2009年の任天堂NEWS7

Last-modified: 2010-10-31 (日) 06:23:07

Wiiで女性ゲーマーが大幅増加−米調査結果

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/01/36111.html
米国の調査会社NPDグループは女性ゲーマーが大きく増加しているとする調査結果を発表しました。

2009年1月7日〜1月27日の期間中、2歳〜65歳の消費者20000人を対象に行われた調査によると、女性ゲーマーは2008年の23%から2009年には28%に増加したとのこと。2007年には19%だったとのことで、NPDグループは特にWiiによって女性ゲーマーが増えたと判断しています。また、携帯ゲーム機の「エクストリームゲーマー」「ヘビーゲーマー」層においてもそれぞれ4%の女性の増加が見られたとのこと。

「エクストリームゲーマー」全体としてはプレイ時間が週46時間から39時間に減少。「エクストリームゲーマー」層の人数は市場全体の4%ですが、2008年Q4に購入したゲームは平均24本で、他の層と比べて6倍以上になるとされています。

2008年Q4に売れたゲームのうち16%がダウンロード販売。但しダウンロード購入した人の平均数自体は減少したとのことです。

アナリストのAnita Frazier氏は、2008年をゲームユーザーに最も大きな変化が起きた年であったと総括しています。

WiiやニンテンドーDSで増えた女性にどうやってゲーム界へ定着してもらうかは一大テーマとされていましたが、アメリカではライトユーザーからゲーマーへの移行が進んでいる模様。女児向けゲームの本数も増えており、今後は大人の女性向けゲームが一つのキーワードとなるのではないでしょうか。

遊園地経営のSix Flags、任天堂とのパートナーシップを拡大

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/02/36159.html
米国各地で遊園地を経営するSix Flags(6月に連邦破産法を申請)は、任天堂とのパートナーシップを拡大、Wiiモーションプラスに対応し、12種類のスポーツが楽しめる『Wii Sports Resort』を遊園地に導入していくと発表しました。

Six Flagsの9つの遊園地では『Wii Sports Resort』が、正式な発売日である7月26日より前の7月4日から体験することができるほか、遊園地内で放送されるSix Flags TVやJumbotron Networkで紹介されます。9つの遊園地は以下の通りです。

・Six Flags Magic Mountain; Valencia, CA
・Six Flags Discovery Kingdom; Vallejo, CA
・Six Flags Great America; Gurnee, IL
・Six Flags Over Texas; Arlington, TX
・Six Flags Fiesta Texas; San Antonio, TX
・Six Flags Over Georgia; Austell, GA
・Six Flags New England; Agawam, MA
・Six Flags America; Largo, MD
・ Six Flags St. Louis; Eureka, MO

Six FlagsのDavid McKillios氏は「任天堂とのパートナーシップを拡大できることをとても楽しみにしています。これまで提供してきた楽しみをより拡充して、多くの来場者に満足いただけるものになると思います」と述べています。

グリーンピース、任天堂の評価を1点にアップ・・・が最下位

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/02/36160.html
環境保護団体のグリーンピースは、四半期ごとに公表しているクリーンな家電製品を購入するためのガイド「Guide to Greener Electronics」の最新版を公表しました。その中で最高評価を受けているのはノキアで7.45点、最低評価を受けているのは任天堂で1点となっています。
「Guide to Greener Electronics」は化学物質、電子廃棄物、使用電力など各社がリリースしている製品全般を評価したもので、今回で11回目の改定となります。

任天堂は、ゲーム機の内部配線へのポリ塩化ビニールの使用を取りやめたことが評価され、前回の0.8点から1点に僅かながら評価が上がりましたが、その他の箇所でのフタル酸類アンチモン、ベリリウム、ポリ塩化ビニールといった物質の取りやめに関してタイムラインを設定していないとして総合では低い評価に留まっています。

順位は上位から、ノキア、サムスン、ソニーエリクソン、LG電子、東芝、モトローラ、フィリップス、シャープ、エイサー、パナソニック、アップル、ソニー、デル、HP、マイクロソフト、レノボ、富士通、任天堂となっています。

