2004年の任天堂NEWS8

Last-modified: 2010-10-31 (日) 06:09:27

国内ソフトメーカーのニンテンドーDSタイトルが発表!

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/02/14466.html
任天堂は、新型携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」の最新タイトルを公開しました。これは国内のソフトメーカー分で、海外のソフトメーカー分は8月10日頃に米国任天堂ホームページに掲載される予定だということです。その数は全世界で120タイトル以上(任天堂製20タイトル含む)に上り、100社以上のソフトメーカーが参入するということです。

さらに今後もタイトル数が増えることが予想され、ますます期待が膨らみますね。

ニンテンドーDS国内ソフトメーカータイトル一覧
2004NDSNEWS8

米ゲームソフト売り上げランキング 6月

米NDPは北米における6月のゲームソフト売り上げを発表しました。それによると、映画公開と同時に発売された『スパイダーマン2』が3機種版の合計で最も売れたということです。一方、ゲームキューブでは『ゼルダの伝説 4つの剣+』、ゲームボーイアドバンスではファミコンミニの北米版『クラシックNES』シリーズが好調なようです。

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/03/14470.html

順位機種タイトル発売元発売時期
1PS2スパイダーマン2アクティビジョン6月
2XboxFull Spectrum WarriorTHQ6月
3GCゼルダの伝説 4つの剣+米国任天堂6月
4PS2ドライバー3アタリ6月
5Xboxスパイダーマン2アクティビジョン6月
6XboxChronicles of Riddick: Escape From Butcher Bayビベンディ6月
7PS2シュレック2アクティビジョン5月
8PS2ハリーポッターとアズカバンの囚人EA6月
9GBAクラシックネス スーパーマリオブラザーズ米国任天堂6月
10GBAマリオvs.ドンキーコング米国任天堂6月
11GBAクラシックネス ゼルダの伝説1米国任天堂6月
12Xboxヘイローマイクロソフト2001年11月
13PS2MVPベースボール2004EA3月
14Xboxドライバー3アタリ6月
15PS2Red Dead RevolverTake-Two5月
16GBAシュレック2アクティビジョン5月
17PS2NBA Ballersミッドウェイ4月
18PS2Fight Night 2004EA4月
19GCハリーポッターとアズカバンの囚人EA4月
20PS2Tom ClancyUbisoft6月

カプコンが第1四半期業績を発表

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/04/14478.html
カプコンは2005年第1四半期の業績を発表しました。それによれば、売上高は119億2100万円、営業利益は7億1800万円、経常利益は9億2200万円、純利益は5億0900万円で何れも好調な数字が出ました。

家庭用ゲーム機では『GTA: Vice City』がヒットした他、GBA『ロックマンゼロ3』も好調でした。海外では『鬼武者3』や廉価版タイトルなどが好調でした。業務用としてはメダルゲームの「スーパーマリオ不思議のジャンジャンランド」が好評を博したそうです。

今期の業績予想、売上高655億円、経常利益68億円、純利益39億円は変更しないとのことです。

マイクロソフトが任天堂買収に意欲、任天堂は否定

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/05/14486.html
ドイツの経済週刊誌ウィルトシャフツウォッヘが4日、マイクロソフトが任天堂買収に意欲を見せていると伝えました。これを受けて任天堂の株価は上昇していますが、広報室はこれを否定しました。

報道によれば、マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が米国のアナリスト会議の席で、「任天堂の最大の株主、山内溥前社長・相談役が電話さえくれれば、すぐにこたえる用意がある」と述べたそうです。

任天堂広報室の皆川恭廣課長は、「身売りはしない。あり得ない」と否定しています。

山内氏は10%の1417万株を所有する筆頭株主です。時価総額は1兆7900億円。マイクロソフトは2000年初頭にも任天堂に買収を打診していて、6〜7回の交渉を行いましたが買収には到りませんでした。

