その他/【大乱闘スマッシュブラザーズ】

Last-modified: 2021-11-26 (金) 08:39:31

任天堂より発売されている対戦アクションゲームのシリーズ。通称「スマブラ」。
 
初代作は1999年発売で、「ニンテンドウオールスター」というタイトルの通り任天堂のオールスターキャラクターの出演を最大の特徴としていたが、第3作『X』より任天堂ではない他社からのファイターの参戦が始まり、第4・5作『for 3DS/WiiU』ではその流れが加速し、シリーズを経るごとに会社の枠を超えて新旧ゲームキャラクターが集う一種の祭典と化していった。
シリーズ最新作である2018年発売の第6作『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』においては実に80種類以上ものキャラクターがファイターとして名を連ねている。
そして、2021年10月5日配信の「【スマブラSP】最後のスペシャル番組」において、「キングダム ハーツ」シリーズよりソラが82人目*1となるファイターとして参戦することが発表された。
『SP』はシリーズの集大成としてこれまでに参戦した全てのファイターが参戦しているほか、新たに参戦となるファイター、さらにはDLCで追加されるファイターも多数いるのだが、ソラはその中でもDLC第2弾のラストを飾る本作最後の参戦ファイターとなった。


ソラ+ホロウバスティオンステージ セット

スマブラSP追加コンテンツの第11弾。2021年10月19日配信開始。
購入することでソラが使えるようになり、KHシリーズの要素が追加される。
追加コンテンツ第6弾から第11弾を纏めた「ファイターパス Vol.2」に入っている。ソラセット単品での購入も可能。

ファイターとしてのソラ

キャラクターモデルはKHI準拠。ボイスは日本語と英語の2種が実装されている。
『SP』は1人のファイターに8Pカラーまで設定されているのだが、1PはKHI衣装、2PはKHII衣装、3Pは3D衣装、4PはKHIII衣装となり、キャラクターアートも1~4Pでそれぞれ違うものが制作される豪華な仕様となっている。5P以降は1~4Pのバリエーションとなり、5PはKHI衣装のタイムレス・リバーver*2、6PはKHII衣装のブレイヴフォームver、7Pは3D衣装のウィズダムフォームver*3、8PはKHIII衣装のアルティメットフォームver。
ソラのモデルが14歳時のKHI準拠のため、成長後のKHIIやKHIIIの服を着ていることについて、スマブラシリーズのディレクターである桜井政博氏は「初代KHのソラが衣装替えしているイメージ」と話している。

  • 髪型は全てKHIのもので統一されている一方、頭身やキーブレードの構え方はどちらかというとKHII以降のものに近い。そのため、KHIIやKHIIIの衣装を着ても違和感が無いように仕上がっている。

装備しているキーブレードは全カラー共通でキングダムチェーン
CVは原作と同じく入野自由だが、各ボイスは3Dから流用している模様。


ファイターとしては空中戦を得意とするオールマイティーな性能。

  • 参戦ムービーではオートグライドで登場したり、紹介動画では桜井氏が「『ソラ』だから空中戦が得意」と発言したりと、「ソラ」と「空」を結び付けてソラの特徴としたようだが、KHシリーズではソラが特に空中戦が得意だったり、名前から「空」に関連性づけられるような演出はないので、ちょっと違和感。
    • とはいえ、他のゲームが地上戦メインなのに比べるとKHシリーズは空中戦の自由度が高い為、他のファイターより相対的に空中戦に強いという評価になるのも分からなくはない。
      • さらに作品によっては、地上コンボより空中コンボの方が敵一体を撃破するまでの時間能率が良かったり隙が少なかったりする(マスターフォーム等)ため、このようなキャラ性能にするのはキャラ改悪などとはならずにバランスが成り立っていると言えるだろう。

