その他/【大乱闘スマッシュブラザーズ】

Last-modified: 2022-09-21 (水) 14:40:50

任天堂より発売されている対戦アクションゲームのシリーズ。通称「スマブラ」。
 
1作目の『ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』は1999年発売で、「ニンテンドウオールスター」というタイトルの通り任天堂のオールスターキャラクターの出演を最大の特徴としていたが、第3作『大乱闘スマッシュブラザーズX』より任天堂ではない他社からのファイターの参戦が始まり、第4・5作『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』ではその流れが加速し、シリーズを経るごとに会社の枠を超えて新旧ゲームキャラクターが集う一種の祭典と化していった。
シリーズ最新作である2018年発売の第6作『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(以下、スマブラSP)においては実に80種類以上ものキャラクターがファイターとして名を連ねている。
そして、2021年10月5日配信の「【スマブラSP】最後のスペシャル番組」において、「キングダム ハーツ」シリーズよりソラが82人目*1となるファイターとして参戦することが発表された。
『スマブラSP』はシリーズの集大成としてこれまでに参戦した全てのファイターが参戦しているほか、新たに参戦となるファイター、さらにはDLCで追加されるファイターも多数いるのだが、ソラはその中でもDLC第2弾のラストを飾る本作最後の参戦ファイターとなった。


ソラ+ホロウバスティオンステージ セット

スマブラSP追加コンテンツの第11弾。2021年10月19日配信開始。
購入することでソラが使えるようになり、KHシリーズの要素が追加される。
追加コンテンツ第6弾から第11弾を纏めた「ファイターパス Vol.2」に入っている。ソラセット単品での購入も可能。

ファイターとしてのソラ

キャラクターモデルはKHI準拠。ボイスは日本語と英語の2種が実装されている。
『スマブラSP』は1人のファイターに8Pカラーまで設定されているのだが、1PはKHI衣装、2PはKHII衣装、3Pは3D衣装、4PはKHIII衣装となり、キャラクターアートも1~4Pでそれぞれ違うものが制作される豪華な仕様となっている。
5P以降は1~4Pのバリエーションとなり、5PはKHI衣装のタイムレス・リバーver*2、6PはKHII衣装のブレイヴフォームver、7Pは3D衣装のウィズダムフォームver*3、8PはKHIII衣装のアルティメットフォームver。
ソラのモデルが14歳時のKHI準拠のため、成長後のKHIIやKHIIIの服を着ていることについて、スマブラシリーズのディレクターである桜井政博氏は「初代KHのソラが衣装替えしているイメージ」と話している。

  • 髪型や身長は全てKHIのもので統一されている一方、顔つきや頭身バランス、キーブレードの構え方はどちらかというとKHII以降のものに近い。そのため、KHIIやKHIIIの衣装を着ても違和感が無いように仕上がっている。

装備しているキーブレードは全カラー共通でキングダムチェーン
CVは原作と同じく入野自由だが、各ボイスは3Dから流用している模様。


ファイターとしては空中戦を得意とするオールマイティーな性能。
参戦ムービーではオートグライドで登場したり、紹介動画では桜井氏が「『ソラ』だから空中戦が得意」と発言したりと、「ソラ」と「空」を結び付けてソラの特徴としている。

  • ソラ・リク・カイリの幼馴染み三者の名前の並びから「空・陸・海里」を表しているというのが半ば共通の認識となっているものの、KHシリーズ内ではキャラと名前の由来を関連付けるような要素はないため、ソラが「空」と結び付けられることはない。ただ、KHシリーズ自体が他のゲームに比べて空中での技やアクションの自由度が高い為、他のファイターより相対的に空中戦に強いという評価になるのも分からなくはない。
    • KHではソラの地上と空中での性能に明確な差があるわけでないが、作品によっては、地上コンボより空中コンボの方が敵一体を撃破するまでの時間能率が良かったり隙が少なかったり、マスターフォームのように空中戦に特化する状況もあるため、上記の空中での自由度も含め、空中戦に特化したスマブラでの性能が原作(KH)から乖離したキャラ改変というわけでもない。