アイドスが数社との買収交渉を認める

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/05/14485.html
以前から数社が買収を狙っていると噂されていた、大手パブリッシャーのアイドス・インタラクティブですが、今回数社と買収に関して交渉を行っていることを認めました。相手としてはEA、ユービーアイ、アタリなどが噂されています。

「アイドスのボードは全てのオプションを保持して調査中であり、少数の会社との合併、統合に関する話し合いを行っていることを確認します」とアイドスは発表しました。しかし一方で、これが買収に実際に結びつくかどうかは分からないと述べました。

アイドスの株価はこの発表を受けて10%以上上昇したそうです。

レアのニンテンドーDSへのスタンスは?

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/08/14504.html

レアが公式サイトでGBAチームのQ&Aを掲載しています。『バンジョーとカズーイの大冒険〜グランティの復讐』や『ドンキーコングカントリー』に関する話などが掲載されていますが、開発が噂されるDS向けについても少しだけ回答されています。

質問は「DS向けにN64のタイトルを出したりしないのか」という趣旨のもので、回答は「Sounds cool, but we're not doing any DS games, are we? Or are we? Or... are we?」というものでした。否定も肯定もしてませんが、下線の所など色々想像させます。

レアのDS向けタイトルに関しては、5月にKenn Lobb氏がGCAに対して2タイトルを開発していると述べたと伝えられましたが、その後マイクロソフトが否定のコメントを出しています。

コードマスターズをユービーアイが買収? 苦境に立つ英国勢

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/08/14501.html

英国のゲーム会社が次々に買収の危機に立たされています。先日、ミドルウェアのトップメーカーのクライテリオンが買収されたのに続いて、アイドスも買収の噂が立っていて、今回、コードマスターズもユービーアイソフトが狙っていることが明らかになりました。また、伝統あるデベロッパーのアルゴノーツも経営危機に瀕しています。

コードマスターズは1986年に設立されたデベロッパーで、400人のスタッフを抱えています。英国の業界紙MCVによれば、ユービーアイソフトとの間でブランドなどの買収で交渉が進展しているそうです。ユービーアイがアクションやFPSなどを得意とする一方でコードマスターズはレースやスポーツを得意としていて、大きな補完効果が期待されます。

EA、ユービーアイ、THQ、アクティビジョンといった勝ち組パブリッシャーは小規模なデベロッパーや比較的体力の少ないパブリッシャーの争奪戦を繰り広げていて、アイドスでは、既にEAが最初のオファーとして3億ドルを提示したとも伝えられています。今後どのように進展していくのか目が話せそうもありません。

ピクサーとTHQが2006年から4作品のライセンスに合意

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/08/14500.html

アニメ製作スタジオのピクサーとTHQは2006年からピクサーの製作する4つのアニメのゲーム化の権利をTHQが獲得することで合意しました。2006年に公開されるディズニーの手から離れた作品から、4作品に渡ってTHQからゲームが発売されることになります。

ピクサーとTHQは2002年4月にもライセンス契約を締結していて、第1のタイトルとして『ファインディング・ニモ』を発売済みで、全世界で600万本を越えるヒットを記録しました。

ピクサーCEOのスティーブ・ジョブス氏は「私達はTHQと別の長期契約を締結できたことを嬉しく思います。THQはトップレベルのゲームメーカーの一つで、私達は共に進める創造的な共同作業が、世界の人々に愛すべきキャラクター達を伝えることを促進するでしょう」と述べています。

この契約による第1弾タイトルは当分先になりそうですね。

Krome StudiosがニンテンドーDSについてコメント

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/09/14513.html

EAの『タイ・ザ・タスマニアンタイガー2』やコナミの『キング・アーサー』を開発したオーストラリアのデベロッパー・Krome StudiosがインタビューでニンテンドーDSについてコメントしています。

タイやアーサーがニンテンドーDSに登場するチャンスはありませんか。任天堂の新しい赤ん坊に対するあなたの考えを聞かせてください。
DSは間違いなく興味深いハードウェアで、私達はタイをそれ向けに開発できる日を楽しみにしています。私達は『タイ・ザ・タスマニアンタイガー2』のGBA版の開発を終えたところですが、携帯ゲーム機で遊べるのはクールなことです。私はその伝統をDSも引き継ぐと思います。

とGameCube Europeのインタビューに応えたKromeのKiera Knightley氏は述べています。興味はあるようで、ニンテンドーDS向けのタイトルも期待できるかもしれません。

ニンテンドーDSは11月に米国、12月に国内で発売される?