『SP』のDLCファイターはそれ独自のシステムを持つような個性の尖ったキャラクターが多いが、ソラはソラらしい個性を持ちつつも癖の少ない性能に仕上げられている。
空中をフワリと浮く挙動で、原作であるKHのようにボタンの連打(長押しでも可)で簡単に3段コンボができ、2種の必殺ワザで復帰力や空中の機動力が非常に高い。ファイガサンダガブリザガを順に撃つまほうでの牽制や、カウンターも可能な堅実さ。原作シリーズを意識したゆっくりめの攻撃速度で技同士の差し合いに弱いことや、キャラクターの「性質」として体重が軽く、吹っ飛ばされやすいのが弱点。
キャラクターモデルがKHIなので基礎モーションの多くはKHI仕様だが、使用する技についてはシリーズ中から広く採用されている。
最後の切りふだは、キーブレードから放ったビームに当たった敵を鍵穴に閉じ込め、スマブラマークの扉をキーブレードで封印して爆破する「鍵穴の封印」。


技名が正式に明記されているのは空中下攻撃のハリケーンピリオド・必殺ワザ・最後の切りふだの三種だけだが、前述の通りモーションの多くは過去作の技やアクションと類似したもの、モチーフがあると考えられるものが多数見受けられる。

ステージ

ファイターであるソラと同時に、新ステージとしてホロウバスティオンが登場。
浮島の中央に板が1枚あるシンプルなステージで、逆巻く滝の底から虚ろなる城の周囲を巡回していく。KHIのホロウバスティオンが忠実に再現されており、背景を見るとソラ達で冒険した記憶が蘇ってきそうなほど。
ステージには仕掛けがあり、タイム制なら制限時間が迫る、ストック制なら残りストックがわずかとなるなどして試合終了に近づくと、場所がダイブ・トゥ・ハートに変化し、背景にKHのメインキャラクター7名*4のステンドグラスがランダムで表示される。


ドナルドやグーフィーといったお馴染みのディズニーキャラクターの出演は無く、ダイブ・トゥ・ハート演出の時に表示されるステンドグラスにもディズニーキャラクターは描かれていない。
ディズニー側が使用許可を出さなかったと考える事も出来るが、任天堂側はスマブラ製作にあたり「原作がゲームではないキャラクターは出さない」というルールを設けており、許可を出す出さない以前にそもそも出演出来なかったと考えられる。
一応ディズニーキャラクターの要素が完全にないわけではないが、キングダムチェーンに取り付けられているミッキーマーク程度となっている。
ソラというキャラクターのイメージの一つとしてドナルド・グーフィーのトリオを思い浮かべる人も多いと思うが、上述のスマブラ製作ルールについてディレクターの桜井氏自身が「有名な漫画やアニメ作品のキャラクターの参戦を望む声があるのは把握しているが、スマブラはあくまでゲームのコンテンツであり、ゲーム以外のキャラクターを出す予定はない」と明言しており、これでディズニーキャラクターを出演させていたら「話が違うじゃないか」と非難されていた恐れがあり、致し方ないと言える。

  • なお、ステンドグラスのディズニーキャラクターは今作のために差し替えられたのではなく、「最初から描かれていないものが使われている」が正しい。これらのステンドグラスは2017年1月に新宿駅で展示されたメモリアルステンドグラスクロックが初出だが、同年10月に開催されたKH15周年コラボカフェで配布されたコースターはこれらのステンドグラスのディズニーキャラクターの部分の差し替え、テラのステンドグラスの追加などがされており、今作で使用されているのはそちら。
  • 一方で、ソラの参戦が初めて公表された「ソラのつかいかた」の動画内でKHシリーズの原作の映像が使われた際には、ドナルドやグーフィー、そしてミッキーをはじめとしたディズニーキャラクターの面々もガッツリ映し出されていた。彼らはスマブラSP内には直接登場しないものの、こうして紹介動画の中に登場するだけでもなかなかの異例と言ってもよいだろう。
  • キャラそのものは出てこないが、ファンなら分かるという程度のディズニー要素としてそれぞれミッキー、グーフィー、ドナルドと関わりの深いタイムレス・リバー、ブレイヴフォーム、ウィズダムフォームが衣装バリエーションとして実装されている。

