アリツィア蜂起

Last-modified: 2023-12-18 (月) 17:14:50

概要

2023年12月16日に大ハチ帝国に属するアリツィア地方で起きた武装蜂起。
大ハチ帝国内の「統一派」主導の元行われたこの蜂起によって、ハチスブルク家が支配している大ハチ帝国アリの巣王国が統合された「ハチスブルク二重帝国」が誕生するきっかけともなった。

背景

大ハチ帝国国内では共に同じハチスブルク家を君主とするアリの巣王国との親和を深め、更に両国家を統一してしまおうといういわゆる「統一派」と呼ばれる派閥の動きが8月あたりから密かに活発化しており、その中でも様々な民族が参加する武装蜂起が必要であるとの考えが生まれていた。

経過

両国の統一を目指した蜂起

10月頃には大ハチ帝国政府がアリの巣王国への対応の改善をした影響を受けて、統一運動が一気に高揚した。
同年12月15日、ブィーンの士官学校で大ハチ帝国の教官が若い生徒2人へ屈辱的な発言をしたのをきっかけに、蜂起が始まったとされる。

アリツィア地方のアリの巣王国との国境線に引かれた検問所を「統一派」による扇動を受けた少数民族の武装集団が襲撃し、その場に駐在していた大ハチ帝国の警備隊を捕虜とした。*1

帝国政府の対応

検問所の襲撃を知った大ハチ帝国軍は複数人の武装グループ相手と慢心し1小隊程度のみの戦力を投入したが、現場では検問所を襲撃したグループの他にアリの巣王国国内の大ハチ帝国との統合を望む集団が武装グループと共に検問所を占拠しており、他国の住民を相手にはできないと悟った小隊は撤退を開始しようとするが、小隊の内およそ半数の人員は検問所を占拠したグループに抱き込まれ所持していた銃器を検問所を占拠した集団に受け渡してしまっており*2、これによって大ハチ帝国アリの巣王国両国間の統一を望む集団の戦力を増大させてしまう結果となった。

両国間の首脳による会談

以上のことによって両国間の統一を望む勢力の占拠が増大してしまったことを知った大ハチ帝国のビヒャルト・フォン・ホーネット首相は、当時クロイセン王国及びサークル帝国の皇族が結ばれる結婚式に出席していたビーゼフ3世と電話会談を行い、今後の対応への議論を行った。

一方のアリの巣王国国内ではこの事件に感化され、長年大ハチ帝国に支配されてきたアリツィア地方を解放すべくアリツィア解放戦線、アリの巣王国内の統一派が検問所の襲撃グループに対し全面的な支援を行い、検問所に集結していたグループはもはや一種の軍隊レベルの武装を装備していた。

統一運動の高揚

翌日の大ハチ帝国アリの巣王国では統一を望む政党や議員により政府機関は混乱状態に陥っており、特に皇帝であるビーゼフ3世が不在の大ハチ帝国ではもはや政府は機能不全な状態になるまで混乱が広がっていた。

その中でビーゼフ3世に代わり一時的に帝国政府の長となっていたビーゼフ3世の息子であるビーゼフ4世(32)は、
「この国では人々の団結力が欠落している。今こそかつて我が祖先が作り上げ、人々が団結していたハチスブルク辺境柏領を復興させようではないか。」
という言葉を国内メディアが集結していた帝国議会前で発言し、これによって統一に向けた運動は大ハチ帝国全土、並びにアリの巣王国で更に高揚した。

なお、このビーゼフ4世の言葉を聞いたビーゼフ3世は「息子の思い切りの良さの表れだな」とすんなりとこの発言を認めていたという。

統一の実現

大ハチ帝国アリの巣王国内での統一運動はもはや収拾がつかないと判断した両国政府は、後に「ブィーン会談」と呼ばれるようになる両国の首脳による会談をブィーンで行い、最終的には両国を統一するか否かを決める選挙を行うという提案が可決された。
選挙では統一に賛成という票が総票数の約82%を占め、これにより大ハチ帝国アリの巣王国が統合された新国家、「ハチスブルク二重帝国」が正式に誕生することとなった。

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*1 そのため、その場からの大ハチ帝国への入国は蜂起終了後まで事実上不可能となった。
*2 その他検問所の警備隊が所持していた銃器も多数が民衆に渡っていたと考えられる