原作 | くまのプーさん |
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仲間キャラ | なし |
通常BGM | Winnie the Pooh |
ミニゲームBGM | Bounce-O-Rama(KH、COM、KHII、KHIII)、March-A-Long(Re:COM、BbS)、Dash-A-Long(Re:COM) |
登場作品 | KH、COM、KHII、BbS、KHIII |
ディズニー作品「くまのプーさん」の世界。
絵本の中に存在するワールド。KHシリーズではマーリンが絵本を所有しており、絵本の中に入り込むことで訪れることが出来る。
- 本の元々の持ち主は不明だが、マーリンが拾得して以降は彼の所有物となっている模様。
基本的にミニゲーム専用のワールドとなっていて、ストーリーはミニゲームをクリアすることで進んでいく。
ハートレス等は出現せず、本格的な戦闘もない、息抜き感覚で遊べる平和なワールドとなっている。
- 戦闘のないワールドであるゆえか、ベースコマンドが「たたかう」から「たたく」に変化する。
原作はクリストファー・ロビンという少年の思い描く空想の世界のお話であり、彼が100エーカーの森のまとめ役ともなっているが、KHシリーズでは登場せず、代わりにソラがそのポジションを担う。
100エーカーの森で起こるちょっとした困り事を、ソラが森の仲間たちと交流しながら解決していくストーリーとなる。
KHI、KHII、KHIIIではワールドを最後まで進めると本の表紙がソラと森の仲間たちを描いた表紙へと変化する。
ほのぼのするかわいらしい絵柄ながらも少し切なくなるイラストで、ファンからの人気も高くグッズ化もされている。
ちなみに100エーカーとはどのくらいの広さかというと約40ヘクタール、東京ドームに換算すると約8.7個分。
東京ディズニーランドが約51ヘクタールなので、一回りほど小さくしたくらいと考えるとよい。
登場キャラクター→キャラクター/100エーカーの森
場所
それぞれのエリアにはCOMとKHIIIを除き、地図(本のページの上)を経由して移動する事になる。
- 本はKHIでもKHIIでも斜めに立て掛けられているため、本のマップでも実際に傾斜がついている。非常に芸が細かい…。
- 本の上部から画面手前に向かってグライドをするとわかりやすい。
- KHIIIでは1エリアしか行けない為、本の上を歩く機会がない。残念。
草原
KHIでの呼称は「何もない原っぱ」。
マップの中央に置かれた中身がくり抜かれた大きな木の幹が横たわっている以外には何もない。
- 幹の空洞には宝箱がある。
ソラが地図から初めて訪れる事になるエリア。このエリアでは何故かドッジロールが発動できない。
プーの家
KHIでの呼称は「おかしなカンバンをかかげた家」。
名前通りの場所で、プーの家があるエリア。
KHI・Re:COMでは家の中に入れるが、KHIIではソラが成長したからか中に入る事ができない。
KHIでは家の中の探索が可能。その描写は非常に細かくハイクオリティ。ソファやカーテンの柄や小さなプーがツボから飛び出す「プーさん時計」も映画原作そのままに再現されている。
ハチミツの木
KHIでの呼称は「まわりにハチがいる奇妙な高い木」。
蜂の巣が無数にぶら下がる大木の裏には、ソラが泳げる小さな池がある。
KHIではプーのハチミツの木、Re:COMではバルーングライダーが遊べる。
ラビットの家
KHIでの呼称は「広々とした畑」。
ラビットの家があり、その周辺には野菜を栽培している広い畑がある。
- 畑には野菜の種類がかかれた英語の立て札があるが、綴りは滅茶苦茶である。
例:Pumpkinが「PUNKiNS(Sは左右反転している)」
プーの家と同じ理由で、中に入れるのはKHIだけであり、KHII以降は入る事ができない。
家の裏側にある抜け穴は原作通り、プーがハマって出られなくなるという展開が見られる。
KHIIIで訪れることが出来るのはこのエリアのみであり、森の住民たちが全員集合している。
KHIではティガーブロック、Re:COMでは野菜パニック、KHIIではハチミツスライダー、KHIIIではティガーのベジタブルファーム、ランピーのフルーツキャッチ、プーのハニーポットが遊べる。
