東北楽天ゴールデンイーグルス・小深田大翔(こぶかた・ひろと)の蔑称。
概要
2019年のドラフトで楽天は1位で大船渡高校(岩手)の佐々木朗希を指名するも抽選に敗れ*1、外れ1位で大阪ガスの小深田を指名した。このとき一部の楽天ファンからは
- 俊足だが168cmと小柄な体格
- 本職は二塁と三塁ながらドラフト年に遊撃に挑戦*2
- アマ時代の打撃成績はさほどでもない
- 起用場面が守備・代走に限られそうな社会人内野手
という不安要素が挙がっていた。ロマン溢れる高卒投手を逃すと同時に、将来性が前者を大幅に下回る社会人内野手を1位で獲得した事に発狂するファンも多かった*3。
そんな中、台湾で放送されたNPBドラフトのニュースにおいて以下のようなテロップが流れる。
これは「小深田本人がドラフト1位指名を『意外だった』と語った」という内容なのだが、テロップだけ見て「台湾メディアが小深田の1位指名を『意外だった』と報じている」と勘違いするなんJ民が続出。ドラフト結果に納得いかない楽天ファンはこぞってあのGM叩きのネタとしてウキウキで採用し、本来の意味が判明した時には手遅れであった。
「超意外」という言葉はそのままようやっとる専にも輸入され、理解を超えた采配などを揶揄する場面で使われるようになった。
プロ入り後の小深田
2020年のオープン戦・練習試合で二塁・遊撃中心の起用でアピールを重ね、即戦力の名に恥じない実力を披露。6月のシーズン開幕一軍の切符を手にする。
開幕直後は代走・守備固めといった途中出場が中心であったが、遊撃のレギュラーだった茂木栄五郎の不振もあり7月下旬からスタメン機会が増え、そのまま定着。守備走塁は言わずもがな、懸念であった打撃でも最終的に3割に迫る打率を残し、新人王を平良海馬(西武)と争う活躍を見せた*4。首脳陣からすれば期待通りの、ファンからすれば前評判を覆す活躍であった。
打撃が好調だったこともありベストナイン獲得の期待がかかったが、こちらは源田壮亮(西武)が獲得している*5。
- (参考)小深田と源田の成績比較 (太字はリーグ最多)
以上のように記録面では申し分のない活躍を見せた小深田であったものの、守備面ではエラーや記録にならないミスを度々やらかして指標も平均以下であった。このため「守備は『就活ショート』の前評判通りイマイチ*8な一方で、期待していなかった打撃は意外に良かった」というニュアンスでこの言葉が使われることもある。
また名字をもじった「コブ・カーター」という別称も付けられた。