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/09/14514.html

IGNはニンテンドーDSの発売時期について、11月に米国で先行発売され、次いで12月に国内で発売されることになると伝えています。また、これは非常に信用の置けるソースからの情報だとのことです。

IGNはまずマイクロソフトが任天堂買収に興味を示したことを伝える「Nintendo Dismisses Microsoft Advances」という記事で、

ソースによれば任天堂はニンテンドーDSを11月に米国で、次いで12月に日本で発売する。コードネーム「Revolution」とされた次世代機はロサンゼルスで開催される2005年のE3でお披露目する予定。

と書きました。そして翌日のN-Queryでこれについて尋ねるリーダーからの質問に、

これは100%真実です。私は現時点では匿名を希望すると言った、非常に信用できる開発コミュニティのある人物から聞きました。しかし、情報は信用すべきです。任天堂は最優先事項として米国での発売を考えています。

と答えています。自信ありそうな答え方ですが、実際のところはどうなりますでしょうか。発売日の発表もそう遠い時期ではなく有るでしょう。

任天堂が米国のニンテンドーDSラインナップを発表

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/10/14522.html

任天堂は予告通り、10日に米国でのニンテンドーDSタイトルを発表しました。既に発表された国内向けのものとかなり被っていますが、EAの『ゴールデンアイ』など今回新しく明らかになったものも多数含まれています。

任天堂オブアメリカ・セールス&マーケティング担当上級副社長のReggie Fils-Aime氏は「世界中のパブリッシャーは私達の2画面のニンテンドーDSの開発ツールを手にして、全く新しい遊びの方法を生み出す為に使用しています。タッチスクリーンや音声認識やワイヤレス通信の可能性を想像してみてください」と述べています。

2004NDSNEWS82

米国で『バイオハザード0』を題材にした小説が登場

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/10/14523.html

Nintendojoによれば、米国で『バイオハザード0』を題材にした小説「Resident Evil: Zero Hour」が10月に出版されるそうです。出版元はゲームキューブでも『Outlaw Golf』や『Darkened Skye』を発売したSimon & Schusterで価格は6.99ドルとのこと。著者のS. D. Perry氏はこれ以外にも『バイオハザード』シリーズを題材にした小説を多数発表している方だそうです。

英国Full FatがニンテンドーDSやPSPの技術者を募集中

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/10/14519.html

英国のデベロッパー・Full Fatが公式サイトでニンテンドーDSやPSP向けゲーム開発の為の技術者を募集しています。Full FatはGBAで『Dave Mirra Freestyle BMX and Freekstyle』や『Punch King』を開発した会社です。

・Game Play Programmers (PSP)
・Game Play Programmers (DS)
・Nintendo DS Technology Programmer

募集が行われているのは上の3つなどで、プログラマではキャラクターコントロール、スクリプト作成、AI、カメラコントロールなどの技術を持った人が対象で、テクノロジプログラマはプラットホームに関してより高い技術を要してクロスプラットホームタイトルの開発の支援を行うなどとされています。

また、Full FatはPS2やXbox向けにも開発を拡大していて、そちらの技術者の募集も掲載されています。どのようなゲームが生まれるか楽しみです。

北米ゲームソフト&ハード販売ランキング 2004年7月

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/19/14566.html
米NDPによる2004年7月北米ゲームソフト&ハード販売ランキング です。NFLとスパイーダーマン2が8位までを独占しています。その他では、ゲームキューブで『テイルズオブシンフォニア』が、ゲームボーイアドバンスで『遊戯王RESHEF』が売れているようです。