『スマブラSP』のDLCファイターはそれ独自のシステムを持つような個性の尖ったキャラクターが多いが、ソラはソラらしい個性を持ちつつも癖の少ない性能に仕上げられている。所謂「剣キャラ」と呼ばれる、攻撃判定の発生がやや緩慢な代わりにリーチと攻撃のかち合いに強いタイプに属する。
剣キャラの中でも特に攻撃の発生が遅いが、その分判定勝ちしやすく、さらに一度ワザを引っ掛けるだけでも原作であるKHのようにボタンの連打*4で簡単に3段コンボができお手軽にダメージを稼げる。撃墜もスマッシュ攻撃に上必殺ワザ、下必殺ワザ、各種空中攻撃など豊富。空中をフワリと浮く挙動で2段ジャンプは少し癖があるが、初心者でもスマブラらしい戦いが可能。習熟するとコンボ火力をさらに高めたり、復帰阻止による早期撃墜やコンボバーストといった上級者向けのスキルもあるため、正しく誰が扱っても戦えるハイスタンダードなファイター。
そしてソラの大きな個性として、大きく跳び上がる2段ジャンプや2種の必殺ワザにより復帰力や空中の機動力が非常に高い。画面端で相手をひたすら追い討ちして自分だけ悠々と帰ってくるなど、他のファイターでは難しい芸当も可能。ファイガサンダガブリザガを順に撃つまほうでの牽制や、カウンターも可能な堅実さも持ち味。
原作シリーズを意識したゆっくりめの攻撃速度で技同士の差し合い*5に弱いことや、キャラクターの「性質」として体重が軽く、吹っ飛ばされやすいのが弱点。
キャラクターモデルがKHIなので基礎モーションの多くはKHI仕様だが、使用する技についてはシリーズ中から広く採用されている。
最後の切りふだは、キーブレードから放ったビームに当たった敵を鍵穴に閉じ込め、スマブラマークの扉をキーブレードで封印して爆破する「鍵穴の封印」。


技名が正式に明記されているのは空中下攻撃のハリケーンピリオド・必殺ワザ・最後の切りふだの三種だけだが、前述の通りモーションの多くは過去作の技やアクションと類似したもの、モチーフがあると考えられるものが多数見受けられる。

ステージ

ファイターであるソラと同時に、新ステージとしてホロウバスティオンが登場。
浮島の中央に板が1枚あるシンプルなステージで、逆巻く滝の底から虚ろなる城の周囲を巡回していく。KHIのホロウバスティオンが忠実に再現されており、背景を見るとソラ達で冒険した記憶が蘇ってきそうなほど。
ステージには仕掛けがあり、タイム制なら制限時間が迫る、ストック制なら残りストックがわずかとなるなどして試合終了に近づくと、場所がダイブ・トゥ・ハートに変化し、背景にKHのメインキャラクター7名*6のステンドグラスがランダムで表示される。


ドナルドやグーフィーといったお馴染みのディズニーキャラクターの出演は無く、ダイブ・トゥ・ハート演出の時に表示されるステンドグラスにもディズニーキャラクターは描かれていない。
ディズニー側及びスクエニ側は彼らが登場していない理由について特に言及していないが、任天堂側はスマブラ製作にあたり「原作がゲームではないキャラクターは出さない」というルールを設けており、少なくとも任天堂側にはディズニーキャラクターを出す意思は無かったと考えられる。
一応ディズニーキャラクターの要素が完全にないわけではないが、キングダムチェーンに取り付けられているミッキーマーク程度となっている。
ソラというキャラクターのイメージの一つとしてドナルド・グーフィーのトリオを思い浮かべる人も多いと思うが、上述のスマブラ製作ルールについてディレクターの桜井氏自身が「有名な漫画やアニメ作品のキャラクターの参戦を望む声があるのは把握しているが、スマブラはあくまでゲームのコンテンツであり、ゲーム以外のキャラクターを出す予定はない」と明言しており、これでディズニーキャラクターを出演させていたら「話が違うじゃないか」と非難されていた恐れがあり、致し方ないと言える。
ミッキーマークについても、「ゲーム原作ではないキャラクターは出さない」と明言している任天堂からすれば不要な要素のはずであり、任天堂側のルールに抵触する事なくディズニーサイドに納得してもらえるギリギリのラインだったのかもしれない。

