2008年の任天堂NEWS2

Last-modified: 2010-10-31 (日) 05:57:12

任天堂、米国通商代表部に中韓などに違法製品の撲滅を働きかけるよう要請

http://www.inside-games.jp/article/2008/02/17/27133.html
任天堂オブアメリカは、任天堂のゲーム機やソフトの海賊版を製造・流通させている世界の国々に対して、スペシャル301条を適用し積極的に対処するよう米国通商代表部に申し入れをしたと発表しました。スペシャル301条は知的財産権について不公正な取扱いを行っている貿易相手国に対して行う協議や制裁を定めたものです。

発表文によれば、中国はニンテンドーDSやWiiのゲームの海賊版の主な生産拠点となっていて、韓国ではインターネットを通じてそれらのソフトが違法で流通されているということです。また、ブラジルやメキシコでも違法製品に対する取り組みを続けているにも関わらず、海賊版が多く流通しています。また、パラグアイや香港はそれらの違法ソフトの流通拠点となっているということです。

以下は任天堂が提出したもののサマリー。

任天堂は世界中の各国に対してハードウェアのセキュリティ技術を突破することに対して厳格な法律を制定することを望みます。

中国: 中国政府は大規模な海賊版活動に対する刑事訴追を実施すべきです。任天堂は中国当局と共に昨年だけで100万を超える違法製品を摘発しましたが、1人も起訴されていません。

韓国: 任天堂は韓国との自由貿易協定(FTA)を支持しますが、違法製品のアップロード/ダウンロードで利益を受けている人々をただちに追及すべきです。韓国は任天堂にとって重要な市場ですが、インターネットでの海賊版はゲーム業界の成長を著しく阻害しています。

中央・南アメリカ: ラテンアメリカは依然として海賊版のたまり場となっています。メキシコでは海賊版の摘発に対して暴力が振るわれ、ブラジルでは正規品に対して高い税金がかけられ、パラグアイでは腐敗が広がっています。任天堂はこれらの国々で昨年だけで65件の取り締まりを現地当局と協力して行い、23万の違法製品を押収しましたが、違法製品の比率は年々上昇しています。任天堂はこれらの国々に対して法律やその運用に関して抜本的な変更がなされることを要求します。

「ニンテンドーDSとWiiは先例のない成功を続けており、海賊版の主要なターゲットとされています。私たちはゲーム業界全体で海賊版によって約10億ドルの損害があったと推測します。任天堂は世界中の政府と協力し、この非合法活動に対処していきます」と任天堂オブアメリカの海賊版対策担当のJodi Daugherty氏は述べています。

一人一人にあったDS学習を「DStudy」―修学舎洋光台校

http://www.inside-games.jp/article/2008/02/19/27185.html
ニンテンドーDSでは様々な学習系ソフトが発売されていますが、それらを活用している学習塾があるようです。神奈川の個別学習塾 修学舎洋光台学校では、2007年1月から「DStudy」というキーワードでDSタイトルを使った学習をスタート、大きな成果を集めているそうです。

修学舎洋光台校では小学5、6年生を対象に、DSで発売中の十数タイトルの学習系ソフトを、一人一人の習熟度に合わせて選択し使用しているそうです。約1年間で、

・(英語)特段のバックグラウンドを持たない小学6年生の生徒が英検5級に合格、リスニングで特に効果あり
・(算数)6年生で既に方程式を勉強中
・(算数)5年生が分数の約分・通分、異分母の加減、分数どうしの乗除を学習
・(国語)漢検5級合格を目標にテキストとDSを組み合わせて勉強中

といった成果が上がっているそうです。

修学舎洋光台校では今後はDSの学習とテキストの学習を組み合わせることによって、更に効果の上がる学習プログラムを模索していきたいとしています。

50〜60代のミセスもゲームがお好き?―gooとAll Aboutが調査

http://www.inside-games.jp/article/2008/02/20/27215.html
「gooリサーチ」を運営するNTTレゾナントと、「All About」を運営するオールアバウトは共同で、50〜69歳の既婚女性に「デジタルアイテムとゲーム機の利用に関するアンケート」を実施しその結果を発表しました。それによれば、ゲーム機を保有している割合が41.3%と、半数には達していないものの浸透しつつあることが判明したということです。