順位機種タイトル発売元売上高月間販売本数
1PS2NCAAフットボール2005EA$25,135,700508,807
2PS2ESPN NFL 2K5セガ$7,810,233406,083
3PS2スパイダーマン2アクティビジョン$19,786,940405,626
4XBOXESPN NFL 2K5セガ$7,495,292385,660
5XBOXNCAAフットボール2005EA$13,072,050264,455
6XBOXスパイダーマン2アクティビジョン$8,741,589178,669
7GBAスパイダーマン2アクティビジョン$4,095,983144,304
8GCスパイダーマン2アクティビジョン$6,653,579138,098
9PS2DRIV3Rアタリ$6,010,556122,495
10GCテイルズオブシンフォニアナムコ$5,885,317118,507
11GBA遊戯王RESHEFコナミ$2,972,66297,610
12XBOXヘイローマイクロソフト$639,01592,660
13GBAマリオvsドンキーコング.任天堂$1,985,14864,467
14GBAクラシックNESスーパーマリオブラザーズ任天堂$1,206,78862,157
15GBAドラゴンボールZスーパーソニックウォリアーズアタリ$1,827,28562,149
16GBAポケットモンスタールビー任天堂$1,965,22359,267
17PS2MVPベースボール2004EA$2,773,53558,215
18XBOXDRIV3Rアタリ$2,811,22657,905
19PS2メガマンアニバーサリーコレクションカプコン$1,557,92152,317
20GCメガマンアニバーサリーコレクションカプコン$1,550,89452,089

GC

順位タイトル発売元売上高月間販売本数
1スパイダーマン2アクティビジョン$6,653,579138,098
2テイルズオブシンフォニアナムコ$5,885,317118,507
3メガマンアニバーサリーコレクションカプコン$1,550,89452,089
4ゼルダの伝説 4つの剣+任天堂$2,378,09447,995
5スマッシュブラザーズDX任天堂$1,267,16543,549
6ソニックメガコレクションセガ$688,66134,579
7ソウルキャリバー2ナムコ$663,32334,457
8NCAAフットボール2005EA$1,611,57732,547
9ポケモンコロシアム任天堂$1,352,71228,971
10マリオカート ダブルダッシュ任天堂$1,326,15026,914

GBA

順位タイトル発売元売上高月間販売本数
1スパイダーマン2アクティビジョン$6,653,579138,098
2テイルズオブシンフォニアナムコ$5,885,317118,507
3メガマンアニバーサリーコレクションカプコン$1,550,89452,089
4ゼルダの伝説 4つの剣+任天堂$2,378,09447,995
5スマッシュブラザーズDX任天堂$1,267,16543,549
6ソニックメガコレクションセガ$688,66134,579
7ソウルキャリバー2ナムコ$663,32334,457
8NCAAフットボール2005EA$1,611,57732,547
9ポケモンコロシアム任天堂$1,352,71228,971
10マリオカート ダブルダッシュ任天堂$1,326,15026,914

ハード

順位機種7月販売台数6月販売台数累計販売台数
1ゲームボーイアドバンス39552122.579.000
2プレイステーション230542724.433.000
3Xbox2022629.367.000
4ゲームキューブ931097.672.000

マッデン最新作が初週135万本の好調スタート

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/20/14574.html

エレクトロニック・アーツは先週ゲームキューブやPS2などで発売した『マッデンNFL2005』が独自集計のデータで初週135万本と、15年間続くシリーズで最大の売上を記録したと発表しました。

「再び、EA SPORTSは最高のフットボール体験をマーケットに届けました。私達の『マッデンNFL2005』と『NCAAフットボール2005』はこれまでのシリーズで最高のレビュースコアや売上を記録しました」とEAセールス&マーケティング担当副社長のTodd Sitrin氏は述べました。

