2004年の任天堂NEWS11

Last-modified: 2010-10-31 (日) 06:14:12

シアトルで海賊版ゲームの販売を差し止める仮処分が下る

http://www.inside-games.jp/article/2004/11/01/15032.html

シアトル連邦地方裁判所は地元モールでの海賊版ゲームソフト/ハードウェアの販売を差し止める仮処分を下しました。これは任天堂が求めていたもので、裁判官のJohn C. Coughenour氏は在庫の差し押さえも決定しました。

「これは米国で海賊版の販売を差し止める最初の大きな一歩だ、これは400人以上のファンからの情報提供も助けになった」と任天堂オブアメリカの海賊版対策担当ディレクターのJodi Daugherty氏は述べています。

Jodi氏は「まだ氷山の一角」として、当局と連携して海賊版の摘発を行っており既に40以上の州にあるモールで海賊版が販売されていることを突き止めているそうです。

海賊版は主に中国から輸入されたもので、「Power Player」・「Super Joystick」・「Superjoy」・「Powerjoy」などの名前で、テレビに繋ぐハードウェアと数百本のゲームが収録されたソフトから成っています。「彼らはゲームをコピーしただけでなく、(例えばN64の)コントローラーのデザインまでコピーしたのです」とJodi氏は述べています。

任天堂は懲罰的な判決が下ることを期待しており、「任天堂の更なる損失とパートナーの損害まで考慮されれば数百万ドルになると期待する」としています。

『バイオハザード4』がPS2でも2005年末に発売されることが決定

http://www.inside-games.jp/article/2004/11/01/15030.html

カプコンは2005年1月27日にゲームキューブで発売予定になっている『バイオハザード4』を2005年末にプレイステーション2でも発売することを発表しました。

カプコンはPS2でも発売することを決定した理由を「多数のユーザーから要望を受けたため」と説明しています。ならばユーザーの為にも年末とは言わず早く発売するといいですね。

また、「株主や投資家などのステークホルダーからのご意見ご提案などにも傾聴するなど、慎重に検討した結果、収益の向上を図るために熟慮断行した」ともしており、経営が厳しいことも覗かせています。

ゲームソフト大手各社、「3D技術特許の侵害」で訴えられる(ITmedia)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0411/04/news023.html
 米テキサス州の法律事務所McKool Smithが大手のゲームソフトメーカー各社を相手に特許訴訟を起こした。
これらのメーカーの採用する3Dグラフィックス技術が、1988年認可の特許を侵害したと主張している。

 訴状には被告として、
Electronic Arts、
Activision、
Take Two Interactive Software、
Ubisoft Entertainment、THQ、
Vivendi Universal Games、
LucasArts Entertainment、
セガ、スクウェア・エニックス、テクモ、ナムコの社名が挙げられている。

 問題の特許は米国特許4,734,690号。3Dオブジェクトを動かし、
結果を2Dプレーン(テレビやモニタの画面など)に投影、
ユーザーがパースペクティブの変更やズームイン・アウトを行えるシステムに関する特許となっている。

 基本的に、3Dグラフィックスを採用するすべてのデベロッパーに影響しそうな訴訟であり、
これらデベロッパーは、開発した3Dゲームに特許使用料の支払いを要求される可能性がある。

欧州でのDSの価格は129ポンドに?

http://www.inside-games.jp/article/2004/11/06/15064.html

英国の業界紙MCV UKは日本の大手メーカーからの情報として、欧州でのニンテンドーDSの価格は129ポンド程度になるという話を伝えています。発売は2005年3月末になるとしています。同発タイトルは20〜25タイトルになるだろうとのこと。

国内版や北米版と同様に『ピクトチャット』が内臓されるのは変わりません。欧州版でも何らかのデモソフトが同梱される予定とのことですが、『メトロイドプライム ハンターズトーナメント』はその頃には発売されるので、別のゲームになるだろうとのことです。

129ポンドは日本円に直すと25000円近くになるので、さすがにこの価格で発売されることはないでしょうが・・・。発売日はこの付近で間違いないと思われます。

米国でニンテンドーDSの出荷を開始

http://www.inside-games.jp/article/2004/11/06/15061.html
任天堂オブアメリカは11月4日からワシントン州ノースベンドにあるノーベンド配送センターからニンテンドーDSの出荷を開始したことを明らかにしました。米国では11月21日に発売され、年末までに100万台の出荷が予定されています。