楽曲

ステージに合わせて収録される楽曲は9曲で、KHIのホロウバスティオンにマッチすることを意識した選曲がされている。9曲のいずれも原曲でありアレンジ版ではないが、対戦後のソラの勝利シーンで流れるファンファーレのみ、本作のために下村陽子氏が書き下ろした「Hand in Hand」のアレンジとなっている。
また、Switch内にMoMのプレイデータがあると、「Dearly Beloved -Swing Version-」が追加されるボーナス要素がある。


採用楽曲は以下の通り。
多くはKH1.5収録のHD版KHFMの音源が使用されているが、「Fragments of Sorrow」はKH2.5収録のHD版KHIIFM、「Destati」はオリジナル版KHIが出典となっている。
また、各ディズニーワールドに関わりがある楽曲は選出できなかったと明かされている。

スピリット

ファイタースピリット

ファイターであるソラのスピリット。
カラーがバリエーション豊かなため、スピリットの種類も豊富となっている。

  • ソラ
  • ソラ(キングダム ハーツII)
  • ソラ(キングダム ハーツ ドリーム ドロップ ディスタンス)
  • ソラ(キングダム ハーツIII)
  • ソラ(タイムレス・リバー)

ダウンロード特典

ダウンロード特典の特別なスピリッツボードで入手できるスピリット。
各スピリットごとにイベント戦のようなものが組まれており、勝利すると入手できる。
イベント戦の内容はそれぞれのキャラクターのイメージや特定のシーンを、既存のファイターとステージやルールなどでそれっぽく表現したもの。シオンであれば、時計台のようなランドマークのある街(ドルピックタウン)で3人組の黒いコート(ルフレ)と戦うといった内容。

なお、アクアとアクセルのみ名前の後に「(キングダム ハーツ)」という表記があるのは、別シリーズのスピリットに同名のキャラクターがいるためである(前者は「ファイアーエムブレム」シリーズ、後者は「ロックマン」シリーズ)。

この人選が故にスピリットボードの画面では同じ顔の人物が2組も並んでいる。ロクサスとヴェントゥスはどちらも普段着の画像であり、まるで間違い探し。また、対戦相手(というよりはスピリットとなっているものに扮したキャラ)は剣使い繋がりでファイアーエムブレムシリーズのキャラが担当しているものが多い。

