オナバク

Last-modified: 2023-01-27 (金) 02:43:32

「オナニーバックホーム」の略称で、外野手が無謀な本塁ダイレクト送球を強行すること。

概要・経緯

オナニーバックホームとされる主な条件として、

  • 肩が弱い*1
  • 内野がカットできない(他の塁に送球できない)高さの送球
  • 本塁突入する走者をアウトにできないもしくは微妙なタイミング

などが挙げられる。本塁に突入する走者を刺せないばかりか、送球の隙に打者走者も余分に進塁させてしまう忌み嫌われるプレーであり、「生産性のない」「自己満足」という意味合いから「オナニーバックホーム」の名前が付けられたものと思われる。


なんJでは主に『実況パワフルプロ野球』での守備のオート操作における批判として使用されることが多い。また、主人公の相棒で特にオナバクを行うことが多いとされる矢部明雄の蔑称として定着*2しており、矢部が過剰なまでのヘイトを集める一因となっている。

このようなゲームのAIレベルのミスがプロ野球で見られることはあまりないが、それゆえ実際にやらかした場合はボーンヘッドものの粗末なプレーとして批判されることが大半である。
勿論、一か八かの本塁ダイレクト送球に必然性がある状況もあり(例えば一打サヨナラ負けの場面など)、この場合はオナバクと言われることはほとんどない。

実例

2015年10月3日 広島-ヤクルト(マツダスタジアム)

2015年10月3日 広島-ヤクルト(マツダスタジアム)

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野間峻祥のオナバク。
2点リード、二死一、二塁という状況で二塁走者である雄平を刺すには明らかに間に合わないタイミングでオナバクを敢行。
雄平を刺せなかった上に大暴投で三塁まで進んでいた一塁走者の今浪隆博に安全進塁権を与えて同点に追いつかれしまう大ポカをやらかす。
なお試合は延長にもつれこみ、広島が負けている。
ちなみにこの件は

・シーズン最終盤の10月、2点リードしている中、守備固めで出た野間が明らかに間に合わないのに自己満足レーザービーム、大悪送球でランナー2人も返し同点とされた後延長戦で負ける

として緒方伝説のひとつになっている。

2018年8月31日 阪神-ヤクルト(甲子園球場)

2018年8月31日 阪神-ヤクルト(甲子園球場)
俊介のオナバク。
先発・才木浩人が5回1死から中村悠平に四球を与えると、山中浩史のバントの打球で捕手・梅野隆太郎が二塁封殺を狙うも悪送球。1死一、三塁とされ坂口智隆に中飛を打ち上げられる。その後、俊介がホームへ投げた送球が悪送球となり三塁走者の中村が生還し先制点。なお、試合は1-3で阪神は敗戦した。
ある意味、この年の地獄ぶりを象徴する試合の一つ。

2020年9月7日 阪神-巨人(甲子園球場)

2020年9月7日 阪神-巨人(甲子園球場)
近本光司のオナバク。
3回表一死満塁の状況で、近本が中飛を捕球。三塁走者の大城卓三は近本の捕球の段階では一瞬スタートを切る振りをしたのみで本塁突入を自重していたが、近本はそれを確認せずにオナバクを敢行し、ホームを通り越したバックネット下への大暴投で大城の生還を許す。
また、4回表には一死二三塁でまたも同じような場所にフライが上がり、これを近本が捕球すると今度は三塁走者の岡本和真が迷わずスタート。近本は前の回のミスが頭をよぎったのかコントロール重視でバックホームしたが、その結果捕手に届くまで3バウンドというボテボテ送球となり、またもランナーの生還を許してしまう。
大暴投は走者の状況確認を怠るという論ずるに値しないプレイであり、さらにこの日は打撃でも精彩を欠いていたために近本は6回裏の三打席目を終えた後で中谷将大に懲罰交代させられた。
試合は2-3で阪神が敗戦しており、試合後に監督の矢野燿大は近本を名指しで批判した。残当

関連項目


*1 例に挙がっている選手で野間はともかく近本と俊介は弱肩である。
*2 試合に出れない程ではないが無双もしない程度にという調整から、走力以外は並の外野手であることが多い。