BOSS/ザルバド

Last-modified: 2023-11-22 (水) 22:38:54

データ

No.種族系統属性成長速度ラヴィッシュ
確率
クラス補正値移動力回避度防御度ダメージ補正特殊属性
正面背後
232ザルバド-017/1617/1612/16+2.40000.751.25
武器(熟練度)装備効果
追加タイプ
装備武器盗めるアイテム落とすアイテム
なしBなし

遭遇場所

場所逃走再戦LvHPMPATTDEFMAGAGI捕獲盗む備考
逃走後撃破後
空中城―Δ(event)不可不可1222496604626541290000無効スカ

コメント

「わざわざ殺されにやって来るのだから、つくづく愚かな連中だな」

ロマリア四将軍の一人。影の薄い事に定評がある。
ロマリア王ガイデルの側近で、近衛軍やロマリアの本国にいる全軍の指揮を取る。
上下左右のほか、なぜか斜め下を向いている独自のグラフィックがある謎の優遇をされている。

ネタバレ注意

「アークよ、苦しめ、そしてあがくのだ。お前などに、我らの邪魔はさせん!!」

初登場は前半山場のトッシュウ編~キメラ研究所本部だが、
ここでは鏡の中の上司と会話したり部下にやる気のない指示を出す程度で、パーティと対面する事は無い。
四将軍揃い踏みの場面では一人だけ少し前に出ている辺り、代表的な存在なのだろう。
闇の王からも「全てお前にまかせる、うまくやれ」等と厚い信用を伺わせる言葉を賜る場面も。
 
実は今作での登場はヤグンより早いが、ザルバドはロマリアから出る事はなく、その後はアンデル討伐後まで出番なし。
実際に対峙するまで名前を覚えられなかった人もいるのではないだろうか?そんなんだからAMGに出して貰えなかったのか。
 
彼はいつも無能なガイデルの相手をさせられており、
他国でやりたい放題している他の将軍と違ってストレスが凄そうだ。
頭部が寂しくなっているのはもしや…
しかしロマリア王の手綱を握るのも闇の王復活のための大切な役割なわけで、
彼はその任を忠実に遂行し続けているのだ。

「自分が利用されているとも知らず、いい気なものだ。
 しょせん、みずから滅びの道を歩む、愚かな生き物でしかないな」
 
アーク一行との初顔合わせは何と最終盤のロマリア突入後。アークは彼と顔見知りのような反応だが、
本編中以外のどこかで会ったことがあるのだろうか。
そこでも城のバルコニーからモンスターに指示を出すだけで本人との戦闘は無し。
空中城最深部にてようやくご本人とのご対面、そして対決となる。

「わしを倒して進めるのならば進め。
 お前達のやってきたことの結果がどんなものか、その目で確かめるがいい!」

実のところザルバドはアンデルが倒され殉教者計画が頓挫したことにより、王の復活手段を
「人間を操り欲望のままに行動させて闇の力を増幅させる」ことから
「ガイデルをそそのかし人間自らの手で闇の封印を解かせる」ことに切り替えており、
ガイデルをアーク達に追い詰めさせるために自分自身を倒させることも織り込んでいたと考えられる。
最終盤のロマリア防衛に妙にやる気が感じられなかったのも、
自分達の真意を悟らせぬためにガイデルの指示には従いつつもアーク達は通す、という自らの役目をこなしていたからだろう。
キメ研本部編の時にガルアーノに丸投げしていたのは、その時点では殉教者計画が頓挫しておらず、勇者御一行は「別にどっちでもいい」と軽く見られていたからだろう。
四天王内の仲が悪いから…というのも一因ではあるだろうけれど。
 
撃破すると融合していたオブジェは消滅し、ザルバド本人は元の人間形態に戻る。
そして捨て台詞を残しいずこかへと消え去るが、他の将軍達と違って本当に事切れているかは若干怪しげ。
まあこれ以後の作品で上司の出番はあれど彼は音沙汰無しなんだけど
 「お前等人間自身が、崩壊へのスイッチを押す瞬間を目の当たりにするがいい!!」

 
空中城最深部にて、狭い足場だけがある謎の空間に設置されている謎の三角錐と謎の融合を果たし、
謎のオブジェと化して戦いを挑んでくる。オフィシャルカードコレクションの解説によると、
最新の技術によってキメラ化した姿とのこと。ガルアーノ最後の研究成果である「機械モンスター」の発展系だろうか。
ダメージを受けた時などに一瞬浮かぶ顔がキモい。
強さが影の薄さに比例する四将軍であり、実力は随一と言える。
Lvは122と高く、HPは2496とアンデル(504)の約5倍もある上、MPも604もある。
Lv122での本来のHPは624。何と4倍にも補正されている。ラスボスは抜きにしても、こいつだけ贔屓されすぎでは……。
 
ステータスは四将軍で唯一の、魔力を下げて敏捷を上げる敏捷特化型。移動できないオブジェなのに……。
ガルアーノは防御力、ヤグンは攻撃力、アンデルは魔力、残っているのは敏捷というわけだ。
しかしプラス補正は最大クラスではないうえ、魔法頼みの戦法と致命的に噛み合わない悲しすぎる設定。
魔力はレベルが20以上も低いアンデルや、市街地のアーチメイジ辺りの2/3程度しかないのだ。
 
