KHIIIでソラが終わりの世界で出会った女性。
同じ場所にいる他の人たちと同じく、心だけの存在となってしまっている。
CVは清水理沙。
北米版における声優はマディソン・ダヴェンポート。
「NAMELESS STAR」の名はエンディングのスタッフロールでの表記であり、本名は不明。
シアターのタイトルやアルティマニアでは「名もなき星」と表現しているが、現状明確に彼女の名として使われているのは英語の方のみ。
KHIII
何者かに名前も姿形も奪われてしまったが、強い意志を持っていたため終わりの世界でも心だけの状態とはいえ存在しており、ある人を待ち続けている。
- ソラは姿を奪ったのはノーバディではないかと推測したが、それに対し彼女は「人でしょうか」と返している。
- 彼女が待ち続けているその人物も今は姿を奪われ、別の心を宿しているらしいが、元の心を取り戻したら自分を探しに来るだろうと語っている。
ソラ 「君は?」
???「私は──」
ソラ 「よかった 君は話せるんだね?」
???「あなたはなぜ この世界で人の姿を保てているのですか?」
ソラ 「いや─ それは俺にもわからないんだけど」
???「そうなんですね」
ソラ 「君は誰かの心なの?」
???「私はその名も姿も奪われ 今は何者でもありません」
ソラ 「そんな 君の心は存在してるじゃないか?」
???「彼を 待ち続けているからです」
ソラ 「彼 誰か助けに来てくれるの?」
???「それはわかりません」
???「彼も姿を奪われ 今存在する彼は 別の心を宿しています」
???「もし彼が元の心を取り戻す時がくれば きっと私を捜し回ると思います」
???「だから ここに留まりつづけているのです」
ソラ 「そうか 君もあきらめないんだね」
???「あきらめない──」
???「あっ そういう選択肢もありますね 考えもしませんでした」
ソラ 「いいと思うよ そのほうが」
ソラ 「俺の知ってる子もそんなだ」
ソラ 「あきらめる選択肢はない 俺も教えられた」
ソラ 「ところで 誰に姿を奪われたんだ?」
ソラ 「ハートレスが奪うのは心だからノーバディ?」
???「人でしょうか──」
ソラ 「人が? 俺に何かできればいいんだけど── 今はどうすればいいのか」
???「あなたはあなたの成すべきことをしてください」
ソラ 「成すべきことか── いっぱいあるよ」
???「じゃあ いっぱいがんばらないといけませんね」
ソラ 「うん そうだな でも 何からすればいいんだろう」
???「この世界に来ても姿を保っていられるあなたなら きっと強い思いがあるんだとおもいます」
???「その思いを信じてみたらどうでしょうか」
ソラ 「ありがとう 君は不思議だね なんか元気になるよ」
ソラ 「君が待ってる人も早く来てくれるといいね」
???「はい ありがとうございます」
ソラ 「あっ そうだ もしその彼に会ったら伝えとくよ 彼の名前は?」
???がソラに耳打ち──
ソラ 「えっ?」
???「ないしょですよ」
終わりの世界にやってきたソラとお互いにやるべきことがあると励ましあい、ソラに自分が待ち続けている人の名前を耳打ちした。
- ちなみに名前を聞いたソラは意外そうな反応をしていることから、どうやらソラが知っている人物であるようだ。
- アルティマニアのインタビューで、ソラが"名前を知っている"誰かであると明言された。
- この一連のやりとりは当初シアターに登録されなかったが、後のアップデートにより登録されるようになった。
ナミネ同様、進行上必須ではない上に視認もしづらいので見逃しやすい。一応スタート位置のすぐ近くなのだが、ソラの背後に配置されているせいで気づかれずに終わりがち。
- 前振りは勿論その後触れられることも一切ないため、クリアするまで存在に一切気付かず、スタッフロールを見て「え、誰?」となったプレイヤーもいるのではないだろうか。
- 本作で初登場した中で、今後の展開に深く関わってきそうな重要人物は彼女とヨゾラぐらいではないだろうか。
- ナミネも(一応カイリがほんのちょっと触れているとはいえ)物凄く唐突かつ脈絡のない登場だが、こちらも大概である。
ソラがチリシィが終わりの世界に留まっている理由を聞く際に「チリシィも誰かの迎えを待ってるとか?」と聞いているが、彼女の話を聞いていないと「『も』ってなんだよ?」となりがち。
考察
おそらく今作で最も謎が深い人物。
その正体について、ディレクターの野村氏は「今後があれば分かると思います」と答えているが、シリーズ作に登場済みのキャラかどうかも明確ではない。
- 現時点ではUχに登場し、消滅させられてしまったストレリチアでは?という説が有力。
