2009年の任天堂NEWS12

Last-modified: 2010-10-31 (日) 06:22:36

NOKIAの新型携帯電話に任天堂ゲームへの著作権侵害?-英国任天堂「厳しい措置を執る」

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/01/39108.html
問題となっているのはNOKIAの新型スマートフォン「Nokia N900」。
携帯端末でありながらPCのような体験ができるとされています。

NOKIAは公式Blogにおいて、「Nokia N900」で『スーパーマリオブラザーズ3』が起動している動画を公開。「レトロで素晴らしいゲームエミュレーターアプリが、既に沢山ダウンロードできます。いくつかのエミュレーターはROMを必要とします。原本を持っている場合、多くのパブリッシャーは(ROMの使用を)許可します」とのメッセージも添えられていたとのことです。

英国任天堂(任天堂UK)のPRマネージャーであるRobert Saunders氏は「我々は自社IPを保護するために厳しい措置を執る。我々は違反があったかどうかを調査中です」とコメントしています。

NOKIAは問題の動画を削除。現時点ではコメントしていないとのことです。

「Nokia N900」は米国では11月18日より発売されています。

任天堂「一秒あたり2.5台のゲーム機が売れた」-Wiiは一週間で55万台、DSは100万台売れる

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/02/39120.html
11月22日~11月28日の一週間でWiiは55万台以上、ニンテンドーDSは100万台以上が売れたとのことです。

米国任天堂(任天堂オブアメリカ:NOA)は「ブラックフライデー」を含む感謝祭の一週間の売り上げを発表しました。

Wiiの売り上げは55万台以上。「全国の消費者は199.99ドル(約1万7000円)の新たな値段に好反応を示している」とコメントしています。

ニンテンドーDSの売り上げは100万台を突破。「2002年の感謝祭においてGBAが築いた携帯ゲーム機の売り上げ記録を越えた」台数であるとのことです。

NOAによれば「一分あたり150台が売れ、一秒あたり2.5台が売れた計算」になるとのこと。任天堂の年末商戦は今年も好調な滑り出しを見せているようです。

「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ」が在庫分で生産終了

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/02/39143.html
任天堂から発売されている「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ」の生産が終了したようです。TwitterでAmazon.co.jpのバイヤーであるmonta44さんが、在庫分で終了する旨の「つぶやき」を投稿しています。

「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ」は、パソコンに備えられているUSBポートに接続することで、ニンテンドーDSやWiiから無線LANを利用できるようにするアクセサリ。パソコンに差し込んで接続するゲーム機を選ぶだけという利便性がありましたが、ルーターが普及してきたことや、任天堂からも純正の「ニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタ」が発売されたことが生産中止の要因になりそうです。

購入したい方はお早めにどうぞ。

任天堂、ソニー、マイクロソフトが無線コントローラーの特許を侵害

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/03/39145.html
任天堂、ソニー、マイクロソフトは特許を侵害しているとして訴えられました。

カナダのエドモントンにあるEleven Engineeringは任天堂、ソニー、マイクロソフトのワイヤレスコントローラーが自社の特許を侵害しているとして訴訟を起こしました。

問題となっているのはEleven Engineeringが2001年、2002年、2004年に取得したワイヤレスゲームコントローラーの無線周波数に関する特許。
WiiのWiiリモコン、プレイステーション3のDUALSHOCK3及びSIXAXIS、Xbox360のXbox 360 ワイヤレス コントローラーがこれを侵害しているとしています。

同社の社長であるJohn Sobota氏は「我々はゲームのコントローラーに関してパイオニア的な努力をして特許を与えられました。しかし広範囲にわたっての侵害があり、我々は特許を保護するため仕方なく訴訟を起こしました」と語ってます。

マイクロソフトのスポークスマンであるKevin Kutz氏は「ノーコメント」と回答。また、任天堂とソニーは現時点では何のコメントも発表していないとのことです。

DSiウェアにカジュアルゲーム大手PopCap Gamesが参入

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/03/39175.html
あのカジュアルゲームの大手がDSiウェアに参入するとのことです。

PopCap Games(ポップキャップ・ゲームズ)は『Bejeweled』『Zuma』などのカジュアルゲームで有名ですが、『Bookworm』『Bejeweled Twist』といったパズルゲームでDSiウェアに参入するとのことです。

同社のストラテジックデベロップメント部門のバイスプレジデントであるEd Allard氏は「我々が『Bookworm』のディープでクラシックなゲームプレイをDSiウェア市場に持ち込むことにより、任天堂のオンラインストアの水準を上げるでしょう」と自社の伝統的タイトルがDSiウェアのレベル向上に寄与するとの見解を明らかにしています。

『Bookworm』『Bejeweled Twist』は500ニンテンドーポイントで配信されるとのこと。多くの定番タイトルを擁するPopCap Gamesだけに、DSiウェア市場の活性化が期待できそうです。

宮本茂氏に功労賞・・・第13回文化庁メディア芸術祭

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/03/39176.html
文化庁メディア芸術祭実行委員会は、第13回文化庁メディア芸術祭の受賞作品および、任天堂の宮本茂氏に功労賞を授与することを発表しました。

今年度はアート、エンターテイメント、アニメーション、マンガの4部門に、世界54カ国・地域から2592作品の応募があり、「自然と人間の関係」や、「歴史の中における人間性」、「メディアと身体性」といったテーマで作品が選ばれました。

アート部門対象は、成長する植物をレーザーで測定し、リアルタイムに複製する動的インスタレーション「growth modeling device」。エンターテインメント部門はミュージックビデオ「日々の音色」。アニメーション部門は「サマーウォーズ」。マンガ部門は歴史マンガ「ヴィンランド・サガ」です。

功労賞の宮本茂氏は『スーパーマリオブラザーズ』『ゼルダの伝説』など、ゲーム史に残る数多くの作品を手がけてきました。

授賞式は2月2日です。

受賞一覧

<アート部門>
大 賞
『growth modeling device』 デイヴィッド ボーエン
優秀賞
『Mr. Lee Experiment』
  Mr. Lee Experiment 制作チーム代表 ジョンファン・ソン
『Nemo Observatorium』 ローレンス マルスタッフ
『SEKILALA』 志村 諭佳 / 志村 健太郎(SHIMURABROS.)
『Braun Tube Jazz Band』 和田 永
奨励賞
『F - void sample』 魚住 剛