丘/星空の丘
KHIでの呼称は「ブランコのさがった大きな木」。
KHIIでも登場。地形的にはKHIに登場した丘と同じ場所のはずだが、名称が「星空の丘」となっている他、川の水位が極端に低くなっているなどの微妙な違いが所々に見られる。
KHIではプーのブランコ、KHIIではプーとハチミツのつぼが遊べる。
プー作品を象徴する有名なエリアだが、実は原作映画には登場しない。主に登場するのはテレビ作品「新くまのプーさん」シリーズ。プーがロビンとの時間を過ごす、待ち合わせ場所のような存在。
ティガーの遊び場
KHIでの呼称は「たくさんのキリカブにかこまれた場所」。
巨大な切り株が複数ある他、シーソーもある。
- 初めて訪れた際には真ん中に巨大な壷が置いてある。
KHIではティガーの大きなツボ、Re:COMではティガーとジャンプが遊べる。
どろんこ道
KHIでの呼称は「迷ってしまいそうなどろの道」。
入り組んだ道となっており、近くには井戸と思しき穴もある。
KHIではプーのどろんこ道、Re:COMではプーさんと空中落下、ハチたいじが遊べる。
ピグレットの家
KHIIに登場するエリア。
家の入口は小さなピグレットに合わせたサイズなので、KHI時代のソラでもまず入り込めないのは確実。
ピグレットに話しかけるとミニゲームができる。
ここではプーのおおあらしが遊べる。
カンガの家
KHII初登場のエリア。
カンガとルーが住む家で、ここではティガーに話しかけるとミニゲームができる。
家の中には入れない。
ここではプーとジャンプが遊べる。
おばけ洞窟
KHII初登場のエリア。
原作シリーズの「クリストファー・ロビンを探せ!」がモチーフとなっているが、本作ではソラ達がプーを探すという展開となっている。
洞窟内の探索はミニゲーム中にしかできない。
ここではどうくつ探検隊が遊べる。
KH
古びた本をマーリンに渡す事で、トラヴァースタウンの魔法使いの書斎から行けるようになる。
本のページがちぎれた影響でプー以外の森の住民が姿を消してしまった。
ソラは離ればなれになってしまった仲間探しを手伝うこととなる。
初めはプーの家にしか行けないが、ほかの世界に隠された「ちぎれたページ」を集めることでエピソードが追加され、別の場所にも行けるようになる。
エピソードをクリアするとちぎれたページが別のアイテムに変化する。
絵本の表紙はページをちぎられてしまった影響で最初は白紙の状態だが、全てのエピソードをクリアするとソラ、プー、ピグレット、ティガーが描かれた表紙に変わる。その直前にある、森の仲間たちとの別れを描いたイベントシーンも相まって、表紙が変わる演出は感動的。
星の大海にはなく、ハートレスもいない本の中の世界であるものの、エンド・オブ・ザ・ワールドの世界の牢獄にはしっかり対応する場所がある。
COM
ソラの記憶から形成されたワールドとして登場。
プーを誘導しながら通過する。
プーをうまく誘導してフラグを立てることで、森の住民たちと会話することができる。
右上にあるハチミツのツボ型のメーターがなくなると、プーがしばらく動けなくなってしまう。
メーターを回復させたいときは、落ちているハチミツのツボの方にプーを誘導して、中身を食べさせればいい。
ワールド全体がミニゲームとして扱われていて、操作可能な時はミニゲームのBGMが流れ、通常BGMはイベント中にしか流れない。
他のワールドとは異なり、マップは専用のものとなる。
この階の本来のマップは無かったことになるため、構造が複雑な10階で使うと攻略が楽になる。
なおソラ編のみの登場で、リク編では行くことができない。
Re:COM
マップがKHIとほぼ同様のものに変更され、追加されたミニゲームをクリアしていくことで進行するよう一新された。
KHII
今回はホロウバスティオンから来訪できる。
ハートレスによって本のページを破かれてしまったからか、プーがソラや森の仲間たちのことを忘れてしまった。
ソラは記憶喪失になったプーをもとに戻すために奮闘することになる。
KHIと同様「ちぎれたページ」を集めることでエピソードが追加される。
KHIで変化した表紙もハートレスに引き裂かれてしまっており複雑な気持ちにさせられるが、全てのエピソードをクリアすると2人で星空を見上げるソラとプーのイラストに変化する。