その他

  • KHシリーズ出典であることを示すシンボルはソラが身に着けているペンダントの王冠。
  • 試合開始前の登場アクションは、画面奥からグライドで飛んできてポーズを決めてから着地する。
  • 上アピールでは演出としてストプガエアロガケアルガを使用する。ただし、あくまでアピールとしての演出のみに留まっているため、これらの魔法の効果が発動されるということは一切ない。
  • ルールを体力制にし、最後の一撃をソラが決めると、原作シリーズを意識したスローモーション+ホワイトアウトの特殊演出が発生する。
  • 各ファイターごとに異なるコンセプトが設定されている1Pモード「勝ちあがり乱闘」のソラのルートは「闇を晴らす光」。闇の力や魔法を使うファイターや、シャドウに見立てたMr.ゲーム&ウォッチなどと戦い、ボス戦以外は体力制となる。ボスはマスターハンド&クレイジーハンド。
  • ステージ「特設リング」でソラを使用した際、スクリーンに表示される二つ名は「キーブレードに選ばれし者」。
  • FF7より同作に参戦しているクラウドセフィロスとはKHII以来の共演となる(データ・ソラとの共演も含めればクラウドはcoded以来)。しかし、厳密に言うとKHシリーズに登場するこの二人は原作FF7とは設定が異なる別人であるため、原作準拠の二人とは実質初共演と言える。
  • カービィがソラをコピーするとソラと同じツンツン頭になり、通常必殺ワザであるまほうを使えるようになる。他のファイターであればカービィは武器までそっくりコピーして使用できるが、「キーブレードを使えるのはキーブレード使いだけ」という理由から、ソラをコピーしたカービィの手元にはキーブレード型の光が出現するのみでキーブレードそのものはコピーできない。
    • そして、舌足らずながらソラの掛け声を真似するカービィが何とも可愛らしい。
  • スマブラシリーズに於ける任天堂以外の他社作品のキャラクターの参戦はシリーズ三作品目の『大乱闘スマッシュブラザーズX』が初。そこから2006年のE3での参戦ムービーで『メタルギアソリッド』シリーズの主人公であるスネークが、「待たせたな!」と彼のお決まりの台詞と共に初めての他社参戦が決定した。また、今作品の最終追加キャラであるソラが参戦ムービーで降り立った際には「お待たせ!」と放っている。スマブラSPが最終作品と決まったわけではないが、他社作品同士の似たニュアンスの台詞で開幕と閉幕を告げるのは何とも言えない心に響くものがある。
  • 参戦PV最後の方の荒野ステージ(ただしくはすれちがい伝説ステージ)でのセフィロスとの戦いはおそらく、KHIIFMから追加された裏ボス留まりし思念との戦いを再現したものだと思われる。ちなみにセフィロスはKHIIの裏ボスを務めており、留まりし思念とは裏ボス同士という繋がりがあったりする。
  • ソラの参戦ムービーは炎の中から現れたキングダムチェーンが出現させた鍵穴からソラが登場するというものだが、キングダムチェーンが登場する際、なんとマリオが燃え盛るキングダムチェーンを掴み取り、投げ放つという演出が成された。
    本来キーブレードはキーブレードに認められた、或いは継承した者しか使えない筈だが、マリオもキーブレード使いの素質があるのだろうか。
    • 実際に握っていた時間はKHIIでジャック・スパロウがソラから渡されたキーブレードを握っていた時間より短いくらいなので、KHの設定に配慮した、キーブレード使いでない人(グーフィーがジャックにキーブレード使いの素質を感じているが)が持てる範囲内での演出だと思うが。
      • 鍵穴が開いたのも、キーブレード使いがキーブレードを投げで鍵穴をあける、などという事はないので、マリオがキーブレードを使ったというより、作中たまにあるキーブレードが自動で動いたパターンと思われる。
    • ちなみに、このムービーでのキングダムチェーンのキーチェーンは平たいプレートになっている。
    • 話がズレるが、スーパーマリオワールド及びスーパーマリオUSAという作品でマリオが大きな鍵を持って鍵穴の付いた扉を開けるというギミックがある。USAに至っては鍵を取得した瞬間に敵が襲いかかってくるというギミックもあり、まるで本能的にキーブレード使いを狙ってくるハートレスの様。マリオの掴み投げにはこの辺りの作品のオマージュが入っている可能性も考えられる。
  • KHIIIのプレイヤーからは「姿を消したソラがスマブラの世界に辿り着いた」「シブヤからキョウトやカンダに行き着いた*5」などとネタにされることになった。
  • 上述した通りディズニーキャラクターは登場できなかったが、犬(猟犬)と鳥(鴨)のコンビであるダックハントをチーム戦等でソラと同時に使えばお馴染みのトリオを擬似的に再現できるかもしれない。まぁ、鳥と犬という条件さえ満たせればいいのであればファルコやしずえさんでも別段構わないのだが…。
  • スマブラの世界のファイターは全員フィギュアという設定がある。しかし、参戦ムービーよりソラは鍵穴を開けて、別の世界よりスマブラの世界(KHでいうとワールド)にやってきている。
    • なんでも本編に組み込むKHでは、「スマブラ」というワールドにソラが訪れたともなりかねない。
    • 実際参戦する直前ではファイター達がフィギュアの状態だった演出も相まって、KH本編時空のソラがやってきたように思える。多少強引だがKHIIIのDLCシナリオ直後からここに至るのはというのはそれ程辻褄が合わない訳でもなく、容姿がKHI時代なのも秩序の魔法によってこの姿になったと考えれば多少説明がつく(KHI及びKHIIでは人魚、KHIIではライオンの姿になるなど衣装以外の身体での変化もあるため)。しかし、複数人同時にソラが入り乱れる光景を見るにやはりスマブラSPにおけるソラも同じく本人ではなくファイターであると捉える方が極自然的だろう。

