キャラクター/ベラート

Last-modified: 2024-07-21 (日) 01:28:44

ベラート

別衣装

ウサギの仮装をしたベラート

白の帝国の伯爵。一人称は「私」。
貴族らしく、基本的に丁寧な口調で話すが、怒った時や焦った時はかなり乱暴な口調になる。
遠縁にかつての王家の血筋を持つ者であり、それ自体は帝国内においては珍しくないが、
「力こそ絶対」とされる帝国において、武力こそないが、その政治的手腕を評価され、伯爵の地位を与えられていた。

しかし現在の皇帝が、傭兵上がりの何処の馬の骨とも分からぬ者であることを許せず、
また王家の血を引く自分こそが、国を治める資格があるとして、絶対権力を求めて反乱を起こす。
魔物や闇の組織の力をも利用した最初の反逆は、王子らの介入もあって失敗するが、その後も帝国軍や王子らと戦い続けている。

その後、冥界の亜神ハイドースが、帝国の反乱分子を冥界軍として率い白の帝国との戦争を開始すると、
ベラートは白の王国を取り戻すことを誓い、志を同じくする者たちと共に、冥界軍と同盟を組むことにする。
その戦いの末にベラートはついに領地を失うことになるが、新たに冥界に拠点を与えられることとなる。

ベラートが王になりたいというのは、その利権を貪りたいという考えや、強い自己顕示欲の表れという部分もあるが、
その愛国心自体は本物であり、また魔物の復活後に戦いを続け、肥大を続ける白の帝国の歪さについては、
ベラートだけでなく、皇帝を始めとする帝国を治める者たち、さらに王子らにさえも指摘されている。
このベラートの二面性や帝国の歪みについては、ベラート伯爵領が、腐敗の温床でありながら、同時に重税もなく、兵が精強であったこと、
またそれはベラートが力を持っていたからであり、力なき貴族は領地を奪われ、帝国に組み込まれた事実からも窺えるものである。

小物然としたところがありながらも、ベラートの人望は本物であり、
戦場においては王子と同様の士気高揚の力を持ち、己の味方の能力を強化できる。
またそのやや肥えた見た目に反し、意外に俊敏であり、特に逃げ足が速い。
戦闘能力は持っていなかったが、後にデーモンシェフが生み出した黄金の鎧を入手したことで、
パーフェクトベラートという、戦場を縦横無尽に駆け抜ける新たな力を手にする。
また冥界軍と同盟を組んでからは、最新鋭バトルタンクに乗るベラートが登場したことも。

元ネタ・モチーフと思われるものなど

関連キャラクターなど

白の皇帝
アダマスの神器を受け継ぎ、その加護を受ける、白の帝国の現皇帝。
「キャラプロ」などによると、13代目の皇帝にあたるらしい。
もとは傭兵上がりで、力こそ絶対とする帝国においても、王家の血を引いていない史上初にして異例の皇帝。
その即位によって、帝国の実力主義の風潮が一層強まり、力なき貴族が没落した背景がある。
それ故にベラートは現皇帝を正当な存在と認めておらず、叛逆したのだ。

アンジェリーネ
白の帝国の姫君。もう一つのアダマスの神器の継承者。
先帝の忘れ形見、すなわち王の血を引く者であり、彼女の承認こそが現皇帝の正当性の後ろ盾となっている。
ベラート及び彼に賛同する貴族たちからも慕われており、彼らの思想を理解してはいるが、
魔物や亜神という脅威が存在する今はまだ、白の帝国の歪みを清算する時ではないと考えている。

ハイドース
冥界の王たる亜神。
女神アダマスに恨みを抱いており、帝国に恨みを持つ者たちを冥界軍として率い、白の帝国に戦争を仕掛けた人物。
白の帝国に反逆し、白の王国を取り戻そうと考えるベラートとも同盟を組んでおり、互いに協力し合っている。

登場ミッションなど

帝国騎士と叛逆の戦火』(2017/9/21~2017/10/5)