BbS
ワールドとしては直接登場しないが、レイディアントガーデンのマーリンの家にある本を調べることで、100エーカーの森のコマンドボードで遊べるようになる。
NPCとしてプー・ティガーと対戦できるほか、スペシャルパネルの演出でラビットが登場する。
- 彼らもしっかりキャラクター辞典に登録される。特にラビットは見落としやすいのでレポート完成を目指す場合は注意。
マーリンの鞄から落ちたのをテラが拾って届けたところ、マーリンの所有物ではなかったのだが、心の中の能力を目覚めさせる作用があることがわかり、マーリンの家を訪れた人が自由に閲覧できるようにされる。
この時点では、本の表紙は森の仲間たち(プー・ピグレット・ティガー)が描かれているのが確認できる。
KHIII
本作ではトワイライトタウンのレストラン前に本が置いてある。
他のワールドと比べるとグラフィック(キャラクター・ワールド両方)のコントラストが強く調整されて絵本のようなタッチで表現されており、この世界が絵本の世界という表現が強調されている。
また、行けるエリアは最初から最後までラビットの家のみとだいぶ狭くなっており、そのため全キャラクターがラビットの家に集合している(『100エーカーの森』というよりは『1エーカーの農園』であるとツッコむ声もある)。
過去作ではちぎれたページで小分けにされていた分それなりのボリュームがあったが、今作では行けるようになった時点で最後までストーリーを進めることができるため、他のワールドと比べてもだいぶあっさり解決される。
- それでも、短編ストーリーとして綺麗にまとまっているため、ソラ達のストーリーと比べるとすっきりと終わることができる。
KHIやKHIIと比べるとミニゲームの豊富さはモバイルポータルに譲り、3種類用意されてはいるが中身はほとんど同じものになってしまい、かなり寂しくなってしまった。
- 内容はどれも「指定された色の玉を任意の角度と数で射出し、同じ色の玉がいくつか揃うと消える」という、スマホ向けパズルゲームなどにありがちなライトなもの。
ページはちぎれていないが本の表紙からソラが消えてしまっており、本の中に入るとプーがソラのことを忘れかけていた。
- KHIIの時とは違い、声をかけたら思い出す程度ではあった。
- ソラ曰く、プーとの心の繋がりが薄らいでいるらしい。
- このことでソラは自分に何かが起きているのでは?という胸騒ぎのような予感を覚えているが、これについての種明かしは現時点ではゲーム中は勿論、アルティマニアやDLCでもされていない。
- 「心の繋がりを失いたくない」とムービーでソラが言っているため、キーブレード墓場での出来事に向けての伏線のようなもので特段深い意味は無かったのかもしれない。
- このことでソラは自分に何かが起きているのでは?という胸騒ぎのような予感を覚えているが、これについての種明かしは現時点ではゲーム中は勿論、アルティマニアやDLCでもされていない。
上記の通り、今回はちぎれたページを集める必要はない。
- さすがに何度もページがちぎられてはプー達はおろか、本自体もたまったもんじゃない。また、その度にソラにまつわる事象がかき回されては、毎回訪れるソラの方も繋がりという意味では辛くなってしまう。
- 今回の件はページに損傷は見られなくても「忘れかけられていた」ためもしページがちぎれていたら、プー達はソラの事を完全に忘れてしまっていたのかもしれないと考えると、すぐに立て直せる程度の薄らぎで済んでよかったと言わざるを得ない。
また、今作からはランピーが森の仲間に加わっている。
今回の表紙は先述の通りソラが表紙から消えてしまっている。
ワールドのストーリーを終えると、KHIのソラとプーの出会いを思わせるような、丸太の上で話し合うソラとプーのイラストに表紙が変化する。
よく考えれば本の中に内包されているワールドというのは現時点でこのワールドしかなく、本の元々の持ち主も分からない、闇の存在が現れない、ハートレスに狙われる、ソラしか入れないなどなかなかに謎の多い世界である。この謎が解き明かされることはあるのだろうか。また、世界を再現する本も出てきたわけだが関連はあるのだろうか。