任天堂が英国でクイズ番組に3億円を出資

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/04/36191.html
海外ゲームサイトMCVが伝えるところによりますと、任天堂は英国でクイズ番組の制作に200万ポンド(約3億円)を出資したとのことです。

タイトルは「BRITAIN’S BEST BRAIN」で、10月から放映開始の予定。1時間番組で、出場者が記憶、コーディネイション、数学的思考能力、認知、リスクをテーマとした5つの競技に取り組むといった内容。ファイブTVはプレスリリースにおいて「この番組における成功とはアカデミックなものではなく、高ストレスの状況において脳が機能すること」と述べており、単純な知識勝負というわけではない模様です。

今回の出資はクライアントが直接番組内容に参画できる「AFP」(Advertiser-Funded Programming)によるもので、MCVによれば、英国の法律によって任天堂のゲームを直接番組内には出せないだろうとされています。

任天堂がテレビ局と組むのは初めてではなく、2006年にチャンネル4で放映された「4laughs」以来であり、広告収入が減りつつある現在、AFPはTV局においても歓迎されるものであるとのことです。

【ゲームニュース一週間】Wiiに集まる海外サードパーティの期待

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/05/36194.html
今週はWiiにソフトを出すサードパーティの挑戦に関するニュースが集まりました。

EA GamesのFrank Gibeau氏は最新作『デッドスペース エクストラクション』に関し、賭けでありリスクは計算済みであるとコメント。リスクはあるが「賭けをして、市場を作るつもりだ」とコアゲーマー層向け市場の開拓に意欲的な姿勢を見せています。

セガ欧州スタジオのマネージングディレクターであるGary Dunn氏は、『ザ ハウス オブ ザ デッド:オーバーキル』と『MADWORLD』について、「有益なタイトル」であり「期待されたほど売れなかったが、セガからのM指定タイトルの最後ではない」と評価。Wii用にM指定のゲームを出し続けていくとしています。

THQのCEOであるBrian Farrell氏は『Deadly Creatures』の評価に関して「商業的には満足できなかった」ものの「評論家には好評だった」と総括。「鍵となるのは、制作中のWiiのゲームで使えるグレートな技術を持っているということ」とWii用のゲームを続投する旨を表明しています。

話題となった『デッドスペース エクストラクション』『ザ ハウス オブ ザ デッド:オーバーキル』『MADWORLD』『Deadly Creatures』の4本には共通点があります。それはWii用でハードコアゲーマー層に向けた作品になっているということです。

身体を動かし様々なスポーツを楽しめる『Wii Sports Resort』、健康管理に役立つ『Wii Fit』の例を挙げるまでもなく、Wiiでは全年齢用かつライト層も遊べるソフトが強いとされています。こうしたWiiでハードコアゲーマー層(いわゆるゲームマニア)向けのゲームが成立するのか否かは謎とされてきました。記録的な売れ行きとなったWiiですから顧客の人数が多いですし、今までハードコアゲーマー向けのものをやらなかった人にも触れてもらえるので、大きなチャンスとなるはずでした。しかし『ザ ハウス オブ ザ デッド:オーバーキル』『MADWORLD』『Deadly Creatures』は「期待したほどの売れ行きにならなかった」とされています。

救いはどのメーカーもWiiでソフトを出し続ける、としていることにあります。Gibeau氏は『デッドスペース エクストラクション』の発売を「賭け」と表現しましたが、これは破れかぶれのネガティブな言葉でしょうか。そうではなく、賭けるだけの価値があるというポジティブな意思表明ではないでしょうか。少し前にゲーム界に漂っていた閉塞感は、賭けることを止めて保守へ保守へと走ったことに理由の一つがあるのではないでしょうか。売上が予想できる続編を、前作と同じ操作系で、それなりの内容でそれなりに売る。そこにはワンダーがありません。ゲーム界が何を売るのかと言えば遊びです。ワンダーのない遊びには魅力を感じる人も少ないのではないでしょうか。