シアトルタイムスによれば、任天堂オブアメリカは「需要を満たすことはできないだろう」と話したそうです。来年3月末までに全世界で合計400万台が出荷される予定となっています。

PlanetGameCubeにノースベンド配送センターのレポートが掲載されています。こちらです。

ニンテンドーDSの国内受注が当初計画の2倍に

http://www.inside-games.jp/article/2004/11/12/15070.html

任天堂が12月2日に発売を予定している新型携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」の年末商戦向け国内受注が、当初計画の2倍の200万台に達したことが明らかになりました。従来計画では100万台の出荷を見込んでいました。

これは今月3日から受付を開始した予約が好調に推移しているためで、これを受けて任天堂は中国の委託生産先を増やして増産体制を敷くということです。

インターネットを通じた予約はすでに完売している店が多く、増産はこれから予約を予定している方にとって嬉しいニュースですね。

レアのGBA開発チームへのインタビュー

http://www.inside-games.jp/article/2004/11/16/15099.html

IGNにレアのGBA開発チームへのインタビューが掲載されています。レアはマイクロソフトに買収された後もGBA向けに開発を進めていて、『バンジョーとカズーイ』や来週米国で発売される『スーパードンキーコング2』を開発しています。

インタビューによるとGBA開発チームは12名程度の規模で、ファミコンやスーパーファミコンの時代からのスタッフも居るそうです。現在はGBA向けの『スーパードンキーコング3』の移植作業を進めているところだそうです。

携帯機向けに開発した教訓は「強いIPが必要だということ。『サーベルウルフ』を例えにすると、無名のフランチャイズだとレビュースコアが高くてもセールスは振るわない」ということだそうです。

GBA開発チームがユーザーから要望を受けることが多いタイトルは『バトルトード』で、任天堂の携帯機で作りたいと思うゲームは「個人的」にと置いた上で『ブラストドーザー』と『サーベルウルフ』をDSで、と答えています。

米国でのニンテンドーDS発売は予定通り

http://www.inside-games.jp/article/2004/11/16/15098.html
一部で米国でのニンテンドーDSの発売が一週間程度早まるという情報がありましたが、大手チェーンの1つのエレクトロニック・ブティックのDean Bergmann氏はそれを否定しています。

「確かに我々はそのような噂を耳にしました。しかし、そのようなことをすれば店員やマネージャーやスーパーバイザーはみんな職を失う結果になるでしょうね。もちろん発売は11月21日です」

ということで様々な噂がありますが、発売日は変更ないようです。日本での発売は12月2日ということで少しだけ先になります。

山内溥相談役がニンテンドーDSを評する

http://www.inside-games.jp/article/2004/11/19/15127.html

19日付けの日経産業新聞には山内溥相談役のコメントも掲載されています。有り難いコメントですので、じっくり噛み締めてください。

「二画面のゲーム機というアイデアの展開は、客観的にみて合格点に達している。DSは世界のユーザーに支持され、今まで発売されたどのゲーム機よりも普及しうる。DSの開発過程で次の一手も見えてきた。例えば、ゲームソフトとアニメ映画を融合させれば新たな娯楽市場の創出が可能で、任天堂の成長路線確立に貢献すると思う。」

やっぱり映画をやりたいようです。

岩田聡氏がDSの勝算や次世代機についてコメント

http://www.inside-games.jp/article/2004/11/19/15126.html

11月19日の日経産業新聞に任天堂の岩田聡社長へのインタビューが掲載されています。インタビューではニンテンドーDSの勝算などが語られています。

まずニンテンドーDSの予約受付開始に伴う反応について、岩田氏は特にインターネットでは枠が埋まったと聞いていて、受注も11月上旬時点で200万台を突破したと話しています。年内出荷は100万台を少し超える程度で、中国での生産委託先を1箇所増やす準備に着手したそうです。