  • メタな話になるが、ゲーム原作のキャラクターと一言で言っても実際のところその種類は極めて膨大であり、特にスマブラは主人公から雑魚敵まで実に幅広い範囲からファイターが選ばれている。
    「ゲームのコンテンツである以上、ゲーム原作ではないキャラクターは出さない」という明確な方針に則って製作しているのは事実なのだろうが、仮にアニメや漫画のキャラクターを一度でも登場させようものならただでさえとんでもない参加可能範囲がさらに広がってしまい手がつけられなくなるという事情ももしかしたらあるのかもしれない。
  • なお、ステンドグラスのディズニーキャラクターは今作のために差し替えられたのではなく、「最初から描かれていないものが使われている」が正しい。これらのステンドグラスは2017年1月に新宿駅で展示されたメモリアルステンドグラスクロックが初出だが、同年10月に開催されたKH15周年コラボカフェで配布されたコースターはこれらのステンドグラスのディズニーキャラクターの部分の差し替え、テラのステンドグラスの追加などがされており、今作で使用されているのはそちら。
    というより、新シリーズの度に過去に使用したステンドグラスからキャラクターをいちいち差し替えるのは明らかに非効率的であり、
    ベースとなるデータを基にそのシリーズに合わせてキャラクターを抜粋するのが普通というものである。
  • 一方で、ソラの参戦が初めて公表された「ソラのつかいかた」の動画内でKHシリーズの原作の映像が使われた際には、ドナルドやグーフィー、そしてミッキーをはじめとしたディズニーキャラクターの面々もガッツリ映し出されていた。彼らはスマブラSP内には直接登場しないものの、こうして紹介動画の中に登場するだけでもなかなかの異例と言ってもよいだろう。
  • キャラそのものは出てこないが、ファンなら分かるという程度のディズニー要素としてそれぞれミッキー、グーフィー、ドナルドと関わりの深いタイムレス・リバー、ブレイヴフォーム、ウィズダムフォームが衣装バリエーションとして実装されている。

楽曲

ステージに合わせて収録される楽曲は9曲で、KHIのホロウバスティオンにマッチすることを意識した選曲がされている。9曲のいずれも原曲でありアレンジ版ではないが、対戦後のソラの勝利シーンで流れるファンファーレのみ、本作のために下村陽子氏が書き下ろした「Hand in Hand」のアレンジとなっている。
また、Switch内にMoMのプレイデータがあると、「Dearly Beloved -Swing Version-」が追加されるボーナス要素がある。


採用楽曲は以下の通り。
多くはKH1.5収録のHD版KHFMの音源が使用されているが、「Fragments of Sorrow」はKH2.5収録のHD版KHIIFM、「Destati」はオリジナル版KHIが出典となっている。
また、各ディズニーワールドに関わりがある楽曲は選出できなかったと明かされている。

スピリット

ファイタースピリット

ファイターであるソラのスピリット。
カラーがバリエーション豊かなため、スピリットの種類も豊富となっている。

  • ソラ
  • ソラ(キングダム ハーツII)
  • ソラ(キングダム ハーツ ドリーム ドロップ ディスタンス)
  • ソラ(キングダム ハーツIII)
  • ソラ(タイムレス・リバー)

ダウンロード特典

ダウンロード特典の特別なスピリッツボードで入手できるスピリット。
各スピリットごとにイベント戦のようなものが組まれており、勝利すると入手できる。
イベント戦の内容はそれぞれのキャラクターのイメージや特定のシーンを、既存のファイターとステージやルールなどでそれっぽく表現したもの。シオンであれば、時計台のようなランドマークのある街(ドルピックタウン)で3人組の黒いコート(ルフレ)と戦うといった内容。

なお、アクアとアクセルのみ名前の後に「(キングダム ハーツ)」という表記があるのは、別シリーズのスピリットに同名のキャラクターがいるためである(前者は「ファイアーエムブレム」シリーズ、後者は「ロックマン」シリーズ)。
この人選が故にスピリットボードの画面では同じ顔の人物が2組も並んでいる。ロクサスとヴェントゥスはどちらも普段着の画像であり、まるで間違い探し。また、対戦相手(というよりはスピリットとなっているものに扮したキャラ)は剣使い繋がりでファイアーエムブレムシリーズのキャラが担当しているものが多い。