あらゆる品の発売は賭けです。WiiやニンテンドーDSも大きな賭けであり、もしかするとモーションコントロールもタッチパネルも全く受け入れられなかったかも知れないのです。その可能性を恐れてWiiやニンテンドーDSを出さなかったとすればどうでしょう。Wiiの5000万台、ニンテンドーDSの1億台、これが全て無かったことになります。Wiiがリハビリに、ニンテンドーDSが教育に使われることもなくなり、これに伴うゲームへのリスペクトと社会的な地位の向上もありませんし、ゲーム機はコントローラーで操作するものであり続けたでしょう。賭けを恐れることでいかに大きな可能性が消えるかが分かるでしょう。

賭けという言葉は現場で戦う人にはロマンチックに過ぎるかも知れません。信念を貫き可能性に賭けるなんてことは絵空事かも知れません。しかし、なにがしかの賭けがなければ新しいものは生まれません。各社の賭けが納得のいく結果となり、ゲーム界から賭ける心が失われないことを祈るばかりです。

任天堂、ソニー、アップルが特許侵害で訴えられる

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/07/36240.html
任天堂、ソニー、アップルはグラフィックアクセラレーターに関する特許を侵害しているとして訴えられました。

任天堂のWii、ソニーのプレイステーション2とPSP、アップルのiPodとiPod Touchが「マイクロプロセッサーが複数ソースから流れてくるデータのバランスを取り、グラフィックを微調整する方法」に関する特許2つを侵害しているとして訴えられたとのこと。

ウォールストリートジャーナルによれば、特許はアメリカのニューポートビーチにあるShared Memory Graphics LLCが所有するもので、当初Alliance Semiconductor Corpが取得したものが経営難に伴い売却されたとされています。

Shared Memory Graphics LLCは損害賠償を要求していますが、任天堂、ソニー、アップルは現時点でコメントしていないとのこと。

任天堂オブアメリカの社長「Wii Vitality Sensorは現時点では理解されづらい」

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/13/36341.html
任天堂オブアメリカ(NOA)のReggie Fils-Aime氏は、Wii Vitality Sensorが現状では理解されづらいものであるといいます。

Reggie Fils-Aime氏は海外サイトFASTCOMPANYのインタビューに対し「楽しさとフィットネスの組み合わせは急速にレッドオーシャン(競争者の多い市場)となっている」と発言。モーションコントロールがレッドオーシャンになるかも知れない現状において、任天堂の戦略にWii Vitality Sensorが必要であるとの見解を明らかにしました。

また『Metroid: Other M』のようなタイトルがターゲットとする層はゲームに精通したスタイルを持つ「新たなコア」であると形容。「「新たなコア」はニンテンドーDSやニンテンドーDSiを買い『Nintendogs』や『スーパーマリオブラザーズDS』を遊んだ少女かも知れない。こうした層へのもう一つのステップは『Wii Fit Plus』やWii Vitality Sensorを提案することである」とコメント。ニンテンドーDSの世代が成長した層が「新たなコア」層であり、従来とは異なった「新たなコア」層へ様々な提案を行っていくとしています。

Wii Vitality Sensorを従来型のゲームに組み込むことが障害となるか、という質問に関しては「はじめてニンテンドーDSを見せた時にも同様の会話があった。“タッチスクリーンや音声認識がどのように働くのか……分からない”と。Wiiリモコンの時も同じだった。Wii Vitality Sensorでも同じような話を聞いている。あなたが“分かった!”というような経験を開発者と共に作り出していくつもりだ。理解するのはソフトが出るまで難しいだろう。私が特大の体重計の上に立って“これが楽しい”といっても、あなたは“Reggie、分からないよ”というだろう。だが我々は、世界中で三番目に大きなデベロップメント・プラットフォームであることが立証されたバランスWiiボードと共にある」と回答しています。

ニンテンドーDSやWiiリモコン、バランスWiiボードと同様に成功を確信していることが感じられるWii Vitality Sensorですが、現時点では理解することが難しくて当たり前のようなので、素直にソフトの発表を待つのが得策の模様です。

クリスティーナ・アギレラが『Wii Sports』でケガ

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/18/36448.html
世界のアギレラが『Wii Sports』をプレイ中にケガをしたとのことです。