新たな層を取り込む施策については、UTADAを取り上げたCMを挙げて、最初からゲームを大写しにするのではなく、ゲームを楽しんでいる様子を写すことで、関心のなかった人にも「なんだかわからないけど面白そう」と興味を持ってもらうようにした、と説明しています。

GBAとDSの棲み分け策については、「日本の消費者は新しい物に飛びつく傾向があるが、米国では所得によって購買する価格層がはっきり分かれる」としています。つまり日本では棲み分けできないって事ですか。

次世代機でDSのように新手法を取り入れるか、という問いには「DSでは、ハード・ソフト一体型企業の強みを出せたと思う。開発中なので詳しいことはいえないが、従来の延長線上でないゲームにすることは確かだ」としました。

米国でニンテンドーDS発売開始

http://www.inside-games.jp/article/2004/11/21/15138.html

「今までゲームを楽しんだ経験があるならば、マリオやマッデン、メトロイド、シムズ、スパイダーマンといったゲームを遊んだでしょう。しかし、こんな風に遊んだ経験は無い筈です。名前やキャラはよく知られているかもしれません、しかし今、全く新しい形で彼らと遊ぶことができます」

任天堂オブアメリカは11月21日にニンテンドーDSを北米地域で世界最初に発売しました。

任天堂オブアメリカ上級副社長セールス&マーケティングのReggie Fils-Aime氏は「最初の製品が到着する前にも小売業者は追加のニンテンドーDSを要求しています。これはゲームを全く新しい形で遊びたいというユーザーの需要を反映しています。ハードが違うだけで遊べるゲームは同じ、というのはもう求められていません。それは全く新しいゲーム体験を提供します」とコメントしています。

米国でのニンテンドーDS同発タイトルは、『スーパーマリオ64DS』・『マッデンNFL2005』・『タイガーウッズPGAツアー』・『ザ・アーブズ』・『スパイダーマン2』・『Ping Pals』・『きみのためなら死ねる』・『レイマンDS』・『アスファルト・アーバンGT』・『ミスタードリラー』・『リッジレーサーDS』です。

3月末までには20〜25タイトルが揃う予定で、現在125タイトル以上が世界のデベロッパーによって開発されています。

米国最大手のゲームチェーン・エレクトロニック・ブティックのJeff Griffiths社長は「ホリデーシーズンに向かう中でニンテンドーDSへの関心は非常に高いものがあります。これは世代を問わず今年のホリデーシーズンのマストアイテムになるでしょう」とコメントしています。

ニンテンドーDSは日本では12月2日に発売される予定で、年末までに全世界で200万台が、来年3月末までに更に200万台が出荷される予定です。

任天堂がトルコの公式代理店を指名

http://www.inside-games.jp/article/2004/11/23/15153.html

任天堂オブヨーロッパはトルコにおける公式代理店としてNortec Multimedia S.Aを指名したと発表しました。同社は1997年からギリシャ、キプロス、2002年からブルガリア、アルバニア、旧ユーゴスラビア・マケドニア共和国の代理店となっています。

NortecのGeorge Katrinakisマネージングディレクターは「トルコはEECの正式メンバーとなるのに向けて成長が約束されたマーケットです。トルコで任天堂製品は非常な可能性があります。私達はトルコのゲーム市場を開拓し、無比のゲーム体験を提供できることをとても嬉しく思っています。私達はギリシャのようにマリオ・ポケモン・ゼルダやその他の任天堂フランチャイズがトルコの娯楽市場を拡大すると確信しています」とコメントしています。

任天堂オブヨーロッパの柴田聡社長は「私達はニンテンドーDSの発売でこれからとても刺激的な時間を得ます。そのため、今はヨーロッパを越えて市場を拡大するのに最も相応しい時です。Nortecは既に他の地域で私達のディストリビューターとして能力を証明しました。私達は彼らがギリシャでやったのと同様の衝撃を楽しみにしています」とコメントしています。

むしろ今までトルコはやってこなかったのかと思ってしまいますが、市場を拡大する努力はいいですね。

NOA、DSの「ドット欠け」は無料修理を約束

http://www.inside-games.jp/article/2004/11/23/15149.html
液晶の「ドット欠け」は免れ得ない問題ですが、IGNのフォーラムによればニンテンドーDSでも少ない割合ですが、存在するようです。この問題について、任天堂オブアメリカは問い合わせのあったユーザーにコメントを送っています。

