芳槻さら（よしづきさら）

表サクセス

パワプロクンポケット10（甲子園一直線編）

　親切高校の生徒で主人公(10)の隣のクラス。陸上部に所属している。彼女候補の一人。誕生日は10月18日。
　正式な名前表記は「芳槻桜空」。この漢字表記は、GOODアルバムや奈桜ルートなどでみることができる。

　2年目から校舎の屋上にいる彼女と会うことができるようになる。
　はじめは暗い雰囲気を纏っていたが、主人公(10)と出会い打ち解けていくにつれ笑顔を見せるようになる。主人公(10)によると笑顔はとても可愛いらしい。姉が昔くれた桜色のリボンをいつもつけている。

　性格はとにかく真面目。主人公(10)の嫌味を含んだボケにも素で返したりする。
　趣味は料理をはじめとする家事全般。稀に食堂でクッキーなどを作っているさらを見かけることもある。ボランティアにもよく参加しているようである。

　実は高科奈桜の妹である。地毛は本来姉と同じく緑*1。
　過去の奈桜との別れが原因で、他人を信じることができないでいる。そのせいもあってか友達は殆どおらず、修学旅行にも参加しないという将来が心配な場面もある。打ち解けたと思っていた主人公(10)に対してもやはり『他人』という認識であり、信じることはできないと突き放す場面もある。
　奈桜に対しては今も強い恨みを持っており、普段のおとなしさからは想像もできないように刺々しく接する。しかし、奈桜から昔もらったリボンを今でも身に付けている事から、心の奥底では奈桜の事を想っている事が読み取れる。
　この「過去の奈桜との別れ」の詳細はさらルートでは語られないため、シナリオの全容を知るためには奈桜ルートも進める必要がある。奈桜ルート終盤では事件の真相を知り、奈桜GOODエンドでは姉との絆を取り戻している。
　だがさらルートでも主人公(10)を信じようとした後、姉と向き合おうと決心するイベントもある事からさらGOODでも姉妹の和解が果たされた可能性は高い。

　終盤、唯一信頼していた父が事故で意識不明になったことから「父親さえも私を裏切った、もうこの世界は何も信じることはできない」と半狂乱し、ナイフで自殺を図る。ナイフを取り上げた主人公(10)は「これからは自分のことを信頼して生きてほしい」旨を伝えるとともに、自分の想いをさらに告白する。

• GOODルートの場合、主人公(10)との強い絆に気づいたさらが自殺をやめ、主人公(10)の告白を受け入れる。その後のエピローグでは卒業証書を抱えた幸せそうな二人の姿が描かれている。タイトルは「桜色の空」で、さらの漢字表記を意識したものとなっている。
• BADルートの場合、告白を聞いたさらは、うつむいた頭を持ち上げて主人公(10)を見つめ「すみません。」と一言。主人公(10)に最期の別れを告げ、主人公(10)の目の前で校舎の屋上から身投げするのであった。
  後日、屋上にやってきた主人公(10)は、さらに信じてもらえなかったことを悔やみつつ、自分は自身とチームメイトを信じて最後の夏を戦うことを誓う。
  その後のエピローグは、時が経つにつれて人を信じることができなくなってしまった主人公(10)が、奈桜の呼びかけにも反応せずに墓前で放心しているというもの。ショックのあまり主人公(10)まで壊れてしまうというまれにみるBADエンドである。

　さらのプロフィール曰く「極度の人見知りである点を除けば、いたって普通の女の子である」らしいが、上記イベントから「どこが普通なんだ」と突っ込んだプレイヤーも多数。

裏サクセス

パワプロクンポケット12（秘密結社編）

　氷の魔族「サラ」で登場。
　最初はイオ・レヴィンに回収を依頼された魔物「氷の姫君」として姿を現す。だが、戦闘後にサラの中にいた何者かにより記憶と魔力を奪われ、自身の名前以外の全てを忘れて目を覚ます。この際主人公(12裏)を「自分を助けに来てくれた人」と認識して好意を抱き、以後度々主人公(12裏)の好意が非常に明確に描写される。
　その後ジュンに連れて行かれ、イオの元に引き取られた。サラが討伐対象とならないようにするためにイオが銀の盾に買収工作を仕掛けた事で銀の盾所属の魔物ハンターで登録される。そして、ハンターで主人公(12裏)と行動を共にすることになる。