<エンターテインメント部門>
大 賞
『日々の音色』 ナカムラ マギコ/中村 将良/川村 真司/ハル カークランド
優秀賞
『NARUTO-ナルト- ナルティメットストーム』
 NARUTO-ナルト- ナルティメットストーム 開発チーム代表 松山 洋
『電気グルーヴ/Fake It!』 田中 秀幸
『LOVE DISTANCE』 伊藤 直樹
『scoreLight』 アルバロ カシネリ/真鍋 大度/栗原 優作/アレクシス ゼルーグ
奨励賞
『アサヒ・アート・フェスティバル』
 アサヒ・アート・フェスティバル ウェブサイト 制作チーム代表 小川 裕子

<アニメーション部門>
大 賞
『サマーウォーズ』 細田 守
優秀賞
『屋根裏のポムネンカ』 イジィ バルタ
『東京マグニチュード8.0』 橘 正紀
『The Cable Car 』 クラウディウス ゲンティネッタ/フランク ブラウン
『電信柱エレミの恋』 中田 秀人(ソバットシアター)
奨励賞
『アニマルダンス』 大川原 亮

<マンガ部門>
大 賞
『ヴィンランド・サガ』 幸村 誠
優秀賞
『イムリ』 三宅 乱丈
『海獣の子供』 五十嵐 大介
『この世界の片隅に』 こうの 史代
『へうげもの』 山田 芳裕
奨励賞
『ヒーシーイット アクア』 ウィスット・ポンニミット

<功労賞>
宮本 茂(ミヤモト シゲル)ゲームクリエイター 

<特別功労賞>
金田 伊功(カナダ ヨシノリ)アニメーター

イギリスでWiiの販売台数が600万台を記録・・・史上最速で

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/04/39179.html
英国任天堂は、Wiiの販売台数が600万台を突破したと発表しました。

英国では、国内とほぼ同時期となる2006年12月8日に発売され、先月の11月28日の時点で600万台の販売台数を記録ししました。これはイギリスの家庭用ゲーム機史上最も速い記録となっています。

この記録を受けて英国任天堂ゼネラルマネージャーDavid Yarnton氏は、こうコメントしています。

“私達はWiiが600万以上のイギリス人家族の心をとらえ、このような大きなセールス記録を短期間で成し遂げた事を非常に嬉しく思います。私達はWiiへの関心を何年何ヶ月と広げる事を保障し、あらゆる年齢の人々に対し魅力的なゲーム体験で訴えかけ、一生懸命に働く事でしょう。”

今年の前半には国内で累計販売台数800万台を突破し、世界での累計販売は5000万台へと到達しています。昨日発売となった『New スーパーマリオブラザーズ Wii』の他、今後発売が予定されている『Super Mario Galaxy 2』や『Epic Mickey』といった魅力的なタイトルが、更に記録を伸ばす事となるのではないでしょうか。

iPhoneのマリオアプリが公開中止・・・売れすぎて怖くなったから

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/04/39203.html
玉石混交ながら、10万本以上のアプリが公開されているiPhone向けのApp Store。その中にはちょっと著作権的に危ういものも含まれています。

その一つが『iRwego!』。起動すると画面にマリオが表示され、画面のタッチや本体の操作によって、マリオの様々な音が鳴るというもので、0.99ドル(日本円では105円)で販売されていました。ジャンプ音、キノコを取った音、Here we goというお馴染みの掛け声などを楽しめました。

http://www.youtube.com/watch?v=vjymDGnt3Lw&feature=player_embedded

作者は「iPhone Developer Programの年会費(約1万円)を回収できれば」という思いだったようですが、アプリの公開直後からCNET、Gizmodeなど様々なメディアに取り上げられるとダウンロードは急増します。

そして突然の公開中止。ホームページに掲載されたコメントによれば、「任天堂ともめ事を起こしたくないので削除することにした」とのこと。

そりゃまあそうだろ、って感じもありますが

【ゲームニュース一週間】ゲームを囲む誤解に「NO」の声を上げる

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/06/39214.html
「ブラックフライデー」も無事に終了しました。

米国任天堂(任天堂オブアメリカ:NOA)は11月22日~11月28日の一週間で55万台以上のWiiと100万台以上のニンテンドーDSを販売したとのこと。
日本ではGoogleの急上昇キーワードの一位を「ドラゴンクエスト9」が獲得、英国ではWiiが600万台突破などゲームへの注目は高まるばかり。

注目度の高さ故か誤解を受ける例も出ています。
英国教会のJohn Goddard主教とBrian Smith大助祭は『バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ』のプロモーションがオカルトへの興味をそそり、暴力を美化するものであるとしましたが、カプコンは「これはデマであり、典型的な宗教関連のヒステリーです。『バイオハザード』のようなゲームは、主人公たちが悪に与せず戦う姿を示しています。残念なことですが、聖職者の方々はゲームをよく理解しておられないようです」と真っ向から対抗しています。

ブラックフライデーやクリスマス商戦に対抗してのことなのか、年末になるとゲーム関連が取り上げられることが多くなる傾向にあるようです。昨年もこの時期にキリスト教系の投資会社Timothy Planが「最も不快なビデオゲーム」をランクアップ。ミリタリー系TPS(三人称視点シューティング)『アーミー オブ ツー』に「ホモ・エロチックな雰囲気がある」、アメフトゲーム『Blitz, The League II』には「ミニスカートの女性が登場するし、怪我をした時に体の内部構造が見える演出が残酷」といった評価を下していました。

今回のカプコンの対応は、誤解に対しきちんと「NO」を表明しています。『バイオハザード』シリーズのゾンビたちは「T-ウィルス」「プラーガ」といったウィルス及び寄生虫に感染した犠牲者達であり、「オカルトへの興味をそそる」ものではありません。また、ゲーム内容も悪を賛美するものではありません。誤解を受けたのであれば「そうではない」と発信することも大切なのではないでしょうか。