参戦の背景

もとより、ソラはスマブラに参戦を望むユーザーの声が非常に多いキャラクターの一人であった。
桜井氏が明かしたところによると、参戦から遡ること6年前、『for 3DS/WiiU』の頃に公式サイトで行った参戦希望キャラクターのアンケートで1位だったのがソラであり、最もスマブラ参戦が望まれているキャラクターであることは桜井氏にも届いていた。しかしながら、投票結果を公表すると各企業に対して過激な行動を取るユーザーが現れかねないことを危惧し、結果は伏せられることとなった。
また、2020年1月頃にゲーム情報サイト「インサイド」にて行われた『SP』への参戦要望アンケートでは、他のキャラクターが2~3票の僅差で順位を争う者もいる中、2位と200票近く差をつけた圧倒的支持率で堂々の1位を獲得していた。
 
実際、ソラはスマブラとは非常に相性が良い。
対戦アクションゲーム出演に相応しい多彩なアクションとキーブレードという独特な武器による個性的なビジュアルに、衣装も(フォームチェンジを含めて)豊富なバリエーションを持ち、全年齢向け作品の出身であり表現の規制に引っかかる心配もない。
任天堂のキャラではないため他社からのゲスト扱いになるものの、その場合に望ましいとされる条件「世界的に有名なキャラクターである」「任天堂ハードに作品を出している」ことも双方満たしている。

  • 他社からの参戦ファイターが増えるごとに後者の条件はほぼ不要となっており、任天堂とほとんど無関係の作品からもゲストがいる。

しかし、ソラはスクエニではなくディズニーキャラクターであり、版権もディズニーが所有している。
これがいかにソラのスマブラへの参戦を困難としているかは事情に詳しくないユーザーであっても想像に難くなく、版権が最大の壁となって「参戦できそうだけど参戦できそうにない」「参戦を願っているが叶いそうもない」と考えるファンが多かった。半ば共通認識になっていたと言ってもいいだろう。
先述の通りスマブラには原作がゲーム以外のキャラクターは出演出来ないため、「童話原作やオリジナルアニメーションを出自とするキャラクターを多く擁するディズニーにとって、王様を始めとしたディズニーの代名詞とも言えるキャラクター達をほとんど出させてもらえないルールに合意するとは思えない」と目するユーザーも少なくなかった。
だからこそ参戦の衝撃は凄まじいものがあり、「『スマブラSP』という世界規模のお祭りのラストを飾る参戦ファイター」という途方もなく高い期待のハードルをいとも容易く飛び越えて世界中のプレイヤーが歓喜し、参戦発表後の各国のTwitterのトレンドはKHに関連するワードが席巻、日本でも「ソラ参戦」がYahoo!のトップページに載るほどの大ニュースとなった。中には嬉しさのあまりに号泣してしまった人も少なくない。
桜井氏はソラ参戦の発表にあたり、「ソラ参戦のハードルは高く、他のファイターが一人増えるのとは意味合いが異なる」とした上で、「いろいろな協力を得て参戦に至った」と多くは語らなかったが、実現に至るまでにいかほどの苦労があったかは計り知れない。それを踏まえた上で桜井氏がソラを「最後に相応しいファイター」と表現したことは決して誇張ではないと多くのファンが感じたことだろう。
ソラ参戦トレーラーの最後のカットで、再び燃え盛るスマブラマークをバックにそうそうたるファイター達が見守る中、マリオとソラが固く握手を交わした光景は、まさにゲームの歴史が動いた瞬間であった。

