Derby05

Last-modified: 2006-05-27 (土) 23:10:39

第72回 東京優駿 (日本ダービー)

THE TOKYO YUSHUN (JAPANESE DERBY) (GI)
2005年5月29日 (日)
芝・左 2400m 3歳 牡・牝 指定 定量(牡57.0kg 牝55.0kg)


展望

もはやディープインパクトを誰が打ち破るのか、その一点に集約されるだろう。
しかし残念ながら昨年のキングカメハメハと同様、2着探しが妥当と思わせる皐月賞の結果だった。
皐月賞出走メンバーの大半は2000Mよりマイルの方が良いだろうというメンバー。
ダービー馬の称号は更にディープインパクトに傾きだした。
シックスセンスは嵌れば鋭い脚を使う。自分のスタイルを貫けばダービーでも結果が出るか。
主戦の四位騎手が怪我から復帰してどう乗るのか、馬より鞍上に気が回る。
アドマイヤジャパンは外枠から典ちゃんが上手く内へ入れて3着死守。
直線が長くなるダービーで同じ粘りが見せられるかと問われると確かに疑問だが、
まだまだ成長の見込める馬なだけに長い眼で見ていきたいが、典ちゃん騎乗停止中で微妙。
マイネルレコルトはNHKマイルカップに回った方が良かったんじゃないかと・・・。
距離の不安もある、自分の競馬に徹するかディープを潰しに行くか、それで結果が変わってくる。
ダンスインザモア・コンゴウリキシオー辺りも2400Mよりマイル向きか。
残念ながら皐月賞組とディープインパクトの間の勝負付けは済んでいる雰囲気。
 
トライアルや前哨戦などの馬も見ておきたい。
まずトライアル青葉賞からは新星登場。
すみれSで皐月賞出走を確実にしておきながらスルーし、
このトライアルからダービーへと向かう山内厩舎の大物、ダンツキッチョウが思惑通りの勝利。
皐月賞をスルーしトライアルからダービーへというローテーションも近年は好走が目立ち、
ダービーを撮るための1つの手段として確立しつつある。
連を外さない堅実さで陣営の期待も大きく、当初からダービーに絞っただけに期待したいところ。
2着ニシノドコマデモは抜群の末脚と人気薄で無欲のままなら連もある馬だ。
長い府中の直線は向いているだけに、3着ブレーヴハートと共に注意しておきたい。
西の京都新聞杯からは1着インティライミに注目。
骨折で前線を去っていった2着コメディアデラルテの分まで、上位を脅かす存在であって欲しい。
3着のアドマイヤフジだが、出走まで漕ぎ着けたからには安定感で馬券に絡む事も大いにありうる。
荒削りな競馬だが着順を見ると妙に安定しているこの馬にも注目だ。
あとはペールギュント・ローゼンクロイツなどの巻き返しもあるかもしれない。
 
が、何にしても今年のダービーはディープインパクト1頭に注目が集まる。
この結果如何では今年の3歳路線或いは競馬界全体がディープインパクトに染まる事もありうる。
毎年それほど取り上げられる事もない競馬ニュースが一般報道番組で取り上げられる程だ、
ナリタブライアン以来の、強さだけで社会現象を起こす馬となりうるのか、
それとも伏兵が現われるのか。
 
宮里藍がリタイアしたので日曜はダービー一色でいいじゃまいか!

予想

姉御

ディープを外せないのは確実として後が問題なんだよな
皐月の通りに映画馬券でいくか・・・やっぱトライヤル重視に置くにか
前々日発売のオッズより
3 5 ディープインパクト 1.0 1.0 - 1.0  ですって
土曜日になれば変わると思うけど1番人気は不動でしょうな ディープ1着固定で三連単とワイドが面白そう
 
◎ディープインパクト ▲シックスセンス ○インティライミ △ローゼンクロイツ ダンツキッチョウ

えあ

馬券の旨みとか考えるのはやめよう、ディープインパクトを本命に据える。
皐月賞未出走組はローテーションに利があり連に絡めるなら勝負付けが済んでいないこちらか。
人気が無さそうで自分の競馬ができるであろうニシノドコマデモ、
デザーモに変わって注意が必要なブレーヴハート辺りを高く評価しておこう。
東西両前哨戦覇者、東のダンツキッチョウ、西のインティライミは人気になりそうなので、
ディープに絡んでいく競馬をせざるを得ない分やや軽視とする。
怖いのは出遅れが響かない府中、末脚に光るものがあるシックスセンスか。
 