本体はガルアーノと同じく一箇所しか攻撃を受け付けず、移動もしない。防御・回避は一切できず攻撃は必ず直撃する。
反撃を含めた一切の物理攻撃も行わず、代わりに四種類の魔法を連発してくる。地属性だけ下位のマッドストームなのが謎。
特殊能力のほか、槍や棒などの間接武器も駆使して戦おう。投擲アイテムがあるなら投げつけるのも良い。
真横にも足場があり、ガルアーノと違って槍などの正面2マス攻撃武器なら真横からでも殴れる。正面0.75倍なので地味に影響が大きい。
42以上の魔力があるならディバイドが効果てきめん。エルクシャンテでも余裕でボーダー達成可能。
 
こいつの最大の特徴としては自身のステータスではなく、ザルバドビットと呼ばれる機械モンスターを6体召喚することだろう。
全滅させてもザルバドの手番が回った時に即6体を再召喚してくる。この再召喚は手番の消費にはならないので注意。
ビットには麻痺や眠りが効く。足止めしつつ1~2体を残しておくようにするといい。
 
MPを使い切ると本体はビット再召喚以外に何も出来なくなるので、持久戦を仕掛ける事も可能。
604のMPはLv3特殊能力の十五発ほどでガス欠する。マジックシールドインビシブル持ちを囮にして粘ろう。
ロブマインドマインドバスターでMPを直接攻撃してもいい。
ただし空中城は所々にセーブポイントがあるとはいえ、基本的に長丁場のダンジョン≒長時間プレイになりやすいのでマインドバスターのフリーズ誘発には注意。
魔力の高いゴーゲンサニアのロブマインド、ポコのマインドバスター等ならかなりのダメージを見込める。
ガス欠狙いならゲットクロー等も使い、徹底的にMPを攻めるべし。
 
ザルバド戦で最も危険なのは、戦闘開始直後だろう。
高レベル・高敏捷の本体に先制されるのは仕方ないにしても、ビットにも先制されると複数人が殺される展開になりやすい。
また魔力が中途半端とはいえグルガなど低魔力キャラにとっては侮れないし、サニアなどの純後衛はビットの攻撃が怖い。
先制攻撃を生き残ってもビット6体に詰め寄られた状態から立て直しをする必要がある。
ビットに先手を取れるようにする、もし後手に回らざるを得ないなら耐えられる・立て直せるよう備えることは必要。
逆に開幕を耐えてビットの数を減らして(+ガス欠させて)しまえばどうにかなるだろう。
 
ビット再召喚を利用してレベル上げを行うこともできるが、ビット自体もそれまでの四将軍達と遜色無いタフさ。
加えて2射程の通常攻撃、飛行移動や足場の悪さなども相まって、正直稼ぎの相手としては割に合わない。
小部屋のドラゴンゾンビヂークに食わせまくる方がずっと効率がいい。大ボス戦だしレベル上げは忘れて全力で戦うべし。
 
お供のビットを含めれば確かに強敵ではあるが、この後のラスボスである闇黒の支配者第一形態はHP4192、第二形態はHP9999と
更にタフな上、消費MP0でガス欠もない。ここで苦戦するようだとこの後の戦闘で勝ち目はないと言い切れる。
幸いにもザルバド撃破後でも§2やシルバーノアまで引き返すことは可能であるため、改めて準備を整えたりレベル上げをするといいだろう。
 
ザルバドに対して何かしらの回復効果のあるアイテムを投げると、虹色に光り輝くゲーミングザルバド回復モーションを見ることができる。
眠りと麻痺に専用モーションを持っているが、ザルバドは一切の状態異常が無効なため没モーションとなっている。
 
 
なおこの戦闘では絶対に瞬殺コマンドを使用してはならない。
使用すると敵は全滅するものの、戦闘が終了しなくなる(味方にターンが回り続ける)
これについてはザルバド本体のHPを0にして撃破演出まで見ることで戦闘が終了するという設定のために、
戦闘不能を経由させずに敵を消滅させる瞬殺コマンドでは、戦闘終了フラグを立てることが出来ないからと思われる。
似た様なケースとしては白い家のガルムヘッド、手配モンスターのハント判定やクレニア闘技場各競技などがある。

また、特定条件下で時限爆弾で撃破すると操作不能になるバグが存在する。
詳しくはアークザラッド2データベースの「ザルバド時限爆弾バグ」を参照の事。
 
 
余談だがかつてエニックスから出ていた小説版ではバルコニーのシーンでアークにあっさり斬られて倒されてしまう。
このため、小説版では四将軍の中で唯一マトモな戦闘シーンが存在しない。
影の薄さに定評があるとはいえあんまりじゃないか
そして空中城での彼のポジションや台詞はアークデーモンが代わりを務めている。
尺の都合で出番削られた訳ではなさそうな辺りがより悲惨
そしてアークRでは他の四将軍は3Dアレンジされてボスおよびプレイアブルキャラとして登場したが、ザルバドのみ実装されることなくサービスが終了してしまった。
もはやそういう星の下に生まれたとしか思えない扱い…