大手ストアチェーンのEBGamesのDebbie Mola副社長は「他のどんなゲームもマッデンの興奮や売上に並ぶことはできません」と述べています。

欧州でのGC値下げ予定はなし

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/20/14572.html
ソニーとマイクロソフトが相次いでプレイステーション2とXboxの欧州販売価格を149〜159ユーロに引き下げると発表しましたが、英国任天堂広報担当者はゲームキューブの値下げ予定はないとして、現行の99ユーロ(英国では79ポンド)を据え置く見通しです。

米でポケモン新作の予約が好調

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/20/14571.html
米国で9月7日に発売が予定されている任天堂のゲームボーイアドバンス用ソフト『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』の米国での予約販売が好調なようです。

8月1日からの15日間だけで合わせて15万本もの予約があり、これは2003年に発売されその年最も売れたタイトル2位と3位に輝いた『ポケットモンスター ルビー・サファイア』を超える勢いだということです。

『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』は$39.99で販売され、国内と同様に「ワイヤレスアダプタ」が同梱されています。また一部店頭では予約特典として「ポケモン ポケットトレイナーズガイド」が付いてくるようです。

メトロワークスが「ニンテンドーDS」向け開発ツールスイートを開発

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/20/14567.html

任天堂とメトロワークスはニンテンドーDSの開発ツールスイートとしてCodeWarriorを採用することで合意し、既に任天堂からデベロッパーへの配布が開始されたことを発表しました。

「CodeWarrior Development Studio for NINTENDO DS」はタッチスクリーン入力、音声認識、およびワイヤレス通信などの革新的な機能が最大限に活用できるように設計され、ニンテンドーDSのゲームタイトルの開発に必要な統合開発環境を備えています。

任天堂の岡田智・開発技術部長は「メトロワークのツールソフトは、従来から開発者達に信頼されており、この度のCodeWarrior Development Studio for NINTENDO DSには更に高度な機能が付加されています。これにより、多くの開発者達が、ユーザーの興味をかき立てるようなゲームタイトルを数多く開発し、魅力的なDSの世界が広がることを確信しています」とコメントしています。

「CodeWarrior Development Studio for NINTENDO DS」はニンテンドーDSのデュアルARMコアアーキテクチャを最大限に生かす為、以下の機能を搭載しています。

・ARM9/ARM7プロセッサと同期して動作するマルチコア、スレッド対応デバッガ
・メモリの消費量を削減するオーバーレイ対応ARMリンカ、リンク済みのアプリケーションで未使用コードの検出と削除が可能
・キャッシュ表示機能、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)、およびコマンドラインインターフェースによるシンプルな開発環境
・ニンテンドーDSハードウェア用に最適化されたARMコンパイラ

セガのR&Dクリエイティブオフィサーの中裕司氏は「セガは、従来のゲーム機では体験できなかった新しい遊びを創造するプラットフォームとしてニンテンドーDSを位置づけ、ニンテンドーDSならではの様々な遊びを提案するべくゲーム開発を進めています。CodeWarrior Development Studio for NINTENDO DSが提供されたことにより、開発初期における短時間でのプロトタイプ作成や、開発中期では細かい文法チェック機能/警告表示機能を活用することにより問題点を早期に発見することが出来、デバッグ時間短縮に大いに役立っております」と述べています。

ユービーアイソフトのテクニカルディレクターのPascal Lanlancette氏は「ニンテンドーDSは、世界中でゲームの遊び方を変えていくでしょう。その結果、ニンテンドーDSの革新的な機能を盛り込み、より感覚的に豊かな経験ができるゲームタイトルの開発が求められていくでしょう。今回、任天堂が、開発ツールの供給者としてメトロワークスを選んだのは素晴らしいことだと思います。これにより、ニンテンドーDSの革新的なゲームタイトルを開発するために必要な、高度な機能を搭載したプロフェッショナルツールをデベロッパが入手することが可能になり、このツールを使うことによって、ニンテンドーDSが販売される頃には、魅力的なゲームタイトルを開発することができるからです」とコメントしています。