  • KHIの項目にも記述があるように、元々KHは野村ディレクターが『マリオ64』に衝撃を受け、自分も3Dのゲームを作りたいと思ったが周囲から「マリオに対抗するにはディズニーレベルのブランド力が必要」と言われたことが原点にある。そこから約20年の時を経て、ディズニーの力を借りて『マリオ64』を目指したKHシリーズはビッグタイトルに成長し、ついにスマブラの世界でマリオとソラの共演が実現した。これを踏まえて参戦トレーラーを見ると、この握手に込められた意味がまた違って見えてくるのではないだろうか。

何気にこの参戦により、ディズニーキャラクターの「同じキャラクターが二人同時に画面に映ってはいけない」という制約をクリアしたことにもなる。これまでのKHシリーズにおいても、Daysのミッションモードで同じキャラクターの選択ができなかったり、KHIIIRMのデータグリーティングで同じキャラクターを複数配置することができなかったりと、上記の制約がKHオリジナルキャラクターも例外ではない節が見受けられた。
しかしこのスマブラSPにおいては、しっかりソラ同士のミラーマッチが見られるほか、複数のソラがチームを組んで味方同士となったり、はたまた最大8人のソラが一つの画面を入り乱れる光景まで見られてしまう。

  • 余談だが同じような背景に同社の「ドラゴンクエスト」シリーズの勇者がおり、桜井氏によると彼、及び彼らも勇者同士の乱闘というものは御法度だったそうだが、特別に許可をもらったらしい。

週刊ファミ通にて桜井氏のコラムが掲載されていたが、2021年10月21日発売のファミ通に掲載された最終回直前回にてソラの参戦秘話が明かされている。
曰く、とあるアワード会場にて偶然ディズニーの担当者と挨拶を交わす機会があり、そこでソラの参戦が望まれていると話したところ、当社としても参戦できたらとてもよいと思っていると返答されたという。
とはいえ当然ながら当事者間で決められるような話ではない為、ディズニー・スクエニ・任天堂の三者間で慎重に議論を重ねた結果参戦が決定したとのことである。

  • ちなみにソラはDLC追加ファイター第2弾の6人目(通算11人目)として参戦しているわけだが、当初の予定ではDLC第2弾も第1弾同様追加ファイターは5人だったとの事。
    これは開発や参戦交渉の都合で早目に追加ファイターを決定する必要があった為であり、遅れてソラが参戦出来る見込みとなった為「これは無理をしてでも進めるべきだろう」という判断の元、力技で1枠増やしたと語っている。
    追加ファイター第1弾の5人目が発表されてすぐに新たに6人のファイターが追加される事が発表されたが、その時点ですでにソラの参戦は決まっていたものと思われる。
  • 実際、その追加ファイター第1弾の5人目について桜井氏が直々に解説した「ベレト/ベレスのつかいかた」の動画(2020年1月公開)の中で、追加ファイター第2弾について言及した際には「内訳は既に決まっている」と発言していた。
    動画の撮影自体は2019年に行われている事を踏まえると、どんなに遅く見積もっても2019年内にはソラの参戦は決定していたものと推測される。

*1 対戦中に別のキャラに交代/変身できるファイターを別個にカウントし、既存ファイターに調整を加えたキャラクターである「ダッシュファイター」をカウントしない、公式のナンバリング。ダッシュファイターを含めた全ファイターでは89人目。
*2 タイムレス・リバーの登場作品はKHIIだが、衣装はKHIをモチーフとしているため、KHI衣装のバリエーション扱いとなっている。
*3 ウィズダムフォームはKHIIで登場するフォームだが、この7Pカラーは3Dの衣装をウィズダムフォーム風のカラーリングにした本作オリジナルの衣装となっている。
*4 ソラ、リク、ロクサス、シオン、テラ、ヴェントゥス、アクア。
*5 任天堂の本社は京都に所在している。東京の千代田区神田にも支社が所在。