「ドット欠け」は液晶を構成する1つか2つ程度のドットが点灯しない、もしくは常時点灯するようになっている欠陥で、これまでのGBシリーズを含めて液晶製品では避ける事の出来ない問題です。酷い物は出荷時に撥ねられますが、完全とは行かないようです。

幾つかの少数のニンテンドーDSで白や赤など特定の色を表示した場合、ドットが欠ける問題があるかもしれません。これはLEDメーカーの高品質な基準でも対応しきれない場合に起こります。これは他の液晶製品(PCモニタ、テレビ、携帯電話)などでも一般的に起こるものです。

問題は既に気付いたドット以上に悪化しないと知ることは大切です。画面上の他のドットも同様になることはありません。

私達はこれがゲームを遊ぶ妨げになるかどうか数週間程度確かめて欲しいと提案します。もしその後、このドットがうんざりさせる場合、ニンテンドーDSは一年間の保障期間があります。私達は必要であれば無料で喜んで修理に応じます。

ドット欠けが無いに越したことはありませんが、無料で修理するという以上の対応は無いのではないかと思います。あとは、出荷時のチェックを厳しくするくらいですかね。ちなみに日本ではどうなるか分かりませんが。

ティアリングサーガ高裁判決で任天堂・ISが逆転勝訴

http://www.inside-games.jp/article/2004/11/24/15164.html

2001年7月に任天堂とインテリジェントシステムズがPS向けソフト『ティアリングサーガ』を販売したエンターブレインと開発したティルナノーグに対して不正競争防止法・著作権法などを主張して訴えた裁判で東京高裁・控訴審判決が下りました。

東京高裁は任天堂・IS側の主張を棄却した一審判決を破棄して、不正競争防止法違反(あたかもFEの続編であるかのように宣伝等を行った)を認定し、ゲームを販売したエンターブレインに対して7600万円の支払いを命じました。ティルナノーグ及び加賀昭三氏に対する著作権法違反は否定、ゲームの製造・販売中止は既に在庫が無いとして認めませんでした。

今後はエンターブレイン側が判決を不服として控訴する、任天堂が著作権法違反についても求めて控訴する、高裁判決で終審という3つのパターンが考えられます。上告期限は一ヵ月後です。

ニンテンドーDS欧州での発売に関する詳細は年明け発表

http://www.inside-games.jp/article/2004/11/25/15171.html

任天堂オブヨーロッパは、2月末か3月と見られているニンテンドーDSの欧州発売に関する詳細は来年1月に発表することを明らかにしました。任天堂は詳細は明かしませんでしたが、第1四半期の発売の変更はないとのことです。

任天堂オブヨーロッパのDavid Yarnton氏は昨日の記者会見で「私はまだ皆が知りたがっている2つのポイント――発売日と価格について明らかにするつもりはありません。しかし私達は第1四半期の予定を変えてないと伝えることができます。更に重要なことは、私達は競争的な価格を付けるつもりだということです」と話しました。

まだ公表できない理由についてはソニーとの競争を挙げています。同氏は「1月前半に一般的な方法でリリースするでしょう」と話しています。

任天堂が中間決算を発表、ニンテンドーDSの今期出荷は500万台に(2)

http://www.inside-games.jp/article/2004/11/25/15167.html

任天堂は平成17年3月期の中間決算を発表しました。それによると半期の連結業績は売上高が1880億900万円、営業利益が400億1300万円、経常利益が792億1800万円、純利益が464億4500万円となり、売上高では前年同期を下回りましたがそれ以外は全て上回っています。

また、単独では売上高が1830億3500万円、営業利益が472億7000万円、経常利益が885億2700万円、純利益が536億800万円、となり全ての項目で前年同期を上回りました。

平成17年3月期通期の業績予想は売上高が5400億円、経常利益が1500億円、純利益が900億円となる見通しです。

中間期は「ファミコンミニ」が世界中で好調、『ポケモン』関係や、GBASPの値下げによる販売好調、GCでは欧州の『ポケモンコロシアム』や国内の『ピクミン2』が好調であったとのことです。

