機に性急に進むことは間違いであると考えている」と話しました。

最後にニンテンドーDSとゲームキューブや「Revolution」とのリンクがあるかという点に関しては「どのようなゲームを実現したいかにも拠る。しかし、確かに有り得るし可能」としました。

D3パブリッシャーが米国に現地法人を設立

http://www.inside-games.jp/article/2004/10/14/14907.html

「SIMPLE」シリーズなど多数のタイトルを発売しているD3パブリッシャーは米国ロサンゼルスに現地法人D3 Publisher of America, Inc.を11月に設立すると発表しました。これまでは現地パブリッシャーに委託していましたが、今後は自社で行うそうです。

D3Pでは、米国・欧州市場はビジネスチャンスが拡大していて、自社で商品企画から販売までを行える体制を整えたいとしています。

D3Pは1999年に、ゲーム事業から撤退することを決めたカルチュア・コンビニエンス・クラブのゲーム事業部をMBOによって買収し独立した会社で、「SIMPLE」シリーズなどで好調な業績をあげジャスダックにも上場しています。先月はESPの買収も発表しています。

アクレイムの英国スタジオの将来は

http://www.inside-games.jp/article/2004/10/15/14922.html

先日米破産法チャプター7の適用を申請し、清算手続きに入った米国のパブリッシャー・アクレイムですが、英国ではチェルトナムとマンチェスターの2つのスタジオを引き継ぐ為に元アクレイムCEOのRod Cousens氏らが会社を立ち上げました。

新たに設立された会社は一時的に「Exclaim」と呼ばれていて、元CEOのRod Cousens氏とロサンゼルスに本拠を置き、ゲーム業界関係者によって設立された投資会社Europlay Capital Advisersが出資して設立され、2つのスタジオを買収しました。会社は10月11日に業務を開始する予定でしたが、ストップがかかっているそうです。

どうやら米国でチャプター7を申請したことが関係しているようです。米国で破産管財人を務めるAllan Mendelsohn氏はExclaimが英国スタジオが開発していた『Heist』や『Interview with a Made Man』などの権利を持つという主張はおかしいと話しています。

英国の2つのスタジオでは8ヶ月前から給料の未払いが続いていて、不満が募っているそうです。

英国のアルゴノーツが経営危機

http://www.inside-games.jp/article/2004/10/16/14930.html

英国のデベロッパーで任天堂ともゲーム開発で提携したことのある、アルゴノーツが経営危機に陥っています。同社は今朝上場しているロンドン証券取引所に向けて資金難にあることを通知し、一時的に取引が中止になりました。

アルゴノーツは現在保有している資金は「非常に限られた期間しか持たない」としていて、これを解決する為に、早期に新しい開発契約をパブリッシャーと結びたいとしています。先日、英国のSCiはアルゴノーツと『Roll Call』を開発すると発表しましたがこれが実際の契約まで至らなかった可能性もあります。

アルゴノーツは15年前に設立された英国の老舗デベロッパーで、創業者のJez San氏はゲーム関係者では初めてナイトの爵位を受けました。90年中期にはスーパーファミコン向けのスーパーFXチップを開発し、任天堂と共に『スターフォックス』を開発しました。しかし近年では大作として注目を浴びたXBox『Malice』の大失敗で、評判を落とし資金的にもダメージを受けていました。

中国で「小神遊SP」が10月27日に発売決定

http://www.inside-games.jp/article/2004/10/17/14940.html

神遊科技有限公司は10月27日に「小神遊SP」ことゲームボーイアドバンスSPを中国で発売することを発表しました。カラーは日本で言う「アズライトブルー」のみです。15日間の交換保証と1年間の保障期間がついているそうです。価格は不明。神遊科技では発売に合わせて色々な賞品がプレゼントされるキャンペーンを実施するとのこと
中国ではN64に当たる「神遊機」が昨年10月に、GBAに当たる「小神遊」今年6月に発売されています。

ゲーム内広告の市場が拡大中

http://www.inside-games.jp/article/2004/10/17/14938.html

米国ではゲーム中の広告市場が拡大しているそうです。米国の調査会社ニールセンの調べによれば18歳〜34歳の年代のテレビの視聴時間は昨年と比べて12%減少したのに対して、ゲームのプレイ時間は20%も増加したそうです。

ゲーム市場の拡大に広告業界も目を付けて、数年前に発売されたアクティビジョンの『トニーホークプロスケーター2』を皮切りに様々なゲームに広告が登場しました。今冬発売されるEAの『ニード・フォー・スピード アンダーグラウンド』にはBEST BUY、Cingular、Old Spice、Burger Kingなどの広告が登場するそうです。