初登場

白の皇帝の座を狙うベラートは、王国軍が帝国軍との合同演習のため、白の帝国を訪れていた時を狙い、様々な謀略を巡らせる。

まずベラートは王国軍の乗る飛空船をわざと整備不良にし、要人の乗る飛空船の墜落によって、
信用を理由に皇帝を失墜させようと目論むが、これは飛空船を操縦していたボリスが異常を見抜いたことによって阻止される。
またベラートは、魔物に飲ませることで力が増強する薬と称したものを、軍の研究者を通し、
黒の軍団(帝国軍の使役する魔物の軍団)を率いるメフィストに渡し、黒の軍団の魔物が暴走するよう仕向ける。
その薬は王国軍が帝国に到着した頃に魔物に与えられ、王国軍は帝国軍と共に暴走する黒の軍団の対処にあたることになる。
ベラートはその場面で何も知らぬふりをして、王国軍やレオナたちの前に姿を現し、
薬による魔物の暴走については、何らかの手違いか、あるいは帝国を厄介に思う何者かの仕掛けた罠ではないかと推測を述べる。

その後、王国軍が白の帝国を巡っていたところ、黒の軍団の兵舎が破壊され、理性を失った魔物が街に解き放たれる事件が発生。
その事件はベラート派の帝国兵たちと、ベラートに雇われたシックスを始めとする闇の組織の手で行われ、
闇の組織は皇帝の警護を薄くするため、帝国兵たちが出払うよう、帝国各所に多数の魔物をけしかける。
闇の組織の思惑を知った王国軍は、アリーセと合流して皇帝のもとへ向かうが、その途中で皇帝への謀反を企む帝国騎士たちと遭遇。
さらにそこにベラートが姿を現し、帝国軍を裏切った騎士たちが皇帝を包囲したとアリーセに嘘の報告をし、救援に来るよう告げる。
王国軍はアリーセを皇帝のもとに向かわせ、その場にいた帝国騎士たちを蹴散らすが、その直後に皇帝と合流し、ベラートの報告が嘘であったことに気付く。

王国軍と皇帝が合流したその時、アリーセを人質としたベラートが姿を現し、彼女の命が惜しければアダマスの神器を渡すよう告げる。
ベラートは一連の事件の黒幕が自分であることを明かし、その目的がただ国の絶対権力を得ることであることを宣言。
口軽に語ったベラートは自分が優位に立っているものと考えていたが、実はアリーセは捕まったふりをしていただけであり、あっさりと拘束を逃れる。
怒りを見せるベラートは、己の配下の帝国騎士たちと闇の組織の者たちを総動員するも、王国軍と共闘する皇帝に敗れてしまう。
白の帝国をいずれ必ず自分の物にすると言うベラートは、これは女神の啓示なのだなどと捨て台詞を吐き、凄まじい速さでその場を逃げ出すのだった。

帝都を揺らす重装砲軍』(2017/12/14~2017/12/28)

先日の謀反が発覚して帝国から逃走していたベラートは、現体制の転覆を図り、再び帝国で行動を起こす。

王国軍が、帝国での合同訓練のため白の帝国を訪れていた頃、ベラートの企みにより帝都とその周縁各地で小規模な騒乱が多数発生。
王国軍は帝国軍と協力し、各地の騒乱の鎮圧と、騒動の首謀者の捜索を始める。
各地の騒動は陽動作戦であり、王国軍と帝国軍がそれに引っ掛かっている隙に、ベラートは帝国要所の砦の制圧に成功する。

砦を奪われたことを知った王子らは、重装砲兵のフリーデを追い、砦にて今回の騒動の首謀者がベラートであることを知る。
優秀な帝国兵として知られるフリーデは、ベラート伯爵家に代々仕える家系の出身で、6人兄妹の長女であった。
フリーデに早くゴミ虫を始末せんかと命じるベラートは、砦に迫っているのが、先日の計画を妨害した王国軍であることを知ると、
純粋な帝国兵の部隊だけでは足りず、他国の兵にまで協力を仰がねばならぬとは、現体制下の帝国の治安維持能力には疑問符をつけざるを得ないと笑う。
さらにベラートは、己の軍が難攻不落を誇る砦をたった一日で奪取したとして、「力こそ絶対」という今の帝国の主義の下でも、
遠縁とはいえ王家の血を引く自分が、支配者に相応しいことが証明されたと述べる。
それに対し王子らは、卑怯な手段とはいえ砦を奪取したのは見事だが、そのすぐ後に奪い返されては片手落ちだと言い、ベラートの部隊と交戦する。