その他

  • KHシリーズ出典であることを示すシンボルはソラが身に着けているペンダントの王冠。
  • 試合開始前の登場アクションは、画面奥からグライドで飛んできてポーズを決めてから着地する。
  • 上アピールでは演出としてストプガエアロガケアルガを使用する。ただし、あくまでアピールとしての演出のみに留まっているため、これらの魔法の効果が発動されるということは一切ない。
    • こちらもセリフは3Dのボイスからの流用の為、KHI等とは違いストプガは「止まれ!」ではなく「時よ!」、エアロガは「守りよ」ではなく「風よ!」というセリフを発する。
  • ルールを体力制にし、最後の一撃をソラが決めると、原作シリーズを意識したスローモーション+ホワイトアウトの特殊演出が発生する。
  • 各ファイターごとに異なるコンセプトが設定されている1Pモード「勝ちあがり乱闘」のソラのルートは「闇を晴らす光」。闇の力や魔法を使うファイターや、シャドウに見立てたMr.ゲーム&ウォッチなどと戦い、ボス戦以外は体力制となる。ボスはマスターハンド&クレイジーハンド。
  • ステージ「特設リング」でソラを使用した際、スクリーンに表示される二つ名は「キーブレードに選ばれし者」。
  • FF7より同作に参戦しているクラウドセフィロスとはKHII以来の共演となる(データ・ソラとの共演も含めればクラウドはcoded以来)。しかし、厳密に言うとKHシリーズに登場するこの二人は原作FF7とは設定が異なる別人であるため、原作準拠の二人とは実質初共演と言える。
  • カービィがソラをコピーするとソラと同じツンツン頭になり、通常必殺ワザであるまほうを使えるようになる。他のファイターであればカービィは武器までそっくりコピーして使用できるが、「キーブレードを使えるのはキーブレード使いだけ」という理由から、ソラをコピーしたカービィの手元にはキーブレード型の光が出現するのみでキーブレードそのものはコピーできない。
    • キーブレードがコピーできないのなら木剣で代用するという手もあったと思われるが(木剣でも魔法は問題なく使用できるため)。
    • そして、舌足らずながらソラの掛け声を真似するカービィが何とも可愛らしい。
    • 実のところ、ロクサスやシオン等キーブレードのコピー的なものを使ったり共有しているキャラはいるためキーブレードを使用してもそこまでおかしくはなかったと思われるが…。
      物理的に存在する武器と自らの心に起因するキーブレードとの違いが表れているのだろうか。
      • さらに言えば、スマブラには「選ばれし者のみが使える伝説の武器」を使うキャラがソラの他にも幾名参戦しており、そうした武器もカービィはそのままの形で使っているのだが…。キーブレードだけが特別仕様になったのは、ディズニー側からNGを出された、任天堂が自主的に配慮した、等の大人の事情があると噂されているが…真相は闇の中である。
        もしかするとキーブレード使いとしての素質はあるがまだ覚醒していないという意味で、アクセルのようにいずれいきなり取り出せるようになる状態に留めている…のかもしれない。
  • 上述した通りディズニーキャラクターは登場できなかったが、犬(猟犬)と鳥(鴨)のコンビであるダックハントをチーム戦等でソラと同時に使えばお馴染みのトリオを擬似的に再現できるかもしれない。まぁ、鳥と犬という条件さえ満たせればいいのであればファルコやしずえさんでも別段構わないのだが…。

参戦ムービー

最後のムービーとだけあり、スマブラSPの初報PVとリンクした演出がされている。
タイトルは「最後のカギ」。


初報PVに登場した燃え盛るスマブラマークを見つめるファイターたち。
しかしスマブラマークの炎は消え果て、ファイターたちはみな物言わぬフィギュアとなってしまった。
ただ一人、僅かに残った篝火のような炎によって目を覚ましたマリオ。
マリオはおそるおそる炎に歩み寄り(この瞬間、彼の立っていたスタンドが光になって消える)、炎の傍まで来ると意を決したように拳を握り、その炎の中にある「何か」を掴んで投げ放った。
マリオが投げた「何か」は炎を纏いながら回転、空中で静止しその姿を現す。それはキーブレードであった。キーチェーンのミッキーシェイプがキラリと光る。

  • ちなみに、このムービーでのミッキーシェイプは平たいプレートになっている。

キーブレードから暗闇に向けて光が放たれ、大きな鍵穴が現れる。その鍵穴から溢れる眩い光によってファイターたちは(心が宿ったかのように)元に戻り、鍵穴を見上げる。
そして鍵穴から現れた最後のファイター、ソラ。ソラは無邪気にファイターたちの周りを飛び回り、着地してキーブレードをキャッチして笑顔で言った。
「お待たせ!」
 