「頭を下げて嵐をやり過ごす」式の対応は無難で波風が立ちません。しかし、ゲームがこれだけの注目を集める今だからこそ、完全な誤解には声を上げていく必要があるのではないでしょうか。もちろん、正しい指摘に対しても対応する必要があるでしょう。商品に客観的で明らかな瑕疵があった。使用し続けることで重大な事故が起こる可能性がある。ゲーム界の外側とコミュニケーションを取ることでゲームの更なる地位向上が望めるのではないでしょうか。

ゲームを遊ぶ年齢層が広がったことで状況はかなり良くなっていますが、それでも全く知識を持たない人には不思議な世界に見えることも確かでしょう。だからこそ、様々な誤解を解いていく長い道のりを歩んでいく必要があるのです。

任天堂、海外のマジコン訴訟で相次いで敗訴

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/07/39227.html
海外メディアは、任天堂がいわゆるマジコンと呼ばれる機器に対する訴訟において、スペイン、フランスで立て続けに敗訴したと報じています。

スペインでは「Movilquick flash cards」を製造するGrupo Movilquickに対する訴訟を起こしていましたが、判事は「デバイスは違法な用途にも、合法的な用途にも使うことができる」と述べ、DSの機能は任天堂以外のサードパーティによって拡張することも許されるという判断を示しました。

また、フランスではDivineoグループに対する訴訟をパリにて行っていましたが、判事は「開発者をロックアウトするのではなく、どちらかというとWindowsのように望めば誰でもアプリケーションを開発できるようにすべきではないか」とし、任天堂の主張を退けました。

2件の訴訟ではいずれも任天堂の主張が認められませんでしたが、内容は全く異なります。スペインでは、拡張機器を製造するのは自由という判断ですが、フランスではハードメーカーがライセンシーを制限すること自体が問題であるという判断で、全ての家庭用ゲームのビジネスの根本が否定された形になります。

続報が入り次第、お伝えします。

『New スーパーマリオブラザーズWii』発売4日間で94万本販売・・・朝刊チェック(12/8)

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/08/39245.html
日経産業新聞4面「『New スーパーマリオWii』4日間で93万本、Wii新作販売数」
エンターブレインは、任天堂が12月3日に発売した人気ゲーム最新作『New スーパーマリオブラザーズWii』の4日間の販売本数が93万6734本だったと発表しました。Wiiソフトの同期間の販売本数は歴代1位の出だしになりました。

日経産業新聞4面「高齢者向けゲーム機、熊本県補助金対象に」
バンダイナムコゲームスは7日、同社の高齢者向けゲーム機が熊本県の認知症予防モデルの補助金対象機器に認定されたことを発表しました。高齢者向けに開発したのは『ワニワニパニックRT』と『ドキドキへび退治RT』の2機種です。高齢者が楽しみながら身体機能を活用できる機器として評価されました。
ちなみにバンダイナムコは2003年に販売開始して以来、300台以上を販売しています。

マジコンの自販機、大阪・日本橋から撤去へ

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/08/39250.html
産経新聞は、大阪・日本橋に設置されていたマジコンの専用自販機が近く撤去される見通しになったと報じています。

自販機が設置されたのは今年7月頃で、たばこの自販機を改造したもので、「R4」「DSTT」など数種類のマジコンを販売していました。商品表示は「売切」になっていますが、紙幣やコインを投入すると実際には購入できる仕組みになっていました。

関係者によれば、月の売上は数万円だったということですが、任天堂らソフトメーカーが合同で輸入・販売業者を提訴するなど、マジコンを巡る情勢の変化から撤去を決めたと見られます。

一方で、紙面に登場する関係者によれば、主に中国から輸入した在庫がまだ大量に残っていることから、仕入れ業者による在庫処分が当面続くだろうとのこと。

『NewスーパーマリオブラザーズWii』は世界で1500万本売れる―アナリスト

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/08/39252.html
ゲーム関連の調査データを配信しているEEDR(Electronic Entertainment Design and Research)のアナリストであるJesse Divnich氏は、任天堂が3日発売した『NewスーパーマリオブラザーズWii』について、通算の販売本数は1500万本まで達するのではいかと述べました。

『NewスーパーマリオブラザーズWii』は北米では11月15日に発売されていますが、まだ販売データは明らかになっていません。EEDRは今年最も販売されたゲームになるだろうとしています。国内では初週に93万本を販売したとエンターブレインが発表しています。

アナリストは北米の11月のハード発売台数について、Wiiが63万5000台、PS3が32万台、Xbox360が28万台、DSが40万台と推測しています。また、12月も引き続きWiiの優位が続くとしています。

神遊科技、DSiを12月15日に中国で発売―『Nintendogs』を内蔵

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/08/39259.html
中国で任天堂製品を取り扱う、iQue神遊科技有限公司は、12月15日にニンテンドーDSiの中国版となる「iQue DSi」を発売します。

カメラ、音楽再生、DSiショップなどの機能は日本などで販売されているものと同等ですが、内蔵ソフトとして『Nintendogs』が追加されています。本体を購入するだけで、ゲームを始められるのは嬉しいですね。

DSiウェアも多数用意されていて、日本での発売時と同程度のラインナップになりそうです。中国でも、2011年3月末までにDSiをインターネットに接続すると1000DSiウェアポイントをプレゼントするキャンペーンが実施されます。また、DSiウェアポイントカードも1000ポイントのものが販売される予定です。

神遊科技では12月中順から年明けにかけて、上海など複数の都市で体験会を実施する予定にしています。DSと比べて、不正コピー対策が強化されているDSiですが、中国市場ではどのように受け入れられるのでしょうか。

コロムビアがゲーム専門の制作部を来年新設、Wii向けにもソフトを投入・・・朝刊チェック(12/9)

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/09/39269.html
日経産業新聞4面「コロムビア、ゲーム専門の新制作部で知育ソフトなどを拡充」
コロムビアミュージックエンタテイメントはゲームソフト事業を強化します。専門の製作部門を来年新設、これまで手掛けてきたニンテンドーDS向けソフトに加え、新たにWii向けにも投入します。音楽市場が低迷する中、ゲーム事業を主力事業のひとつに育てる計画です。