調査結果によれば、50〜60代ミセスに最も身近なデジタルアイテムは「プリンタ」(所有割合94.1%)で、「ゲーム機」は41.3%でした。各所有者に使いこなしているかどうかを尋ねたところでは、「プリンタ」が73.3%で最も高い一方で、「ゲーム機」(46.0%)は「デジタル一眼レフカメラ」(34.9%)に次いで低いという結果になったそうです。

ゲーム機の種類別ではニンテンドーDSが65.5%、プレイステーション(2、3を含む)が61.5%という結果でした。遊ぶソフトについては、「学習ソフト(脳トレ・英語・漢字など)」(55.7%)が最も高い結果でした。非利用者に気になるジャンルを挙げてもらったところでは、「スポーツ・トレーニング(表情筋など座ってできるもの)」(33.1%)、「スポーツ・トレーニング(テニスなど体を動かすもの)」(27.2%)といった結果でした。

All Aboutの森川さゆり編集長は、「学習ソフトはゲームの新しいジャンルを確立しましたが、その波は50-60代のミセスにまでしっかり及んでいることが、今回の調査から分かりました。またゲーム非利用者も利用意向が高いことから、50-60代ミセスはゲームでも今後注目されるマーケットのひとつになると思われます」とコメントしています。

『Wii Fit』と「Wiiウェア」は米国では5月から―WSJ

http://www.inside-games.jp/article/2008/02/20/27226.html
米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」によれば、任天堂オブアメリカは『Wii Fit』の米国での発売日に関して、5月19日に決定したと明らかにしたということです。『Wii Fit』は同梱される「バランスWiiボード」を使って様々なトレーニングを行い、定期的な運動を通じて健康を維持しようというソフトで、国内では発売から約1ヶ月で100万本を売る記録的なヒットになりました。

また、Wiiでの新作ゲームのダウンロードサービス「Wiiウェア」に関しては、その一週間前に当たる5月12日よりスタートするということです。こちらはインターネットを通じてWii対応の新作ゲームを購入できるもので、過去作品のダウンロードサービス「バーチャルコンソール」に次ぐものです。

「Wiiウェア」は国内では3月に開始予定とアナウンスされていますが、どうなるかは不明です。

「JWord」がWiiから利用可能に

http://www.inside-games.jp/article/2008/02/21/27250.html
GMOインターネットグループのJWordは、日本語検索サービス「JWord」のWii版の提供を開始したと発表しました。「JWord」は、プラグインをPCにインストールすることで、Internet ExplolarのURLフォームなどから日本語で直接ホームページを検索できるようになるサービスで、現在4600万台以上のPCにインストールされているということです。

「JWord検索サービスWii対応版」は、PC以外では初のサービスで、シンプルなデザインでテレビからの利用に最適化されたレイアウトで提供されるということです。画面中央にある検索窓にキーワードを入力して検索すると、そのキーワードがJWordに登録されていればその登録サイトが、登録されていなければ検索結果が表示されます。

海外版「バランスWiiボード」は体重制限が150kgにVerUP!?

http://www.inside-games.jp/article/2008/02/21/27253.html
国内では12月1日に発売され、既に150万本近い大ヒット作品になっている『Wii Fit』ですが、同梱されている「バランスWiiボード」には136kgまでというプレイヤーの体重制限が記載されていました。しかし、このたび4月25日に発売日が決定した欧州バージョンのパッケージの表記を見ると150kgまで対応しているようです。

少しバージョンアップしているのか、それとも実は元々160kgまでくらいは耐用できる計算になっているのでしょうか(生産を考えると後者、でも日本版の136kgという半端な数字を見ると悩みます)。

台湾でも正式にWii発売へ―第2四半期に

http://www.inside-games.jp/article/2008/02/27/27403.html
台湾のDigiTimesによれば、任天堂の現地法人である任天堂溥天は、2008年の第2四半期(4-6月)に正式に台湾マーケットでWiiを発売する方針を明らかにしたということです。