スマブラのゲーム中の紹介映像が流された後、再びムービーへ。
再度燃え盛るスマブラマーク。多数のファイターたちが見守る中、マリオとソラは固く握手を交わす。
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL × KINGDOM HEARTSのロゴが表示されてムービーは終了となる。


上記のとおり、マリオが燃え盛るキングダムチェーンを掴み取り、投げ放ったキングダムチェーンによって鍵穴が出現するという演出がされている。
これによりマリオがキーブレード使いの素質があるのではという説も出たが、キーブレード使いのようにキーブレードを持って鍵穴を出現させたわけではないので、マリオがキーブレードを使ったというより、作中たまにあるキーブレードが自動で動いたパターンと思われる。

  • 実際に握っていた時間もKHIIでジャック・スパロウがソラから渡されたキーブレードを握っていた時間より短いくらいなので、KHの設定に配慮した、キーブレード使いでない人(グーフィーがジャックにキーブレード使いの素質を感じているが)が持てる範囲内での演出だろう。
  • 話がズレるが、スーパーマリオワールド及びスーパーマリオUSAという作品でマリオが大きな鍵を持って鍵穴の付いた扉を開けるというギミックがある。USAに至っては鍵を取得した瞬間に敵が襲いかかってくるというギミックもあり、まるで本能的にキーブレード使いを狙ってくるハートレスの様。マリオの掴み投げにはこの辺りの作品のオマージュが入っている可能性も考えられる。
  • 桜井ディレクターの最初の案では、マリオ専用のキーブレードを用意し、マリオがキーブレードを振るって鍵穴が出現するという演出が考えられていたが、原作シリーズの設定を考慮してそれは取りやめとなり、現在のものになったという。もしそれが実現していたら間違いなくマリオもキーブレード使いだと言えただろう。

スマブラのファイターは全員フィギュアという設定があるが、参戦ムービーでのソラは鍵穴から登場しているため、KH本編よりスマブラの世界(KHでいうとワールド)にやってきているのではないか、という説も出た。
実際、参戦する直前ではファイター達がフィギュアの状態だった演出も相まって、KH本編時空のソラがやってきたように思える。多少強引だがKHIIIのDLCシナリオ直後からここに至るのはというのはそれ程辻褄が合わない訳でもなく、容姿がKHI時代なのも秩序の魔法によってこの姿になったと考えれば多少説明がつく(KHI及びKHIIでは人魚、KHIIではライオンの姿になるなど衣装以外の身体での変化もあるため)。
しかし、同時に最大8人ものソラが入り乱れる光景を見るにソラ本人であるという説明がつきづらく、やはりスマブラSPにおけるソラも同じく本人ではなくファイターであると捉える方が自然だろう。

  • KHIIIのプレイヤーからは「姿を消したソラがスマブラの世界に辿り着いた」「シブヤからキョウトやカンダに行き着いた*7」などともネタにされることになった。

スマブラSPのDLCファイターの多くは参戦ムービーで参戦の招待状を受け取って参戦しており、ソラの元に招待状が届いていないことを根拠とする意見もあった。
しかしこれも、招待状を受け取った描写がないキャラには他にセフィロスなどもおり、そのセフィロスもソラの参戦ムービー中でフィギュアとなっているのが確認できる。


スマブラシリーズにおける任天堂以外の他社作品のキャラクターの参戦はシリーズ三作品目の『大乱闘スマッシュブラザーズX』が初。2006年のE3での参戦ムービーで『メタルギアソリッド』シリーズの主人公であるスネークが、「待たせたな!」と彼のお決まりの台詞と共に初めての他社キャラクターとして参戦を発表した。
そして、今作品の最終追加キャラであるソラが参戦ムービーで降り立った際には「お待たせ!」と放っている。今作がスマブラシリーズの最終作品と決まったわけではないが、他社作品同士の似たニュアンスの台詞で開幕と閉幕を告げるのは何とも言えない心に響くものがある。