◎ディープインパクト ○ニシノドコマデモ ▲ブレーヴハート
△ダンツキッチョウ・インティライミ 注シックスセンス

結果

着順馬番馬名姐御えあ性齢斤量騎手タイム着差馬体重人気
135(市)ディープインパクト牡357.0武豊2:23.3 448 +41
247(父)インティライミ牡357.0佐藤哲三2:24.15馬身470 +62
3715シックスセンス牡357.0四位洋文2:24.52 1/2馬身460 +127
436(父)アドマイヤフジ  牡357.0福永祐一2:24.63/4馬身510 -29
5612(市)マイネルレコルト  牡357.0後藤浩輝2:24.73/4馬身452 -88
612(父)ニシノドコマデモ 牡357.0田中勝春2:24.7ハナ466 -210
724エイシンニーザン  牡357.0柴田善臣2:24.91馬身474 015
823ローゼンクロイツ 牡357.0安藤勝己2:25.01/2馬身462 04
911ブレーヴハート 牡357.0K.デザーモ2:25.21 1/2馬身506 -25
10714アドマイヤジャパン  牡357.0幸英明2:25.31/2馬身480 -26
1159(外)コンゴウリキシオー  牡357.0池添謙一2:25.61 3/4馬身494 -216
12817シルクネクサス  牡357.0松永幹夫2:26.34馬身480 017
13713ダンツキッチョウ牡357.0藤田伸二2:26.62馬身476 -23
14818(父)ダンスインザモア  牡357.0蛯名正義2:27.45馬身496 -211
15611ペールギュント  牡357.0小牧太2:27.4アタマ496 -212
1648シャドウゲイト  牡357.0小野次郎2:27.5クビ474 014
17510(市)コスモオースティン  牡357.0武幸四郎2:27.5ハナ470 -213
18816(父)シルクトゥルーパー  牡357.0松岡正海2:27.5ハナ440 -1018

単勝1.1倍と言う圧倒的な支持を受けたディープインパクト。
スタートは皐月賞程ではないにしても少し出遅れる。
2番人気インティライミが前に付ける中、外にマイネルレコルトを置き後方のまま苦しい展開。
かと思われたが、向こう正面で徐々に番手を上げ3コーナーでは早くも中団まで上がってくる。
4コーナーでは何時の間にか外の方へ持ち出し、直線に入ると一気に大外へ。
早めの逃げ込みを計る最内インティライミと猛烈な末脚を見せ付けるディープインパクトの一騎打ち。
と思われたのも数秒だけ、置き去りにするように外ディープインパクトが地の果てまで伸びていく。
後は後続に5馬身差をつけ、終わってみればやはりと言うか当然と言うか、大圧勝。

短評

1着:ディープインパクト
よもやの結果なんて想定してなかった、といえば嘘になる。どこかでちょっと疑ってはいた。
そんな気の迷いも、結果を見て恥ずかしくなる呆れる程の圧勝劇だった。
ミホノブルボン以来13年ぶりの無敗で皐月賞・ダービーを制覇。タイムは昨年のレコードタイ。
秋にはナリタブライアン以来の牡馬三冠、シンボリルドルフ以来の無敗三冠が懸かる
2着:インティライミ
積極的に前へ行く競馬で、この馬の勝ちパターン。あれで勝てないのなら仕方ない。
ディープインパクトとは5馬身差だが3着シックスセンスに2馬身半差、強かった。
3着:シックスセンス
ディープインパクトと同じような位置取りで同じように上がっていく。
末は相変わらずよく伸びているのだが、上位が何枚も上手だった。
6着:ニシノドコマデモ
流石に仕掛けが遅かった、ディープインパクトの更に外から直線ゴボウ抜き、とは行かず、不器用か。
8着:ローゼンクロイツ
4コーナーで馬群を捌けず直線でようやく前が開くもそこから伸びず。
9着:ブレーヴハート
4コーナーで前が開かず直線で進路変更、まぁ開いていても結果はどうだったか。
13着:ダンツキッチョウ
……うーん。

総括

弥が上にも高まる三冠への期待、無敗の三冠はなるのか。
夏競馬で新たなる有力馬が現われるのか。
そして昨年と同じようなタイムで走りきった各馬が今後無事でいられるのか。
三冠へ向けて最大の難関は故障であろうと危惧するのは私だけであろうか。