海外サイトshowbizspyによりますと、シンガーソングライターのクリスティーナ・アギレラ氏は夫の作曲家ジョーダン・ブラッドマン氏と『Wii Sports』で遊んでいる時に手をぶつけてケガをしたとのこと。

テニスの試合が白熱した際にテーブルの角に手をぶつけたそうで、ケガは打撲傷程度。showbizspyのニュースソースによると「手をぶつけたことよりも試合に負けたことに動揺している」とのことで、たいしたことがなくて何よりです。

アギレラ氏は昨年1月に第一子となる息子のマックス君を出産したばかり。ニュースソースは「クリスティーナはちょっとした気晴らしとしてWiiが大好き。母親となった彼女には絶好のものだ」と語っています。

海外ゲームサイトGAMEDAIRYは「任天堂は『Wii Sports Resort』のスポークスマンにするのにこの事件を使えるだろう」とこちらも楽観ムードです。

【ゲームニュース一週間】「新たなコア」とインディーズゲーム

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/18/36449.html
今週は任天堂オブアメリカ(NOA)のReggie Fils-Aime氏が語る「新たなコア」層の話が興味深い話題を提供してくれました。

氏は海外サイトFASTCOMPANYのインタビューに、ゲームに精通した「新たなコア」層が出現しているとしています。「「新たなコア」はニンテンドーDSやニンテンドーDSiを買い『Nintendogs』や『スーパーマリオブラザーズDS』を遊んだ少女たちかも知れない」とコメント。ニンテンドーDSの世代が成長した層が「新たなコア」層であり、ゲームに精通している=従来のコア層ではないとする見解を明らかにしました。

氏が「少女たち(girls)」と表現していることには幾つかの含みがあると思われます。一つは「新たなコア」層が従来通りの男性主導ではないということ、もう一つはニンテンドーDSがゲームの原体験である……ということではないでしょうか。

「ゲームの原体験がどこにあるか」、これはゲーマーの趣味嗜好に少なからぬ影響を与えると考えられます。WiiやニンテンドーDSはゲームを遊ぶ人を大きく広げました。これらの機種をゲーム原体験とする層を増やしたのです。

ディズニー・インタラクティブ・スタジオ上級副社長ゼネラルマネージャーのGraham Hopper氏は、トウィーン(7〜12歳の少女)市場への取り組みに関し、「女の子が何を楽しむか、どんな内容を欲しがるか考えることは確かに難しい。ゲームの遊び方も異なるだろう。こうした困難は増すばかりだ」とコメント。これまでに存在しなかった層へのアプローチは難しいものであるとしています。

モーションでゲームを操作するワンダーやオシャレな携帯機を原体験とし、男性に限らない「新たなコア」。これが実在するのであれば、新たなアプローチが必要となるのではないでしょうか。

では、新たなアプローチをどこから持ってくれば良いのでしょうか。
異業種との提携、綿密なリサーチ、普遍的なゲーム快楽原理の追求、色々と考えられますが、インディーズゲーム界の力も有効なものの一つではないでしょうか。

海外のインディーズゲーム界はユニークな作品に溢れています。
一見、普通のジャンプ系アクションのようですがステージを回転させることで新たな世界が開ける『Fez』。ポストイットでシューティングゲームを作ってしまった『Post I.T. Shooter』。ポリゴンで作られたラグドールの関節を操作して格闘のワザを作り出す『Toribash』。小さな球体を吸収して巨大化し、自分より大きな球体を避けるアクションゲーム『Osmos』。暗闇の中、光の玉を抱えて出口を目指すが「光に照らされていない地形・物体は存在しないことになる」ことを利用するアクションパズル『Closure』。楽しさや新しさが分かり易く、普遍的な面白さが新しいアイデアで味付けされているインディーズゲームは「新たなコア」層へのアプローチにも適しているのではないでしょうか。

「モーションプラスがオプションになった理由」宮本氏がコメント

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/21/36482.html
任天堂の宮本茂氏は、英Telegraphのインタビューにて、「Wii MotionPlus」がどうして、Wiiリモコンに標準装備されず、オプションで登場することになったかについてコメントしています。