それによれば公式代理店として、これまでも台湾で任天堂商品を取り扱ってきた博優および、エイサーグループのウェブリンク・インターナショナルが販社となるそうです。ウェブリンクは新たに昨年末から家庭用ゲーム機のビジネスを開始した会社だということです。

台湾では非正規ルートで輸入されたWiiが広く販売されていて、アナリストは戦略的に低い価格設定をしてくるのではないかと予測しているそうです。

ELSPA、地元当局と協力しWiiにMODチップを取り付けていた業者を摘発

http://www.inside-games.jp/article/2008/02/28/27407.html
欧州のゲーム業界団体ELSPAは、MODチップを取り付ける改造を施したWii本体を販売したり、MODチップを取り付けるサービスを行っていた計2名の男性をイギリス・ミッドランドで逮捕したと発表しました。Wii本体以外にもXbox360のソフトやコピーのDVDなどが多数押収されたということです。

ELSPAが事前に調査を行い、グレートマンチェスター警察とウィガン取引基準局が捜索を行いました。

ELSPA代表のMichael Rawlinson氏は、「今回の成果は地元の当局と我々の協力体制が深化していることを示すものです。私たちは海賊版に苦しめられる地元の正規小売店に貢献するオペレーションに参加できた事を大変嬉しく思います」とコメントしています。

ウィガン取引基準局のJulie Middlehurst氏は、「これは私たちが不法な商品を販売することを決して許さないということを広く示すものです。違法製品はメーカーにとって有害なだけでなく、地元でそれらを販売する正規のビジネスにも悪影響を与えます」と話しています。

『Wii Fit』、欧州では90ユーロ・・・約14500円

http://www.inside-games.jp/article/2008/02/28/27417.html
任天堂は、欧州での『Wii Fit』の価格について、英国で69.99ポンド(約14750円)、その他のユーロ圏では89.99ユーロ(約14450円)とすることを明らかにしました。日本と同様に体重やバランスを量るための「バランスWiiボード」が同梱されます。これはロンドンのジムの1か月分よりも安い、とのこと。

欧州では4月25日、米国では5月19日のリリースが予定されています。

国内では昨年12月1日に発売以来、いまだに毎週ハイペースで売れ続けていて、24日時点での販売本数は155万本となっています。

そういえば岩田社長はWii.comで「わたしはWiiウェアでバランスWiiボードを使った、コンパクトな新作ソフトが出てもいいと思ってるんです。いきなり、6,800円とかで新作ソフトがバランスWiiボード専用になると、ちょっと敷居が高くなりますよね。だから、パッケージ商品ではなく、Wiiで安価なソフトをダウンロードできるようになればいいなと思ってるんです」というコメントをしています。

折角150万台という少なくない台数が普及した周辺機器ですから、それを使ったソフトがもっと出てくると面白いですよね。

米国でWiiのリハビリへの応用が広がる

http://www.inside-games.jp/article/2008/02/28/27431.html
米国ボストンの地元紙「BostonNow」によれば、米国各地でWiiをリハビリテーションに利用する病院が増えていて、ボストンのThe Spaulding Rehabilitation Centerでも使われているそうです。従来のリハビリ手法と比べて、敷居が格段に下がり、同時に楽しめるという事で子供達には特に人気だそうです。

「Wiiは他のリハビリツールと比べて格段に手ごろで素晴らしいツールと言えます。誰でもお店で買って、家でリハビリをすることができます。このようなツールは今までありませんでした」とスポルディング・リハビリテーション・センターやハーバード・メディカル・スクールに務めるRoss Zafonte氏は話しています。

ボストンのスポルディング・リハビリテーション・センターでは、外傷性の脳障害や怪我などの患者に対してWiiを使ったプログラムをスタートしたそうです。モーションセンサーを使ったコントローラーやゲームを用いることで従来のリハビリに近い効能を得られるということです。

「新しい治療の秘めたポテンシャルは非常に大きいものがあります。これは非常に低コストでマスに販売されている商品で、かつ非常に大きな効果があります」

単に効果が得られるだけでなく、楽しみながら行える、こうした新しい試みは歓迎したいですね。