広告主もゲーム広告に力を入れるようになってきていて、ダイムラークライスラーのクライスラー部門は広告費の約10%をゲーム広告に振り向けているそうです。グループ副社長のJeff Bell氏は「私の子供の頃は土曜の午後はリビングにアニメを見に行ってたが、私の息子達はゲームをしにリビングに向かうようになった」と話しています。

課題はテレビで言う視聴率の測定をどうやって取るかという問題です。どのくらいの効果が得られるのか測定するのは困難な仕事です。PCのオンラインゲーム向けには先日Massive Inc.がネットワークを通じて測定するシステムを発表しましたが、家庭用機向けには確立されておらず、ニールセンなども研究を行っています。

EAは今年のゲーム広告からの収入は前年に比べて60%アップするとしています。また、ビベンディも来年は4タイトルにゲーム広告を導入することを計画しています。

元欧州任天堂社長がモバイルブリッジに

http://www.inside-games.jp/article/2004/10/20/14950.html

GameSpotによれば元任天堂オブヨーロッパ社長の太田茂氏がモバイル向けゲームを開発するDigital Bridgesにスカウトされたそうです。同社は日本市場への参入を計画していて、それを指揮するそうです。

大田氏は2000年までNOEの社長を務めて、その後セガオブヨーロッパの社長を務めました。現在はそれを次いで柴田聡氏が社長を務めています。

面白いことに、今年6月には同じく任天堂オブヨーロッパでセールス&マーケティング担当副社長を務めていたDavid Gosen氏もDigital Bridgesに移籍しているそうです。

WWEがライセンスを持つTHQとJakksを提訴

http://www.inside-games.jp/article/2004/10/20/14947.html

World Wrestling EntertainmentはWWEのライセンスを付与されているTHQと玩具メーカーのJakks Pacificに対してWWEのライセンス付与は無効だとしてニューヨーク地方裁判所に無効の確認を申し立てました。両社は2009年12月までの長期に渡るライセンスを持っています。

申し立ては恐喝、贈賄、マネーロンダリングなど16の罪を訴えていて、指名された被告はJakks Pacific、THQの2社に加えてWWEのライセンス業務を受け持っていたStanley Shenker & AssociatesとBell Licensing、更にJakkの役員のJack Friedman、Stephen Berman、Joel Bennett、Stanley Shenkerそして元WWEの副社長来ライセンシング&マーチャンダイジングのJames Bellです。

訴状は、1998年にアクレイムとのライセンス契約が終了したのを期に、Jakksから10万ドルの資金が出て、WWEでライセンスを管理する立場にあったJames Bellとライセンス業務を請け負っていたSSAが工作を行ったと主張しています。WWEはこの時にTHQやアクティビジョンなどがより良い条件で提案を行っていたにも関わらずJakksに決定され、その後JakksずTHQに業務提携を持ちかけ合意したと主張しています。

WWEはこの不当な契約によってもちらされた損害の賠償とライセンス契約の無効を訴えています。

EAが2004年第3四半期の業績を発表

http://www.inside-games.jp/article/2004/10/20/14945.html

エレクトロニック・アーツは2004年の第3四半期の決算を発表しました。売上高は7億1600万ドルで前年同期より35%増、純利益は9800万ドルで昨年の同期と比較して28%増加しました。

今期のタイトルで100万本を突破したのは『マッデンNFL2005』・『NCAAフットボール2005』・『バーンアウト3 テイクダウン』・『タイガーウッズPGAツアー2005』の4タイトルで、『マッデン』は400万本を越えたそうです。

EAはスポーツゲーム市場で68%のシェアを持っていて、これは昨年より8%増加しました。内フットボールゲームでは77%です。しかしながら、今後はセガやテイク2の強力タイトルが予測されるため、今後もこのジャンルを強化するとしています。

今日会見した最高財務責任者のWarren Jenson氏はクライテリオンからのレンダーウェアの買収が完了したことを明らかにしました。「EAの次世代機向けツールやライブラリの開発を劇的に加速させる」と氏は言いました。次世代機向けの開発に向けて「大きな大きな前進」となります。

またEAは今後も同様の獲得があるかもしれないと話しました。Warren Jenson氏は今期の開発コストがどの程度になるかとの質問に対して、「ワイルドカードは買収費用で、もしそれが開発力に重要な影響があると判断された場合、その数字は大きく変わることもある」と述べました。

