仲間キャラクターと共に複数人でパーティーを組み、ワールドを一緒に冒険したり共闘するシステム。
仲間になるキャラクターはプレイヤー操作ではなく、AIによって自動的に行動する。
また主人公と同様にメニュー画面でHP・MPを回復したり、装備やアビリティの確認・変更を行うことができる。
類似システムである協力キャラクターはごく一部のイベントでのみ限定的に協力してくれるものであり、仲間キャラクターとは扱いが異なる。
ナンバリングタイトルではソラ、ドナルド、グーフィーの3人パーティーが基本であり、ほとんどのワールドは常時この3人パーティー+αで冒険する。
ユーザーからは、この3人をまとめてソラドナグー、または(ユリパのように)ソドグなどと呼ばれることもある。
いくつかのワールドでは、ストーリーを進めていくと、そのワールド内限定の仲間キャラクターがパーティーに加わる。
仲間の攻撃ではボスにとどめを刺すことはできず、残りHP1までしか減らせないので、プレイヤーが自分でボスにとどめを刺す必要がある。
敵がいない時は、仲間は主人公に追従して移動する。
主人公から遠く引き離された時は、その仲間がカメラから見えなくなった途端に、主人公のすぐ側面や背後の視界外に瞬間移動していたりする。
- Days,3Dではワープする姿を普通に視認でき、エフェクトも用意されている。
KH
いくつかのワールドではワールド固有のキャラが加入する。
ドナルドグーフィーと合わせて仲間が3人に増えている時でも、システム的にフィールド上で同行できる仲間は2人までとなっている。
セーブメニューの「パーティー」にて、連れていく仲間を入れ替えられる。
ワールド固有キャラは武器が固定で、アビリティは最初から全て習得している。
ワールド固有の仲間は全体的にステータスが高い傾向にあり、アビリティの充実ぶりもあってかなり頼りになる。
特にキーブレード使用不能時のホロウバスティオンのビーストには助けられたプレイヤーは多いだろう。
- 反面、トリニティを見つけてもアクションを行えない為、ドナルド&グーフィーのままで攻略を進めるか否かはプレイヤー次第となる。
今作のみのシステムとして、敵をロックオンして△ボタンを押すと、仲間に指示を出してその敵を集中攻撃させることができる。
重要度の薄いシステムだったためか、後の作品には引き継がれず、△ボタンを用いる他のシステムに取って代わられている。
ワールド固有の仲間キャラクター
各キャラクターが使う技→技・魔法/KH
各キャラクターのアビリティ→アビリティ/KH
COM
ストーリー上ではドナルドやグーフィーもソラと普通に同行しているのだが、パーティーのシステムは無く戦闘中はソラ一人で戦うのが基本となる。
ドナルドやグーフィーはフレンドカードの一種という扱いになっている。
リク編ではストーリーで王様が合流するとフレンドカードとして登場する。
また、Re:COMのソラ編ではプルートもフレンドカードとして出現するようになった。
ワールド固有のフレンドカード
各フレンドカードによるフレンド技→技・魔法/COM(Re:COM追加・変更)
KHII
今作では「チェンジ」コマンドにて、戦闘中などでもメニューを開かずに仲間の入れ替えができるようになった。もちろん、従来と同様にスタートメニューからも入れ替えはできる。
また、メニューの「カスタマイズ」にて、仲間のAI(バトルスタイル)を数パターンの中から変更できるようになった。自分からは一切攻撃を行わないバトルスタイル「ソラにまかせろ」も存在する。
仲間の力を借りるフォームチェンジや、仲間との連携技といったシステムも追加されている。
仲間のHP・MPゲージのUIもKHIから変更され、円形のゲージの左半分がHPを、右半分がMPを表す形式になった。
このゲージは最大値に対する割合で増減するので、仲間のHPMPの量に関係なく、ゲージの長さは固定になった。
