概要
駅の数が増えてくると、レールを分岐させた方が効率的な場合が出てきます。
しかし、分岐点は最大で1+3方向(ψ型)までしか建設できない上に曲率制限も強いため、十分な土地と多少のノウハウが必要になります。
そこで、ここでは分岐例をいくつか紹介します。
- 補足
- 分岐部は、基本的に分岐の外周部を作ってから内部を作るほうが楽です。
- 分岐部は構造が複雑になるため、地面に直置きすると微妙な段差や傾斜で接合できなくなりがちです。
分岐部だけでも土台を設置すると作業が楽になります。
狭義の分岐
T字分岐
特に難しい事もないので、3方向のどのルートでも繋げられます。
下図左が単線、下図右が複線です。


単線の場合は1編成しか運用できないので、用途は非常に限定的です*1。
基本的には複線で建設することになるでしょう。
十字分岐
4方向バージョンです。4方向のどのルートでも繋げられます。
下図左が単線、下図右が複線です。


T字分岐同様、単線だと1編成しか運用できないので、用途は非常に限定的です。
基本的には複線で建設することになるでしょう。
平面交差
厳密には分岐ではありませんが、単なる平面交差も敷設可能です。
当然ながら直進しかできません。
この場合もブロック信号や列車の衝突判定は有効です。
一方、パス信号は正常に動作しないことがあります。
したがって、信号が無かったりパス信号を使っていたりすると出会い頭の衝突事故もありえますし、ブロック信号があればしかるべき時に列車が停車します。


複線運用向けの分岐
シーサースクロッシング
右上-右下間や、左上-左下間は移動できませんが、大きく土地を節約できます。
主に、駅を含めた完全な複線を運用する際に有用です。
その他、単に進行方向が限定的な4方向分岐としても使えます。



Uターン
複線でのUターン用路線や、限定的な4方向分岐として利用可能です。

狭窄線
複線の途中で道幅が不足している場所がある場合に使う分岐です。
といっても、方法は単純で2本の線路が重なるくらいに近づけてスペースを節約するだけです。
距離が長い場合は、接続して「複線-単線-複線」の形にしても構いません。
どちらにするにせよ、この区間は同時に1編成しか通行できないので列車の本数が制限されます。