ドイツで任天堂ハードの売上が好調

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/21/14581.html

ドイツのITニュースサイトGolemによれば、ドイツに於ける任天堂ハードが非常に好調に推移しているそうです。ドイツでのゲームキューブの総売り上げ台数は60万台程ですが、特に今年の1月〜7月に10万台以上が売れる好調な状況だそうです。

また、2004年第1四半期でのゲームキューブとゲームボーイアドバンスを合算したハード売上シェアでは52%となっていて、任天堂の市場シェアも6月26日時点で26%で、第1四半期から4%の増加を見せているそうです。

NeoPong SoftwareがDS向けにRPGを開発予定

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/28/14608.html
米国のデベロッパーのNeoPong Softwareが計画中のRPG『Project DA』をニンテンドーDS向けに開発する意向を持っているそうです。社長でリードデザイナーのCharles Galyon氏がGAFのインタビューで述べたものです。

インタビューによれば、『Project DA』は同社の新しい野望を実現するもので、ニンテンドーDSの革新的な機能を利用することで、これまでにない体験を提供できるだろうとのこと。現時点ではライセンスを取得していない為、DSの触り心地については分からないとのことですが、「GBAがそうであったように任天堂は素晴らしい仕事をするだろう」と話しています。

NeoPong Softwareは2002年に設立されたデベロッパーで、GBA向けに処女作として『World Reborn』を開発中で、近々完成する予定のようです。

カナダのBig Blue BubbleがニンテンドーDSに参入

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/28/14607.html
カナダのデベロッパーのBig Blue BubbleはニンテンドーDSのオフィシャルデベロッパーとなったことを明らかにしました。Big Blue Bubbleは2003年に設立され、主に携帯電話向けのゲームを開発してきました。代表作はパズルゲーム『Bubble Trouble』やアクションゲーム『Captain Lunar』です(いづれも携帯電話向け)。

ニンテンドーDS向けに開発する作品が始めてのコンシューマー向け作品となりますが、どのようなゲームを開発しているのかなど詳しいことについては明らかにされていません。

任天堂オブアメリカが9人のディレクターを指名

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/29/14612.html

任天堂オブアメリカは新たに7人をシニアディレクターに、2人をディレクターに指名しました。9人は全て、今冬発売予定のニンテンドーDSを始めとする任天堂主力製品を成功させるために尽力します。

君島達巳社長は「これらの各々は、任天堂の成功に多大な貢献をしました。それぞれの専門のエリアで彼らが持つ献身とプロ意識はそれらの地位に最も相応しい理想的候補です」と述べています。

ディレクターは日本で言えば部長くらいだと思います。一番下のCasey Pelkey氏はゲームカウンセラーからここまで上り詰めたのでしょうか。凄いです。NOAは電話やメールでユーザーからゲームに関する質問に答えるサービスをやっていますが、それを対応する人たちをゲームカウンセラーと呼んでいます。

Beth Llewelyn
コーポレートコミュニケーション、シニアディレクター。Beth Llewelyn氏は米国での広報関係全般や新ハードの導入に尽力してきた。今後は他地域との連携やIR活動にも携わる。1996年デューク大学卒業、GolinHarrisで活躍した後に任天堂入社。

Robert Matthews
コンシューマーマーケティング、シニアディレクター。広告、消費者調査、スポンサーシップ、各種マーケティングを管轄する。Ticketmasterで映画産業で働いた後、1999年に任天堂入社。

Jon Pedersen
テクニカルサービス、シニアディレクター。1981年にアーケードゲームのマネージャーとして任天堂に入社。Jonのリーダーシップの元にテクニカルサービスは小売店の在庫管理、製品の修理、製品サポートなどを行ってきた。