選りすぐりの精鋭たちを王子らに倒され、慄くベラートは、フリーデに対し、
家族が裕福に暮らせるのは誰お陰か忘れたかと叱責し、自分を飛空船の隠し場所まで命じて、その場から逃走する。
その後王子らは帝国の飛空船を借り、レオナたちと共に、ベラートが密かに所有していた飛空船を追い、ベラート派の天馬騎士団、黒の軍団、フリーデたちと交戦する。
しかしベラートはその飛空船には乗っておらず、その目的は、手薄になった帝都へ大軍を率いて攻め込むことであった。

帝都に辿り着いたベラートは、各地で同時に争乱を発生させ、兵力を分散させたことで、衛兵がろくに残っていないことを知りほくそ笑む。
そこでベラートは、己に従う兵たちに、今こそ共に偽りの皇帝を打倒しようではないかと呼びかけ、
素性卑しい傭兵上がりにどうして民が従おうか、正当なる君主には正当なる血統が必要なのだと述べ、
そのことを、王家の血筋を引く自分と、自分に忠誠を誓う誇り高き騎士たちとで、皇帝の首級を挙げることによって証明しようではないかと宣言する。
その演説を受け、ベラートに従う騎士たちはベラート万歳を叫ぶも、そこにフリーデたちを退け帝都に駆け付けた王子らが現れる。
帝都を落とすため、士気高揚の力を持つベラートもまた戦場に立ち、王子らとの決戦が始まる。

王子らとベラートたちの戦いの中、フリーデが合流すると、ベラートは彼女を小娘と呼び、どの面下げて戻ってきたと怒りを示す。
フリーデが王子らをもっと長く引き付けていれば、今頃何の苦も無く皇帝の首を挙げられていたものを、と愚痴をこぼすベラートは、
すぐにフリーデに敵を殲滅するように命じ、彼女の父の病の医療費がベラート家からの借金で賄われていることに触れ、しくじれば一家没落は必定だろうと脅しをかける。

結局ベラートは王子らに敗れるが、そこでベラートは、フリーデを人質に取り、兵を退かねば彼女の喉に刃を突き立てるとレオナたちを脅す。
己の配下を人質に取ったことに困惑するレオナだったが、ベラートは、フリーデが己の配下であると同時に帝国兵であると言い、
若気の至りで過ちを犯したとはいえ、自分を捕らえるために見殺しにしたとあれば、帝国の同胞たちがどう思うだろうかと問いかける。
レオナが怒りを見せる中、そこに白の皇帝が現れ、ベラートに対し剣を捨て娘を解放すれば、要求通りにすると告げる。
この期に及んでベラートを見逃しては、とレオナは困惑するが、それに対し皇帝は、
ベラートに兵一人分の価値もありはしないと言い、ベラートに従った兵たちも、そのことを思い知ったはずだと述べる。
皇帝を偽善者と怒るベラートは、屈辱に震えながらも、その甘さがいずれ皇帝とその天下の最期を招くと捨て台詞を吐き、逃走するのだった。

GR(2020年7月)「ゴールデンサイクロン」(2020/7/24)

パーフェクトベラート初登場

帝国軍に追われていたベラートは、その途中、デモシェフ商会の玩具工場に入り、そこで特殊な黄金の鎧を手に入れていた。
自分は伯爵、尊き血筋だとして、何故こんな仕打ちを受けるのかと恨み節のベラートは、何が実力主義だ、何が白の皇帝だと悪態をついていたが、
その新たな鎧の力に喜び、帝国軍と共に自分を探していた王子らの前に現れ、配下の兵と共に戦いを仕掛ける。