また、参戦ムービーの最後の方の荒野ステージ(正しくはすれちがい伝説ステージ)でのセフィロスとの戦いはおそらく、KHIIFMから追加された裏ボス留まりし思念との戦いを再現したものだと思われる。ちなみにセフィロスはKHIIの裏ボスを務めており、留まりし思念とは裏ボス同士という繋がりがあったりする。

参戦の背景

もとより、ソラはスマブラに参戦を望むユーザーの声が非常に多いキャラクターの一人であった。
桜井氏が明かしたところによると、参戦から遡ること6年前、第4・5作『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』が発売された頃に公式サイトで行った参戦希望キャラクターのアンケートで1位だったのがソラであり、最もスマブラ参戦が望まれているキャラクターであることは桜井氏にも届いていた。しかしながら、投票結果を公表すると各企業に対して過激な行動を取るユーザーが現れかねないことを危惧し、結果は伏せられることとなった。
また、2020年1月頃にゲーム情報サイト「インサイド」にて行われた『スマブラSP』への参戦要望アンケートでは、他のキャラクターが2~3票の僅差で順位を争う者もいる中、2位と200票近く差をつけた圧倒的支持率で堂々の1位を獲得していた。
 
実際、ソラはスマブラとは非常に相性が良い。
対戦アクションゲーム出演に相応しい多彩なアクションとキーブレードという独特な武器による個性的なビジュアルに、衣装も(フォームチェンジを含めて)豊富なバリエーションを持ち、全年齢向け作品の出身であり表現の規制に引っかかる心配もない。
任天堂のキャラではないため他社からのゲスト扱いになるものの、その場合に望ましいとされる条件「世界的に有名なキャラクターである」「任天堂ハードに作品を出している」ことも双方満たしている。

  • 他社からの参戦ファイターが増えるごとに後者の条件はほぼ形骸化しており、任天堂とほとんど無関係の作品からもゲストがいる。

しかし、ソラはスクエニではなくディズニーキャラクターであり、版権もディズニーが所有している。
これがいかにソラのスマブラへの参戦を困難としているかは事情に詳しくないユーザーであっても想像に難くなく、版権が最大の壁となって「参戦できそうだけど参戦できそうにない」「参戦を願っているが叶いそうもない」と考えるファンが多かった。半ば共通認識になっていたと言ってもいいだろう。
先述の通りスマブラには原作がゲーム以外のキャラクターは出演出来ないため、「童話原作やオリジナルアニメーションを出自とするキャラクターを多く擁するディズニーにとって、王様を始めとしたディズニーの代名詞とも言えるキャラクター達をほとんど出させてもらえないルールに合意するとは思えない」と目するユーザーも少なくなかった。
だからこそ参戦の衝撃は凄まじいものがあり、「『スマブラSP』という世界規模のお祭りのラストを飾る参戦ファイター」という途方もなく高い期待のハードルをいとも容易く飛び越えて世界中のプレイヤーが歓喜し、参戦発表後の各国のTwitterのトレンドはKHに関連するワードが席巻、日本でも「ソラ参戦」がYahoo!のトップページに載るほどの大ニュースとなった。中には嬉しさのあまりに号泣してしまった人も少なくない。
桜井氏はソラ参戦の発表にあたり、「ソラ参戦のハードルは高く、他のファイターが一人増えるのとは意味合いが異なる」とした上で、「いろいろな協力を得て参戦に至った」と多くは語らなかったが、実現に至るまでにいかほどの苦労があったかは計り知れない。それを踏まえた上で桜井氏がソラを「最後に相応しいファイター」と表現したことは決して誇張ではないと多くのファンが感じたことだろう。
上記にもあるソラ参戦ムービーの最後のカットで、スマブラマークをバックにそうそうたるファイター達が見守る中、マリオとソラが固く握手を交わした光景は、まさにゲームの歴史が動いた瞬間であった。