受注が好調なニンテンドーDSは上方修正した今期出荷見込みの400万台を更に上方修正して500万台を2005年3月末までに出荷するとのことです。当初の見込みは350万台でした。ソフトは1500万本の見込みです

任天堂が映画製作に参入、2006年に自主制作映画公開

http://www.inside-games.jp/article/2004/11/25/15165.html

日本経済新聞によれば、任天堂は2006年の公開に向けて映画製作に参入することを決定したそうです。これまではライセンスを付与する形で映画製作に関わっていましたが、今後は企画・立案から製作までを行っていくとのことです。

近年の映画製作で多くなっている投資組合方式は取らずに、社内に専属チームを組織して当たる予定。映画の内容は今後詰めるとのことで、ゲームキャラクターや百人一首を題材にしたものが候補だと見られています。

映画製作については今年10月に山内溥相談役が参入したい意向を示していました。山内氏は日経新聞のインタビューで「ゲームソフトとアニメ映画を融合させれば新たな娯楽市場の創出が可能で、任天堂の成長路線確立に貢献すると思う」と話していました。

来年公開する映画「ポケットモンスター」最新作ではニンテンドーDSとの連動をさせるということが決定していますが、自主制作の映画でも同様のことを行うようです。

坂口氏のミストウォーカーが任天堂向けのタイトル開発中

http://www.inside-games.jp/article/2004/11/26/15180.html

『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親の坂口博信氏が率いる発会社「ミストウォーカー」が任天堂向けのタイトルを開発していることが明らかになりました。

ファミ通に掲載されたインタビューによれば、ミストウォーカーは現在のところ3タイトルを開発中で「マイクロソフトさんと任天堂さん、それぞれでお話しています」とのこと。最も進んでいるタイトルではシナリオの第一稿が上がったところだそうです。

機種は未だ言えないそうですが、今までFFの音楽を担当してきた植松伸夫氏とも一緒にやっているそうで、とても楽しみですね。植松氏も「スマイルプリーズ」という新会社を立ち上げたそうです。

任天堂と坂口氏が一緒にやる時が来たとは俄かに信じがたい話ですが、最近は色々なことがあるものですね。

マリナーズ買収への反応

http://www.inside-games.jp/article/2004/11/26/15179.html

任天堂は山内溥相談役が保有していたマリナーズの運営会社ベースボール・クラブ・オブ・シアトルの株式を購入し、マリナーズの筆頭オーナーとなりました。これに対する反応が出ていますので、紹介します。

ブルームバーグはドイツ証券の大屋高志アナリストの「山内相談役の高齢を考えれば現実的選択。任天堂が売り上げの半分を得ている北米での広告・宣伝効果、マリナーズが黒字であることを考えると論理的にも心情的にも批判のしようがない」というコメントを紹介しています。

日経産業新聞は最終面に任天堂を取り上げていますが、映画事業への参入が山内氏の提案の直後の経営会議で参入が直ぐに決定されたことと合わせて、岩田氏にバトンタッチされて任天堂は変わったが、不透明な部分が未だ残っていると批判的に書いています。

北米でのニンテンドーDS初週売上は50万台(2)

http://www.inside-games.jp/article/2004/12/01/15204.html

任天堂オブアメリカは11月21日に発売したニンテンドーDSの初週の売上が50万台だったことを明らかにしました。これは出荷数の90%に当たるそうで、ほぼ完売と言って差し支えなさそうです。

任天堂オブアメリカ上級副社長セールス&マーケティングのReggie Fils-Aime氏は「消費者はニンテンドーDSをこのホリデーシーズンの最もホットなアイテムにしています。もし見つけたら、直ぐに手に取った方がよいでしょう。私達は携帯ゲーム機市場を押さえています。そしてこのホリデーシーズンに私達は再び成功を収めました」とコメントしています。