日経産業新聞4面「電通、iPhone向けにネットラジオ用再生ソフトを配布」
電通は、米アップルの携帯電話iPhoneなどにインターネットラジオ放送の再生ソフト「Kikeruアプリ」の無料配布を年内に始めます。iPhoneのほか、iPod Touchにダウンロードすると、国内ラジオ局のインターネット放送を聴く事が出来ます。

「Wiiがこの世代の勝者、最悪のシナリオでも強さは揺るがない」-米アナリストの分析

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/10/39293.html
「Wiiがこの世代の据置ゲーム機の勝者となった」とアナリストは分析します。

米国の調査会社EEDAR(Electronic Entertainment Design and Research)のアナリストであるJesse Divnich氏は、今世代におけるゲーム機戦争の勝者はWiiであるとしています。

Divnich氏は、米国における2009年の普及台数をNPDグループとEEDARというf二つの調査会社によるデータから予測。Wiiが約2600万台、Xbox360が1800万台、プレイステーション3が1100万台であるとします。

同時に氏は「2014年までWiiの売れ行きが最悪の不調であり、Xbox360とプレイステーション3の売り上げが最も好調である」という仮想シナリオを提示、その上での台数も算出しています。

■Jesse Divnich氏の仮想シナリオの条件
・Wii
2010年:25%ダウン
2011年:30%ダウン
2012年:30%ダウン
2013年:50%ダウン

・プレイステーション3
2010年:25%アップ
2011年:10%アップ
2012年:10%アップ
2013年:30%ダウン

・Xbox360
2010年:10%アップ
2011年:10%アップ
2012年:10%アップ
2013年:30%ダウン

2013年にはいずれのゲーム機も寿命を迎えるとするのがDivnich氏の予想のようですが、この仮想シナリオで導き出された台数はWiiが約4100万台、Xbox360が3900万台、プレイステーション3が3300万台とされています。

この結果から氏は「任天堂は2013年までWiiのアップグレードを行わないだろう」と予想しています。

モーションコントロールの導入で現世代ゲーム機の寿命が延びるだろう……という予想が話題を呼んでいますが、Divnich氏の主張はソニーとマイクロソフトが投入する新モーションコントロールでもWiiの優位は覆らないだろう、ということのようです。

フランスのマジコン訴訟に任天堂がコメント・・・控訴する意向

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/10/39299.html
フランス検察庁は、マジコンを巡る裁判で控訴する意向を明らかにしました。これはマジコンを販売しているDivineoを相手にして行われていたもので、月曜日にパリ刑事裁判所は「任天堂はデベロッパーを排除するのではなく、Windowsのようにオープンにするべき」として検察側の主張を退けていました。

控訴するとの決定に任天堂は「Divineoに対する裁判所の決定に深く失望しています。彼らは明白にゲームをコピーするデバイスの販売と流通に関わっています。任天堂は検察庁の決定を歓迎します。任天堂はこれからもこのようなデバイスの流通を阻止するための行動を取っていきます」とコメントしています。

2006年にカリフォルニア州地方裁判所はDivineoとその共謀者に対して900万ドルの損害賠償を命じています。

DSiでモーション操作を実現!エイチアイが仏社の技術を使用

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/10/39320.html
エイチアイは、フランスのRealeyes3D S.A.のカメラを用いたフルソフトウェアモーション検出エンジン「Mortion cortex」をニンテンドーDSi向けに開発したと発表しました。

「Mortion cortex」はカメラを用いて、デバイスの正確な動きの報告と速度を検出するというテクノロジーです。本来、モーションの検知には加速度計や磁気センサなどのハードウェアが必要でしたが、この技術ではカメラからの入力を利用することで、ソフトウェアで簡単にモーション検出を実装することができます。

Realeyes3Dの社長兼CEOであるベノア・ベルジェレ氏は「高い技術と経験をもつエイチアイとパートナとなれたことを心強く思います。今回エイチアイの協力を得て、新しくRealeyes3DのエンジンがニンテンドーDSiという人気の高いゲーム向けに実装が可能になったことで、Realeyes3Dの 市場拡大ができることと期待しております」とコメントしています。

エイチアイの社長兼CEOである川端一生氏は、「Realeyes3Dのモーション検出技術の使いやすさとその精密さは、これまでハードウェアでしか実現できなかったモーションセンサ機能の概念をくつがえし、さまざまなソフトウェア開発の可能性を私たちに提供してくれると思います。Motion Cortexの利用により、昨今ではモバイル機器のほとんどが搭載するカメラを利用した、新たなユーザインターフェースを提案できると考えています」と述べています。

エイチアイでは、他社への技術提供のみならず、自社でも、HI Games & Publishingブランドで、本エンジンを利用したゲームを開発中で、年内には配信開始予定だとのこと。

任天堂は『GTA』DSのセールスに不満-「これまでとは違ったサポートが必要」

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/11/39341.html
『グランド・セフト・オート:チャイナタウン・ウォーズ』のセールスに関し、米国任天堂のスタッフは「悔しい」と語ります。

米国任天堂(任天堂オブアメリカ:NOA)のCammie Dunaway氏はニンテンドーDS用『グランド・セフト・オート:チャイナタウン・ウォーズ』の売り上げに関し「率直にいって悔しいです。確かに『バイオハザード』や『コール オブ デューティー』など、『GTA』のようなM指定タイトルは100万本以上売れています。これらは素晴らしいコンテンツであり、ロングテールであると考えます。消費者がニンテンドーDSという機種上で、全てのジャンルの多数あるタイトルの中からこれらのタイトルを常時見つけられる状態にしたいと思います」とコメント。現状の売れ行きに満足していないものの、サポートによって改善できるとする見解を明らかにしました。

「必要なのは、これらのタイトルをマーケティング上でサポートし続けること。これは私たちが過去数年で学んだことの一つです。数週の間、TVCMを投入するという昔ながらの方式は機能していません。常に新しい消費者が入ってきているからです」