「連続的な進化ということです。全てのゲームがMotionPlusを必要とするわけではないので、私たちの中では周辺機器という位置づけです。」そして「(Wii発売の時点では)このサイズで発売できませんでした。MotionPlusを今この価格、このサイズで販売できるのは、MEMSの進歩の結果です。」

とのこと。1500円という価格と、Wiiリモコンに接続しても違和感の無いサイズを実現するには、今の時期まで待つ必要があったということのようです。

「Wii MotionPlus」の対応ゲームは国内では『Wii Sports Resort』(1個同梱)、『EA SPORTS グランドスラムテニス』(エレクトロニック・アーツ)などがあります。一度体験すると、その精度の変わりが実感できると思います。

6月の米国売上は前年比31%ダウン−フィットネスと格闘の好調続く

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/22/36492.html
米国の調査会社NPDグループは2009年6月の米国における販売データを公開しました。

売上は11億7000万ドル(約1100億円)で、前年度と比較して31%の低下。ハードウェアは38%、ソフトウェアは29%、周辺機器は22%低下しており、この下げ幅は2000年9月から最悪の記録とのこと。アナリストは20〜23%の低下に留まると予測していましたが、これを大きく上回る結果となりました。

■ハードウェア売上(NPDグループ調べ)
ニンテンドーDS、ニンテンドーDSi:766,500
Wii:361,700
Xbox360:240,600
プレイステーション3:164,700
プレイステーション2:152,700
PSP:163,500

売上は前年と比較するとダウンしているものの、ニンテンドーDSシリーズは63万台→76万台、Wiiは28万台→36万台と前月と比べるとどのハードも増加傾向にあります。

■ソフトウェア売上(NPDグループ調べ)
1. Prototype (Activision) Xbox 360: 419,900
2. UFC 2009: Undisputed (THQ) Xbox 360: 338,300
3. EA Sports Active Bundle (EA) Wii: 289,100
4. Tiger Woods PGA Tour 10 (EA) Wii: 272,400
5. Wii Fit (Nintendo) Wii: 271,600
6. Fight Night Round 4 (EA) Xbox 360: 260,800
7. Fight Night Round 4 (EA) PlayStation 3: 210,300
8. Mario Kart Wii (Nintendo) Wii: 202,100
9. Red Faction: Guerrilla (THQ) Xbox 360: 199,400
10. Infamous (Sony) PlayStation 3: 192,700

Wiiのゲームは4本で、任天堂ゲームは2本。
『EA SPORTS アクティブ パーソナルトレーナー Wii 30日生活改善プログラム』(EA Sports Active)『タイガーウッズPGAツアー10』とWiiにおけるEAゲームの健闘が目立ちます。EAはWiiに注力してきましたが、その試みが実を結びつつあるというところでしょうか。
6月の1位は『Prototype』。『GTA』風のクライムアクションと超人ヒーローを組み合わせた、洋ゲーにおける売れセンが順当にトップを射止めた形です。ゲームの出来は良いものの残虐表現も多いため、日本での発売がどうなるかが注目されます。
スポーツゲーム系格闘ゲームは『Fight Night Round 4』と『UFC 2009 UNDISPUTED』が2タイトル3機種でのランクイン。フィットネスは『Wii Fit』『EA SPORTS アクティブ パーソナルトレーナー Wii 30日生活改善プログラム』がランクインで、ランキングの半分をWiiのフィットネスとHD機の格闘(スポーツ)が占めている形になります。先月に引き続いて注目のジャンルといえそうです。

なお、米国では6月8日に発売されたWii Motion Plusは16万9000個を販売。これはソフトなどに付属したものを含まない単体での販売数とのことです。

オーストラリアでDSiが10万台突破・・・14週間で(訂正)

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/22/36502.html
任天堂オーストラリアによれば、豪州とニュージーランドでのニンテンドーDSiの販売台数が発売から14週間で10万台を突破したということです(調査会社GfK Retail and Technology Australia調べ)。DSiは当地では2009年4月2日に発売されました。