- また、彼女の正体はトイボックス冒頭にあった「VERUM REX」のCMに出てくるヒロインであり、彼女が待っているのは、ソラも名前を知っているヨゾラだとする説もある。
- シークレットムービーにヨゾラが登場している事からもVERUM REXが本編に関わってくる可能性は十分に考えられる。
- 一部では「FF Versus XIII」に登場したヒロイン「ステラ・ノックス・フルーレ」との符合も指摘されている。
- Versus XIIIからFFXVへと変更される際(正確に言うと、FFXVのディレクターが野村氏から変更した際)に丸々登場をカットされ新しいヒロインに変更された、という現実世界におけるステラの境遇を「姿と名前を奪われた」と捉えるメタ的な考えである。また、ステラはラテン語で「星」を意味しており、NAMELESS STARと名前?が通じる部分がある。
ステラのCVが清水理沙氏ではないかと推測されていることも理由として挙げられている。- 名前を聞いたソラの反応と野村氏の言葉からして今後本編に関わってきそうな演出でメタ的なセリフを入れるとは考えにくいため、もしこの説が正解だとしたら、KHの世界観に沿った設定があるだろう。
- また、VERUM REXはVersus XIIIをモチーフにしたと取れる類似性があり、ディレクターはインタビューにおいてはっきりと「VERUM REXとVersus XIIIは別物」と回答しているが、両者は重複する部分もあるとも認めている。
- しかし、元々ちらっとしか登場していないVERUM REXの元ネタ(と思われる)と言う薄すぎる繋がりでVersus XIIIのキャラの登場を匂わせるのは中途半端すぎる上、KHで二つを絡ませるとしたら別物と回答するとは考えにくい。
- ただし、この説ではソラが名前を聞いて驚いた、待っている人が不明である。
- ソラが名前を知らないのでまずありえないが、待っている相手がVersus XIIIの主人公であるノクティスだとすると、Versus XIIIとFFXVで人物像が異なるため「別の心を宿している」というメタ的な解釈ができる。
- Versus XIIIからFFXVへと変更される際(正確に言うと、FFXVのディレクターが野村氏から変更した際)に丸々登場をカットされ新しいヒロインに変更された、という現実世界におけるステラの境遇を「姿と名前を奪われた」と捉えるメタ的な考えである。また、ステラはラテン語で「星」を意味しており、NAMELESS STARと名前?が通じる部分がある。
- 待っている相手は、「姿を奪われ他の心を宿している」という点ではこの男も一応該当すると思われるが、その場合彼女が誰なのかまったく分からないので流石にこれは大穴だろう。
- この時点だとテラも該当するが、思い当たる相手がいないので、これもないだろう。
KHIIIRM
シークレットエピソードにて、ソラがヨゾラに対して「君のことは彼女からも聞いてるし」と発言。
作中でソラが女性からヨゾラについての話を聞くような場面は、終わりの世界のNAMELESS STARとの会話くらいしか該当しそうなシーンがない。一方のヨゾラ自身も自分を「本来の姿ではない」と言っており、この点もNAMELESS STARの話と合致している。
よって、NAMELESS STARの言う「彼」がヨゾラである可能性は非常に高まったと言えるだろう。
- ただし、彼女の待つ「彼」がヨゾラの心なのか、作中に登場したリクと酷似した姿(「ガワ」とでも言うべきか)の部分なのかはまだ不明瞭な部分。
- 「姿を奪われ別の心を宿している」という台詞を考えると、ヨゾラの「容姿」の部分である可能性の方がやや濃厚だろうか。
MoM
終わりの世界になお留まり続けており、ソラを探すための最後の手がかりを求めてフェアリー・ゴッドマザーに連れて来られたリクとカイリに出会う。
裏側の世界の住人であるという彼女はリクからソラの名を聞き、自分を励ましてくれたソラを助けるために自らがポータルとなり、リクが夢に見たという街クァッドラトゥムへとリクを向かわせる。
フェアリー・ゴッドマザーによれば、彼女は「強い意思で夢を諦めない子」で「とっても特別」らしく、今は姿を奪われ、元の世界にいると心まで奪われてしまうので終わりの世界に逃げてきたのだという。
- というかフェアリー・ゴッドマザーはなぜ彼女のことをこれほど詳しく知っているのだろうか…?
- 夢のエキスパートだから、ということなのだろう。この一言で済ませるにはあまりにもすごい気がするが…。
また、現在の彼女は姿を持たない状態なのでフェアリー・ゴッドマザーの魔法でも元の姿に戻すことはできないが、夢を叶える手助けはいずれできるかもしれないと話している。