ベラートは鎧を身に纏い、パーフェクトベラートに変貌し、縦横無尽に戦場を駆け回るが、まだそのパワーとスピードを制御できずにいた。
王子らに敗れたベラートは、必ず帰ってくることを約束し、その時こそ帝国がかつての映画を取り戻す時だと宣言し、撤退モードになって姿を消す。
珍妙な出で立ちではあったものの、あまりにも未知の動きを見せたパーフェクトベラートについて、王子らはより一層警戒を強めるのだった。

新たなる千年戦争』「ダブルベラート」(2020/11/26~2020/12/10)

王子らが新たな神殺しの聖槍を手にし、天界へ向かおうとしていた時のこと。

白の帝国を攻撃するため、ドッペルゲンガーたちは帝国兵に化け、帝国に反逆を企むベラートに接触する。
自尊心の強いベラートは、帝国兵に化けたドッペルゲンガーの言葉になかなか騙されずにいたが、やがてその精神支配下に置かれてしまう。
帝国兵およびベラートに化けたドッペルゲンガーたちは、パーフェクトベラートと共に市街に突入し、本物の帝国軍と激突する。

その後ドッペルゲンガーたちは帝国軍によって鎮圧され、ベラートは精神支配から解放されることとなる。
白の皇帝はベラートに対し、此度の謀反はその愛国心を利用されただけのものとして見過ごすことを告げ、
また真に国を愛するのなら、そして先帝と同じ血を引くのなら、容易くドッペルゲンガーなどに操られるなと忠告する。
自分が操られていたことを知ったベラートは、皇帝に対し、自分を見逃したことを後悔するがいいと述べ、
皇帝の在位によって涙を流した、全ての民の悲しみが、自分をより強くすると語り、パーフェクトベラートの威容を民に見せつけ去っていくのだった。

帝国大戦 第一陣』(2021/6/10~2021/6/24)

ベラート本人は後半の「反旗を翻す覇王」に登場。

亜神ハイドース率いる冥界軍と、白の帝国との戦争が始まる。
その戦争は白の帝国の内乱という側面があるものの、亜神の関わるものとして、
王子らは帝国軍に助力し、冥界軍の獣人の部隊や、オークの部隊と激突する。

帝国最新鋭の兵器、帝国式魔導砲台が設置された砦での戦いが終わった後、王子らは帝国軍内に内通者がいることに気付く。
その内通者こそがベラートであり、戦いの後ベラートはハイドースに感謝され、配下であれば褒美を与えたいとまで言われる。
しかしベラートは、あくまでも自分は同盟者だと語り、褒美は最前線で戦った、獣人、オーク、冥界兵に与えるのが筋だと答える。
王政の時代より国を支えてきた貴族として、何処の馬の骨とも知れぬあの男が長となって以来、祖国は戦に明け暮れ歪むばかりと嘆くベラートは、
白の王国貴族の無念を、ハイドースたち冥界軍と共に晴らすことを約束するのだった。

帝国大戦 第二陣』(2021/10/28~2021/11/11)

白の帝国東部の港町で、ダークエルフの反乱が発生。
それは冥界軍も関わるものであり、王子らはその鎮圧のため帝国軍に協力することとなる。

港町では、ダークエルフの部隊の他、洋上から迫る離反した白の帝国艦隊、
正確には、王政時代に領海を守護した、貴族たちの率いる艦隊、すなわちベラート派の白の王国艦隊も冥界軍として動いていた。
港町への攻撃に際し、帝国軍と王国軍が到着したのを見たベラートは、
英雄王の系譜の力を借りねば帝国の維持もできないとは、何が力ある者だ、何が皇帝だと不満を述べるも、
その様子を見ていたダークエルフの長、セグナンドより嬉しそうだと指摘され、そんなに白の皇帝と戦いたいのかと訊ねられる。
それに対しベラートは、白の王国貴族の無念を代表しているのは確かだが、さりとて皇帝の首を取りたいかと言えば、と言葉を濁す。
するとセグナンドは、国を、故郷を奪われたベラートには、自分たちと同様に怒りをもって皇帝を断罪する権利があると述べ、何を思い悩んでいるのかと再度訪ねる。
それに対しベラートは、戦が起きれば民は困窮し、怒りだけでは戦えない、それは偽らざる真実だと答えるが、
そんなベラートをセグナンドは不器用な男と評し、今は自分たち手を取り合う戦友がいると語りかけ、今しばらく海上支援を任せると告げる。
ベラートはセグナンドの言葉に肯き、地上の制圧を任せることにし、洋上にうまく帝国軍と王国軍を引き付ける。