ニンテンドーDSには常に新しい客層が入ってきているため、発売直後にのみプロモーションを行う従来のやりかたでは今や不足であるとするのがDunaway氏の意見であるようです。

ゲームの市場は発売直後の動きが大きい初動型といわれていますが、良いゲームが発売時期に関係なく売れ続けるのであれば、制作者としてもやりがいがあるはずです。

氏の言う「マーケティング上でのサポート」がどこまで有効なのかは現時点では不明ですが、こうした姿勢はサードパーティにとってありがたいものとなるのではないでしょうか。

米国11月はあの機種が売り上げのトップに-ソフトは大作FPSが圧倒的な強さを発揮

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/12/39348.html
国の調査会社NPDグループは2009年11月の販売データを発表しました。

11月の売り上げは27億ドル(約2394億円)で前年比-7.6%。
ハードウェア売り上げは10億5000万ドル(約927億円)で前年比-13.4%。
ソフトウェア売り上げは14億5000万ドル(約1280億円)で前年比-3.1%。
ハードウェアは値下げの影響から利益が落ちており、ソフトウェアは昨年同時期が記録的な売り上げゆえに単純に比較できない結果が出ているとされています。

■ハードウェア売上(NPDグループ調べ、Gamasutraまとめ)
ニンテンドーDS:1,700,000
Wii:1,260,000
Xbox360:819,500
プレイステーション3:710,400
PSP:293,900
プレイステーション2:203,100

米国最大の商戦であるブラックフライデーを含むだけに、数字は大きなものとなっています。トップを獲ったのはニンテンドーDSで45万→170万。据置ゲーム機を大きく引き離してのスコアとなっています。据置ゲーム機のトップはWii。50万→126万とかなりの数字となっています。Xbox360は24万→81万、プレイステーション3が32万→71万。PSPが17万→29万、プレイステーション2が11万→20万といずれも大きく数字を伸ばしており、ホリデーシーズンの規模の大きさが伺えます。

■ソフトウェア売上(NPDグループ調べ、Gamasutraまとめ)
1. Call of Duty: Modern Warfare 2 (Infinity Ward, Activision), Xbox 360 – 4,200,000
2. Call of Duty: Modern Warfare 2 (Infinity Ward, Activision), PS3 -1,870,000
3. New Super Mario Bros. Wii (Nintendo), Wii - 1,390,000
4. Assassin's Creed II (Ubisoft Montreal, Ubisoft), Xbox 360 - 794,700
5. Left 4 Dead 2 (Valve, Electronic Arts), Xbox 360 - 744,000
6. Wii Sports Resort (Nintendo), Wii - 720,200
7. Wii Fit Plus (Nintendo), Wii - 697,000
8. Assassin's Creed II (Ubisoft Montreal, Ubisoft), PS3 - 448,400
9. Dragon Age: Origins (BioWare, Electronic Arts), Xbox 360 - 362,100
10. Mario Kart Wii (Nintendo), Wii - 315,000

ソフトウェアのトップ10はFPS(一人称シューティング)が2タイトル3本、任天堂ゲームは4本がランクインしています。
パブリッシャー別に見ると任天堂が4タイトル、EAが2タイトル、ActivisionとUbisoftが共に1タイトル2本となっています。

今月のトップは『Call of Duty: Modern Warfare 2(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)』。Xbox360版とプレイステーション3版をあわせて607万本という驚異的な売れ行きです。特に注目すべきはXbox360版の420万本という数字。北米市場でのXbox360の強さを雄弁に物語っています。
『Assassin's Creed II(アサシン クリード II)』もXbox360版優位の傾向が出ており、こちらは両機種あわせて124万本。Xbox360版が79万本、プレイステーション3版が44万本となっています。
『Dragon Age: Origins』はRPGとして唯一のランクインであり、注目作といえそうです。

任天堂ゲームを見ていきましょう。
『New スーパーマリオブラザーズWii』は初登場139万本。
『Wii Sports Resort』は31万本→72万本。
『Wii Fit Plus』が44万本→69万本。
『マリオカートWii』は8月から3ヵ月ぶりにベスト10圏内へと返り咲き。12万本(8月)→31万本となっています。
任天堂ゲームは長期間売れ続ける傾向にあるようで、先月のベスト10の中で今月もベスト10圏内入りしているのはいずれも任天堂の作品です。
ハードウェアはニンテンドーDSがトップでしたが、ベスト10圏内にはニンテンドーDSのゲームが入っていないという対照的な結果となりました。

【ゲームニュース一週間】レーティング問題と対話の拒否-オーストラリアの事例に学ぶ

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/13/39353.html
日本も海外も年末商戦まっただ中の今週は、オーストラリアのレーティングに関するニュースが話題を呼びました。

『ゴッド・オブ・ウォー』のゲームデザイナーであるDavid Jaffe氏は、オーストラリアのレーティング機関に対し「政府機関が“暴力的に過ぎる”といったら論争すら許されない。ゲーム内容をカットしたくないというならば、あなたは政府を相手取ることになる」と批判します。

一方でオーストラリアのMichael Atkinson検事総長は、18歳以上向けのレーティングを求めるゲーマーたちの活動が「自分の意志を社会に押しつけようとする少数のゲーマーたちの問題」であり、レーティング自体に問題がないとする見解を明らかにしています。Atkinson検事総長は「98~99%のゲーマーはファンタジーと現実の違いを分かっている」としながらも、残る1~2%はゲームに影響されて暴力行為を行うとしています。

暴力的な内容を含むゲームがプレイヤーに影響を与えるか否かは非常にデリケートな問題。特に「影響を与えない」ことに関しては「悪魔の証明」となるため極めて立証が難しくなります。

オーストラリアのゲームは「18歳以上向け」という区分が存在しません。
この状況を打破するためにゲーマーたちは集会を行ったりしているのですが、「自分の意志を社会に押しつけようとする少数派のもの」と断じられたのでは立つ瀬がありません。民主的な努力がこう受け取られるのであれば、ゲーマーたちの努力が別のベクトルへと向かう可能性があります。規制がかかっていない国からゲームを個人輸入したりすれば、苦労して集会を催したにも関わらず「意見を押しつけようとしている」などといわれずに済むというわけです。

