アイテム番号: SCP-150-MT
オブジェクトクラス:Safe Apollyon Tiamat
特別収容プロトコル:SCP-150-MTはサイト-MT-11の収容チャンバーに収容し、高さ40cmまでフッ素系溶剤を注入した一辺50cmの立方体に沈めてください。
SCP-150-MT-1はサイト-MT-11の収容チャンバーに収容し、高さ40cmまでフッ素系溶剤を注入した一辺50cmの立方体に沈めてください。
SCP-150-MT-3は周囲のSCP-150-MT-4内外に機動部隊を配置し、SCP-150-MT-4をルーツとする物体が通過した場合は直ちに排除してください。
説明: SCP-150-MTは4つの構成要素から成り立ちます。ノート(SCP-150-MT-1)、実体を伴う物体(SCP-150-MT-2)、実体を伴うゲル状物体(SCP-150-MT-3)、平行世界(SCP-150-MT-4)です。
SCP-150-MT-1はSCP-373-MTによって朱殷色に染色されたB5(JIS)サイズのノートです。SCP-150-MT-1はSCP-150-MT-2を放出しますが、この現象以外に異常性は一切認められませんでした。
SCP-150-MT-2はSCP-150-MT-1から発生する質量を持たない発光する綿毛です。SCP-150-MT-2は通常実体を伴いますが、例外が存在します。例としてSCP-150-MT-1に接触した場合消滅する現象や、生理食塩水と接触した場合はSCP-150-MT-2は消滅し、生理食塩水はSCP-150-MT-3に変化する現象などが挙げられます。
SCP-150-MT-3は次元に干渉するゲル状の物体です。SCP-150-MT-3は発生時にSCP-150-MT-2が接触した面にSCP-150-MT-4と接続する空間異常が発生します。物体はこの空間異常を通過できますがSCP-373-MTは通過できません。SCP-150-MT-3は曲げる、切るなどの方法でSCP-150-MT-3同士を接触させるか、SCP-150-MT-2を接触させる方法で消滅させることができます。
SCP-150-MT-4は他次元に存在する平行世界です。SCP-150-MT-4は歴史的事実や物理的法則が現実世界と完全に一致していることが確認できました。
追加説明:SCP-150-MTはSCP-373-MTが自身の睡眠の精神的な補助のために枕の下に敷いて使用していました。当初は異常性は発生せず、約一ヶ月後に初めて異常性が感知されました。
補遺
インタビューログ
対象者:SCP-373-MT
質問者:切矢博士
<記録開始>
切矢博士:SCP-150-MTについて何か知っていることは?
SCP-373-MT:[SCP-150-MT]は自分の夢を改変するために作ったんだ。最初は順調に使えていたけど、30日後くらいから改変できなくなって使うのを止めようとしたけど遅かった。
切矢博士:「遅かった」とは?
SCP-373-MT:最後の夢から抜け出せなくなったんだ。使うのを止めても見る夢は前の夢の続き。
切矢博士:その「夢の世界」について何か知っていることは?
SCP-373-MT:全く(ない)。だけど、感覚は現実世界と全く一緒。別に悪い所ではないよ。
<記録終了>
追記:2018年2月8日「夢の世界」と思われる平行世界SCP-150-MT-4が確認されました。
対象者:SCP-373-MT
質問者:照月研究助手
<記録開始>
SCP-373-MT:[SCP-150-MT-4]について色々わかったよ。
照月研究助手:詳しく話して。
SCP-373-MT:どうやら[SCP-150-MT-4]を消すには僕を含めて復活能力を持つ人間を101人探して同時に殺さないといけないみたい。
照月研究助手:その100人は誰かわかる?
SCP-373-MT:わからないけど強敵なのは確実だね。あ、そのうちの一人は今収容してるSCP-101-MTだ。
照月研究助手:わかった。上層部に連絡するわ。
SCP-373-MT:よろしくね。
<記録終了>
追記:2018年4月10日SCP-101-MTの文書の変更が行われた。
異常性発現前のSCP-150-MT-1
SCP-150-MT-3の空間異常
追記
2019年11月1日、大規模な現実改変がSCP-150-MT-4で行われ、世界が二次元的な外観に変化*1しました。そして、SCP-150-MT-4と接続していた現実世界も同様の影響を受け、被害はサイト11全域に等広範囲に及びました。また、この現象によりSCP-150-MT-3が何者かにより複数個作成されていることが分かりました。
3日、会議が行われ収容責任者の切矢博士及びその職員派閥『脳襲会』(通称:切矢派)、SCP-373-MTが事態の収束を行うことが決定しました。
2019年11月14日、SCP-150-MT-3を通過した人物に何らかの異常性が発現することが判明しました。
2021年8月25日、脳襲会の活動がSCP-150-MT-4に存在する国際機関等に発見されていることが判明したため、評議会はSCP-150-MT-4(通称:150世界線)を要注意団体とすることを決定しました。
2021年10月10日、財団外に存在する全てのSCP-150-MT-3の破壊が完了しました。
2022年1月26日、SCP-373-MTの協力によりSCP-150-MT-4の解析が完了しました。
2022年1月29日、韓鍛冶研究助手によりSCP-150-MT-4の分析が一部完了しました。
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