その後ベラートが会話に登場することはないが、白の王国艦隊は戦いを続け、ダークエルフの部隊に続き、竜人の部隊の援護も行う。
しかしその力を以てしても港町を落とすことは叶わず、ハイドースは勝利よりも兵を取り、冥界軍は撤退していくことになるのだった。

帝国大戦 第三陣』(2022/3/3~2022/3/17)

ベラート本人はイベント後半、「黄金に輝く鋼の騎馬」と「蘇りし白の王国兵」に登場。

対冥界軍を想定した合同演習のため、王国軍と帝国軍が白の帝国の北の僻地を訪れていた時のこと。
ベラートは白の皇帝と王子を同時に仕留めることを考え、その地への侵攻を開始。
ベラート派は帝国軍最新鋭の飛空戦艦を入手しており、また新たに雪上部隊も味方につけ、雪山を後退していく王国軍と帝国軍を追っていく。
想定以上に帝国軍から離反し、ベラート派についた者が多いことについて、帝国軍の者たちは、
かつての白の王国を取り戻そうというのは貴族からしたら、甘い蜜のような誘いだと評しながらも、
ベラートは少々自己顕示欲が強いが、人望が厚く、領民や伯爵領の兵にとってはこちらが悪役なのだろうと冷静に分析する。
その後、帝国軍と王国軍は山の麓の拠点にまで後退するも、新たにベラート派についた貴族騎士たちの攻撃を受けることになる。

戦いが続く中、ベラート本人は飛空戦艦に乗って戦場を訪れる。
ミッション中で飛空戦艦を速やかに撃破すると、新型兵器に乗ったベラートが登場せず、悔しがるベラートの会話が発生する。
そうならなかった場合、飛空戦艦より、黄金に輝く鋼の騎馬、最新鋭バトルタンクに乗ったベラートが最前線に登場。
ベラートの登場により白の王国の戦士たちの士気は高揚し、戦いはより激しいものとなっていく。

戦いの中でベラートは、白の王国を取り戻すためならば、己を犠牲とすることすら厭わぬと宣言。
それに対しレオラから、利権を取り戻すためならの間違いではないかと言われると、
ベラートは、利権を求めるのが何が悪いと述べ、民は耕し、作り、貴族は貪り、領土を守るために戦う、そこに何の問題があるのかと言い返す。

そんな中、亜神ハイドースが現れると、ベラートは見苦しいところを見せてしまったと言い、
こちらの戦力も随分と失われ、此度の戦に勝利しても、己の領地は大きな損害を被ることだろうと述べる。
それに対しハイドースは、その被害は祖国を思う者たちの血そのものだとし、被害を忘れてはならないが、流れた血を恥じ入ってもならぬと答える。
ベラートはそのハイドースの言葉に同意し、白の王国を取り戻すという理想のため、歩みを共にしてくれた者の誇りを背負わねばならないと語る。
そこでハイドースは、その理想に呼応するのは物質界の者だけでないと言い、白の帝国建国の折、あるいはそれ以前の、
国を守るための戦いで散っていった、白の王国の兵たちを冥界より蘇らせ、ベラートの軍に加勢させる。

蘇った白の王国兵を含むベラートの軍は、結局戦いに敗れ、ベラートは、それでもこの命を祖国に捧げるのは惜しくないと言う。
ベラートに従う貴族騎士は、国とは治める者がいなければ破綻するとして、白の王国を取り戻すという使命を背負うベラートに生きるよう進言。
それに対しベラートは、戦を長引かせれば、自分たちを支える民の生活が困窮すると、躊躇いを見せるが、
貴族騎士はそれを今更なこととし、退廃の限りを尽くし、享楽の夜を味わい、祖国の危機には剣を取るのが貴族だと述べ、
今こそ祖国の危機だと言ったのは、ベラートではないかと改めて説得を試みる。
ベラートは、このまま亜神との戦いを続ければ、白の帝国は必ず破綻すると、確かに言ったことを思い出し、ついに覚悟を決める。
そこでハイドースは、領地に戻れぬベラートのために、冥界に拠点を用意することを約束。
ベラートは、必ずこの国が崩壊するより前に、祖国を歪み切った体制から解放すると宣言し、白の王国兵を率いてハイドースと共に撤退するのだった。