今作では一部の中型以上のノーマル敵とすべてのボス敵は仲間キャラの攻撃で受けるダメージを1にする仕様があるため、ボス戦で素の攻撃性能に期待できるのは最序盤まで(せいぜいビーストキャッスルのダークストーカーあたりが限度)。
雑魚敵を怯ませて動きを止めてくれることはあるが、ダメージはろくに通っていないことがほとんどである。
- ソラをも超える攻撃力を持つ仲間も少なくなかった前作と比べると、あまりに極端な弱体化に落胆したプレイヤーも多い。
序盤はともかく後半はほとんど「しょうかん」「れんけい」「ドライヴ」のための存在とまで言われてしまう始末。
召喚とフォームチェンジは仲間の性能が直接影響しないため、今作の仲間の強さは概ね連携技の強さによって評価されてしまっている。 - 回復技が使えるかアイテムを多めに持てるキャラクターならば回復役としての役割も多少はこなせる。
- とはいえ、グーフィートルネドを筆頭とした多段ヒットで相手を怯ませ、疑似マグネとしての効果を期待できる技や、アラジンのクイックプレイのような副次効果を持つ技を使用可能なキャラは、一概に弱いとも言い切れない。まぁ、「ソラのアシストをする」という方向性の強さであり、あくまで敵の単独撃破を望める強さではないのだが…。
ワールド固有の仲間キャラクター
各キャラクターが使う技→技・魔法/KHII
各キャラクターのアビリティ→アビリティ/KHII
- ムーラン(ピン) (ザ・ランド・オブ・ドラゴン)
- ビースト (ビーストキャッスル)
- アーロン (オリンポスコロシアム)
- スパロウ(ジャック・スパロウ) (ポートロイヤル)
- アラジン (アグラバー)
- ジャック(ジャック・スケリントン) (ハロウィンタウン)
- シンバ (プライド・ランド)
- トロン (スペース・パラノイド)
- リク (存在しなかった世界)
Days
ストーリーモードではミッションによってXIII機関員の内1人が「パートナー」として同行する(ミッションモードには登場しない)。
ただし、ゼムナスとサイクスがパートナーになるミッションは存在しない。レクセウスはパートナーになるミッションが存在するが、他のパートナーのように探索や戦闘に参加する場面がない。
他作品のパーティーのようにメンバーを自由に入れ替えたりはできず、パートナーがいないミッションも多数存在する。
使える魔法やアビリティ、攻撃力や魔法力といったステータスをゲーム内では確認できず、レベルはミッション事に固定となる。
リミットブレイクはプレイヤーと同じ条件で使用するが、魔法とアビリティは日付が進むごとに解禁されて使えるものが増えていく。
キャラクターによって使用できる種類は異なる。
- 魔法はケアルラ、ケアルガを除く13種、アビリティはエアスライド、グライド、リミットカット、クライシスハーフの4種の中から使用。特定の場面ではドッジロール、リフレクトガードを使用することもある。
- 日付が進んでいるのであれば、ゲーム序盤でしか同行する機会がないキャラクターもホログラムミッションでは解禁された魔法やアビリティを使用する。
装備は、外観がゼロギアセット時のもの、コンボは武器パネルをセットしていない時のもの、武器パネルによるパラメータ上昇0というものになる。
自分やロクサスのHPが減少するとメガポーションを使用して回復する。
他作品のようにプレイヤーがコマンドを操作し、パートナーを個別に指定して回復することができないが、ケアルガやメガポーションを利用して回復させることは可能。
コンフィグで攻撃傾向を設定可能。物理・魔法それぞれに設定できる。
上記の仕様から武器パネルなし扱いになるため物理攻撃力はイマイチなので、魔法攻撃中心になるようにセッティングするといいだろう。ただし一部の魔法が無効になる敵には注意。
ロクサスをサポートしないように設定することもでき、設定すると自分のHPを回復する時にメガポーションではなくハイポーションを使用するようになる。
なお、今作の仲間はワープする姿が普通にカメラに映るうえ、ちゃんとエフェクトも用意されている。
coded