ちなみにサンクスギビングのこの週にゲームボーイアドバンスは80万台、ゲームキューブは25万台が売れたそうです。

任天堂は年末までに国内で100万台、北米で100万台を出荷するとのことですが、今年度の出荷台数を500万台に増やしていますから、上積みがあるかもしれません。

EAが米国でのニンテンドーDS発売にコメント

http://www.inside-games.jp/article/2004/12/02/15210.html

エレクトロニック・アーツ最高財務責任者(CFO)のWarren Jenson氏は昨日開催されたCredit Suisse First Boston Annual Technology ConferenceにてニンテンドーDSの北米での発売についてコメントしました。

「ニンテンドーDSはとても好調です。任天堂は50万台程度を出荷したのだろうと思います。私達が知っている限り、これらは極一部の場所を除いて売り切れています。私達は29ドルのこのハード向けのゲームでホリデーシーズンに15〜2000万ドルの売上があることを期待しています」

エレクトロニック・アーツは『マッデンNFL2005』と『ザ・アーブズ シムズ・イン・ザ・シティ』を発売しています。12月中旬頃には『タイガーウッズPGAツアー』も発売される予定です。これは国内でも発売が決定したようです。

テクモ板垣氏、レボリューションやプレイステーション3にも?

http://www.inside-games.jp/article/2004/12/02/15209.html

テクモのTeam Ninjaの板垣氏はIGN Xboxに掲載されたインタビューで、任天堂やソニーの次世代機、レボリューションやプレイステーション3などにもゲームを開発する計画を示唆しました。

板垣さんはXboxにとって大きなサポーターで、Xbox2でも同様だと耳にしました。あなたはPS3やレボリューションでもゲームを開発する計画がありますか

板垣: それについては近い内に話すことができるでしょう。約束します。

とのこと。これは期待しても良いかもしれません。

ニンテンドーDS本日発売!初回出荷は50万台

http://www.inside-games.jp/article/2004/12/02/15206.html

2004年12月2日、遂にニンテンドーDSが発売されます。「異質な商品」として昨年の経営方針説明会で開発が明らかにされて以来、任天堂は「ゲームの定義を広げ、見たことがないものを提供したい」と方向転換の必要性を一貫して訴え続けてきました。

そして「ニンテンドーDS」 2画面、タッチパネル、音声認識と今までのゲーム機とは一線を画す、全く新しいおもちゃ箱が誕生しました。これまで携帯ゲーム機で主流であった十字キーは任天堂が生み出した「常識」であり、それを脇に置くというのは、DSは自らの伝統を超え、今までのゲームを越える決意とも言えます。

製品開発だけではなく、プロモーション面でも今までの任天堂とは違う姿を見せました。宇多田ヒカルを起用したTVCMを発売の2ヶ月前から放映し、それも従来のようにただゲーム画面を見せるのではなく、ゲームを楽しむ様子を映した「ゲームに触れない人に興味を持ってもらう」為のCMでした。

全国5箇所を回るニンテンドーワールドを始めとして、東京・大阪の5箇所で行ったストリート体験会、カフェなどの店頭での試遊台の設置、山の手線の車体への広告など、積極的な広報活動が目に付きました。これも今までには無かったことです。

心配された供給不足も生産拡大に目処がつき、当初予定の年度内350万台から500万台に引き上げられました。国内の初回出荷も30万台から50万台に拡大しました。先に発売された米国では初週に50万台が売れ好調なスタートを切りました。国内でも小売店からの受注は既に200万台を超えていると言われます。

果たして任天堂の新たな提案は受け入れられるのでしょうか、そしてニンテンドーDSはどんな面白さを提供してくれるのでしょうか

ニンテンドーDS初日は推定売上23万台、ソフトはマリオDSがトップ

http://www.inside-games.jp/article/2004/12/03/15221.html

2日に発売されたニンテンドーDS本体の推定売上速報値は23万台だったようです。出荷台数は50万台程度のようですから、消化率は46%程度ということになります。週末どのくらい捌けるかが勝負になりそうです。

ソフトの売上ではトップは『スーパーマリオ64DS』で6万3000本、次いで『さわるメイドインワリオ』で売上はほぼ同じ、3位は『きみのためなら死ねる』で2万本となりました。消化率の最も高いのは『バンブラ』ですね。