では、高レーティングのゲームを求める動きが表沙汰にならなくなれば問題は解決するのでしょうか。答えは否です。Atkinson検事総長は、1~2%のゲーマーがゲームに影響されて暴力行為を行うことを問題視していますが、個人輸入などで規制がかかっていないゲームを手に入れられる以上はこうした問題はなくならないでしょう。ならば個人輸入の道を絶つ……というのも現実的ではありません。個人輸入が禁止されればそれを仲介するアンダーグラウンドなビジネスが出てくるかも知れませんし、インターネットを使えば規制無しのバージョンを海外から不法ダウンロードすることが可能です。どんどん地下へ、ディープな方向へと潜っていくばかりです。Atkinson検事総長が「1~2%」の母数を少なくすべく努力しているのは分かるのですが、それでも対話の拒否は良い方法とは思えません。

日本では『グランド・セフト・オートIV』が規制無しで発売されるなど状況は好転の兆しを見せていますが、オーストラリアの状況は完全に対岸の火事というわけではありません。こうした問題に関して特効薬はなく、小売店とレーティング機関とゲームメーカーがそれぞれの役割を誠実に果たしていくしかありません。日本で同様の状況になった時に民主的な努力が無碍にされないことを願うと同時に、オーストラリアのゲーマー諸氏が冷静に対応することを祈るばかりです。

「ゲーム産業はソフトウェアで収益を上げるもの」-米任天堂の社長が11月の好調にコメント

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/15/39376.html
米国任天堂の社長は「ゲーム産業はソフトウェアで収益を上げるもの」と語ります。

米国任天堂(任天堂オブアメリカ:NOA)のReggie Fils-Aime社長兼COOは、2009年11月の売り上げが好調なことに関し「今日我々は、ハードウェアとソフトウェア両方に強い勢いがあると見ている。任天堂は競争相手に対してアドバンテージを持ち続ける」とコメント。

米国の売り上げは昨年よりも下がることが予想されているものの、ソフトの売り上げがアップすることで下げ幅を抑えられるとし「ゲーム産業はソフトウェアで収益を上げるものであり、ソフトウェアのピークは今年と来年にこなければならない」と語っています。

NOAは11月、ニンテンドーDSを170万台、Wiiを126万台販売して売り上げのワンツートップを獲得。ソフトウェアに関してもトップ10に4タイトルがランクインするなど好調です。ホリデーシーズンに任天堂が示した底力、どこまで伸びるのかが注目されます。

サムスン電子も見習う任天堂―韓国・東亜日報が岩田社長インタビュー

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/18/39455.html
韓国の東亜日報は任天堂の岩田聡社長と、韓国任天堂の甲田峰雄社長へのインタビューを掲載しています。

WiiとDSという今までのゲーム機の常識を打破した製品で世界を席巻した任天堂ですが、その動きには、飛ぶ鳥を落とす勢いのサムスン電子も関心を寄せているようで、4月に京都を訪問した李在鎔(イ・ジェヨン)副社長は「任天堂の逆発想や創造経営を見習う」と話しているそうです。

岩田社長も、「李在鎔副社長と三星電子は、新しい"ブルーオーシャン"を早く見つけ、挑戦を惜しまない」とコメント、「任天堂と似ている点が多い」と話したそうです。4月の京都訪問での成果があるのかという問いには「その時期が来れば、明らかにする」と言及を避けたそうです。

また、韓国の李明博大統領が今年2月、「どうして韓国には任天堂のようなゲーム会社がないのか」と発言したことに関しては、そのようなコメントを頂けるのは有難いとしながらも「任天堂の120年間の歴史は一夜にしてできたものではない」とし、長い歴史の中で失敗も繰り返しながら、努力してきた点に今の成功があるとの見方を示しました。

「かつても今も、任天堂の成功は『運』だと思います。任天堂という言葉が意味するように、全てのものを超越し、天に任せ、結果的に運がよかったまでです。我々は全力を尽くせば、成功は天からもたらされるものだと思っています。たまには、いかなるものを提案しても、人々が驚かなかったり、興味を持たなくなる時が来るかもしれないという心配もあります」

冬のボーナス、トップは今年も任天堂

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/18/39456.html
日刊ゲンダイのまとめによれば、冬のボーナスの支給額トップは今年も任天堂で、昨年よりも若干減ったものの2位以下を大きく引き離して、平均145万3000円だったということです。

関係者は「ウチは業績連動型のボーナス支給ではありません。それに若干ですが、昨冬より平均支給額は下がっています」とコメントしているとのこと。

2位以下は武田薬品工業、JEFスチール、JT、日本IBM、東宝など優良企業が並びますが、昨年上位だったトヨタやホンダが販売不振や円高の影響で大型ダウン。昨年を上回ったのも上位20社の中でも数社だけだったということです。

ゲーム業界も世間一般と同様に厳しい状況で、辛いニュースを聞くことが多い昨今ですが、2009年はもうすぐ終わり。新しい年は光が見える年にしたいものですね。

「任天堂のゲームは長く売れる」のは本当?-一年間の売上で浮かび上がる2つのスタイル

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/18/39484.html
「任天堂のゲームは長く売れ続ける」、これは本当でしょうか?