　イオの元に引き取られてからしばらく経つと「イオに嘘の自分を見せたくない」と自分の記憶を取り戻したいと願うようになる。その願いをイオが「魔族に奪われた大事なものを主人公(12裏)とサラに取り戻して欲しい」という形にして銀の盾へ依頼、それを受諾した二人は記憶を奪われた洞窟へ向かう。
　その洞窟の奥にはサラの記憶を奪った者、サラの「姉」が待っており、そこで記憶を全て取り戻すことになる（記憶の詳細は後述）。


　記憶を取り戻し、全ての問題が解決した後はレヴィン家の養子として引き取られ、「サラ・レヴィン」として義姉のイオに大切にされながら暮らしている。
　アルバムでは姉が眠る洞窟にイオとジュンを連れて行き「自分は一人じゃないから安心して」と伝えていた。


　性格は他人に心を開かない割には寂しがり屋であり、精神的に少々不安定なため基本的には一人では生きられず、サラにとって大事な人が側に居ないと駄目。昔は姉が、今はイオ達がこの大切な人ポジションにいる。存在感が薄い事がコンプレックス。

サラの過去・記憶喪失の真相

　サラは双子の姉と二人で暮らしていたのだが、姉は度々洞窟から出て人間の町を襲っており、「黒の姫君」「氷の姫君」(元々「氷の姫君」と呼ばれていたのは姉)と悪名高い魔物として人間には知られていた。その結果、姉は魔物ハンターに討伐されてしまった。
　目の前で姉が殺されてしまったサラは人間そのものを恨み、姉を守れなかった自分自身すらも恨み、自分を含め全てを氷漬けにしてしまおうとすら考えるほどに追い詰められていた。
　死亡する前に精神をサラのペンダントに分け、少し残っていた姉はその光景を見て「サラがこれ以上悲しい思いをしないように」とサラを封印して眠らせていた。


　主人公(12裏)が訪れたことでこの眠りから覚めたのが冒頭、「氷の姫君」としてのサラである。このときの精神はサラではなく姉のものが発現している。
　その後主人公(12裏)と戦闘したことによって消耗した姉は、サラの魔力を抑えきれなくなり、最後の力でサラの魔力と記憶を奪っていったというのが記憶喪失の真相である。
　また、この時同時に魔力も持っていったのは、サラの魔力コントロール能力が壊滅的に乏しいのに膨大な魔力を抱えていたため、些細なことで暴走しかねないというのが原因。姉はこの暴走を危惧して、記憶とともに魔力を奪っていった。


　なお「姉」の本来の姿は表サクセスの関係上高確率で高科奈桜であると思われるのだが、本作では一度も姿を見せていない。登場時にサラと同じ姿であったのは、サラの魔力を用いている為に正確には謎。

パワプロクンポケット13（海洋冒険編）

　未登場だが、イオリ・レヴィンが依頼しようとした野球人形の中に「黒髪で白いドレスを着た氷魔法を使える人形」という謎の依頼があり、明らかに『12裏』のサラを意識した発言であると考えられる。

パワプロクンポケット14（札侍編）

　フウシュウ地方の大富豪の家に雇われてる娘「サラ」で登場。今回はいつものリボンの様な物をしてない。
　人見知りが激しいところや恥かしがりやな面が表サクセスで登場した様に強調され、主人公(14裏)と話した際に言葉を咬んだり、笑顔が可愛いと言われた際は、あまりの恥かしさのためかその場を走り去っている。
　家庭の事情もあり姉のナオとは別れて暮らしている。


　ナオの頼みを主人公(14裏)やカキモトコウヘイとカキモトユウヘイの協力で叶えれ再び姉妹が再会出来る様にになった。

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