その後、白の帝国のベラートの領地は、暫定的に騎士団長たるディアナの管轄に入ることとなる。

帝国大戦 第四陣』(2022/8/18~2022/9/1)

亜神ハイドース率いる冥界軍は、白の帝国に総力戦を仕掛けることを決め、冥界軍の全戦力が集結する。
敢えて帝国の布陣が完了するのを待ったことについて、
ハイドースは帝国に一片たりとも言い訳をさせぬつもりらしいとセグナンドが語り、そのことにセグナンド配下のダークエルフが疑問を挙げると、
ベラートは、奇襲を受けたから負けた、卑怯な手段で負けた、そんな言い訳もできぬよう、万全の帝国軍を潰す気なのだろうと、解説をする。
それについてオークロードより、そのすり潰される軍はかつての同胞たちなのだろうと問われると、
ベラートは、何をいまさらと答え、己の祖国は白の帝国ではなく白の王国と述べ、また相手も覚悟を持って戦場に立っているはずと語る。
その言葉に対しリンクスから、自分でここにいることを選んだ者がどれだけいるのか疑問だと言われると、
ベラートは、それを必要な、しかし忘れてはならぬ尊い犠牲、そう心に刻んでおけばよいだろうと答える。
いよいよ戦いが始まろうとすると、ベラートは他の冥界軍の者たちとの再会を約束し、白の王国を取り戻す決意を改めて表明する。

ベラートは多数の飛空戦艦で帝国への攻撃を開始し、それについて飛空戦艦の護衛にあたるクロコは、
人が空を飛ぶ時代かと感慨深げに語り、不敬だと言いたいが、むしろそれこそ人の力なのだろうかと述べる。
それに対しベラートは、人は脆いと言い、どこまで強くなることはできても、脆さだけは克服できないものと語る。
そのことが、空を飛ぶことと何の関係があるのかとクロコより問われると、
ベラートは、人より強き者がいくらでもいる世界で、人は己の持つ最大の強みをこれでもかと伸ばしたと述べ、
それが魔法であり、機械であり、己を、大切なものを守るため、鎧となり、剣となり、翼となる力を伸ばしたのだと語る。
その言葉を聞いたクロコは、諦めぬことこそ人の強さかと納得し、同じ空でその強さを見せてもらおうと、飛空戦艦と共に攻撃を開始する。

クロコと帝国の飛空戦艦の部隊は退けられるも、それもまたハイドースの作戦の内であり、徐々に帝国の防衛網に偏りが生じ始めるのだった。
その後の戦いにベラートは登場しない。

ダークネスキングダム 紡がれた絆?』「時空を超える門」(2023/6/15~2023/6/29)

ダーク王子の勢力によって歴史改変の影響を受けた形で登場。
改変された世界のベラートは、王家に忠誠を誓って反逆をしていないらしい。

歴史改変を戻すため、王子らと、異なる二つの世界の仲間たちが英傑の塔へと向かった際、
ダーク王子治める王国を同盟国と見なしているベラートは、その同盟国に剣を向ける者を見逃すわけにはいかないとして、王子らに戦いを仕掛ける。
その戦いにはベラートだけでなく、本来の歴史では王子らの敵であったが、改変された歴史では王国に味方する者たち、
ぬらりひょん闇の長老ヴァンパイア公爵妖虎仙グレーターデーモンの勢力までもが参加していた。

結局ベラートたちは戦いに敗れ、命を捨てるなと叫んで撤退していく。
その間に王子らは、歴史改変の鍵となる三つの時代へと転移するのだった。

ぴょんぴょんウサウサ帝国?』(2024/4/4~2024/4/11)

ウサギの仮装をしたベラート登場