ニンテンドーDSiはカメラが内蔵され、SDカードスロットが標準装備されたほか、「マイDS」として個人でカスタマイズ可能なDSiメニューが登場。インターネットに接続すれば、DSiショップを通じて新作ゲームの購入が可能になります。

日本国内でも好調なセールスが続いていて、『ドラゴンクエストIX』に合わせて、初めての新カラー「レッド」も発売されています。

(お詫び)販売台数を100万台としていましたが、正しくは10万台の誤りです。お詫びして訂正いたします。

米国任天堂の様々な規制−服を着せる、ウォッカをソーダに、血を削除……

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/24/36539.html
海外ゲームサイトGamesradarは任天堂ハードにおける規制を特集しています。
印象的なものを見ていきましょう。画像はいずれもGamesradarの編集によるものです。

■『アイスクライマー』
アザラシを思わせるトッピーは、米国版ではイエティに。Gamesradarによると「残念ながら米国ではアザラシが危険にさらされているので、この貴重な動物をイエティに変えた」とのこと。

■『MOTHER2』
マジカントではネスが裸になるのですが、米国版では服を着ています。

■『パンチアウト!!』
『スーパーパンチアウト!!』に登場するウォッカ・ドランケンスキーは名前がお酒を連想させるからかソーダ・ポピンスキーに改名。Gamesradarは「ソーダがステレオタイプなロシアの酔っぱらいであることを理解すれば、彼の不可解なメッセージもずっと理解しやすくなる」としています。

■『ゼルダの伝説 時のオカリナ』
ミラーシールドは当初、星と月をあしらった意匠になっていましたがGamesradarによればイスラム教圏に良く似た宗教的シンボルがあったためデザインが変更されたとのこと。

■『スーパーマリオRPG』
クッパの勝利ポーズが変更されていますが、これは中指を立てる下品なジェスチャーを連想させるためとのことです。

■『ファイナルファイト』
露出度の高いポイズンとロキシーは女性への暴力を助長する、という理由からニューハーフに。さらに海外版では男性キャラになってしまいます。Gamesradarは彼らを「警官の出来損ない」と辛辣に評価します。また、ナイフで相手を刺した時の血も削除されていますし、「BAR」の看板は「CLUB」に変えられていますし、「OH! MY GOD」というセリフは「OH! MY CAR」に変更されています。

■『アウターワールド』
水浴している女性の腰に変更が加えられています。Gamesradarはこの変更を「隙間の密閉」と表現。作者のEric Chahi氏は任天堂から「明らかにエロチックすぎる。女性エイリアンの腰から3ピクセルドットを減らせ」と言われたと当時のエピソードを伝えます。

所変われば品変わると言うわけで、ゲームにも現地に合わせた変更が必要。この記事には多くのコメントが寄せられていますが「任天堂はもっとセクシーであっていい」「任天堂は本当に『ファイナルファイト』が嫌いなんだなあ」などなど、多くは変更を嘆くものとなっています。日本のゲーマーも洋ゲーを現地のままの姿で見たいと願っていますが、これは洋の東西を問わない傾向のようです。

第38回日本の卸売業調査、ゲーム分野は振るわず・・・朝刊チェック(7/29)

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/29/36618.html
日経流通新聞3面「第38回日本の卸売業調査、ゲーム分野は振るわず」
玩具卸の2008年度の売上高は前年比9.0%減になりました。任天堂のWiiなどゲーム機の購入が一巡し、ソフトでもヒット作が少なかったことでゲーム分野の売上高が振るいませんでした。玩具は稼ぎ時のクリスマス商戦で小売店からの受注が想定より伸びず、在庫処分が膨らむ企業も一部ありました。

タカラトミーは玩具付き菓子、カプセル玩具などの販売が伸び悩み、海外事業が振るわなかった為、連結ベースでは減収益に。ただ単体では「デュエル・マスターズ」などが好調で増益を確保しました。