基本的にはデータ・ソラ一人の行動になるが、エピソードによって仲間が加入する。
オリンポスコロシアムではヘラクレスとクラウドと共に3人パーティーで行動する。このワールドの戦闘はターン制の戦闘システムとなっており、シリーズの他作品のパーティーバトルとは趣が異なる。
- クラウドはプレイヤーの行動によっては仲間に入らないこともある。
また、ホロウバスティオン前編ではキーブレードを失ったデータ・ソラにドナルドとグーフィーが同行し、戦闘やバグブロックの破壊などを代わりに行ってくれる。
3D
今作では主人公(ソラorリク)がスピリットを2体まで連れていくパーティーシステムとなった。
スピリットには独自の育成・カスタマイズシステムがある。
スピリットを育成していくことで、アビリティリンクによって主人公もアビリティを習得できる。
また戦闘中にスピリットと協力するリンク攻撃というシステムもある。
スピリットたちはフリーフローアクションで簡単に置いてけぼりになってしまうが、L・Rボタンを同時押しするとすぐにその場にワープしてきてくれる。ワープエフェクトは敵のナイトメアの出現エフェクトと同じ。
任意で味方パーティーをワープさせることができるのは今作が初。
KH0.2
デビルズタワー2戦目からミッキーが仲間に加わる。
ミッキーがいるときのみ、彼と協力して攻撃を行うウェイファインダーにスタイルチェンジできる。
仲間になるのは闇の深部とデビルズウェーブ戦の場所のみであり、それ以外の場所に連れていくことはできない。
KHIII
KHIIの発展形。
従来のナンバリングタイトルでは、ワールド固有の仲間キャラクターは原則として1名のみだったが、今作ではワールドによっては最大2名までパーティーに加わり、ドナルドやグーフィーとの入れ替えもなく、ソラ・ドナルド・グーフィーと合わせて最大5人パーティーになる。
KHIIと違って、仲間は4~5人全員がフィールド上に同時に存在しているため、「チェンジ」コマンドやスタートメニューでのパーティー入れ替えは不要になり廃止された。
フォームチェンジも仲間の力を借りるというものではなくなったので、フォームチェンジ中でも仲間が消えることはなく、一緒に戦ってくれる。
ハードの世代が進んだことによる進化を感じさせる。
KHIIでは仲間の攻撃力が極端に低かったが、今作では仲間の攻撃でも敵にそこそこのダメージを与えてくれる。この辺りはKHIの頃の頼もしさを改めて継承した形だろう。
更に仲間の同時行動人数の増加、仲間AIのそのキャラらしさを出しながらの強化などが行われており、とりあえず誰であっても足手まといになることはなく、ソラとぴったり肩を並べて戦えるようになった。
その分全体的に敵のHPや同時出現数も増えているが、皆が頼りになるので、苦になっていることはなく、むしろ敵は増えているのに今までより楽にすらなっている。
とはいえ最高難易度だとやられやすさは前作と同様。
スタンダードモードのLv.1攻略くらいならまでなら問題なく、しぶとく戦ってくれるが、それより上、特にクリティカルモードのLv.1ではすぐにやられてしまう。味方の攻撃で怯む相手も前作より増えているので、気絶してる時は可能なら、助けてあげる事も視野に入れると良い。
雑魚敵なら、敵からの標的もソラのみという事もなく、ダメージが集中する事も少ない。
また、ソラが特定のアビリティを装備していれば、コンボフィニッシュ時に一定条件で、近くにいるドナルドまたはグーフィーとの合体技のコンボフィニッシュを繰り出すことができる。
仲間との連携技は、戦闘中に一定条件で仲間が連携技のシチュエーションコマンドを提案してくるというものになった。
ワールド固有の仲間キャラクター
各キャラクターが使う技→技・魔法/KHIII
各キャラクターのアビリティ→アビリティ/KHIII
- ヘラクレス (オリンポス)
- ウッディ、バズ (トイボックス)
- ラプンツェル、フリン(ユージーン) (キングダム・オブ・コロナ)
