FF12
停戦シーンと後日談で構成される。
要点は以下のとおり。
- アルケイディア帝国と解放軍が停戦に合意する。
停戦によって、ロザリア帝国はダルマスカ保護という参戦の口実を失う。
さらにアルシドがロザリア軍部の強硬派を排除しているので、両帝国がぶつかる大戦は回避される。 - ラーサーが皇帝になる。
元老院はヴェインが粛清しているので、ラーサーが元老院に潰される心配はない。 - アーシェがダルマスカ女王になる。
旅の目的だったダルマスカ王国の復活が達成される。
アーシェの生存が世間に知れることになったので、オンドールにとっては割を食う展開でもある。 - バッシュがガブラスに化けてラーサーの補佐を務める。
物語冒頭でガブラスがバッシュに化けてラミナス国王を暗殺したシーンとの対比になっている。
世間にはガブラスの死とバッシュの生存は隠される。
バッシュは冤罪が晴れる機会が無くなったが、当人はそれを承知でこの役目を引き受けたと思われる。 - ヴァンが空賊になる。
今作のテーマである「自由」の象徴としてラストシーンを締めくくる。
この結末について「なぜ一行はオキューリア達を倒しにいかないのか?」という疑問の声がよく上がる。
答えから言うと「お互い戦う理由がないから」である。
それぞれの目的を整理すれば分かりやすい。
一行の目的は王国の再建(バルフレアはシドとの因縁に決着をつけること)、
オキューリアの目的はヴェーネスと人造破魔石を使う者を倒すことである。
もし一行が「歴史を人間の手に取り戻す」というシド達の意志を継げば話は変わってくるが、アーシェやバルフレアは真っ向からシドを非難しており一行にその気は見られない。
「理屈の上ではそうかもしれないが、オキューリア達の態度が気に入らないから倒したい」というプレイヤーも多いことだろう。
それは全くその通りである。