化学分野
ホルムアルデヒド合成
CO2+H2O→COH2+O2
という経路を光合成に影響を受けた特殊な酵素触媒網を用いて低エネルギーで行う。
メタノール酸化法と比較して価格が1/222以下と極めて安くなっており、これのため樹脂が諸外国と比べて安くなっている。
炭化水素の空気酸化
塩化パラジウムを含むイオン性有機触媒を用いてアルカンを空気酸化しアルコールを生成する。
塩化銅を加えるとアルデヒドまで酸化され、それを多基質脱水素酵素へ通すとカルボン酸が生成される。
アルカンのアルケン化
FSI-パラジウム触媒を用いてアルカンの水素をランダムに取り、水素を生成すると同時にラジカル反応でアルカンに二重結合を生成する。
選択性は低いが、立体障害がある部分を嫌うため、保護基の付加や酸化は有効である。
生成物は容易に分別できる。
生成したアルケンからはエポキシドや樹脂等雑多なものを作れる。
石炭からのベンゼン生成
パラジウム・鉄混合触媒により石炭や木炭などの炭素源と炭酸カルシウム*1を水酸化カルシウムとベンゼンに変える。
塩化ハナジウムを加え、空気と二酸化炭素を吹き込んだ状態の水中で行うと炭酸カルシウムが再生しアセトニトリルとアンモニアと酸素が生成する。
反応は以下の通り。
(Main)
6C+2CaCO3→2CaC2+3CO2
CaC2+2H2O→C2H2+Ca(OH)2
3C2H2→C6H6
(Alt)
6C+2CaCO3→2CaC2+3CO2
CaC2+N2→CaCN2+C
CaCN2+H2O+CO2→CaCO3+CN2H2
CN2H2+2H2O+C→CH3CN+NH3+O2
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