- ストーリーの都合上、最終的にラプンツェルの方はパーティーから永久離脱する。(装備品や使用したステータスアップアイテムは返却される)
終盤のキーブレード墓場で一緒に戦うキーブレード使い達はパーティーメンバーのように回復を行うことができるが、あくまでその戦闘限りの一時的な共闘キャラクターという扱いになっている。
DR
主人公のゼアノートは固定で、ストーリーの進度によってパーティーメンバーが変遷する。フリーバトルもメインクエストと同じパーティー構成になる。シナリオ上3回ストーリー中にパーティー編成を行わされる場面があるが、全員固定メンバーでない限りはホームでいつでもパーティーメンバーの変更ができる。メンバーによって若干台詞が違う場面もあるため、シアターでも各キャラクターを選択することができる。
最初はエラクゥスが固定メンバーで、ヘルモーズ、ブラギ、ウルド、ヴェルの中から追加で1人選び、計3人のメンバーのパーティーを組む。
ドワーフ・ウッドランドに入ってからはゼアノート・エラクゥス・ヴェルの3人で固定。ヴェルと別れてからはエラクゥスがブラギとともに別行動をとるのでシナリオ上はゼアノート・ヘルモーズ・ウルドの3人パーティーだが、実際にパーティーメンバーになるのはどちらかとなる(メインクエストの進度によってどちらかが変わる)。
エラクゥス達と合流してからは再度彼が固定メンバーとなり、ヘルモーズ、ブラギ、ウルドの中から追加で1人選び、計3人のメンバーを組む。
オリンポスコロシアムに入った直後はパーティーメンバーがゼアノート・エラクゥス・ブラギの3人で固定。その後ブラギと別れてからはエラクゥスとの2人で固定となり、ハデス戦ではウルドも加入。
その後はゼアノートとエラクゥスの固定パーティーになる。
ストーリークリア後は最初のようにエラクゥス固定であとの4人から追加で選ぶ計3人のパーティー編成が可能になる。
ゼアノートにのみHPが設定されており、ゼアノートが倒れたらゲームオーバーとなる。また、攻撃力や魔法力などのステータスもゼアノートに依存する。
- とはいえゼアノートが成長していくにつれて他のパーティーメンバーとの戦力差は歴然としていく。
ゼアノート以外のパーティーメンバーには固有のアビリティが設定されており、戦闘時はランダムに通常攻撃、アビリティ、(エラクゥス以外は)ゼアノートのHP回復(50で固定)を行う。
MoM
4つのパーティーがあり、その中から1つを選んでステージに挑戦する。
スタート当初に選択できるのは「ORIGINAL」だけだが、ゲームを進めていくと残り3つも順次開放されていく。
経験値はパーティーごとに分かれていてステータスも異なるが、このあたりは微々たる差でゲームの難易度に影響を及ぼすようなものではなく、基本的には構成キャラクターが違うだけと考えればよい。
アチーブメント達成のためには全てのパーティーのレベルを99に上げる必要があるが、それ以外であれば好きなパーティーで挑むといいだろう。
ステージの中央に位置するキャラクターは「リーダー」という扱いをされており、特定のタイミングでアビリティが発動する。
また、アイテム「キングスコール」を使用すると王様が4人目のパーティーメンバーとして入り、時々左右のパーティーメンバーと入れ替わって攻撃を行う。HPがゼロになった時に一度だけHPを全回復してくれる。また、リズムポイントにもボーナスが入る。
ワールド・楽曲によっては一定割合でゲストキャラクターが加入し、リーダー以外のメンバーと入れ替わる。
ワールドトリップからの流用なのかミュージックセレクトにおけるこの曲のみどのパーティーでも操作キャラクターがKHIIIソラに固定されるが、経験値は選択したパーティーに入る。
パーティー一覧
- ORIGINAL(ソラ・ドナルド・グーフィー)
- DAYS(ロクサス・シオン・アクセル)(KHIエリアクリア後)
- DDD(リク・ワンダニャン・コウモリバット)(KHIIエリアクリア後)
- BBS(アクア・ヴェントゥス・テラ)(Re:codedエリアクリア後)