海外ゲームサイトGamasutraのアナリストであるMatt Matthews氏は、米国NPDグループの売り上げを集計した調査結果を発表しました。

2009年11月までの一年間の売り上げを集計したところ、任天堂ゲームはトップ10に6本がランクインしました。Wii用ゲーム5本、Xbox360用ゲームが3本、プレイステーション3用ゲームとニンテンドーDS用ゲームは共に1本ずつという結果になりました。

■2009年11月までの米国の売り上げ(Gamasutraまとめ)
1:『Call of Duty: Modern Warfare 2(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)』:Xbox360:Activision Blizzard:420万本
2:『Wii Fit』:Wii:任天堂:350万本
3:『Wii Sports Resort』:Wii:任天堂:240万本
4:『マリオカートWii』:Wii:任天堂:220万本
5:『Wii Play(はじめてのWii)』:任天堂:210万本
6:『Halo3:ODST』:マイクロソフト:Xbox360:190万本
7:『ポケットモンスター プラチナ』:任天堂:ニンテンドーDS:190万本
8:『Call of Duty: Modern Warfare 2』:プレイステーション3:Activision Blizzard:190万本
9:『Madden NFL 10』:Xbox360:Electronic Arts:140万本
10:『New スーパーマリオブラザーズWii』:任天堂:Wii:140万本

リストの大半を任天堂ゲームが占める結果になりました。
特に興味深いのは『Call of Duty: Modern Warfare 2』と任天堂ゲームの動きでしょう。

『Call of Duty: Modern Warfare 2』は11月10日の発売から約一ヵ月で他のソフトの一年分を越える売り上げを出しています。Xbox360版とプレイステーション3版を併せれば610万本。プレイステーション3のゲームでは唯一のトップ10入りで、しかもサードパーティ製なのですからいかに驚異的な数値であるかが分かります(発売日は米国のもの)。

任天堂ゲームは『Wii Fit』が昨年8月、『マリオカートWii』が昨年4月、『はじめてのWii』が2007年2月とかなり長期間売れ続けていることが分かります。トップ10の中で一年以上前に発売されたものは全て任天堂ゲームとなっており、かなり特徴的な結果となっています(発売日は米国のもの)。

Matthews氏は『Call of Duty』『マリオ』『ポケットモンスター』『Halo』『Madden』が5大ブランドになっていると指摘。ハードコアゲーマー向けのタイトルが3タイトルを占めていることに注目しています。

当たれば大きな海外ゲームと息の長い任天堂ゲーム、どちらもゲーム界を活性化するものではありますが、対照的な結果となりました。

インドのゲームメーカーがWiiウェアに参入

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/19/39488.html
インドのゲームメーカーGameShastraがWiiウェアへの参入を表明しました。

「Shastra」はサンスクリット語で「科学」のこと。これまで『Rangy Lil's Wild West Adventure』『Nocturnal』『Etch A Sketch』といったPC用ゲームを手がけてきて、インドでは最大手の一角。この度Wiiウェアへの参入を発表しました。

クリケットゲーム『BALLE BAAZ』やパズルゲーム『TAJ MAHAL』といった作品を2010年からリリースしていくとのこと。
同社のCEOであるPrakash Ahuja氏は「GameShastraが進化する刺激的な時であり、自社でのパブリッシングを行うことは理にかなったこと。2010年には最も重要なパブリッシャーの一つとなるでしょう」とコメントしています。

インドのゲーム業界は急成長しており、プレイステーションインドのマネージャーであるAtindriya Bose氏によれば、2008〜2009年の成長率は300%にも達しているとのこと。ソニー・コンピューター・エンターテイメント・ヨーロッパ(SCEE)がプレイステーション2用にインドオリジナルゲーム『Hanuman : Boy Warrior』を発売するなど有望視されています。

同社はこれまでにSCEE、Activision、Ubisoftと共に仕事をしてきたとのことで、そのキャリアとあわせてインドならではの発想が期待されます。

「WiiRelax」-任天堂の新規タイトルの名称?「Wii Vitality Sensor」との関係は?

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/22/39526.html
「WiiRelax」が任天堂の新作のタイトルなのかも知れません。

海外サイトSiliconeraによると、任天堂は「WiiRelax」なる商標を登録したとのことです。

European trademark databaseによれば、登録は2009年12月17日に行われているとのこと。European trademark databaseはOHIM(欧州共同体商標意匠庁)のデータベースであり、欧州地域での商標を管理しています。

「WiiRelax」の商標は現時点では日本国内での出願は行われていない模様。『Wiiで∞ウルトラハンド』『パネル連結 3分ロケット』といったダウンロード系ゲームの名前が日本国内における最新の商標となります。

Wiiとリラックスというキーワードから思い出されるのは先日発表された「Wii Vitality Sensor」。
脈拍やリラックスの度合いを測ることが可能とされており、任天堂の岩田聡社長はTimesOnlineに対し「息を吸うか吐くかすることでリラクゼーションレベルをチェックできる」と語っています。

「WiiRelax」が『Wii Fit』のようなソフト名なのか、「Wii Vitality Sensor」の正式名称なのかは現時点では不明。これまでに見られた『Wii Sports』「Wii Motion Plus」といった「Wii+機能を表した名前」という命名規則に基づいており、近いうちに「WiiRelax」の名前が発表される日も近いのかも知れません。

「『Wii Fit』はフィットネスに貢献しない」-米国の調査結果

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/23/39560.html
『Wii Fit』はフィットネスに貢献しない……とする研究結果が発表されました。

米国のミシシッピ大学は『Wii Fit』がフィットネスに与える影響を調査しました。
調査は6ヵ月を『Wii Fit』使用前と使用後の2つの期間に分けることで行われました。
オックスフォードに住む8家族を対象に、最初の3ヵ月は『Wii Fit』を使用しない状態で、その後3ヵ月は『Wii Fit』を使った状態でデータを取ったのです。

研究チームのリーダーを務めるScott Owens教授によると、3ヶ月間『Wii Fit』を使用したにも関わらず、毎日の身体活動や柔軟性、バランスといった諸要素には変化が見られなかったとのこと。

教授は『Wii Fit』の1日当たりの使用時間は時間と共に低下するというデータも提出しています。
最初の6週間は1日あたり22分間使用されていたものが、次の6週間は1日あたり4分前後にまで落ち込んでいます。数値にすると82%減ということになるそうです。

Owens教授は「毎日適度に『Wii Fit』を使ったとしてもフィットネスには不十分な変化しかもたらさない」と結論づけています。
特に時間と共に『Wii Fit』をやる時間が減っていく辺りは今後の課題といえそうです。

ゲームをダイエットに応用する「exergaming」が肥満を防ぎ現実のスポーツへの興味をかき立てるとする調査結果が話題を呼びましたが、ゲームと運動の関係性に関しては「効果アリ」「効果ナシ」のどちらかの結果のみを大きく取り上げるのではなく、今後も多角的な検証が必要になるのではないでしょうか。