日経流通新聞20面「アッガイが案外人気」
今年でテレビ放送開始30周年になるアニメ機動戦士ガンダム。実物大のガンダム立像がお台場に登場し、映画も再上映するなど注目が集まる中、癒し系キャラクターとして「アッガイ」が人気を集めています。原作ではすぐに撃たれてしまうやられ役ですが、月日を経るに従い、丸っこく子どもっぽいシルエットが「かわいい」と評判になり、ガンダム世代だけでなく若い女性も魅了しています。

任天堂、第1四半期業績を発表・・・前年同期に比べて大幅な減収減益2009年7月30日(木)

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=195
任天堂は、平成22年3月期の第1四半期(4月1日~6月30日)の業績を発表しました。

それによれば、売上高は2534億9800万円(前年同期比-40.1%)、営業利益は404億0100万円(-66.1%)、経常利益は648億2400万円(-63.4%)、純利益は423億1600万円(-60.6%)と、いずれの数値も前年同期に比べて大幅な落ち込みとなりました。

事業分野では、WiiおよびニンテンドーDSの両方のプラットフォームで、ハードを牽引するようなゲームに欠けたことが大幅な減収に繋がりました。Wiiではソフトで『Wii Sports Resort』がありましたが、大きく伸びるであろう海外では期中は未発売となっていました。また、DSに関してはDSiのハードは好調でしたが、話題性のあるゲームに欠けました。また、円高で推移したことも減収インパクトとなりました。

第1四半期は前年同期と比較して大幅な減収減益となりましたが、通期の業績予想は、売上高1兆8000億円(-2.1%)、営業利益4900億円(-11.8%)、経常利益5000億円(+11.4%)、純利益3000億円(+7.5%)のままで据え置かれています。

千趣会、Wiiを使った食品の通販をスタート

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/30/36654.html
通販大手の千趣会は、7月30日よりWiiを使った食品通販をスタートしました。

同社の運営する「週末何食べる?」のWii対応バージョンを開設。発行するカタログの中から厳選した30品目を紹介します。

現在配信されているのは「厚岸産牡蠣の殻焼」「黒豚ワイン漬(田原ハム)」「ソーセージセレクト」「北の香りラーメン」といった食材。いずれも少々単価は高いものの、大画面と動画を使った紹介で購入を促す仕組みです。

購入はWiiからは出来ず、QRコードからモバイルサイトに誘導。そこから決済に進む形になっています。

米任天堂「Wiiのコア向けゲームが売れて欲しい」

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/30/36658.html
任天堂オブアメリカ(NOA)のDenise Kaigler氏は『MADWORLD』『The Conduit』といったコア向けゲームに関して売上のアップを望むとしています。

海外ゲームサイトEDGE-ONLINEが海外版Wiredの記事として伝えるところによりますと、Kaigler氏は海外版Wiredの「『MADWORLD』などコア向けゲームの売上が期待外れのものになっているがどう思うか?」という質問に対し、これらのタイトルは多くの任天堂タイトルと同様に伝統的な販売カーブを持たないロングテールであるかも知れないとした上で「『MADWORLD』『The Conduit』のどちらも遊んだ。私はコアゲーマーではないが、やりがいがあり面白いのは分かった。これらのタイトルを遊んだ消費者が口コミで評判を広めることで流行することを期待している。これらはディープな経験であり、非常にやりがいがあり、確かに私たちが好きなものです。我々の望みはこれらのゲームが人気になり売れ続けることです」とコメントしたとのこと。

多くのユーザーを擁するWiiでコア向けゲームを広められるとすれば、コアゲーマーを増やすことでゲーム界の更なる発展に繋がるものとなり得ます。しかし『House Of The Dead: Overkill』『MADWORLD』『The Conduit』の発売月における北米での売上はそれぞれ45000本、66000本、72000本(いずれもEDGE-ONLINE調べ)と期待された以上のものではありませんでした。任天堂自身はライト層向けのゲームにも注力しており、Wiiでコア向けゲームが成立するのかどうかが注目されますが、今回のインタビューからは、少なくとも任天堂自身はコア向けゲームの必要性を認めているらしいことが伺えるのではないでしょうか。