  • KHIの項目にも記述があるように、元々KHは野村ディレクターが『マリオ64』に衝撃を受け、自分も3Dのゲームを作りたいと思ったが周囲から「マリオに対抗するにはディズニーレベルのブランド力が必要」と言われたことが原点にある。そこから約20年の時を経て、ディズニーの力を借りて『マリオ64』を目指したKHシリーズはビッグタイトルに成長し、ついにスマブラの世界でマリオとソラの共演が実現した。これを踏まえて参戦ムービーを見ると、この握手に込められた意味がまた違って見えてくるのではないだろうか。
    • スマブラにゲーム原作ではないキャラクターが登場できない事は何度も記載した通りだが、実際のところディズニー側がそれをどのように受け止めているのかは確かに気になるところ。
      ディズニー側が「ソラは出していいけどディズニーキャラは出させない」という趣向だったのであればある意味任天堂側と合意の上での不参戦という事になるが、もし「ソラを出すならディズニーキャラクターも出して欲しい」という思惑があったのだとしたら、あくまで仮の話ではあるが「ディズニーキャラを差し置いてソラだけが出演する」という状況がどれだけ異例ですごい事なのか、改めて思い知らされるというものだろう。

何気にこの参戦により、ディズニーキャラクターの「同じキャラクターが二人同時に画面に映ってはいけない」という制約をクリアしたことにもなる。これまでのKHシリーズにおいても、Daysのミッションモードで同じキャラクターの選択ができなかったり、KHIIIRMのデータグリーティングで同じキャラクターを複数配置することができなかったりと、上記の制約がKHオリジナルキャラクターも例外ではない節が見受けられた。
しかしこのスマブラSPにおいては、しっかりソラ同士のミラーマッチが見られるほか、複数のソラがチームを組んで味方同士となったり、はたまた最大8人のソラが一つの画面を入り乱れる光景まで見られてしまう。

  • 余談だが同じような背景に同社の「ドラゴンクエスト」シリーズの勇者がおり、桜井氏によると彼、及び彼らも勇者同士の乱闘というものは御法度だったそうだが、特別に許可をもらったらしい。

週刊ファミ通にて桜井氏のコラムが掲載されていたが、2021年10月21日発売のファミ通に掲載された最終回直前回にてソラの参戦秘話が明かされている。
曰く、とあるアワード会場にて偶然ディズニーの担当者と挨拶を交わす機会があり、そこでソラの参戦が望まれていると話したところ、当社としても参戦できたらとてもよいと思っていると返答されたという。
とはいえ当然ながら当事者間で決められるような話ではない為、ディズニー・スクエニ・任天堂の三者間で慎重に議論を重ねた結果参戦が決定したとのことである。

  • ちなみにソラはDLC追加ファイター第2弾の6人目(通算11人目)として参戦しているわけだが、当初の予定ではDLC第2弾も第1弾同様追加ファイターは5人だったとの事。
    これは開発や参戦交渉の都合で早目に追加ファイターを決定する必要があった為であり、遅れてソラが参戦出来る見込みとなった為「これは無理をしてでも進めるべきだろう」という判断の元、力技で1枠増やしたと語っている。
    追加ファイター第1弾の5人目が発表されてすぐに新たに6人のファイターが追加される事が発表されたが、その時点ですでにソラの参戦は決まっていたものと思われる。
  • 実際、その追加ファイター第1弾の5人目について桜井氏が直々に解説した「ベレト/ベレスのつかいかた」の動画(2020年1月公開)の中で、追加ファイター第2弾について言及した際には「内訳は既に決まっている」と発言していた。
    動画の撮影自体は2019年に行われている事を踏まえると、どんなに遅く見積もっても2019年内にはソラの参戦は決定していたものと推測される。

*1 対戦中に別のキャラに交代/変身できるファイターを別個にカウントし、既存ファイターに調整を加えたキャラクターである「ダッシュファイター」をカウントしない、公式のナンバリング。ダッシュファイターを含めた全ファイターでは89人目。
*2 タイムレス・リバーの登場作品はKHIIだが、衣装はKHIをモチーフとしているため、KHI衣装のバリエーション扱いとなっている。
*3 ウィズダムフォームはKHIIで登場するフォームだが、この7Pカラーは3Dの衣装をウィズダムフォーム風のカラーリングにした本作オリジナルの衣装となっている。
*4 長押しでも可。
*5 大雑把に言うと対戦相手と行なう攻撃のやりとりの総称。ファイター自身の機動力が高い、攻撃判定の発生が早く隙の少ないワザを持つ、等が差し合いに有利とされる。
*6 ソラ、リク、ロクサス、シオン、テラ、ヴェントゥス、アクア。ソラは試合中のファイターにソラがいないときのみ表示される。
*7 任天堂の本社は京都に所在している。東京の千代田区神田にも支社が所在。