『トモダチコレクション』遂に200万本突破!・・・週間売上ランキング(12月14日~20日)

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/24/39580.html

任天堂初!17歳以上対象ソフトがWiiに登場!『斬撃のREGINLEIV』

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/25/39606.html
任天堂は、2010年2月11日に発売予定のWiiソフト『斬撃のREGINLEIV』公式サイトをオープンしました。

『斬撃のREGINLEIV』公式サイトや『みんなのニンテンドーチャンネル』では、その最新映像を見ることが出来ます。とにかく敵がデカいのと、体の一部分が切れるなど残虐的な描写が特徴なのがよくわかります。任天堂から発売されるゲームで始めてのCERO D指定(17歳以上推奨)です。
(※任天堂のCERO C指定のゲームは『零~月蝕の仮面~』や『Disaster: Day of Crisis』などがあります)

Wiiリモコンを振るとゲーム中のキャラクターの武器で攻撃するシステムのようです。スペックを見ると、WiiモーションプラスやクラシックコントローラPROにも対応しているとの事で、それぞれの操作方法の詳細も気になりますね。

登場する武器の数は300以上と豊富で、状況に応じて使い分けるのが重要になりそうです。

また、ニンテンドーWi-Fiコネクションにも対応しており、最大4人での協力プレイが楽しめるようです。いったいどんなモードが用意されているのか、続報が待たれます。

開発元は2006年9月2日にニンテンドーDSで発売された『超操縦メカMG』を手掛けたSANDLOTです。今回発売する『斬撃のREGINLEIV』は、これまでの任天堂には無い新しいタイプのゲームといえるでしょう。

『斬撃のREGINLEIV』は、2010年2月11日に発売予定で価格は6800円(税込)です。

Wiiも環境負荷の少ないエコパッケージを採用

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/25/39610.html
Go Nintendoによれば、マイクロソフトに引き続き、任天堂もパッケージに穴あきのエコパッケージを採用したとのこと。

エコパッケージは通常のDVDなどのパッケージと比べて、ディスクを収納する部分に穴が空いていて、環境負荷が少ないとされています。既にマイクロソフトが同様のパッケージを採用しています。

この新しいパッケージは『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー』で確認されたということです。

【ゲームニュース一週間】:海外のポケモンチャリティ、ゲーマーとしての社会参加

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/28/39628.html
皆さんはクリスマスをどのように過ごされたでしょうか。
筆者は暦通りに仕事をしていたのですがそれはさておき、今週は『ポケットモンスター』を使ったチャリティの話題が多くのアクセスを集めました。

SpeedGamersはゲーム動画を使ったチャリティを行っているチームですが、2009年12月18日より『ポケットモンスター』チャリティを開催しました。

『ポケットモンスター ファイアレッド/リーフグリーン』『ポケットモンスター ハートゴールド/ソウルシルバー』といった8作品に登場するポケモン493種を72時間でゲットする様子を配信し、18000ドル(約165万円)の寄付を集めました。

病気の子供たちに玩具やゲームを贈る「Child's Play」、癌で苦しむ人々を助ける慈善団体に収益を寄付するSpeedGamersなど、海外ではゲームとチャリティを結びつける動きが話題となっています。

特に印象的なのはSpeedGamersの活動。参加者がゲームに挑みつつ募金もするという、ゲーマーの立場からのチャリティになっているのです。完全にチャリティ主催者のみになりきるのではなく、ゲーマーのハイブリッドというわけです。これはゲーマーにとって現実的かつ無理のない社会参加といえるでしょう。

遊びと社会参加を同時に行うこの発想は欧米的ではありますが、日本人として参考にすべきところも多いのではないでしょうか。何事も勢い込んでやるよりは楽しみながらの方が長続きします。もちろん楽しさと真面目さを両立させるのは大変ですが、そこにこそ工夫のしがいがあるというものです。

日本でも『戦国BASARA』の伊達政宗が宮城県知事選挙のイメージキャラクターに起用されるなどゲームと社会を結びつける動きがありますが、まだまだお上が主導している部分が大きいようです。草の根からゲーマーとしての社会参加が一般的になった時、ゲーム界は一段階成熟したことになるのかも知れません。

スキップ、Wiiモーションプラスのスポーツゲームを開発中止に

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/28/39631.html
Official Nintendo Magazine UKによれば、スキップは製作中だったWiiモーションプラス対応のスポーツゲームを開発中止したそうです。

最新号では、スキップ開発1部の江藤桂大(Keito Eto)氏がインタビューに答えていて、その抜粋記事がウェブに掲載されています。

江藤氏によればスキップはWiiモーションプラスに対応していたスポーツゲームを開発していたものの、中止にしたということです。ただし「捨て難い沢山の良いアイデアがあったので、将来役立つ時が来るでしょう」とも話しているとのこと。

スキップは『ギフトピア』(GC)、『ちびロボ!』(GC/Wii)、『キャプテン★レインボー』(Wii)、や『bit Generations』『Art Style』シリーズなどで知られ、多数の任天堂ブランドタイトルを手掛けているほか、自社タイトルでは『アルキメDS』(DS)があります。

2009年のゲーム市場、ハードもソフトも前年を下回る―メディアクリエイト調べ

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/29/39636.html
メディアクリエイトは、2009年のゲーム市場について、ハードが2208億円(前年比84.7%)、ソフトが3504億円(95.4%)の計5712億円となる見込みと発表しました。

2008年はハードが2606億円、ソフトが3677億円、計6283億円で、9%のマイナスとなりました。

ハードでは、携帯ゲーム機の普及が一段落した一方で、据え置き型ゲーム機の販売台数が増加しましたが、値下げの影響で金額としては前年を下回りました。販売台数では12月20日までの集計で、Wiiが175万台、PS3が165万台と互角の勝負。携帯ゲーム機ではDSシリーズが376万台、PSPが207万台(PSPgoは7万台)でした。DSは発売以来5年連続でのトップとなりました。

ソフト市場では12月に盛り返したものの、上期で大きく落ち込んだこと、年間を通じて新規タイトル数が減少したことで前年を下回りました。メディアクリエイトではヒット作とそれ以外の二極化が進行しているとしています。