米国任天堂が過去最大のマーケティングキャンペーン「Touching is good」を計画

http://www.inside-games.jp/article/2004/10/25/14982.html

任天堂オブアメリカは11月21日の北米地域でのニンテンドーDSの発売日に向けて過去最大規模のプロモーションキャンペーン「Touching is good」を実施することを明らかにしました。

テレビCMは3種類を制作し、10月25日から放映が開始されます。CMは画面上に2つの青い箱が表示され、女性の声で視聴者に話しかけるように促す、というものだそうです。

また、MTVと組んでスペシャルCMを制作しました。こちらはWildboyzのスター達が実際にニンテンドーDSで遊ぶ様子を撮影したものです。Nintendo.comにてメイキング映像が公開される予定です。

雑誌にもスペシャル広告が登場します。デニス・パブリッシングの「Maxim」・「Blender」・「Stuff」の3つの雑誌に「How to Score」と題したちょっとセクシーな広告が掲載されます。

12月になると全米5000の映画館にてCMが上映されます。ゲーム関連雑誌へももちろん広告が出稿され、インターネットサイトにも広告が掲載されます。全米を回るゲームと音楽の融合をテーマとしたツアー・Nintendo Fusion TourにもニンテンドーDSが展示されます。

セールス&マーケティングVPのGeorge Harrison氏は「ニンテンドーDSのためのプロモーションはこれまでの任天堂と異なります。私達はニンテンドーDSのような根本的に新しく創造的なハードには革新的で挑戦的なマーケティングキャンペーンが当然だと思っています」とコメントしています。

EAが「バットマン・ビギンズ」の版権を取得

http://www.inside-games.jp/article/2004/10/26/14992.html

ワーナーブロス、DCコミック、エレクトロニック・アーツは2005年功会予定の映画「バットマン・ビギンズ」に基づいたゲームを開発することで合意しました。ゲームはPS2、PSP、Xbox、GC、GBAで発売される予定です。

EAパートナーズのGreg Richardson氏は「バットマン・ビギンズの公開は来年夏のエンターテイメントイベントとなるでしょう。多くのフランチャイズを制作してきた経験を生かして、ゲームを市場に送り出すつもりです。バットマンはスタイル、アクション、ドラマといったゲームを作り上げ、プレイヤーを引き込む要素がふんだんに盛り込まれています」とコメントしています。

ワーナーブロスとEAがゲーム開発と制作の監修を担当、EAが販売、3社が共同でマーケティングを行います。ゲームの開発は据え置き機向けがEurocomで、携帯ゲーム機向けはVicarious Visionsです。

荒川實氏が米Blue Lava Wirelessの役員に就任

http://www.inside-games.jp/article/2004/10/27/14994.html

モバイル向けコンテンツの制作会社Blue Lava Wirelessは前任天堂オブアメリカ社長の荒川實氏と元データイースト社長のRobert E. Lloyd氏を役員として迎えると発表しました。両氏は「ゲーム開発や経営の面でアドバイスを行う」とのこと。

Blue Lava Wirelessは国産初のRPGと言われる『ブラックオニキス』の開発者のヘンク・ロジャース氏の会社で、荒川氏とは『テトリス』騒動の際にロシアに同行したことがあります。その際に氏のBPSも権利の一部を取得しています。

荒川氏は「私は15年前に『テトリス』をGBを通じて世界に紹介する為にヘンクと共に仕事をしたので、戻ってきたという感じです。私はBlue Lava Wirelessが『テトリス』によって大きな成功を得たのを誇りに思います。また、次の15年に私達が何を見るだろうことを楽しみにしています」とコメントしています。

アルゴノーツは投資会社の管理下に、元CEOが傘下の2社を引き継ぎ

http://www.inside-games.jp/article/2004/10/31/15025.html

経営難に陥っていた英国の名門デベロッパーのアルゴノーツが自主再建を断念して、投資会社のDavid Rubin & Partnersに経営権を譲渡しました。創業者のJez San氏は辞任して、アルゴノーツ傘下の2社を買収して引き継ぐことになりました。

アルゴノーツは100名程度の人員削減が行われますが、業務は継続するとのことです。

Jez San氏が買収したのは2000年にアルゴノーツが買収したJust Add Monstersとモバイル向けコンテンツ制作のMorphemeで、どちらも英国の名門デベロッパーです。Just Add Monstersは次世代機向けのゲーム開発を行うそうです。