Carrie Schnelker
デピュティゼネラルカウンセル、シニアディレクター。24年以上の企業内での法律業務の経験を持ち、2002年に任天堂の法務部に入りました。契約グループに加え、法務部でも仕事を行う事になりました。ジョージタウン大学法律センター卒業。

Steve Singer
セールス&マーケティング ラテンアメリカ、シニアディレクター。Whirlpool Corpでコロンビアやシンガポールで仕事をした後、1999年に任天堂に入社。アリゾナ州立大学で経営の学士号、ミシガン州立大学で同じく修士号を取得しました。

Murray Weir
サプライチェーンプランニング、シニアディレクター。任天堂オブカナダで13年間に渡って売上管理、流通、諸サービスなどを担当、2002年に任天堂オブアメリカに移籍した。国際ロジスティクス学会のProfessional Logisticianの資格を取得。今後は北米でのロジスティクスを管轄。

Kevan Wilson
セールス、シニアディレクター。2000年8月にシカゴの地域マネージャーとして入社。2002年にはディレクターに昇進し、他の地域の販売チームも管轄するように。NOAに入る以前は任天堂オブカナダで6年間働き優秀な成績を上げた。カナダ時代にはCanadian Interactive Digital Software Associationの会長も務めた。ロレンシャン大学卒業。

Anka Dolecki
パブリックリレーションズ、ディレクター。広報やヒスパニックアウトリーチなどの面で活躍してきた。加えて、海外の支社とのコミュニケーションも担当することに。ボーイング社のコーポレートコミュニケーションで活躍した後、1998年に任天堂入社。

Casey Pelkey
パブリケーションズ、ビジネスディレクター。任天堂のオンラインにおける活動、Nintendo.comやその他製品サイトや顧客向けサービスを管轄する。更に出版物に対するマーケティング、攻略本やNintendo Powerの売上などの管理も担当する。Pelkey氏は14年前に任天堂のゲームカウンセラーからキャリアを始めた。

アクレイムが破産、全社員を解雇

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/31/14621.html
IGNによれば、経営危機に陥ってた米国の大手パブリッシャー、アクレイム・エンターテインメントが破産し、全社員を解雇したそうです。アクレイムは『テュロック』や『NBAジャム』などの人気タイトルがありました。

アクレイムはナスダック上場で600人の社員を抱えていたパブリッシャーで、ニューヨークに本社を置き、オースティン、マンチェスター、チェルトナムなどに開発スタジオを持っていました。同社は存続を賭けてGMAC Commercial Financeからの融資の継続、もしくは他社から資金を調達することを試みていましたが不調に終わりました。

アクレイムから9月上旬に発売予定だった『Juiced』・『The Red Star』・『Worms 3D』などは既に開発が完了していて、他のパブリッシャーから発売される公算が高そうです。

アクレイムはNES、コモドーラー64、ジェネシスの時代から活躍していたパブリッシャーで、1997年にイグアナエンターテインメントが開発したN64『テュロック』の大ヒットで急成長を果たしました。同じくN64『エクストリームG』や『WWF Warzone』もヒットしました。N64では「ドリームチーム」の一員でした。

しかし現行機種になってからは振るわず、『Dave Mirra Freestyle BMX』を開発していたZ-Axisがアクティビジョンに買収され、『Burnout』を開発していたクライテリオンがEAに買収され、シリーズがストップしました。また、『テュロック エボリューション』も成功させることができませんでした。

任天堂が今年8回目の自社株取得を実施

http://www.inside-games.jp/article/2004/08/31/14617.html
任天堂は30日、自社の普通株式360万株(発行済み総数の2.5パーセント)を429億1200万円で取得する自社株買いを行ったと発表しました。27日に予告された内容と同じで、27日の終値11,920円に基づいて取得されました。

任天堂は豊富な内部留保を背景に株主還元の一環として自社株買いを行っていて、今年に入ってからは7月に続いて8回目です。これで自社株の占める割合は8.15パーセントとなりました