イベント2017/エニグマの秘宝

▲謎の石像について

▲塔魔目録ネタバレ

• ～　古ぼけた紙束　1枚目　～
   
  ここは……ここは、どこだ。
  私は確かに、奴との集合場所に向かっていたはずなのだ。
   
  見渡す限りの闇。何もない。
  常にこの手に持っているはずの魔導書も、私の身を護ってくれている指輪もない。
   
   
  しばらく周囲を警戒していると、突然扉が開かれた。
   
• ～　古ぼけた紙束　2枚目　～
   
  扉の先は、奴が現在作っている最中の図書館と似ていた。
  ここも、誰かが作った図書館なのだろうか。
  その割には、何の書物がおさめられている場所なのかの案内もなく、言語もバラバラだ。
   
  ……言語？
   
• ～　古ぼけた紙束　3枚目　～
   
  そうだ、どうして今まで疑問に思わなかったのだ。
  私がこの世界で出会ってきた者は皆、見慣れぬ格好、意味の分からない風習の者だらけだった。
  それなのに、言葉は通じる。
   
  何故、今までおかしいと思わなかったのか。
   
  考え事をしているうちに、いつの間にか目の前に塔魔が現れていた。
  直接目にするのは、初めてだ。
  思わず腰が抜けた。
   
• ～　古ぼけた紙束　4枚目　～
   
  脚が絡まる。もっと、早く動け。死んでしまう。殺されてしまう。
   
  突然目の前に現れた塔魔から、死に物狂いで逃げた。
  恐ろしい。
  魔神たちは、あのような恐ろしいものを前に平然と戦っていたのか──
   
  ……いや、魔神たちの姿も、大差ないか。
   
• ──デュラハン・ウーナ──
   
  ～　古ぼけた紙束　84枚目　～
   
  ここに長く居てはいけない
  ここに留まってはいけない
  ここに　　　　　いけない
   
  早く出なくては
   
  また読み足りない
  この成果を奴に伝えなければ
  私にはそれくらいしかできないのだから
   
• ──デュラハン・ドゥアエ──
   
  ～　古ぼけた紙束　92枚目　～
   
  そこまでせまってきている
  せめてこれだけでもあたまにいれておかなくては
  あとすこしでおわる
   
  じぶんではよめないが
  おろばすがおしえてくれる
   
• ──デュラハン・トリア──
   
  ～　古ぼけた紙束　99枚目　～
   
  頭の中に、静かで美しい笑い声が響いている。
  誰の声だか未だに分からないが、これは私が塔魔に襲われている最中に、指輪と魔導書が戻ってきた時に聞こえていたものだ。
   
  男と女ともとれない──
  人なのか、人でないのかも分からない。