主にメジャー帰りや代表入り経験のある日本人選手につけられるニックネーム。
代表的なものにジョージ・マッケンジー*1(城島健司*2)やニック・ダルマー(岩村明憲)*3、ウゴ・ケデブ(村田修一)、リキ・ミデブ(筒香嘉智)がある。
概要 
単に「名前が外国人風に聞こえる」という理由だけでなく、「今ここにいるのはかつての名選手(期待の星)ではなく、アメリカから来たダメ外国人」と揶揄する意味でこのようなニックネームが付けられることが多い。
メジャー帰りや代表に選ばれた選手以外にも、中日ドラゴンズ監督(当時)・落合博満も「見くびるなよ」発言から「ミック・ビルナー」と名付けられた。また山口俊(現巨人)は渡米前、かつてのチームメイトのギジェルモ・モスコーソやマイルズ・マイコラスと愛称「どすこい」を捩った「謎の新外国人・ドスコーソ(ドスコラス)」という別称が定着していた。しかし、海を渡ってからは炎上しまくりテイラー・スコットを捩った「ドスコット」や「ドスットコ」という蔑称を追加された。
また、2009年に東北楽天ゴールデンイーグルスの監督(当時)・野村克也が、シアトルマリナーズから阪神タイガースへの移籍でNPBに復帰した城島に対して「あいつは人間失格*4、ジャパニーズリンデン*5や」と、かつて楽天に在籍した問題児外国人選手に例えたことも。
1995年には阪神・淡路大震災支援のために日本人選抜と外国人選抜のドリームマッチがオールスターの前日に開催されたが、外国人選手で捕手を守れる選手がいなかった*6*7。そのため野球留学経験のある日本人選手を選抜することになり、当時ロッテの定詰雅彦が「ジョー」、巨人の大久保博元が「デーブ」として外国人選抜に参加したという、公式和製外国人と言えるような出来事があった。
外国人選手による和製○○ 
一方で日本で活躍した助っ人がMLBに復帰して活躍するとタイプの似た日本人選手に准えることもある。代表的なのは元楽天・巨人のケーシー・マギーである。マギーは楽天時代の2013年に球団初のリーグ優勝、日本一に導いた原動力の一人として活躍。しかし家族の都合もあってわずか1年で退団、MLB復帰を目指しマイアミ・マーリンズと契約する。日本でシュアなバッティングを覚えたマギーはマーリンズの三塁手のレギュラーとして活躍し、カムバック賞を受賞する働きを見せる*8。しかし、日本時代とうって変わって長打力は鳴りを潜め、2014年の本塁打数はわずか4本とアヘ単化*9。この成績が楽天時代にチームメイトだった銀次の成績に似ていた*10ためたちまち和製銀次と呼ばれることになる。
なお和製銀次という言葉に関して言うと、銀次は日本生まれ日本育ちの「純和製」であるため言葉の意味を解釈すると銀次そのものになり、全然例えになっていないのは言うまでもない。
また1979年~1980年途中まで南海ホークスでプレーしたフランク・オーテンジオは王貞治を越えてほしいという南海フロントが登録名を「王天上」としていた。その他の例として元巨人のヴィクトル・スタルヒン*11は戦時中、「須田博(すたひろし)」を名乗っていた。これは、憲兵に「ソビエト連邦のスパイ」と疑われたことから、名古屋金鯱軍*12の赤嶺昌志の勧めで日本人風の登録名にしたものである。