1スーパーマリオ64DS任天堂63,75426.90%
2さわるメイドインワリオ任天堂63,55929.90%
3きみのためなら死ねるセガ20,88930.40%
4大合奏バンドブラザーズ任天堂15,45045.50%
5ポケモンダッシュ任天堂15,25416.80%
6直感ヒトフデ任天堂9,98122.40%
7研修医 天堂独太スパイク8,48120.50%
8ミスタードリラー ドリルスピリッツナムコ5,30718.70%
9麻雀大会コーエー2,90425.9
10ZOO KEEPERサクセス2,00019%
11ザ・アーブズ・イン・ザ・シティエレクトロニック・アーツ1,10010%

ニンテンドーDS、5日までの販売台数は51万3000台(上方修正)

http://www.inside-games.jp/article/2004/12/06/15230.html

任天堂は12月2日に発売したニンテンドーDSの販売台数が5日までに51万3000台となったことを明らかにしました。広報室の皆川恭廣課長によればソフトの売上は約50万本だったそうです。ソフトの方が少ないですが、GBAと互換性がある関係でしょうか。

先にお伝えしたメディアクリエイトの速報値も午後になって上方修正され、ハードが46万8900台、ソフトが48万9600本となり、任天堂発表のものとほぼ同じ数値となりました。これは量販店での販売実績を反映した結果で、消化率は89%とのことです。

結局、ハードの出荷数は50万台強というところだったようですね。しかし凄い勢いです。

N64に似た違法ゲーム機に輸入・販売禁止命令―米国

http://www.inside-games.jp/article/2004/12/07/15232.html

ワシントンの米国連邦裁判所はNINTENDO 64のコントローラーに類似した形でテレビに接続することで『マリオブラザーズ』や『ドンキーコング』を遊ぶ事ができる製品の輸入・販売を禁止する命令を出しました。

中国のSouth China Morning Postによれば製品は「Power Player」などと呼ばれているもので、香港のPowerking International Developmentという業者が製造したものだそうです。

実はこれらの製品は香港税関や警察の検査をかいくぐっていて、税関事務所知的財産調査事務局の代表のTam Yiu-keungは「会社からの情報の不足で違法なものかどうか判断ができなかった」とその事を認めています。

Tam氏は調査を開始する為に任天堂の香港支社と連絡を取ると話しています。

ちなみにこの会社では「Powerstation」や「Game Box」といったPS2やXboxの模造品も販売しているそうです。

UBS証券が任天堂の投資判断を格上げ

http://www.inside-games.jp/article/2004/12/08/15240.html

UBS証券は任天堂の投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げしたそうです。目標株価は13000円から15000円に。「為替円高の影響が懸念されるものの、来年度の業績予想は上方修正へ。配当金の引き上げなども期待できる」とのこと。自社株買いも評価されているようです。

任天堂(7974)の8日の終値は+180の12,330。

ミッドウェイもニンテンドーDSをサポート

http://www.inside-games.jp/article/2004/12/08/15241.html

ミッドウェイのCEOのDavid Zucker氏は今朝開催された投資家向けの説明会「Credit Suisse First Boston's 2004 Media and Telecom Week」にてニンテンドーDSをサポートすることを明らかにしました。

「ミッドウェイは来年DSとPSPの両方の携帯ゲーム機で複数のゲームを発売するつもりです」

とのこと。ミッドウェイは最近静かなので経営は結構怪しいのではと踏んでいるのですがどうなんでしょうか。

DS、北米売上は70万台を突破、年末までに140万台を出荷

既にお伝えしたように年末までのニンテンドーDSの出荷台数は280万台と上方修正されましたが、任天堂オブアメリカの発表によれば、内訳は国内が140万台で北米が140万台となるそうです。

また、11月21日に発売されてからの累計売上は70万台を突破したそうです。最初の週に50万台を販売したとの発表がありましたから、更に20万台を上乗せしたことになります。これまでの世界累計売上は120万台となりました。

任天堂オブアメリカ上級副社長マーケティング&コーポレートコミュニケーションのジョージ・ハリスン氏は「私達はホリデーシーズンにできるだけ多くのニンテンドーDSを出荷できるように可能な全ての努力を行っています。熱心なユーザー達はニンテンドーDSを"マストハブ"と言ってます、私達は彼らが"ハブ"できるようにすると決心しました」とコメントしています。